関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 塩ノ又温泉 「湯元荘」 〔 Pick Up温泉 〕
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<塩ノ又温泉 「湯元荘」>
(新潟県十日町市塩ノ又553、7:00~21:00(時間要確認)、350円、025-752-2169)
■ 紹介ページ (十日町旅館組合)
■ 紹介ページ (十日町市観光協会)
■ 紹介ページ (ぐるなびトラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (新潟の温泉宿((株)求人ジャーナル))
上越線沿いの魚沼と飯山線が走る妻有のあいだに連なる山々は魚沼丘陵とよばれ、その尾根筋に延々とのびる道は「魚沼スカイライン」と名づけられています。
この道のまわりには自家源泉のお宿がいくつかあってここもそのひとつ。
「魚沼スカイライン」から十日町側にすこし下った、上越国際スキー場のすぐ脇にある一軒宿です。
場所的には、上越国際スキー場の「おしるこ茶屋」のすこし北側です。
明治二十六年開湯というふるい歴史をもつこの宿は、10室のこぢんまりとしたかわいいつくり。
このあたりは越後でも名だたる豪雪地帯で、この建物も冬場は3mを越す豪雪にすっぽりとおおわれてしまうのでしょう。
ここは一郷一会の松之山オフの帰りに立ち寄りました。
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【写真 上(左)】 残雪の魚沼丘陵
【写真 下(右)】 浴槽
西向きのあかるい浴室に、石枠に緑色の丸タイル貼3-4人のしぶい浴槽がひとつ。
赤茶に色づいた石組みの湯口から熱湯を投入し、たぶん側面からの排湯。
ほかに源泉カランがあって、冷たい源泉を投入することができます。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜16時で独占。
白っぽく懸濁したお湯には白とうす茶の湯の花がたくさん。
宿の人のはなしによると、日によって白濁するときもあるとのこと。
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【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色
源泉カランは明瞭なたまご味+よわい重曹味。はっきりとした甘イオウ臭で、これは湯面でもほのかに香ります。
かなりつよめのヌルすべがあって、浴後は肌がすべすべになる文句なしの美人の湯。
CO_3^2-=8.0mg/kgのわりにヌルすべがつよいのは、Na^+の比率が高く (91.95mval%)、アルカリ土類イオン(Ca^2+やMg^2+)がすくないためかと・・・。
(→やませみさんの「温泉の科学」参照)
アルカリイオウ重曹泉のイメージがよくでたお湯で、秩父や奥多摩あたりのたまご水系のお湯のイオウをつよめた感じかな。
すこしはなれた泉源から引湯とのことですが、イオウがしっかりと残っているのは立派。
このあたりは明治時代から湯治場としてつづいてきた年季のなせるワザか。
予想以上に個性のつよいお湯だったので、温泉好きにはおすすめです。
単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3・Cl型) 17.2℃、pH=8.7、10.8L/min自然湧出、成分総計=489.6mg/kg、Na^+=112.9mg/kg (91.95mval%)、Ca^2+=3.4、Cl^-=69.3 (32.50)、HS^-=3.2、チオ硫酸イオン=0.7、SO_4^2-=8.9、HCO_3^-=211.4 (57.67)、CO_3^2-=8.0、陽イオン計=122.9 (5.34mval)、陰イオン計=301.8 (6.00mval)、メタけい酸=59.5、メタほう酸=4.72、硫化水素=0.1未満 <H16.10.1分析> (源泉名:塩之又温泉)
■ブランドグルメ
〔 〆張り餅 〕
すぐとなりの塩沢町の銘品です。
江戸時代から昭和初期に名品種として知られたもち米「〆張り」でつくった餅。
比類ない美味しさと讃えられながら、栽培がむずかしく収量がすくないために、昭和初期以降つくられなくなったので「幻の餅」といわれます。
近年、一部の農家に保存してあった苗を利用して復活を果たしました。
食べたことはないですが、「色つやがよく、粘りがあってコシが強く、甘みのあるコクは、一度口にしたら忘れられない」味だそうです。(吉澤米穀(株)HPより)
それにしても”〆張り餅”、名前が秀逸です。
「『米どころ魚沼の幻の餅、〆張り餅』、ついに限定入荷!」。ど~です、そそられるでしょう(笑)
(じっさい、ネット通販でかなり売られている。そんなに収量あるのか・・・??)
〔 2010/02/28UP (2005/05入湯) 〕
E138.47.30.848N37.2.36.318
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■ 五色温泉 「三楽旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
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<五色温泉 「三楽旅館」>
(群馬県伊勢崎市日乃出町300、10:00~16:00(時間要問合せ)、500円/2h(金額確認要)、0270-26-3443)
■ 紹介ページ (群馬の温泉宿((株)求人ジャーナル))
伊勢崎東郊の工場地帯に忽然とある温泉旅館。
交通量多い県道2 前橋館林線に面していますが、破風屋根瓦葺のけっこう雰囲気ある外観。
人なつこい感じのおばちゃんに料金を払って館内に入ると、鄙びた秘湯の趣にびっくり。(きもちB級も入ってるかも・・・ ^^; )
記事の切り抜きがたくさん貼られた狭い廊下をわたったおくに、男女別の浴室があります。
浴室は低温槽(レンガ造1人、36℃)、高温槽(同3人、42℃)とステンの水風呂。
カラン5、シャワーシャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で男湯2人~独占。
全体に鉄分で赤茶けて何ともいえない雰囲気をただよわせています。
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【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 水風呂
仕切を介してとなり合う低温槽と高温槽は、入るとお湯が行き来します。
投入口はなく、ため湯のような感じですが、側面の複数の孔から少しづつ注入で排湯はオーバーフローのみでは?(強烈なにごり湯手さぐり状態につき詳細不明)
カランがいくつかありますが、源泉カランは出ず、高温の真湯カランだけが出ました。
水風呂も真水?(鉄分が少ない感じ)のカランだけが元気。
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【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 湯色
お湯は、赤茶色のにごり湯(透明度10㎝)で、酸化鉄らしき赤褐色の浮遊物があって金気味。伊香保の「ベルツの湯」よりも赤い濁り湯は強烈な印象。(犯人はたぶんFe^3+)
色のわりには金気(鉄サビ)臭はつよくなく、粉っぽいような独特の臭いが勝ってます。(これはFe^3+の臭い?)
まったりとした感触のお湯には鉄泉特有のギシギシとした湯ざわりがあり、じんわりと温まる複雑な浴感。
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【写真 上(左)】 浴場の掲示
【写真 下(右)】 泉源掲示
この立地で意表をついたにごり湯はかなりのインパクトがあります。
とくに鄙び系&B級ファンにはおすすめかと・・・。
飲泉もできるようで、温泉・飲泉リストその2 by ONKEN21さんにも載ってますが、帰りしなにおばちゃんが行方不明となり確認できずに撤退しました ^^;)
※成分表は2種類ありました。(新旧かもしれません)
<宏泉の湯(男女浴槽)/鉱泉の湯(使用場所不明)>
単純鉄冷鉱泉(Ca・Mg-HCO3・Cl型) 16.5℃/16.7℃、pH=6.16/----、湧出量ともに不明、成分総計=0.6296g/kg/0.72396、Na^+=31.6mg/kg/27.0 (16.32mval%)、Ca^2+=59.4/62.4 (43.52mval%)、Mg^2+=21.5mg/kg/20.0 (23.01mval%)、Fe^2+=24.6/29.3、Cl^-=33.6/59.6 (23.73)、HCO_3^-=244/281 (65.11)、メタけい酸=66.8/71.5、遊離炭酸=96.8/128 <S57.10.14分析/S63.4.22分析> (源泉名:宏泉の湯/鉱泉の湯)
■ブランドグルメ
〔 いせさきもんじゃ 〕
上州は小麦文化の地で、うどん、まんじゅうなどが名物。JR東日本でときおり展開される「めん街道両毛線キャンペーン」は、そうした小麦文化を背景とするものです。
伊勢崎での小麦アイテムの代表格が「もんじゃ焼き」で、月島のもんじゃにくらべると具が少なく駄菓子的なのが特徴なようです。
「当時織物で繁栄した伊勢崎の旦那衆が、織物の取引をする為に、明治43年に開通した東武伊勢崎線(伊勢崎~東京・浅草間を結ぶ私鉄)を使って上京する事が多くなり、文字焼(「もんじゃ焼き」の原型、筆者註)をこの地に伝える事になったようです。」(「いせざきもんじゃ」HPより)
市内には「いせさきもんじゃ」が食べられる店がたくさんあり、ご当地B級グルメブームのもと、しだいに知名度があがりつつあるようです。
(「伊勢崎商工会議所青年部(伊勢崎YEG)HP」、「伊勢崎市観光協会HP」などを参考)
〔 2010/02/28画像補強UP (2002/07/16レポ、2006/01/19加筆修正UP) 〕
E139.13.23.880N36.18.51.882
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■ 塔之沢温泉 「上湯温泉大衆浴場」 〔 Pick Up温泉 〕
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<塔之沢温泉 「上湯温泉大衆浴場」>
(神奈川県箱根町塔之沢112、9:00~21:00、水休、500円、0460-85-7683)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
塔之沢温泉は、木食遊行僧として知られる弾誓上人が慶長十年(1605)に発見したと伝えられている古湯で、由緒正しい「箱根七湯」に数えられています。(「箱根全山」を参考)
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【写真 上(左)】 塔ノ沢駅
【写真 下(右)】 塔之沢温泉街
ここにふるくから親しまれた浴場「上湯温泉大衆浴場」があります。
R1沿いにある民家風2層の建物。Pは数台分ありますが、宮ノ下から下りてくると左カーブを切ったところにいきなりあるのでえらくわかりにくいです。
また、建物となりのPは「一の湯」のものなので要注意。
週末、このあたりは大渋滞しますが、ここにわざわざ車を停めて入る観光客はすくないのでは?
