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■ 丹波山温泉 「のめこい湯」 〔 Pick Up温泉 〕



丹波山温泉 「のめこい湯」
住 所 :山梨県北都留郡丹波山村押垣外778-2
電 話 :0428-88-0026
時 間 :10:00~20:00 (4~11月)、(~18:00 (12~3月)) / 木休
料 金 :600円/3h
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

奥多摩湖の奥、丹波山村営の人気日帰り温泉。
青梅街道沿いの「道の駅たばやま」のPから丹波川にかかる吊り橋を渡る雰囲気あるアプローチ。
木の質感を活かしたシックな建物のできはよく、外観、館内ともによくメンテされています。
公共日帰り施設では、群馬南郷「しゃくなげの湯」、栃木粟野「つつじの湯」とならぶすぐれものでは・・・?。


【写真 上(左)】 道の駅の対岸にあります
【写真 下(右)】 対岸から

ここは2002年入湯時にレポしていますが、2010年にじっくりと入ったので、取りまぜてレポします。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 脱衣所

浴室は、右手が和風風呂、左手が洋風ローマ風呂で男女日替り交替制。
両方とも入っていますが、ローマ風呂のレポです。


【写真 上(左)】 内湯-1
【写真 下(右)】 内湯-2

脱衣所はまあまあ広めで、洗面所がセパレートされているのは◎。
左手に洗い場。そこから時計まわりに高温小浴槽(赤みかげ石枠タイル貼円形洞窟風呂風10人弱、熱め)、一般浴槽(内湯)(同20人以上、ジェット付、適温)、温浴・休憩室(低温サウナのようなもの)、高温サウナ、水風呂で中央に円形座湯と飲泉所があります。
天井高く窓の広いあかるく雰囲気のいい浴場。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2

扉のそとに露天(石枠タイル貼7-8人、適温)、広々として風通しのよい露天で、ベンチや椅子がたくさん置かれています。
内湯・露天ともにたっぷりふかめで入りごこちのいい浴槽。

カラン8位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜17時で男湯10~15人(2002年)、土曜17時で10人~独占(2010年)と空いていましたが、昼間はファミリー客でかなり混み合います。

内湯は、石の湯口からの投入&側面注入で側溝からの上面排湯、オーバーフローなしの循環仕様。
湯口はぬるめで甘イオウ臭が香るので源泉かと思います。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 高温小浴槽の湯口

高温小浴槽は、石の湯口からの投入で排湯不明。お湯の感じからしてここも循環かと。
露天は、二段になった石の湯口からの投入&側面熱湯注入で、底面吸湯でオーバーフローなし(2010年)。2002年にはかなりのオーバーフローがあり半かけ流し状態でした。
露天の湯口もぬるめイオウ臭で源泉掲示があります。
また、浴場入り口にあるかけ湯も源泉だと思います。

お湯は露天がよく、つぎに内湯。ただ内湯は広いので場所によってコンディションがちがいます。
お湯のよさは、
露天 > 内湯湯口そば > 内湯 > 高温小浴槽の順かな。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色

お湯はうすく灰色がかって(露天は青味を帯びている)うすにごり、わずかにイオウ系の白い湯の花が浮かびます。
明瞭なたまご味+弱苦味のよさげな味。

露天ではアルカリイオウ泉特有の甘いイオウ臭が湯口だけでなく湯面でも香り、以前よりイオウがしっかりとでているかも。
しっかりとしたヌルすべのうらでわずかに硫酸塩泉系のきしきしもきいています。
浴後はややパサつくものの、その後肌がしっとり落ちつく美人の湯。
ちなみに、”のめこい”とは地元の方言で”つるつる、すべすべ”といったような意味らしい。
奥多摩方面では屈指のイオウ泉で、かなりキャラの立ったお湯です。

どの浴槽でもなまった感じはなくカルキもほとんど感じず。
この入り込み数にして、このコンディションキープは立派。
全体に居ごこちのいい施設で、従業員の対応もよく、奥多摩まできたら一足のばす価値は十分にあります。
ただ、屈指の人気温泉なのでピーク時は露天など順番待ちになることも・・・。
ゆったり入りたいなら平日か、午前中がおすすめ。
また、冬場はセンター系にしては終了時間が早いので要注意です。

この施設の前身は、温泉ファンの絶大な支持を誇ったかけ流しのプレハブ仮設浴場でした。
行こう行こうと思っているうちに廃止となってしまったのは、今となっては悔やまれます。

単純硫黄温泉(Na-(CO3)・Cl型) 43.3℃、pH=9.8、160L/min掘削揚湯、成分総計=239.8mg/kg
Na^+=60.2mg/kg (86.47mval%)、、NH4^+=4.4、F^-=5.6、Cl^-=28.9 (20.15)、HS^-=6.3、SO_4^2-=7.4、HCO_3^-=12.8 (5.16)、CO_3^2-=46.3 (37.84)、メタけい酸イオン=59.8(19.16)、陽イオン計=69.0 (3.03mval)、陰イオン計=170.9 (4.07mval)、硫化水素=- <H17.8.4分析>

単純硫黄温泉(Na-(CO3)・HCO3・Cl型) 44.3℃、pH=9.6、214L/min掘削揚湯、成分総計=258.5mg/kg
Na^+=59.8mg/kg (75.47mval%)、Fe^2+=1.5、F^-=4.0、Cl^-=24.3 (20.68)、HS^-=7.5、HCO_3^-=50.0 (24.58)、CO_3^2-=39.0 (38.97)、陽イオン計=71.8 (3.44mval)、陰イオン計=127.7 (3.34mval)、メタけい酸=58.9、硫化水素=0.02 <H8.4.10分析>

<温泉利用掲示>
加水:掲示なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 丹波山の原木舞茸 〕
舞茸はほとんどが菌床栽培ですが、山ぶかい丹波山村では原木栽培も行われていて特産となっています。
秋には「道の駅たばやま」でまいたけ祭りも催され、原木舞茸はすぐに売り切れてしまう人気アイテムだそうです。
収穫時期は、9月中旬~10月中旬。

〔 2010/08/27UP (2010/03入湯) (2002/07/08レポ (2002/06入湯)) 〕


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■ 渋御殿湯 「渋御殿湯」 〔 Pick Up温泉 〕



渋御殿湯 「渋御殿湯」
住 所 :長野県茅野市北山5520-3奥蓼科温泉郷
電 話 :0266-67-2733
時 間 :10:00~15:00
料 金 :800円 (新館浴室「西の湯」のみ)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

北八ヶ岳のふところふかく、冷泉の名湯、渋御殿湯があります。
ここは北八ヶ岳の天狗岳、中山、高見石、白駒池などの登山口で、登山者やハイカーにもよく知られています。
奥蓼科温泉郷は冷泉浴のメッカですが、なかでも足元自噴浴槽をもつ渋御殿湯は温泉好きにひときわ人気があります。

本館浴室「東の湯」と、新館浴室「西の湯」のふたつの浴室があって、日帰りで入れるのは足元自噴でない「西の湯」。
また、ここは”渋御殿湯”と”渋長寿湯”のふたつの源泉をもっていて、”渋御殿湯”はどちらの浴場でも入れますが、”渋長寿湯”は「東の湯」でしか入れません。(「東の湯」男湯の”渋長寿湯”使用浴槽が足元自噴。)
部屋休憩(2,000円)ならば西・東とも利用できますが、それなら泊まった方がいい、ということで宿泊してみました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 渋川

蓼科の南側、R299メルヘン街道と並行して走る県道191渋ノ湯堀線のどんづまり。
道は悪くないですが、ここは1,880mの高所、降雪も早いので雪対策は慎重に。
民営の国民宿舎で、質素な館内は湯治場と登山基地が合わさったような山の湯の趣。
食事は不味くないですがこれも質素です。
窓のそとは渋川の流れですが、道を挟んでいて渓流沿いの宿の趣きに欠けるのがちと残念。

ここは延暦二年(783)の開湯と伝わる古湯で、いわゆる「信玄の隠し湯」としても知られています。
御殿湯は、諏訪の殿様が愛浴したといういわれによるもの。(下記館内掲示を参照)


【写真 上(左)】 西の湯
【写真 下(右)】 西の湯の小浴槽

〔 西の湯 〕
木造の渋いつくりですが、雰囲気は「東の湯」に及びません。
小浴槽(木造り2人、渋御殿湯使用、20℃くらい)と真湯浴槽(木造り6-7人、真湯加温循環)のふたつの浴槽。
浴室内にしぶ焦げイオウ臭がこもっています。
カラン4とシャワーとボディソープがあって、からだはこちらで洗います。(ドライヤーなし)

