「本当のこと」を言う勇気子どもの頃のセンス・オブ・ワンダーほど大事なものはございません 愛着障害について、「威圧的な指導は禁忌」とされていることが、アメリカ精神医学会で、愛......
Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること 意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人。
p.293、第3パラグラフから。
たとえば、トラウマを負わされた人たちの中には、人とアイコンタクトができない人もいます。人との関わりや役割になりそうなことは、なんべくご免だ、と言う顔をしますよね。ジェーンと言う、ネグレクトされて、情緒的にも、身体的にも、性的にも虐待されたと言うヒドイ生育歴の女性が書いていますよ、「誰かとアイコンタクトをしたら、私のことがバレちゃいますもん。自分のことを私がどう思ってるのか分かっちゃう、ってことです。つまり、私は良い人じゃない、ってことよ。私はそれを秘密にしておきたいんですもの。それこそ、私が人に知られたくないことなんですよ」と。
アイコンタクトができないなんて、発達トラウマ障害(DTD)の人って、まるで自閉症の子どもみたいでしょ。でも、背景になっていることは、自閉症の子どもとは違います。
自閉症の子どもがアイコンタクトができないのは、主に感覚過剰があって、その情報処理が困ることが背景をなしていることが多いけれども、発達トラウマ障害(DTD)の人がアイコンタクトができないのは、「自分は悪」と思い込んでいることがバレちゃう、と感じているからだと言います。
発達トラウマ障害(DTD)の人の自己評価の低さと、対人関係の脆さが分かりますね。