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【写真 上(左)】 脱衣所から浴室
【写真 下(右)】 浴槽-1
番台形式のつくりで左が男湯、右が女湯。2階には休憩所もあります。(別料金)
石鹸を持参するか、ない場合は貸してくれます。(石鹸でからだを洗ってから入るのがここのしきたりらしい。)
コストのかかる加温かけ流しのようなのでいたしかたないのかもしれませぬが、料金500円(450円から値上げされた)は施設内容のわりにはいささか高いように感じます。
脱衣所は狭め、こぢんまりとした浴場に4-5人のタイル貼浴槽ひとつとシンプル。
窓はちいさく全体に暗めの浴場ながら、よけいなものがなにもないのが好感。
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【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 カランも温泉?
浴槽はたっぷりふかめで入りごこちのいいもの。
カラン4、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
カランは温泉のような気もしましたが、どうかな?
年末PMで2-3人(2005年)。日曜14時で独占~2人(2010年)。
2005年に入ったときは同浴の2人とも常連さん(1人は地元、1人は湘南)、2010年も地元の方で、常連指数が高そう。
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【写真 上(左)】 投入していないカラン
【写真 下(右)】 かなりの量のオーバーフロー
熱湯を側面注入でオーバーフロー、槽内排湯は確認できず。
泉温は39.6℃なので、加温のかけ流しかと思います。
他にカランもありますが、投入されていませんでした。
ほぼ無色透明のお湯はやや熱めで、白とうす茶の湯の花がただよいます。
湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
弱芒硝塩味によわい石膏臭。この石膏臭は浴場内にこもっています。
しっかりとしたヌルすべのうらによわいきしきしととろみ。
このお湯の湯ざわりは絶品で、肌のうえをコロコロとなめらかに滑っていくようなイメージ。
力感とつよいあたたまりのある入りごたえのあるお湯で、湯本あたりのお湯にくらべるとキャラがきわ立っている感じ。
2005年のときは、湯本でもかなり力づよい「かっぱ天国」のつぎに入りましたが、こちらの力感のほうがあきらかに上でした。
こういうお湯はふつうにありそうで、じつはなかなかありません。
入るほどによさがにじみでてくるような格調高い名湯かと・・・。
つくりも客層もプロ仕様(^^;)なので、箱根のなかでも敷居の高い浴場かと思いますが、わざわざ入りに行くだけの価値あるお湯かと思います。
ps.近年、なんどか廃止の噂がでていましたが、↓の掲示をみるかぎり事態はそうとう深刻なようです。箱根の行き帰りに寄ってあげてください。
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【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 掲示
〔 脱衣所掲示 〕
この温泉は隣にある老舗旅館の「環翠楼」と同じ源泉を使用しており、箱根の公衆浴場では数少ない源泉掛け流しの温泉です。効能は箱根七湯の中でも群を抜いたものと言われています。
その温泉が、今、利用者の減少と後継者不足のために、存亡の危機に直面しています。
皆さん一人一人のクチコミによるPRが、この温泉の存続につながります。
どうか何時までも利用できますように、この温泉の良さを広めてくださる様、ご協力をお願いいたします。(以下、愛好者の声の紹介、略)
単純温泉 39.6℃、pH=9.0、湧出量不明、成分総計=278mg/kg、Na^+=63.2mg/kg、Ca^2+=6.60、Fe^2+=0.010、Cl^-=49.7、SO_4^2-=28.7、HCO_3^-=50.5、CO_3^2-=3.84、陽イオン計=70.7、陰イオン計=149、メタけい酸=57.3 <S62.11.25分析> (源泉名:湯本第50号泉)
〔 2010/02/25UP (2005/12・2010/02入湯) 〕
E139.5.44.533N35.13.44.962
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■ 榛名湖温泉 「ゆうすげ元湯」 〔 Pick Up温泉 〕
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<榛名湖温泉 「ゆうすげ元湯」>
(群馬県高崎市(旧 榛名町)榛名湖町846-3、10:30~20:00、不定休、500円/2h、027-374-9211)
■ オフィシャルHP-1
■ オフィシャルHP-2
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
榛名湖温泉は、昭和50年(1975年)に開湯した比較的あたらしい温泉です。
日帰りできる施設は「ゆうすげ元湯」と「レークサイドゆうすげ」。
このふたつは以前は別経営のような気がしましたが、いまは経営統合されているようで、あたらしいHPでは、「榛名湖温泉 ゆうすげ Lake Haruna Spa」という全体名で、「ゆうすげ元湯」は本館となっています。
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【写真 上(左)】 立派なロビー
【写真 下(右)】 浴場入口
旧「ゆうすげ元湯」は、町営(or三セク)のかなり立派なリゾートホテル風の宿泊施設で、1999年春のリニューアルで露天が新設されました。
ここは以前から何度も入っていますが、これは2002年に入湯したときのレポです。
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯
2階にある浴室は、内湯(石造10人以上、ジャグジー付)、露天(石造、4-5人)とサウナ。
天井が高く窓の広いゆったりとした明るい浴室ですが、露天は軒下タイプで目隠しにさえぎられ、榛名湖の展望がきかないのは残念。
カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜13時で独占~3人と空いていました。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
内湯、露天とも黄土色に変色し、石灰華のでた石の湯口から数十L/min以上(内湯)、40L/min(露天)の大量投入で槽内注入&底面吸湯、オーバーフローなしの循環仕様。
適温のお湯は、緑がかった僅微濁でカルキ臭。内湯湯口ではかすかに石膏味。
露天は緑茶色のにごり湯で内湯よりなまりがつよい感じ。
キシキシ感と温まり感はありますが、お湯は以前にくらべるといまひとつな感じで、カルキ臭も強まっていました。
それでも源泉じたいに力があるので、温泉らしさは充分堪能できます。
追記:レポ時から経営主体がかわっているので、現在は湯づかいもかわっているかもしれません。
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【写真 上(左)】 露天の湯色&湯口
【写真 下(右)】 敷地内からの榛名湖
冬場は凍結のため、露天が閉鎖されることもあるので要注意。
湯づかいは「レークサイドゆうすげ」のほうがいいですが、施設はこちらのほうが整っていて、ハイキングシーズンの午後をのぞいて割合空いているので、ファミリー客などにはおすすめです。
Na・Ca・Mg-塩化物・硫酸塩温泉 37.2℃、pH=6.81、湧出量不明、成分総計=1.64g/kg、Na^+=258.0mg/kg (50.17mval%)、Ca^2+=109.0 (24.20)、Mg^2+=61.5 (22.63)、Fe^2+=1.71、Cl^-=448.0 (54.69)、SO_4^2-=287.0 (25.86)、HCO_3^-=274.0 (19.43)、メタけい酸=74.1、メタほう酸=14.0、遊離炭酸=92.4 <H5.10.26分析> (源泉名:榛名湖温泉 ゆうすげ元湯)
複雑な成分構成は伊香保にちかいものがありますが、伊香保より食塩分がつよく、カルシウムと鉄分がすくなめのようです。湯色も伊香保より赤味がよわいです。
■ブランドグルメ
〔 榛名湖のわかさぎ 〕
榛名湖は氷上わかさぎ釣りのメッカ(湖面の氷結状態がおもわしくないため2010年は中止)で、わかさぎをつかった料理や名産品があります。
定番のフライのほか、炭火焼き、甘露煮など・・・。湖畔の食堂や土産店で販売しています。
〔 2010/02/25UP (2002/12/08レポ (2002/11入湯)) 〕
E138.52.35.330N36.28.40.810
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■ 石塚温泉 「古原屋香館」 〔 Pick Up温泉 〕
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<石塚温泉 「古原屋香館」>
(千葉県館山市香191-3、時間確認要、500円、0470-29-0935)
■ 紹介ページ (千葉の観光まるごと紹介)
■ 紹介ページ (南房総データベース)
南房、館山にある小規模な自家源泉宿のひとつ。
分析書に源泉名の記載はありませんでしたが、香(こうやつ)という集落の小字石塚というところにあるらしく、通称「石塚温泉」とよばれています。
看板のふりがなは(こばらやこうやつてん)、外来客でこのとおり読める人はまずいないかと・・・(笑) (「古原屋香店」という看板もあり)
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【写真 上(左)】 「館」バージョン
【写真 下(右)】 「店」バージョン
県道257沿いにあって看板も出ているので、気をつけていけば迷うことはないでしょう。
事前TELなしで突然訪問したにもかかわらず、宿の人の対応はとても親切なものでした。
ただ、ここは冷鉱泉の沸かし湯、確実に入りたいなら事前TEL必須でしょう。
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【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 休憩所
民家風の建物、廊下のおくに休憩スペースをはさんでふたつの浴室。男女はとくに固定しておらず、タイミングで割り振っているようです。
メモがいいかげんで(^^;)、はっきりしないのですが、このときは一方のお湯はぬるくて入れず、もうひとつのほうに貸切で入ったような・・・。
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【写真 上(左)】 ぬるかったほうの浴槽
【写真 下(右)】 浴槽-1
あかるくこぢんまりとした浴室に石枠タイル貼4人の浴槽ひとつとシンプル。
保温用の樹脂製フタを巻き上げて入ります。
側面注入&吸湯&オーバーフローなしの循環仕様ながら、しっかり源泉カランとおぼしきものがあります。
感じからして、お湯も水も源泉では?
