感情転移の目的、セラピストの役割転移と逆転移に対する気付き 医者を始め、ヒューマンサービスに携わる者は、不平等な上下関係を利用するものが、非常にたくさんいます。 p236の16......
もう10年以上前に、「聖書を学ぶ会」で報告した、『新約聖書』の中にある「ルカによる福音書」第8章1節~3節の学びから。
ここは新共同訳では
「1すぐその後,イエスは神の国を宣べ伝え,その福音を告げ知らせながら,町や村を巡って旅を続けられた。十二人も一緒だった。2悪霊を追い出して病気をいやしていただいた何人かの婦人たち,すなわち,七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれたマリア, 3ヘロデの家令クザの妻ヨハナ,それにスサンナ,そのほか多くの婦人たちも一緒であった。彼女たちは,自分の持ち物を出し合って,一行に奉仕していた。」
私なりに翻訳すると、
「1そしてすぐその後にこういうことがあった。すなわちイエス(彼)は村や町を歩き回って宣教し,神の国をよい知らせとして伝えていた,十二人もこれと一緒(だった)。2もろもろの悪霊ともろもろの病気から癒してもらった何人かの女たちも(一緒だった)。すなわち,七つの(たくさんの)悪霊から解放してもらったマグダラの女と呼ばれた者であるマリア, 3ヘロデの家令クザの妻ヨハナも,スサンナも,そのほか多くの女たちも(一緒であった)。彼女たちは,一行の人々に自分たちの持ち味を生かして(身近にあるものを使って)奉仕していた。」
という具合です。
イエスの周りには、使徒と呼ばれることになる、当時は蔑まれていた漁師などの12人の男たちだけではなく、その男たち以上に、世間から蔑まれていた女たちがいました。
イエスの最期を見届けたのも、イエスの復活を最初に見たのも、男ではなく、女でした。いずれも、「女の眼」「女の視点」が、大事なものを見ていたことを示しています。
そして、今の時代の閉塞感を打ち破るのも、「女の眼」「女の視点」である、と確信しています。