小浴槽は樹脂の筒から10L/minほどを投入(源泉なので当然透明)で、槽内注吸湯は確認できず、湯温からしてもかけ流しか?
白くにごりを帯びたお湯に大きな白い湯の花を浮かべ、つよいレモン味+収斂味+弱炭酸味+微苦味+微甘味の複雑な味。
しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭で酸性泉特有のぬる感と肌に染み入るような浴感。
ただ、東の湯の渋御殿湯浴槽にくらべると、日帰り客に揉まれているためか鮮度感に欠けます。


【写真 上(左)】 西の湯の真湯浴槽
【写真 下(右)】 西の湯の真湯浴槽の湯口

真湯浴槽は保温用に木の蓋がされています。
ほぼ無色透明で無臭。湯ざわりはやわらかく、なぜかここより湯温の高い東の湯の加温浴槽より、よくあたたまります。

残念ながら、この浴室(=一般日帰り入浴)だけでは、渋御殿湯の本領は味わえません。


【写真 上(左)】 東の湯の脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽の説明 (東の湯男湯)

〔 東の湯 〕
総木造りのおそろしく風情ある浴舎。
手前に加温槽(渋御殿湯)、中央に渋長寿湯、右手おくに渋御殿湯の3つの浴槽。


【写真 上(左)】 東の湯男湯-1
【写真 下(右)】 東の湯女湯-1

浴場に足を踏み入れたとたん、山のイオウ泉特有の爽快なラムネ臭につつまれ嬉しくなります。
カランや石鹸類はなく、純粋に湯あみを楽しむ浴場です。


【写真 上(左)】 東の湯男湯-2
【写真 下(右)】 東の湯女湯-2

<加温槽> (渋御殿湯)
加温槽は木造3-4人で、保温用の木蓋をはずして入ります。
樹脂パイプから注入で入るとオーバーフロー。
ふたつの冷泉浴槽のまえに完全に撃沈したためか、メモがいい加減 (^^;)
きもち青味を帯びたうす白濁湯は42℃くらいで、感じからして循環のような・・・。
ただ、ラムネ臭はここがいちばんつよかったような気もします。


【写真 上(左)】 加温槽 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋御殿湯 (東の湯女湯)

<渋御殿湯> (渋御殿湯)
木造1-2人のがっしりとした浴槽。
金属パイプからイオウ成分でまっ白に色づいた石の湯口経由で25L/minほどを注ぎ込み、オーバーフローのかけ流し。
湯口のそばにはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 渋御殿湯 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋御殿湯の湯口 (東の湯男湯)

透明度70~80cmほどのうす濁りでクリーム色のこまかな湯の花を浮かべ、湯底には白い粉のような成分がたまっています。

つよいレモン味+収斂味+弱炭酸味+微甘味+微苦味の複雑な味とラムネ臭。
ここも酸性泉特有のぬる感と肌をしめつけるような浴感。
西の湯の渋御殿湯浴槽にくらべるとはるかに鮮度感があり、中程度のアワつきもありました。
温度は20℃以上はあって西の湯の渋御殿湯浴槽にくらべるとあたたかいですが、それでもお湯じたいの冷感がつよいので、かなり冷たく感じます。


【写真 上(左)】 渋御殿湯の湯色 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋長寿湯-1 (東の湯男湯)

<渋長寿湯> (渋長寿湯)
さて、本題の足元湧出の渋長寿湯です。
木造3-4人の浴槽でふかめの浴槽底の中央から源泉がぽこぽことあわ立ちながら湧き出しプチジャグジー状態。
上面排湯はありますが、女湯側の側孔から女湯に向けてお湯を送っているのでは?
連れの話しでは女湯の長寿湯に足元湧出はなかったとのことなので、たぶんそうでしょう。


【写真 上(左)】 渋長寿湯-2 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋長寿湯 (東の湯女湯)

白いこまかな湯の花と湯中にただよう気泡で透明度80cmほどにうす濁り、きもち青緑がかった綺麗な湯色で、こちらも湯底には白く粉状の成分が沈殿しています。
ラムネ臭がつよいレモン味+弱収斂味+弱炭酸味+弱甘味で、御殿湯とくらべると炭酸味はよわく甘味はつよめです。

よわいラムネ臭。炭酸臭はさほどつよくはないものの、硫化水素と炭酸責めでながく浸かると息苦しくなるほど。
ここも御殿湯と同系の酸性イオウ泉的な湯ざわりですが、御殿湯よりやわらかく感じました。
このときあった切り傷が御殿湯ではピリピリし、長寿湯ではなにも感じませんでした。
湯底からさかんに湧き上がってくる気泡がころころと肌を伝っていき、くすぐったいです。
また、肌が白くなるほどのつよいアワつきもあります。


【写真 上(左)】 渋長寿湯の湯色 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋長寿湯の湧き立つ気泡 (東の湯男湯)

ここは御殿湯よりきもちあたたかい(というか生ぬるい)のですが、まったくあたたまらないので出るに出られず。
炭酸冷感で入るほどに冷えていくような特異な浴感。
でも、気合い入れて脱出すると、内側からほこほことぬくもってきます。
浴後は湯切れよく、肌の脂分が抜けたようにややパサつきます。

この日は宿泊客がすくなく、贅沢にもこの天然記念物的浴場をほとんどず~っと独占状態でした。
おそろしくクセになるお湯でほてりもないのでいくらでも入れそうですが、残念ながら入浴は夜の22時まで。
22時まで「東の湯」に立てこもっていたのはいうまでもありませんが、もし24時間入浴可だったら、まちがいなく「夜詰めの湯」に突入していたでしょう(笑)

これまでいろいろなお湯に入ってきましたが、こんなお湯はそうはありません。
異様に個性のつよい通ごのみのお湯で、温泉好きには絶対のおすすめ。
ただ、入り方にコツがあるので、湯慣れない人にはちと辛いかも・・・。

単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(Na-Cl・SO4型) 25.8℃、pH=2.7、自然湧出湧出量不明、成分総計=1415mg/kg
H^+=1.5mg/kg (17.24mval%)、Na^+=95.8 (48.24)、Mg^2+=7.6 (7.29)、Ca^2+=20.3 (11.69)、Al^3+=6.6 (8.45)、Mn^2+=1.8、Fe^2+=0.4、Cl^-=151.0 (49.09)、HSO_4^-=13.6、HS^-=痕跡、SO_4^2-=204.1 (48.98)、陽イオン計=155.0 (8.64mval)、陰イオン計=370.6 (8.68mval)、メタけい酸=103.2、メタほう酸=12.7、遊離炭酸=754.7、硫化水素=18.3 <H4.3.4分析> (源泉名:渋御殿湯)

単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(Na-Cl・SO4型) 30.6℃、pH=2.7、自然湧出湧出量不明、成分総計=1605mg/kg
H^+=1.7mg/kg (15.52mval%)、Na^+=128.9 (51.52)、Mg^2+=9.1 (6.89)、Ca^2+=21.9 (10.01)、Al^3+=8.5 (8.72)、Mn^2+=2.3、Fe^2+=0.09、Cl^-=201.1 (51.60)、HSO_4^-=16.3、HS^-=痕跡、SO_4^2-=245.3 (46.50)、陽イオン計=200.3 (10.89mval)、陰イオン計=464.9 (10.98mval)、メタけい酸=119.0、メタほう酸=16.2、遊離炭酸=783.6、硫化水素=20.5 <H4.3.4分析> (源泉名:渋長寿湯)

<温泉利用掲示> (東の湯、加温槽の掲示と思われる)
加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 殺菌剤使用:なし

<温泉利用掲示> (西の湯)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 殺菌剤使用:あり

〔 館内掲示 〕 (天下の霊湯 渋御殿湯)
人皇五十代桓武天皇御宇延暦二年諏訪神社神官の霊夢に依り発見せられ効能諸病に顕著なる事を知られ、中古、武田信玄公秘蔵の霊湯として多大の傷病兵を治療し、又諏訪殿様御愛浴なされ「渋御殿湯」の名で有名、特に飲用浴用に称揚、二千有余年の歴史に其効能大なる事を伝えられて居る。
此の外に昭和二十八年新湯発堀「渋長寿湯」と命名、摂氏三十八度の本邦唯一の泡立ちのする特殊噴泉で御入浴の快さは他に此の類なきものとして賞賛せられて居る

