埼玉県立近代美術館(MOMAS)で開催中の「すごいぞ、これは!」展を観てきました。
フライヤーから引用します。
近年、障害のある作家が制作した作品が日本のみならず、世界でも大きな注目を集めています。ハンデキャップがあり、また専門の美術教育を受けていないにもかかわらず、「創りたいものを創りたいように創る」作家たちから、何物にも代えがたい魅力を放つ作品がどんどん生まれてきています。それらの作品は、思いもよらない視点のとりかたや素材の選択、繰り返し描かれるモチーフへの強いこだわり、奔放な想像力で見るひとを驚かせます。障害があるということはアートに関して言うならば傑出した才能に恵まれているということでもあるのです。
(中略)平成26年度に実施した「障害者の優れたアート作品」についての調査をもとに、全国の美術館学芸員や美術の専門家が「すごい」と推薦する12名のアーチストたちの作品が一堂に会します。
展覧会を観て、、、、感動しました・・・
障害者が描いた or 創った作品であることを横に置いて、純粋にアート作品として観ても、ホント、「すごいぞ、これは」でした
こんなの観たことない と、「常識」を覆す作品の連発で、私の目
から何枚のウロコが落ち
たことか・・・
私は「会場案内図」にメモしながら鑑賞
しました。
ちょっと恥ずかしいのですが、そのメモ
を再掲してみます。
敬称は略させていただきます。
川上健次
ニヤニヤ(ニコニコ)しっ放し
西脇直毅
開いた口がふさがらない
これが迷路だったら・・・
本田雅啓
エスニックなんだけど 日本風のところも
タイトルが・・・(右の作品のタイトルは、
「ノコギリシュモクライオンツムリニワトリ
ヘビ魚」)
阿部恵子
ほんわか かわいらしい
しろ
痛い
「人」の描き方と「動物」の描き方が極端に
違う
「人間」への嫌悪か 例外は「おじいちゃ
ん」
「くじら」がいい
伊藤輝政
・・・・
藤岡祐機
紙を細く切るとちぢれる
田湯加那子
目がピカソ
杉浦篤
写真に触りつづけることで自分の中にとり込もうとしている or (写真に)入ろうとしている
喜舎場盛也
ここまで愛された図鑑を知らない
漢字シリーズ=写経
前田諒太郎
たかが12色 されど12色
空:夕焼けの色彩感
刈谷智恵
折り目
誰のために描いているわけではない 描きたいから描いている
以上、あくまでも自分用のメモですので、参考に載せた画像
を見ても、判らないところが多い
ことと思いますが、そこはご勘弁をお願いいたします。
会期は11月3日までと、まだまだ余裕がありますので、是非、MOMASにお出かけいただいて、ご自分の目
でご覧になることをお薦め
します。
観覧料も一般で500円
と格安ですよ
それはそうと、「すごいぞ、これは!」展の出品作家はいわば「無名」の方々だけなのに、どうしてこの展覧会
がこれほど私の心に響いた
のでしょうか(最後は泣きそうでした
)
思うに、思惑とか打算とか損得勘定とか、そんな「俗世間」から離れた創作が、観る人の心に響いてくる
のではないかと思ったりして・・・
そりゃ、「一流」とみなされているアーティスト
の作品(の多く
)が素晴らしい
のは間違いのないことですが、作者の「有名/無名」の別を問わず、良い作品は良い
と、何とも陳腐な結論に至ったのでございました。
あ、そうだ
右に載せた画像は、ミュージアムショップで購入した、本田雅啓さんが所属する「アトリエブラヴォ」のカードです。
なんとか なるって
いいなぁ~
くどくなりますが、「すごいぞ、これは!」展はお薦め
です