クラシックファンの妻が誘ってくれたので、新宿ピカデリーで「クレッシェンド 音楽の架け橋」(中日新聞の紹介記事「クレッシェンド 音楽の架け橋」)を観てきましたが、映画を観てこれ程疲れたことはありませんでした。
ユダヤ人とアラブ人が音楽を通じて和解するというのがテーマでしたので、スクリーンを観ながら「パレスチナ問題」に頭を馳せていました。空港ロビーで、イスラエルとパレスチナ自治区に搭乗を待つ夫々の団員が、ガラス越しに「ボレロ」を演奏するのがラストシーンでした。しかしこの映画は、イスラエルとパレスチナでは上映されていないと言うことは、それ程甘くはないとことを証明していることになります。
「レビュー」では、黒柳徹子さんや山田洋次さんは手放しで褒めていますが、廣津留すみれさんのコメントの通りだと思いました。
>「音楽で世界を平和に」なんて夢物語なのかもしれない、命をかけて音を紡ぐ若者たちの姿に冷酷な現実を突きつけられます。それでも対話を続けることの大切さと尊さ。多くの人に届いてほしい。廣津留すみれ(ヴァイオリニスト)<
写真は公式サイトより
(了)