〔 2010/8/18UP (2006/09入湯) 〕


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■ 平潟港温泉(友の湯) 「友の湯旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



平潟港温泉(友の湯) 「友の湯旅館」
住 所 :茨城県北茨城市平潟493
電 話 :0293-46-0551
時 間 :夕方~?、時間確認をおすすめ
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (トクー!トラベル)
紹介ページ (tavita)

平潟港からすこし陸側に入ったところにある自家源泉の湯宿が日帰り対応するもの。
R6陸前浜街道から近いですが、国道からのアプローチがやっかいなので、平潟港入口交差点経由でアプローチしたほうがいいかも。
平潟集落のはずれ、アプローチ道でR6のガードをくぐってすこし行った行き止まりにあります。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 館内

湯治宿としてもつかわれていたという、わりに歴史のある湯宿ですが、建物は洋風。
2006年秋にリニューアルしていてきれいです。
クチコミ情報によると魚料理に定評があるようで、お宿の方の対応も親切だったので固定客がついているかも・・・。
ランチの和定食も美味しそう。(日曜日から水曜日、11:30~14:00、1,000円)


【写真 上(左)】 浴場棟
【写真 下(右)】 浴場入口

浴場は別棟で立派な湯小屋。
ここは以前トライしたことがありますが、お湯が入っていなくてロスト。
夕方16時以降はたいていお湯を入れるそうなので、夕方ちかくにTELしてから攻めるのがベターかと。
回数券もあるので地元で銭湯的につかわれているらしく、このときも土曜17時で2~5人となかなかの盛況。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 女湯入口

湯小屋に入って右手が女湯、左が男湯。
脱衣所はまーまーゆったりでWC付。

浴場も思いのほか広くて、天井も高いですがややこもり気味。
黒みかげ石枠タイル貼の浴槽で手前が4人くらいのジャグジー槽、おくが3人くらいのレギュラー浴槽になっています。
カラン5(温泉では?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 効能書き

石の湯口から湯温が変動するお湯を大量投入で、槽内排湯不明ですがオーバーフローはないので循環仕様では?。


【写真 上(左)】 浴槽 (ブレブレですみません^^;)
【写真 下(右)】 湯口

最初ややぬるめでしたがだんだん熱くなっていきました。
うすく緑茶色ににごったお湯で浮遊物はほとんどなし。
よわい芒硝重曹味とたとえにくい独特の温泉臭があり、カルキはまったく感じませんでした。
ぺとぺとべったりからだに貼り付いてくるような個性的な湯ざわりは、いわきの地切鉱泉に似たイメージか・・・?。
あたたまりはさほどつよくないですが、浴後はしっかり温もり肌にチョークをさわったような独特な感触がでます。


【写真 上(左)】 手前はジャグジー
【写真 下(右)】 ぢに特効

ここはぢに特効があるそうで、たしかに効きそうなイメージのお湯。
塩気のつよい共同配湯の平潟港温泉とはまったくキャラのちがうお湯です。

600円はこのエリア、この内容にしてはやや高いような気もしますが、一風変わった自家源泉が楽しめるので温泉マニアは落とせないお湯ではないでしょうか。

分析書の掲示はありませんでした。
やませみさんの情報によると泉質は下記のとおり。
規定泉(総硫黄、メタけい酸) 16℃、pH=6.8

■ブランドグルメ
〔 北茨城の揚げかまぼこ (さつま揚げ) 〕
雑魚がたくさん揚がるところには、きまって美味しい練り物があります。
平潟地区は、昔から底引き網漁業が盛んで、戦後、漁獲される雑魚を原料とした練り製品がつくられてきたそう。
いか巻き、ごぼう巻き、揚げボール、てんぷらなどの揚げかまぼこが北茨城の名産として知られています。

〔 2010/8/18UP (2009/11入湯) 〕


E140.47.30.535N36.51.8.818
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■ 小湧谷温泉 「箱根みたか荘」 〔 Pick Up温泉 〕



小湧谷温泉 「箱根みたか荘」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297-5
電 話 :0460-82-1116
時 間 :時間要問合せ・要予約 ※ 現在、日帰り入浴不可との情報あり
料 金 :250円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

東京から近く温泉もある箱根は、ふるくから保養所や別荘の適地として注目を浴びました。
なかでも強羅や姥子下の温泉荘は第一級のステイタスを誇り、大企業や公共団体、有力自治体が威信をかけて(?)、好区画の確保に走りました。
自治体の保養施設はながらく一般開放されていませんでしたが、近年開放されるものが増え、三鷹市の保養施設「箱根みたか荘」もそのひとつです。
ちなみに強羅にある文京区(文の郷)や新宿区(箱根つつじ荘)も現在一般開放され日帰り入浴できます。

立地がいいです。
小湧谷上部の別荘地「みどりの村」内にあり、強羅とは須沢を介して隔たっているので小湧谷温泉に入ると思われます。
箱根有数の泉源地帯、早雲地獄からの距離は名湯の誉れ高い「最乗寺箱根別院」とほぼ同じで、このお湯がいかに絶妙の立地にあるかがわかります。

場所はユネッサン前から早雲山に向かう県道でパンシオン箱根をすぎた左手の道を別荘地「みどりの村」に入ったところ。
別荘地の中でもうもうと湯けむりをあげる自家源泉の櫓はなかなかの壮観。
箱根でももっとも元気のいい(笑)、泉源では?
櫓のよこには源泉カランがあり、宿泊者はテイクアウトできるようです。
(異常に熱いので要注意)


【写真 上(左)】 そびえ立つ温泉櫓
【写真 下(右)】 男湯の浴場

瀟洒なつくりの建物で、公共保養所らしく館内もよくメンテされています。
階段をおりた階下に男女別の浴室。
窓が広いあかるい浴室に、石造10人弱の入りごこちのいい浴槽ひとつとシンプル。
窓のそとはよく手入れされた庭園です。
カラン7、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
土曜13時でわれわれのグループ(温泉みしゅらんのオフでやませみさんの先導で攻略)で独占。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

赤茶に色づいた三波石風の石の湯口からゲキ熱湯を絞り投入で、槽内注排湯はなく、たぶん全量を浴槽はしの上面排湯口から流し出すかけ流し。
湯口そばはかなり熱め、離れるとややぬるめとなっているので、好みの湯温で入浴できます。

やや翠がかった透明のお湯にはうす茶の浮遊物。明瞭な塩味に重曹味と芒硝味が加わったまろやかな味。
湯口・湯面とも石を焦がしたような一種独特な温泉臭があります。
とろみが強く、ツルすべもあるので強羅の掘削泉よりはごつごつした感じはよわいものの、本質はつよいお湯なので長湯はきびしいものがあります。


【写真 上(左)】 変色した湯口まわり
【写真 下(右)】 湯色

化石海水型のようなこれみよがしの濃度感はないですが、じわじわと攻めてくる感じのお湯で、浴後の温まり感がハンパじゃないです。
成分総計=5005mg/kgは箱根ではちょっと記憶にない濃度で、箱根屈指の濃い食塩泉という位置づけができるかもしれません。

この力づよいお湯に250円(休憩料200円+入湯税50円)という、箱根とは思えない低価格で入れるこの施設は貴重。
ただし、事前TEL予約が必要なようです。

Na-塩化物泉 88.4℃、pH=7.90、成分総計=5005mg/kg、Na^+=1540.0mg/kg 、K^+=127、Ca^2+=129、Cl^-=2700、SO_4^2-=44.2、HCO_3^-=33.7、メタけい酸=282、メタほう酸=120 <H14.7.30分析> (源泉名:宮城野第74号泉)

やませみさんの「温泉の化学」によると、「神山の北西部から強羅、小湧谷、底倉にかけての地下に3本の流れがある」とのことですが、ここもその流れの1本だと思われます。
これらの流れは他の成因の温泉流や地下水をまじえて次第に温度と濃度を減じていきますが、ここは上部にあるので、「早雲山噴気地帯直下の地下数100mの深さから(湧出)」*するという高温・高濃度の塩化物泉(第III帯 塩化物泉)がピュアに湧いているのだと思います。
*) 「箱根二十湯」平野富雄氏著(かなしん出版)より

一郷一会100名湯

〔 2010/8/18UP (2008/06/15レポに加筆・画像追加 (2006/09入湯)) 〕


E139.2.43.575N35.14.22.541
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■ 白田温泉 「白田川観光ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



