関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 箱根湯本温泉(福住横穴湧泉) 「平賀敬美術館」 〔廃業〕
※新型コロナ感染急拡大につき、当面温泉レポは休廃止施設に絞ってUPしていきます。
湯巡りを重ねていくと、ときに記憶にふかく刻みつけられるお湯に巡り会います。
これはそんな1湯でしたが、惜しくも2018年5月に廃業したようです。
箱根湯本温泉(福住横穴湧泉)「平賀敬美術館」
住 所 :神奈川県箱根町湯本613
電 話 :2018年5月廃業
時 間 :11:00~17:00/45分、水・木休(営業時データ)
料 金 :1,500円 (入館料500円+入湯料1,000円)(同上)
オフィシャルHP(閉鎖)
関東を代表する名湯、箱根湯本温泉の発祥は、湯本熊野神社下に湧く「惣湯(そうゆ)」で、奈良時代の天平十年(738年)、加賀白山の泰澄の弟子釈浄定坊による「惣湯」の発見が箱根温泉の開湯とされています。
「惣湯」は現在も湯本第9号源泉として温泉台帳に登録され、現役の泉源として利用されています。
(参考資料は → こちら(ワクワクはこね温泉 第 2 回「箱根湯本温泉」/神奈川県温泉地学研究所))
おどろくべきことに、明治時代中頃までは箱根湯本温泉は「惣湯」1 本だけで支えられてきました。
明治25年(1892年)頃、湯坂山の麓で横穴が掘削され、あらたな温泉が湧出しました。
これが名湯の誉れ高い「湯本(福住)横穴湧泉」です。
湯本第3号源泉として台帳登録されたこの源泉は、箱根屈指の老舗旅館、「萬翠楼 福住」(日帰り不可)のみで入れましたが、2005年からここ「平賀敬美術館」でも入れるようになりました。
しかし、Web情報によると、2018年5月にこの施設は廃業となり、わずか12年ほどしか入湯できなかったことになります。
「箱根湯本温泉の湧出状況について」(神奈川県温泉地学研究所、1986年)によると、このエリアで初めて温泉実態調査が実施された昭和33年当時、実質源泉数64のうち自然湧出泉は3、7、9、13、22号の5源泉で3、7、22号は横穴湧出泉、9号は竪穴湧出泉、13号は自噴泉という区分けでした。(のちに9号泉(惣湯)は動力揚湯に変更)
第3号泉(湯本(福住)横穴湧泉)は、昭和33年当時でも湯本にわずか3本しかない横穴からの自然湧出泉であったことがわかります。
これは、2008年5月に入湯したときのレポをリニューアルしたものです。
廃業施設ですが、レポは現在形で仕上げています。
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箱根の玄関口、箱根湯本駅から東海道を塔ノ沢方面に歩いていくと、左手に早川にかかる朱い欄干の湯本橋が見えます。
この橋の通りが「湯場滝通り」で、渡ったさきが湯本最古の「湯場」地区となります。
渡って左手に蕎麦処「はつ花」、正面には「萬寿福旅館」がそれぞれ構えて、湯本でももっとも風情ある一画です。
「萬寿福旅館」前で道は左右に分かれ、車や人の大半は左手「湯場滝通り」沿いに流れます。
右手は前方に湯坂山が迫る行き止まりのエリアで、湯本のなかでひときわ落ち着いたたたずまいをみせています。
右手に老舗「萬翠楼 福住」、正面に「住吉旅館」、その裏手には箱根温泉発祥の地とされる湯本熊野神社が鎮座されます。
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【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 外観
「住吉旅館」前の路地を左手に曲ってさらに進むと「平賀敬美術館」が見えてきます。
路地はここで行き止まりとなり、その先は須雲川の流れに突き当たります。
早川と須雲川の合流点に湯坂山が迫るこの一角は、湯本でも古い泉源が集中する要の地です。
このこぢんまりとした美術館は、独特な作風で知られる画家・平賀敬の晩年の邸宅を美術館として開放するもの。
こちらのWeb資料(FUMA CONTEMPORARY TOKYO BUNKYO ART)によると、平賀敬は1936年東京に生まれ、1965年渡仏しパリを拠点に創作活動に入り1977年帰国、2000年没。「2005年晩年を過ごした箱根湯本の邸宅にて平賀敬美術館開館」とあります。
この建物はもともと「萬翠楼 福住」の別荘として明治後期に建てられ、井上馨、犬養毅、近衛文麿など明治の元勲が逗留した由緒あるもので、「福住旅館別荘主屋」の名称で国の登録有形文化財に指定されています。
→ 文化庁データベース
解説文から一部引用します。
「桟瓦葺,寄棟造の木造平屋建で,北側の1間幅廊下の南方に和室7室と台所,北方に便所と浴室を配する。湯本福住旅館の長期滞在者用客室として建設された別荘風の上質な数寄屋造建築。」
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【写真 上(左)】 玄関前サイン
【写真 下(右)】 玄関
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【写真 上(左)】 玄関正面
【写真 下(右)】 回数券案内露天
一見重厚な瓦葺の和風建築ですが、構えは西欧式コの字型のシンメトリになっています。
和風の玄関の奥に平賀敬のアバンギャルドな作品が掲げられ、一種独特な雰囲気を放っています。
玄関わきに入浴回数券の案内。通常入浴料1,000円のところ、5枚綴りで300円、@600円+入館料500円の計1,100円で入浴できます。(通常は入館料500円+入浴料1,000円の計1,500円)
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【写真 上(左)】 廊下
【写真 下(右)】 トイレも和シック
玄関で料金を払って館内へ。貸切制ですが、先客はなくすぐに入れました。
館内は木の感触がやわらかい和風の仕上げ。造作の意匠がさりげなく凝っていて見応えがあります。
廊下には平賀敬氏の作品がところせましと展示されています。
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【写真 上(左)】 洗面所入口
【写真 下(右)】 浴場入口
ふたつ(3ヶ所?)ある浴場のうち奥のひとつのみ使用しているようで、原則45分1組(1~3名)の貸切制、週末など事前予約したほうがベターかと。
廊下の奥右手に浴室。扉のうえには「室浴號弐第」という渋い銘板が掲げられています。
浴場入口にタオルがおいてあり自由につかえます。
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【写真 上(左)】 浴場の銘板
【写真 下(右)】 浴室からの脱衣所
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【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 窓と照明
扉をあけると眼前にすばらしい浴場が展開します。
入ってすぐよこが脱衣所。数段ひくく浴槽と手前に寝湯スペース。
崖下に設えられた浴場は全体に暗く、橙色のまるい照明が場内をぼんやりと照らしています。
要人が多く入浴したためか、窓には外敵侵入防止用の鉄格子がはめられています。
窓の外左手下に送湯装置らしき金属の箱が置かれています。
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【写真 上(左)】 鉄格子
【写真 下(右)】 送湯装置?
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【写真 上(左)】 天井-1
【写真 下(右)】 天井-2
木組みで湯気抜きのある高い天井は(唐)傘天井かもしれません。湯気のこもりがなく快適な浴室。
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【写真 上(左)】 隣の浴場との仕切りと天井
【写真 下(右)】 桶&椅子
職人芸のタイル床と豪奢な総大理石の浴槽(2人ほど)の対比が見事。
レトロな風情は、関東近県では伊豆湯ヶ野温泉「福田家」(→ レポ)の榧風呂と双璧では?
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【写真 上(左)】 シェルの石鹸受け
【写真 下(右)】 芸の細かい意匠
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【写真 上(左)】 湯口(上から)
【写真 下(右)】 湯口(側方から)
竹筒のなかの塩ビパイプから熱めのお湯を16L/minほどしずかに注ぎ込み、全量をオーバーフローのかけ流し。
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【写真 上(左)】 オーバーフロー
【写真 下(右)】 かけ流しの掲示
浴槽よこに白磁染付の陶枕がおいてあり、大理石の内床に寝そべるとあふれたお湯で寝湯を楽しめます。
これがかの福住横穴湧泉ですから贅沢なものです。
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【写真 上(左)】 寝湯スペース
【写真 下(右)】 白磁染付の陶枕
【写真 上(左)】 内床と浴槽
【写真 下(右)】 大理石の内床
カラン2(出ず)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。平日(連休)13時で貸切。
前後の入浴客はいないようでした。
さて、注目のお湯です。
ほぼ適温のお湯は無色透明で浮遊物はほとんどなし。
明瞭な芒硝味と微塩味に、わずかながらアルミニウム系?の収斂味がまじります。
はっきりとした石膏芒硝系の湯の香が湯面からも立ちのぼります。
ヌルすべとキシキシとよわいとろみが絶妙にブレンドされた湯ざわりで、やわらかさはさほど感じられないもののなぜか入っていてほっとするお湯です。
硫酸塩成分を含み、湯中の指先が青白く発光しています。
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【写真 上(左)】 正面からの浴槽
【写真 下(右)】 斜めからの浴槽
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【写真 上(左)】 上部からの浴槽
【写真 下(右)】 湯色
ほどよく温もりますがほてりはほとんどなく、浴後に爽快感が出てまたぞろ入りたくなるあと曳き系のお湯は格調高く文句なしの名湯。
泉質は異なりますが、なぜか姥子の「秀明館」(→ レポ)を思い起こしました。
じつはここの前にそぐそばの「住吉旅館」(→ レポ)に入りましたが、そちらの湯場惣湯系のお湯(湯本第7号・9号、41号)とは微妙にニュアンスがちがうような感じがありました。
なお、惣湯系の源泉に入れる施設は以下のとおりです。
・住吉旅館(後註:廃業の模様) → レポ
・大和旅館 → レポ
・萬寿福旅館 → 入湯済未レポ
・早雲の湯 和泉 → 入湯済未レポ
神奈川県温泉地学研究所資料によると福住横穴湧泉(湯本第3号源泉)の泉源は「平賀敬美術館」の周辺になっています。
おそらく「平賀敬美術館」の奥の湯坂山の山裾、惣湯(第9号)にもほど近いところかと思います。
「萬翠楼 福住」の公式Webによると、福住の使用源泉は湯本第3号泉(福住横穴湧泉)。
なのでここは福住より泉源に近いところで横穴湧泉に入れる貴重な浴場ということになります。
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【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 お茶菓子(料金内)もお洒落
浴後、休憩室でお茶菓子をいただけます。
男性のスタッフの方と少しはなしをしました。(画伯のご子息かもしれません。)
「お湯は福住と同じで、こちらの方が泉源に近い。」「お湯の質には自信があるが、知られていないので入浴客はあまり多くない。」とのことでした。
料金1,500円はきびしいですが、お湯といい、浴場の雰囲気といい、温泉好きならいちどは入る価値があるのでは。
(入館時に「HPを見た」といえば入館料100円引になります。)
なお、Pは建物前に1~2台分しかないので、湯本のPに停めて散策がてら歩いていったほうがいいかもしれません。
アルカリ性単純温泉 42.4℃、pH=8.9、湧出量不明、成分総計=0.545g/kg、Na^+=145mg/kg、Ca^2+=28.2、Cl^-=135、SO_4^2-=142、HCO_3^-=29.9、メタけい酸=45.3、メタほう酸=4.95 <H17.5.10分析> (源泉名:福住湧泉(湯本第3号))
<温泉利用掲示> 100%天然温泉かけ流し
------- 2021/07/31 追記 -------
温泉観光地の勝ち組筆頭に指折られる箱根ですが、近年の廃業施設はじつは少なくありません。
跡地の多くは外資をメインとした高級施設に生まれ変わり、そのほとんどは外来入浴できません。
なので、日帰りで入浴できる源泉の数は次第に減ってきていることになります。
子供のころから慣れ親しんだ箱根。
先の見えないコロナ禍のなか、少しでも多くの施設が生き残ってくれることを切に祈ります。
〔 2008/05/08レポに2021/07/31加筆。入湯は2008/05 〕
E139.6.7.400N35.13.39.100
【 BGM 】
■Glory To His Name - Jack Jezzro
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湯巡りを重ねていくと、ときに記憶にふかく刻みつけられるお湯に巡り会います。
これはそんな1湯でしたが、惜しくも2018年5月に廃業したようです。
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住 所 :神奈川県箱根町湯本613
電 話 :2018年5月廃業
時 間 :11:00~17:00/45分、水・木休(営業時データ)
料 金 :1,500円 (入館料500円+入湯料1,000円)(同上)
オフィシャルHP(閉鎖)
関東を代表する名湯、箱根湯本温泉の発祥は、湯本熊野神社下に湧く「惣湯(そうゆ)」で、奈良時代の天平十年(738年)、加賀白山の泰澄の弟子釈浄定坊による「惣湯」の発見が箱根温泉の開湯とされています。
「惣湯」は現在も湯本第9号源泉として温泉台帳に登録され、現役の泉源として利用されています。
(参考資料は → こちら(ワクワクはこね温泉 第 2 回「箱根湯本温泉」/神奈川県温泉地学研究所))
おどろくべきことに、明治時代中頃までは箱根湯本温泉は「惣湯」1 本だけで支えられてきました。
明治25年(1892年)頃、湯坂山の麓で横穴が掘削され、あらたな温泉が湧出しました。
これが名湯の誉れ高い「湯本(福住)横穴湧泉」です。
湯本第3号源泉として台帳登録されたこの源泉は、箱根屈指の老舗旅館、「萬翠楼 福住」(日帰り不可)のみで入れましたが、2005年からここ「平賀敬美術館」でも入れるようになりました。
しかし、Web情報によると、2018年5月にこの施設は廃業となり、わずか12年ほどしか入湯できなかったことになります。
「箱根湯本温泉の湧出状況について」(神奈川県温泉地学研究所、1986年)によると、このエリアで初めて温泉実態調査が実施された昭和33年当時、実質源泉数64のうち自然湧出泉は3、7、9、13、22号の5源泉で3、7、22号は横穴湧出泉、9号は竪穴湧出泉、13号は自噴泉という区分けでした。(のちに9号泉(惣湯)は動力揚湯に変更)
第3号泉(湯本(福住)横穴湧泉)は、昭和33年当時でも湯本にわずか3本しかない横穴からの自然湧出泉であったことがわかります。
これは、2008年5月に入湯したときのレポをリニューアルしたものです。
廃業施設ですが、レポは現在形で仕上げています。
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箱根の玄関口、箱根湯本駅から東海道を塔ノ沢方面に歩いていくと、左手に早川にかかる朱い欄干の湯本橋が見えます。
この橋の通りが「湯場滝通り」で、渡ったさきが湯本最古の「湯場」地区となります。
渡って左手に蕎麦処「はつ花」、正面には「萬寿福旅館」がそれぞれ構えて、湯本でももっとも風情ある一画です。
「萬寿福旅館」前で道は左右に分かれ、車や人の大半は左手「湯場滝通り」沿いに流れます。
右手は前方に湯坂山が迫る行き止まりのエリアで、湯本のなかでひときわ落ち着いたたたずまいをみせています。
右手に老舗「萬翠楼 福住」、正面に「住吉旅館」、その裏手には箱根温泉発祥の地とされる湯本熊野神社が鎮座されます。
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【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 外観
「住吉旅館」前の路地を左手に曲ってさらに進むと「平賀敬美術館」が見えてきます。
路地はここで行き止まりとなり、その先は須雲川の流れに突き当たります。
早川と須雲川の合流点に湯坂山が迫るこの一角は、湯本でも古い泉源が集中する要の地です。
このこぢんまりとした美術館は、独特な作風で知られる画家・平賀敬の晩年の邸宅を美術館として開放するもの。
こちらのWeb資料(FUMA CONTEMPORARY TOKYO BUNKYO ART)によると、平賀敬は1936年東京に生まれ、1965年渡仏しパリを拠点に創作活動に入り1977年帰国、2000年没。「2005年晩年を過ごした箱根湯本の邸宅にて平賀敬美術館開館」とあります。
この建物はもともと「萬翠楼 福住」の別荘として明治後期に建てられ、井上馨、犬養毅、近衛文麿など明治の元勲が逗留した由緒あるもので、「福住旅館別荘主屋」の名称で国の登録有形文化財に指定されています。
→ 文化庁データベース
解説文から一部引用します。
「桟瓦葺,寄棟造の木造平屋建で,北側の1間幅廊下の南方に和室7室と台所,北方に便所と浴室を配する。湯本福住旅館の長期滞在者用客室として建設された別荘風の上質な数寄屋造建築。」
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【写真 上(左)】 玄関前サイン
【写真 下(右)】 玄関
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【写真 上(左)】 玄関正面
【写真 下(右)】 回数券案内露天
一見重厚な瓦葺の和風建築ですが、構えは西欧式コの字型のシンメトリになっています。
和風の玄関の奥に平賀敬のアバンギャルドな作品が掲げられ、一種独特な雰囲気を放っています。
玄関わきに入浴回数券の案内。通常入浴料1,000円のところ、5枚綴りで300円、@600円+入館料500円の計1,100円で入浴できます。(通常は入館料500円+入浴料1,000円の計1,500円)
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【写真 上(左)】 廊下
【写真 下(右)】 トイレも和シック
玄関で料金を払って館内へ。貸切制ですが、先客はなくすぐに入れました。
館内は木の感触がやわらかい和風の仕上げ。造作の意匠がさりげなく凝っていて見応えがあります。
廊下には平賀敬氏の作品がところせましと展示されています。
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【写真 上(左)】 洗面所入口
【写真 下(右)】 浴場入口
ふたつ(3ヶ所?)ある浴場のうち奥のひとつのみ使用しているようで、原則45分1組(1~3名)の貸切制、週末など事前予約したほうがベターかと。
廊下の奥右手に浴室。扉のうえには「室浴號弐第」という渋い銘板が掲げられています。
浴場入口にタオルがおいてあり自由につかえます。
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【写真 上(左)】 浴場の銘板
【写真 下(右)】 浴室からの脱衣所
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【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 窓と照明
扉をあけると眼前にすばらしい浴場が展開します。
入ってすぐよこが脱衣所。数段ひくく浴槽と手前に寝湯スペース。
崖下に設えられた浴場は全体に暗く、橙色のまるい照明が場内をぼんやりと照らしています。
要人が多く入浴したためか、窓には外敵侵入防止用の鉄格子がはめられています。
窓の外左手下に送湯装置らしき金属の箱が置かれています。
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【写真 上(左)】 鉄格子
【写真 下(右)】 送湯装置?
