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■ 黄金温泉 「黄金温泉健康センター」 〔 Pick Up温泉 〕



<黄金(おうごん)温泉「黄金温泉健康センター」> (山梨県甲府市上小河原町1244-1 、9:00~24:00、500円/3h、055-241-8115)
オフィシャルHP
紹介HP (@nifty温泉)

甲府盆地には自家源泉をザンザコにかけ流すビジホ&温泉銭湯がたくさんあって、ここもそのひとつ。
お湯のよさと強烈なB級パワーで一部に根づよい支持層をもつ(?)施設です。

場所はR20甲府バイパス沿い。
東京方面からだと、中河原立体を過ぎ、荒川を渡ってすぐの細い側道を降りる以外に、楽なアクセスはないのでは・・・?。(→ここ
通りすぎると再アクセスがやたらにやっかいなので、側道入り口を見落とさないように。)
「ビジネスホテル黄金」に泊まると無料に入れるビジホ湯ですが、ちと離れているので実態は温泉銭湯or健ラです。

くすんだ水色の外壁がはやくも一種独特な雰囲気を盛り上げています。
うす暗いエントランスに入ると、右手にいきなり一昔前のパブかスナックかといった雰囲気の一画がでてきてギョっとしますが、左手に入湯券の券売機を見つけなぜかホッとします ^^;)
やけに人なつこい犬が2匹、そこらをうろつきまわってます。(犬ころは何匹もいるらしい ^^ )


【写真 上(左)】 黄金温泉入口 - R20から
【写真 下(右)】 浴室

マイナー演歌がひたすら流れるやたらと広い脱衣所には、常連さんのお風呂セットやマンガなどが無造作におかれて生活密着型銭湯風。
壊れてるらしいロッカーも目立ち、どうひいき目にみてもアヤシイ雰囲気。
連休の昼どきなのに、なぜか独占の浴室はけっこう広めながら暗く、これまた強烈な個性を放っています。

浴槽はすべてタイル造。
手前に四角い3-4人の小浴槽、左手に水風呂、奥にはローマ風呂風円形大浴槽(10人、かなり熱い)。
大浴槽中央にはなぜか錆びたタイヤホイールがはまったパイプがあって、ドコドコと噴水のように高温の源泉を吹き上げています。(一部の温泉マニアのあいだで”黄金温泉のシンボル”(^^; といわれ親しまれた、この錆びタイヤホイールは、その後撤去されたらしい・・・)

さらに奥には塩ビのジャグジー浴槽(2人、適温)、階段を上がった一番奥には打たせ湯3本付の浴槽(5-6人、ぬるめ)があって、ここだけは外光が差し込んで少し明るくなっています。
サウナはこれも板敷きの一種異様な雰囲気。
左手奥にはアカスリ用と思われるストレッチャー風ベッドが、仕切りもなく放置されています。
温泉の吹き出るカランは20近くもありますが、どれだけ生きてるかは??・・・・・


【写真 上(左)】 錆びホイールの向こうにジャグジー槽&ストレッチャー ^^)
【写真 下(右)】 打たせ湯

だが!・・・、しかしです。
潔いまでのかけ流し浴槽のオンパレード。
ジャグジー槽までがザンザコにオーバーフロー。
奥の打たせ湯槽からあふれたお湯が勢いあまって階段を流れ落ち、湯滝が出現しています。

このお湯がまた渋い。
紅茶色透明で重曹味+金気味。フルーティな甘いモール臭に金気貝汁臭がまじります。
重曹のよくきいたツルすべ湯には少量ながらアワつきもあって、成分と鮮度があいまってかなり強い温まりがあります。(ローマ風呂とジャグジー槽が一番濃い感じ)
湯口からの飲泉はできないようですが、お湯の感じからして文句なく源泉投入のかけ流しかと思います。
カランのお湯もしっかり温泉で、鮮度がさらにいいためかきれいなもえぎ色。
ここからも甘くフルーティなモール&金気貝汁臭が香り立ちます。

水風呂は無色透明ですがかなり強い鉄サビ臭があって、これは別源泉かも・・・?。
この水風呂も捨てがたい味があります。

↑といった内容なので、いわゆるふつうの観光客にはあえておすすめはしません。
でも、お湯の力感といい、B級度といい、甲府のビジホ&温泉銭湯を代表するお湯であることはまちがいなく、甲府のお湯制覇を目論むときにはどうしてもはずせない1湯でしょう。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 46.0℃、pH=7.4、384L/min掘削自噴、成分総計=1.446g/kg、Na^+=267.1mg/kg (76.40mval%)、Fe^2+=0.9、Cl^-=144.5 (24.46)、HCO_3^-=728.1 (71.52)、陽イオン計=338.1 (15.21mval)、陰イオン計=903.3 (16.68mval) メタけい酸=157.3、メタほう酸=9.3、遊離炭酸=37.5 <S61.9.9分析>

■ → 一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。

〔 2009年6月10日UP (2002年5月入湯・レポに加筆・画像補強)〕
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