白田温泉 「白田川観光ホテル」
住 所 :静岡県賀茂郡東伊豆町白田330-12
電 話 :0557-23-2126 (休業中)
時 間 :(休業中)
料 金 :(休業中) ※以前は500円
紹介ページ (伊豆の立ち寄り温泉 by こあじさん)

ここは東伊豆南部にしてはかなり感動したお湯で、早めにレポしようと思っていましたが、「伊豆の立ち寄り温泉 by こあじさん」の情報によると、今年2010年2月時点でなんと休業に入っているとの由。
記録の意味でレポします。

東伊豆、片瀬・白田あたりの温泉はナゾにつつまれています。
宿泊施設は温泉メインのものはすくなく、「花いっぱい温泉」(入湯済、未レポ)を除いて目ぼしい日帰り温泉もありません。
当然、Web情報もすくないのですが、こあじさんのサイトで紹介されていてよさげだったので攻めてみました。


【写真 上(左)】 B級入ったサイン-1
【写真 下(右)】 B級入ったサイン-2

場所は、R135「白田」交差点から、山側に向け白田川沿いに少し走った川沿い左手。
B級入った看板類と、年季入った外観は、「よほどの温泉好きでなければまず入らないだろうな~」と思えるほど。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 男湯入口

館内は古きよき昭和の雰囲気。意外に清掃がきいていてすっきりとしています。
人気のない館内に広い大広間が寂しげでした。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 注意書き

廊下おくの浴場は手前が女湯、おくが男湯。
細長い脱衣所にしぶい木づくりの脱衣棚。
二面採光のあかるい浴室に6-7人の趣きのある水色丸タイル浴槽がひとつ。
余分なものがなにもないシンプルでいい浴室です。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 親子ガエル

カラン5位(たぶん温泉)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
土曜16時でず~っと独占でした。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 切欠からの流し出し

浴場よこの泉源小屋らしきものから直引きされたパイプから岩の湯口を通して熱~いお湯を投入で切欠からの上面排湯。
側面に注吸湯口らしき孔がありましたが作動なく、お湯の感じからしても文句なしのかけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 男湯浴槽
【写真 下(右)】 いい感じのタイル浴槽

適温のお湯はうすく懸濁してうす茶と白の湯の花がたくさん。
硫酸塩がしっかりと効いていて、湯中の指先が青白く発光しています。
いきなり撃沈(笑)したためか、なぜか味臭のメモが残っていないのですが、たしかおだやかな石膏泉系の湯の香とよわい磯の香があったような・・・。
きしきしとヌルすべとつよいとろみをまじえた絶妙な湯ざわりで、肌に染み入るような独特な浴感が楽しめます。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 当然ケロリン桶です ^^)

尖ったところのまったくないすこぶるなめらかなお湯で、湯温も絶妙なので思わず恍惚状態に陥ります。
95.0℃の高温泉を鮮度を落とさずに、絶妙な湯温に調整しているのはまさに職人ワザ。
非常にあとを曳くお湯で、何度も入り直したくなります。

濃度と成分のバランスがすこぶるいいイメージで、宇佐美のお湯に似ているかな・・・?

お宿の人はとっても親切で、庭でとれたというみかんをお土産にたくさんいただきました。
こんなすばらしいお湯に、いまはもう漬かれなくなってしまったとはかえすがえすも残念です。

Na-塩化物・硫酸塩温泉 95.0℃、pH=8.1、湧出量不明、成分総計=3.179g/kg
Na^+=859.4mg/kg、Ca^2+=151.9、Fe^2+=0.1、Cl^-=986.3、Br^-=1.7、SO_4^2-=713.5、HCO_3^-=190.9、メタけい酸=197.9、メタほう酸=21.1 <H14.12.25分析> (源泉名:白田4号)

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:あり(スケール除去剤)

■ブランドグルメ
〔 JA伊豆太陽のみかんワイン 〕
温暖な東伊豆町は温州みかんの有力産地で、加工品ではJA伊豆太陽のみかんワインが知られています。
「国税庁主催の『洋酒果実酒鑑評会』にて、H9年度以来4年連続段階評価(A~D)中の最高のAランクに評価されております。また、醸造を他社委託せずに、自前で全て生産している当社に対する評価も高表彰を受けております。」という品質の裏づけをもつ逸品で、伊豆東ワイン工場で試飲・購入できます。
やまももやアロエのワインもあります。
(「伊豆東ワイン」HPなどを参考。)

〔 2010/8/17UP (2008/09入湯) 〕


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■ 神川温泉 「かんなの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



神川温泉 「かんなの湯」
住 所 :埼玉県児玉郡神川町小浜1341
電 話 :0495-77-5526
時 間 :9:30~23:00 / 第2火、2・7月の第2水・木休、8月無休
料 金 :1,200円(会員980円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLEガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

2001年秋、埼玉県営施設として鳴り物入りでオープンした「アカシアの湯」は、経営不振により2006年3月末に閉鎖。4月末に一般競争入札が実施され、秩父土建(株)が落札、リニューアルを経て同年9/23に「かんなの湯」として再出発しました。
お湯についてあまりいい評判を聞かなかった「アカシアの湯」。行きそびれているうちに閉鎖となり、「かんなの湯」になってからも未湯となっていましたが、先日ようやく入湯。

神流川右岸の河川敷を活用した41haの総合レクリエーション施設「神川ゆ~ゆ~ランド」内にある温泉施設。
料金内には、タオル・バスタオル・館内着レンタル&岩盤浴を含み、会員(年会費300円)になると当日から980円。
初年度年会員が無料になるクーポンが提供されているので、実質980円で利用することができます。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 夜のエントランス

かなり大がかりな施設で、浴場の他、岩盤浴、酸素バー、手もみ処、エステ、あかすり、ヘアカットサロン、各種休憩所など施設充実。
2ヶ所の食事処の他、宿泊施設も併設しています。

蔵をモチーフにした「鮮菜ダイニング神蔵(かぐら)」は地場素材にこだわったメニューで、味もなかなかのうえにリーズナブル価格でおすすめ。
岩盤浴は予約制で25分毎の交替制です。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 こんな感じの仕上がりです

全体に木を活かしたデザイン&調度でつくり込まれていて、センター系の無機質なイメージは払拭されています。
運営は建設会社(秩父土建㈱)ですからこのあたりはお手のものか・・・?

廊下のおくに月替わり交替の「岩」「檜」の2つの浴場ととい面に2つの岩盤浴(「角閃の間」「癒温の間」)で、浴場入口あたりは廊下が狭く、ちとせせこましい感じ。
この日の男湯は手前の「岩」で、「岩」と「檜」の浴槽配置はほぼおなじです。

脱衣所は施設規模のわりには広くなく、天井が低いのでやや圧迫感があります。
カラン20(うちセパ型17)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
お盆の夜でファミリー層メインに50~20人と盛況でした。

窓が広くて天井高く、スケール感のある浴室ながらなぜかこもり気味なのは残念。
入って左に洗い場、左から時計まわりに「泡湯」(石枠平石敷15人以上、ジャグジー付、適温~ややぬる)、「薬石の湯」&「マッサージ湯」(黒みかげ石枠伊豆石貼15人以上、適温~ややぬる)、寝湯×3、水風呂、サウナと中央にかけ湯&「神川温泉の湯」(同12人位円形、熱め)。

露天は庭園づくりの雰囲気あるもの。
手前から時計まわりに「若返りの湯」(石枠平石敷10人以上、屋根付、ほぼ適温)、「絹肌エステの湯」(木樽づくり2-3人、東屋付、気泡浴で白濁、アワつきあり)、「薬湯」(石枠石敷10人位の半洞窟風呂、この日は”しょうが湯”でうすく白濁)、「歩行浴」(冷水)、「岩塩低温サウナ」と打たせ湯×2。

うち、おそらく温泉使用と思われたのは内湯の「泡湯」と露天の「若返りの湯」。
微妙なのは「神川温泉の湯」と「薬石の湯」&「マッサージ湯」でこの4槽をレポします。

A.「泡湯」
槽内の石がクリーム色の石灰華でコーティングされていてびっくり。
石灰華&赤茶に変色した石の湯口からぬるめの湯を投入&槽内熱湯注入の底面吸湯でオーバーフローなし。
うすく懸濁したお湯には白い浮遊物があり、舌のうえを上すべりするような硬水っぽい味とわずかな重曹味で塩味は感じられず。
消毒系と思われるよわめのシャープな臭いと、そのうらにわずかな西上州系のセメント臭があるかも・・・。
重曹泉系のツルすべはあるものの、本質は重炭酸土類泉的なぎしぎしと引っかかる湯ざわりで、若干のとろみも感じられる。

B.「若返りの湯」
ここも槽内の石が石灰華で見事にコーティング。
槽内注吸湯でオーバーフローなしの循環仕様。
わずかに懸濁したお湯に少量の白い浮遊物。
味不明でプール並のつよいカルキ臭。
湯ざわりは「泡湯」と同系ながらやや濃度感に欠けるような・・・。

C.「神川温泉の湯」
かけ湯から熱湯を流し込み、槽内上部スリットからの流し出し。
かけ湯には「神川温泉の源泉」との掲示があるが、濃度感はあきらかにA.Bに劣り石灰華の析出もほとんどない。
だだ、鮮度感はそれなりにあって消毒もよわめ。
ちなみに「アカシアの湯」時代はこの浴槽のみ温泉使用だったらしい。

D.「薬石の湯」&「マッサージ湯」
石の湯口から湯量湯温変動のお湯を投入&側面注入&底面吸湯でオーバーフローなし。
濃度感、鮮度感ともいまいちでカルキもつよくほとんど入らず。

濃度感は、A > B > C > D
鮮度感は、C > A > B > D の順かな?