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【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 源泉カラン
カラン3、シャワー、シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜12時で独占。
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【写真 上(左)】 注入
【写真 下(右)】 源泉カラン&湯色
ほぼ適温のお湯はうすく緑がかって茶色の浮遊物がすこし。
重曹味+わずかな塩味でほぼ無臭。
ツルすべとよわいとろみのあるやわらかな湯ざわりながら、なんとなく黒湯モール系じゃないようなイメージのお湯。
浴後は肌がすべすべになって爽快感がでます。
とくに個性的なお湯ではないですが、循環のわりにお湯はなかなかよく、源泉にもふれられるので、予想以上に満足感がありました。
なお、このそばの沼地区には、温泉コバラヤという別源泉のお宿があって、以前は日帰りも受付ていたようですが、2009年12月にTELしたところ、「いまは日帰りはやめてしまった。」とのことでした。
Na-塩化物・炭酸水素塩泉 18.1℃、pH=8.8、12.2L/min動力揚水、成分総計=1.37g/kg、Na^+=422.6mg/kg (91.25mval%)、Ca^2+=21.1 (5.23)、Cl^-=465.6 (66.99)、HS^-=*.*、SO_4^2-=87.4 (9.29)、HCO_3^-=277.9 (23.24)、陽イオン計=459.1 (20.14mval)、陰イオン計=836.5 (19.61mval)、メタけい酸=67.8 <H8.12.17分析> (源泉名:不明)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒:「オゾン」消毒あり
■ブランドグルメ
〔 南房総のなめろう 〕
もともとは漁師料理で、アジなどの小魚を味噌、葱、しょうがなどと一緒にこまかくたたいたもの。最近は都内の居酒屋などでもだされることがあるので、知名度が上がってきました。
南房総のは味噌を入れてたたくのが特徴で、あまりのおいしさに皿までなめてしまうことから「なめろう」とよばれるそうです。
味噌をいれずにたたいて、しその葉のうえで焼いたものも名物で、これは「さんが」とよばれます。
ふつうの「たたき」とはひと味もふた味もちがうので、館山まできたら落とせないグルメアイテム。市内の飲食店でふつうに食べられます。
〔 2010/02/25 (2007/05入湯) 〕
E139.49.14.680N34.58.24.490
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■ 塩壺温泉 「塩壺温泉ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕
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<塩壺温泉 「塩壺温泉ホテル」>
(長野県軽井沢町塩壺、11:00~21:00、原則無休、1,000円、0267-45-5441)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
軽井沢の数ある温泉のひとつ。
このところ「星野リゾート」のかげにかくれがちですが、鎌倉時代に源頼朝公により発見されたといわれる歴史ある古湯の一軒宿です。
このあたりでは初めての湯壺ということで「初壺」(しょつぼ)とよばれ、それが「塩壺」(しおつぼ)に転訛したようです。
森のなかにたたずむいかにも軽井沢らしいシックな大人向けのホテルで、バードウォッチングでも有名です。
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【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 家族風呂
男女別の浴場と貸切家族風呂(11:00~14:00で日帰り客も利用可、料金別途2,000円/h)があります。
「憲政の神様」といわれた大政治家、尾崎行雄(咢堂)はこのお湯をこよなく愛し、「長命泉」と名づけたと伝わっています。
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【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所
脱衣所はきれいにメンテされたつかいやすいもの。
石枠タイル貼15人くらいの大ぶりな内湯と石造5-6人の露天の2槽構成。
露天は軒下タイプながら、滝と池を配して和風に落ちついています。
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【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 レトロな寝湯
内湯の一画には丸タイル貼のレトロな寝湯がふたつあります。
カラン11(内、ブース型1)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日14時で3人~独占。
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天-2
内湯は石の湯口から15L/minほどを投入+側面注入で数ケ所の排湯口へ上面排湯。
露天は石灰華のイガイガのでた岩の湯口から投入で、手前排湯口からの上面排湯。
露天は盛大な石灰華におおわれ、お湯の感じからしてもかけ流しかそれにちかい湯づかいかと思います。
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【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口
湯温は内湯で適温、露天はぬるめ。
翠がかってやや懸濁したお湯には白と茶色の浮遊物(内湯はほとんどなし)。露天にはこまかな気泡がただよっていますが、アワつきは確認できず。
磯の香+西上州系のセメント臭+微ミシン油臭+微焦げ臭+金気だし味+重曹味+微苦味の複雑な味臭。(内湯は若干の消毒臭があったかも。)
ツルすべと重炭酸土類系のひっかかるような湯ざわりにとろみをまじえた絶妙な浴感。
えらくあとを曳くお湯なので、なかなか脱出できません。
どちらかというと硬質なイメージのお湯で入りごたえがあります。
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【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 露天の湯色
軽井沢では塩沢温泉(休業中)のつぎに重炭酸土類のつよいお湯かと思います。
イオウ重曹泉的な「トンボの湯」とは趣のちがうお湯なので、お金のある方は(^^)、はしごしてみるのも面白いかも・・・。
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 48.5℃、pH=7.4、湧出量不明、成分総計=2130.5mg/kg、Na^+=443.0mg/kg (72.88mval%)、Mg^2+=50.8 (15.81)、Ca^2+=41.1 (7.75)、Fe^2+=0.5、Cl^-=314.0 (33.00)、HS^-=0.3、SO_4^2-=170.0 (13.18)、HCO_3^-=876.0 (53.48)、陽イオン計=570.8 (26.44mval)、陰イオン計=1364.3 (26.85mval)、メタけい酸=179.4、メタほう酸=16.0、遊離炭酸=72.6、硫化水素=0.1 <H3.7.26分析> (源泉名:塩壺、星野共同井戸)
※ガイドなどではよく「炭酸泉」と紹介されていますが、遊離炭酸は72.6mg/kgにすぎず炭酸泉ではありません。たぶん「炭酸水素塩泉」を誤解して「炭酸泉」と紹介したのでしょう。(よくあるパターン (^^ )
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:記載なし 循環:あり 消毒:あり
■ブランドグルメ
〔 軽井沢のジャム 〕
外国人の避暑地、屈指の高級別荘地としてのながい歴史が育んだ軽井沢のジャム。
旧軽を中心に多くのお店がありますが、御三家といわれているのが、「沢屋」、「中山」、「こばやし」。
それぞれ独自の製法をもち、バラエティあふれる品揃えと、洗練されたパッケージングはさすが本場の実力を感じさせます。
〔 2010/02/24 (2006/07入湯) 〕
E138.35.29.635N36.21.47.464
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■ 熱海温泉 「駅前温泉浴場」 〔 Pick Up温泉 〕
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<熱海温泉 「駅前温泉浴場」>
(静岡県熱海市田原本町8-16、14:00~21:00、水休、500円、0557-81-3417)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
熱海駅のすぐそばにある公衆浴場。
わりにメジャーな浴場、「駅前浴場」ネーミングなので事前に場所を調べもせずに出向きました。
ロータリーや商店街まわりをさがすもそれらしきものはなし。
終業時間が迫っていたのでついに断念し、交番で尋ねました(^^;)
マックの入っている「ハローズ熱海ビル」の裏側の「熱海駅前振興会館」の1階。
ぜんぜん想定外の駅前通り沿い、アーケードのなかにひっそりとあるたたずまいは、越後湯沢の「江神共同浴場」を思い起こしました。
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【写真 上(左)】 夜の外観
【写真 下(右)】 女湯入口
20:30の札止め直前にすべり込みセーフ。ちなみにここは21時までの退場厳守です。
休憩&待合所の手前が男湯、おくが女湯。
まあまあ広めのつかい勝手のいい脱衣所からは、扉ごしに浴場が見わたせ、さほど広くない浴場には常連さんらしき3人の人影。
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【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所から浴室
入って左が浴槽。右手が洗い場。
カラン10位。シャワーあり。シャンプー・ドライヤーなし。
あざやかな青タイル貼3-4人の浴槽に、東伊豆によくあるカランにパイプをかぶせての注入。(熱湯が多いのでやけど防止のためだと思う。)
人がたんまり入って汲み出したあとらしく、浴槽のお湯は減っていましたが、槽内排湯は確認できず、おそらくかけ流しかと思います。
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【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口&湯色
ほぼ適温のお湯はうすく茶色ににごり、うす茶の浮遊物をうかべています。
強塩味+弱苦味、よわい磯の香のうらに、ごくよわいながら松之山系のアブラ臭があったかと思います。
とろみは水口系の共同浴場よりよわいものの、濃度感ばっちりで、いかにも土類食塩泉らしい肌に喰い込んでくるような湯ざわりとぺとぺと感。
また、かなりの硫酸塩成分を含んでいるからか、どことなくフックがあって記憶にのこります。
当然あたたまりはハンパではなく、カランで水を浴びながらの入浴。
熱海のお湯は山側の硫酸塩泉と海寄りの土類食塩泉に大別されますが、ここは土類食塩泉の代表格で熱海でもかなり上位にくるお湯かと・・・。
これだけのお湯を駅前の公衆浴場で繰り出すとは、熱海温泉の底ぢから侮りがたし!
