エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: アダムが教えてくれたこと :  一緒のいる時間>何かをして挙げる時間

2016-10-21 03:59:58 | 間奏曲

 

 

 
上手い料理が喰いたい!   台所から遠ざかる時代 家庭料理没落の日本
 内村鑑三のことばと中村修二さん  今日から「道をひらく 内村鑑三のことば」の再放送が始まりました。第一回目の今日のタイトルは「迷いと慰め」でしたね。 冒頭で司......
 

 ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。今宵は、p.42。ナウェンさんのお話の続き。話すことも、歩くこともできない、身の回りのこともできない、重たい知的障害の青年、アダムとの暮らしについて、語ります。ナウェンさんはそのアダムの「支援員」のような暮らしを始めました。

 

 

 

 

 

 アダムは、静かに、神様のこと、神様の友情について、具体的な形で、私に教えてくれたんです。

 まず、アダムが私に教えてくれたことは、「一緒にいることは、何かをして挙げることより、大事だ」ということですし、神様は私がアダムと一緒にいることをお望みで、自分が価値ある人間であることを証明するために、いろいろ立ち回ることではない、ということです。私の人生は、それまでは、これでもか、これでもか、とやることばかりでした。私はやる気満々の人間ですから、何千、何百のことをしたいと思います。そして、「自分には価値がある」ということを、最後には、何とか示したいと思っているんです。

 

 

 

 

 

 何もこれは、重たい知的障害の青年、アダムに限ったことではありません。子どもに日々、サイコセラピーをしてますとね、親が子どもと一緒にいる時間が、極端に少ないことが解かります。子どもと遊んでいますでしょ、親が子どもと一緒にいる時間が、極端に少ないことが解かります。

 日本の親や教員の、子どもとの関わりは、基本がネグレクトです。(ですから、不登校や心の病気な子どもが多いんです)

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インチキ療法 : 強者‐弱者... | トップ | インターメッツォ: エリク... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