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■ 那須湯本温泉 「雲海閣」 〔 Pick Up温泉 〕



那須湯本温泉 「雲海閣」
住 所 :栃木県那須郡那須町湯本33
電 話 :0287-76-2016
時 間 :8:00~21:00 / 原則無休
料 金 :400円/1h
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (JTB)

「鹿の湯」を卒業?した温泉好きが集う素泊まり宿で、日帰り入浴も受け付けています。
ひじょ~に渋い外観&館内で、温泉好きの琴線にふれるものがあります。
湯本の本通りに面していますが、入口は1本裏手で知らなければ到達できない立地。


【写真 上(左)】 扁額
【写真 下(右)】 下が”硫黄泉”、右が”明礬泉”

帳場で料金を払い、階段を数段下りたところに”明礬泉”の浴室。これは奧の沢噴気泉利用。
さらにトンネル状の暗い廊下&長くて急な階段を下るとメインの浴室(”硫黄泉”)があって、ここは鹿の湯・行人の湯混合泉利用。


【写真 上(左)】 トンネル
【写真 下(右)】 急な階段

メイン浴室は趣きある4-5人の木造浴槽がふたつならんでいて、右が39~40℃ほど、左が45℃ほどもある熱湯。
アプローチとはうってかわって二面採光のあかるい浴室です。


【写真 上(左)】 右の浴槽
【写真 下(右)】 左の浴槽

源泉が引き込まれた石の湯口から木樋で湯量を調整しながらの絞り投入。
けっこう客がいたので槽内排湯は未確認ですが、オーバーフローもあってかけ流しだと思います。
ただ、人の出入りがはげしく、オーバーフローの量はさほどでもなかったので、槽内からパスカル方式の排湯はあるかもしれません。

お湯は若干の青味を帯びた乳白色にごり湯で、左が透明度30cmほど、右はにごりがつよく10cmくらいか・・・。ともにクリーム色の湯の花を浮かべています。
酸性泉のレモン味+苦味にラムネ系しぶ焦げイオウ臭と酸性泉特有のぬるぬるとした湯ざわり&とろみ。
「鹿の湯」より鮮度感はありますが、こころなしか「鹿の湯」より角がとれておだやかな浴感かな?
客がいるといっても、みな湯治モードでしずかに入っているので、「鹿の湯」のようなわさわさ感はありません。


【写真 上(左)】 `明礬泉`男湯
【写真 下(右)】 `明礬泉`女湯

”明礬泉”は、タイル浴槽で男湯は3-4人、女湯は2-3人。
お湯が溜まっていなかったので湯口から流れていた源泉の味見のみ。
こげ明礬臭に金気臭をまじえ、渋い収斂味+微妙な甘味+酸性泉系レモン味+微金気味の複雑な味。
このあと、同じ奧の沢噴気泉利用の「泊まれるレストラン 寄り道」(未レポ)に入りましたが、味臭はほとんど同じイメージでした。


【写真 上(左)】 `明礬泉`の湯口
【写真 下(右)】 真っ黒に硫化したカラン

”奧の沢噴気泉”は造成泉か、はたまた噴気が自然に表層水にとけこんだものかは不明ですが、なんとなく、箱根の新姥子温泉(仙石高原開発(株)による掘削泉)に似たものを感じました。

確認した範囲では、那須で”奧の沢噴気泉”と”鹿の湯・行人の湯混合泉”に入れるお宿はここ以外見当たらず。
「鹿の湯」の混雑を避けるという意味では他にも日帰り可の湯宿はいくつかありますが、”奧の沢噴気泉”と入りくらべできるのは貴重。
温泉好きにはおすすめのお湯だと思います。

〔 源泉名:鹿の湯・行人の湯 混合源泉 〕
酸性・含硫黄-Ca-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) 68.4℃、pH=2.5、湧出量不明、成分総計=1.040g/kg
H^+=3.2mg/kg、Na^+=39.2、Ca^2+=70.1、Fe^2+=1.4、Cl^-=79.9、HSO_4^-=42.4、SO_4^2-=398.2、陽イオン計=149.9、陰イオン計=521.3、メタけい酸=338.3、硫化水素=28.8 <H11.3.15分析>

〔 源泉名:奥の沢噴気泉No.1~5混合泉 〕
単純硫黄温泉(硫化水素型)(Ca-SO4型) 65.4℃、pH=4.1、湧出量不明、成分総計=738mg/kg
H^+=0.1mg/kg、Na^+=9.0、Ca^2+=50.7、Fe^2+=0.7、Cl^-=2.0、HS^-=0.0、SO_4^2-=179.2、陽イオン計=71.7、陰イオン計=181.8、メタけい酸=64.3、遊離炭酸=392.4、硫化水素=26.2 <H8.12.24分析>

■ブランドグルメ
〔 扇屋総本店の銘菓 〕
明治初期創業、”那須御用邸御用命舗”の扇屋総本店。
”御用菓子”の献上饅頭が有名ですが、ラインナップは多彩で、「皇の杜(すめらぎのもり)」、「雅の菊(みやびのきく)」など、名前からして格調高い銘菓を購入できます。

〔 2011/05/31UP (2006/05入湯) 〕


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■ 箱根湯本温泉 「かよい湯治 一休」 〔 Pick Up温泉 〕



箱根湯本温泉 「かよい湯治 一休」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋208
電 話 :0460-85-8819
時 間 :11:00~20:00(土日祝~21時) / 木休
料 金 :1,000円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)

箱根の超人気日帰り湯「天山」と同一敷地内、同一経営の日帰り温泉。
「天山」より目立つので、最初はこっちが「天山」かと思いました。
最初、入る気はなかったのですが、平日だったので+300円で「天山」に入れる(「天山」だと+100円、どちらで受付しても1,300円で2湯入れる。)とのことで、これ幸いと入ってみました。

寺院造りの木造の豪壮な建物。
敷地内に「一休はおふろだけ」の看板がありますが、ほんとにお風呂だけのシンプルな施設です。


【写真 上(左)】 縁側
【写真 下(右)】 縁側からの景色

眺めのよい縁側のおくに男女別の浴場。
脱衣場は浴場と仕切のない開放型です。
浴場も木づくりのダイナミックなつくりで、まんなかに太い柱とどっしりとした屋根。
高台から須雲川の深い渓谷を見おろすところで、南画のような山渓の重なりが印象的な、いかにも箱根らしいロケーションです。

浴槽は3つあります。
メインは太い柱4本で支えられた屋根の下に設えた15人以上いけそうな大ぶりの檜浴槽。
真ん中に太い角柱が渡され、セパレートされています。
その左手に一段ひくくかくれるように岩肌を背負った石風呂は、岩+石枠石敷き12人以上のつくり。
そして、須雲川の渓谷にせり出すように岩枠石敷き10人以上の展望露天。
浴場下には泉源らしきものも見えます。

カラン8、シャワーあり。シャンプー・ドライヤーはなかったような・・・。
平日18時で10人ほどとゆったり。

メイン浴槽は、そばに柄杓がおかれた大ぶりな木の湯口から大量投入+側面注入で側面数ヶ所からの強力吸湯によわいオーバーフロー。
石風呂は、パイプ湯口から20L/minほどの投入+大量側面注入で側面吸湯+オーバーフローあり。
露天は側面注入数ヶ所で排湯不明(湯口はなかったかも・・・)。

お湯はどの浴槽も大差ありません。
うすくにごりを帯びたお湯はほぼ適温で、茶色の浮遊物を浮かべています。
味確認し忘れ、秩父や奥多摩にあるような紙のような乾いた臭い。
よわいヌルすべととろみがあって、温泉らしいあたたまりもありますが、鮮度感はよわく、何となく硬さを感じる面白みに欠けるお湯で、入っているうちに飽きがきます。

お湯の面白さからすると「天山」、ロケからすると「一休」かな・・・?
ただ、「天山」は”おこもり湯”、「一休」は”開放露天”の対照的雰囲気なので、お湯にこだわらない向きは、気分によってつかいわけするのもいいかもしれません。

〔 源泉名:天山温泉(台帳番号:湯本第74.92.101.102.115号混合) 〕
Na-塩化物泉 67.3℃、pH=8.3、258L/min、成分総計=1.377mg/kg
Na^+=327mg/kg (68.23mval%)、Mg^2+=39.6 (15.67)、Ca^2+=29.8 (7.16)、Cl^-=652 (88.29)、SO_4^2-=54.4 (5.42)、HCO_3^-=73.1 (5.76)、陽イオン計=469 (20.8mval)、陰イオン計=786 (20.8mval) <H11.3.18試験>
※ 分析書は「天山」のものと同じです。

■ブランドグルメ
〔 天山の麦とろ 〕
天山内の飲食処で食べられる名物?料理。
薬膳っぽい「麦とろごはん」(1,500円)は人気で、オーガニックな館内の雰囲気にもマッチしています。
値段については意見のわかれるところか?

