阿賀野市ブログ応援隊

個人・サークル・行事・歴史・頑張っている人などの阿賀野市の情報と、人生の楽しみ(?)をお伝えします。

瀬織津姫(せおりつひめ)の神社、阿賀野市

2021年07月01日 | 史跡など

 

阿賀野市六野瀬にある 瀬寄社(せきしゃ)

瀬織津姫(せおりつひめ)は、大祓詞に登場する神。祓戸四神の一柱で災厄抜除の女神。祓神や水神として知られるが、滝の神・河の神でもある。阿賀野市宮下の旦飯野神社の神主さんの祝詞(のりと)にも「瀬織津姫」という言葉が出てきます。古事記や日本書記には記されない神名です。 「瀬織津姫」でHPを検索すると興味深い話が載っています。 瀬織津姫は、天照大神と浅からぬ関係があります。 「瀬織津姫」という歌(CD)もあります。 上の写真は、2014年8月31日に撮影。

この神社に行くには、(上の写真)新潟市方面から国道49号を走り、「上六の瀬」のバス停を赤い矢印方向に左に曲がります。

阿賀野市 六野瀬集落を過ぎると、上の写真のような景色になります(2019年9月19日撮影) 道路の奥に神社があります。

上の写真、中央に鳥居が建っています。

(上の写真)神社の入り口。この写真の上半分に丸い光の円が3個写っています。これは「オーブ」でなくカメラレンズのフレア。

オーブでないけれど、なんとなく神社っぽいので載せました。

 

(左上)左の鳥居をくぐり、写真奥に進みます。 (右上)まっすぐ進むと、こんな景色。樹木が多いです。

(上の写真) 写真奥が瀬織津姫(せおりつひめ)の神社。 「瀬寄社 せきしゃ」という名前で。2019年9月19日撮影。

祭神は、水神などで知られる瀬織津姫(せおりつひめ)と記されています。

 

新潟県には「瀬織津姫」を祀っている神社が11社あります。山北町・秋葉区・佐渡市・加茂市(2社)・川口町・柏崎市・妙高市(2社)・上越市、そしてこの写真の、阿賀野市の六野瀬集落にあります。集落はずれの東南約300mにあります。 2023年11月4日追記・弥彦神社横の祓戸神社にも祀っています(この欄の末尾に画像・案内図を添付)。

 「瀬寄社」と書かれた看板

(上の写真) 中央に瀬寄社が建っています。敷地には樹木が多いです。

  

神社の入り口と敷地内にある「他の神様たち」です(左上の写真、鳥居の奥にある小屋の中が右上の写真)。

  ← 写真奥が六野瀬集落。2014年8月31日に撮影。2014年に撮影した写真と2019年9月19日に撮影した写真を使用し、再投稿しました。

 ←  瀬寄社への案内図。

上図の黒色の数字は、このブログに投稿した写真の順番の数字。「2」は、上から2番目の写真撮影場所です。

瀬寄社の創立年は不詳で宝暦年間と弘化年間に火災に遭い再建された。 この神社の東側、用水路を挟んだ細山丘陵の麓の山林に「古宮 ふるみや」と呼ばれる地があり、かつては そこが所在地だったそうです。   宝暦(ほうれき)は、1750年~1764年。1745年に将軍・徳川吉宗が隠居しています。 弘化(こうか)は、1844年~1847年。1842年に滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が完成しています。

本・越後の伝説「角川書店 昭和54年(1979年)12月20日発行」に、この瀬寄社が載っています。 文面は「(旧安田町)保田の近くに六野瀬集落がある。この集落はもと阿賀野川の沿岸にあり(六野瀬地区には今でも阿賀野川の旧河道「昔の川の流路」の跡とみられる地形が残っている)、洪水のたびに家屋や田畑が流されて住民が苦しんだ。万策尽きた人々は、鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊に助けを求めたところ、人柱を川底に埋めて工事せよと御託宣があった。そこで村人は五泉(市)から、おはきという遊女を買ってきて川底に埋め、人柱にして工事を行った。すると一夜で川の流れが変わり、六野瀬集落は安全地帯になった。 おはきの霊は、村の瀬寄社に祀られてある」と書かれています。 広報あがの「平成28年(2016年)9月号」には、おはきの件以来、治水工事がよくはかどり、洪水に悩まされることもなくなった。近在の人々は、競ってそこに住むようになり、村を見下ろす細山に「おせき」の霊を祭って感謝をささげるために社を造った。これが瀬寄社の始まり・・と書いています。

又、瀬寄社のいわれにはこの他に、阿賀野川の土手が決壊した時、大蛇が出現し、崩れ行く土手に蛇体を横たえてせきとなり、村を守ってくれたその大蛇を祭ったとする説。 天正のころ、この地の長で治水に貢献した「関大夫 せきだゆう」という人物を祭ったという説もある。

どちらにしても、この地区は水害で困り、河の神である瀬織津姫を祀る神社を創建したのかもしれません。 この話を知って参拝するのも良いと思います。

  おはきという遊女を買って川底に埋めた話、「日本の伝説41 越後の伝説、昭和54年(1979年)

12月20日発行 角川書店」でも紹介されています。

本の地図に、赤い矢印の先「瀬寄神社」と表記されています。

  「キャレル」2021年12月号に、この瀬寄社(せきしゃ)が、新潟県の神社・阿賀野市欄に紹介されています。お読みください。

雑誌「ムー」2021年6月号に、瀬織津姫の興味深い話が特集されています(15ページ)

 

アニメ映画「君の名は。」にも瀬織津姫の関係が・・・ アマテラスの関係 伊勢内宮・荒祭宮・・・・

   

 

2023年11月1日、コメント(1)を頂きました。弥彦神社の脇にも瀬織津姫を祀っている祓戸(はらいど)神社がある・・と教えていただきました。ありがとうございました。手元に今年の7月に撮影した祓戸神社の画像があるので、投稿します。

 赤い矢印先が「祓戸神社」。昔、弥彦の本街道入り口となっていた場所にあるそうです。

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 備忘録15 リコーのフイルム... | トップ | 瀬織津姫(せおりつひめ)の... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まや)
2023-11-01 21:07:56
弥彦神社の末社である祓戸神社にも瀬織津比賣神をおまつりしていますよ
返信する
Unknown (管理人)
2023-11-03 15:59:19
コメント、ありがとうございます。手元に弥彦の祓戸神社の画像があったので、このブログ記事末尾に追記添付しました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

史跡など」カテゴリの最新記事