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【写真 上(左)】 天井-1
【写真 下(右)】 天井-2
木組みで湯気抜きのある高い天井は(唐)傘天井かもしれません。湯気のこもりがなく快適な浴室。
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【写真 上(左)】 隣の浴場との仕切りと天井
【写真 下(右)】 桶&椅子
職人芸のタイル床と豪奢な総大理石の浴槽(2人ほど)の対比が見事。
レトロな風情は、関東近県では伊豆湯ヶ野温泉「福田家」(→ レポ)の榧風呂と双璧では?
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【写真 上(左)】 シェルの石鹸受け
【写真 下(右)】 芸の細かい意匠
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【写真 上(左)】 湯口(上から)
【写真 下(右)】 湯口(側方から)
竹筒のなかの塩ビパイプから熱めのお湯を16L/minほどしずかに注ぎ込み、全量をオーバーフローのかけ流し。
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【写真 上(左)】 オーバーフロー
【写真 下(右)】 かけ流しの掲示
浴槽よこに白磁染付の陶枕がおいてあり、大理石の内床に寝そべるとあふれたお湯で寝湯を楽しめます。
これがかの福住横穴湧泉ですから贅沢なものです。
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【写真 上(左)】 寝湯スペース
【写真 下(右)】 白磁染付の陶枕
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【写真 上(左)】 内床と浴槽
【写真 下(右)】 大理石の内床
カラン2(出ず)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。平日(連休)13時で貸切。
前後の入浴客はいないようでした。
さて、注目のお湯です。
ほぼ適温のお湯は無色透明で浮遊物はほとんどなし。
明瞭な芒硝味と微塩味に、わずかながらアルミニウム系?の収斂味がまじります。
はっきりとした石膏芒硝系の湯の香が湯面からも立ちのぼります。
ヌルすべとキシキシとよわいとろみが絶妙にブレンドされた湯ざわりで、やわらかさはさほど感じられないもののなぜか入っていてほっとするお湯です。
硫酸塩成分を含み、湯中の指先が青白く発光しています。
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【写真 上(左)】 正面からの浴槽
【写真 下(右)】 斜めからの浴槽
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【写真 上(左)】 上部からの浴槽
【写真 下(右)】 湯色
ほどよく温もりますがほてりはほとんどなく、浴後に爽快感が出てまたぞろ入りたくなるあと曳き系のお湯は格調高く文句なしの名湯。
泉質は異なりますが、なぜか姥子の「秀明館」(→ レポ)を思い起こしました。
じつはここの前にそぐそばの「住吉旅館」(→ レポ)に入りましたが、そちらの湯場惣湯系のお湯(湯本第7号・9号、41号)とは微妙にニュアンスがちがうような感じがありました。
なお、惣湯系の源泉に入れる施設は以下のとおりです。
・住吉旅館(後註:廃業の模様) → レポ
・大和旅館 → レポ
・萬寿福旅館 → 入湯済未レポ
・早雲の湯 和泉 → 入湯済未レポ
神奈川県温泉地学研究所資料によると福住横穴湧泉(湯本第3号源泉)の泉源は「平賀敬美術館」の周辺になっています。
おそらく「平賀敬美術館」の奥の湯坂山の山裾、惣湯(第9号)にもほど近いところかと思います。
「萬翠楼 福住」の公式Webによると、福住の使用源泉は湯本第3号泉(福住横穴湧泉)。
なのでここは福住より泉源に近いところで横穴湧泉に入れる貴重な浴場ということになります。
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【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 お茶菓子(料金内)もお洒落
浴後、休憩室でお茶菓子をいただけます。
男性のスタッフの方と少しはなしをしました。(画伯のご子息かもしれません。)
「お湯は福住と同じで、こちらの方が泉源に近い。」「お湯の質には自信があるが、知られていないので入浴客はあまり多くない。」とのことでした。
料金1,500円はきびしいですが、お湯といい、浴場の雰囲気といい、温泉好きならいちどは入る価値があるのでは。
(入館時に「HPを見た」といえば入館料100円引になります。)
なお、Pは建物前に1~2台分しかないので、湯本のPに停めて散策がてら歩いていったほうがいいかもしれません。
アルカリ性単純温泉 42.4℃、pH=8.9、湧出量不明、成分総計=0.545g/kg、Na^+=145mg/kg、Ca^2+=28.2、Cl^-=135、SO_4^2-=142、HCO_3^-=29.9、メタけい酸=45.3、メタほう酸=4.95 <H17.5.10分析> (源泉名:福住湧泉(湯本第3号))
<温泉利用掲示> 100%天然温泉かけ流し
------- 2021/07/31 追記 -------
温泉観光地の勝ち組筆頭に指折られる箱根ですが、近年の廃業施設はじつは少なくありません。
跡地の多くは外資をメインとした高級施設に生まれ変わり、そのほとんどは外来入浴できません。
なので、日帰りで入浴できる源泉の数は次第に減ってきていることになります。
子供のころから慣れ親しんだ箱根。
先の見えないコロナ禍のなか、少しでも多くの施設が生き残ってくれることを切に祈ります。
〔 2008/05/08レポに2021/07/31加筆。入湯は2008/05 〕
E139.6.7.400N35.13.39.100
【 BGM 】
■Glory To His Name - Jack Jezzro
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■ (早雲山)温泉 「最乗寺箱根別院」 〔 Pick Up温泉 & 御朱印 〕
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名湯ぞろいの箱根二十湯のなかでも、個人的に双璧だと思っているのが姥子温泉「秀明館」と湯本の福住横穴湧泉*です。(*日帰りで入れた「平賀敬美術館」は廃業したそうです。)
ところが、かつてこの2湯を凌駕するような素晴らしいお湯がありました。
早雲山の山腹に湧く、(早雲山)温泉「最乗寺箱根別院」です。
こちらについては御朱印もいただいていますので、温泉&御朱印のダブルレポとして再編します。
なお、入湯は2005年8月、御朱印拝受もかなり以前で、現在は寺務休止中とのことなので、入浴も御朱印拝受もできないと思います。(入浴受付はおそらく2006年には休止していたかと思います。)
記録の意味でのUPです。
<(早雲山)温泉「最乗寺箱根別院」>(日帰り入浴休止中)
神奈川県箱根町強羅1300
お湯のよさで温泉好きには有名だったお寺のお湯。
箱根ケーブル・ロープウェイ「早雲山」駅の上にありますが、看板もなにもないので知っている人以外は到達できないかと。
大雄山最乗寺は箱根の北東、南足柄市にあり、全国に4千あまりの門流をもつという曹洞宗の大寺で、箱根別院はこちらの別院にあたります。
大正五年に開基されたこの禅寺には、すばらしい浴場があります。
お寺さんのご厚意で宿坊のお湯に入れさせていただくので、時間などは未定でなかなか入れないようでした。
私も前2回は無人につき撤収、3回目のトライでついに入湯できました。
「頓狂楼早雲閣」の前を過ぎて山道を登っていき、右手に折れるとお寺の境内らしい荘厳な雰囲気になります。
少し行った本堂の右手に瓦屋根の宿坊があります。
宿坊の前には析出でギトギトになった泉源施設があってさかんに蒸気を振りまいていますが、これは「頓狂楼早雲閣」(現・強羅花扇 早雲閣)の泉源のようです。
なお、境内に入らずに林道をそのまま登っていくと泉源地帯の早雲地獄に行くようですが、途中で生い茂る草に阻まれ撤収しました。
玄関まわりに人影はなく、玄関横に掛けられている木の板を小槌で打ちます。
静まりかえった境内に、コン・コン・コンという小槌の音が思いのほか大きく響き渡ります。
しばらく待つとお坊さまが出てこられたので、入浴を乞い、お布施(500円)を渡すと浴場に案内していただけました。
館内は気持ちよく清掃され、清浄の気が流れています。
先客がいたようですが、ちょうど出ていったところで、贅沢にも男女湯・露天ともすべて独占でした。
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯
浴場は、玄関の奥の階段を下ったところに男湯、その左に女湯、女湯の前を通りすぎた廊下の奥に露天があります。
露天はお湯を張っていないときもあるようですが、この日は張られていてラッキーでした。
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【写真 上(左)】 男湯小浴槽
【写真 下(右)】 男湯小浴槽の湯口
男湯は脱衣所・浴室ともかなり広くて、奥側の大浴槽(石造平石敷8.9人)と窓側の小浴槽(造7.8人)のふたつがL字型に配置されています。
手前にある打たせ湯?は、つかわれていないようでした。
眺めのよさで有名な内湯ですが、この日は霧で展望はききませんでした。
数個あったカランは硫化で黒くなり、浴槽は赤茶~灰茶の析出でおおわれています。
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【写真 上(左)】 男湯大浴槽
【写真 中(中)】 男湯大浴槽の湯口
大浴槽は白い析出の出た石の湯口からパイプを通じての熱湯投入、小浴槽は窓側から引かれたパイプのT字継ぎ手から熱湯源泉を10L/minほど投入で、全量投入するとお湯が熱くなりすぎるためか、浴槽外の側溝に突き出たパイプから源泉を捨てています。
ともに槽内注排湯はみあたらず切り欠きから上面排湯のかけ流し。
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【写真 下(右)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口
屋根付きの露天(混浴らしい)は、木枠石敷10人くらいでお湯はややぬるめ。
強羅の町を見下ろすすばらしい眺望らしいですが、霧でアウト。
岩から突き出たパイプからの投入で、槽内注排湯はみあたらず切欠から上面排湯の文句なしのかけ流し。
お坊さまの話によると、内湯大浴槽と露天は早雲山で造成している造成泉を使用。
小浴槽は独自源泉で、以前はもっと硫黄気が強かったとの由。
(温泉分析書も2種類あり - 下記。女湯にも浴槽がふたつありますが使用源泉は不明。)
露天と内湯大浴槽のお湯はほぼ同じイメージですが、鮮度感は内湯のほうが高いです。
かすかに懸濁したお湯はかなり熱く、ほぼ無味で焦げ臭。
強羅あたりで入る早雲山造成泉(強羅温泉4.5号井混合泉)より焦げ臭が強く、イオウ気が弱い感じがしました。
造成泉ながら、私はこの早雲山造成泉がけっこう好きなので、かなりいいお湯に感じました。
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【写真 上(左)】 露天入口
【写真 下(右)】 露天
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【写真 上(左)】 露天(別の角度から)
【写真 下(右)】 露天の湯口
自家源泉の小浴槽は、翠がかった透明でわずかにこまかな湯の花がありやや熱め、弱い収斂味に弱い焦げ臭と僅微イオウ臭?。湯ざわりはデリケートで、とろみを帯びて肌に染み入ってくるような独特な浴感があります。
これは噂に違わぬ名湯かと。好みのお湯なので、後半はほとんどこの浴槽にいました。
浴後はとても温まり、肌がすべすべになりました。
なお、分析書によるとpH=8.10。弱アルカリ性の硫酸塩泉は上毛方面に多いですが、それとは全く違うイメージのお湯で、むしろ酸性系の明礬緑礬泉に近いものを感じました。
諸般の事情により現在は日帰り入浴を休止しているようですが、休止前に独占状態でこの名湯に入れて本当にラッキーだったと思います。
<早雲山温泉>(男湯内湯小浴槽?)
Ca・Mg・Na-硫酸塩温泉 53.2℃、pH=8.10、湧出量不明、成分総計=1.307g/kg、Na^+=85.5mg/kg、Mg^2+=45.6、Ca^2+=157、Cl^-=49.9、SO_4^2-=593、HCO_3^-=185、陽イオン計=299、陰イオン計=834、メタけい酸=167 <H16.7.5分析> (源泉名:(株)勝俣組 早雲山温泉)
<強羅温泉(早雲山造成泉)>(露天、男湯内湯大浴槽?)
