関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 川口天然温泉 「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」
オフィシャルHP
以前からあった健康ランドが2003年11月温泉を掘削・導入し、名称も「ファミリー健康ランド ゆの郷」に変更、その後さらに「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」に改称しています。
場所は川口オートレース場のそば。JR「西川口」駅東口より徒歩約15分、無料送迎バス(2本/時)もあります。
健康ランドらしいがっしりとした建物で、にいざ「彩泉楼」に雰囲気が似ていますが、エスニック~オリエンタルなイメージもあり、平塚太古の湯も思い起こしました。料飲施設が充実しているので会社の慰労会など、団体受け入れを積極的におこなっているようです。温泉導入時には2,310円と超強気な料金設定、その後1,890円となり、いまは1,050円のタオル・館内着なしコースが設定されています。(それでようやく行った(笑))
4層の施設で1階が受付、2階が浴場、3階が各種飲食処、4階にリクライニングコーナー&休憩室と施設的にはかなり充実しています。
脱衣所はロッカーが多くちょっとした休憩スペースなどもあって、ゆったりしています。
入ってすぐ右手にサウナ、正面に水風呂(カルキ臭、16℃冷たい)。左手奥に大浴槽(化石深層風呂)(石造25人以上、ジャグジー、電気風呂、寝湯×3付)、漢方薬湯風呂(石造5.6人)、いちばん奥に古代檜風呂(檜造8人、真湯、井水かも)。露天はなく、採光を抑えているので館内は暗め。全体に浴槽満載で休めるスペースが少ないです。
カラン26、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。洗い場は使い勝手がいいです。
女湯はやや構成がちがい、足湯、ミスト浴槽、塩サウナなどがあるようです。
土曜15時で30~40人となかなかの盛況で客の年齢層はやや高め。
大浴槽にはライオンとふたつの壺、計3つの湯口からの投入。ふだんはチョロチョロ投入ですが数分に一度大量投入があり、このお湯は鮮度感があるので源泉かも。他に側面注入ありでオーバフローなし。排湯はなぜか確認できず。
お湯は大浴槽のみレポします。
ほぼ適温のお湯は、透明度50cmほどの黒湯で茶色の浮遊物。湯口大量投入時にはモール臭+アンモニア臭、湯面でアンモニア臭。アンモニア臭はとくにジャグジー&寝湯まわりで匂い立っています(刺激感あるが異臭ではない ^^; )。弱塩味+重曹味、黒湯らしい重曹泉系のツルすべにとろみが加わり、かなりあたたまる入りごたえのあるお湯です。お湯のイメージも、にいざ「彩泉楼」に似ています。
浴場に開放感がないのは難ですが、「わらびやまとの湯」より空いていそうだし、それなりの鮮度感もあるので穴場のお湯かも。
Na-塩化物温泉・炭酸水素塩温泉 38.3℃、pH=8.0、676L/min(1,265m掘削揚湯)、成分総計=3756mg/kg、Na^+=1213mg/kg (95.95mval%)、Fe^2+=0.8、Cl^-=1366 (70.15)、HCO_3^-=964.8 (28.79)、CO_3^2-=12.0、陽イオン計=1280 (54.99mval)、陰イオン計=2355 (54.92mval)、メタけい酸=91.7、メタほう酸=7.6 <H15.6.12分析>
〔 2006年6月17日レポ 〕
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■ 成田の命泉 「大和の湯」(リニューアル後)
オフィシャルHP
好みのお湯で何回か入っていますが、2005年4月”デザイナーズ温泉”として、全面リニューアルしてからははじめてです。
建物前を通り過ぎた奥のP(前もあったかな?)に停めました。以前は前面の道路側にあったエントランスが、建物裏手の山側に移っています。
絵に描いたような”和モダン系”のつくりですが、館内はどことなくエスニックな香りも・・・。あまりに完璧な”いやし空間”がつくられているので、”大広間でゴロ寝”派にはかえって落ち着かないかも・・・(笑)
スペース自体はさほど広くなく、混雑したら入場制限入るかも? 限定3室の個室露天、フィットネスやボディケアも併設されています。
つくりの違うふたつの浴場は男女日替わり制。奇数日だったので男湯は手前A棟のほうでした。A棟の脱衣所はやや狭めですが、奥にセパレート式の豪華なパウダールームがあります。
入って正面に木樽のかけ湯、左手が2階への階段で、2階には展望サウナと水風呂(たぶん井水使用、肌ざわりなめらか)&サブの洗い場があります。階段が水気でぬるぬるしていたのはちと不快。