ただ、今回はお湯がきもちなまり気味だったので、次回は昼の空いている時間帯に再攻略してみたいと思います。
Na・Ca-塩化物温泉 74.2℃、pH=7.1、湧出量不明、成分総計=4.853g/kg、Na^+=984.1mg/kg、Mg^2+=49.8、Ca^2+=616.9、Fe^2+=0.2、Cl^-=2222.0、Br^-=2.3、SO_4^2-=752.2、HCO_3^-=51.2、メタけい酸=75.9、メタほう酸=8.0、遊離炭酸=21.9 <H19.11.19分析> (源泉名:熱海389号泉)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒:なし
■ブランドグルメ
〔 熱海の?? 〕
関東屈指の温泉観光地なのに、これといったアイテムが思いつきません。
↑(あたみニュース)に載っている「だいだいマーマレード」は多賀、「七尾たくあん」は伊豆山の特産です。
こんなところにも熱海の悩みが感じられるような・・・。
〔 2010/02/24UP (2008/12入湯) 〕
E139.4.53.627N35.5.57.546
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■ 下諏訪温泉 「中川旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
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<下諏訪温泉 「中川旅館」>
(長野県下諏訪町3483-7、12:00~14:00(湯めぐりうちわ)、0266-27-8556)
■ 紹介ページ (信州キャンペーン実行委員会(長野県観光部観光振興課内) )
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
下諏訪温泉では「旦過の湯」とならぶ主力源泉の「綿の湯」。
「綿の湯伝説」(下記)が伝えるとおり、下諏訪温泉発祥の神湯とされ、古来から大切にされているお湯です。
「綿の湯」をつかうお宿はいくつかありますが、いずれも「綿の湯」使用を誇らしげにうたっているので、いまでも格式の高い名湯の地位にゆるぎはないようです。
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【写真 上(左)】 綿の湯
【写真 下(右)】 浴室入口
そのなかの一軒が「中川旅館」。
田中康夫元長野県知事のもと、平成16年白骨温泉の入浴剤使用問題を契機に実施された「旅館・ホテル等の入浴施設及び公衆浴場調査」によると、ここは源泉100%、加温なし、かけ流し、毎日換水、殺菌処理なしという、温泉好きからすると非のうちどころのない湯づかいをしているようなので、『下諏訪湯めぐりうちわ』をつかい攻めてみました。
なお、『下諏訪湯めぐりうちわ』は現在終了しているようなので、いまでも日帰り入浴できるかは不明です。
「綿の湯」泉源は「遊泉ハウス・児湯」駐車場のあたりで、ここはそのすぐそばですからとても恵まれた立地にあります。
かなりこぢんまりとしたお宿で、廊下のおくにふたつの浴室。
休日13時で空いていたので右側の男湯に貸し切りで入れました。
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【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 石膏まみれの源泉カラン
やや暗めの浴室に総タイル貼3-4人の渋い浴槽ひとつとシンプル。
石膏まみれのカランから熱い源泉を10L/min弱投入し、パスカル方式らしいパイプからの排湯+オーバーフロー。
カラン2、アメニティ類なし。
無色透明のお湯はゲキ熱で、硫酸塩泉らしく湯中の指先が青白く光っています。
よわい芒硝塩味によわい芒硝臭。味臭とも旦過よりよわいように感じました。
キシキシとヌルすべがいりまじる絶妙の湯ざわりで、とろみもありますが旦過よりよわいもの。
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【写真 上(左)】 パイプからの排湯
【写真 下(右)】 カラン&湯色
熱湯で責め立ててくる旦過にくらべると、こちらも熱湯ながらやさしくおだやかな味わいのあるお湯で、なるほど「綿の湯」のいわれもうなずけます。
シンプルな浴室で、他に気をとられることなくひたすらお湯と対峙できるので、よけいにお湯の個性をセンシティブに感じます。
地味なお宿ですがお湯はとてもいいので、温泉好きにはおすすめかと。
また、「旦過の湯」と入りくらべてみるのも一興でしょう。
【綿の湯伝説】
その昔、諏訪明神の祭神「建御名方神」のお妃「八坂刀売神」が、上社から下社にお移りになられるとき、女神は日頃化粧に使われていた「『社前の温泉』を分けてくださるように」と請われ、温泉を綿に湿し「湯玉」にしてお持ちになりました。
下社にお着きになられたとき、手にされていた「湯玉」を置かれた所から、温泉が湧き出しました。
湧き出した場所が下諏訪温泉発祥のお湯「綿の湯」とされています。
もともと神聖な「神様の湯」なので、汚れたもの、やましい者が入ると、湯口が濁ったといわれています。(湯口の清濁)
古来、下諏訪の人々は、「綿の湯、児湯(こゆ)、旦過(たんが)の湯の三湯を利用し、『綿の湯は綿のように肌触りがよい』『児湯は良く暖まって子宝に恵まれる』『旦過の湯は熱くて傷に良い』などそれぞれ評判良く賑わいました。」(上諏訪町資料より)とあり、神湯、綿の湯の肌触りのよさははるかむかしから定評があったようです。
(以上、町、商工会議所資料および現地案内板を参考。)
現在は「遊泉ハウス・児湯」の駐車場に「綿の湯」のモニュメントが置かれていて、熱い源泉のなかで石づくりの湯玉がくるくるとまわっています。
また、「綿の湯」は現在、下諏訪町長が管理者を務める財産区が所有しているようです。
綿の湯を引湯している周辺5軒のお宿の女将が集まり「綿の湯界隈会」がつくられていますが、このお宿もそのメンバーです。
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.9℃、pH=8.4、756L/min掘削揚湯、成分総計=1041mg/kg、Na^+=265.2mg/kg (76.42mval%)、Ca^2+=65.0 (21.45)、Fe^2+=0.06、F^-=2.9、Cl^-=214.0 (39.75)、HS^-=0.2、SO_4^2-=405.3 (55.51)、HCO_3^-=26.4、CO_3^2-=3.6、陽イオン計=337.8 (15.10mval)、陰イオン計=652.9 (15.19mval)、メタけい酸=45.5、メタほう酸=4.9 <H5.9.22分析> (源泉名:綿の湯源湯)
※ 分析書とは別に「城山源湯円久保源湯混合 硫酸塩泉 56.9度」という簡易掲示もありました。
■ブランドグルメ
〔 新鶴本店の塩羊羹 〕
創業明治六年、下諏訪を代表する銘菓の老舗です。
諏訪大社下社秋宮のとなりに風情あふれる店構え、観光客にも広く親しまれています。
山国、信州では塩はことさら貴重で、初代の店主も「羊羹に塩味を加えることを思いつき、砂糖や餡とのなじみ具合、寒天折り合いに苦心しながら、丹念に練りあげるうちに、塩の調和がもたらす、しっとりした淡雅な口当たりと甘さの間合いを体得。新鶴の塩羊羹が生まれました。」との由。(HPより)
厳選された十勝の小豆と茅野の寒天を用いて、楢薪をたいて練り上げるという、初代の製法を忠実に守って製造されているとのこと。お取り寄せもできます。
〔 2010/02/16 (2007/08入湯) 〕
