関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 鳥井原温泉 「ハーブの湯」
鳥井原温泉 「ハーブの湯」
住 所 :新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽743-4
電 話 :025-787-3456
時 間 :10:00~22:00(冬期間12月末~3月末の土日祝・年末年始のみ営業)
料 金 :600円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
越後湯沢、岩原エリアにある自家源泉の温泉施設。かねてから攻略を狙っていたものの、岩原エリアはなにかと行きにくく、そうこうしているうちに2010年春に休業。ほとんどあきらめていたところ、なんと2014年暮れから復活の情報をゲット。ただし、冬期の週末のみの限定営業らしい。
昨シーズンは超多忙でスノータイヤも履けなかったので断念。今年はスノータイヤ装着でピンポイントの休暇がとれたのでついに攻略。
【写真 上(左)】 アプローチ_その1
【写真 下(右)】 アプローチ_その2
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 エントランス
わかりにくそうだったので、ナビ様のお告げに従って行きました。湯沢方面から営業休止中の岩原ゴンドラに向かう道から1本枝道に入ったところかと思います。(↓の地図を参照ください)
岩原界隈はスキー場そばや上越線南側はごちゃついた雰囲気がありますが、このあたりそこから脱した別世界。
少し走っただけなのにふかい山のなかに入ってきたような落ちついた雰囲気があります。
岩原ゴンドラが休止中なので走る車も少ないアプローチ道は半圧雪状態。さらに小さな看板(この看板がないと絶対にわからない)から入る枝道は道幅の狭い圧雪路で、距離はみじかいもののかなり気をつかいます。
【写真 上(左)】 日帰り入浴の案内
【写真 下(右)】 フロントまわり
いきなりあらわれる白いかわいい建物は、ペンションかケーキ屋さんのよう。
とても日帰り入浴施設には見えません。
でも、エントランスにはしっかり案内看板が出ているので臆することなく突入。
日帰り温泉施設なので対応は手慣れたものでした。(あたりまえか・・・)
【写真 上(左)】 ハーブ売場と休憩所
【写真 下(右)】 雪見を楽しめる休憩所
【写真 上(左)】 ドライハーブ
【写真 下(右)】 男湯入口
入って正面がフロント、左手がロビーと女湯でその奥に休憩所。雪の林の囲まれたあかるい部屋で、こんなところでゆったり雪見をするのもいいかもしれません。
「ハーブの湯」らしく、館内にはここちよいミント系ハーブの香りがただよっています。
BGMも趣味のよいヒーリング系。
男湯はフロントの右側。
脱衣所はウッディーで天井高く、ゆったりとしていい雰囲気。
脱衣所から内湯がみえます。
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 内湯左手
【写真 上(左)】 内湯右手
【写真 下(右)】 露天
扉を開けると内湯。入ったとたんにミシン油臭を感知してびっくり。
窓の広いあかるい浴室にかわった形の内湯が据えられています。
浴槽は10人ほど。カランは10もあって、外観からは想像もつかない本格的な浴場におどろきます。(シャワー・シャンプー・ドライヤーあり)
【写真 上(左)】 露天上段
【写真 下(右)】 露天下段
【写真 上(左)】 対岸に岩原ゴンドラ
【写真 下(右)】 眼下に大源太川
さらにおどろいたのは露天。上段(石組鉄平石敷3-4人)、下段(石組伊豆石敷6-7人)の2段構成の立派な露天。
大源太川を眼下に望み、対岸に営業を休止している岩原ゴンドラが見えます。
【写真 上(左)】 外壁にも「ハーブの湯」
【写真 下(右)】 露天のログハウス
岩原ゴンドラが稼働していれば、ゲレンデの賑わいも伝わってくるのでしょうが、人気のないゲレンデがよけいに静けさを際立たせます。
露天わきにはかわいいログハウスがあって、これは休憩所のようですが、当日は施錠されていました。
(なお、連れのはなしによると、女湯も内湯・露天ともかなりゆったりしていたらしい。)
