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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : ≪私≫は,非常に脆くて,強い

2017-03-24 01:09:58 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
圧倒的に大事なのは、やり取り関係であって、技法や心理検査じゃぁない!
   小さな存在を肯定する  一流の学者は、みずみずしい感性をお持ちですから、詩人です。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』か......
 

  Toys and reasons. p.50-51。昨日の続きの件。

 

 

 

 

 

 私どもサイコセラピストが,「自分が死んでる(20億光年の孤独)」のに出逢うのは,私どもサイコセラピストのところの連れて来られる,小さな子ども達が,心の病気によって不安な思いをしているのに出逢う時ですね。その幼い子ども達は,もしも,親を大事にし,親から大事にされていたなら,奪われずに済んだであろう心からの安心を,私どもサイコセラピストから,日々,刻々,求めるのですね。その幼い子ども達は,もしも,親を大事にし,親から大事にされていたなら,その安心を親によってぶち壊しにされずにすんだでしょうし,逆に親の安心もぶち壊しにせずに済んだのに。このようにして,私どもサイコセラピストは,≪私≫がいかに脆いものかが分かるようになるわけです。それとともに,私どもサイコセラピストは,中心的な「視点」から語ることばをたくさん学ぶようになるのです。

 

 

 

 

 

 このように,≪私≫は非常にもろいものなんです。

 ところが,その中心的な「視点」からの言葉によって,陽気に楽しく≪私≫が,自分の体験を≪共に見る≫ことができる時,およそ考えられない位≪私≫は強いものになるのです。

 ですから,聖書には「私は弱い時にこそ強い」とあるんです。

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