明鏡   

鏡のごとく

殺人蜂 あるいは 蜂の殺人

2009-11-27 22:57:01 | 
その蜂は
テエブルの上の籐のかごの中
林檎の陰をなめるように這い回っていました

この蜂は 
昨日の夜 天井の電灯の横に張り付いていたよ
と こどもがいいました

あの蜂は
夜の暗闇の中
林檎の方へ 林檎の方へ と舞い降りて来たのでした

今朝の新聞の端の方に
殺人蜂のゆくへ という
記事を見つけたばかりでした

もしかして
あれがその蜂であろうか
と新聞の記事を読み返してみました

それは大量の蜂が
忽然と姿を消した訳を
憶測しているものでした

蜂が人を殺したのではなく
なにものかが蜂を甘い方へつれさったのか 殺したのか 
遺伝子組み換え作物で自家中毒したのか ねつ造された地球温暖化の余波なのかはわかりませんが

すくなくとも あの林檎の種が彷徨いでたような踊りをする蜂を
窓の外に出そうとしてうっかり殺めてしまったのは
この新聞のまるまった空洞を孕んだ先っぽなのでした


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