単純硫黄泉(硫化水素型) 58.6℃、pH=6.9、湧出量不明、成分総計=0.202g/kg、Na^+=21.2mg/kg、Mg^2+=2.87、Ca^2+=11.4、Cl^-=23.5、HS^-=3.12、SO_4^2-=43.0、HCO_3^-=14.7、メタけい酸=69.8、硫化水素=4.44 <H14.7.31分析> (源泉名:4.5号井混合)
【 御朱印 】
大雄山 金剛壽院 最乗寺箱根別院
神奈川県箱根町強羅1300
曹洞宗 御本尊:
御朱印尊格:道了尊
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・中央に三寶印と「道了尊」の揮毫。
右上に「箱根霊場 眺望随一」の印判。 左には「道了尊別院」の印判に山号、院号の揮毫と寺院印が捺されています。
神奈川県南足柄市大雄町にある大雄山 金剛壽院 最乗寺の別院です。
本院の御本尊は釈迦牟尼仏ですが、道了尊ないし、道了尊大薩埵の霊場として知られています。
開山は了庵慧明禅師で應永元年(1394年)。幾多の奇瑞を現じられた禅師として知られ、開山伝承が残ります。
最乗寺の守護道了大薩埵は、修験道の満位の行者相模房道了尊者として世に知られています。山中に身をかくされた後は「諸願成就の道了大薩埵と称され絶大な尊崇をあつめ、十一面観世音菩薩の御化身であるとの御信仰をいよいよ深くしている。」とのことです。(本院公式Webより)
箱根とは思えない静謐な境内で、参道階段右に天狗のお像。
本堂手前の欄干には「早雲台」の文字が刻まれています。
舞台造りの立派な本堂で、赤い欄干が鮮やかです。
向拝の彫刻も見応えがあります。
本堂は高台にあるので、外輪山方面の眺望がききます。
強羅の方から吹き上がってくる涼風が心地よく、清々しい参拝をさせていただきました。
本院のメイン御朱印は「道了尊」ないし「道了尊大薩埵」で授与されますが、こちらの御朱印尊格も「道了尊」でした。
なお、最乗寺は東京・白山にも別院があり、こちらも参拝していますがご不在で、御朱印の授与については不明です。
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■ 箱根湯本温泉 「天成園 別館 飛烟閣」 (閉館、新施設へ)
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※この施設は現存しません。下記はかつての営業時のデータです。
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本682
電 話 :0460-5-5995 (現施設0460-83-8500(代))
時 間 :10:00~21:00
料 金 :1,630円
■ オフィシャルHP(現施設)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
箱根湯本を代表する大型旅館だった旧「天成園」は2008年3月に閉館、「万葉倶楽部」の傘下に入り、2009年12月16日全面新築改装されてオープンしました。
このレポは旧「天成園」閉館の約2年前、2006年6月に宿泊したときの記録です。
宿泊したのは別館「飛烟閣」。和風情緒あふれるこの建物は新築改装にともない本館とともに取り壊され、現存していません。(なお、本編はレポ形式としたので、表記は過去形にしていません。)
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【写真 上(左)】 改装前の箱根湯本駅
【写真 下(右)】 夕暮れの湯本橋
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【写真 上(左)】 滝通り
【写真 下(右)】 滝通りから天成園本館
箱根湯本、早川と須雲川が合流するあたりにかかる弥栄橋から須雲川沿いに川上に向かう道を滝通りといい、沿道には湯宿が軒をならべてエリア名にもなっています。
この滝通りから玉簾橋で須雲川を渡ったところにこの宿はあります。滝通り地区で須雲川の左岸にある唯一の湯宿です。
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【写真 上(左)】 対岸から飛烟閣
【写真 下(右)】 対岸から本館
川下側右手に鉄筋コンクリ造の本館、左手に「飛烟閣」があります。
飛烟閣はかつて、小田原城主、稲葉丹後守の別邸があったとされ、飛烟閣も重厚な和風のつくりとなっています。
山肌に「玉簾の瀧」「飛烟の瀧」がかかる風光明媚なこの地は、与謝野晶子、荻原井泉水などの文人墨客が訪れています。
現「天成園」のWebには「建築に際しては、この地の自然を愛した自由律の俳人・荻原井泉水も協力、「天成園」の名(天の成したる園の意)、および各部屋の命名や揮毫を行いました。」とあります。
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【写真 上(左)】 風格ある玄関
【写真 下(右)】 将棋の宿でもあります
~ 山荘へ 玉簾の瀧流れ入り 客房の灯をもてあそぶかな ~ 与謝野晶子
泊まったのは1階の須雲川沿い、離れ風の角部屋で前庭をそなえたゆったりとした部屋で、部屋風呂まで付いていました。格安の宿泊代(素泊まり)だったので、いい意味で予想を裏切られました。
滝通りの車の音は須雲川の瀬音にまぎれてここまでは届かず、かじかの声が夜どおし流れて風流でした。
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【写真 上(左)】 客室
【写真 下(右)】 前庭の向こうは須雲川
はやめのチェックインでしたが、湯本の他のお湯を攻め、湯本の洋食屋で夕食をとって滝通りを歩いて帰ってくると、6月下旬の長い日もさすがに暮れた20時すぎでした。
さて、いよいよ攻略開始です。
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【写真 上(左)】 浴場案内-1
【写真 下(右)】 浴場案内-2
天成園には本館、別館(飛烟閣)あわせて5ヶ所の浴場があり(貸し切り風呂のぞく)、時間による男女入れ替え制をとっています。(「美肌湯」のみ女性専用)
【飛烟閣】
●「椿の湯(露天)」 <1階>
男性13:30~24:00 女性5:00~13:00
●「滝の大湯(大浴場)・四季の湯(露天)」 <2階>
男性2:00~13:30 女性14:00~24:00
●「美肌湯」 <1階>
女性専用/終日(清掃時間以外)
【本館】
●「古代檜の湯(大浴場)」 <地下1階>
男性14:00~24:00 女性2:00~13:30
●「屋上露天風呂」 <屋上>
男性5:00~13:00 女性13:30~24:00
※ 別に有料貸切風呂として、「飛烟閣」1階に「せせらぎの湯」・「清流の湯」(ともに内湯)、「本館」屋上に「そよかぜの湯」「満天の湯」(ともに露天)があります。
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【写真 上(左)】 滝の大湯への案内
【写真 下(右)】 貸切露天
【天成園の源泉について】
天成園は掲出物などで「当園は源泉四本を有し、良質な温泉を一日当たりドラム缶で千八百七十六本分という豊富な湧出量を有します」「箱根湯本でもその湧出量は比類のない豊かさ」と謳っています。
やませみさんのデータでは下記3本が記載されています。(やませみさんデータ、以下■印)
■湯本45号 単純温泉 45.9℃ pH=8.6 142 L/min 227m 総計=0.430 (Na-Cl・SO4)
■湯本55号 単純温泉 58.9℃ pH=8.4 62 L/min 455m 総計=0.770 (Na-Cl・SO4)
■湯本60号 単純温泉 56.0℃ pH=8.4 61 L/min 462m 総計=0.560 (Na-Cl・SO4)
このうち、湯本60号は「椿の湯(露天)」で分析書掲示、他の浴場では湯本45号の掲示がありました。「美肌湯」は確認し忘れましたが、パンフその他で「特別源泉を引いた」「弱アルカリ性単純温泉の自家源泉1本は、女性専用の内湯『美肌湯』に注がれています。」などとあるので、湯本55号ないしもう1本の源泉使用かもしれません。
(自遊人Webには「自家源泉は4本あり、1日の湧出量はドラム缶1,876本分。源泉温度が50度とやや高温のため配管を工夫し、湯口で42度になるように調整。弱アルカリ性単純温泉の自家源泉1本は、女性専用の内湯『美肌湯』に注がれています。そのほかの浴槽には3本あるアルカリ性単純温泉の源泉がかけ流されています。」とあります。
平成14年の分析では湯本45号、60号ともにpH=8.7でアル単(pH8.5以上)となっています。湯本55号がpH=8.4のままだとすると、(弱アルカリ性の)単純温泉となり、上記の記事と符合します。)
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【写真 上(左)】 敷地内の第45号源泉
【写真 下(右)】 部屋風呂は「源泉風呂」
なお、もう1本(4本目)の源泉は須雲川の右岸玉簾橋手前(駐車場のあたり)にある湯本15号(単純温泉 51.7℃ pH=8.7 総計=0.563 (Na-Cl・SO4))の可能性がありますが、現在の天成園のWebでは「天成園は、敷地内に3本の源泉を自社所有しており、この温泉を露天風呂、内湯、客室露天風呂、家族風呂(貸し切り制)へ振り分け、お客様にご提供しています。このうち、最も湧出量が多い「湯本 第45号源泉」につきましては、地下227メートルから、毎分142リットル/泉温45.9度の温泉が揚湯できます。」とあるので湯本45.60.55号の使用とみるとすっきりします。
ところが、同Webに掲載されている最新の分析書では、湯本第2.45.60.97号混合泉となっています。
湯本第2号はパークス吉野の東側、第97号は北西側山手の城山(片倉)地区にあります。
■湯本2号 単純温泉 56.5℃ pH=8.4 総計=0.964 (Na-Cl・SO4)
■湯本97号 単純温泉 56.0℃ pH=8.6 総計=0.286 (Na-Cl・HCO3)
これで45.60号以外の使用源泉は、本数を含めてまたナゾにつつまれてしまいました。
※ 滝通り経由で回り込むアプローチなので意外に気づきにくいですが、湯場地区の福住横穴源泉(湯本3号)と天成園は数百mしか離れていません。天成園隣のパークス吉野のまわりには湯本1号、2号源泉があり、このあたりは湯本でも古い泉源のあるエリアであることがわかります。
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【写真 上(左)】 館内-1
【写真 下(右)】 館内-2
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【写真 上(左)】 館内-3
【写真 下(右)】 粋な意匠
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それでは入った順にレポしていきます。
1.「椿の湯(露天)」 【飛烟閣/1階】
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【写真 上(左)】 「椿の湯」入口
【写真 下(右)】 「椿の湯」脱衣所
純和風づくりのなかなか趣のある露天です。屋根や東屋はなく、開放感もあります。
岩組み青鉄平づくりで12人以上、ゆったりふかめの入りごこちのいい湯船。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
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【写真 上(左)】 「椿の湯」 (館内掲示より)
【写真 下(右)】 「椿の湯」浴槽
岩間に設えた竹樋の湯口から40L/min弱ほどの熱湯(50℃弱・源泉だと思う)を投入し、端の上面排湯口からの排湯で、槽内注入・底面吸湯ともに確認できず。
やや微濁した適温~ややぬるのお湯には少量の湯の花が出ています。また、岩組みのところどころに石膏の析出がでています。
よわい芒硝味+微塩味、かすかな芒硝臭、味臭ともおだやかでカルキ気は感じられませんでした。
ヌル(ツル)すべとよわいとろみを感じます。
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【写真 上(左)】 「椿の湯」湯口
【写真 下(右)】 石膏の析出と湯色
広くて深い浴槽のわりに鮮度感は悪くなく、しっとりした雰囲気で箱根湯本らしい繊細でおだやかなお湯を楽しめるなかなかの浴場だと思います。
2.「古代檜の湯(大浴場)」 【本館/地下1階】
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【写真 上(左)】 本館のロビー
【写真 下(右)】 「古代檜の湯」入口
飛烟閣の2階から本館の2階に連絡通路が架けられていて、屋外に出ることなく本館に行けます。2階からエレベーターでアプローチします。
入口まわり、脱衣所ともスケール感があり、大型旅館のメイン浴場らしい華やぎをみせています。
浴場もかなりの広さがあります。夜だったのでよくはわかりませんが、地下浴場ながら大きめの窓があり、昼間は須雲川を見下ろせるのでは?
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【写真 上(左)】 「古代檜風呂」の脱衣所
【写真 下(右)】 「古代檜風呂」の浴場
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【写真 上(左)】 「古代檜風呂」浴槽
【写真 下(右)】 機能浴槽
檜づくり(踏み込みは石造)30人以上の豪壮なメイン浴槽と、奥に黒みかげ石枠木底10人ほどの機能浴槽(ジャグジー・ジェット、打たせ湯×2)があります。
檜風呂は説明板によると「悠々、三千年を越えて香る総古代檜作りのお風呂です」とのこと。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
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【写真 上(左)】 「古代檜風呂」の湯口
【写真 下(右)】 機能浴槽の湯口
メイン浴槽は木枠で覆われ、赤く変色した石の湯口から熱めのお湯を40L/minほどの投入+底面注入でザンザコのオーバーフロー。
機能浴槽は派手に石膏の析出の出た石の湯口からの投入+底面注入で槽内排湯し、オーバーフローはありません。
お湯のイメージは両槽とも大差ありません。
ほぼ適温のお湯はほぼ無色透明で、わずかにこまかな茶色の湯の花が確認できます。
よわい芒硝味+微塩味に微芒硝臭(カルキ気わずかにあるか?)。
「椿の湯」よりとろみは強く、ヌルすべはよわいイメージ。こちらも浴感おだやかで、なかなかに入りごこちのいいお湯ですが、なんとなく「椿の湯」より力強い感じ。
3.「滝の大湯(大浴場)・四季の湯(露天)」 【飛烟閣/2階】
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【写真 上(左)】 「滝の大湯」入口
【写真 下(右)】 「滝の大湯」浴室
滝の大湯(大浴場)と四季の湯(露天)が隣接してあり、はだかのまま移動できます。
手前が滝の大湯、奥が四季の湯です。
滝の大湯はやや暗めながらスペースはたっぷりとれています。
カラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
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【写真 上(左)】 「滝の大湯」の浴槽
【写真 下(右)】 「滝の大湯」の浴槽湯口
赤みかげ石枠水色タイル貼20人以上の浴槽で、中央の円盤状の石の湯口から投入+底面注入でかなり大量のオーバーフロー。
<四季の湯(露天)>
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【写真 上(左)】 「四季の湯」-1
【写真 下(右)】 「四季の湯」-2
四季の湯は軒下的な配置ですが、正面に竹藪、右手奥に小滝を配した、やや暗めながら野趣あふれる露天。石組み鉄平石敷で15人はいけそうです。
石組みから突き出たパイプを竹樋で受け、それをさらに石で受けて湯船に注ぎ込んでいます。
複雑な注ぎ込みは、湯温調整(高温源泉の冷却)のためでは?
緑青や石膏の析出やお湯の感じからして、この湯口は源泉だと思います。
また、すぐ上手に45号泉源がある(立ち入り禁止)ので、この湯口は45号直引きでは?
ただし、この浴槽にも底面注入があり、完全なかけ流しではないのでは?
浴槽端の上面排湯口からの配湯。
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【写真 上(左)】 見上げると竹林
【写真 下(右)】 「四季の湯」の湯口
お湯は両槽とも大差ありません。
ほぼ適温でほぼ無色透明で浮遊物はなし。
微芒硝味。よわい芒硝臭にわずかにカルキ臭がまじります。
湯づかいは、昨晩の「古代檜の湯」よりいいような感じがするのに、こちらだけでカルキを感じたのはなぜ?
