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Toys and Reasons 『おもちゃ と 賢慮』の序文から, P.20,第3パラグラフからです。
ハンナ・アーレントが示唆した2つの結論は,私どもにも当てはまります。こういったウソとゴマカシは,重要な歴史的なやり方で,「背景になった過去の歴史」の域から食み出していますし,そのウソとゴマカシそのものは,純粋に品のある物語では必ずしもありません。しかも,人間の心の中にある根源的な1つの傾向を裏切っています。
ウソをつくことができること,事実を故意に否定すること,事実を捻じ曲げること,ことを始めることは,互いに関係があります。これらのことは,おんなじ源,すなわち,想像力から生まれます。ですから,私どもがウソをつくことを話題にするとき,ことを始める人たちの中でウソをつくことについて話すとき,ぜひ覚えておいてほしいのは,ウソは,人間が罪深いから,たまたま政治に入り込むのではない,ということですし,人間が罪深くなくなれば,ウソはなくなる,という訳ではない,ということです。
ウソは,罪深いから出てくるものではない,と,ハンナ・アーレントは言います。
ウソとゴマカシは,想像力の産物です。しかも,ウソとゴマカシは,自分も人にも破壊的です。
しかし,想像力は,創造の源でもありますでしょ。人間の心の中にある根源的な1つの傾向とは,この創造の源としての想像力だと考えられます。
ウソとゴマカシは,人間が人間らしい暮らしを創造しようとするとき,最大の障害物になります。それは,安倍詐欺師政治のウソとゴマカシが,権力と国のお金の私物化を生み出し,日本が人間らしい社会を創造するときの,最大の障害物になっていることからもわかります。