〔 2011/05/31UP (2006/06入湯) 〕


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■ 戸田温泉 「壱の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



戸田温泉 「壱の湯」
住 所 :静岡県沼津市戸田大中島1007 (旧 田方郡戸田村)
電 話 :0558-94-4149
時 間 :10:00~21:00 / 火休
料 金 :300円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (沼津市観光Web)

高足ガニで有名な西伊豆、戸田に昭和61年4月に湧き出た新興の温泉。
旧戸田村は交通の便が悪く、温泉もなかったので村では観光振興に願いをかけて温泉掘削に踏みきり、見事温泉を掘り当てたようです。
「壱の湯」は、その戸田温泉の市営日帰り温泉施設です。


【写真 上(左)】 目印のやぐら
【写真 下(右)】 飲泉所&温スタ

場所は戸田大川沿いにある部品メーカー「イズラシ」の工場の東側。
わからなくなったら戸田大川の左岸沿いの道を海から500mほど走ると右手に出てきます。


【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 タカアシガニ号

手前に飲泉所と、そのおくに温泉スタンド(200L:100円、500L:200円)がずらりと並んで壮観。
大容量の3基は、それぞれタカアシガニ、ウチワフグ、テナガエビと名づけられています。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 ロビー

さらにそのおくに、湯抜き屋根を備えた浴場棟が控えています。
広めのロビー、脱衣所もゆったりでつかい勝手のいい施設です。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 女湯入口

窓の広いあかるい浴室に、みかげ石枠水色タイル貼で15人以上はいけそうな大ぶりの浴槽をゆったりとシンプルに配置。
タイルの湯口から投入し、槽内注排湯はみあたらず全量をオーバーフロー。
切欠だけでは追っつかず、浴槽縁全面から豪快にあふれ出しています。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 湯口

カラン16、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
連休12時で独占~3人と空いていました。


【写真 上(左)】 豪快な排湯
【写真 下(右)】 湯口&湯色

ほぼ適温のお湯は、ほぼ無色透明で湯中の指先がよわく青白に発光しています。
かなりつよいカルキ臭でよわい薬品味に芒硝塩味。
アルカリ性でCO_3^2-=14.4mg/kgのスペックですが、きしきしのつよい硫酸塩泉の湯ざわり。


【写真 上(左)】 石膏のでたパイプ
【写真 下(右)】 飲泉所

飲泉所のお湯ははっきりとした芒硝塩味によわい焦げタイヤ臭と甘い石膏臭をまじえたよさげなもの。
浴槽のお湯は飲泉所ほどの濃度感はなく、かけ流しだとは思いますがたぶん加水・消毒で、かけ流し湯の醍醐味はありません。

新興温泉地ゆえか、土肥あたりの共同浴場の湯づかいにくらべると精彩を欠くのは残念。
機会があったら市街に何軒かある日帰り可の宿を攻めてみたいです。


【写真 上(左)】 にの湯外観
【写真 下(右)】 にの湯

※ 戸田漁港のそばには「にの湯」という無料の足湯(お食事処かにやは/網元光徳丸)もあります。
「壱の湯」から運び、贅沢にもかけ流ししているとのこと。


【写真 上(左)】 戸田漁港
【写真 下(右)】 高足ガニ

〔 源泉名:戸田温泉 壱の湯511-002号 〕
Na・Ca-硫酸塩温泉 52.1℃、pH記載なし(OH^-=0.5mg/kg、アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=2.236g/kg
Na^+=568.1mg/kg、Ca^2+=743.6、Cl^-=183.4、SO_4^2-=1256、CO_3^2-=14.4、陽イオン計=743.6、陰イオン計=1461.8 <H9.3.7分析>

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:記載なし 循環ろ過装置使用:記載なし 消毒処理:あり

■ブランドグルメ
〔 戸田の高足ガニ 〕
戸田の名物、高足ガニ。
以前は、「肉が水っぽく大味と評価されがちであり、それゆえ大正初期の頃から底引き網漁でタカアシガニが水揚げされるも見向きもされていなかった」(出所:Wikipedia/20110530)らしいですが、全長2mにも達するというその大きさはTV写りがいいためか、近年マスコミでさんざとりあげられ、一躍西伊豆の名物、かつ高級グルメとなりました。
戸田周辺の海は急激に深くなるので、水深200~300mのところに生息するというこのカニの名産地です。
トロール船による「底引き網漁」と籠を仕掛ける「かご漁」があって、戸田あたりでは「底引き網漁」がメインのようです。
戸田周辺の宿や食堂で晩秋~春に食べることができます。

〔 2011/05/31UP (2008/07入湯) 〕


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■ 湯村温泉 「ホテル吉野」 〔 Pick Up温泉 〕



湯村温泉 「ホテル吉野」
住 所 :山梨県甲府市湯村3-11-14 
電 話 :055-253-2878 
時 間 :~21:00(時間要問合せ)
料 金 :500円
紹介ページ (湯村温泉旅館協同組合)
紹介ページ (甲府市観光協会)

西暦808年、空海(後の弘法大師)によって開湯されたと伝えられる甲州屈指の古湯、湯村温泉
武田氏の居城、躑躅ヶ崎館からもほど近く、信玄公ゆかりのお湯としても広く知られ、古くは”志摩の湯”と呼ばれていました。

「ホテル吉野」は、その湯づかいのよさから温泉ファンの間では評価の高い温泉旅館で、湯村の温泉街のなかほどにあります。
こぢんまりとした館内に骨董品がたくさん、帳場のすぐよこに男女別の浴室があります。
ちなみに宿の方はとっても親切です。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 脱衣所

男湯は内湯(タイル貼7-8人)に露天(石製の瓶1-2人)ですが、女湯には露天はないようです。
内湯は岩組みに仕込まれた塩ビパイプから25L/minほども源泉を投入で、槽内注排湯はなく全量を浴槽フチ全面からオーバーフローのかけ流し。
湯口よこにはコップがおいてあります。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

露天は、白い石膏の析出が出た石の湯口から20L/minほどの投入で、こちらも槽内注排湯はなく、全量をオーバーフロー。
湯船に身を沈めたときのザンザコあふれ出しは豪快そのもの。

カラン5、シャワー・シャンプー、ドライヤーあり。
日曜13時で男女湯とも独占。
渋い旅館の昼下がり、ひとりきりの浴室でざあざあと源泉がかけ流されていくのを眺めているのは何とも贅沢 ^^)


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

やや熱めで無色透明のお湯は、石膏味に石膏臭+微ミシン油系アブラ臭+微モール?臭+微イオウ臭?のデリケートなもので、お湯の新鮮さがそのまま温泉臭にあらわれている感じ。
湯ざわりはどちらかというとキシキシ系ですが、アワつきのぬるぬるもあります。


【写真 上(左)】 ザンザコです
【写真 下(右)】 分析書

凄いのは温まり感で、濃度感はさほどでもないのにとてもあたたまり長湯できません。
内湯がこもっているせいかとも思いましたが露天でも同じでした。
露天でトドってるだけでは冷めず、何度も冷水シャワーを浴びながらの入浴。
力感あふれるお湯で、浴後はほてほてになりますが、すぐに絶妙な爽快感が全身を包みます。
名湯の噂が高いのもなるほど頷けます。

甲府駅からさして離れていない市街地に、これほど力のある温泉地を擁するとはやはり甲府の温泉おそるべし!
地味な旅館ですが、そばまで来たら立ち寄ってみる価値のあるおすすめ湯かと思います。

(旧)HPより:51℃、弱アルカリ単純(温)泉
館内掲示より:食塩1.7393、水酸化ソーダ0.8790、硫酸ソーダ0.4981他(単位不明。塩類泉のような気もしますが・・・)

ちなみに、湯村温泉旅館協同組合HPによると、
40.2℃、106.0L/min、pH=8.4、Na・Ca-Cl・SO4泉
自家源泉の可能性があります。

<温泉利用掲示> (「湯村温泉旅館協同組合HP」より)
加水:なし 加温:なし かけ流し浴槽:あり 放流循環浴槽:なし

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 甲州銘菓 月の雫 〕
江戸末期(一説に明治初期)、甲府の製菓職人が誤ってぶどうの粒を砂糖蜜のなかに落としてしまい、それを拾い上げて食べたところ、ぶどうと砂糖蜜の醸し出す甘味が絶妙だったことに由来する銘菓。
種入りの甲州ぶどうを、ザラメをとかして練り上げた白い蜜に、一粒ずつ丹念に落としてつくられます。
蜜の甘さとぶどうの酸味、ザラメを砕く食感と、種を噛む歯ごたえなど、一粒でいろいろ楽しめます。
生の葡萄をつかうため、ぶどうの収穫期から半年ほどしか販売されません。
甲州八珍果の筆頭、葡萄を素材とし、誕生逸話を備えてしかも期間限定。
ブランドグルメ好きにはたまらない一品かと・・・。

〔 2011/05/30内容補強のうえUP (2003/12/02レポ (2003/10入湯)) 〕


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■ 湯小屋温泉 「湯小屋泉荘」 〔 Pick Up温泉 〕



湯小屋温泉 「湯小屋泉荘」
住 所 :茨城県水戸市下入野町2192
電 話 :029-269-2422
時 間 :(時間不明、要事前確認)
料 金 :350円

水戸市の南端、涸沼あたりに燦然と輝く温泉マークと「湯小屋」の文字。
地図を見るたびに気になっていたお湯ですが、県の温泉資料に記載がなく、最新情報もほとんどとれず(いまはWeb検索で数件ヒットします・・・)、勝手に廃業してしまったものと決めつけていました。
(昭文社の地図にはマイナー温泉がけっこう載っているのですが、すでに廃湯となってしまったものもかなりあります。)
ところが、一郷一会のメンバーさんが突入&ゲットという情報を得て、たまらず追っかけ(笑)。