ひょっとすると、深夜のお湯の入れ替え時に浴槽を塩素消毒するか、消毒剤を投入しているのかもしれません。
湯ざわりは「椿の湯」「古代檜の湯」よりあきらかにきしきし感がつよく、ここは45号泉単独使用で、45号泉はきしきしの強い泉質なのかもしれません。
4.「屋上露天風呂」 【本館/屋上】
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【写真 上(左)】 屋上露天の脱衣所
【写真 下(右)】 明るくウッディな露天
天成園のなかではもっとも開放感のある浴場です。となりに有料貸切露天の「そよかぜの湯」「満天の湯」があります。
総木造り30人以上の大ぶりな浴槽。内床も木張りでウッドデッキのよう。
木の湯口2ヶ所から50℃は優にある熱湯の投入+側面注入で排湯不明。(オーバーフローなし)
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
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【写真 上(左)】 屋上露天
【写真 下(右)】 屋上露天の湯口
お湯はほぼ適温、無色透明で浮遊物はなし。
ほぼ無味ではっきりとしたカルキ臭が感じられます。
湯ざわりは淡泊で、あまり個性の感じられないお湯です。
湯口ではカルキ臭は感じられなかったので、側面から消毒されたお湯を注入しているかも。
ツルすべの湯ざわりが明瞭で、45号泉ではないのでは?(分析書掲示なし)
お湯はいまひとつでしたが、開放感抜群なので、人によってはベストの評価になるかもしれません。
■ 「美肌湯」 【飛烟閣/1階】
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【写真 上(左)】 「美肌湯」入口
【写真 下(右)】 「美肌湯」 (館内掲示より)
女性専用なので入れずよくわかりません。
ただ、連れによると「混んでいたけど、お湯はここがいちばんよかった。」とのことなので、やはり別源泉をつかっているのだと思います。
■ 部屋付きの源泉風呂
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【写真 上(左)】 部屋風呂 (入れはじめ)
【写真 下(右)】 溜まってきました
泊まった部屋には風呂が付いていました。黒みかげ石枠丸タイル貼の味のある浴槽です。
当然休止しているかと思いきや、カランを捻ると水がでてきました。しばらくしても水のままでしたが、こういう風呂は新鮮な源泉が出るまで時間がかかることが多いので、なおも粘っていると次第に湯温が上がってきました。
ただ、湯量は少ないので、溜まるまでに1時間は優にかかりました。また、湯温は37℃くらいまでしか上がりませんでした。
べつにシャワー付洗い場カランがありましたが、こちらを出すと浴槽カランの量が減るので、供給源泉を振り分けていると思います。
(なお、浴室脇にはしっかりと分析書(湯本第45号泉/平成4年9月分析)が掲示されていました。)
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【写真 下(右)】 カラン
【写真 上(左)】 洗い場カランも温泉
お湯のイメージは芒硝味臭、とろみ、きしきし、ヌルすべが入り混じり「古代檜風呂」に似ています。
ただ、ぬる湯だし鮮度感もあるので入っていてすこぶる気持ちよく、いくらでも入れそう。
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【写真 上(左)】 玉簾の瀧
【写真 下(右)】 飛煙の滝
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【写真 上(左)】 延命の湧水
【写真 下(右)】 玉簾神社
天成園裏手の庭園は、箱根の名所として知られ、「玉簾の瀧」「飛烟の瀧」の二つの滝は古くから「延命の水」として知られるもの。
また、最近パワースポットとして人気を集めているらしい玉簾神社も滝に隣接して鎮座まします。
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【写真 上(左)】 玉簾の瀧から飛烟閣
【写真 下(右)】 対岸「青風荘」から飛烟閣
新装なってさらに箱根を代表する大型温泉ホテルとなった天成園。現在も日帰り入浴を受け付けていますが、いいお値段なのでいまだに入湯していません。
〔 源泉名:湯本 第60号 〕 <H14.12.5分析>
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 54.6℃、pH=8.7、61L/min(動力揚湯)、成分総計=0.683g/kg
Na^+=195mg/kg (85.14mval%)、Ca^2+=28.2 (14.16)、Fe^2+=0.06
Cl^-=224 (63.33)、SO_4^2-=137 (28.56)、HCO_3^-=37.7 (6.21)、CO_3^2-=1.46
陽イオン計=226 (9.96mval)、陰イオン計=407 (9.98mval)、メタけい酸=42.7、メタほう酸=6.91、遊離炭酸=0.12
〔 源泉名:湯本 第45号 〕 <H14.12.5分析>
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 45.4℃、pH=8.7、湧出量不明、成分総計=0.515g/kg
Na^+=131mg/kg (79.92mval%)、Ca^2+=27.8 (19.46)、Fe^2+=0.02
Cl^-=139 (54.98)、SO_4^2-=117 (34.16)、HCO_3^-=36.6 (8.41)、CO_3^2-=1.41
陽イオン計=160.19 (7.13mval)、陰イオン計=302.0 (7.13mval)、メタけい酸=47.5、メタほう酸=4.86、遊離炭酸=0.11
※mval%、イオン計mvalは筆者にて概数算出
【現在の分析書】
〔 源泉名:湯本 第2、45、60、97号 混合 〕 <H21.10.23分析>
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 48.0℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=599mg/kg
Na^+=157mg/kg (82.83mval%)、Ca^2+=26.7 (16.16)
Cl^-=167 (56.19)、SO_4^2-=124 (30.80)、HCO_3^-=40.9 (8.00)、CO_3^2-=11.4
陽イオン計=186.5 (8.24mval)、陰イオン計=345.0 (8.38mval)、メタけい酸=57.5、メタほう酸=9.72
※mval%、イオン計mvalは筆者にて概数算出
<温泉利用掲示>(館内掲示より)
「箱根随一の湧出量に恵まれた、四本の源泉は柔らかな肌ざわりの弱アルカリ単純泉で身体への刺激が少なく(中略)客室風呂をはじめ、すべてのお風呂は源泉100%純天然温泉で(以後略)」
〔 2015/01/06UP (2006/06入湯) 〕
E139.5.52.110N35.13.31.290
【 BGM 】
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■ 強羅温泉 「薬師の湯 吉浜」 〔 リニューアルUp 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-39
電 話 :0460-82-2258
時 間 :10:00~19:00 / 月休
料 金 :850円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
箱根では大湧谷、早雲山、湯の花沢などで温泉が造成されていて、強羅エリアには大湧谷と早雲山の2系統が引湯されていますが、ここは早雲山造成泉をつかっています。(→箱根の造成泉リスト(古いデータです念のため))
前回レポから使用源泉をチェンジしているようなので2012/11月入湯時の様子を追加してリニューアルUPします。
強羅駅のすぐよこにある日帰り温泉施設で、もとは旅館だったものを業態転換したもの。いまでも素泊まりは対応しています。
場所はわかりにくく、強羅駅から強羅公園にのぼる細い一方通行の路地に入ってすぐの路地(駐車場?)を右折すると突き当たりに建物があり、Pは左に折れたところ。
強羅駅のロータリーから入った方がよほどわかりやすいですが、車両進入禁止。
こぢんまりとした旅館のつくりで、入ってすぐ廊下の右側に男湯と女湯。
脱衣所・浴室ともによくメンテされています。
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【写真 上(左)】 脱衣所 (2006年)
【写真 下(右)】 ミストサウナ (2006年)
窓の小さいやや暗めでこもり気味の浴室に、みかげ石造5-6人のシンプルで入りごこちのいい浴槽と手前に北投石使用のミストサウナ。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日11時で男女湯とも独占~2人。(2006年入湯時)
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【写真 上(左)】 浴槽 (2006年)
【写真 下(右)】 湯口 (2006年)
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【写真 上(左)】 外観 (2012年)
【写真 下(右)】 浴槽 (2012年)
【新源泉(2012年入湯)】
内湯は金気で赤茶に色づいたみかげ石の湯口から熱湯(たぶん源泉)を投入、槽内注排湯なしでオーバーフロー+切欠からの上面排湯はかけ流しでしょう。
今回は源泉温度が上がっているためか、湯口から竹樋で浴槽外にお湯を逃がしていました。
この日は紅葉の真っ盛りで入浴客が多かったのか、お湯はやや温め。鮮度もいまひとつでしたが、投入量がけっこうあるのでお客が引ければすぐに回復すると思います。
お湯はうすく茶色がかってうす茶の湯の花をうかべています。
弱塩味+微収斂味に強羅の揚湯泉系でときおり感じる焼け石臭(or炊きたてのご飯の香り)を感じます。前回ほどのイオウ気は感じられませんでしたが、裏でイオウが存在を主張している感じ。
明瞭なとろみときしきしとヌルすべが入り混じる複雑な湯ざわりで、温まりがつよくしっかりとした濃度感も感じられます。
力感は及ばないものの、「文の郷」(宮城野第35号/2013春閉館との情報あり)や「箱根みたか荘」(宮城野第74号泉/日帰り不可の情報あり)のようなイメージがあり、旧源泉とはかなり変わっています。
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【写真 上(左)】 湯口&竹樋 (2012年)
【写真 下(右)】 浴槽の外に逃がしています (2012年)
分析書上では、強羅温泉4、5号井混合(宮城野第132、133号混合泉)から強羅温泉5、6号井混合蒸気造成泉(宮城野第133、134号混合泉)に変わっていて、4号井(宮城野第132号)が6号井(宮城野第134号)に入れ替わったかたちですが、ここまでお湯のイメージを変えてしまうとは、6号井(宮城野第134号)がかなり強力なのでは?
「混合蒸気造成泉」と明示してある以上、造成泉だとは思いますが、強羅の揚湯泉的なイメージからして6号井の用水は強羅揚湯泉的な性格をもっているのではないでしょうか。
強羅揚湯泉は日帰りで入れる施設が減ってきているので、その力感あるイメージを味わえる貴重な施設だと思います。
※スタッフの方に伺うと、「2年ほど前(2010年秋?)から源泉が変わっている。」とのことでした。
数年前(2010年頃)から早雲山造成泉を使っていると思われる施設のいくつかが塩化物泉となり、自家源泉を復活したか、早雲山造成泉の泉質が変わったかのどちらかだと思っていましたが、真相は上記のとおりでした。
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【旧源泉(2006年入湯)】
内湯は金気で赤茶に色づいたみかげ石の湯口から熱湯(たぶん源泉)を投入、槽内注排湯なしでオーバーフロー+切欠からの上面排湯はかけ流しでしょう。
排湯の流路は成分で赤茶に色づいています。
あつめ43℃ほどのお湯は、かすかににごりを帯びて白と茶色の湯の花がただよいます。
僅微たまご味によわい焦げ臭で、総硫黄7.56mg/kgほどのイオウ気は感じられませんでした。
浴感は軽めなものの、やわらかでよく温まる入りごこちのいいお湯で、浴後の温まり感も相当なものです。
ここで使用している「早雲山造成泉」は、「大湧谷造成泉」にくらべ総じて白濁もイオウ気もよわいですが、肌に染み入るような微妙な滋味があってわたしはさりげに好きです。
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【写真 上(左)】 湯色&切欠 (2006年)
【写真 下(右)】 茶色に色づく内床 (2006年)
【2012年】
今回はミストサウナは休止していました。
公式Webに「当温泉は、秋田県玉川温泉を再現致しました。放射線を持つ天然記念物の「北投石」を入手できた事により、早雲山からのナトリウム塩化物泉を北投石に通した融合温泉でおくつろぎ下さい。」という案内が出ています。新源泉もなかなかどうして良質なお湯なので、もっとお湯に自信をもってもいいのでは?
【2006年】
ミストサウナも入りましたが、ときおり頭上から霧雨状に冷たい水が降り注いできて、あまり気分のいいものではなかったので、すぐに出てしまいました(^^;)
女将さんは、温泉はたいしたことないけど、北投石サウナは自信がある旨の話をされていましたが、なかなかどうして良質なお湯なので、もっとお湯に自信をもってもいいのでは?
【新源泉】
〔 源泉名:強羅温泉5、6号井混合蒸気造成泉(宮城野第133、134号混合)=早雲山造成泉) 〕 <H20.7.16分析>
Na-塩化物泉 64.5℃、pH=6.5、成分総計=1.484g/kg
Na^+=413mg/kg、Mg^2+=2.06、Ca^2+=33.1、Fe^2+=0.15
Cl^-=713、HS^-=0.12、SO_4^2-=28.5、HCO_3^-=16.2
メタけい酸=173、メタほう酸=36.7、遊離炭酸=9.82、硫化水素=0.44
【旧源泉】
〔 源泉名:強羅温泉4、5号井混合(宮城野第132、133号混合泉)=早雲山造成泉) 〕 <H14.7.31分析>
単純硫黄温泉(硫化水素型)(Na・Ca-SO4・Cl型) 58.6℃、pH=6.9、成分総計=0.202g/kg
Na^+=21.2mg/kg (51.14mval%)、Ca^2+=11.4 (31.55)、Fe^2+=0.02
Al^3+=0.07、Cl^-=23.8 (34.90)、HS^-=3.12、SO_4^2-=43.0 (46.53)、HCO_3^-=14.7 (12.52)
メタけい酸=69.8、硫化水素=4.44
(mval%は筆者の概算値)
<温泉利用掲示> (2012年)
加水:行っていません 加温:行っていません 循環装置等の使用:なし 消毒処理:行っていません
〔 2015/01/01リニューアルUP (2006/01・201211入湯) 〕
E139.3.2.458N35.14.49.949
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■ かぶと湯温泉 「山水楼」
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住 所 :神奈川県厚木市七沢2062
電 話 :046-248-0025
時 間 :11:00~17:00/原則火休
料 金 :1,000円(税込)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (厚木観光協会Web)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
厚木市の丹沢山麓にはいくつかのいで湯があって東丹沢七沢温泉郷と呼ばれています。
そのなかの一湯、かぶと湯温泉はお湯のいい一軒宿として温泉好きのあいだに知られています。
大正12年関東大震災で自然湧出した良質の温泉を、今も変わらず掛け流しで使用し、都心から一番近い秘湯と呼ばれているとのこと。(厚木市資料)
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【写真 上(左)】 アプローチ看板-1
【写真 下(右)】 アプローチ看板-2
温泉郷の一湯として数えられているものの、アプローチや佇まいは完璧に秘湯の一軒宿的。
手前に第一駐車場があり、「この先Uターンできないおそれ」の看板があるので、ここで停めるのがベター。ここから歩いてもたいした距離ではありません。
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【写真 上(左)】 ここから先は道が狭くなります
【写真 下(右)】 坂道を下っていくと見えてきます
起り屋根風の味のある外観。”かぶと湯温泉 山水楼”の紺の暖簾が風趣を添えています。
山の宿らしい趣のある帳場。日帰り入浴は帳場左手の廊下の奥での受付。
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【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 渋い玄関脇の看板
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【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 洗面所
脱衣所はこぢんまり。掲示類はしっかりしていて、源泉や湯づかいに矜持をもっている姿勢が感じられます。
さらに奥の別棟が浴場。手前左手が男湯、奥手右側が女湯です。
アプローチ途中にある洗面所の水カランもよわいたまご臭があったので源泉使用かも。
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 露天からの景色
浴場は二面採光ながら竹林や木々に囲まれているのでさほど明るくはありません。
新設されたらしい露天は右手にあって、小沢を見下ろすなかなかのロケーション。
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口
内湯は黒みかげ石枠側面タイル鉄平石敷き3人ほどで、右手に仲良くふたつ並んだたけのこ状の湯口の左から熱湯の少量投入。右手からは投入なし。湯口には白い析出が出ています。
槽内排湯は不明ですが、投入量に見合うオーバーフローがあったので、おそらく全量かけ流しかと思います。
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【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2
露天はみかげ石枠伊豆石敷き3人ほどのL字型で、沢側と手前側の2ヶ所の石の湯口があります。
こちらも槽内排湯は見あたらず相当量のオーバーフローがあったのでかけ流しでは?
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【写真 上(左)】 露天湯口(沢側)
【写真 下(右)】 露天湯口(手前)
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。カランはよわいたまご臭を感じ、源泉使用だと思います。
日曜14時で独占~2人とゆったり入れました。
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【写真 上(左)】 カランも源泉
【写真 下(右)】 内湯の湯口
お湯は内湯でほぼ適温、露天でやや熱め。無色透明でわずかに白い浮遊物。
弱芒硝味+微苦味+弱たまご味によわい甘イオウ臭。ほこほことおだやかな湯の香は、湯質の確かさを感じさせるもの。よわい甘イオウ臭は湯口だけでなく湯面でも感じられます。
明瞭なツルすべと弱とろみに裏でキシキシも感じる複雑な湯ざわり。
浴後はお肌つるつるの文句なしの美人の湯系。
湯の香や湯ざわりから、最初は秩父あたりのたまご水系の源泉をイメージしますが、こちらは硫酸塩泉と強アルカリが競っているような感じでニュアンスが違います。
丹沢南麓は関東でも有数の高pH源泉が点在するところで、このお湯もpHの高さをいかんなく発揮しています。
このあたりでいままで入ったなかでは屈指の湯づかいのお湯で、雰囲気もよくここはなかなかのおすすめです。
ただし、こぢんまりとした浴場なので、行楽シーズン夕方は避けた方がいいかもしれません。
〔 源泉名:かぶと湯温泉 〕 <H16.8.11分析>
規定泉(メタけい酸・メタほう酸)(Na-(CO3)・SO4型) 17.4*℃、pH=10.1、湧出量=5.0L/min自噴、成分総計=0.241g/kg
Na^+=61.1mg/kg (99.40mval%)、
OH^-=1.70、Cl^-=14.0 (11.96)、HS^-=0.64、SO_4^2-=36.2 (23.01)、HCO_3^-=29.8 (15.03)、CO_3^2-=22.7 (23.31)、HSiO_3^-=43.7 (17.49)、BO_2^-=5.93 (4.30)
