はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

海沿いを行く

2016-05-13 21:35:52 | daily
 ほんと、今日も、海に行きたくなるような天気でしたよ。

 そういえば、今年の新人くん、海が好き、と言ってまして。
 いや、私も決して嫌いではありませんが、小さい頃から海はコワイ所と大人達に散々刷り込まれてきましたんで、諸手を挙げて、好き!とは言えないのです。
 だって、遊ぶのは波打ち際、引き波に注意、泳ぐ時は陸に平行に、お盆過ぎたら海に入らない(クラゲも出るし、連れて行かれるから)、土用波の時は近寄らない(さらわれるから)、夜の海には近寄らない(引きずり込まれるから)、などなど脅し文句のオンパレードなのです。
 はしゅみと二人、内陸産め、というところで意見が一致してしまいました。

 とはいえ。
 やはり海が見える景色というのは好きですから、先日は帰りに、ちょっと海沿いの国道を走ってみました。
 でまあ、走っていれば、普通に出てくるわけですよ。
 東日本大震災 浸水区域、と書かれた看板が。
 ま、海、すぐそこですからね。
 浸りもしますよ。
 結構、防波堤の工事、最中でした。
 
 沖のテトラポットも新しそうだったし。
 この辺りは、結構海岸ギリギリを走っていまして、つまり、大変眺めの良い所だったのですが。
 
 こういうのが眺望を遮るわけですね。
 
 やがて水平線は見えなくなるわけですね。
 あらためて、見えない恐ろしさを感じてしまいましたよ。

 たとえば。
 将来、この道をこんな風に走っていて。
 地震が起きて。
 大津波警報が発せられて。
 山の方に逃げたいけど渋滞で身動き取れなくなって。
 分かっているけど、水が来る前に車を捨てるのは勇気が要る。
 車の中でジリジリしてる所に、いきなり壁を越えた大量の水が降ってくる訳ですよ。
 でも。
 もし海が見えていたら。
 海が引いているのが見えたら。
 盛り上がる海が見えたら。
 わーって言って車捨てて逃げるだろうな。
 そこに住んでいる人達だって、逃げるよね。

 これで、全ての津波を防げるならいいけど、そうじゃないって分かっているだろうに。
 大槌町のスーパー堤防だって役に立たなかったのに。
 7mの堤防作ったって、津波の高さが7m10cmあったら越えてくるのにね。
 どうか次の世代の人達がそれに気付いてくれますように。
 どんなに自然と隔絶しようとしたって、自然の中に住んでいる以上、それは無理なんだよー
コメント
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