E138.5.35.140N36.4.23.510
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■ 山口温泉 「山口温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
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<山口温泉 「山口温泉」>
(山梨県甲斐市(旧 竜王町)篠原477、9:00~21:45(日曜:9:00~21:15)、月休、500円、055-279-2611)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
温泉好きのあいだでは超有名な甲府盆地、竜王町のかけ流し湯。
「ぶどう畑を掘ったら温泉が出た。」というエピソードで知られ、山梨の日帰り温泉では、佐野川とともにずいぶん以前からガイド類に載っていた(1987年ボーリング)、甲府の日帰り温泉の草分け的存在です。
甲府昭和ICより約5分ですが、住宅地の中にありかなりわかりにくいので下の地図を参照ください。
農家の庭先のようなのどかなたたずまい、どこかでニワトリの声がきこえます。
玄関前に飲泉があり、湯口まわりは析出ばっちり。はやくもその豊富な湯量&すぐれた泉質をうかがわせます。また、この源泉はペットボトルで持ち帰りができます。
料金を払った方が有名な番頭さんでした。
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【写真 上(左)】 飲泉所
【写真 下(右)】 盛大な析出
浴場は1階、2階には休憩所があります。
浴場は、内湯(岩+石造、10人)と東屋つきの広い露天(同、12人)で、脱衣場経由のハダカ移動ができます。
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口
やや暗めの内湯、浴槽まわりの岩は赤褐色に変色しています。
岩の湯口(龍の口)からドバドバと大量注湯で飲泉可。
ややぬるめで2ケ所から大量に上面排湯しています。
カラン5、シャワー、ドライヤーあり。
GW昼で男湯2~4人、女湯独占と空いていました。
露天は、筒状の石の湯口2本から潤沢な注湯があってやはり飲泉可。
こちらはさらにぬるめのお湯を湯船のはしから小川に大量放流しています。
この小川は緑色のコケがびっしりでいい味出しています。
なお、内湯、露天ともに源泉100%非加温非加水のかけ流しです。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天脇の小川
お湯は淡緑黄色透明、こまかな気泡でところどころ白濁気味。
金気だし味+重曹味でイオウ&金気まじりの甘い感じのモール臭があります。
噂のアワアワは、大きめのしっかりしたものがたくさんつきました。
強いヌルすべは、アワによるヌメリと重曹のツルすべがダブルで効いているためかと・・・。
わりに軽い感じの浴感ですが、不思議とあとを曳くお湯で、適度なあたたまりがありますが、むしろサッパリ感がつよい上質なもの。
甲府のお湯のなかでは比較的重曹がよく効いているお湯だと思います。
文句なくアワつきぬる湯の名湯。
甲府盆地特有の炎暑のなか、セミの声をききながら入る露天ぬる湯は思うだに気持ちよさげ、これは再訪必至でしょう。
Na-炭酸水素塩・塩化物泉 41.6℃、pH=7.65、686L/min自噴、成分総計=1389mg/kg、Na^+=327.9mg/kg (81.35mval%)、Fe^2+=0.6、Cl^-=295.7 (48.59)、HCO_3^-=532.3 (50.69)、陽イオン計=393.8 (17.53mval)、陰イオン計=834.4 (17.20mval) メタほう酸=109.8、遊離炭酸=48.8 <S61.8.18分析>
(源泉名:山口温泉)
〔 館内掲示1 / 温泉のご案内 〕
山口温泉は、地下920mより湧出している天然温泉を加温せず、源泉(建物北側)より直接湯口に流しております(源泉完全かけ流し)。
その量は毎分686L(ドラム缶3.5本分)、1日約100万L(1,000トン)で、県内でも屈指の湯量です。
全ての湯口で飲用でき(以下略)
〔 館内掲示2 / 温泉利用掲示 〕
当温泉は源泉完全かけ流しです。
毎分686Lの源泉を加温、加水せず敷地内の源泉より直接湯舟に流しております。
循環式ではありません。
源泉及び浴槽に塩素や入浴剤の投入もしておりません。
○ 一郷一会100名湯(by 一遊さん)
○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。
■ブランドグルメ
〔 竜王の八幡芋 〕
竜王町周辺は古来から釜無川・御勅使川の氾濫原で頻繁に洪水に見舞われていました。
武田信玄公により信玄堤をはじめとする治水政策が行われてからは、伏流水に恵まれた肥沃な土地を活かして作物の栽培が盛んに行われました。
なかでもこの地域でつくられる里芋は味がよいとされ、地名から「八幡芋(やはたいも)」と称され、いまでも特産品となっています。
地肌が白く、他の産地にはないきめ細かい繊維と粘り気があるそうです。(「神澤農園HP」などを参考。)
〔 2010/02/16UP (2002/05/05レポに加筆修正(2002/05以降数回入湯)) 〕
E138.31.47.380N35.39.1.950
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■ 石尊鉱泉 「石尊鉱泉旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
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<石尊鉱泉 「石尊鉱泉旅館」>
(茨城県北茨城市大津町北町983、8:00~17:00(要時間確認)、不定休、400円、0293-46-0468)
■ 紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
北茨城市の数ある鉱泉群のひとつ。
2003年に1度トライしていますが、臨時休業だったので2度目のトライで攻略。
R6陸前浜街道沿いにありますが、上り方向にあるので、東京方面からだと対面交通量が多くて右折inに難儀します。
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【写真 上(左)】 国道側の屋根看板
【写真 下(右)】 衝撃の臨時休業ハリ紙
また、意外にめだたないので、目星をつけていかないとあっさり通り過ぎてしまいます。
渋いつくりの建家。この日は「衝撃の臨時休業ハリ紙」(笑)はなかったので、玄関から声をかけるとすぐに人がでてきて無事受付できました。
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【写真 上(左)】 玄関先の表札
【写真 下(右)】 浴場入口
建物は年季入っていますが、館内は意外にきれいで、廊下のおくに男女別の浴室。
おくが女湯、手前が男湯。
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【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口
わりにゆったりとした浴室にタイル貼3人くらいのこぶりの浴槽がひとつ。
女湯はさらにこぶりのFRP浴槽。
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【写真 上(左)】 フタがしてあります
【写真 下(右)】 泉源?
