未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

挨拶

2007-02-14 16:25:52 | 日常
2月24日(土)17:00~放映予定
日本テレビ(4ch)「グッドルッキンクラブ」
※一部の地域では曜日時間が違います

代表師範 櫻井文夫が合気道の達人として紹介されます。
番組では、アンガールズと共演します。

合気道S.A.本部ホームページの出演情報もご覧ください。
http://aikido-sa.com/tv.html



先日の稽古をで改めて感じた。
少年・少女部を指導していて思う。

楽しくやって欲しい!
そこで新しい友人や付き合いが始まって欲しい!
長く続けて欲しい!

そう思う反面、ここは学校じゃない!という気持ちもある。

いや、そんな事を書いたら学校に失礼かもしれない。
今、学校教育で問題視されている、ゆとり・自由・子供主体の教育と同じ気持ちで参加をして欲しくはないと言えばいいのだろうか?

どちらにしろ、現場で一生懸命指導している尊敬できる教師を身近に数名知っているだけに、先のような決め付けた発言はいけないのだとおもうが、あえて言わせてください…(済みません)

まず、礼儀作法。
落ち着きがないのは多少仕方がない。
しかし、仮にも私は、合気道を指導する事にかけては、参加している子供達の全てより勝っている。
この当たり前の前提を書かせてもらったのには理由がある。

であるなら、学ぼうとしている人は年齢関係なく、教えてくれる人は、その世界の“目上の者”となる。

目上に対しての言葉遣いや態度がなっていないのは、残念ながら「子供と同じ目線」で「友達感覚」で接しようとする現状の教育理念が一因であることは否めないと思う。
それは、学校教育に限ってはいないと思うが…

ちょっと前の稽古でのこと…
私が注意する。
その子は、黙って聞いている。
私が「分かったのか?」と問いかける。
その子は黙ってうなずくだけ…
もう一度「分かったのか?」と聞いてみる。
その子は、またうなずくだけ。
仕方なく、ヒントをあげようと「声を出せ!」というと…
「うん…」とその子は答えた。

私は、「“はい”と答えろ!」と少し大きな声を出す。
それで、やっと「はい」と返事をしなおす。

その子に関して言えば、このやり取りは、残念ながら日を変えて数回あったのである…

大人びた敬語を使ってほしいとは思わないが、挨拶と返事はしっかり身に付けて欲しい。

また、私は時折大きな声を出して子供達を叱る。
ありきたりなことを言うが、子供達が憎くてのことではない。
皆、可愛いし、真面目に稽古をして成長してくれる姿から、彼らに喜びを与えてもらっている。

まだ、教室を始めたばかりの時。
人様の子にどう接してよいのか分からず、かなり気を遣って、甘い稽古をしてきた時期があった。
また、私の中にも「子供だから、このレベルまでしか無理だろうな」と勝手にハードルを下げてしまったのもあったかもしれない。
するとどうだろう?
気持ち的にも張りを感じなく、「教えてくれるから…」という事なのか、技の覚えも良くなかった。(あくまで今と比べてであって、その当時は、それでも良くできていると思っていた)
前にも書いたが、進級審査でも「どうせ不合格者は出ない」という暗黙のルールが勝手に出来上がり、審査に対しての緊張感もなくなっていた時期があった。

これらの原因は、会員の意識と私の指導に対する覚悟・意識の甘さだと考えた。
会員の意識を高めるには、普段の稽古に緊張感を与えなくてはならない。
緊張感を与えるにはどうしたらよいだろうか?
私自身が、叱る事にも審査を不合格にすることにも覚悟を決めて望まなくてはならないと思った。

今もよく大きな声を出すが、それでも始めの頃に比べれば、子供達の成長に伴い減ってきている。
怒られて、稽古に参加をさせず、ひたすら壁に向かって正座をさせたこともある。
最近は、ここまでふざけている子がいないので、見かけない光景になったが、覚悟を決めてからは、そんな事の繰り返しで、叱っている私の気持ちが参ってしまいそうだった事もある。

でも、やってよかったと思う。
親御さんの教育がいいのか、本当に自発的に稽古後は私のところによってきて「ありがとうございました!」と皆が言ってくれる。
やはり挨拶は気持ちのいいものだ!

入り口の靴も、塩田先生の真似をして、ちゃんと整理するように言ってみた。
すると、現在は多少の乱れはあれ、脱ぎ捨てたまま教室に入ってくる子は減ってきている。

武道教育とは、そういうものであると思うし、先生と生徒は「友達」でいてはいけないと思う。
以前、櫻井代表師範がこのようなことを仰っていたことがある。
「子供は絶対に大人に勝てない。だから、それを意識させなくてはならない。」
「すると、子供は相手の顔色を伺うようにもなるし、自分の我を通したければ、自分なりに考えて大人にぶつかってくるようにもなる。」
「絶対勝てない相手とどう付き合うのか学ぶ事を考えるようになる。」
確かに、最近は「子供の人格を…」などと、過剰な子供への人権意識が芽生えすぎている気がする。

私は、子供は大好きだが、教室内では絶対に同じ目線で立つことはしないつもりである。
また、礼儀挨拶のできない会員には、遠慮なく大きな声を出して叱ろうと思う。
そういった緊張感を「脅し」と受け取るなら仕方がない、「もう少し大人になってから苦労してください」と言うしかない。

言い訳を言うようだが、私の接し方をみていたら、決して子供達に対する憎しみの情で注意をしていないことに気がついてもらえると思う。

稽古と緊張感

これは、怪我をしないという一つをとっても必要な事なのである。

そのために、これからもビシビシ鍛えていきたいと思うので、少年・少女達よ覚悟しておきなさい!(笑)



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コメント (2)
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