陽イオン計=61.3 (2.68mval)、陰イオン計=156 (3.26mval)、メタけい酸=22.2、メタほう酸=0.96
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環装置等使用:なし 塩素系薬剤使用:不明
〔 館内掲示 〕
当温泉は、何よりも泉質を大切にしているため、温泉成分が精製される恐れのある循環器等は使用しておりません。したがって温度調節はすべて手動で行っており、微調節が大変困難であります。その為、お湯の温度は40℃~43℃を許容範囲とさせていただきます。
風呂場内は、浴槽・上り湯・シャワーの湯・水すべて源泉(温泉)でまかなっております。
■ブランドグルメ
〔 飯山・七沢の猪鍋 〕
飯山・七沢温泉郷の冬の味覚としてふるくから知られるもの。
猪鍋は、猪肉を薄切りにして牡丹の花に似せて皿の上に盛りつけられることから「牡丹 (ぼたん)鍋」とも呼ばれます。
野菜、きのこ、豆腐などとともに味噌仕立てで賞味され、身体があたたまる野趣あふれる鍋として人気があります。
飯山・七沢温泉郷の温泉宿では日帰りでも賞味することができます。
〔 2014/11/08UP (2011/11入湯) 〕
E139.17.34.514N35.27.10.038
【 BGM 】
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■ 湯河原温泉 「花長園」
このところむやみに忙しくて、数ヶ月ぶりのUPとなります。
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湯河原温泉 「花長園」
住 所 :神奈川県足柄下郡湯河原町宮上656
電 話 :0465-62-3155
時 間 :食事付き日帰りプランあり
料 金 :同上
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (湯河原温泉旅館協同組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
湯河原温泉宮上地区の奥湯河原寄りにある湯宿で「はなちょうえん」と読みます。
自家源泉をもち多彩な浴場に貸切で入れるので、宿泊(素泊り)してみました。(現在、日帰りは食事付のみという情報あり。)
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【写真 上(左)】 末広橋からの藤木川
【写真 下(右)】 県道からのアプローチ
湯河原の温泉街は湯河原美術館の下手あたりまでで、そこからは湯宿が点在するエリアとなります。
藤木川に沿って走る県道75号が川を左岸に渡り返す末広橋のたもとから、すこし山手にのぼったところにあります。
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【写真 上(左)】 湯宿の趣
【写真 下(右)】 客室
創業は昭和28年。木造2階建て11室の純和風のお宿で、和風の庭園を配しています。
県道から少しおくまって、藤木川の瀬音がきこえる落ちついたたたずまい。
ここは漁師船直送の魚が味わえる宿としても知られていますが、この日は素泊まりだったのでコメント不可。(→Web紹介ページ)
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【写真 上(左)】 風情ある廊下
【写真 下(右)】 ネコが数匹
館内はところどころ古さは目立つものの、こまめに手が入れられています。
ご主人はなにか飄々とした感じの方で、いたれりつくせりの接客はないですが、なにげに居ごこちよし。(自由に放っておいてくれる感じ)
客室に32インチ液晶TVがあるなどアメニティもなかなかで、6月の平日というのにほぼ満室にちかい入りだったのにはびっくり。
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【写真 上(左)】 野天風呂入口
【写真 下(右)】 野天風呂ゾーン
1階に帳場と浴場、2階が客室という配置。
浴場は、奥まった別棟の「野天風呂ゾーン」の手前に「山彦の湯」、おくが「寿寿風の湯」のふたつの露天。
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【写真 上(左)】 右が「観月風呂」、左が「見晴らし岩風呂」
【写真 下(右)】 「夫婦風呂」入口
館内に戻って帳場寄りには、「観月風呂」、「見晴らし岩風呂」、「夫婦風呂」の3つの内風呂が並んでいます。
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【写真 上(左)】 「寿寿風の湯」サイン
【写真 下(右)】 「寿寿風の湯」の脱衣所
■「寿寿風の湯」
木棚に籐の脱衣籠が並ぶ脱衣所は、ゆったりとして雰囲気ありつかい勝手もいいもの。
浴場側にかかる「花長園 寿寿風」の赤い暖簾がなかなか効いています。
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【写真 上(左)】 「寿寿風の湯」
【写真 下(右)】 「寿寿風の湯」の浴槽
扉をあけると石畳のむこうに石造り10人ほどの立派な露天で、半分ほどよしずの屋根が掛かっています。
植え込みの向こうは藤木川の流れで瀬音がきこえます。
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【写真 上(左)】 眼下が藤木川
【写真 下(右)】 「寿寿風の湯」の湯口
石膏の析出+若干の石灰華がでた大ぶりの石の湯口から熱湯を少量投入。
他に適温の槽内注入があって、槽内排湯はみあたらずオーバーフロー。この槽内注入は撹拌用だと思います。
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【写真 上(左)】 「山彦の湯」サイン
【写真 下(右)】 「山彦の湯」の脱衣所
■「山彦の湯」
こちらも雰囲気ある脱衣所で、こちらも浴場側の「花長園 山彦」の紫紺の暖簾が対照的に効いています。
扉をあけると石畳のむこうに露天で、雰囲気は「寿寿風の湯」に似ています。
こちらは石枠青鉄平敷7-8人で「寿寿風の湯」よりやや小ぶり。
おなじくよしず屋根と、植え込みの向こうに藤木川の瀬音。川沿い露天のイメージはこちらの方が強いです。
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【写真 上(左)】 「山彦の湯」
【写真 下(右)】 「山彦の湯」の浴槽
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【写真 上(左)】 「山彦の湯」の湯口
【写真 下(右)】 「山彦の湯」の湯口&湯色
こちらも石膏の析出+若干の石灰華がでた大ぶりの石の湯口から適温湯を相当量投入(「寿寿風の湯」よりだいぶ多い)。
他に適温の槽内注入&オーバーフローで、「寿寿風の湯」とどこかでお湯の行き来があるかもしれません。
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【写真 上(左)】 「観月風呂」の脱衣所
【写真 下(右)】 「観月風呂」
■「観月風呂」
脱衣所はまあまあゆったり。二面採光のあかるい浴室ながら天井はさほど高くはありません。
岩組み鉄平石敷10人弱で、内湯ではいちばん大ぶりな浴槽。
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【写真 上(左)】 「観月風呂」の湯口
【写真 下(右)】 貸し切り札
石膏の析出+若干の石灰華がでた大ぶりの石の湯口から水を投入し、上からパイプで熱湯源泉を当てています。
他にジャグジー状にボコボコと湯面を揺らす底面注入がありますが、これは撹拌用エアーかもしれません。槽内排湯はみあたらずオーバーフロー。
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【写真 上(左)】 「見晴らし岩風呂」
【写真 下(右)】 「見晴らし岩風呂」の湯口
■「見晴らし岩風呂」
脱衣所は狭め。二面採光のあかるい浴室。
岩組み鉄平石敷4人ほどで、内湯では中くらいの大きさ。
「観月風呂」と同系統の投入で、ここも底面からのボコボコ&オーバーフローがあります。
加水量多めで、湯温はいちばんぬるめ。
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【写真 上(左)】 「夫婦風呂」
【写真 下(右)】 「夫婦風呂」からの眺め
■「夫婦風呂」
もっともちいさな浴場で脱衣所は狭め。こちらも二面採光であかるい浴室です。
鉄平石造り2人。名前のとおり夫婦水いらずで入れそうな大きさ。
石膏の析出+若干の石灰華がでた石の湯口から熱湯を投入で、槽内注入・排湯ともなく投入全量をオーバーフローする文句なしのかけ流し。
底面からのボコボコがないので落ちついて入れます。
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【写真 上(左)】 「夫婦風呂」の湯口
【写真 下(右)】 「夫婦風呂」の潤沢なオーバーフロー
お湯はどの浴槽も基本的には同系ですが、湯づかい(加水加減)によりニュアンスに若干のちがいが出ています。
湯温は、「夫婦風呂」(熱め)、「観月風呂」(やや熱)、「寿寿風の湯」(適温)、「山彦の湯」(適温~ややぬる)、「見晴らし岩風呂」(ぬるめ)の順か・・・。
84.6℃という高温源泉。それぞれ大きさのちがう浴槽でグラディエーション的に温度差をつけているとしたら、相当テクニカルな湯づかいかと。
お湯のよさはストレートに加水加減(湯温)と比例していると思われ↑と同じ順。
ここから考えても循環系の浴槽はないのでは?
とくに「夫婦風呂」のコンディションは抜群で、身を沈めるとざんざこのオーバーフローが申し訳ないほど。
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【写真 上(左)】 注がれる源泉(「見晴らし岩風呂」)
【写真 下(右)】 湯口まわりの析出
ほぼ無色透明のお湯にはわずかに白くこまかな浮遊物。硫酸塩泉系らしく湯中の指先がよわく青白に発光しています。
かなりつよめの芒硝味と芒硝臭(うらによわい石膏臭も)。
この芒硝臭は消毒っぽい感じもありますが、おそらく源泉起源の湯の香だと思います。(芒硝泉系のお湯でときおり感じるもの。)
ツルすべと肌がぷりぷりと張る弾性感。硫酸塩泉ながらきしきしはさほど感じず、独特な弾性感が卓越し、肌のうえをお湯がすべるような上質な湯ざわりが楽しめます。
入るにつれお湯の熱さを感じなくなるのが芒硝泉の特徴。
湯温からくる火照りはほとんど感じないものの、お湯じたいの力感がつよいのでからだのなかからの温まりが強烈。途中で水浴びしないと長湯はきびしいほど・・・。
そのわりに浴後の熱の抜けよく、充実した爽快感に包まれる湯上がりは芒硝泉ならではのもの。
入り方のむずかしい泉質ですが、なるほど上級マニア(笑)の評価の高いのもうなづけます。
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【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 アプローチのサイン
湯河原では「南明館」(入湯済未レポ)とともに、もっとも芒硝気のつよくでているお湯と思われ、このあたりから中伊豆まで延々とつづく「芒硝泉ワールド」の東側の一番手に当たるかもしれません。
繁忙時以外は全浴室貸切できるシステムで、帳場においてある貸し切り札を浴場入口に掛け、上がったら戻します。なので帳場に札がない浴場は入浴中ということになります。
温泉浴槽付の部屋が数室あって客が分散するうえに、夜どおし入れるので、タイミングを図れば全浴槽制覇はむずかしくないです。
ただ、相当な大きさのある「寿寿風の湯」、「山彦の湯」まで貸切にしてしまうのはどうなのかな。
夜中に時間を気にせず露天をゆったり堪能するのは泊まりの醍醐味、貸切だとどうしてもほかのお客が待っているのではないかと落ちつきません。
とくにこの貸切湯はあまりに贅沢なのでなおさらです。
ただ、「広~い貸切露天」で集客している可能性もあり、このへんは舵取りの難しいところか・・・。
しっとり落ちついた「隠れ宿」的イメージのお宿で、思い立ったときに疲れをいやすのにぴったりかも。
今度は、料理をたのんでゆったり泊まりたいと思いました。
〔 源泉名:湯河原第38号 〕 <H20.10.31分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 84.6℃、pH=8.2、湧出量不明、成分総計=2072mg/kg
Na^+=487mg/kg、Ca^2+=170
Cl^-=728、SO_4^2-=475、HCO_3^-=38.6
陽イオン計=701.9、陰イオン計=1245.6、メタけい酸=110、メタほう酸=13.7
※このあたりは通称「源泉境」と呼ばれ、100本以上もの泉源をもつ湯河原でも、とくに泉源の多いエリアとなっています。
<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし
〔 館内掲示 〕
当園のお風呂は、カラン、シャワーから出るお湯にも温泉を使用しておりますため、(以下略)
〔 2013/10/26UP (2011/06入湯) 〕
E139.4.17.270N35.8.49.380
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住 所 :神奈川県足柄下郡湯河原町宮上656
電 話 :0465-62-3155
時 間 :食事付き日帰りプランあり
料 金 :同上
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (湯河原温泉旅館協同組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
湯河原温泉宮上地区の奥湯河原寄りにある湯宿で「はなちょうえん」と読みます。
自家源泉をもち多彩な浴場に貸切で入れるので、宿泊(素泊り)してみました。(現在、日帰りは食事付のみという情報あり。)
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【写真 上(左)】 末広橋からの藤木川
【写真 下(右)】 県道からのアプローチ
湯河原の温泉街は湯河原美術館の下手あたりまでで、そこからは湯宿が点在するエリアとなります。
藤木川に沿って走る県道75号が川を左岸に渡り返す末広橋のたもとから、すこし山手にのぼったところにあります。
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【写真 上(左)】 湯宿の趣
【写真 下(右)】 客室
創業は昭和28年。木造2階建て11室の純和風のお宿で、和風の庭園を配しています。
県道から少しおくまって、藤木川の瀬音がきこえる落ちついたたたずまい。
ここは漁師船直送の魚が味わえる宿としても知られていますが、この日は素泊まりだったのでコメント不可。(→Web紹介ページ)
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【写真 上(左)】 風情ある廊下
【写真 下(右)】 ネコが数匹
館内はところどころ古さは目立つものの、こまめに手が入れられています。
ご主人はなにか飄々とした感じの方で、いたれりつくせりの接客はないですが、なにげに居ごこちよし。(自由に放っておいてくれる感じ)
客室に32インチ液晶TVがあるなどアメニティもなかなかで、6月の平日というのにほぼ満室にちかい入りだったのにはびっくり。
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【写真 上(左)】 野天風呂入口
【写真 下(右)】 野天風呂ゾーン
1階に帳場と浴場、2階が客室という配置。
浴場は、奥まった別棟の「野天風呂ゾーン」の手前に「山彦の湯」、おくが「寿寿風の湯」のふたつの露天。
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【写真 上(左)】 右が「観月風呂」、左が「見晴らし岩風呂」
【写真 下(右)】 「夫婦風呂」入口
館内に戻って帳場寄りには、「観月風呂」、「見晴らし岩風呂」、「夫婦風呂」の3つの内風呂が並んでいます。
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【写真 上(左)】 「寿寿風の湯」サイン
【写真 下(右)】 「寿寿風の湯」の脱衣所
■「寿寿風の湯」
木棚に籐の脱衣籠が並ぶ脱衣所は、ゆったりとして雰囲気ありつかい勝手もいいもの。
浴場側にかかる「花長園 寿寿風」の赤い暖簾がなかなか効いています。
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【写真 上(左)】 「寿寿風の湯」
【写真 下(右)】 「寿寿風の湯」の浴槽
扉をあけると石畳のむこうに石造り10人ほどの立派な露天で、半分ほどよしずの屋根が掛かっています。
植え込みの向こうは藤木川の流れで瀬音がきこえます。
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【写真 上(左)】 眼下が藤木川
【写真 下(右)】 「寿寿風の湯」の湯口
石膏の析出+若干の石灰華がでた大ぶりの石の湯口から熱湯を少量投入。
他に適温の槽内注入があって、槽内排湯はみあたらずオーバーフロー。この槽内注入は撹拌用だと思います。
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【写真 上(左)】 「山彦の湯」サイン
【写真 下(右)】 「山彦の湯」の脱衣所
■「山彦の湯」
こちらも雰囲気ある脱衣所で、こちらも浴場側の「花長園 山彦」の紫紺の暖簾が対照的に効いています。
扉をあけると石畳のむこうに露天で、雰囲気は「寿寿風の湯」に似ています。
こちらは石枠青鉄平敷7-8人で「寿寿風の湯」よりやや小ぶり。
おなじくよしず屋根と、植え込みの向こうに藤木川の瀬音。川沿い露天のイメージはこちらの方が強いです。
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【写真 上(左)】 「山彦の湯」
【写真 下(右)】 「山彦の湯」の浴槽
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【写真 上(左)】 「山彦の湯」の湯口
【写真 下(右)】 「山彦の湯」の湯口&湯色
こちらも石膏の析出+若干の石灰華がでた大ぶりの石の湯口から適温湯を相当量投入(「寿寿風の湯」よりだいぶ多い)。
他に適温の槽内注入&オーバーフローで、「寿寿風の湯」とどこかでお湯の行き来があるかもしれません。
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【写真 上(左)】 「観月風呂」の脱衣所
【写真 下(右)】 「観月風呂」
■「観月風呂」
脱衣所はまあまあゆったり。二面採光のあかるい浴室ながら天井はさほど高くはありません。
岩組み鉄平石敷10人弱で、内湯ではいちばん大ぶりな浴槽。
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【写真 上(左)】 「観月風呂」の湯口
【写真 下(右)】 貸し切り札
石膏の析出+若干の石灰華がでた大ぶりの石の湯口から水を投入し、上からパイプで熱湯源泉を当てています。
他にジャグジー状にボコボコと湯面を揺らす底面注入がありますが、これは撹拌用エアーかもしれません。槽内排湯はみあたらずオーバーフロー。
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【写真 上(左)】 「見晴らし岩風呂」
【写真 下(右)】 「見晴らし岩風呂」の湯口
■「見晴らし岩風呂」
脱衣所は狭め。二面採光のあかるい浴室。
岩組み鉄平石敷4人ほどで、内湯では中くらいの大きさ。
「観月風呂」と同系統の投入で、ここも底面からのボコボコ&オーバーフローがあります。
加水量多めで、湯温はいちばんぬるめ。
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【写真 上(左)】 「夫婦風呂」
【写真 下(右)】 「夫婦風呂」からの眺め
■「夫婦風呂」
もっともちいさな浴場で脱衣所は狭め。こちらも二面採光であかるい浴室です。
鉄平石造り2人。名前のとおり夫婦水いらずで入れそうな大きさ。
石膏の析出+若干の石灰華がでた石の湯口から熱湯を投入で、槽内注入・排湯ともなく投入全量をオーバーフローする文句なしのかけ流し。
底面からのボコボコがないので落ちついて入れます。
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【写真 上(左)】 「夫婦風呂」の湯口
【写真 下(右)】 「夫婦風呂」の潤沢なオーバーフロー
お湯はどの浴槽も基本的には同系ですが、湯づかい(加水加減)によりニュアンスに若干のちがいが出ています。
湯温は、「夫婦風呂」(熱め)、「観月風呂」(やや熱)、「寿寿風の湯」(適温)、「山彦の湯」(適温~ややぬる)、「見晴らし岩風呂」(ぬるめ)の順か・・・。
84.6℃という高温源泉。それぞれ大きさのちがう浴槽でグラディエーション的に温度差をつけているとしたら、相当テクニカルな湯づかいかと。
お湯のよさはストレートに加水加減(湯温)と比例していると思われ↑と同じ順。
ここから考えても循環系の浴槽はないのでは?
