
夕刻の女声合唱団 KIBIレッスンを終え、岡山の宿にて大阪クラシックに於けるブルックナー: ミサ曲第2番ホ短調の録画をプレイバックしております。
大阪フィルハーモニー合唱団は、よく頑張ってくれました。八声のアカペラ部が長く多い、高音がつづく、転調が多いなど、とにかく難曲ですので・・。
同じブルックナーのミサ曲でもオーケストラ付きの第1番二短調、第3番へ短調とは、コーラスに求められる技術的なハードルの高さがまったく違います。よくぞ、ここまで昇ってきてくれた、と団員諸氏の健闘を讃えたいと思います。
もちろん、山が高かっただけに征服できていない部分もあるわけですが、これこそ、次に克服すべき宿題を与えられたという歓びでもあるわけです。
ブルックナーに取り組んだ幸せな日々は終わりましたが、いずれはこの作品をオリジナルの管楽アンサンブルとも演奏したいし、ミサ曲の第1番、第3番、テ・デウムなどにも取り組む機会を持ちたいものです。

さて、今朝衝動買いしたばかりのSONY HDR-MV1ですが、レンズのズーム機能がないため、コーラスが遠い遠い。もともと、音楽スタジオなど狭い空間での利用が想定されているためなのかな。まあ、価格がお手頃なっているのはそういう理由なのでしょう。
さすがミュージック・ビデオを謳うだけに、音は内蔵型マイクにしては、よく録れています。それだけに、お客様の立てる物音、団扇をパタパタあおぐ音、赤ん坊の泣き声、お子さんの「早く帰りたい」をはじめ、話し声もバッチリ入ってます(笑)。とくに命懸けでつくったはずのピアニシモの部分は辛い・・。
無料公演は、多くのお客様に聴いていただけるという良さ、有り難さのある反面、演奏を集中して鑑賞したい方には申し訳ない環境でもありますね。とくに、ブルックナーのような孤高の作品を演奏する場合には。
とはいえ、終演後の場内アナウンスが入り、合唱団員の最後のひとりが退場するまで、熱い拍手を送りつづけてくれるお客様の姿をこの映像で観ると、この形もありかな? などと思えたりもします。
というわけで、来年からは、プログラムの内容・軽重によって、中央公会堂中ホール(有料)、大阪市役所玄関ホール(無料)のどちらかを選ぶべきだと思いました。ただし、ホールの割り当ては大阪市が行いますので、当方の希望が通るとは限らないのですが・・。