ここでいいのは水風呂。
井水使用の水風呂は、Aをうすくしたような肌ざわりがあって、20℃くらいの絶妙な温度。
カルキも感じられないので、じっさいのところ、ここにいちばん多く入りました。

また、「絹肌エステの湯」と「薬湯」(しょうが湯)もけっこう肌なじみよく、これもおそらく井水使用かと思います。
また、洗い場カランと打たせ湯も感じからして井水使用では・・・?

おそらく、本泉と井水がイメージの近い泉質(井水は鉄分含みか?)で、しかも本泉を井水で希釈していると思われるので、ピュアな非加水源泉のイメージがつかめません。
また、お湯のキャラは西上州系の重曹泉かと思いますが、この系統で3g/kg程度の濃度の源泉は入ったことがないので(ふつうはもっと濃い)、ますます加水加減の見当がつきません。
欲をいえば非加温非加水の源泉槽がほしいところ。
ただ、Aについてはそれなりの濃度感はあったかと思います。

あたたまり感は本泉使用と思われるA.Bよりむしろ井水使用の浴槽の方がつよく、浴後はぺとぺと感がでてほてりが残る土類泉系のもの。

それにしても、センター系をここまでの施設につくり変えた営業努力には拍手。
もともと建物じたいに金がかかっているので、意匠や調度、さらに施設オペレーションによってそれらの本領が引き出されているような感じ。
また、「アカシアの湯」には(たしか)なかった宿泊施設が補完され、温泉施設が有効に活用されているのも正解のような・・・。
ここは公共施設民営化の成功例といえるのでは?

「アカシアの湯」の売却額は6億300万円。建設費は27億だったので、土地代と償却を考えなければ差し引き20億円以上の売却損を出してこの埼玉県初の県営温泉施設の後始末は終わりました。
しかし、ピーク時には40万人、2005年度でも32万人超の年間入り込みがありながら、なぜに経営不振?。
過剰投資とオペレーションコストの高さが損益分岐点を吊り上げていたのでしょうか・・・。

県営施設といえば、神流川対岸の群馬県営「桜山温泉センター・うしおの湯」が、やはり経営不振から2002年3月に閉鎖、鬼石町(現藤岡市)へ移管され同年4月末に再オープンしています。
「アカシアの湯」も当初神川町への移管を打診し、拒否されたためやむなく民間への売却となったようで、これは結果オーライだったかも・・・。

はなから期待薄で突入しましたが、西上州系らしいクセもの湯と佳品の水風呂が楽しめてそれなりに満足。
ただ、お湯そのものというよりは、多彩なメニューをゆったりと楽しむ施設のように感じました。
これだけ多彩なメニューを時間制限なしで楽しめて週末でも980円は、考えようによってはリーズナブルかもしれません。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 *1 26.6℃、pH・湧出量不明(1,500m掘削揚湯)、成分総計=3053mg/kg
Na^+=883.8mg/kg (91.00mval%)、Ca^2+=45.0 (5.33)、Fe^2+=0.4、Cl^-=718.8 (47.99)、Br^-=2.4、I^-=2.1、NO^3-=5.2、SO_4^2-=68.5 (3.39)、HCO_3^-=1227 (47.62)、CO_3^2-=7.2、陽イオン計=957.9 (42.25mval)、陰イオン計=2033 (42.23mval)、メタほう酸=26.3、遊離炭酸=14.1 <H13.10.12分析> (源泉名:神川温泉 アカシアの湯)
*1) スペックからするとNa-塩化物・炭酸水素塩温泉では?

使用源泉については「新源泉を掘削し、従来から利用していた源泉と混合で利用するため湯量が増えたそうだ。」(「温泉ニュースBlog」さん記事より)という情報があります。
また、オープン直後のスペックは、「源泉26.6℃、pH8.0、溶存物質総量10810㎎/㎏のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉ですが、湧出量が27.0L/分しかありません。」(「温泉みしゅらん掲示板」、投稿者:ガウスさん、投稿日:2001年10月12日より)とのこと。

■ブランドグルメ
〔 神川の梨 〕
明治時代から栽培されているという「神川の梨」。
品種は幸水と豊水がメインで旬の8月上旬から9月下旬にかけては町内の道路沿いに直売所が並び、「梨街道」とも呼ばれます。
(「神川町観光協会」HPなどを参考。)

〔 2010/08/17UP (2010/08入湯) 〕


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■ 富士見温泉 「ゆ~とろん水神の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



富士見温泉 「ゆ~とろん水神の湯」
住 所 :長野県諏訪郡富士見町富士見9547
電 話 :0266-62-8080
時 間 :10:00~21:30 / 木休(冬期無休)
料 金 :700円(各種割引あり)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

富士見パノラマスキー場のそばにある自家源泉の日帰り温泉施設。
富士見パノラマスキー場は標高差730m、1.5kmちかい中斜面の長距離滑降が楽しめる本格派で、以前スキー場通いをしていた頃、よく行ったゲレンデです。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 案内

かなり大がかりな施設で、「お食事処 く~とろん」「リラクゼーションルーム は~とろん」などを併設しています。
各種割チケが出回っていますが、このときは予定変更で突然攻略となったので、正規料金で入りました。(HPに割チケあり。)

浴場は西と東があって男女日替り制。この日の男湯は「西」でした。
どちらも広い露天をもっていて、サウナ(かま風呂)は西側、ミスト湯(洞くつの湯)・くすり湯は東側にあります。


【写真 上(左)】 源泉?
【写真 下(右)】 内湯

浴場に入ると正面に内湯(檜枠タイル貼6-7人の適温~やや熱)。
広くはないものの、なにげに雰囲気のいい空間です。
内湯手前の扉を抜けると露天。想定外の広い露天に一瞬たじろぎます(笑)

露天は左から時計まわりに、野ろま湯(10人位、30℃位?)、サウナ(かま風呂)、西びたるの湯(檜の大樽風呂、10人弱屋根つき、やや熱)、水神の湯(15人以上、適温~ややぬる)、西うたせ湯(10人弱、18℃位)と多彩。
露天の浴槽は、西びたるの湯をのぞいて岩組みコンクリ?敷。
敷地は広々としてヒーリングモード全開。

カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜15時で3~5人とラッキーにも空いていましたが、でる頃に子連れ20人以上の団体が入ってきてプール状態に・・・。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯色

<内湯>
木樽から熱湯を少量投入で側溝への上面排湯。
いちばんにごりがつよく、湯口ではよわいたまご味+微苦味、甘いイオウ臭は湯面でも感じられる。

<野ろま湯>
湯口なく注排湯不明。
絶妙のぬる湯で一番人気につきややなまり気味。


【写真 上(左)】 西びたるの湯
【写真 下(右)】 西びたるの湯の湯口

<西びたるの湯>
白い析出のでた竹樋風塩ビパイプの湯口から熱湯の少量投入でパイプからの上面排湯。
きもち懸濁して灰茶色の細長い湯の花が大量に舞っている。
湯口の味臭は内湯と同等。
お湯の鮮度はよさげだが、なぜか湯面からほとんどイオウ臭が感じられない。

<水神の湯>
底面注入で排湯口からの上面排湯。
やや懸濁したお湯には白に湯の花と少量の黒い湯の花も・・・。
かなり広い浴槽なのに湯面からもしっかり甘イオウ臭が香るのは立派。


【写真 上(左)】 西うたせ湯&水神の湯
【写真 下(右)】 西うたせ湯の湯口

<西うたせ湯>
がっしりとした木樋からややぬる湯を大量に滝のごとく注ぎ込み。よこの塩ビパイプからは源泉と思われる14℃ほどの冷たい水をどこどこと大量投入。
水神の湯と西うたせ湯は丸太で仕切られているだけなので、お湯の行き来があると思う。
ほぼ無色透明で、白と黒の湯の花。
イオウ気ばっちりで、とくに湯口そばのコンディションはベストだと思う。

すべての浴槽でカルキ気は感じられず、湯づかいはかなり良好。
オフィシャルHPには「100%源泉かけ流し」とあります。

すべてのお湯はアルカリ泉系のヌルすべでpH=10.4の面目躍如。
アルカリが強いので浴後はややパサつくものの、そのあとはすべすべになって落ちつきます。

分析書は別表しか見あたらず、成分表部分はフロントにもなかったので詳細スペック不明ですが、浴感の軽いお湯の感じからして成分濃度はうすく、総硫黄は5~10mg/kgくらいの水硫イオン型では?