場所のわかりにくさはハンパではありません。
地図では県道179中石崎水戸線の中石崎にある「東立製作所」がある工業団地の南から東に入る小径が最短経路に見えたので突入すると途中で道は水たまりに水没。
づぎに反対側の個沼サイドからアプローチするも、途中で畦道になり道が消滅してNG。
たまらず、道ばたで農作業していたおばちゃんに訊ねると、近くまで来ている(笑)、もう少し行くと電柱に看板があるけど、入口がわかりにくいとの由。
じつは道を訊いた場所がわからないので(^^;)、入口も曖昧なのですが、たぶん、広浦小学校の西、神塚神社西の交差点の1本西の路地(たしか電柱看板あり)を北に入るかと思います。


【写真 上(左)】 電柱看板
【写真 下(右)】 アプローチ

民家の庭先のような路地に入り、しばらく走ると唐突に(たしか電柱)看板が出てくるのでここを左折します。(ここも普通の感覚だと左折するような感じではない)
しばらく道なりに田圃のなかの道を走ると、だんだん路面が荒れてきて、ついに舗装がとぎれ「絶対道まちがってる」モード入ります。
Uターンする場所を探すうち、右手に廃バスが置いてある広場が見えてきて、そのおくに民家があるのでした。
”秘湯”といわれる山奥の一軒宿などはふつう黙っててもあっさりたどり着いてしまいますが、このロケは筋金入りの秘湯。
到達難易度からすると、これまで入ったなかで文句なく五指に入ります。

いま写真で確認すると玄関上に看板が掛かっているようですが、このときは動転(笑)していて気づかず。
でも、手前に浴室らしきものがあるし、看板からここまで1軒も建物がなかったのでここだと確信、玄関先から声をかけるも反応なし。
ふつうならここで、携帯からTELするところですが電話番号不明。よしんばあったとしても圏外の可能性大。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 館内

ここまできてむざむざ帰るのはあまりに切ないので、ひつこく(^^;;)玄関先で叫んでいると、あっさり女将さん?が出てきました。
予想に反して日帰り対応は手慣れたものでした。

館内はほとんど民家ですが、B級入った外観にくらべ意外に綺麗で、しっかりジュースの自販機があり、お土産用の漬物などが売られているのにはびっくり。
右手廊下のおくに男女別の浴室、手前が男湯、おくが女湯です。
脱衣所はまあまあ広めで、木製の棚のうえにはマイお風呂セットが並んでいます。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所棚

ここはおそらく地元の銭湯としてつかわれているのでしょう。
自販機の脇にビールの空き瓶ケースが積み重ねられているのをみると、宴会場としても機能しているかも・・・。


【写真 上(左)】 女湯の浴室
【写真 下(右)】 女湯の浴槽

男湯と女湯はほぼシンメトリ、男女湯の仕切の上は抜けているので声が通ります。


【写真 上(左)】 男湯の浴室
【写真 下(右)】 男湯の浴槽

タイル貼りのすっきりとした浴室に、黒みかげ石枠水色タイル貼5-6人の浴槽がひとつ。
たっぷりふかめで入りごこちのいい浴槽です。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で独占で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

みごとなライオン湯口は、その右側にある湯&水カランをひねると吐水するしくみ。
かなりの量を投入でき、どちらも源泉かと思います。
お湯はややぬるめでしたが、お湯投入ですぐに適温に調整可。
側面のジェットは稼働なく、おそらく随時投入式の加温かけ流しかと思います。
湯口まわりは鉄分で赤茶に色づき、浴槽まわりには石膏の析出もでています。


【写真 上(左)】 湯口&カラン
【写真 下(右)】 石膏の析出

わずかに懸濁したお湯は浮遊物なし。
無味か、ごくかすかに薬味。ほぼ無臭か、わずかにやわらかな湯の香。
カルキ気はほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 渋いタイル浴槽

よわいヌルすべととろみがあって、あきらかに水道水とはちがう湯ざわり。
なにげにフックのあるお湯で、よくあたたまり、浴後は肌がしっとりと落ちつきます。
イメージ的には、Na-SO4・HCO3系の泉質かと思います。

女将さんの話しによると、このあたりはどこも湧水が湧いていて、浴室の下の池も源泉とのこと。
玄関先の湧水は綺麗に澄んで、クレソンが群生していました。


【写真 上(左)】 クレソンの群生
【写真 下(右)】 浴室下の池も源泉

帰りしな、Pに軽トラが停まり、地元の人らしき4人組みがわいわいとおりてきました。
なるほど、こういうお客がこのかくれたような湯宿を支えているのだと思います。

このエリアで加温かけ流しは貴重。ロケといい浴場の佇まいといい、秘湯マニアは見逃せない一湯では?

温泉登録はされておらず、分析書の掲示もありません。

■ブランドグルメ
〔 茨城町の栗 〕
茨城県は栗の生産量全国一で、茨城町の特産品にも数えられています。
このあたりでは、農家のつくるおにぎりにも栗が入り、「栗五目おにぎり」が賞味されているそうです。

〔 2011/05/30UP (2009/10入湯) 〕


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■ 新津温泉 「新津温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



新津温泉 「新津温泉」
住 所 :新潟県新潟市秋葉区新津本町4-17-13 (旧 新津市)
電 話 :0250-22-0842
時 間 :7:00~18:00(6:40~19:00?)/ お盆と年末年始以外原則無休
料 金 :300円(1浴)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)

アブラ臭中毒患者のあいだで別格的人気を誇る日帰り温泉。
かなり前の入浴ですが、写真を入れてUPします。(2003年、下越~中越をまわったときのレポ

咲花(「柳水園」)のあと、月岡方向にある出湯の華報寺共同浴場か、遠回りになるが新津かの苦渋の選択。
でも、アブラ臭の総本山、新津にはどうしても入りたかったので、安田IC~新津ICと高速利用で新津に突入しました。

長崎屋そば五泉市寄りという情報だけで、市内の詳細地図もなかったので、とにかくよく目立つ長崎屋の屋上サインを目標にアプローチ。
五泉方面から行って長崎屋の手前の細い路地が怪しかったので右折し突入すると、正面に廃材が積み上がった一画があり、奥の民家風の建物に新津温泉の看板があってビンゴ。
駅方面(県道)からだと長崎屋の次のせまい路地(白い小さな看板あり)を左折です。
(後註:「長崎屋」は閉店し、現在「ベルシティ新津」(にいつフードセンター)になっています。新津駅の南東、「本町4」交差点そばにあります。)


【写真 上(左)】 浴場棟
【写真 下(右)】 浴場入口

建物わきに廃材(加温用?)が積み上がっていて雰囲気はB級。
外観はほとんど民家で、看板がなければそれとわからないかと。
”にいがた観光ナビ”では「市街地にある珍しい普通の民家の温泉。」というよくわからない紹介をされています (^^)

それにしても、「新津温泉」で検索すると出てくる出てくる、温泉好きのレポがワンサカと・・・(オフィシャルHPはみつからず。)
こういうのに、お湯の悪かったためしがありません。

手前の母屋で料金300円を払い、廊下づたいにおくの浴場へ。
なかは生活感あふれる民家そのもの。
別に浴場脇の入口があり地元の人はここから出入りしてますが、どこで金払ってんだろう?


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 手書きの分析書

広くてこざっぱりした気持ちのよい脱衣所から、小判型タイル貼3-4人の浴槽が見えてそそりまくり。
扉をあけると、やはり噂どおりの石油(下手するとガソリン)臭が・・・。
無骨な金属パイプから10L/min程度を投入で、混雑につき排湯不明でしたが、たぶん非循環かと・・・。
カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。平日16時で4~5人と盛況。


【写真 上(左)】 浴槽 (画像提供:福沢☆湯キチ氏)
【写真 下(右)】 湯口 (同上)

きもちぬるめのお湯は、うすく緑白濁を呈し、強塩味+苦味に強烈なアブラ臭。
石油系の純度が高そうなもので喜連川早乙女に似ていますが、硫化水素臭さほどない分ピュアな感じ。

よく発汗するほてほて系のお湯ですが、肌にからみつく独特の(油っぽい?)とろみが強く、いつまでも入っていたくなります。
浴後もあとを曳きまくりで、一度脱衣所に上がった後、思わず再突入!。
浴中は重曹泉系のツルすべも感じますが、浴後は肌がパサつくので、美人の湯系ではないです。

浴場の風情といいお湯の質といい文句なく名湯。
今回のベスト賞かと・・・ (B級湯マニアです ^^; )
とくにアブラ臭は極上で、月岡に向かう車内は石油系アブラ臭でプンプン。
肌に残った残り香をかぎまくり(やはり病気か・・・ ^^; )。ここは再訪必至でしょう。

新津はかつて石油の町で、「この地域には、古くからの石油が地表ににじみ出ているところがあり、くそうず(草水)と呼ばれ、越後七不思議の一つにも数えられていました。」 「1917(大正6)年には年産12万キロリットルで、産油量日本一となり、第二次の全盛時を迎えました。その後は減少し、平成8年で採掘が終了しました。」とのこと。(旧 新津市HPより)
Webでは、「石油掘削時に湧出した」という情報もあり、やはりこの石油系アブラ臭は筋金入りか?