沸かし湯らしく、入ったときは青いふたがしてありました。
飾り気のない浴室ながら雰囲気があります。
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【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の浴槽
ライオンの湯口がありますがつかっておらず、側面注吸湯でオーバーフローなし。
べつに冷たい源泉のでるカランがあります。
ライオンの頭のうえにはコップがおいてありました。
土曜11時で男女湯とも独占。アメニティ類なし。
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【写真 上(左)】 ライオンの湯口
【写真 下(右)】 源泉カラン
やや熱めのお湯は、きもち翠がかった透明でわずかに白い浮遊物。
湯中の指先が青白く発光しています。
たまご味+重曹味+弱金気味にしぶ焦げ&甘イオウ臭+αのかなりインパクトのある味臭。
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【写真 上(左)】 注入口
【写真 下(右)】 湯色
かなりつよめのツルすべにとろみをまじえ、あとを曳くようなフックのある浴感。
あたたまりが強烈で、冷たい源泉カランを浴びながらの入浴がすこぶる快感。
北茨城のお湯はどれもレベルが高いですが、ここも相当にいけます。
たたずまいといい、お湯といい、湯めぐりファンは落とせないお湯かと思います。
単純硫黄泉(硫化水素型)(Na-HCO3・SO4型) 13℃、pH・湧出量不明、溶存物質=0.604g/kg、Na^+=119.9mg/kg (73.73mval%)、Ca^2+=23.1 (16.24)、Fe^2+<0.1、Cl^-=43.8 (17.27)、HS^-<0.1、SO_4^2-=78.2 (22.70)、HCO_3^-=250.6 (57.24)、CO_3^2-=6.0、陽イオン計=158.7 (7.08mval)、陰イオン計=378.6 (7.18mval)、メタけい酸=66.1、硫化水素=2.4 <H14.5.30分析> (源泉名:石尊鉱泉)
--------------
単純硫化水素泉(Na・Ca-HCO3型) 13.0℃、pH=7.3、2.5L/min、総計=751.6mg/kg、Na^+=136.0mg/kg (65.43mval%)、Ca^2+=47.79 (26.39)、Cl^-=58.29 (18.24)、HS^-=-、SO_4^2-=74.87 (17.29)、HCO_3^-=354.6 (64.47)、CO_3^2-=-、陽イオン計=198.3 (9.037mval)、陰イオン計=487.8 (9.011mval)、メタけい酸=49.4、硫化水素=4.3937 <S33.11.30試験> (源泉名:石尊鉱泉)
〔 館内掲示 / 石尊(せきそん)鉱泉の開基由来 〕
明治八年(1875)頃、この付近に鉱泉が湧き出し川が白く濁っていて農家の馬など傷ついた家畜の治療に使っていたのが始まりらしい。
明治二十三年(1890)に国有地であったため、国に土地使用願いを提出し年間五銭の使用料を支払い湯治場を始めた。
そして本格的に営業を開始したのは大正十年(1921)頃である。
館名も「砂利田の湯・有我鉱泉」とか、天候などによって湯の色が変わるので「プラチナ鉱泉」とも言われてきた。
現在の「石尊鉱泉」の名は隣接の山に農業の上を祀る「石尊様」の社があることから名付けられた。(以下略)
■ブランドグルメ
〔 北茨城のあんこう 〕
北茨城は日本有数のあんこうの本場です。
北茨城に水揚げされるあんこうは、常磐沖の漁場で獲れる「きあんこう」と呼ばれるもので、ふつうのあんこうより肝の脂が上質であることから、より美味とされているそうです。
禁漁の7月~8月以外は漁がおこなわれますが、やはりあんこうの旬は冬。
寒い時期のあんこう鍋は絶品です。
また、初春~初夏にかけての産卵期には肝がよく肥えるので、肝を味わうには最高の時期とされています。(「北茨城市HP」などを参考。)
〔 2010/02/15 (2009/04入湯) 〕
E140.47.25.700N36.50.33.180
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■ 上白岩温泉 「雨月庵」 〔 Pick Up温泉 〕
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<上白岩温泉 「雨月庵」>
(静岡県伊豆市(旧 中伊豆町)上白岩1997-1、時間要確認、500円、0558-83-2771)
■ オフィシャルHP?
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (ゆうゆうネット伊豆)
中伊豆、白岩~青羽根あたりにかけては、濃いめの芒硝泉が集中していますがここもそのひとつ。
温泉みしゅらん掲示板のやませみさんのレポをみて二度ほどトライしてみましたがいずれも不在。三度目に入湯を果たしました。
年の瀬も押し迫った午後、ダメもとでTELしたところ、「メインの浴場のお湯は入れていないが、五右衛門風呂ならすぐ張れるので大丈夫」とのこと。
これ幸いとよろこび勇んで突入(^^)
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【写真 上(左)】 小川共同浴場
【写真 下(右)】 母屋の玄関
温泉好きのあいだではかなり有名な小川共同浴場から大見川の下流に向かって走ってすぐのT字路を山手に入ります。
細い山道をすこし走ると左手に看板がでてくるので、急坂に乗り入れてすぐ。(場所的には日帰り入浴できる中伊豆温泉「希望園」の手前です。)
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【写真 上(左)】 離れ
【写真 下(右)】 百人一首の調度
落ちついた民家風の母屋のおくに白壁海鼠壁の土蔵風の離れがある好ましげなたたずまい。
お宿のスタッフはとても感じのいい方で、館内もこざっぱりと落ちついて、「四季の材料を取り入れた和風会席料理」を出すようなので、かくれた名宿なのかも・・・?
「雨月庵」という名は、上田秋成の凄みのある名作『雨月物語』*からとったのか、はたまた西行ゆかりの謡曲『雨月』からかもしれず、離れに百人一首の調度があったので後者かもしれません。
*) : 序文 「雨は霽れ月がは朦朧の夜、窓下に編成して、以て梓氏に畀ふ。題して雨月物語と云ふ」
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【写真 上(左)】 離れのおくに浴室
【写真 下(右)】 左手が浴室
五右衛門風呂は母屋のとなりの離れのなかにあります。
露天もあるらしいですが、詳細不明。
どっしりとした鋳物の浴槽(1人)に、わずかに石膏のでたカランからMax40L/minほども大量投入できます。
もちろん槽内注排湯なしのかけ流しで、投入湯温が絶妙なので、加水することなく新鮮なお湯を楽しめます。
アメニティ類なし。年末14時で貸切。
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【写真 上(左)】 入れはじめ
【写真 下(右)】 溜まってきました
無色透明のお湯はやや熱めで明瞭な芒硝味に芒硝薬臭。
成分的にはCaも含んでいますが、なぜかほとんど味臭にあらわれず、ピュアな芒硝泉的味臭です。
湯中の指先が青白く発光しています。
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【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 わずかに石膏のでた湯口
非常に硬質な湯ざわりで、ビシっと迫りくる浴感。
高pHの硫酸塩泉なのでふつうはかならず湯ざわりをメモするですが、よほど「硬質な湯ざわり」にインパクトがあったのか、メモにはこれしか残されていません。
あたたまりはつよくないので湯上がりのタイミングがむずかしいですが、浴後はなかなか冷めず、肌に張りがでてしっとり落ちつきます。
さすがに濃いめの芒硝泉、入り手を選ぶ(妥協を許さない ^^; )スパルタ的プロ仕様のお湯です。
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【写真 上(左)】 古い分析書
【写真 下(右)】 母屋の浴槽
湯めぐりをつきつめていくと、最後はピュアで濃厚な芒硝泉にたどりつくともいわれ、マニア筋にファンの多い芒硝泉。
わたしはまだまだその域に達していないらしく、どうも濃いめの芒硝泉は修行のようで苦手です(笑)
濃いめの芒硝泉は関東周辺ではめずらしいですが、中伊豆、とくに白岩~青羽根あたりにまとまっています。
入った限りではここと青羽根温泉が双璧かな?
芒硝泉がどういうものかしっかり体験できるお湯なので、泉質追求に目覚めた方にはおすすめかもしれません。
Na・Ca-硫酸塩温泉 69.5℃、pH=8.8、湧出量不明、成分総計=2.009g/kg、Na^+=528.2mg/kg、Ca^2+=131.8、Cl^-=163.1、SO_4^2-=1122、メタほう酸=10 <H11.4.23分析> (源泉名:谷戸峰1号(白岩5号))
※ 泉源についてたずねると、(たしか)庭先の山の方を指さして、あちらの方から引いているとのことでした。
■ブランドグルメ
〔 中伊豆筏場のワサビ 〕
伊豆は関東のみならず全国屈指のワサビ産地で、とくに天城地区と中伊豆地区では「畳石(伊豆)式ワサビ沢」で、1年を通して栽培・収穫されています。
白岩から大見川を溯った筏場(いかだば)地区では、静岡県棚田等10選に選ばれた美しいワサビ沢が広がります。(「JA伊豆の国HP」を参考。)
〔 2010/02/14 (2008/12入湯) 〕
E138.58.45.200N34.57.27.460
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■ 千古温泉 「千古温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
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<千古温泉 「千古温泉」>
(長野県上田市(旧 真田町)横尾6395、10:00~20:00、500円、毎月20日休、0268-72-2253)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
信州、小県にある根強いファンをもつ名湯。
旅館ですが日帰り入浴も広く受け付けています(現況、日帰りのみという情報もあり)。
千曲川支流、洗馬川の渓流に面した好ましげな佇まい。
かなりわかりにくい場所にありますが、いくつか看板があります。
近くには真田十勇士のひとり霧隠才蔵(猿飛佐助とも)が修行したとされる千古滝があります。
また、このお湯じたいも古く、真田十勇士の入湯伝説があるようです。
玄関先にはたくさんの剥製たちがお出迎え。
美人の噂高い若女将に料金を払って入場。
脱衣所・浴室ともにかなり狭いのが残念ですが、すでに脱衣所の鏡のフチからして真っ黒に硫化していて期待が高まります。