山梨では、佐野川のイメージにちかく、秩父のたまご水系のお湯にも似ているような感じがしました。

広~い露天でゆったりとやわらかなぬる湯を楽しめるいい施設で、スポーツ帰りの客だけでなく、ぬる湯好きの固定ファンをつくれるお湯だと思います。

単純硫黄温泉 29.4(27.2)℃、pH=10.4(9.93)、134L/min(1,200m動力揚湯) 他不明 <H2.10.13分析> (源泉名:富士見温泉 水神の湯)
※スペックは各種掲示類・HPより

ブログより〕
秋も深まった(2008年)10月30日、ゆ~とろん水神の湯では温泉の水質調査が行われました。(略)
その結果メタンガスの発生はなく、大変嬉しいことに源泉については湯量が増え、温度が上がったことが確認されました。

<温泉利用掲示>(各種掲示類より)
加水:なし 加温:あり 源泉かけ流し(完全放流式) 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 バディアス農園の食用ほおずき 〕
標高1,100メートルの高地にある富士見町、バディアス農園では特長ある作物が育てられています。
食用ほおずきもそのひとつで、南欧では盛んに栽培されているもの。
「そのフルーティーな独特の香りと味から、ジャムやパン、アイスクリーム、ケーキなどに利用されるようになってきて」いるそうです。(「おらほー!富士見」より)
フルーティーな甘酸っぱいジャムもできるとのことで、話題性・マーケット性ともばっちり、ヒットの予感。
(「おらほー!富士見」などを参考。)

〔 2010/08/15UP (2006/08入湯) 〕


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■ 天然前橋温泉 「クア・イ・テルメ」 〔 Pick Up温泉 〕



天然前橋温泉 「クア・イ・テルメ」
住 所 :群馬県前橋市関根町31-2
電 話 :027-233-0202
時 間 :9:00~23:00 / 不定休
料 金 :650円/3h (日祝・繁忙期 650円/2h)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)

群馬大そばの整形外科医院が併設する変わりだねの日帰り温泉施設。
ここは2003年にレポしていますが、その後数回行き、2008年にじっくり入ったので、そのときをメインに書いています。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 銘板

病院っぽい外観ですが、ウッディな館内はきもちスポーツクラブ風で暗さはありません。
受付は医院と共通で、問診票記入で入湯税50円が免除(で、実質600円)となるのでいそいそと書きました ^^)


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口(2003)

2階に浴場、上層階にはアンチエイジング関連施設などがあって全館禁煙です。
窓の広いあかるい浴室は、赤みかげ石をふんだんにつかった豪勢でゆったりしたもの。
風情はさほどないものの機能的に構成されたつかい勝手のいい浴室で、入ったとたんにただようアブラ臭に期待が高まります。


【写真 上(左)】 浴場(2003)
【写真 下(右)】 大浴槽(2003)

浴槽はすべて赤みかげ石枠タイル貼。
大浴槽(20人以上、半身浴×3付)、ジャグジー槽(ややぬる、3-4人)、歩行浴槽(ぬるめ、大人気!)、打たせ湯2本、広いサウナ、水風呂(浴感に特徴ないがかけ流しできもちいい)と多彩ですが露天はありません。

大浴槽は石の大きな湯口から大量投入&底面・側面注入で、よわいオーバーフロと底面吸湯。
ジャグジー槽は強力ジェット注入+底面注入でオーバーフローなくたぶん槽内排湯。
歩行浴槽は底面注入でオーバーフローなくたぶん槽内排湯。

カランが40以上も並ぶのは壮観。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で10人程度(2003年)、土曜16時で10人程度(2008年)でした。

お湯は浴槽ごとにかなり差があります。

大浴槽は適温で、うす緑色でわずかにうす茶の浮遊物。(ぬるめのお湯は、緑黄色でややにごりがあり、青のり様の浮遊物(2003年))
投入・吸湯量が時間とともに変動する複雑な湯づかいですが、鮮度感はさほど高くなく循環ベースかと・・・。
味不明、独特のアブラ臭でツルすべときしきしが入りまじり、肌にくい込むような土類重曹泉的な重厚な浴感。

ジャグジー槽は、大浴槽より濃く、歩行浴槽よりはうすい感じ。
ただでさえつよいアブラ臭がジャグジーで撹拌されて、さらに強烈なものになっています。
アブラ臭マニアにはたまりません(笑)

歩行浴槽はつねに誰か歩いていたのでじっくりと確認できなかったのですが、黒みを帯びた緑色でたぶん黒と茶色の浮遊物あり。
強アブラ臭に薬品臭or臭素臭+ヨウ素がまじる強烈な温泉臭で、かなりつよいとろみがあります。

かけ湯槽は、強アブラ臭+弱ガス臭+微イオウ臭のすこぶるよさげな温泉臭。
つよめの塩味に中苦味をまじえて、ここのお湯がベスト。

お湯のよさは、かけ湯槽 > 歩行浴槽 > ジャグジー槽 = 大浴槽かと。


【写真 上(左)】 大浴槽の湯口
【写真 下(右)】 寝湯

ここのお湯の特長はやはりアブラ臭でしょう。
粘土臭と石油臭と樹脂臭と臭素臭を絶妙にブレンドした王道系アブラ臭で、それに微イオウ臭や墨臭、焼タイヤ臭までも加わるすこぶる複雑なもの。
香りのつよさはくらぶち相間川、香りのよさはかつてのしんとう高山いぶきに匹敵する逸品です。

弱いツルすべのあるお湯は温まりますが、ほてりはさほどありません。
でも、みっしりとした濃度感とアブラ臭に負けて長湯不可、浴槽まわりにはトドが群生 ^^)

欲をいえば湯づかいのいい、かけ湯槽や歩行浴槽なみのコンディションの普通浴槽がほしいところですが、アブラ臭王国、群馬平野部を代表するお湯なので、アブラ臭マニアは必湯かと・・・。

Na-塩化物温泉、65.4℃ *1、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=6.45g/kg、Na^+=2148、Ca^2+=354、Fe^2+=0.09、F^-=3.3、Cl^-=3710、HCO_3^-=29.9、CO_3^2-=8.4、陽イオン計=2518、陰イオン計=3755、メタけい酸=59、メタほう酸=113 <H10.8.27分析> (源泉名:医王薬師の湯)
*1) HPによると、揚湯試験時で68℃、自噴温度時58℃とのこと。

<温泉利用掲示>
加水:運動浴(歩行浴槽)のみあり 加温:熱交換により随時 循環ろ過装置使用:「浴槽沈殿物質を常時除去する為のろ過循環」 高温消毒:あり

■ブランドグルメ
〔 登利平の鳥めし 〕
有名な”焼きまんじゅう”にしようかと思いましたが、「渋川ベスト」説もあるので、個人的に愛用している「登利平」にしました(^^)
群馬県人では知らない人がいないほどの有名店で県内各地にお店があり、本店は前橋。
メニューは多彩ですが、なんといってもおすすめは、鳥めし「松重」&「竹重」。
お持ち帰り弁当の人気も高く、「松重」は「鳥めし弁当 松」、「竹重」は「鳥めし弁当 竹」と名を変えます。
「松重」は厚切りのもも肉入りでボリュームあり。「竹重」は薄切り肉のあっさり系。
群馬県人のtakayamaさんによると、地元群馬では、「松」派と「竹」派が熾烈な抗争を繰り広げているとか・・・(笑)

ポイントはなんといっても創業時から伝わる「秘伝のたれ」。
このたれの作り方は、登利平の中でも数名しか知らないとか・・・。

個人的には、愛用していた鶴ヶ島店が先日閉店してしまったのはひじょ~に痛い!