右手は内湯で手前からジェット槽(井水・消毒臭)、内湯(石造5.6人、温泉)、シャワールームに洗い場(セパ式7)。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
屋外に出て階段をおりた露天は石造10人以上の屋根付き浴槽で温泉。あちこちに意匠が凝らされ渋く落ちついたイメージ。露天脇には造りつけの腰掛けがあってなごめます。
ここの浴槽はすべて西側に面していて、印旛沼の向こうに沈む夕日を眺めることができます。土曜17時で浴場全体で20~30人となかなかの盛況。
なお、B棟の浴場は3層で、1階”枳の湯”(内湯・岩露天)のお湯がいいようです。
さて、浴槽増設&拡張ときいて、その変化が気になっていた問題のお湯です。
内湯は、大きめの石の湯口からの投入+底面吸湯(槽内注入確認できず)で、ときおり奥側の側溝への上面排湯。
露天は、白と赤褐色の析出の出たオブジェ風石の湯口からの投入+側面注入。
どちらも湯口は加熱源泉かと思います。
コーヒー色のお湯は透明度70cmくらいで塩味+重曹味。湯口は弱モール臭で湯面は黒湯によくある化石肥料臭。つるすべのあるやわらかな湯ざわりと、しっかりとした濃度感も感じられます。アワつきは確認できず、リニューアル前よりはやや鮮度感が弱いような気もしますが、それでも内湯の湯口そばではかなりのお湯が楽しめます。
予想よりお湯がよくて、温泉好きも十分満足できるレベルだと思います。
上層階には和風ダイニング”あじ彩”と寿司バー”紫苑”があり、”あじ彩”で食事をしました。オープンキッチンでワインの品揃えも豊富な洒落たお店、そのわりに値段はまあまあ手頃で刺身はかなりいけました。おすすめです。
それにしても、これだけの大リニューアルをかけながら、料金を800円に据え置いたのは良心的、お湯もまあまあだし居ごこちもいいので、また行きたいと思います。
Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.1℃、pH=8.15、120L/min(およそ1000m動力揚湯)、成分総計=9.466g/kg、Na^+=3025mg/kg (92.09mval%)、Ca^2+=101.7 (1.82)、Mg^2+=90.3 (5.20)、Fe^2+=1.1、Cl^-=3759 (73.15)、HCO_3^-=2217 (25.07)、CO_3^2-=72.0、Br^-=10.4、I^-=2.3、陽イオン計=3242 (142.9mval)、陰イオン計=6061 (144.9mval)、メタけい酸=131.0、メタほう酸=12.7、有機物=18.6 <H9.2.10分析>
※再分析はしていないらしく、リニューアル前と同じ分析書でした。
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■ 吉岡町 「湯の道 利久」
オフィシャルHP
県道15バイパス沿いに4/29オープンした大型日帰り施設。4/24のプレオープン直後から皆さんの速攻レポ多数あり。建物面積1,100坪というふれこみの館内は、暖色系の内装で落ち着きます。スタッフの対応もはきはきとして気持ちがいいです。メイン浴場の他に露天風呂付個室もあります。はやりの岩盤浴もありますが別料金です。
脱衣所はゆったりとして使い勝手がいいもの。浴場に入って内湯ゾーン手前にサウナ、水風呂(冷たすぎ16℃位カルキ臭ほとんどなし)、奥にジェットバス、白湯(石造20人位)、座湯、寝湯と多彩。うち白湯のみが温泉利用のようです。
カラン37(内セパ式7)、アメニティ類完備。女湯脱衣所にはパウダールームがあり、連れが気に入ってました。日曜21時で男湯30人強とゆったり。サウナは高温、中温、スチームの3種類。中温サウナは入りませんでしたが、連れによるとハデハデな仕掛けのあるかなりエグいもののよう。
露天ゾーンも広く、2階にあるので風のとおりがいいです。ベンチもたくさんで居ごこちよし。源泉槽(岩枠鉄平石造6.7人、一部屋根付)、大露天(同25人以上)、壺風呂(陶製1人)×2と奥側に一段高く檜風呂(檜造8人、一部屋根付)。露天はすべて温泉利用です。
源泉槽は赤茶に変色した岩の湯口からおそらく非加熱の熱湯源泉を40L/minほども投入。ゴボゴボとガスとともに湯量を変えながら出るので源泉直引きかも。槽内注排湯はなく、全量を下段の大露天へ流し込むかけ流し。大露天は源泉槽からの流れ込み+底面大量注入で手前切り欠きからの上面排湯。槽内吸湯は不明。檜風呂は檜の湯口から投入で槽内注排湯不明でオーバーフローなし。
お湯は源泉槽と他の露天浴槽でぜんぜん違います。
