絵・佐藤達 1996年
北海道へ旅する人の目的地の一つに、摩周湖があると思う。「神秘の湖」「霧の摩周湖」などと呼ばれ、沢山の観光客が訪れる。
人の少ない裏摩周へ向けて、摩周湖・中標津線を清里から走る。斜里岳に見守られながら麦畑の中を走る。 途中、周りに不似合いな程のおしゃれな建物「きよさと焼酎工場」が見えてくる。製造過程が見学でき、試飲もできる。摩周湖の湧き水を使っているとのこと。
清里峠頂上で右折し、新しく整備された道を展望台へ。摩周岳が目の前に迫り、右方に中島(カムイシュ島)と、はるか対岸が見える。
摩周湖第一展望台は数十台の観光バスと人で溢れ、湖が見えたことの幸運を喜び合っていた。 観光地化した摩周湖だが、やはり神秘の湖である。