とくに「夫婦風呂」のコンディションは抜群で、身を沈めるとざんざこのオーバーフローが申し訳ないほど。
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【写真 上(左)】 注がれる源泉(「見晴らし岩風呂」)
【写真 下(右)】 湯口まわりの析出
ほぼ無色透明のお湯にはわずかに白くこまかな浮遊物。硫酸塩泉系らしく湯中の指先がよわく青白に発光しています。
かなりつよめの芒硝味と芒硝臭(うらによわい石膏臭も)。
この芒硝臭は消毒っぽい感じもありますが、おそらく源泉起源の湯の香だと思います。(芒硝泉系のお湯でときおり感じるもの。)
ツルすべと肌がぷりぷりと張る弾性感。硫酸塩泉ながらきしきしはさほど感じず、独特な弾性感が卓越し、肌のうえをお湯がすべるような上質な湯ざわりが楽しめます。
入るにつれお湯の熱さを感じなくなるのが芒硝泉の特徴。
湯温からくる火照りはほとんど感じないものの、お湯じたいの力感がつよいのでからだのなかからの温まりが強烈。途中で水浴びしないと長湯はきびしいほど・・・。
そのわりに浴後の熱の抜けよく、充実した爽快感に包まれる湯上がりは芒硝泉ならではのもの。
入り方のむずかしい泉質ですが、なるほど上級マニア(笑)の評価の高いのもうなづけます。
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【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 アプローチのサイン
湯河原では「南明館」(入湯済未レポ)とともに、もっとも芒硝気のつよくでているお湯と思われ、このあたりから中伊豆まで延々とつづく「芒硝泉ワールド」の東側の一番手に当たるかもしれません。
繁忙時以外は全浴室貸切できるシステムで、帳場においてある貸し切り札を浴場入口に掛け、上がったら戻します。なので帳場に札がない浴場は入浴中ということになります。
温泉浴槽付の部屋が数室あって客が分散するうえに、夜どおし入れるので、タイミングを図れば全浴槽制覇はむずかしくないです。
ただ、相当な大きさのある「寿寿風の湯」、「山彦の湯」まで貸切にしてしまうのはどうなのかな。
夜中に時間を気にせず露天をゆったり堪能するのは泊まりの醍醐味、貸切だとどうしてもほかのお客が待っているのではないかと落ちつきません。
とくにこの貸切湯はあまりに贅沢なのでなおさらです。
ただ、「広~い貸切露天」で集客している可能性もあり、このへんは舵取りの難しいところか・・・。
しっとり落ちついた「隠れ宿」的イメージのお宿で、思い立ったときに疲れをいやすのにぴったりかも。
今度は、料理をたのんでゆったり泊まりたいと思いました。
〔 源泉名:湯河原第38号 〕 <H20.10.31分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 84.6℃、pH=8.2、湧出量不明、成分総計=2072mg/kg
Na^+=487mg/kg、Ca^2+=170
Cl^-=728、SO_4^2-=475、HCO_3^-=38.6
陽イオン計=701.9、陰イオン計=1245.6、メタけい酸=110、メタほう酸=13.7
※このあたりは通称「源泉境」と呼ばれ、100本以上もの泉源をもつ湯河原でも、とくに泉源の多いエリアとなっています。
<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし
〔 館内掲示 〕
当園のお風呂は、カラン、シャワーから出るお湯にも温泉を使用しておりますため、(以下略)
〔 2013/10/26UP (2011/06入湯) 〕
E139.4.17.270N35.8.49.380
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■ 箱根湯本温泉 「大和館」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本655
電 話 :0460-85-5746
時 間 :10:00~(要時間確認)
料 金 :600円
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶトラベル)
■ 紹介ページ (箱根温泉旅館協同組合)
■ 紹介ページ (神奈川の温泉宿248軒 /(株)求人ジャーナルHP)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
2006/06入湯(2006/07/18レポ/2009/12/21UP)後、一度入っていますが、2012/11の一郷一会のオフで全浴槽制覇したので、これを加えてリニューアルUPです。
箱根湯本温泉のハイライト、湯場(温泉場)への道すじは、「箱根湯本温泉郷」のアーチをくぐり、湯本橋を渡ると左手に自然薯蕎麦で有名な「はつ花」、正面に重厚な構えをみせる老舗「萬寿福」(入湯済未レポ)。
このあたりは湯本でもいちばん絵になるところです。
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【写真 上(左)】 湯場(温泉場)地区入口
【写真 下(右)】 熊野神社参道 (2012年)
「萬寿福」前を右に折れると、右手にかの有名な「萬翠楼福住」。
ここからさらに進んで路地を抜けると、これから塔之沢にさしかかる国道1号(東海道)に戻るのですが、この路地には渋~い老舗宿がいくつかあります。
土曜の夕方、時間が空いたので攻めてみました。
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【写真 上(左)】 熊野神社参道 (2006年)
【写真 下(右)】 発祥の地の石碑
まずは福住はす向かいの「住吉旅館」にいきましたが、あっさりと断られ、「やっぱり湯本の旅館で土曜夕方はマズいか?、湯蔵か和泉しかないか?」となかばあきらめながら突入すると、快く応じてくれました。しかも貸し切りOK。
今回(2012.11)も紅葉まっさかりの土曜午前中でしたが、快く入湯受け入れしていただけました。(またも貸し切りOK)
ちなみに「住吉旅館」は現在休業中のようです。
ここは老舗「萬翠楼 福住」のうら手にある湯宿で、由緒正しい湯場共同泉(湯本第7号・9号・41号混合泉)をつかっています。
このうち、熊野神社の下で湧く湯本第9号は「惣湯」とよばれ、箱根最古の源泉として知られています。
明治中期までの湯本の泉源はほとんどこの「惣湯」に頼っており、関係者19戸のあいだで「共有温泉盟約」という惣湯利用についての取り決めが交わされていました。
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【写真 上(左)】 路地に面してひっそりとあります
【写真 下(右)】 大浴室
いまは素泊まり専門で営業しているここは江戸時代から続く老舗で、さして特徴のない外観ながらどことなく老舗宿特有の味があります。
なお、宿の袖看板は「大和旅館」でしたが「大和館」で載っている資料が多いのでここでも「大和館」とします。
浴室は大(2.3人)、中(1人)、小(1人)の3つあり、状況により貸し切りも可とのこと。
この日は大を貸し切りにしてくれました。(入館したときは3つとも空いていて、出るときは小に入浴客がいました。)
【大浴室】(2006/06入湯時レポ)
おくの突き当たりで脱衣所もいちばんたっぷりとしています。
扉を開けると、さほど広くない浴室には甘い石膏系の温泉臭が立ちこめています。
白壁のシンプルな浴室に青タイル貼の浴槽が映えて、いい味を出しています。
湯口はなく、底の孔から注入(41℃を10L/min程度か?)、浴槽ふちからさわさわとかけ流し、身を沈めるとザコザコあふれ出し内床が洪水状態になります。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
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【写真 上(左)】 大浴場の浴槽
【写真 下(右)】 洪水状態の内床
絶妙なぬる湯は無色透明で、黒褐色の浮遊物がただよいます。
味不明で甘い石膏臭、とろみがあって、やわらかくやさしく包み込まれるようなすばらしい湯ざわり。
よく温まりますが、浴後は充実した爽快感とともに肌がしっとり落ちついて、石膏泉の味わいゆたか。
湯本はこのところけっこうまわりましたが、そのなかでも最上級のお湯かと思います。
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【写真 上(左)】 中浴室
【写真 下(右)】 中浴室の浴槽
【中浴室】(2012/11入湯時レポ)
中間の浴室。脱衣所は広くなく、浴室の窓はちいさな高窓でやや暗め。
白いタイル貼の内床、白壁の浴室に石枠水色役物タイル仕立ての味のある浴槽は1人入れば一杯です。
奥のライオン湯口からのぬる湯少量投入と側面からの間欠熱湯注入で、槽内排湯なしのオーバーフローはかけ流しでしょう。
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【写真 上(左)】 ライオンの湯口
【写真 下(右)】 石膏の析出
ライオン湯口のまわりには白い石膏の析出がでていました。
湯温は適温~ややぬるで変動。よわい芒硝石膏味に石膏臭。ライオン湯口のぬる湯は湯船のお湯よりとろみがつよくやわらかい感じがしました。
また、側面注入が止まっていたときは、湯温が下がりお湯がこころなしかやわらかくなるような感じがしました。
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【写真 上(左)】 小浴室
【写真 下(右)】 小浴室の浴槽
【小浴室】(2012/11入湯時レポ)
いちばん帳場よりの浴室。小浴室といっても浴室は中浴室とさほどかわらない大きさです。
脱衣所は中よりもさらに狭いもの。浴室の窓はちいさいながら2面とられ、中浴室より明るい感じ。
浴室、浴槽の構成とも中浴室とさしてかわらないですが、こちらは投入湯口はなく、熱湯の側面注入のみ。
槽内排湯なくオーバーフローでこちらもかけ流しとみました。
ほぼ適温のお湯は味臭は中浴室に似ているものの、中浴室よりやや硬めの湯ざわりで、とろみもきもちよわく別源泉のようにも思えました。
【使用源泉について(推測)】
大浴室には2回入っていますが、最初に入ったとき(↑のレポ)はとろみがあって、やわらかくやさしく包み込まれるようなすばらしい湯ざわり。2回目は湯温が高くきもち硬質な感じの湯ざわりでした。
それと今回の浴感をふまえて、勝手に使用源泉を推測してみました。(ちがうかもしれません(笑))
「住吉旅館」での確認によると、湯場共同泉(湯本第7号・9号・41号混合泉)のうち、41号は単独配湯され、7号・9号は混合配湯されている可能性があります。
41号は54.5℃と高温なので、7号・9号混合泉(36.7℃)の加温用に量を加減してつかわれているのかも。
これでタイミングにより湯温と浴感が変わる説明がつきます。
ぬるめでやわらかくとろみもつよいのが7号・9号混合泉、高温でやわらかさ、とろみとも前者にきもち及ばないのが41号泉という前提とすると、
・大浴室は、41号単独と7号・9号混合の交互注入もしくは混合注入。
・中浴室は、ライオン湯口から7号・9号混合の投入で側面から41号の単独注入。
・小浴室は、41号の単独使用。(2012.11入湯時)
こんなところでどうでしょうか?
また加温用41号使用でやわらかさやとろみがよわまるとしたら、夏場のほうがお湯がやわらかくなる可能性も・・・。
ただ、悪モノっぽく書かれている(笑) 41号でも実力は相当なもので、7号・9号との差はさほどありません。(ちなみに住吉旅館のレポでは41号のほうがやわらかく、7号・9号の方が軽めで格調高く甲乙つけがたしと表現しています。それほど微妙な差です。ただ、個人的にはこのお湯はぬる湯でじっくり楽しみたいと思っています。)
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浴後、女将さんとすこし話をしました。(2006年)
お湯は熊野神社のよこから湧いていて、共同配湯なので他にも使っている旅館がある。
湯温は季節でかなり変動する。保健所などの指導をクリアするためにいろいろと手数がかかるが、消毒するとお湯がダメになってしまうので、なんとか非消毒のかけ流しをつづけている・・・。などなど。
たしかに、えらくデリケートなお湯なので、消毒したら1発でおじゃんではないかと・・・。
こんなすばらしいお湯に箱根、それも湯本で600円で入れるとはおどろき。台数は少ないながらPもあるので、温泉好きにはおすすめの一湯かと思います。
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【写真 上(左)】 神湯源泉
【写真 下(右)】 「湯場共有温泉」(熊野神社境内)
浴後、涼みがてら熊野権現に詣でました。
参道脇には「神湯源泉」の扁額がかかった泉源施設らしきものがあり、傍らには「箱根温泉発祥之地」の石碑が建っていました。
なお、やませみさんの情報によるとこの神湯泉源地にあるのは9号(神湯)と41号(神湯新)。7号は平賀敬美術館の裏手にある横穴源泉のようです。
〔 源泉名:湯本第7.9.41号混合泉 〕 <H16.12.7分析>
アルカリ性単純温泉 36.0℃、pH=9.1、湧出量不明、成分総計=0.332g/kg、Na^+=83.1mg/kg、Cl^-=84.1、SO_4^2-=71.0、HCO_3^-=21.1、メタけい酸=40.1、メタほう酸=2.75
<参考>(住吉旅館)
〔 源泉名:湯本41号混合泉 〕 <H16.4.2分析>
アルカリ性単純温泉 54.5℃、pH=9.0、湧出量不明、成分総計=0.793g/kg、Na^+=231mg/kg、Ca^2+=28.6、Cl^-=288、SO_4^2-=151、HCO_3^-=33.0、メタけい酸=30.4、メタほう酸=12.0
〔 源泉名:湯本7.9号混合泉 〕 <H16.4.2分析>
アルカリ性単純温泉 36.7℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=0.456g/kg、Na^+=108mg/kg、Ca^2+=23.8、Cl^-=123、SO_4^2-=105、HCO_3^-=32.1、メタけい酸=49.1、メタほう酸=4.99
○ 一郷一会100名湯
〔 2013/03/30改訂再UP (2012/11入湯 /2006/07/18レポ (2006/06入湯)) 〕
E139.6.9.570N35.13.42.080
【 BGM 】
ちとゴスペル系のやつを・・・。
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■ 湯河原温泉 「中屋旅館」
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住 所 :神奈川県足柄下郡湯河原町宮上606
電 話 :0465-62-2024
時 間 :要事前確認
料 金 :本文参照
■ 紹介ページ (湯河原温泉旅館協同組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
湯河原温泉の中心「温泉場」。藤木川右岸には自家源泉をもつお宿がいくつもあります。
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【写真 上(左)】 風情ある温泉場の露地
【写真 下(右)】 温泉場の住宅地図
「中屋温泉」は温泉好きに人気の高い「ままねの湯」に行く道すがらにありますが、話題になることはあまりありません。
私も何度も前を通っていながら、日帰りできる雰囲気がなかったので未湯のままでした。
2008年4月、一郷一会の湯河原オフで、攻めてみようという話になり攻略すると日帰りOK。
ただ、温泉好きのグループがお願いしたので受けてくれたのかもしれず、常時日帰り対応しているかは不明。料金はうろ覚えですが3ケタで入れた記憶があります。
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【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関
やたらに雰囲気のある純和風のお宿で、帳場の奥に男女別の浴場があります。
おくの男湯は広め、手前の女湯はこぢんまりで交替制かどうかは不明。
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【写真 上(左)】 扁額-1
【写真 下(右)】 扁額-2
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【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所
木棚にプラかごの脱衣所、奥の洗面台がいい味を出しています。
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【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口
やや暗めながら、落ちついた雰囲気の浴室は、石枠水色タイル貼6-7人の浴槽ひとつとシンプル。
浴槽おくの窓からはすぐ裏に源泉櫓が見え、泉源至近の浴槽と思われます。
カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
日曜10時で独占。
石膏の析出におおわれたカランからの熱湯源泉随時投入で槽内注排湯なく、投入全量をオーバーフローのかけ流し。
入ったときはカランは閉でややぬる。鮮度感もさほどでもありませんでしたが、カランからの投入量がけっこうあるのですぐに回復し、湯温も上がります。
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【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口
わずかに懸濁したお湯で、湯中の指先がよわく青白に発光しています。
スルスルと喉に入っていくような芒硝+石膏味+微塩味に明瞭な石膏臭が湯面でも香ります。
硫酸塩泉系のきしきしとアルカリ泉のツルすべが同居し、明瞭なとろみがあります。
湯ざわりに特徴がありながら、浴感はあくまでやわらかく軽い名湯系。
とろみがきいているためか、あと曳き感がハンパではありません。
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【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 ケロリン桶です
スペック以上のなにかが効いているような含蓄のあるお湯はさすがに名湯、湯河原の老舗の湯。
何人かのメンバーは先に「ままねの湯」に入ったあとここで合流したのですが、皆口を揃えてこっちの方がお湯がいいと云っていました。
(註.「ままねの湯」は混雑でなまり気味だったらしい。)
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【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 客室への階段
名湯、湯河原の底力を感じさせるすばらしいお湯。営業状況など詳細は不明ですが、温泉マニアなら一度は入りたいところでしょうか。
〔 源泉名:湯河原59号 〕 <H14.5.27分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 69.6℃、pH不明(アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=1.61g/kg
Na^+=363mg/kg、Ca^2+=146、Fe^2+=0.01
Cl^-=496、SO_4^2-=395、HCO_3^-=77.2、CO_3^2-=2.32
メタけい酸=94.5、メタほう酸=6.27
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし
〔 2013/01/03UP (2008/04入湯) 〕
E139.4.28.139N35.8.38.162
【 BGM 】
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■ 二ノ平温泉 「湯処 長楽」
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷525
電 話 :0460-82-2192
時 間 :9:00~20:00 / 不定休
料 金 :550円
■ 紹介ページ (箱根・二ノ平小涌谷地区飲食店組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
二ノ平温泉は昭和38年にボーリングを開始した箱根ではわりに新しい温泉地。
源泉は10本以上ありますが、確認した範囲では主力源泉は「亀の湯」でつかっている宮城野第28号で、ここもその源泉をつかっています。
R1東海道から強羅駅へ下る県道723号関本小涌谷線沿い、二ノ平温泉の日帰り可施設では一番上手に位置するお宿。
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【写真 上(左)】 エントランスまわりの看板
【写真 上(左)】 浴場入口
ドーム屋根、レンガ外壁にレースのカーテンと洋風な建物は、湯宿というより住宅かペンションのよう。
玄関先に看板がなければそれとはわからないかと・・・。
全4室のこぢんまりとした宿で原則素泊まり、客室にはミニキッチンを備え、とくに長期滞在客にフォーカスしているのでは。
9:00~22:00と気合い入った長時間日帰り対応をしていますが、すぐそばに有名な共同浴場「亀の湯」(入湯済未レポ)があるためか意外に地味で、温泉博士(201/01月号)の手形参加で知った温泉好きも多いのでは?