〔 2010/08/14UP (2008/01入湯) (2003/01/28レポ (2003/01入湯)) 〕


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■ 南那須温泉 「ユーカリヒルズ温泉センター 壽乃湯」 〔 Pick Up温泉 〕



南那須温泉 「ユーカリヒルズ温泉センター 壽乃湯」
住 所 :栃木県那須烏山市(旧 那須郡南那須町)曲畑1021-1
電 話 :0287-88-0132
時 間 :10:00~21:00 / 原則無休
料 金 :700円 (夕方~ 500円)(要確認)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぐるなび)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

那珂川の梁(やな)に鮎を食べにいったついで?に、4湯攻めました。
まずは、大金温泉「大金温泉グランドホテル」(南那須町)に行ったのですが、なんと10/1(後註:2002/10/1)から料金が500円→1,000円に値上げとのことで頭にきて撤収。
成分総計14,330mg/kgでカルシウムの多いなかなかの化石海水型温泉なのですが・・・。
で...、ユーカリヒルズ温泉センター壽乃湯(南那須町)へと目標変更。

旧南那須町にあるリゾホが併設する日帰り温泉施設。
「首都圏日帰り温泉」(JTB、当時)に、「滑らかな泉質が湧出する深さ(約600m)で掘削を止めている。」とあり、これは相当な源泉ではなかろうか? と前から気になっていました。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 ロビー

場所はわかりにくいので、下の地図を参照ください。(と、逃げる(笑))
このあたりは道が非常にわかりにくいので要注意。看板は要所にはあったかと思います。

山のなかにポツンとあるこの日帰り施設は、「大広間120畳に日本一のカラオケセット音響装置つき舞台装置」とのことで、カラオケが売りのよう。
この日もカラオケが元気に響き渡っていました。

浴室は、男女別で内湯(みかげ石造、20人以上、ジャグジー付)、水風呂、サウナ、露天(岩造、10人以上)とオーソドックスな構成。
カラン10、シャンプーなし・ドライヤーあり。
土曜13時で10人程度となかなかの賑わいでした。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 露天

内湯・露天とも黒褐色に変色した湯口からの大量投入&底面吸湯で、たぶん循環かと・・・。
熱めのお湯は、無色透明で細かな白い浮遊物。
微甘味に強カルキ臭+何かわからないが甘い臭いで、よわいツルすべがあります。
Fe^2+=11.2mg/kgもあるのに鉄・金気臭も濁りもないのは除鉄のせい?
露天は田んぼと山を見下ろすのどかなロケーションですが、カルキが強いのには閉口。

源泉じたいはかなりの濃度の食塩泉ながら、残念ながら泉質なりの浴感は感じられませんでした。
近くに名湯、喜連川があるのにこの湯づかいで対抗できるのかな?
源泉スペックはかなりクセもの系の感じがするので、源泉槽がほしいところです。
 
もっとも、カラオケが売りみたいなのでこれでいいのかもしれませんが・・・。

註)これは2002年10月時点のレポです。現在は湯づかいがかわっているかもしれません。
機会をみて再訪、最近の状況をレポしたいと思います。

Na-塩化物泉 38.0℃、pH=8.4、59.3L/min動力揚湯、成分総計=6906mg/kg
Na^+=2586.5mg/kg (96.74mval%)、Ca^2+=50.2 (2.16)、Fe^2+=11.2、Zn^2+=9.4、F^-=5.8、Cl^-=4090.7 (98.73)、HS^-=0.4、CO_3^2-=3.2、陽イオン計=2673.6 (116.30mval)、陰イオン計=4164.5 (116.87mval)、メタほう酸=56.7 <H7.8.7分析> (源泉名:南那須温泉 寿の湯)


【写真 上(左)】 やな
【写真 下(右)】 やなにかかった鮎

その後、那珂川水系荒川にかかる一ッ石観光やなへ。
新しくて眺めもよくいい感じです。
那珂川のやなには毎年行っていますが10月は初めて。
やなに落ち鮎が大小とり混ぜたくさんかかっていたのにはびっくりでした。 

■ブランドグルメ
〔 みなみちゃんかぼちゃ 〕
農業王国、栃木。当然かぼちゃも美味しいものがとれます。
南那須町でとれるかぼちゃは、『みなみちゃんかぼちゃ』とネーミングされ、一部で知られていました。
市町村合併にともない旧 南那須町農業協同組合は那須南農業協同組合(JAなす南)に統合されたため、那須烏山市(旧 烏山町)中山地区で栽培されている高級ブランド『中山かぼちゃ』の陰にかくれがちですが、産地だけでなく品種じたいもちがう別ブランドのようです。
いろいろたぐっていくと、『中山かぼちゃ』は中山地区の在来種、ないしはこれを改良した「ニューなかやま」という品種。
『みなみちゃんかぼちゃ』は「中山かぼちゃ」と「みやこかぼちゃ」の交配種ET2号(「E」は園研、「T」は栃木の略)のようです。

日本の農産物は、狭い地域ごとに品種や品質がことなることが多いので、本来、キメのこまかなマーケティングが必要ですが、市町村合併やJAの統合により貴重な弱小ブランドが埋もれがちになっているのは残念なことです。
『みなみちゃんかぼちゃ』、かわいくてインパクトのある名前なので、もっと広まるといいですね。

〔 2010/08/14UP (2002/10/13レポに加筆 (2002/10入湯)) 〕


E140.5.53.390N36.37.6.190
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小室哲也氏、完全復活なるか!?

ゴタゴタつづきだった小室哲也氏が春から本格的に活動を再開している。

5月に AAAに”Dream After Dream”&”逢いたい理由”を提供。
先日8/11に北乃きいに提供した”花束”がon sale。
8/18にAAA”負けない心”、9/22には浜崎あゆみ”crossroad”on saleとピッチが上がってきている。

”Dream After Dream”はありがちなダンスビート曲だったが、”逢いたい理由”では小室氏ならではのバロック的曲展開が顔をのぞかせる。

AAA”負けない心”、浜崎あゆみ”crossroad”はまだ聴いてないので何ともいえないが、”crossroad”は「王道の“TKサウンド”とあゆの歌声が融合した極上のミディアムバラードに仕上がった。」(8/9サンスポWeb)ということなので期待できそう。

AAA / Dream After Dream ~夢から醒めた夢~(short ver.)


AAA / 逢いたい理由(short ver.)


先日発売の北乃きい”花束”は、キャッチなメロをもつ佳曲で、FMでもヘビーローテーションされてるのでかなり行くかも・・・。

北乃きい 花束


小室氏にしてはシンプルかつヒネリのすくない曲構成で、個人的には初期の名曲”Teenage Walk”あたりのイメージに近い感じがする。

渡辺美里 Teenage Walk


北乃きいは、本業女優ながら声質がかなりよく、磨き方によっては第2の今井美樹を狙えるかも・・・。

いずれにしても、希有の才能をもつ小室氏の本格復帰は朗報。
神曲”CAN YOU CELEBRATE?”に匹敵する傑作をふたたび世に送り出してほしい。
(”神曲”って、Webではなんとゆ~こともない曲にもすぐつかわれるけど(^^)、この曲はホントに数すくない”神曲”だと思う。)

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■ 南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」 〔 Pick Up温泉 〕



南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」
住 所 :静岡県熱海市網代627-363
電 話 :0557-67-2643
時 間 :11:00~19:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,000円(土日祝 1,100円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

網代と宇佐美の中間にある自家源泉の湯宿が日帰り対応するもの。

R135で網代を過ぎ立岩トンネルを抜けて500mほどいった看板を右手山側に入ります。
アプローチの坂の途中に櫓の立つ泉源があります。
さらに登るとやにわに住宅地となり、ときおりでてくる看板にしたがってさらに進んだおくにでてきます。
Pはかなりあるので問題なし。


【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 看板

ここは、予定変更で急遽攻めたので事前情報をほとんどとっていませんでした。
なんとなく名前負けしたぱっとしない宿を想像していたのですが(^^)、五千坪という広壮な敷地をもち、総客室数12のうち、じつに11室に温泉露天風呂が付いているという驚異の湯宿でした。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 温泉たまご茹で場?