源泉槽は湯口そばで47℃くらい、浴槽中央でも45℃あったのでほとんど誰も入っていません。透明度60cmほどのにごり湯でたぶん緑がかった茶褐色、湯口まわりは気泡で白濁しています。湯口そばでは金気だし味+重曹味+微塩味、金気貝汁臭+微モール臭+微メタンガス臭+アンモニア臭の鮮度感を感じさせる複雑な味臭。ただしこの温泉臭は湯口そばだけで、湯面ではアンモニア臭が出張っています。重曹系のツルすべにアワつきによるぬるぬるが加わって湯ざわりなめらか。湯温とはじける鮮度感があいまって、湯口そばはおそろしく迫力をもったお湯になっています。このエリアではいちばん凶暴かも・・・ (^^;
浴後は重曹が効いてつるつるさっぱり。お湯のイメージは湯口そばで湯都里、中央で天神の湯、端で七福の湯かな?(笑)
その他の露天は、だいたいぬるめで源泉槽より薄いささにごり。エグ味を感じさせる温泉臭と源泉槽より弱いながらツルすべと明瞭なとろみのある入りごこちのいいお湯です。
意表をついてよかったのが内湯の白湯です。
鉄分で赤茶に変色した石の湯口からの熱湯投入+底面注入で窓側側溝への上面排湯。やや緑がかった透明のお湯で、湯口そばでは金サビ味+微収斂味、強烈な金気臭+焦げ臭、肌に染み入るような明礬緑礬泉系のイメージがありました。これは支配人?さんによると温泉の希釈湯とのことですが、希釈につかっている井水がただものではないのかもしれません。妙に気に入ったので、ほとんど源泉槽と白湯の往復でした。
各浴槽でお湯にバリエーションが出ている面白い施設です。施設も充実しているし料金も手ごろなので、今後たびたび使うことになるかと。
しかし、ロードサイドのスパ銭でこんな荒削りなお湯に出会えるとはやはり群馬の平野部おそるべし! モロに競合施設となる「リバートピア吉岡」が今後どのような対抗策を打ってくるか見物です。このところ湯づかいがよくなってきていましたが、ついに完全かけ流しの実現なるか。
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 51.3℃、pH=7.6、270L/min掘削揚湯、成分総計=2.37g/kg、Na^+=700mg/kg (91.32mval%)、Ca^2+=36.7、Fe^2+=2.33、Cl^-=634 (55.19)、Br^-=2.8、HCO_3^-=878 (44.43)、陽イオン計=762 (33.4mval)、陰イオン計=1518 (32.4mval)、メタけい酸=53.6、メタほう酸=27.2 <H18.2.2分析> (源泉名:未定)
〔 2006年6月2日レポ 〕
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■ 武田乃郷 白山温泉
オフィシャルHP
武田氏発祥の地、韮崎市神山地区に2005年10月オープンした日帰り施設。場所はかなりわかりにくいですが、HPにアクセス案内があります。位置的には武田八幡宮の南側です。
甲府盆地を見おろす高台にあるロケは近くにある韮崎旭温泉に似ています。こぢんまりとした平屋の施設には休憩所もあって、地元の方々で賑わっていました。
男女別の明るい浴場には、かけ湯、内湯(木枠タイル貼12人以上)と露天(鉄平岩造12人)。内湯は木、露天は赤茶に色づいた岩の湯口からかなりの量を投入。ともに槽内注排湯は見あたらず全量を潤沢にオーバーフローのかけ流し。
ゆったりと造られた庭園づくりの露天は、風とおしよく眺めも楽しめて気分がいいです。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。洗い場のスペースがやや狭いのが難か?。GW14時で常時5人以上と、まあまあの入り。
ほぼ適温のお湯は、内湯、露天で大差なく、きれいな緑黄色で茶色の湯の花が少量ただよいます。
弱重曹味+微金気味に弱モール臭+弱金気臭+僅微イオウ臭?の山梨のモール泉らしい味臭。重曹泉系のツルすべと弱いアワつきによるぬる感が楽しめます。かけ湯は赤味が強く金気味臭も浴槽より強いです。
お湯の力感は韮崎旭に一歩及ばないような気もしますが、それでもかなりの高レベル。
全体に明るくのんびりとした雰囲気があるので、まったりとお湯を楽しむのにいい施設かと思います。
Na-塩化物・炭酸水素塩泉 45.5℃、pH=7.8、216.8L/min掘削揚湯、成分総計=1.339g/kg、Na^+=366.3mg/kg (87.19mval%)、Fe^2+=0.4、Fe^3+=0.6、Cl^-=434.3 (64.47)、HCO_3^-=409.1 (35.26)、陽イオン計=416.2 (18.27mval)、陰イオン計=845.8 (19.00mval)、メタほう酸=7.1 <H16.11.18分析> (源泉名:武田の郷 白山温泉)
〔 2006年6月1日レポ 〕
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