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯
浴場は1階「長の湯」と地下の「楽の湯」があり、「楽の湯」には露天があります。
原則貸し切り利用で、タイミングによりどちらかに振り当てられるようなので、地下の「楽の湯」に当たったらラッキーか。
この日は「楽の湯」に入れました。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口
脱衣所、内湯、露天ともそれなりにスペースがあり、これがほんとうに常時貸し切りなら贅沢。
どこもきっちりと清掃がきいて居こごちはよさそう。
内湯は伊豆石(十和田石)づくり3-4人くらい、露天は五右衛門風呂風の1人用樽風呂が東屋の下にちんまりと設えられています。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時で独占。
内湯の石の湯口は投入なく、露天にある源泉ラインから窓ごしに竹樋を通じて投入。
底面注吸湯とオーバーフローがあり、半循環的湯づかいとみました。
つかっていない湯口の下につながれた3連の竹樋がナゾ。
露天は源泉口から内湯に引き込むラインの途中から分岐し、これを竹樋で受けて浴槽内に注入する仕組み。
槽内注吸湯なくオーバーフローはかけ流しかと思います。
いずれもえらくテクニカル(^^)な湯づかいで、70.0℃という高温泉を加水なしでつかう工夫が感じられます。
いずれの湯口も高温泉絞り投注入なので湯量は多くありません。
湯温は内湯で42℃、露天で38℃ほどか。
お湯はやはり露天のほうがよく、ほとんどここにいたので露天のレポです。
わずかに懸濁したお湯には、うす茶の湯の花がたくさんただよいます。
よわい重曹塩味に、のどにスルスルと入っていくような芒硝泉系の味がまじります。
ミシン油系のアブラ臭が湯口で明瞭。
内湯に入ったときに消毒臭とはちがうシャープな温泉臭がしたのですが、これはこのアブラ臭がよわく香ったものだと思います。
アブラ臭は強羅の「翠光館」でも感じましたが、それよりもつよいかと・・・。
かなり明瞭なヌル(ツル)すべととろみがあり、これは重曹アルカリとメタけい酸のダブル効きによるものでは?
あたまりもつよく、なかなかに入りごたえのあるお湯です。
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【写真 上(左)】 テクニカルな湯づかい (露天)
【写真 下(右)】 二ノ平の源泉櫓
イメージ的には箱根のお湯というより、上州、吾妻あたりのお湯に近い感じか・・・。
「亀の湯」(入湯済未レポ)、「翠の湯」そしてここは、宮城野第28号という同一の源泉をつかっているはずですが、清澄な「亀の湯」、硫酸塩泉的な「翠の湯」、そしてアブラ臭香るこことそれぞれニュアンスが違うような気もします。
ひょっとして別源泉、あるいは複数源泉でそれぞれ混合比がちがうのかも・・・。
1階「長の湯」の湯づかいは不明ですが、すくなくとも地下「楽の湯」を貸し切りで550円は、相場の高い箱根では破格の安さでは?
Pもあるので、温泉好きは立ち寄ってみるのも面白いかと。
〔 源泉名:宮城野第28号 〕 <H10.12.7分析>
Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 70.0℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1120mg/kg
Na^+=258mg/kg
Cl^-=232、SO4_2^-=169、HCO_3^-=195
メタけい酸=184、メタほう酸=9.27
<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置設置:あり 消毒処理:なし
〔 2012/07/30UP (2006/05入湯) 〕
E139.3.9.694N35.14.19.127
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■ 姥子山越旭温泉 「芦ノ湖一の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町元箱根160-51
電 話 :0460-84-5331
時 間 :13:00~20:00
料 金 :850円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (ぐるなびトラベル)
■ 紹介ページ (るるぶトラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
名湯のウワサ高い「旅館 山越」とおなじ源泉をつかう一の湯グループの湯宿。
旧「芦ノ湖キャトルセゾン」をいまは現名称に改めています。
「旅館 山越」の対面、Pは県道に面しているのですぐにわかります。
ロッヂ風の洋風でシックな外観。
ここは2006年と2010年の2回入っていますが、いずれもスタッフの応対はとっても親切でした。
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【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 浴場入口
浴場はフロント横の露天×2と、2階に男女別の内湯。
露天は日帰りで入れるような気もしますが(要事前確認)、お湯は全然内湯のほうがよさそうなので、内湯しか入ったことはありません。(掲示によると内湯は循環なし、露天はろ過循環あり)
なお、露天は宿泊時夜間、無料予約制貸切となるようです。
日帰り料金850円ですが、一の湯グループはいずれかの日帰り可能宿で立寄り入浴をすると、当日に限り他の宿でのお風呂めぐりを無料(1軒目のレシート提示)でできるという太っ腹のサービスを提供しているので、これをつかわない手はないかと・・・。
とくに、ここは850円(1,050円の施設もある)で、かつ一の湯グループでは箱根の一番上に位置するので、ここを緒戦とし、湯本に向かって攻め下っていくのが賢いやり方では?
(ただ、湯めぐりの常道は「うす湯 → 濃い湯・クセもの湯」なので、これに従うと「塔の沢一の湯新館」(850円)スタート、このお湯で〆るのがいいかもしれません。)
対象施設はここの他、塔の沢一の湯本館、塔の沢一の湯新館、仙石原はたご一の湯、仙石原品の木一の湯の計5軒。
スタートは13時、終了時間は20時までなので温泉好きなら充分1日でまわれると思います。
なお、一の湯グループの宿に宿泊した場合は、これに大箱根一の湯(仙石原)、強羅一の湯、塔の沢キャトルセゾンの3軒を加えた計8軒を無料でまわることもできますが、さすがにこれは1日ではきついかな?
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【写真 上(左)】 内湯浴槽
【写真 下(右)】 渋い意匠のタイル
2階の男女別内湯、廊下突きあたりの左が女湯、右が男湯で脱衣所・浴室ともこぢんまり。
林をのぞむ雰囲気ある浴室に石灰華でコーティングされた石+木貼3人ほどの浴槽ひとつとシンプル。
浴槽はたっぷりふかめで入りごこちのいいもの。
内床などに填め込まれた模様入りタイルが渋い味をだしています。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜13時で独占。
石灰華の析出のでた石の湯口から熱湯を投入で、槽内排湯は確認できず上面排湯はお湯の感じからしても掲示どおりのかけ流しかと思います。
お湯は熱め(2010年は適温~ややぬる、女湯は2006年、2010年ともにゲキ熱だったらしい)で茶色にうすにごって白&茶の湯の花。
重曹塩味芒硝味にわずかな旨味、正苦味泉系のお湯でときおり感じる桐の木材のような独特な湯の香+よわい焦げ臭。
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【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 よさげな湯色
ツルすべときしきしがいりまじる複雑な湯ざわりで、正苦味泉系特有の硬質でガツンとくる浴感があります。
このときは、数週間前に熊本・阿蘇山麓の正苦味泉系のお湯に入っていたのですが、たしかにそれを思い起こすようなイメージのお湯。
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【写真 上(左)】 露天入口
【写真 下(右)】 露天1
若干の加水があるためか「旅館 山越」のお湯にくらべるとややマイルドな感じがしないでもないですが、それでも相当なもの。
「当温泉は、全国でも最良質のものであることが確認されております。」という自信あふれる館内掲示も、なるほどうなづけるものがあります。(誰がどのように『確認』したかは不明ですが・・・(^^;))
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【写真 上(左)】 露天1の湯口
【写真 下(右)】 露天2
温泉好きなら↑の湯めぐりとからめて攻めてみる価値充分かと思います。
〔 源泉名:姥子山越旭温泉 (元箱根第19号、23号、41号混合) 〕
Ca・Mg・Na-硫酸塩・炭酸水素塩泉 64.4℃、pH=6.6、湧出量不明、成分総計=1.600g/kg
Na^+=118mg/kg、Mg^2+=79.4、Ca^2+=134、Fe^2+=0.88、Cl^-=15.5、SO_4^2-=469、HCO_3^-=446、メタけい酸=224、遊離炭酸=94.7 <H20.6.18分析>
※旧分析(下記)から泉質名が変わって(Ca・Mg・Na-硫酸塩・炭酸水素塩泉、旧泉質名は含土類・重曹-石膏泉)いますが、成分的にはFe^2+=が減っていること以外、ほとんど変化はありません。
※以前、町観光協会のHP「箱根全山」では、「旅館 山越」は「箱根芦ノ湖(湖尻) 姥子温泉」というワケのわからん温泉地名(^^;)となっていましたが、2010年2月現在の掲示によると源泉名は「姥子山越旭温泉」となっていたので、いまはこの源泉名が採用されている可能性があります。
〔 源泉名:元箱根温泉 元箱根第19号、23号、41号混合泉 〕
Mg・Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩泉 58.9℃、pH=7.1、湧出量不明(動力揚湯)、成分総計=1650mg/kg
Na^+=115mg/kg (26.65mval%)、Mg^2+=84.1 (36.89)、Ca^2+=120 (31.93)、Fe^2+=12.5、Cl^-=15.2 (2.35)、SO_4^2-=458 (52.07)、HCO_3^-=507 (45.36)、陽イオン計=347 (18.8mval)、陰イオン計=982 (18.3mval)、メタけい酸=250、遊離炭酸=68.0 <H10.9.14分析>
※2006年入湯時の掲示はmval%掲示なし。「山越」掲示と同分析だったので、「山越」の完全版を掲載。
※主成分はめずらしいMg-SO4(正苦味泉)で、分析書の旧泉質名にはしっかり「含重炭酸土類-正苦味泉」とありました。
<温泉利用掲示>(2010年2月現在掲示)
〔男子浴場〕
加水:あり 加温:あり 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし
〔金泉露天風呂〕
加水:あり 加温:あり ろ過循環装置使用:あり 消毒処理(塩素系薬剤):あり
〔 館内掲示 〕
当館の浴場は、58.5度という姥子温泉からの非常に高温度で良好な源泉をそのまま引き込んでおります。
(日により色が若干変化し湯の花の量も増減する面白い特徴があります。)
当温泉は、全国でも最良質のものであることが確認されております。
〔 2011/11/18UP (2006/05・2010/02入湯) 〕
E139.0.4.250N35.14.5.990
【 BGM 】
Because... feat. 中村舞子 LGYankees
中村舞子・・・、やっぱりただものじゃない。
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■ 中川温泉 「湯元 蒼の山荘」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄上郡山北町中川897
電 話 :0465-78-3311
時 間 :10:00~15:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,000円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶトラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (日本秘湯を守る会)
■ 紹介ページ (JTB)
丹沢山中、”信玄公のかくし湯”として知られる中川温泉の湯宿「蒼(あお)の山荘」が日帰り対応するもの。
ここは、中川温泉湯元(台帳番号 第4号)という自家源泉をもつ湯元で、数軒の宿に分湯しています。
「街の温泉めぐり」さんの情報によると、「元『山水閣』をリニューアル」したものとのこと。
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【写真 上(左)】 中川温泉
【写真 下(右)】 サイン
大企業の保養所のようなシックでがっしりとした外観。
立派な構えのわりに客室数は10とすくなく、日本秘湯を守る会会員の宿ということもあって予約がとりにくいという情報があります。
ここは場所的には中川温泉のなかほどにあるのですが、シックな構えと、日帰り入浴者はたいてい「ぶなの湯」か「信玄館」(ともに入湯済未レポ)に行ってしまうので、ここに日帰り入浴する人はかなりの温泉好きかと・・・。
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【写真 上(左)】 日本秘湯を守る会会員の宿
【写真 下(右)】 シックな館内
館内も落ちつきのある”大人の宿”。
少女画や童謡『花嫁人形』で知られる蕗谷虹児(ふきや こうじ(1898-1979))のギャラリーもありました。
虹児は戦時中山北町に疎開し、山北高校の校歌を作詞しているので、そんな縁からかもしれません。
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【写真 上(左)】 蕗谷虹児の説明資料
【写真 下(右)】 男湯入口
フロント左手の廊下のおくに男湯。階段をのぼった2階に女湯。
脱衣所はそこそこの広さ。
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天に咲いていた山百合
扉をあけるとやや暗めながら落ちついた趣のある内湯。左手扉の外に露天。
露天は山肌を背負い脇に小沢が流れる野趣あふれるもので、満開の山百合が綺麗でした。
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【写真 上(左)】 露天全景
【写真 下(右)】 野趣あふれる露天
内湯は石枠鉄平石敷で5人ほど、岩組みに埋め込まれたパイプ2ヶ所からの投入。
右手のは適温大量投入、左手のはぬるめでお湯の感じからして源泉だと思います。
槽内注排湯は不明で手前切欠からかなりのフローがあります。
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【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 源泉?湯口
露天は石枠鉄平石敷で5-6人。石組の湯口からかなりの量を投入。
右手にもうひとつ湯口らしきものがありましたが、こちらは止まっていました。
槽内注排湯は不明で切欠数ヶ所からかなりのフローがあります。
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【写真 上(左)】 石膏系の析出
【写真 下(右)】 露天の芸術的な析出
ともに入りごこちいい浴槽で、まわりには石膏系の芸術的な析出がでています。
露天は清掃はきいているものの、泉質の関係上すべりやすいので要注意。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランの水は肌あたりよく、井水かもしれません。
日曜11時で独占~7人(グループ客)。
お湯は内湯と露天で大差ないですが、内湯のほうがきもち鮮度がいいかな?