土曜のお昼前、浴客はわたしひとりで、この素晴らしい浴場を堪能できました。
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 上段からの流し込み
露天は上段の石組の湯口からの適温湯大量投入で、これを下段に流し込み。
下段はおそらくこの流し込みのみでぬるめ。オーバーフローはなかったので、おそらく槽内で排湯していると思います。
露天上段はほぼ適温。Web情報によるとここはジャグジー槽のようですが、この日は稼働なし。
露天のお湯はなんとなく循環のような気がしました。
露天は雪見露天としては一級品ですが、お湯はあきらかに内湯の方がよかったので、お湯についてはこちらをレポします。
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 盛大な析出
【写真 上(左)】 左手の湯口
【写真 下(右)】 右手の湯口
内湯は黒石枠伊豆石敷の上品なもの。たっぷりふかめで入りごこちよし。
石膏の析出と赤茶変の出た石の左右から投入で、槽内排湯口は引いておらず、おそらく投入量全量をオーバーフローのかけ流し。
この日の一番湯だったらしく、身を沈めると乾いた内床にさわさわとあふれ出すお湯が申し訳ないほど。
湯口の湯温はときおり変動しているので、間欠的に加温をかけているかと思います。
【写真 上(左)】 全面からオーバーフロー
【写真 下(右)】 内湯の湯色
ややぬるめのお湯は、うすく緑茶がかって白~クリーム色の浮遊物が浮かびます。(浮遊物は露天の方が多い)
よわいながら石膏泉系のほこほことした味に僅微苦味。
名湯系で感じるミシン油臭が明瞭に香ってびっくり。わたしはこのミシン油臭はイオウが関与していると思っているのですが、分析書にはイオウ系成分は掲載されていませんでした。
よわいとろみときしきしとした湯ざわりを感じるお湯はやわらかく、からだのすみずみまで染み渡ってくるような滋味を感じます。
いつまでも入っていたくなるあと曳き系のお湯で、なんとなく、吾妻の名湯、平治やいまはなき天狗の湯(旧施設)のお湯を思い起こしました。
これまで入った湯沢のお湯のなかでは、山の湯や貝掛(入湯済未レポ)と同等か近いレベルかと思いました。(ただし山の湯とはお湯のタイプがちがう、貝掛系か?)
浴後スタッフの方とすこし話をしました。しばらく休んでいたが昨年から冬場の週末限定で再開した。この時間であればだいたい空いている。(ということは午後はそれなりに入るのかな? この内容だとリピーターけっこういそう。)
源泉はすぐそばにあって直接引いているので自信がある。等々。
【写真 上(左)】 女湯入口と自販機
【写真 下(右)】 絶好の雪見風呂
源泉温度35.9℃では加温せざるを得ず、燃料費のコストを考えるとどうしても期間限定営業とせざるをえないのでしょうか。
夏場であれば非加温で行く手もあるかもしれぬが、ぬる湯マニアは貝掛に流れてしまう可能性が高いので、なかなかむずかしいところか・・・。
(これが埼玉の山側あたりにあれば、ぬる湯マニアを掴む可能性大あり)
あ~たらこ~たら余計なゴタクならべず、レアな冬場の限定湯と割り切ってこの素晴らしいお湯を楽しむのが正解かも。
〔 源泉名:鳥井原温泉 〕 <H17.6.15分析>
アルカリ性単純温泉(Ca・Na-SO4型) 35.9℃、pH*・湧出量不明、成分総計=446.5mg/kg
Na^+=52.0mg/kg (36.04mval%)、Ca^2+=77.6 (61.88)
Cl^-=34.1 (14.85)、SO_4^2-=242.2 (76.52)、CO_3^2-=12.0
陽イオン計=134.0 (6.27mval)、陰イオン計=293.7 (6.60mval)
*) CO_3^2-(炭酸イオン)が出ているので、pHはけっこう高いと思います。
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素消毒:あり
源泉からの温泉供給の方法:源泉から直接
〔 2016/02/28UP (2016/01入湯) 〕
E138.51.5.385N36.55.43.116
【 BGM 】
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