エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

真の叡智とヴィジョン

2016-03-28 07:33:19 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
魂の炎
  こういう北の浜を持っていたいものですね。  The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p106の4行目途中から。 ...
 

 

 年寄り不遇の時代です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.116の、第3パラグラフ、8行目途中から。

 

 

 

 

 

 己を知ることが真の叡智であり、自覚的であることでもある、と知ったことを思い起こして下さい。己を知るだけで、死の扉までの長旅に十分準備をしたことになるでしょうか? 私どもの社会は、最後の人生の巡り合わせの舞台が移り変わるのを手助けしたり、年寄りたちが存在することに見合ったことをしているでしょうか? すべての人が、年を取るのです。かつてないほど人が、80の峠を超えるようになり、薬のおかげで、寿命が大幅に伸びました。しかしながら、年寄りたちを、私どもの社会と生きる場に包み込む方法に対する見通しは、そのヴィジョンも計画も、いまだ全くないのです。

 

 

 

 

 

 大きく社会が変化する時に、人間らしさを守るためには、それなりのヴィジョンが必ず必要です。つまり、真の叡智は、ヴィジョンと言う形を取らなければならない、ということです。

 

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