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【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 浴槽
洗馬川に面した男女別の浴室は、石造2-3人のこぢんまりとした浴槽のみで浴室内はイオウ臭プンプン。
岩の湯口から源泉を投入で側溝に排湯するかけ流し。
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
カランは見事なまでに真っ黒に変色しています。
日曜15時で2~3人と混雑 ^^;)
ちなみに、ここはかなりの人気湯でいつ行ってもたいてい浴客がいます。
おまけに冬場は湯気がもうもうとこもっています。
なので、いい浴室写真がありません(と、言い訳をする・・・(^^;))
かなり熱めのお湯は、薄い緑黄色に黒い湯の花をうかべ、イオウたまご味にかなり強烈なしぶ焦げイオウ臭が香る堂々たるイオウ泉です。
細かなアワつきに、よわいヌルすべもありますが、これはアワつきのせいかもしれません。
イオウ泉特有のスルスルとした湯ざわりもしっかり感じられます。
湯底には黒い沈殿物があり、足の裏やお尻が真っ黒になります。(たぶん硫化鉄のシワザ)
皮膚の油分が抜けたようなパサパサ感が出る面白い浴後感のお湯です。
しかし、火山地帯でもないのにこのイオウ泉は立派。
千曲川を挟んだ丸子温泉郷にもイオウ含みのお湯はありますが、それよりもはるかにイオウがきいています。
イオウ泉の浴感十分なお湯は、マニアにはマストのお湯かと思います。
単純硫黄冷鉱泉 24.4℃、pH=8.6、湧出量不明、蒸発残留物=528mg/kg、Na^+=139.4mg/kg、Ca^2+=38.7、Fe^2+=0.7、Cl^-=193.6、HS^-=12.8、SO_4^2-=54.0、HCO_3^-=60.4、メタほう酸=15.3、硫化水素=0.3 <H11.3.18分析> (源泉名:千古温泉)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 放流式(かけ流し) 殺菌剤:なし
■ブランドグルメ
〔 真田のふじりんご 〕
上田市のなかでも標高が高く昼夜の寒暖差が大きい南傾地の真田地区で採れるリンゴの味には定評があり、品種”ふじ”が有名です。
とくに限られた生産者によりつくられる「クラウンふじ」は逸品で、「真田十勇士」にちなんだオリジナル箱入りで出荷されます。(「上田市真田の郷振興公社HP」などを参考)
〔 2010/02/13UP (2002/11/24レポに加筆 (2002/11から数回入湯)) 〕
E138.17.54.748N36.26.12.622
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■ 塩原(古町)温泉 「ホテル蓬莱閣」 【 現在の営業状況不明 】
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この施設の現在の営業状況は不明です。ご留意願います。
<塩原(古町)温泉 「ホテル蓬莱閣」>
(栃木県那須塩原市(旧 塩原町)塩原721、12:00~16:00(要事前確認)、500円、0287-32-5225)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
塩原温泉の湯めぐりは『湯めぐり手形』が定番ですが、それ以外にも日帰り入浴できるお宿がかなりあります。
ここは古町温泉にあるひじょ~に地味なお宿です。
箒川にかかる蓬莱橋は門前温泉と古町温泉の境にあたり、その古町がわにあります。
位置的には「ホテルニュー塩原」と「会津屋」のあいだです。
蓬莱橋は塩原温泉郷の要所にあり、そのそばに位置するのですから相応の老舗的歴史をもっているかと思いますが、やたらに地味で一時休館していた感じさえありました。
古町のこのあたりの宿はほとんど自家源泉をもっているので、まえまえから気になっていましたが、先日ようやく攻略。
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【写真 上(左)】 蓬莱閣よこの泉源
【写真 下(右)】 足湯
コンクリ造5階建ての古びた建物で、玄関前には足湯があります。
入ると右手に食堂っぽい一角、左手はゲームコーナー。
雰囲気はどうひいきめにみてもうらぶれた温泉ホテルです。
日帰りできるかどうかもさだかでなかったので、ダメもとで突入。
受付で入浴を乞うとあっさりOK。料金は500円。おおるりグループオリジナルのうすっぺらい手ぬぐい&歯ブラシセットをくれました。
ここは飛ぶ鳥を落とす勢いの、かの「おおるりグループ」の一員なのでした。
(2002年10月刊の「栃木の温泉宿」(求人ジャーナル社)に、すでにおおるりグループと載っているので、立地といい、源泉名といい、ひょっとしておおるりグループの本家筋に当たる宿なのかもしれません。)
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【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口
上層階の浴場へELVでのアプローチ。
たまたま乗り合わせたおやじさんは、日帰り入浴ときくとちょっとおどろいた顔をしたあと、「ここのお湯はいいよ~」の言葉を残して客室階へおりていきました。(場慣れた風からして湯治客らしい)
ELVを降り廊下をわたると浴室。思いのほか懐のふかい宿です。
つきあたり左が男湯、右が女湯。
屋上に貸切露天があるらしいですが、チェックしわすれました。
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【写真 上(左)】 分析書
【写真 下(右)】 脱衣所
さて、問題の分析書です。
浴場前に掲示されていた分析書には「源泉名 おおるり源泉」の文字が・・・。
この「おおるり源泉」は最後まで課題となっていたもので、「ホテルニュー八汐」でつかっていると思いきやつかわれていなかった、幻の(?)源泉です。
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【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 浴槽-2
こぢんまりとした脱衣所。扉を開けると岩組みコンクリ敷7-8人の内湯のみの浴槽。
上層階にあるものの、まわりを建物に囲まれているためか、なんとなく暗めでさして開放感はありません。
浴槽のよこはデッキになっていて、トドることができます。
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時でず~と独占でした。
赤茶変&石灰華のでた岩の湯口からかなりの量のあつめのお湯(たぶん源泉)を投入。
側面のスリットからの排湯とたぶん底で女湯とつながっているので、女湯経由の排湯もあると思います。
重炭酸土類系含みの泉質らしく、浴槽まわりにも盛大な石灰華がでています。
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【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 石灰華
適温~ややあつめのお湯は、うすく茶色がかってうす茶の湯の花をうかべ、明瞭な重曹芒硝味に焦げ臭+硫酸塩泉系のおだやかな湯の香。
硫酸塩のキシキシに重炭酸土類のぎしぎしと強めのとろみ(メタけい酸系だと思う)をまじえた湯ざわりに、適度な重みと力感が加わる充実の浴感。
やわらかなお湯ながら、それぞれの特長の粒が揃ってしっかりとした主張のある格調高いお湯です。
あたたまりがつよいので、デッキのうえでトドっているとまたぞろ入りたくなるあと曳き系のお湯でもあります。
浴後はよくあたたまりますが、すっきりとした充実感もでる上質な湯あがり感。
古町のお湯はかなり入っていますが、ここまでバランスのいいお湯はそうはなく、正直びっくり。
こういうのがあるから、湯めぐりはやめられません(^^)
湯づかいもよく、「おおるりグループは意外に湯づかいがいい」という定説(?)が、今回もうらづけられたかたちになりました。
ふつうの温泉好き(笑)にはあえておすすめしませんが、『湯めぐり手形』制覇して、つぎの1湯を求めるマニア系の方はトライしてみるのもいいかもしれません。
Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩温泉 51.2℃、pH=6.7、湧出量不明、成分総計=1473mg/kg、Na^+=210.2mg/kg、Mg^2+=29.1、Ca^2+=77.1、Fe^2+=0.9、Cl^-=316.4、HS^-=0.1、SO_4^2-=35.6、HCO_3^-=405.3、陽イオン計=338.6、陰イオン計=757.7、メタけい酸=218.5、メタほう酸=20.5、遊離炭酸=137.1、硫化水素=0.2 <H4.1.24分析> (源泉名:おおるり源泉)
<温泉利用掲示> この風呂の温泉はかけ流しです。循環はしてません。
〔 塩原のおおるりグループの使用源泉 〕
塩原のおおるりグループの使用源泉はかなりとナゾにつつまれていますが、現在までに判明しているのは下記のとおり。
■「塩原温泉ホテル」(門前):不明
■「ホテルおおるり」(古町):七福神の湯・門前3号・べんてんの湯混合泉(流れ星さんブログより)
■「ホテルニュー八汐」(古町):観音の湯
■「ホテル蓬莱閣」(古町):おおるり源泉
■「ホテル岩嶽」(古町):岩嶽(いわたけ)の湯
■「ホテル八汐」(新湯):藤坂塩原源泉
■ブランドグルメ
〔 塩原温泉の蕎麦 〕
「温泉街の蕎麦屋に当たりなし」というのはけっこう定説(?)ですが、塩原温泉の蕎麦屋はかなりレベルが高いです。
新蕎麦のシーズンには、蕎麦屋のほかに民家っぽいところで蕎麦を出すところもあり、かなりいけます。
さすがは関東有数の蕎麦王国、栃木。
マイタケや山菜の天ぷらもけっこう美味しかったりするのでさりげに狙い目です。
〔 2010/02/12UP (2009/12入湯) 〕
E139.49.22.010N36.58.2.840
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■ 館山温泉 「湯殿一望千里」 〔 Pick Up温泉 〕
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<館山温泉 「湯殿一望千里」>
(千葉県館山市坂井772-54、11:00~22:00、月休、700円、0470-29-1111)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (たてやま温泉郷)
南房、館山にはさりげに多くの源泉があって、日帰りで入れる施設もすくなくないのですが、情報が乏しいうえに引湯や運搬もあるので湯めぐりするには厄介なエリアです。
ここも情報が錯綜していて、結局、現地にいくまでよくわかりませんでした(笑)
なぜにわかりにくいかというと、このあたりには、「館山カントリー」「館山グランドホテル」「いこいの村たてやま」「館山ファミリーパーク」があって、いずれも日帰り温泉入浴可という情報がとれるから。