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後記、その後、おそらく千湯以上の入湯を重ねましたが、いま思い返してみると、正直、このお湯がいわゆる「名湯」かどうかは断言できない感じもします。
ただ、類まれな個性をもつことは確かで、もういちど再訪して、じっくりお湯と対峙してみたい1湯です。

〔 源泉名:新津温泉 〕
含重曹食塩泉*1 47℃、pH不明、19.8L/min(733m)、総計=13709.7mg/kg
Na^+=4602.3mg/kg (92.17mval%)、NH^4+=15.9、Fe^2+=0.4、Mn^2+=3.2、Cl^-=6461.2 (83.92)、HCO_3^-=2076.1 (15.67)、陽イオン計=5025.0 (217.13122mval)*2、陰イオン計=8579.7 (217.13122mval)*2、メタけい酸=105.00 <S49(S29?).9.4分析>
*1)なぜに”含重曹”泉??
*2)カチオン、アニオンのmval値が芸術的に合ってる (^^)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 三色だんご 〕
中越ではかなり知られている名物だんご。
だんごのうえにごま餡、白餡、こし餡がのっていて、たぶん3色に見えることからの命名だと思います。
秋葉区新津本町の「羽入(はにゅう)」のものが有名で、新津駅の名物でもあります。
大正五年(1916年)発売開始という歴史ある銘菓で、日もちしないため原則県外発送はしないというレアものです。

〔 2011/05/26内容補強のうえUP (2003/04/17レポ (2003/04入湯)) 〕


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☆ AORの名曲! Vol.5

「AOR 名曲」でググるとさらにひきつづいてAmazon.より上の1位にいるので、ふたたび気をよくして(笑)「AORの名曲! Vol.5」いきます。
今回は、夏向きのものを'80年代前半~中盤中心にジャンルを幅広くとってチョイスしてみました。

※ YouTubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。

01.I Can't Hold Back - Survivor

■ 『ロッキー3』の主題歌『Eye of the Tiger』のヒットで知られるシカゴ出身のRock Group。
1984年発表のALBUM『Vital Signs』からのSingle Cut曲。
ビデオクリップは曲調と合わないよな気もするが「Eye of the Tiger」よりぜんぜんいい。

02.Tierra Verde - Jeff Lorber

■ フィラデルフィア出身のFusion-keyboardist、Jeff Lorberが'82にリリースしたナンバー。Kenny G(Kenneth Gorelick)がsaxで参画。
Jeff Lorberは"Jeff Lorber Fusion"というユニットをもっていて、Kenny Gも一時在籍していた。
いまはイージーリスニングみたくなってしまったKenny Gは本来実力派で、ここでもバリバリ吹きまくってる。

03.Do You Love What You Feel - Rufus & Chaka

■ RUFUS & Chaka Khanのマストアイテム『Masterjam』('79)の代表曲。
Chakaのヴォーカル冴え渡り。ギタリストTony Maidenのサブヴォーカルもいい味出してる。

04.Before You - Sneaker

■ '81に「More Than Just The Two Of Us」のスマッシュヒットを放ったAOR系BANDの2nd『Loose in the World』('82)収録曲。
このアルバムは曲のバラツキが大きいがこれは佳曲。
Steely Danのフォロワー扱いされる彼らだが、曲調はさらにLightでAOR。アルバム2枚で終わらせてしまうにはあまりに惜しい。

05.Virgin Islands - Cusco

■ ドイツのシンセ系インストユニットながら、らしからぬLightな曲調を展開。軽いDrumsがナイス。

06.Night Birds - Shakatak

■ お気楽Light-Fusionに見られがちな彼らだが、じつはかなりの実力派でLIVEもけっこう楽しめる。
ウラで延々とサポートするチョッパーベースが時代じゃな・・(^^)

07.I Need Your Love - Seawind

■ ハワイのVocal-Fusion GroupでPauline WilsonのVocalとJerry Heyを擁するホーンセクションが二枚看板。
涼やかなPaulineのVocalとのキメの多いリズムセクションがやたらAOR。

08.Our Love - Michael McDonald

■ '85リリースのソロでの2ndALBUM『No Lookin' Back』からのスロー・チューン。地味ながら他Artistのカバーもある玄人ごのみの佳作。

09.It's Only Love - Marc Jordan

■ '83年にリリースした『A Hole in the Wall』収録のミディアム・チューン。
Marc JordanはAOR全盛期の終焉を飾るこの名曲を残し、次作('87)から一気に路線変更を図ることになる。

10.Back Where I Belong - The Four Tops

■ デトロイト出身のソウルグループが、83年ごろ古巣のMotownに戻ってリリースしたALBUM『Back Where I Belong』のタイトル曲。
たぶんMotownへの想いを唱ったと思われる気合い入った名曲。

■ 全リスト
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■ 大沢山温泉 「幽谷荘」 〔 Pick Up温泉 〕



大沢山温泉 「幽谷荘」
住 所 :新潟県南魚沼市大沢1233 (旧 南魚沼郡塩沢町)
電 話 :025-783-2579
時 間 :10:00~21:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :500円
紹介ページ (@nifty温泉)

越後・魚沼地方、魚野川の西側を南北に走る山並みを魚沼丘陵といいます。
ここは本邦屈指の豪雪地帯で、湯沢、石打、上越国際など、メジャーなスキー場が数多くありますが、温泉にも恵まれていることは意外に知られていません。
栃窪、塩ノ又越後俵山、二ツ屋など一軒宿の多いなかで、大沢山温泉は比較的規模の大きい温泉地です。
ここは「大沢館」、「高七城」など、個性的でマスコミ受けのいい有名旅館がありますが、温泉好きの評価がことに高いのが最奥にある「幽谷荘」。

このエリアは冷鉱泉や低温泉が多く、ここも泉温27.2℃の低温泉ながら贅沢にもこの源泉を加温かけ流しています。
そんなこともあり、タイミングがあわないと日帰り入浴できないこともあるようですが、私がいったときにはラッキーにも独占状態でお湯を堪能できました。


【写真 上(左)】 春浅い魚沼平野
【写真 上(左)】 外観

春浅い越後魚沼、雪国らしい木造のがっしりとした建物はまだ豪雪に埋もれていました。
声をかけると奥から飄々とした感じの女将?がでてきました。
越後の湯宿らしく、館内はよくメンテされています。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽

脱衣所にまでただようミシン油臭に期待が高まります。
こぢんまりとしていささかそっけない浴場は、二面採光であかるいものの、かなり強烈にこもっています。
大理石枠タイル貼4人の浴槽ひとつとシンプル。


【写真 上(左)】 湯口&カラン
【写真 下(右)】 ザンザコにあふれています

石の湯口から熱湯を絞り投入でかなりの量のオーバーフロー。
槽内排湯口はあるものの引いておらず、オーバーフロー量からしても加温かけ流しかと。
別に冷温カランがあり、どちらも冷たくこれもおそらく源泉。
あかるく静かな浴室に、鮮度の高いお湯がしずしずとかけ流されています。
身を沈めるとザアザアとあふれ出るお湯が申し訳ないほど。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 強烈なツルすべのカラン

お湯はかなり熱め。やや黄色がかったお湯には細かな灰白色の湯の花が大量に舞い、弱重曹塩味+α、ミシン油臭+α(ハーブの”ルー”のような香り)の特徴ある湯の香が心地いいです。
オイリーなツルすべがハンパでなく、泉質こそ含重曹食塩泉ですがイメージは重曹泉系。裏でしっかりと食塩分が利き、しっかりと温まり感もあって入りごたえ充分。
とくに源泉冷カランのツルすべがものすごく、出ぎわに何杯か浴びてつるつるになって退場(笑)。浴後もお肌つるつるの美人の湯。

Na-HCO3の濃度があるとpHがさほど高くなくてもはっきりとしたツルすべがでてきます。
関東では妙義長寿の湯新田温泉が好例ですが、新潟ではここが代表格だと思います。
とくに魚沼周辺は単純温泉や硫黄泉が多いので、重曹がのびやかに存在を主張しているこのお湯は貴重。

とにかく個性が際だっていて、入るほどにはまっていくようなお湯です。
やや過加温気味で浴室がこもっていたのが残念ですが、夏場に非加温で入ったら、それこそあまりの気持ちよさに出られなくなるのでは・・・?

「大沢館」や「高七城」の豪壮な浴室にくらべると浴室はふつうですがお湯は絶品。
魚沼の山中にわざわざ入りに行くだけの価値ある名湯だと思います。

〔 源泉名:不明 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩泉 27.2℃、pH=8.46、成分総計=1.465g/kg
Na^+=458.7mg/kg (97.70mval%)、Cl^-=448.9 (61.63)、HCO_3^-=452.2 (36.08)、CO_3^2-=12.0、陽イオン計=472.9 (20.42mval)、陰イオン計=915.8 (20.54mval)、メタけい酸=63.2、メタほう酸=9.6 <H15.7.15分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:記載なし

一郷一会100名湯

■ブランドグルメ
〔 塩沢の薄荷(はっか)糖 〕
越後・塩沢あたりには薄荷草が自生していて、これをつかった薄荷飴が名物となっています。
薄荷草(和薄荷)とはミントの一種で、日本で自生していたもの。香りでいうとクールミントやスペアミントに近いかな?
塩沢には数軒で薄荷糖を販売していてそれぞれ風味がちがうよう。ハッカマニア(^^)は食べくらべてみるのも一興かも。

〔 2011/05/08UP (2006/04入湯) 〕


E138.48.16.270N37.1.8.180

BGM
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■ 二の平温泉 「翠の宿」 〔 Pick Up温泉 〕



二の平温泉 「翠の宿」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1077
電 話 :0460-82-2715
時 間 :9:00~17:00(要時間確認) / 不定休
料 金 :550円
紹介ページ (箱根全山)
紹介ページ (箱根・ニノ平小涌谷地区飲食店組合)

二ノ平温泉は昭和38年にボーリングを開始した箱根ではわりに新しい温泉地。
源泉は10本以上ありますが、確認した範囲では主力源泉は「亀の湯」でつかっている宮城野第28号で、ここもその源泉をつかっています。
強羅駅から小湧谷へ抜ける道沿い、「亀の湯」のトイ面にあるこぢんまりとした温泉宿。やませみさんのレポ情報で、非加水かけ流しということでいってみました。


【写真 上(左)】 入浴した左の浴槽
【写真 下(右)】 もうひとつの浴槽

木造の民家風の建物。すっきりとかたづいた館内は湯治宿の趣。
浴室はちいさなものがとなりあってふたつで、左のほうに貸し切りで入れました。
浴室は狭いですが、窓を開けられるので湯気は抜けます。


【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 投入湯

源泉カランと水カランがあり、源泉カランはホースをつけて注入状態にしてあります。
タイル貼2人の浴槽に槽内吸湯はなく、全量を潤沢にオーバーフローの文句なしのかけ流し。
訪れたときは少量注入ながらゲキ熱、湯もみで対応。なお、源泉カランはMaxで15L/min程度ほども出ました。
カラン1(たぶん温泉、水カランはなし)、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。土曜12時で独占(貸切)。


【写真 上(左)】 渦を巻く内床の排湯口
【写真 下(右)】 湯色

無色透明のお湯は、微芒硝薬味+微苦味でかすかに芒硝臭。
陰イオンの成分構成は複雑ながらキシキシとよわいとろみを帯びた硫酸塩泉の浴感。
熱湯のせいもありますが、ビシっときてすっきりとあたたまります。
寝起きにはいったらきもちよさげなお湯。

正直、北毛あたりの硫酸塩泉などにくらべてインパクトはよわいような気もしますが、硫酸塩泉の特徴が出たなかなかの実力派です。
このお湯に非希釈かけ流しで鮮度よく入れる”箱根の良心”のようなお宿だと思います。

〔 源泉名:宮城野第28号 〕
Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 70.0℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1120mg/kg
Na^+=258mg/kg、Cl^-=232、SO4_2^-=169、HCO_3^-=195、メタけい酸=184、メタほう酸=9.27 <H10.12.7分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒:なし

〔 2011/05/08内容補強のうえUP (2007/7/20レポ (2006/01入湯)) 〕


E139.3.10.960N35.14.22.520
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■ 千倉温泉 「千倉館」 〔 Pick Up温泉 〕



千倉温泉 「千倉館」
住 所 :千葉県南房総市南朝夷1045 (旧 安房郡千倉町)
電 話 :0470-44-3211
時 間 :8:00~19:00(要予約) / 不定休
料 金 :800円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (JTB)
紹介ページ (じゃらんnet)

南房、千倉にある湯宿が日帰り対応するもの。
比較的あたらしい温泉が多い房総にあって、ここは源頼朝公由来の古い歴史をもつ温泉をもっています。

場所は千倉の街中なのですぐわかります。
シックな外壁に海鼠壁と瓦屋根がアクセントになった洒落た外観。
館内も落ちついていて、和シックな大人の宿のイメージ。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 ロビー

日帰り受入していますが、繁忙時は不可となるので事前確認がベター。
この日は土曜午後でしたがTELするとOKとのことだったので突入。
スタッフの対応は、なかなかのものでした。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 囲碁の対局場

階段を下った階下に浴場。手前の休憩所は囲碁の対局場を兼ねています。
左が男湯「出陣風呂」、右が女湯「羽衣風呂」。べつに貸切露天もありますが日帰り入浴不可のようです。


【写真 上(左)】 出陣風呂
【写真 下(右)】 羽衣の湯

脱衣所は細長い変わったつくりですが、妙に雰囲気があります。
浴場は奥行きふかくややくらめ、これがかえって落ちついた雰囲気を醸し出しています。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 出陣風呂の浴室

手前にぬる湯槽(木枠タイル貼3人)とおくの窓側に主浴槽(石枠タイル貼10人位)の2槽。
2槽のあいだには大ぶりな石灯籠が据えられています。
窓のそとは川で、むかしは客室からこの川に釣り糸を垂れる客もいたそう。

カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で独占~2人とゆったり。


【写真 上(左)】 主浴槽
【写真 下(右)】 主浴槽の湯口

主浴槽は底面からの間欠大量投入の底面級湯でオーバーフローなし。窓側に岩組みの湯口らしきものがありますが、もうながくつかっていない感じ。
浴槽のところどころに石灰華らしき析出も出ています。


【写真 上(左)】 主浴槽の湯口?
【写真 下(右)】 主浴槽の湯色

やや熱めのお湯は、ごくうすく青白濁して味不明、ごくよわいカルキ臭?で、お湯の鮮度は悪くありません。


【写真 上(左)】 ぬる湯槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽の湯口

ぬる湯槽は、木箱の湯口の注入口からやや熱湯を少量注入。上の投入口は止まっていました。
側面吸湯でオーバーフローなしは循環とも思いますが、お湯の濃度感や浴感は主浴槽よりあったような。
20℃後半~30℃前半の絶妙な湯温で、うすく青白濁して白い浮遊物がただよいます。
よわい芒硝重曹味でよわい重曹系セメント臭に草臭を加えたような独特な湯の香。
総硫黄=4.7mg/kgのしっかりとした硫黄泉ですが、イオウの味臭は表には出ていません。


【写真 上(左)】 ぬる湯槽の湯色
【写真 下(右)】 析出

ツルすべととろみを備えたやわらかな湯ざわりのお湯で、うらでイオウや硫酸塩が効いていると思われる奥行きのある味わい。
イメージは信州・筑北あたりのお湯に通じるものがあるかと。

千倉は地魚の美味しいところ。ここも「魚百珍」とうたっていて、料理も期待できそう。
佇まいといい、渋いお湯といい、ちがいのわかる大人向けのお宿だと思います。

〔 源泉名:千倉温泉 〕
含硫黄-Na-塩化物泉 17.7℃、pH=・湧出量不明、成分総計=2.36g/kg
Na^+=787.6mg/kg (92.66mval%)、Mg^2+=15.2 (3.38)、Ca^2+=23.4 (3.15)、Cl^-=1088 (83.56)、Br^-=3.9、HS^-=4.1、チオ硫酸イオン=0.1、SO_4^2-=33.2 (1.88)、HCO_3^-=315.4 (14.08)、陽イオン計=838.0 (36.98mval)、陰イオン計=1445 (36.72mval)、メタけい酸=60.4、遊離炭酸=14.0、硫化水素=0.5 <H17.7.11分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 館内掲示より引用(出陣風呂之由来) 〕
千倉温泉は鎌倉時代治承四年(1180)、石橋山の合戦にて大庭景観の軍勢に敗れし源頼朝公が再起を期して海路安房国江見太海郷の郷士平野仁右衛門の領地「仁右衛門島」に身を寄せ着々と兵馬の増強を図り乍ら千倉郷の狩場へも度々来騎なさる内或る日頼朝公の愛馬(羽衣)が脚部を負傷し困却致し居る時ふと路傍の湧き出ずる泉に愛馬(羽衣)自ら脚部を浸し浴したるに数刻を経ずして正常な歩行に戻り・・・帰途民家に立寄り休憩をなし(頼朝公の休憩なされた民家は家の屋号を「お休み」と称し現存して居います)帰館せり此の事ありて以来頼朝公は此の霊泉の効能を賞で当地へ来騎の度家臣に命じ時には加熱して入浴をなされ身心の疲れをとり英気を養ったと伝えられて居ります。
後に期熟して当地在の駒寄の地(現在の千倉駅西方4kmにあり)に増強した兵馬を集結して・・・いよいよ出陣の朝も此の霊泉の入浴をなされたと申します。
皆様に身心共に振い立つ如き誠に縁起の良い霊泉にて健康を保ち社会生活の戦いに「出陣」の為に頼朝公に綾かりまして充分に御入浴下さいます様お願い申し上げます。
千倉温泉千倉館 主人敬白

■ブランドグルメ
〔 南房総(千倉)のそら豆 〕
千倉あたりはかつてそら豆の大産地として知られ、いまでも盛んに栽培されています。
主力品種は粘りと甘味のある「早生一寸」。べつに「千倉一寸」という品種もあります。
旬は、鹿児島産にくらべて遅く4~5月ごろ。塩茹で、焼きソラマメ、天ぷらなどで美味。
(南房総市観光プロモーション協議会HPなどを参考。)

〔 2011/05/08UP (2010/05入湯) 〕


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■ 月光温泉 「月光温泉大浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



月光温泉 「月光温泉大浴場」
住 所 :福島県郡山市安積町笹川字四角坦62-1
電 話 :024-945-9882
時 間 :5:00(女性6:00)~24:00 / 原則無休
料 金 :350円 (1回入浴)
紹介ページ (@nifty温泉)

温泉好きのあいだではけっこう有名な郡山南部のお湯。
でも、となりに同一経営(?)の「月光温泉クアハイム」があるので、民間人(笑)には地味すぎるかも・・・。
なにせ、郡山湯めぐりのバイブル「こおりやま日帰り温泉」(ケイシイシイ)にも載っていないくらいですから。
HPは当然なく、かろうじて”@nifty温泉”でフォローされています。
(それにしても、”@nifty温泉”は、かなりのマイナー湯まで掲載していてナイス)

ところが、温泉好きのレポはうじゃうじゃでてきます。こういうのに悪いお湯のあったためしがありません。
ちなみに、震災後「月光温泉クアハイム」は再開していますが、こちらは不明です。

郡山市南郊のニュータウンエリアにあります。
東京方面からだと須賀川市から郡山市に入る直前でR4とR4バイパスが分岐しますが、斜め左のバイパスに入って1kmほど。
立体交差を越えたつぎの信号を右に入ります。(ただしこの信号、右折可かどうか不明)
すぐ右手が立派な「月光温泉クアハイム」、左手のしょぼい(失礼 ^^;)のがめざす「月光温泉大浴場」です。


【写真 上(左)】 右がクアハイム、左が大浴場
【写真 下(右)】 そっけない外観

建物からして浴場らしくありません。
色気のないモルタル?造、狭い間口の入口にかかる紺色の入口テント。
雰囲気は流行っていないスナック風で、「月光温泉」「大浴場入口」の看板がなければ、まず、浴場とは気づかないのでは・・・。
ちなみに、裏手にあるモーテルの付属浴場という情報もあり。

Pは建物前にあり、クアハウスもここのも満車。どちらも人気施設のようです。
おそるおそる入口をくぐると、フロントでおばちゃんが番人のごとく待ちかまえています。
脱衣所、浴場ともにこぢんまり。この陣容にして「月光温泉大浴場」という大仰なネーミングはなかなかお茶目でよろし ^^)

もうもうとこもった浴室に、黒みかげ石枠タイル貼4-5人の浴槽ひとつとシンプル。
左手おくの石の湯口から大量(湯量は変動)の熱湯源泉を投入し、槽内注排湯はなく全量をザンザコオーバーフローの文句なしのかけ流し。
内床はあふれたお湯でつるつるすべるので要注意。


【写真 上(左)】 浴槽 (強烈なこもりで写真になりません ^^; )
【写真 下(右)】 湯口 (同上)


※ 福沢☆湯キチ氏から画像の提供をいただきました。

カラン4(たぶん温泉)、シャワー1、シャンプー・ドライヤーはたしかなかったかと。
土曜14時でひっきりなしに地元客の出入りがありなかなかの盛況。
ただし、熱湯&こもり浴室なので回転は速いです。

かなり熱めのお湯は、無色透明で湯口まわりは気泡で白濁していて、よわいアワつきも。
ごくよわいたまご味にイオウが絡んだえらく複雑な湯の香。
硫酸塩泉系のきしきしとアルカリ泉系のヌルすべと重曹泉系のツルすべがまじり、ヌル&ツルすべが卓越。
浴後は硫酸塩泉系の肌の張りと重曹泉系のつるつる感が残る文句なしの美人の湯です。

熱湯のうえに鮮度抜群のお湯はやたらパワフルで強烈なあたたまり感に長湯不可。
佇まいも、湯質も、客層も完璧にプロ仕様のお湯かと・・・。

ここはクアハイムとは別源泉説がありますが、フロントのおばちゃんによると同じ源泉だが、こっちの方が源泉にちかいのでお湯がいいとのこと。(このおばちゃん、けっこう親切 ^^ )

クアハイムは500円/1時間、ここは1浴350円、クアハイムは未湯ですが、どうみてもクアハイムの方が設備がよさそうなので、この価格差ならばクアハイムに集中しそうですが、これだけお客がいるということは、やはりそれだけお湯がいいからでは・・・。

あふれるB級感といい、抜群の湯づかいといい、温泉マニアははずせないお湯かと思います。

〔 源泉名:月光温泉 あさか野泉 〕
Na-硫酸塩・塩化物泉 48.0℃、pH=9.0、湧出量不明、成分総計=1.381g/kg
Na^+=140.3mg/kg (96.09mval%)、Ca^2+=13.5 (3.36)、Fe^2+=0.7、F^-=7.0、Cl^-=258.6 (36.49)、SO_4^2-=530.3 (55.26)、HCO_3^-=40.6、CO_3^2-=18.4、陽イオン計=457.4 (19.93mval)、陰イオン計=854.9 (19.98mval)、メタほう酸=35.1 <H12.12.22分析>

■ブランドグルメ
〔 カンニャボ 〕
名前からしてあやしいこのアイテムはキセル貝の一種(ツメキセル貝)です。
食べたことはない(というか、食べる気になれない(笑))のですが、郡山の名産として知られているのでご紹介。(郡山市特産品づくり推進協議会のHPにも載っている。)
桑畑に棲むというこの貝は、タウリン成分をはじめ多くの成分を含んでいるらしく、グルメというより、粉末などにされ健康食品的に食されているよう。
一説によると肝臓にいいらしく、大酒飲み御用達らしい。
(郡山市特産品づくり推進協議会HPなどを参考。)

〔 2011/05/07UP (2006/12入湯) 〕


E140.21.37.739N37.20.53.195
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■ 昭島温泉 「昭島温泉 湯楽の里」



昭島温泉 「昭島温泉 湯楽の里」
住 所 :東京都昭島市美堀町3-14-10
電 話 :042-500-2615
時 間 :9:00~25:00 / 原則無休
料 金 :780円(土日祝 880円、会員各100円引)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

2011/02/02に新規掘削の自家源泉を導入した温泉スパ銭。ONKEN21さんの速攻レポあり。
五日市街道「熊川武蔵野」交差点を南下、西武拝島線の踏切を渡ってすぐの右手、玉川上水沿いの緑濃く雰囲気のいい一角です。
なお、R16と五日市街道の交差点周辺は渋滞の名所なので、とくに夕方はここをパスするのがポイントかと。
Pは広いもののかなりの混雑、ウワサどおりの人気施設のようです。
入会金100円は、HPにある申込書を持参すると無料になります。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 サイン
※ 館内の写真はありません。

館内には食事処、仮眠所、アカスリ・エステ、カットサロン、岩盤浴「楽蒸洞」(2階)など、スパ銭ご用達アイテム群。
浴場はフロント右手のおくまったところ。左が男湯、右手が女湯の固定制のよう。
脱衣所は広くなくごったがえし。

内湯ゾーンは入って時計まわりに高温サウナ、ミスト塩サウナ、水風呂、座湯、機能浴槽群、絹ノ湯(シルク風呂)、トルマリン水晶&電気風呂で、おそらく全槽真湯。
内湯ゾーンは天井高くてこもりなく、外の林も眺められてなかなかいいです。

露天は林に囲まれたゆったりとしたもの。スパ銭系でここまで雰囲気があるのは深谷の「花湯の森」をのぞいて記憶にありません。
ただ、その分、内湯を出てから浴槽にたどり着くまで距離があるので、冬場など寒いかも・・・。
手前から時計まわりに「うたた寝の湯」(寝湯)、寝湯(半身浴槽×4人)、下の湯&上の湯(各9~10人、石枠鉄平石敷)、壷湯(陶製1人×3)。
寝湯は「うたた寝の湯」と称されて、赤外線を放射するといわれる岩手遠野町産の花こう斑岩が敷き詰められています。そのせいかどうかわかりませんが、寝ごこちよく人気です。

「上の湯」「下の湯」以外はおそらく真湯かと思います。
真湯系浴槽は露天で強消毒、内湯で中消毒。絹ノ湯のみは消毒がよわく、シルク風呂にはめずらしいアワつきもあって気に入りました。

カラン26、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
連休19時で常時50人以上とけっこうな盛況。

湧出量243L/minもあって温泉使用は露天2槽だけとは腑に落ちませんが、東京都は汲み上げ制限があってこうなる旨の掲示がありました。
掲示によると「上の湯」はかけ流し、「下の湯」は循環ろ過で、ともに非加水で加温・塩素消毒あり。

「下の湯」は、岩間から側面注入でたぶん槽内排湯、オーバーフローなしの循環仕様。
やや熱めのお湯は無色透明で味不明、つよい消毒臭で強消毒湯特有の締めつけるような湯ざわり。
非希釈とのことですが、わたしには真湯浴槽とのちがいはわかりませんでした。(個人的には絹ノ湯のほうがぜんぜんいい。)

「上の湯」は、赤茶に盛大に色づいた石組みの湯口からやや熱~熱湯の源泉を大量投入ですが、ときおり2分ほど投入が止まります。
湯温調整のためなら、もうすこし湯量を絞って常時投入するか加温温度を調整すればいいはずですが、あえて止めているのは、お客の回転を促すためのテクニカルな仕掛けかも・・・(笑)

壁側の上面排湯口から排湯。
槽内吸湯は見当たらず、かなりの上面排湯からしてもかけ流しでしょう。
ただ、湯口から遠い入口側に排湯はなく(側面注湯はあったかも?)、湯口から注がれた源泉の多くはもったいなくも、壁側の排湯口へ直行気味。
でもって、お湯の回転の悪い入口側の間口が広く、しかも混み合うのでお湯はかなりとなまり気味。

排湯ルート上、排湯口を壁側に設けざるを得なかったのでしょうが、この湯づかいは残念。
また、最近の湯楽の里は円形浴槽に仕切りを入れて半月状に区切る「上の湯」「下の湯」方式としていますが、これはどうなのかな?
「上の湯」がかけ流し槽、「下の湯」が循環槽となりますが、これ見よがしにとなりあっているので、当然お客は「上の湯」に集中します。
この日はそうでもなかったですが、Web情報によると「上の湯」はイモ洗い多発のよう・・・。

かけ流し人気炸裂の近頃では、かけ流し槽はむしろひっそりと配置した方が客数を絞れ、結果として湯質も保てるような気がしますが。
また、さらに欲をいえば、37.8℃の泉温を活かして、非加温槽(たとえばいまの寝湯のあたりに)がほしいところですが、やはり汲み上げ制限でムリか・・・。

「上の湯」のお湯はほぼ適温、うすく茶色がかって浮遊物はほとんどなし。
湯口でよわい重曹味+わずかな金気だし味+微苦味。弱金気貝汁+弱天然ガス臭で消毒はほとんど感じられませんが、味臭に見た目ほどのインパクトはないかな。
アルカリ泉らしい明瞭なヌルすべがありますが、うらで金気や土類が効いているためかpH=9.0ほどのヌルすべは感じられませんでした。
でも、さすがに高pHの重曹泉系、浴後はお肌ツルツルになる美人の湯です。

お湯のイメージは志木の「おふろの王様」を薄めてpHを高めた感じかな?
ただ、上に書いたようにお湯がなまり気味なのと、なにかいまいちお湯がこなれていないような硬めの浴感で、個人的にはさしてインパクトは感じませんでした。
お湯の個性からすると花小金井の「おふろの王様」や小平の「テルメ小川」のほうが上のような気がするので、すぐれものの露天の雰囲気でどれだけ広域から客を呼べるかが集客のポイントか?。
ただ、このあたりはスパ銭の競合関係がよわいところなので、足元の商圏だけで経営は成り立つとは思います。

〔 源泉名:昭島温泉 湯楽の里 〕
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 37.8℃、pH=9.0、243L/min(1,800m掘削揚湯)、成分総計=911.9mg/kg
Na^+=246.9mg/kg (97.36mval%)、Ca^2+=1.4、Fe^2+=0.8、F^-=2.3、Cl^-=47.4 (12.**)、HCO_3^-=527.2 (78.31)、CO_3^2-=27.7、陽イオン計=253.5 (11.0*mval)、陰イオン計=604.9 (11.03mval)、メタほう酸=25.4 <H22.5.27分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし(上の湯・下の湯) 加温:あり(上の湯・下の湯) 循環ろ過装置使用:あり(下の湯)/かけ流し(上の湯) 塩素系薬剤使用:あり(上の湯・下の湯)

〔 掲示類より 〕
昭島温泉湯楽の里は、平成22年5月に地下1,800mから湧出しました。
この温泉の泉質は、単純温泉の中でもpH8.5以上をクリアした「アルカリ性単純温泉」に分類され、湯に包まれるような柔らかな肌ざわりに、湯上りのすべすべとした感覚が特徴的。
別名「美人の湯」と称されるほど美肌効果に優れており、下呂温泉(岐阜)や鹿教湯温泉(長野)をはじめ、各地の温泉郷でも多くみられる泉質です。

下呂はともかく、鹿教湯とは湯質がちがうような気がするが・・・ (^^)

■ブランドグルメ
〔 拝島の渡し 〕
大正三年創業の老舗「元木屋」の銘菓で、小豆餡とかぼちゃ餡を包んだ和風折りパイ。
徳川時代からの交通の要衝、「拝島の渡し」にちなんだものだそうです。

〔 2011/05/07UP (2011/05入湯) 〕


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■ 大渕鉱泉 「秘湯 ぶんぶくの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



大渕鉱泉 「秘湯 ぶんぶくの湯」
住 所 :茨城県笠間市大渕532
電 話 :0296-72-6295
時 間 :10:00~17:00 / 月休
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!地域情報)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

茨城の秘湯として知られる自家源泉のお湯。メインは日帰り対応ですが、1日1組限定で宿泊も受け入れているようです。
笠間は焼き物を買いに何度か来ていますが、温泉は初めて・・・(笑)

もともと好き者のあいだでは知られていたお湯ですが、「自遊人パスポ」に参加して一気に知名度が上がったのでは?
場所は笠間市街の北側、わかりにくいので↓の地図を参照ください。
たしか要所に看板がでていたので、素直にしたがっていくと到達できます。
大渕鉱泉ともいわれ、一時は「民宿 ふくふく荘」と称していたようですが、いまは「秘湯 ぶんぶくの湯」の通りがいいようです。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 庭先の鶏舎

笠間市街からさほど離れていないのに、あたりはまったくの山中で秘湯の趣。
建物はほとんど農家で、庭先にはニワトリやカモが歩きまわっています。
このあたりのイメージは、千葉館山の正木温泉に似ているかな?


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 いい味?を出してる館内

入口もかなり気合い入ったB級感、この手の雰囲気に慣れてない人は尻込み必至か?


【写真 上(左)】 休憩所&食堂
【写真 下(右)】 木蓋が掛けられた浴槽

廊下のおく、右手手前が女湯、おくが男湯。
浴場はけっこうまともで、丸石タイル貼の内床のうえに、檜張3-4人の浴槽が据えられています。
タイル細工はかなり気合いが入っていて、浴槽側面には笠間名物の菊が精緻にあしらわれています。


【写真 上(左)】 細かな意匠が効いてます
【写真 下(右)】 洗い場

保温用の木板のフタを外して入ります。
壁から突き出たゲキ熱カランからの随時投入で、別に冷水カランもあります。
槽内注排湯は見あたらず、オーバーフローは加温かけ流しかと・・・。


【写真 上(左)】 シャンプー入れ
【写真 下(右)】 浴槽

カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜10時で独占。


【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 湯色

ややぬるめのお湯はわずかに懸濁し、白い浮遊物とこまかな気泡が舞っています。
湯中の指先がよわく青白に発光しています。
ゲキ熱すぎて味見できず味不明。水カランはごくよわい収斂味。
いわきの鉱泉にあるような苦っぽい温泉臭で効きそう。カルキはまったく感じませんでした。
きしきしととろみをまじえた当たりのやわらかなお湯で、あたたまりはさほどつよくないものの、浴後は爽快感とあたたまり感が絶妙に継続します。
肌がしっとり落ちつき、なるほど皮膚病に効きそうな感じ。

温泉法上の温泉には該当しておらず、つよい個性はないものの、なにか独特なフックのある面白いお湯ではないでしょうか。

〔 源泉名:不明 〕
泉質不明 泉温不明、pH=7.45、湧出量不明、固形物総量=95.0mg/L
ヒドロ炭酸=73.2mg/L、鉄=0.03、Cl^-=6.0、SO_4^2-=4.8、Ca=12.3、塩化ナトリウム=9.9
 <分析日不明>

〔 HP掲載 〕
秘湯 ぶんぶくの湯は昭和58年に開店、手打ちそばの美味しい日帰り入浴の店として、皆様に親しまれています。
ぶんぶくの湯の源泉は、弘法大師が関東ご巡錫の折に発見されたと言われる湧水で、ぶくぶくと湧き出る様子から『ぶんぶくの湯』と呼ばれています。
これを沸かした湯は古くから胃腸病や皮膚病に良いと言われ、江戸時代の古文書にも記録が残っています。

■ブランドグルメ
〔 笠間自然薯 〕
「笠間自然薯研究会」のメンバーで栽培される笠間の名物、自然薯。
有機肥料100%にこだわり、出来る限り“自然”に近いかたちで栽培、「種芋」となる自然薯を専用の畑で栽培するなど、安定して提供する体制を整えているそうです。

〔 2011/05/07UP (2007/12入湯) 〕


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■ 韮崎旭温泉 「韮崎旭温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



韮崎旭温泉 「韮崎旭温泉」
住 所 :山梨県韮崎市旭町上条中割391
電 話 :0551-23-6311
時 間 :10:00~21:00 / 火休
料 金 :600円
紹介ページ (社団法人やまなし観光推進機構)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (韮崎市観光協会)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

2001年1月オープン、その泉質と抜群の鮮度感から、温泉好きの根強いサポートを受ける日帰り温泉施設。(→ @niftyの口コミ78件

韮崎市の南、甘利山のなだらかな山裾の爽快なロケーションにある民営日帰り施設。
韮崎市方面からだと「旭バイパス」を南下し、大輪寺の先の看板を左折、あとは看板どおりに進みます。(高齢者施設「あさひホーム」の裏手はす向かい、「あさひホーム」「あさひ歯科医院」の看板を目印にした方がいいかも。)
ゆるやかな斜面に畑が広がる一見、温泉が出そうもないロケにうぐいす色の屋根が目立つかわいい建物。正面のカベに描かれた温泉マークがお茶目。


【写真 上(左)】 住宅地図
【写真 下(右)】 外観

券売機でチケットを買い、受付にわたします。
受付前がロビー、右手に畳敷きの休憩所。BGMもカラオケもない静かな館内は時間が止まったようなのんびりとした雰囲気です。
ロビー正面右が女湯、左が男湯で、脱衣所はやや小ぶりなので、混雑時はちと窮屈。


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 脱衣所

南西向きに窓の広いあかるい浴室は、掛け湯槽(飲泉コップあり)と内湯(石+タイル造、15人以上)のシンプルな構成。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ここはいついってもそれなりにお客がいますが、客数が多いというより、長湯モードでゆったりのお客が多いので、回転が遅くてそう感じるのかも・・・。
ただ、週末には地元の常連さんにまじって他県からの温泉好きも入り込むので、やはりそれなりに混みます。
お湯好きのお客が多そうで、客数のわりに浴場はいつもしずか。じっくりお湯と対峙できます。


【写真 上(左)】 あかるい浴場
【写真 下(右)】 湯口

鉄分で赤褐色に変色した石の湯口から源泉を豪快に投入。
一時、湯口そばのコップがなくなっていましたが、2011年4月時点では復活していました。


【写真 上(左)】 白濁する湯口そば
【写真 下(右)】 よさげな湯色

浴槽の床も湯口そばから流れるように赤味がかりいい雰囲気。
入口よこの掛け湯槽も赤茶にコーティングされ、これまたいい味を出しています。
浴槽が湯口付近でやや浅くなっているのがちと残念。
ただ、湯口そばは混雑時は常連さん(?)の指定席となるので、なかなか近づけません。
槽内注排湯はなく、潤沢なオーバーフローでお湯の鮮度感は抜群です。


【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

ややぬるめ(タイミングにより変動する)のお湯は、新鮮な鉄分の緑味をおびたきれいな淡緑色透明、細かな気泡でところどころ白濁しています。
湯口では金気だし味+弱重曹塩味、金気貝汁臭+微イオウ臭+モール臭。
調子がいいときは湯船でもかすかなイオウ臭がただよいます。
総硫黄=0.0mg/kgでこのイオウ臭は、鮮度感のなせるワザかと。

アワアワは、同じくアワつき湯の雄、山口温泉より細か目で量は同等かそれ以上。
並のアワつき湯はこすらないと浮上しませんが、ここのアワアワ達は勝手にプクプクと浮上を始めます ^^) (韮崎市観光協会の紹介ページには「日本最大級の泡付きが楽しめる。」とある(笑))
アワつきはもちろん湯口そばでmaxですが、槽内どこでも楽しめます。
もともとのヌル&ツルにアワつきのぬるが加わったヌルツルの美人の湯系湯ざわり。


【写真 上(左)】 いろいろと紹介されてます
【写真 下(右)】 休憩所

それなりに成分濃度があり、鮮度感が高いためかかなりつよいあたたまりがあります。
T教授じゃないですが、ガイアの力がのり移っているような・・・ ^^)
でも、それを重曹成分がおだやかに収めて、充実感&爽快感が入り混じるなんともいえない湯あがりは、さすがに名湯と喧伝されるだけのものがあります。
(「一郷一会100名湯」でtakayamaさんも指摘されているが、私もうらでさりげにSO_4^2-=72.0mg/kgが効いていると思う。)


【写真 上(左)】 まわりは畑
【写真 下(右)】 浴場側の外観

このエリアで露天なし600円はちと高い気もしますが、それでも固定客を掴んでいるのは、やはりお湯のよさゆえでしょう。
甲府のモール泉群からはやや離れていますが、温泉好きは通り過ぎることのできない佳湯だと思います。

〔 源泉名:あさひ温泉 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 40.0℃、pH=8.1、266.1L/min掘削揚湯、成分総計=1.244g/kg
Na^+=330.4mg/kg (84.53mval%)、Mg^2+=13.8 (6.71)、Ca^2+=21.7 (6.35)、Fe^2+=0.1、Fe^3+=0.3、Cl^-=365.3 (58.16)、Br^-=1.1、HS^-=0.0、SO_4^2-=72.0 (8.47)、HCO_3^-=357.3 (33.09)、陽イオン計=381.2 (17.00mval)、陰イオン計=796.8 (17.71mval)、メタけい酸=56.8、メタほう酸=7.4、遊離炭酸=1.6、硫化水素=0.0 <H20.2.4分析>

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 40.5℃、pH=7.7、393L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=1233mg/kg、Na^+=335.0mg/kg (82.97mval%)、Fe^2+=0.9、Cl^-=365.3 (58.86)、HS^-=痕跡、SO_4^2-=100.6 (11.94)、HCO_3^-=306.9 (28.75)、陽イオン計=391.9 (17.56mval)、陰イオン計=775.8 (17.50mval)、メタほう酸=7.7、遊離炭酸=11.1 <H8.6.3分析>

もの凄いアワつきの量から、”炭酸泉”と書かれることも多いですが、遊離炭酸はわずか1.6mg/kgに過ぎず、炭酸泉ではありません。
アワつきは窒素などの気体によるものかと思います。


【写真 上(左)】 豪快な排湯 (2003)
【写真 下(右)】 排湯の池 (2011)

建物の裏手にまわってみると、田んぼ?に大量に排湯され湯気のあがる池が出現していました。(2003年1月)

■ブランドグルメ
〔 井筒屋醤油の醤油・味噌 〕
韮崎市街にある江戸期創業の老舗。良質な原料に釜無川の名水を加えた味噌、醤油は品質に定評があります。
甲州大豆を使用したキッコーゲン丸大豆醤油、甲州認定味噌、武田氏にちなんだ武田八幡味噌、井筒こうじ、みそジェラートなど、オリジナリティの高いアイテムを多くもちます。
(オリジナルHPなどを参考。)

一郷一会100名湯 (by takayamaさん)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。(2002/05/052003/01/15) 

〔 2011/05/05内容補強のうえUP (2002/05以降、幾度となく入湯) 〕


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■ 三依温泉(太郎温泉) 「山宿 観峰」 〔 Pick Up温泉 〕



三依温泉(太郎温泉) 「山宿 観峰」
住 所 :栃木県日光市藤原町中三依1106 (旧 塩谷郡藤原町)
電 話 :0288-79-0380
時 間 :時間要確認
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty旅行)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

川治温泉のおく、五十里ダムから北側に伸びる五十里ダム湖。
左岸を走る会津西街道(R121)をさらに北にたどると、三依エリアに入ります。
三依(みより)村は、1955年5月に藤原町となり、2006年3月には日光市の一部となっています。
男鹿川沿いにいくつかの集落が点在し、最上流の横川にある山王トンネルを抜けると、南会津(田島)です。
鬼怒川・川治と会津のあいだにあるので見落とされがちですが、ここにはいくつかの自家源泉のお湯があって、ここもそのひとつ。


【写真 上(左)】 国道の看板
【写真 下(右)】 日帰り入浴の看板

野岩鉄道(会津鬼怒川線)「中三依温泉駅」から北西側の入山沢沿いの道に入って1km強、人家もまれな山の中に1軒宿の佇まい。
知らなければほとんど到達できないロケですが、R121沿いに日帰り温泉の看板がでているので温泉好きは突入するかも・・・。
Pを挟んで入山沢の渓流、敷地内にテニスコートやバーベキュー場などがあって、林間学校やスポーツ合宿などに向いているのでは?


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 館内

外観はペンション+民宿風ですが、館内は思いのほか綺麗。
感じのいい管理人さんは、入浴を乞うとちょっと困り顔。「さっきまでキノコ採りの団体さんが入浴されていたので、お湯が汚れている。それでもよければ・・・」との由。
むろん、承知のうえで入りました。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

フロントの右手を進んでロビーを抜けたおく、右が男湯(太郎の湯)、左が女湯(花子の湯)。
脱衣所、浴室ともにコンパクトですが、独占だったので全然問題なし。
ただし、満室時などやや混むかも・・・。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 外は林

扉を開けると浴室。
目の前にゆるやかな林の斜面がひろがる雰囲気のあるもの。
葉の落ち切った木立。初冬のやわらかな日差しが差し込む明るい浴室。
鉄平石枠水色角タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。女湯は木枠タイル貼です。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜12時で独占。

赤茶に色づいた自然木の湯口からの投入で、これはお湯の感じからして加温源泉かも・・・。
ほかに冷温の混合カランがあって、当然チェックしたハズですが、なぜかメモに残っていないので詳細不明。(源泉の可能性大)
側面の排湯口からごくよわい吸湯か自然排湯でかなりの量のオーバーフローもあります。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 カラン

ややぬるめのお湯はわずかに懸濁し白~灰色の浮遊物。
湯中の指先が青白く発光しています。

よわい鉄味+弱酸性泉的な収斂味にかなりつよめの石膏臭が香ります。
きしきしとした湯ざわりで、肌に染み入るような弱酸性泉系の浴感。
泉質名はアル単。分析書スペックはpH=8.5で、CO_3^2-(炭酸イオン)も8.13mval%でているので、アルカリ泉なのですが、どうしても弱酸性泉系の浴感に思えました。

カルキ気もなく、湯づかいは悪くありません。
相当に個性のあるしみじみといいお湯で、やはり単純温泉は入ってみないとわかりません。
街道から入っているのでついつい落ちしがちになるお湯ですが、温泉好きなら寄ってみる価値はあるかもしれません。

〔 源泉名:三依温泉(太郎温泉) 〕
アルカリ性単純温泉(Ca・Na-SO4型) 30.0℃、pH=8.5、77.1L/min掘削揚湯、成分総計=0.387g/kg
Na^+=40.9mg/kg (33.74mval%)、Ca^2+=68.6 (64.98)、Fe^2+=0.1、F^-=2.6、Cl^-=2.9 (1.49)、HS^-=0.4、SO_4^2-=227.5 (86.10)、HCO_3^-=5.0、CO_3^2-=13.4 (8.13)、陽イオン計=110.9 (5.27mval)、陰イオン計=251.9 (5.50mval) <H13.9.5分析>

■ブランドグルメ
〔 そばサンショケーキ 〕
「限界集落」(過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落)といわれている三依地区が活性化の突破口として開発したご当地グルメアイテム。
三依は蕎麦の美味しさで知られるところ、そして山椒も名産なのでしょう。
「地域のお祭りなどで試食していただき大変好評を得ました。」というこのアイテム、製造量も買える店も不明なだけにレア度は抜群です。
(栃木県資料などを参考。)

〔 2011/05/05UP (2008/11入湯) 〕


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