とくに内湯ぬる湯湯口そばはかけ流しかと思うほどの鮮度感がありました。
湯温は内湯でややぬる、露天でほぼ適温。
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【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 ケロリン桶です
無色透明のお湯にわずかに綿のような白い湯の花がただよい、硫酸塩泉らしく湯中の指先が青白く発光しています。。
かすかなたまご味によわい芒硝味。
湯口ではよわい甘イオウ臭+微石膏臭のまろやかな湯の香。
湯面ではイオウが抜けた微石膏臭でカルキ気は感じられませんでした。
アルカリ高めの硫酸塩泉でときおり感じられるすこぶる軽い浴感。
pH=10超なので当然ヌルすべはありますが、うらで硫酸塩系のきしきしもしっかり主張している複雑な湯ざわり。
奥のふかい浴感があり、「高pHのヌルすべ湯」一言で片づけられるお湯ではありません。
軽い浴感にそぐわないつよいあたたまり感があり、何度かカランの水を浴びながらの入湯となりました。
とくにすばらしいのはその浴後感で、熱の抜けよく充実した爽快感がでます。
pHの高いお湯は往々にして浴後肌がパサくことがありますが、ここは硫酸塩が効いているためか肌がしっとりと落ちつきます。
浴中のヌルすべとあいまって、究極の美人の湯かも・・・。
ここは重曹泉系のイメージがありましたが、ほぼ完璧な硫酸塩泉系。
おそらくグリーンタフ系かと思います。
中川温泉はほかにも何湯か入りましたが、ここがベストかと。
料金はやや高めながら、中川温泉の本領を確かめるにはいいお湯だと思います。
〔 源泉名:中川温泉湯元(台帳番号 第4号) 〕
アルカリ性単純温泉(Na-SO4型) 39.6℃、pH=10.1、湧出量50L/min掘削自噴、成分総計=689mg/kg
Na^+=183mg/kg (83.53mval%)、Ca^2+=30.2 (15.84)、F^-=2.14、Cl^-=50.7 (14.79)、HS^-=0.95、SO_4^2-=326 (70.22)、HCO_3^-=13.0 (2.17)、CO_3^2-=12.4 (4.24)、メタけい酸イオン=46.4、陽イオン計=215 (9.53mval)、陰イオン計=455 (9.67mval)、メタけい酸=18.7、硫化水素=0.00 <H9.11.21分析>
<温泉利用掲示>(内湯・露天)
加水:一切使用していません
加温:使用しています
※当山荘所有の源泉(足柄上4号泉)から本館までの給湯管部分で約5度の温度低下があります。
循環装置等について:使用しています
※掛け流しの場合、浴槽底部より給湯し湯船の淵からのみ排湯する構造の場合以外は、浴槽内に恒常的に温泉が滞留する部分が生じる為に極めて不衛生です。
当山荘では浴槽上部から給湯する構造であり、又湯量の面でも全浴槽掛け流しにするには充分ではありませんので、循環・掛け流し併用で給湯しております(源泉用の給湯口と循環用の給湯口が別個に備わっています)。
塩素系薬剤使用:行っていません
※アルカリ性源泉に塩素殺菌を施すことは温泉を中和する事になるばかりか、塩素の有害性の影響を受ける事になる為、塩素殺菌等の薬剤添加は一切行っておりません。
■ブランドグルメ
〔 みかん酎「橘水」 〕
「みかん産地の北限地」として知られる山北町では、このみかんを活かしてみかん酎がつくられています。「フレッシュな『「みかん』に酸味と甘みをほど良く調和させ、爽快な味に仕上げました。」(町HPより)という柑橘系焼酎で、町内の酒店などで販売されています。
〔 2011/10/02UP (2009/07入湯) 〕
E139.3.13.797N35.26.20.505
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■ 箱根湯本温泉 「弥坂湯」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本577
電 話 :0460-85-5233
時 間 :9:00~20:30入場 / 木休
料 金 :650円
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
箱根湯本、上町地区にある昭和26年開業の共同浴場。
2007年ごろ運営団体の解散?により一時閉鎖が噂されましたが、どうやら営業継続にこぎ着けたようです。
2007/04/01から休業、改装後6月頃から営業を再開しています。
湯本から畑宿に登る旧東海道沿いは上町・仲町/湯本茶屋地区と呼ばれ、自家源泉の施設が多く点在しています。上町地区にある共同浴場が「弥坂湯」です。
旧東海道は狭くて通行量が多く、駐車スペースは1台停めるのがやっとなので湯本のPに停めて歩いていった方がいいかも。とくに仲町駐車場(400円/4h)が近いです。
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【写真 上(左)】 暖簾
【写真 下(右)】 番台
モルタル造の飾り気のない建物ながら、正面壁面の温泉マークと”弥坂湯”の文字、年季入った紺色の暖簾が渋い味を出しています。
壁面には「湯本町生活協同組合利用施設」とあります。
番台形式で左が男湯、右が女湯。
ゆったりとした脱衣所のむこうにある浴室は、薄紅色のタイルに円形4-5人ほどの青タイル浴槽が映えて趣あり。
カラン2、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
年末9時で独占。
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【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入口
側面からのパイプ注入で槽内排湯なしのオーバーフローは、たぶんかけ流しかと。
無色透明のお湯はややぬるめで白と黒灰の湯の花を浮かべています。
ほぼ無味無臭(ごくよわい湯の香?)で、よわいヌルすべととろみのある湯本らしい清澄なイメージのお湯です。
番台のおじいさんの話しによるとお湯は道沿いに上の方から引いていて、夏の暑い時季は加水することもあるが、それ以外は非加水とのこと。
さして個性のあるお湯ではないですが、箱根湯本らしいおだやかなお湯をしみじみと味わえるいい浴場だと思います。
〔 源泉名:湯本第29号・第46号混合 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・HCO3型) 48.7℃、pH=8.7、湧出量不明、成分総計=0.441g/kg
Na^+=123mg/kg、Cl^-=119、SO_4^2-=53.2、HCO_3^-=71.6、メタけい酸=51.3 <H14.12.20分析>
〔 2011/08/13内容補強のうえUP (2007/04/04レポ (2005/12入湯)) 〕
E139.6.17.265N35.13.32.060
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■ 大平台温泉 「大平台温泉組合 姫の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町大平台583
電 話 :0460-82-2057
時 間 :9:00~21:00 / 木休
料 金 :400円/1浴
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
箱根では比較的新しい大平台温泉の人気共同浴場。
R1東海道から少しく入った大平台の集落内にあり、車でのアプローチはちとわかりにくいので、↓の地図を参照ください。
箱根登山鉄道「大平台」駅からは近いです。
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【写真 上(左)】 大平台駅
【写真 下(右)】 大平台温泉街
箱根温泉郷、塔ノ沢と宮ノ下のあいだにある大平台温泉。
箱根細工の名産地として知られたこの集落はながらく温泉をもっていませんでした。
昭和24年、地元の有志たちによって宮ノ下地区で温泉を掘り当て引湯を開始、昭和37年には大平台地区内の早川河床でついに地区内泉源を得て、現在では地区内のいくつかの源泉と宮ノ下からの引湯の混合泉が「箱根大平台温泉組合供給温泉」として共同配湯されています。
「姫の湯」は大平台温泉の本家筋に当たる共同浴場で、HPには「姫の湯の歴史は大平台の歴史です。」と誇らしげに記されています。
なお、「姫の湯」の名は、大平台にある名水「姫の水」にちなむものとも思えますが、ウラはとっていません。
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【写真 上(左)】 大平台温泉の案内板
【写真 下(右)】 湯滝よこの掲示
狭い路地にこぢんまりとしたPは5台程度でしょうか。混んでいることが多くまわりにPはないので繁忙時は避けた方がいいかも。
Pのよこには石膏系の析出のでた温泉の湯滝があって、期待が高まります。
共同浴場のわりには設備がととのっていて1階ロビーと2階(有料)休憩所で休めます。
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【写真 上(左)】 湯滝
【写真 下(右)】 湯滝下のつくばい
そのわりに脱衣所はこぢんまり。
窓が広くてあかるい感じのいい浴場に、大理石枠タイル貼6-7人の円形浴槽ひとつとシンプル。
カラン4、シャワーあり、シャンプーなし、ドライヤー?
年末10時で4~8人とけっこうな盛況。さすがに箱根屈指の人気共同湯です。
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【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 浴槽
石づくりの湯口から30L/minほども熱湯大量投入でオーバーフロー。
他に底面注入があり槽内排湯は不明。
ここは「かけ流し」としているガイド類が多いですが、お湯の感じや各種掲示類からみて、循環はあるかと思います。
お湯は熱くて43~44℃ほどもありました。
熱くて入れず浴槽まわりを右往左往する観光客風お客が数人。
無色透明のお湯に浮遊物はなく、ごくわずかな石膏味と湯の香。
きもち硫酸塩系のきしきしを感じますが、硬いイメージの湯ざわりで、これは循環のせいかも・・・。
カランのお湯もおそらく源泉ですが、こちらははっきりとした芒硝薬味+微塩味ととろみを感じ、あきらかに浴槽のお湯より濃度感があるので、浴槽のお湯は加水があるかも・・・。
混雑していることもあり、残念ながら個人的にはあまり楽しめませんでした。
後日、同じ源泉をつかう「山楽荘」に入りましたが、お湯の質感はあきらかに「山楽荘」のほうが上でした。
大平台のみならず、箱根でも有数の共同浴場なので、もうすこし湯づかいに気をつかってほしい気もしますが、この混雑や客層を考えると、加水&循環はやむなしなのかも・・・。
それでも、敷居高めの共同浴場が多い箱根のなかでは入りやすい施設なので、箱根共同湯デビューには最適なお湯かもしれません。
〔 源泉名:箱根大平台温泉組合供給温泉 〕
Na-塩化物泉 67.7℃、pH=8.4、湧出量不明、成分総計=1332mg/kg
Na^+=379mg/kg、Ca^2+=27.9、Fe^2+=0.03、Cl^-=593、SO_4^2-=53.7、HCO_3^-=72.9、CO_3^2-=1.43、陽イオン計=437、陰イオン計=722、メタけい酸=141、メタほう酸=30.77 <H15.8.4分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環装置等の使用:あり 消毒処理:なし
〔 館内掲示より 〕
◆掛け流し温泉ですが、高温のため、適温(43℃~44℃)に保つために浴槽に注ぐ湯には加水しています。
◆なお、入浴者の身体付着の汚れを除去するための循環ろ過装置を備えています。
〔 2011/07/23UP (2006/01入湯) 〕
E139.4.38.390N35.14.1.220
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■ 能見堂赤井温泉 「能見堂赤井温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県横浜市金沢区釜利谷東3-9-51
電 話 :045-781-4421
時 間 :10:30~20:00 / 月休
料 金 :600円(15:30~ 450円(銭湯料金))
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (神奈川の湯)
■ 紹介ページ (ぐるなび)
■ 紹介ページ (横浜金沢観光協会)
鎌倉時代の開湯と伝わる歴史あるお湯。
京急沿線に点在するお湯のいい施設のひとつで、上大岡で仕事がひけたとき、これ幸いと突入してみました。
京急本線、快特停車駅の「金沢文庫」駅から歩けます(10分くらい)。
西口の階段を降りてロータリー手前を右に、HACドラッグの前を通り、みずほ銀行の前の広めの道を道なりに進みます。
しばらく行くと右手に薬局があるので(温泉の入口看板もあり)ここを右折、正法院を右手に見て閑静な住宅街をしばらく行くと左側にあります。
それにしても、このあたりの住宅地はしっとりと落ちついていい感じです。
駅名の「金沢文庫」からして、鎌倉中期の武将、北条実時が建設した武家の文庫にちなむものですから、その文化度(?)は筋金入りです。
ちなみに「能見堂」は、このお湯のそばにある平安時代に藤原道長が開いたとも伝えられる古刹にちなむもの。
Pは7-8台程度ありますが、場所がわかりにくそうです。
(後註:これは入湯時の状況なので、いまは目印など変わっているかもしれません。)
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【写真 上(左)】 薬屋さんと入口サイン
【写真 下(右)】 エントランス
銭湯然とした外観で「赤井温泉」の暖簾が渋い。
浴場のほかに、ヒーリングスパチェア(岩盤浴+ゲルマニウム浴/女性専用・料金別途)もあります。
受付はフロント形式で、脱衣所は広くて気分がいいです。
浴場には、正面にジャグジー槽(1-2人)、ジェット槽(2人)、加熱槽(2-3人)を並べて配置。
手前にはなれて水風呂(1人)、奥に区画されて圧注浴槽(真湯、カルキ臭)、脱衣所にサウナ(料金別途300円)があります。
圧注浴槽以外はすべて温泉使用のタイル貼り浴槽で、ジャグジー槽、ジェット槽、加温槽の3槽はやや熱めでお湯の行き来があります。
カラン20、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
平日18時で10人以上と盛況でした。
加温槽は側面から熱湯と適温湯を注入+側面吸湯で3槽ともオーバーフローなし。
加温槽とジェット槽には源泉カランらしきものがあります。
水風呂は随時投入可のカラン(たぶん源泉)があって、槽内注排湯はないので、投入なしで溜め湯、投入ありで上面排湯口からの源泉かけ流しとなります。
572L/minの潤沢な湧出量が湯づかいからは感じられないのと、加温槽がちょっと深すぎるのが残念。
お湯は茶褐色で透明度25cmくらいの黒湯。
湯口で弱重曹味+α、湯面で黒湯によくある有機肥料のような臭い。
水風呂カランの鮮度がピカ一で、ここでは微モール?臭+僅微金気臭+僅微イオウ臭?が楽しめました。
洗い場もお湯のカランは温泉で、桶に溜めると茶色のお湯にこげ茶色の浮遊物がたくさん浮かびます。
重曹泉系のツルすべはありますがヌルヌル感はさほどでもなく、アワつきも確認できませんでした。
お湯が熱めなのであたたまるものの、ほてり感は希薄で重曹泉系のすっきりとした浴感が前にでている感じ。
突出した個性はないものの落ち着いた浴感があるすこぶる入り心地のいいお湯で、浴後は湯切れよく、充実した爽快感がでてお肌すべすべに・・・。
とくに水風呂は冷たすぎず、ぬるすぎず絶妙な温度と浴感。
1人しか入れず混んでいたので長湯できなかったのが残念。
かなり満足度の高いお湯で、こんなのが近所にあったら通い必至かと。
ちいさな水風呂が白眉なので、空いている昼間が狙い目かと思います。
Na-炭酸水素塩・塩化物泉 17.2℃、pH=7.9、572L/min(70m掘削揚湯)、成分総計=1350mg/kg
Na^+=291mg/kg (78.98mval%)、Fe^2+=0.62、Cl^-=123 (21.47)、HCO_3^-=732 (74.26)、CO_3^2-=4.38、陽イオン計=362 (16.1mval)、陰イオン計=884 (16.2mval)、メタけい酸=78.4、メタほう酸=9.35、COD=29.5 <H6.10.7分析>
■ブランドグルメ
〔 野島名産海苔(金沢名産海苔)「忠彦丸」 〕
「地元の漁師が地産地消にこだわり、丹誠込めて作った」地場産の海苔で、一般市場には出回らず直売所かWeb通販のみで販売されるレアもの。
「忠彦丸」は平成16 年度に海苔養殖業者4経営体の14 名と横浜市漁協金沢支所が参加して結成された金沢海苔グループに加盟、地元統一ブランド「金沢名産海苔」の確立に注力しているそうで、横浜金沢観光協会のHPでも紹介されています。
(「忠彦丸」HPを参考。)
〔 2011/07/06内容補強のうえUP (2004/06/03レポ (2004/06入湯)) 〕
E139.37.13.619N35.20.37.240
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■ 箱根湯本温泉 「かよい湯治 一休」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
電 話 :0460-85-8819
時 間 :11:00~20:00(土日祝~21時) / 木休
料 金 :1,000円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
箱根の超人気日帰り湯「天山」と同一敷地内、同一経営の日帰り温泉。
「天山」より目立つので、最初はこっちが「天山」かと思いました。
最初、入る気はなかったのですが、平日だったので+300円で「天山」に入れる(「天山」だと+100円、どちらで受付しても1,300円で2湯入れる。)とのことで、これ幸いと入ってみました。
寺院造りの木造の豪壮な建物。
敷地内に「一休はおふろだけ」の看板がありますが、ほんとにお風呂だけのシンプルな施設です。
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【写真 上(左)】 縁側
【写真 下(右)】 縁側からの景色
眺めのよい縁側のおくに男女別の浴場。
脱衣場は浴場と仕切のない開放型です。
浴場も木づくりのダイナミックなつくりで、まんなかに太い柱とどっしりとした屋根。
高台から須雲川の深い渓谷を見おろすところで、南画のような山渓の重なりが印象的な、いかにも箱根らしいロケーションです。
浴槽は3つあります。
メインは太い柱4本で支えられた屋根の下に設えた15人以上いけそうな大ぶりの檜浴槽。
真ん中に太い角柱が渡され、セパレートされています。
その左手に一段ひくくかくれるように岩肌を背負った石風呂は、岩+石枠石敷き12人以上のつくり。
そして、須雲川の渓谷にせり出すように岩枠石敷き10人以上の展望露天。
浴場下には泉源らしきものも見えます。
カラン8、シャワーあり。シャンプー・ドライヤーはなかったような・・・。
平日18時で10人ほどとゆったり。
メイン浴槽は、そばに柄杓がおかれた大ぶりな木の湯口から大量投入+側面注入で側面数ヶ所からの強力吸湯によわいオーバーフロー。
石風呂は、パイプ湯口から20L/minほどの投入+大量側面注入で側面吸湯+オーバーフローあり。
露天は側面注入数ヶ所で排湯不明(湯口はなかったかも・・・)。
お湯はどの浴槽も大差ありません。
うすくにごりを帯びたお湯はほぼ適温で、茶色の浮遊物を浮かべています。
味確認し忘れ、秩父や奥多摩にあるような紙のような乾いた臭い。
よわいヌルすべととろみがあって、温泉らしいあたたまりもありますが、鮮度感はよわく、何となく硬さを感じる面白みに欠けるお湯で、入っているうちに飽きがきます。
お湯の面白さからすると「天山」、ロケからすると「一休」かな・・・?
ただ、「天山」は”おこもり湯”、「一休」は”開放露天”の対照的雰囲気なので、お湯にこだわらない向きは、気分によってつかいわけするのもいいかもしれません。
〔 源泉名:天山温泉(台帳番号:湯本第74.92.101.102.115号混合) 〕
Na-塩化物泉 67.3℃、pH=8.3、258L/min、成分総計=1.377mg/kg
Na^+=327mg/kg (68.23mval%)、Mg^2+=39.6 (15.67)、Ca^2+=29.8 (7.16)、Cl^-=652 (88.29)、SO_4^2-=54.4 (5.42)、HCO_3^-=73.1 (5.76)、陽イオン計=469 (20.8mval)、陰イオン計=786 (20.8mval) <H11.3.18試験>
※ 分析書は「天山」のものと同じです。
■ブランドグルメ
〔 天山の麦とろ 〕
天山内の飲食処で食べられる名物?料理。
薬膳っぽい「麦とろごはん」(1,500円)は人気で、オーガニックな館内の雰囲気にもマッチしています。
値段については意見のわかれるところか?
〔 2011/05/31UP (2006/06入湯) 〕
E139.5.33.544N35.13.20.278
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