おまけに同じ場所らしきところで、「『オーシャンヴェールリゾート』日帰り温泉あり」との情報がでてきたりして、なにがなにやら皆目わからなくなります。
現地調査の結果(^^)整理すると、「オーシャンヴェールリゾート」というのは、上の4施設に「南房パラダイス」を加えたリゾートの総称で、日帰り入浴できるのは、「いこいの村たてやま」と「湯殿一望千里」です。(たぶん・・・(笑))
でもって、「湯殿一望千里」は「オーシャンヴェールリゾート」全体の日帰り温泉施設として位置づけられているようです。(たぶん・・・(笑))
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【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 ゴルフ場
平砂浦沿いを走る県道257房総フラワーラインを白浜方面から州ノ崎に向けて走っていくとでてきます。東京方面からだとR410から直接アプローチする道もあります。
県道沿いに日帰り温泉の看板がでかでかと出ているのですぐにわかります。
また、館山駅や金谷港からのシャトルバスもあります。
「いこいの村たてやま」かここかで迷いましたが、受付での訊き込みにより同一源泉と判明、こちらのほうが泉源に近そうなのでこちらにしました。
場所的にはほとんど館山カントリーの付属施設で、クラブハウスに向かう道の両側はゴルフコース。
ここのコースは高木がなくて、ほとんどヤシ?系なので、独特の雰囲気があります。
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【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 銘板
クラブハウスの手前を左に入るとPと露天風呂「湯殿一望千里」の建物がみえてきます。
ひょっとしてクラブハウス内にも浴場があるかもしれませんが、日帰りで入れるのは露天のみです。
階段をのぼった母屋はかなり立派、休憩所「湯休み処 風花」では食事もできます。
あえて別棟にして日帰り入浴施設化を図ったのかもしれません。
なお、宿泊者とゴルフプレー客は、貸切風呂(別途2,500円/h)以外は無料で入浴できます。
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【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 女湯入口
母屋からいったん扉の外にでてウッディーな暗い廊下の左に男湯、右が女湯。
脱衣所はまあまあ広くてつかい勝手のいいもの。
ゴルフ場のお湯らしく、さすがにメンテは行き届いています。
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【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所
浴場に入ると洗い場。
カランセパ式×5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ひょっとしてカランも温泉か?(すくなくとも井水)
日曜13時で独占~5人。
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【写真 上(左)】 洗い場
【写真 下(右)】 露天-1
洗い場からさらに扉の外に出ると露天。
10人以上はいける一部屋根付の露天は、海をのぞむ好ロケで開放感あふれるもの。
この日は曇っていてあまり見えませんでしたが、案内板によると伊豆半島、富士山から大島、利島、新島、三宅島、御蔵島まで一望できるようです。
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【写真 上(左)】 露天からの展望
【写真 下(右)】 露天-2
龍の湯口から熱湯少量投入+熱湯側面注入で底面吸湯、オーバーフローなしの循環仕様。
浴槽がやや浅すぎるのが残念。
湯口や浴槽まわりに石灰華とおぼしき析出がでています。
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【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 析出
ほぼ適温でほぼ無色透明のお湯にはわずかに白い浮遊物がただよいます。
芒硝重曹味とかなりつよめのカルキ臭のうらに、よわいながらもほこほことした石膏臭。
硫酸塩を含んでいるためか、湯中の指先がかなりつよめに青白く発光しています。
はっきりとしたツルすべがあって、南房でこれだけツルすべのつよいお湯もめずらしいのでは?
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【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 泉源施設?
予想以上に入りごたえのあるお湯で、あたたまり感もかなりのものがあります。
お湯じたいの資質はかなりレベルの高いものかと思うのに、強カルキ臭が残念無念。。
それでも、日帰り対応のととのった施設で、ロケもいいのでレジャー客もそれなりの満足感は得られるのでは?
午後はゴルフ客で混みそうなので、はやめに攻めるのが正解かも・・・。
■ブランドグルメ
〔 玉黄金らっきょう 〕
らっきょうは館山の名物で、とくにらっきょう漬けは「玉黄金(たまおうごん)らっきょう」と呼ばれて親しまれています。
享保年間創業の老舗、コミヤ味工(株)のものが有名で、「国内産を原料として、うす塩で漬け込み、自然の乳酸発酵にて、まろやかな甘酢漬けに仕上げられ」ているとのこと。
(「南房総データベース」「コミヤ味工(株)HP」などを参考)
Na-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩冷鉱泉 21.5℃、pH=・湧出量不明、成分総計=1.484g/kg、Na^+=428.2mg/kg (97.69mval%)、F^-=1.1、Cl^-=189.7 (27.63)、SO_4^2-=243.3 (26.19)、HCO_3^-=461.3 (29.05)、CO_3^2-=38.4、陽イオン計=437.7 (19.07mval)、陰イオン計=936.3 (19.36mval)、メタけい酸=82.9、メタほう酸=16.0 <H18.11.20分析> (源泉名:館山温泉)
<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔 2010/02/11UP (2009/12入湯) 〕
E139.48.44.436N34.56.56.226
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■ 八溝温泉 「八溝温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
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<八溝温泉 「八溝温泉」>
(栃木県那須郡那珂川町(旧 馬頭町)久那瀬1632、10:00~20:00、火休、1浴500円(要確認)、0287-92-3584)
■ オフィシャル?ページ (馬頭商工会)
■ 紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
旧馬頭町、那珂川の支流、武茂川沿いにある日帰り温泉。
馬頭温泉郷とは若干距離があり、自家源泉ということもあって、ふつうは馬頭温泉郷には含まれません。
R294の対岸を平行して走る県道27那須黒羽茂木線を北上し、八溝大橋をすぎてすぐの看板を左折、しばらく走り看板を右折すると見えてきます。
看板もすくなく、かなりわかりにくいです。
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【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 浴場入口
敷地内に木造の建物が点在する広壮な農家のような佇まい。
内湯・露天が別棟でありますが、ほとんどの人は露天に入っているようです。(別料金?)
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口
内湯は、タイル造4-5人でなんとなく共同湯的なつくり。(チェックのみ)
露天は、高い屋根のかかった野趣あふれるつくりで木の間越しに武茂川が見下ろせます。
鉄平石造15人以上のゆったりとした湯船に白茶色に変色した岩の湯口からの投入で、ごくわずかにオーバーフローがあります。
男湯と女湯は仕切りの下でつながっていて、男湯には排湯口は発見できなかったので、女湯からの排湯では・・・?。
カラン3(温泉かも?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜15時で独占~2人と空いていました。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
ややぬるめのお湯は、うすく白濁し茶色の浮遊物がたくさんうかびます。
ほぼ無味でおだやかな温泉臭(いまから考えると石膏臭だと思う)。
ツルすべとかすかなぬめりが感じられるやわらかなお湯で、浴後に爽快感がでます。
群馬の敷島や月夜野「三峰の湯」に似た感じの滋味のあるお湯ですが、お湯にあまり鮮度が感じられないのは残念。
メジャーガイドでは、Na-硫酸塩・塩化物泉となっているものもありますが、平成14年4月の分析書ではアル単となっています。
温泉好きのあいだでもあまり話題にのぼらない施設ながら、ロケーションもよく、のんびりとお湯を楽しめるなかなかの施設です。
ただ、野趣あふれすぎの感じもするので、人によって評価のわかれるところか・・・。
シーズンには敷地内にヤナもかかるそうですが未確認です。
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 29.6℃、pH=8.9、165.0L/min(1,234m動力揚湯)、成分総計=0.410g/kg、Na^+=98.1mg/kg (95.92mval%)、Cl^-=1.8 (0.99)、SO_4^2-=5.6 (2.27)、HCO_3^-=275.7 (87.89)、陽イオン計=102.4 (4.45mval)、陰イオン計=296.5 (5.14mval) <H14.4.12分析>
■ブランドグルメ
〔 ばとう手づくりハム 〕
鮎で有名な那珂川町ですが、畜産品にも名物があります。
生産量はすくないものの、良質な県産豚を原料とし、味のよさで知られる「 ばとう手づくりハム」。
どちらかというと、ハムよりスモークソーセージが有名で、最近では個体数調整のために町内で捕獲したイノシシ肉を使って商品化したソーセージが人気をあつめているようです。
〔 2010/02/08UP (2002/10/15レポ (2002/10入湯)) 〕
E140.9.29.821N36.43.39.454
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