福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 古井麻美子 清水里佳子/ 福島章恭&愛知祝祭管

2015-08-19 00:17:38 | コーラス、オーケストラ

バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 古井麻美子 清水里佳子/ 福島章恭&愛知祝祭管

愛知祝祭管弦楽団 福島章恭ブルックナープロジェクトより、最後の動画をYouTubeにアップしました。

独奏の古井麻美子さんと清水里佳子さん。確かな技巧はもちろんのこと、お二人とも豊かな情感を湛えつつも、華のある古井さんと内的世界に遊ぶ清水さんのコントラストが実に美しいと思われます。今回、動画を観ながら、それを再認識しました。

わたくし=福島章恭がバッハをモダン楽器で振るのは実に久しぶりで、テンポ設定をはじめ、ピリオド楽器では考えられない表現となりました。休憩後の長大なブルックナーとの組み合わせを考えると、このやり方は正解であったと思われますし、自分の性に合っていることも認識できました。年明けには、東京とライプツィヒで、「マタイ受難曲」を、ともに古楽器オーケストラで振るわけですが、この体験がどのような影響を与えるのか、我ながら怖くもあり、楽しみなところです。

バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043

ヴァイオリン: 古井麻美子, 清水里佳子

指揮: 福島章恭
愛知祝祭管弦楽団(コンサートマスター:高橋広、団長:佐藤悦雄)

2014年10月26日(日)
愛知県芸術劇場コンサートホール

福島章恭 ブルックナープロジェクトvol.1において、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲につづいて演奏された演目です。

提供:愛知祝祭管弦楽団
録音:ワオンレコード 小伏和宏
映像:KANON


ブルックナー 交響曲第8番ハ短調(ハース版) 福島章恭&愛知祝祭管弦楽団

2015-08-19 00:11:59 | コーラス、オーケストラ

Bruckner: Symphony No.8 (Haas) AKIYASU FUKUSHIMA cond. Orchester der Aichi Festspiele

バッハの動画がリンクできたので、ブルックナーの全曲版も貼っておきます。

いちいち、YouTubeに飛ぶのが面倒という方のために。

どうぞ、お楽しみください。

福島章恭 ブルックナープロジェクトvol.1 より

ブルックナー 交響曲第8番ハ短調(ハース版)
第1楽章 Allegro moderato (アレグロ・モデラート)
第2楽章 Scherzo: Allegro moderato(スケルツォ :アレグロ・モデラート)
第3楽章 Feierlich langsam, doch nicht schleppend(荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように)
第4楽章 Finale: Feierlich, nicht schnell (フィナーレ:荘厳に、速くなく)

指揮:福島章恭
愛知祝祭管弦楽団
(コンサートマスター:高橋広、団長:佐藤悦雄)

2014年10月26日(日) 愛知県芸術劇場コンサートホール

かもっくすレーベルより、CDも絶賛発売中です。
CD番号:OAF-1410(2枚組)
タワーレコード、HMV等にてお求めください。

『これは、とてつもないブルックナー演奏だ。21世紀に入ってすぐに朝比奈隆とヴァントが相次いで亡くなったとき、「巨匠の時代」は完全に終焉を迎えたと思っていた。その断絶を打ち破る動きがアマ・オケから出てきたのは大変興味深い。名古屋でワーグナーやマーラーの演奏会を開いて注目を集める愛知祝祭管弦楽団が、往年の名指揮者を愛し、指揮に、批評に活躍する福島章恭を招いて実現したブルックナーは、巨大なスケールと荘厳な深みを持ち、熱い生命力に満ちた演奏となった。オケの技術的な限界も感じられるが、細部を丹念に積み上げて仰ぎ見る様に構築された音による大伽藍は、巨匠の時代の再来を思わせる。
intoxicate (C)板倉重雄
タワーレコード (vol.114(2015年2月10日発行号)掲載)』

提供 : 愛知祝祭管弦楽団
録音:ワオンレコード 小伏和宏
映像:KANON