今朝は地下鉄で街へ出て、迷路のような地下街を案の定さまよったあと、辿り着いた古いビルの2階の老舗楽譜屋で、女声合唱のための楽譜を買い込んだ。
ビルの地下の照明の暗い怪しげな中華料理屋でとびきり安くて、不思議に味わい深い麻婆丼を食べて、約束のコーラスレッスンに向かい、ヴォイトレをしたり、パート練習をしたり、崇高なアカペラ曲を歌ったり、ジャズ風の宗教曲を振ったりした。
あっという間の4時間のあとは、歓迎のおもてなしという名の宴会。ああ、この土地で、この愉快な人たちと大きな花を咲かさねばならぬ。そんな想いを胸に抱きつつ宿に戻って、ライプツィヒの高野さんと電話で言葉を交わし、32インチの三菱リアルで83歳の谷川俊太郎が平和の祈りを語るのを眺めて、今日のボクの1日が終わった。
さあ、この先、自分の歩く道にどんなに心躍るステージが待っているのか。なんだかしみじみ夢想する夜更けである。