エントランスまわりはこぢんまり。
入浴受付し、廊下おく左手の浴場入口で草履に履き替えて、外の通路を進んだ先に浴場棟があります。
その途中に温泉たまご茹で場?と休憩所。
温泉たまご茹で場はグループ客がタムロっていたので、お湯見はパスして浴場へ直行。
入って左が男湯、右手が女湯です。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所は狭めでここもグループ客が上がったところでごったがえしていたので、分析書も確認せずに浴場へ。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 内湯のむこうに露天

2008年4月にリニューアルした大浴場は庭園風呂「風」と名付けられています。
別に日帰りでも利用できる貸切風呂「竹林」もありますが、こちらは平日1,500円/人で2人以上からの利用になります。


【写真 上(左)】 内湯からの景色
【写真 下(右)】 開放感あふれる露天

庭園風呂「風」。
木組みの高い天井、正面窓の外は林、右手露天ごしに青空が広がるいい浴室です。
ここに木づくり10人くらいの内湯がひとつ。
扉をぬけた露天はウッドデッキ貼りで、右手に木づくり3人位の露天。左手に1人用の水風呂とデッキチェア2台がおかれています。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 初島が目の前

高台にある露天で、眼下の照葉樹の森越しに相模湾が広がり、初島がちょうど正面に見えます。
左手は緑濃い谷間で、まるで空中に浮いた檜舞台のよう。
風通しよく開放感あふれる抜群のロケーションです。


【写真 上(左)】 質感ある浴室
【写真 下(右)】 露天

内湯は木の湯口からの投入と熱湯側面注入、槽内排湯は不明ですがオーバーフローはありませんでした。
露天は木の湯口からの投入でここもオーバーフローなく槽内注排も不明。
どちらの湯口も湯温、投入量ともに変動していましたが、お湯の感じからして源泉でしょう。
カラン内湯に5、露天に2の計7。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で3人~独占とタイミングよく空いていました。
土曜夕方でこの空き方は、ほとんどの部屋に風呂があるゆえの贅沢か。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

さて、お湯です。
じつは、ここは事前にほとんど調べていなかったのですが、なんとなく伊東的な淡泊な単純温泉をイメージしていました。
ところが目の前の内湯は、いかにも成分濃そうなとろ~んとした緑茶色のささにごり。

湯温は内湯でややぬる、露天で適温~やや熱。
緑茶色のにごり湯には黒&茶色の浮遊物。
思いがけず強烈な塩味とつよい苦味にびっくり。
脱衣所にもどって分析書を確認すると、なんと総計17.44g/kgの濃い土類食塩泉なのでした。

味のわりに湯の香がさほどつよくないところは伊豆山のお湯に似ています。
それでも内湯湯口ではよわい焼タイヤ臭、露天湯口では独特の鉱物臭が感じられました。
鉄イオンは5.1mg/kgありますが、除鉄があるのか、はたまた強烈な土類食塩に押し込められているのか、味臭ともほとんど金気を感じませんでした。


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯色

土類系のぎしぎしと、メタけい酸によると思われるしっかりとしたとろみを湛える湯ざわり。
つよい濃度感と強烈な味からしてからして加水はほとんどないと思います。
あたたまりは見た目や濃度感ほどつよいものではないですが、それでもお湯の力感がハンパではないので長湯できません。
それでもしばらくするとまたまた入りたくなるあと曳き系のお湯で、うらで硫酸塩がきいているのだと思います。


【写真 上(左)】 源泉供給の案内図
【写真 下(右)】 「花鳥園」内の旧泉源?

露天、内湯ともにお湯のコンディションはいいですが、露天の方がより凶暴な感じ。
お湯の透明度は露天50cm、内湯70cmほどで、内湯のほうがにごりがうすく落ちついた色味をしています。

網代には「平鶴」や「大成館」など力のある源泉がありますが、それらよりもさらに個性のつよいクセモノ湯かと・・・。


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の湯口

これだけでも十分満足度は高いのですが、さらに追い打ちをかけるのが水風呂。
ややにごりを帯びた水は20℃台前半の絶妙な温度で、うす茶の浮遊物が大量に舞っています。
メイン浴槽湯口ほどではないですが、かなりつよい塩味があります。
メイン浴槽にくらべとろみがつよいように感じ、絶妙の湯温とあいまってほとんどトランス状態に陥ります(笑)
これはまちがいなく温泉で、本泉に加水したものかあるいは別源泉ですが、とろみのつよさからして別源泉のような気もしました。


【写真 上(左)】 ”深層塩水”の池
【写真 下(右)】 温泉の池

庭園内に地下180mより湧出する”深層塩水”の流水池がありますが、ここではその”深層塩水”をつかっているのかもしれません。
ただ、欲を言えば水風呂がふたつあるか、もっと大ぶりだと、他に入浴客がいるときも気がねなくじっくりと入れるのですが・・・。


【写真 上(左)】 「花鳥園」案内
【写真 下(右)】 展望足湯からの眺め

浴後に五千坪の大庭園「花鳥園」を散策しました。
よく手入れされた庭園には、上手にふたつの足湯(かけ流し足湯「青空」、展望足湯)とめずらしい”深層塩水”の池。
今はつかわれていない感じの泉源もありました。
海寄りに降りていったところには”深層塩水”の「温泉の池」があります。


【写真 上(左)】 かけ流し足湯「青空」
【写真 下(右)】 展望足湯

〔庭園内掲示〕
「日本唯一の冷水温泉の池 庭園内には地下180mより冷水温泉が湧出しております。無菌でナトリウム・カリウム・カルシウム各イオンを成分に含んだ温泉です。冷水で塩分濃度は通常の海水の1/4ですのでウミガメ・鯛・あじ等の海水魚が元気に泳ぐ姿を見られる非常に珍しい池です。」

思いがけず、モロ好みのお湯を堪能できて大満足。これだから湯めぐりはやめられません。
ロケといい、お湯といい、1,100円払っても入る価値のあるお湯かと思います。
また、料理も美味しそうなので、泊まりでじっくりとこの名湯を味わうのもいいかも。

Na・Ca-塩化物温泉 67.6℃、pH=7.5、48.7L/minエアリフトポンプ揚湯、成分総計=17.44g/kg、Na^+=3475mg/kg (50.83mval%)、Mg^2+=70.4、Ca^2+=2680 (44.96)、Fe^2+=5.1、Cl^-=10190 (96.20)、Br^-=9.7、SO_4^2-=495.6 (3.45)、HCO_3^-=55.5 (0.30)、陽イオン計=6486 (297.5mval)、陰イオン計=10750 (298.8mval)、メタけい酸=144.5、メタほう酸=23.3、遊離炭酸=35.7 <H21.12.21分析> (源泉名:みずの温泉 網代16号)

Na・Ca-塩化物温泉 73.6℃、pH=6.7、湧出量不明、総成分=16.20g/kg、Na^+=2812mg/kg、Mg^2+=55.1、Ca^2+=2930、Fe^2+=7.5、Cl^-=9467、Br^-=17.5、SO_4^2-=443.7、HCO_3^-=76.1、メタけい酸=120.9、メタほう酸=21.5、遊離炭酸=77.1 <H15.12.15分析> (源泉名:網代16号泉)

<温泉利用掲示>(HP掲載資料より)
加水:なし 加温:なし 循環:あり/ろ過:なし 塩素:あり
※ HPに「みずのの源泉掛け流しの温泉を心ゆくまでお楽しみ下さい。」とあり、館内掲示に「100t/日湧出、地上で76℃の源泉を貯湯タンク経由(72℃)と熱交換機(30~40℃)の2系統で全館風呂に供給」の旨の系統図があるので、全槽かけ流しの可能性があります。
また、別の館内掲示には「泉温76℃、湧出量77.7L/min」とありました。

■ブランドグルメ
〔 網代のひもの 〕
「網代」という地名は全国各地にありますが、ふつう”漁網を入れる場所”(=漁場のあるところ)を意味し、美味しい魚が水揚げされます。
伊豆の網代も例外ではなく、江戸時代から質のよい魚が揚がる港町として栄えました。
アジに代表される「網代のひもの」はとくに有名で、R135沿いの片町地区にはひもの屋が軒を連ねる「ひもの銀座」があります。
「主に網代港で水揚げされた魚を、昔からの手作業により作られた干物を販売しています。」とのこと。(網代温泉観光協会「網代温泉観光ナビ」より)

〔 2010/08/01UP (2010/06入湯) 〕


E139.5.54.722N35.2.8.784
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