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佐藤達 画集17 「早春のニセコの山々」

2023年06月15日 | 佐藤 達 画集

早春のニセコの山々「ニセコアンヌプリや羊蹄山」 絵・佐藤達 1995年

いままでの北海道への旅は勤めの関係で夏が殆ど。山には残雪もなく北の樹木が緑豊かに茂る時期だった。

定年により自由な時間がもてるようになった今、早春の北海道へ。新潟から2万トンのフェリーで小樽へ。豪華客船で大海原と淡島、飛島、松前大島・小島、奥尻島などを眺めながらの船旅は楽しい。着いた小樽でかにめし弁当を買い、長万部までのJRの旅。絶好の天気に恵まれた。抜けるような青い空に純白に輝く羊蹄山やニセコの山々。赤井川村カルデラの外輪山稜線がセピア色に浮き上がり、山麓にバーミリオンの牧舎の屋根が点在する。 線路に沿って見え隠れする尻別川が雪解け水を勢いよく流し、川沿いに大きなふきのとう、水芭蕉など、まさに「自然の川」の趣である。 長万部の海岸に出てみた。白波寄せる噴火湾の左手に羊蹄山、有珠山、地球岬が湾曲し、右手の洋上に駒が岳が浮かぶ。小樽で一泊。小樽ではグリーンホテルで宿泊することが多い。3,500円でサービスがよく、とても気持ちの良いホテルである。北海道に強く惹かれる理由にスケールの大きい自然と人があるが、私の場合は川村たかし著「新十津川物語」を読んだこともある。 明治22年8月、奈良県十津川村は記録的な大豪雨に見舞われ、村民の3分の1が家屋敷を失った。新天地を求め、遠く北海道へ移住し、開拓をすすめる物語で、滝川市の西に新天地「新十津川町」が現存する。 北海道に惹かれる大きな要因のひとつは、開拓の歴史にある。

 

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