弱さの強さ
これは、パウロの書簡「コリントの信徒への手紙 二」の第十二章10節「それゆえ、私は弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行きづまりの状態にあっても、キリストのために満...
go to sun 光に向かって生きたいですね(smile !)。
愛着障害、発達トラウマ障害の事は、心理臨床の現場でも、まだまだ理解されていません。それに、愛着障害は、アメリカ精神医学界(APA)が出している診断マニュアルDSMにあるけれども、発達トラウマ障害は、DSMの第5版にも載っていない。アセスメントが混乱しますでしょ。私の心理臨床の経験から申し上げたら、ADHDと誤診されるて、リタリンやコンサータを間違って処方されてしまう場合が多い。信州の湖あたり?も怪しい(smile !)。でも、個別に心理臨床をしていたら、ADHAでも、昔ながらのPTSDではないことが、ハッキリ分かってきます。一発の地震や津波によるトラウマと、子どもの頃の虐待やネグレクトによる、繰り返しの発達トラウマとは、全く別物であることが分かりますよ。発達トラウマは、1)対人関係での(多くは母親との関係)、2)子どもの頃の(その多くは、赤ちゃんの時期【なかには胎児の時から】の~)、3)繰り返し体験させられる(多くは、毎日何十回も) トラウマですから
ね、go to sun
それで、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) から、翻訳したいと思いました。この提案は、認められなかったのですが、とても大事な提案だと思います。それは、いろんなサイコセラピストに、ご自分がやってる心理臨床を、ヴァン・デ・コーク教授の提案してくれていることと取らし合わせて貰いたい、と考えたからです。そうしたら、自分がやっている心理臨床の立ち位置も分かるでしょうし、あのミスリードの「専門家」がいかにお門違いのミスリード(ウソとゴマカシ)をしているのかも、ハッキリ分かるからです。
また、関心のある方で、英語に挑戦しても良いと思う方は、こちらにもチャレンジしてくださいね。
1)http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3541245/
2)http://www.traumacenter.org/products/pdf_files/preprint_dev_trauma_disorder.pdf
3)http://www.apa.org/monitor/mar07/diagnosis.aspx
4)http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4032083/
5)http://www.attachmentdisordermaryland.com/traumadisorders.htm
それで、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年の提案書に入る前に、その導入をしている、
1)http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3541245/
から、翻訳しておきたいと思います。今回は、まず原文を載せて、その後に翻訳を載せることとします。
Proposed diagnostic criteria and symptom clusters
To include DTD in the DSM-V algorithm for separated diagnosis, van der Kolk et al.[20] proposed the following criteria (organized into three symptom clusters) in addition to the defined symptoms of PTSD (see List of Symptoms below):
· Symptoms of emotional and physiological dysregulation/dissociation
· Problems with conduct and attention regulation
· Difficulties with self-esteem regulation and in managing social connections.
ヴァン・デ・コーク教授が提案した診断基準といくつかの症候群
発達トラウマ障害(DTD)を、DSM-Ⅴで別の診断にする手順に含めるために、ヴァン・デ・コーク教授ら(20)は、次のような診断基準(3つの症候群にまとめることが出来ます)を、PTSDの定義上の症状に付け足しました(下記参照)。
1) 感情をコントロールしたり、生理学上のホメオスタシスを保ったりすることが出来ない。
2) 行動上、課題があったり、集中力を保つことに課題があったりする。
3) 自尊感情を保ったり、人との関係を調整したりすることが出来ない。
ここで、20とは、さっき示しましたヴァン・デ・コーク教授の提案書の事です。
こうして見てくると、怒り出すと、なかなか収まらないで、お友達や教員に食って掛かるような子ども、何かを恐れて、教室にいられなくなるような子どもが、1)に当てはまりますね。生理学のホメオスタシスは、すぐに分からなくても良いです。少なくとも、感情のコントロールが出来ない子は、少なからずいますでしょ。
それから、授業中に、私語や立ち歩きを止めない子ども、下や横を向いている子どもがたくさんいますでしょ。これが、2)の当たります。
そして、自尊感情の低い子ども、人との関係が上手く出来ない子どもですけれども、それは、やたらとベタベタする子ども、こちらが相手をしないと、切なそうな顔や不満げな顔をする子ども、表情が暗かったり、堅かったりする子どもです。そんな子どもも、1つのクラスに、もう何人もいますでしょ。10人以上いますよね。
こういう子どもは、発達トラウマ障害、愛着障害の子どもと診てみたらどうでしょう。 go to sun