未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

こんな時どうする?

2005-10-14 11:46:09 | 合気道
「合気道を習っている」というと、たまに以下のような質問をされる…

「こう来たらどうすればいいんですか?(と手を掴んでくる)」
「もし、こうされたらどうしますか?(と言って首を絞めてくる)」
私も教室を運営している関係上、見学者やメールの問い合わせでこのような質問を受ける事がある。

私の悪い癖で、一度期待はずれのリアクションをして、相手の反応を見たくなる時がある…

それで、たまにこんな事をする…
そういって腕を掴んできた方に、顔を殴る(もしくは引っかく)振りして、「こうしてひるんだ隙に、大声を出して、逃げちゃった方が早いんじゃないですか?」と言ってみた。
最初は、苦笑いをして、何を言っているのか分からない顔をしていたが、次第に頭の整理できたのだろう「合気道での対処法じゃないじゃん!こいつダメだ…」と言う落胆の表情を浮かべる。

まぁ、落胆する気持ちも分かるし、私の悪い癖で少し遊んだ答えなので、通常稽古で学ぶ合気道の技術に則した答えではないと思う。
しかし、護身武道として合気道を考えた場合、私の先の答えが間違いとも言い切れない。

合気道には、「殴ってはいけない」なんて教えはない。(殴れとも言っていないだろうが…)
生きるか死ぬか…
これでは大袈裟なので、「怪我をするかしないか」の瀬戸際で、合気道の技に固執する必要性はないと思っている。
その時に、ベストだと思える対応を自分で導く事ができれば…
当然、普段の稽古している合気道の技術がその時に自然と出てくれば、その方が修行している身としては素晴らしいことだと思う。(その為の稽古である)

武道を習う素晴らしさの一つに、心に余裕ができる事があげられると思う。
人間生きていれば、何かしらの暴力に対峙する事がある。
その時に対応できる術を学んでいるのかそうでないかで、心に大きな違いが出ると思う。
自然と、身構えも違い、逃げるタイミングですら計算して動けるかもしれない。
これは、腕力に限らず、ビジネスなどの場でも事前に対処する術があるかないかで心に大きな変化を与える。(多くは、経験によって培われる)

「こんな時どうする?」
マニュアル社会の答えだけ欲する最近の風潮は少し悲しくなる事がある。
パターンにこだわると、そうでなくなった場合に混乱してします。
なんでもそうだが、原理原則を理解する事が応用力を付けるうえで重要である。
自然、心に余裕も生まれるだろう。
修行中の私にとっては日々変わることもあるが、現在答えとしている合気道の理合を教室では伝えていき、決して技術のみにはしることは避けたいと考える。

今日は、少し硬め…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする