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■ 横川(折橋)鉱泉 「巴屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<横川(折橋)鉱泉「巴屋旅館」> (常陸太田市(旧 里美村)折橋町1408、9:00~20:00(時間要問合せ)、400円、0294-82-3330)

茨城県北西部は通称”奥久慈”と呼ばれ、南北に流れる久慈川、山田川、里川の3本の川沿いに集落が点在、おのおのに小規模な温泉地があります。
いちばん東側を流れる里川筋から高萩に抜けるR461に入ってすぐのところに横川温泉があります。
ここは里川筋では大きめの湯場で、「巴屋旅館」「中野屋旅館」「元湯山田屋」の3軒の湯宿があります。
そのなかでも茅葺き屋根民家風の外観で異彩を放っているのが「巴屋旅館」です。
ここは「お湯がいい」という情報もあったので入浴してみました。


【写真 上(左)】 横川鉱泉入口
【写真 下(右)】 温泉遺産認定の宿です

玄関に入って左が男湯、右が女湯。
こぢんまりとした浴場ながら、先客が4人もいたので、しばらく待っていると2.3人出てきたので突入。
でも、そのあとすぐに2人ほど入ってきたので、かなり日帰り客に人気があるのでは。

脱衣所、浴室とも広くないですが、天井の高い木づくりの風情ある浴場に、3人くらいの石枠石タイル貼の浴槽がひとつ。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜11時で2~3人。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯

浴槽はカランの湯口から熱湯を投入で、これはお湯の感じからして加温源泉かと思います。槽内注排湯なくオーバーフローはたぶんかけ流し。このエリアでかけ流し浴槽は貴重です。


【写真 上(左)】 「源泉の湯」の看板
【写真 下(右)】 男湯の湯口

熱めのお湯はわずかに灰色がかって、灰色の湯の花が舞っています。
よわいたまご味に明瞭な甘イオウ臭。かなりつよめのヌル(ツル)すべの裏に、とろみとイオウ泉系のスルスルとした湯ざわりがあります。
あつ湯のせいもありますが、あたたまり感炸裂で長湯できず、なんども洗い場で水を浴びました。
どしんとくる浴感はとても規定泉とは思えず、なるほどこれはいいお湯です。

イメージ的には房総の濃溝七里川あたりに似ているかな。

このあたりでは、もっともイオウがよくでたお湯で、湯づかいもいいのでイオウ泉好きははずせないお湯だと思います。

規定泉(総硫黄)(Na-HCO3・(CO3)・SO4型) 16.0℃、pH=9.8、2.04L/min、成分総計=257.1mg/kg、Na^+=68.50mg/kg (97.57mval%)、Cl^-=16.65 (14.72)、SO_4^2-=33.74 (21.99)、HCO_3^-=67.85 (34.85)、CO_3^2-=25.35 (26.47)、陽イオン計=70.35 (3.052mval)、陰イオン計=144.6 (3.192mval)、硫化水素=1.7704 <S33.11.30作成> (源泉名:折橋鉱泉)

〔 2009年3月31日レポ( 2007年4月入湯) 〕
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■ 谷津温泉 「薬師の湯」



<谷津温泉「薬師の湯」> (賀茂郡河津町谷津171の1、9:00~22:00、800円、0558-34-1445)
オフィシャルHP

河津温泉郷のひとつ谷津温泉は、行基が1500年前に発見したと伝えられる古湯です。
知名度は高くないものの、泉源は50を越えるとされ、高温の源泉を河津浜温泉や今井浜温泉へ送湯(=河津浜温泉や今井浜温泉の湯元)している実力派の温泉地です。

伊豆を代表する高級宿「石田屋」が有名ですが当然日帰り不可。
日帰り可の情報があった「河津館」にTELするも出ず、現地に行くも人気なし。
んじゃ、日帰り可情報のある「岩谷旅館」にするべかと走りはじめ、ふと、電柱看板をみると「岩盤浴・日帰り入浴・薬師の湯」の文字が・・・。

一瞬「『谷津 嵐の湯』が改名か?」と思いましたが、どうやら場所がちがうよう。
なんとなく怪しげだが、とりあえず行ってみるかと看板にしたがって突き進むと、「石田屋」のさらに奥にありました「薬師の湯」。


【写真 上(左)】 建物の裏手から立ち上る湯けむり
【写真 下(右)】 源泉櫓1

外観はペンションそのものでプールまである。
が、その裏手からもうもうと立ち上る湯気がただごとではありません。
近寄ると沢沿いに泉源があってもうもうとした湯気と櫓のよこに大量の析出物(石膏?)が堆積しています。
その手前に泉源施設?と給湯所があってタンクローリーが横づけされていました。


【写真 上(左)】 源泉櫓2
【写真 下(右)】 石膏?の析出


【写真 上(左)】 貯湯槽?
【写真 下(右)】 エントランス

受付に行き入浴を乞うと、入浴だけなら800円ということですぐさま突入。
分析書の源泉名は「谷津38号」、泉温じつに100℃。正真正銘の谷津温泉です。
中庭の25mプールも温泉というのにはおののき(この日はぬるかった。)
本来は岩盤浴がメインの施設(女性専用(10床)、男女共用(16床)、自家源泉と温泉熱を利用)で、1,600円(3時間以内)の料金体系となっています。


【写真 上(左)】 温泉プール
【写真 下(右)】 男湯の内湯

浴場は廊下の奥。左が女湯、右が男湯。こぢんまりとしていますが、それぞれ内湯と露天があります。

やや暗めの浴室に内湯(石枠青鉄平貼4.5人)。岩の湯口からゲキ熱源泉を投入、いったん湯壺にためて冷却してから浴槽に流し入れていますがそれでも熱い。
でも浴槽内はやや熱くらいの温度に収まっています。
槽内注排湯はみあたらず、たぶん投入全量をオーバーフローはかけ流しでしょう。


【写真 上(左)】 男湯の内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の露天

露天は石枠青鉄平貼3.4人。すぐ上を伊豆急の線路が走っていて、ときおり電車が通るのはご愛嬌。
開放感はないものの、坪庭をあしらったなかなか風流な露天です。
岩の湯口からゲキ熱源泉をしぼり投入+熱湯の側面注入でオーバーフロー。
露天は内湯よりだいぶ熱くて入るのに気合いがいります。

どちらも浴槽まわりには石膏の析出と思われる白い破片が散乱しています。

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。年末14時で独占~2人と空いていました。


【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の露天

お湯のイメージは内湯・露天とも大差ありませんが、露天のほうが鮮度感があります。
うすく懸濁したお湯にはうす茶と白い湯の花(露天は少なめ)。
ほこほことした石膏味に甘い石膏臭。
とろとろきしきしとした湯ざわりなめらかなお湯ですが、温まり感がはんぱじゃなく、なんども洗い場の水を浴びながらの入浴。
とろみを帯びたやわらかな湯ざわりながら本質は強いお湯なので、油断しているとヘロヘロにされますが、浴後は熱の抜けよくすっきり爽快。

さすがに名湯、谷津。
この前に河津温泉郷のお湯にいくつか入りましたが、それらとは一線を画しているような、力感と格調をあわせもつお湯かと思います。

親切そうな受付の人に、帰りにいろいろと尋問しようと(笑)思っていましたが、出入りの業者さんがきて忙しそうだったので断念。
あとで調べると、「ヴィラサーフサイド」というペンションが2006年10月に業態変更して「自家源泉岩盤浴の宿 薬師の湯」に変わったとのこと。
安価で宿泊もでき、ダイバーによくつかわれているようです。
(この日はプールでダイバーのグループがトレーニングしていた。)

観音様と岩盤浴(ゲルマニウム鉱石・ラジウム鉱石等十数種類の薬石の効果)がやたら目立つ看板なので、なんとなく宗教がかったアヤシげな施設に思えますが、なかみはいたって普通。
というか、南伊豆でも有数のお湯を楽しめる施設なので、温泉好きにおすすめです。

Na-塩化物・硫酸塩温泉 100℃、pH=8.6、湧出量不明、総成分=1377.28mg/kg、Na^+=372.50mg/kg、Ca^2+=44.20、Fe^2+=0.20、F^-=1.70、Cl^-=487.30、SO_4^2-=211.90、HCO_3^-=39.20、メタけい酸=176.40 <S63.1.19分析> (源泉名:谷津38号)

〔 2009年3月31日レポ( 2008年12月入湯) 〕
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■ 東北原温泉 〔 Pick Up温泉 〕



<東北原温泉> (福島県郡山市片平町庚坦原754-1、9:00~21:00(10~12月:~20:30、1~3月:~20:00)、400円(一浴90分)、024-951-9060)
紹介HP(「観探ナビ福島」(うつくしま観光プロモーション推進機構))

福島県郡山市は人口40万人を擁する東北有数の大都市ですが、市内各所に温泉が湧く温泉都市であることは意外に知られていません。
これまでに何回か遠征し、全貌が把握できてきたので、ぼちぼちレポしていきます。

第1弾は東北原温泉。
ここは小規模な温泉施設が多い郡山のなかでも、とりわけ地味な施設です。
みしゅらん特集にやませみさんのレポあり。

郡山市西郊の田んぼのなかにある日帰り温泉。
場所はわかりにくく、市街西側を東北自動車道に平行して南北に走る県道55号(新さくら通り)が中ノ平で東北道をくぐり500mほど先の5叉路を西側(斜め前方左手、畑の中にのびる細い道、たしか看板あったと思う)に入り、道なりに進んで水路に突きあたった左手あたり。
昼間ならなんとなくわかりますが、夜間ではじめてだったらほとんどお手上げかも。(→ここ


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 脱衣所

こぢんまりとした施設ながら、食堂兼休憩所もあって、地元の人でけっこう賑わっていました。
ただ、鄙び&地元モード全開なので、この手の施設になれていない人はいささか入りにくいかもしれません。

廊下奥の右手に男湯。暗めで狭い浴室に鉄平石貼4人の渋い浴槽ひとつとシンプル。
カラン4(たぶん源泉)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。日曜10時で2~3人。

岩の湯口から42℃程度のお湯を大量投入で、全量をオーバーフローする豪快なかけ流し。
みな静かにお湯を楽しんでいて、静かな浴室にざあざあとお湯がかけ流されていく音だけが響いています。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口

きもち翠がかったお湯にはこまかな気泡が舞っていて鮮度感抜群。よわいアワつきも・・・。
よわい重曹味に渋柿のようなしぶ味&エグ味が加わる独特な味。
臭いはよわく、わずかにやわらかな湯の香を感じる程度。

重曹系のツルとアルカリ泉系のヌルに明瞭なとろみが加わるすこぶる入りごこちのいいお湯で、カラダの力がすっと抜けていくような感じ。ぬるめなので長湯もOK。
ただ、アルカリ強めのためか浴後やや肌がパサつきます。

このお湯の個性ともいえるとろみは質のよい重曹泉によくあるたぐいのもの。
郡山のお湯は硫酸塩と食塩と重曹がバランスしているものが多いですが、このお湯はとくに重曹気が強くでているもの。
郡山湯巡りには外せない一湯かと思います。

なお、やませみさんのレポによると、女湯はさらに豪快なかけ流しらしいですが、鄙び湯苦手の連れは車で待っていたので詳細不明。

単純温泉 41.5℃、pH=8.61、湧出量不明、成分総計=0.9702g/kg、Na^+=277.3mg/kg、F^-=8.0、Cl^-=98.4、SO_4^2-=133.3、HCO_3^-=387.7、陽イオン計=287.6、陰イオン計=642.1、メタほう酸=22.0 <H7.2.8分析> (源泉名:東北原温泉)

※ 「郡山日帰り温泉」(ケイシイシイ(株))によると、「元々は農業を営むご主人が畑をボーリングしたところ温泉が湧き出て、昭和60年に営業を始めた。」とのこと。

〔 2009年3月30日レポ( 2006年12月入湯) 〕
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■ お菓子の城温泉 「那須山源泉風呂」



<お菓子の城温泉「那須山源泉風呂」> (那須町高久甲4588-10、9:30~22:00(土日祝~22:30)、平日1,000円(16:00~ 700円)/土日祝1,200円(16:00~ 800円)、0287-62-1800)
入館料割引券あり

オフィシャルHP

東北道「那須IC」そばのテーマパーク「お菓子の城」内に2005/7/にオープンした日帰り施設。
ここはかなり前に入っていますが、レポがのびのびになっていました。

「お菓子の城」の広い敷地の一角にあります。
「お菓子の城」の温泉なので洋風のかわいい施設を予想していましたが、どうしてどうして、本格的な純和風のつくり。
ゆったりとした館内は古民家材と漆喰メインのシックな色調でまとめられた、質感の高いもの。


【写真 上(左)】 源泉の説明看板
【写真 下(右)】 空の足湯

ロビーを抜けて正面右手が女湯、左手が男湯の固定制です。
ほかに露天風呂つき貸し座敷(3室、別料金)や足湯もあります。

脱衣所も広くて快適。
広々とした2面採光の内湯は天井も高くて開放感あるきもちのいいもの。
それもそのはず「天井・梁には築100年以上の民家に使用されていた木材を使用し、湯殿にも青森ヒバや檜などを使用しております。」とのこと。
手前に洗い場、左手に大内湯(木枠石敷30人位)、右手に小内湯(同3-4人)、水風呂(カルキ感じず、17℃位で冷たい)。
露天ゾーンに露天(円形、木枠伊豆石敷12人位、東屋付)とフィンランドサウナ(女湯はミストサウナ)。露天の前は広~い芝生の庭で開放感抜群。デッキチェアもあります。
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜18時で10人と、えらく空いていました。

内湯の2槽は木の湯口から熱湯を投入。槽内注排湯はよくわからず。
露天は湯口なく底面注入で底面吸湯+切欠きからの上面排湯。

お湯はどの温泉浴槽もほぼ同じイメージ。
ほぼ適温でわずかに茶色がかった透明。微薬品臭 or 樹脂系アブラ臭。なぜか味見しわすれました。
はっきりとしたツルすべはあるものの浴感のよわい軽いお湯で、なんとなくお湯に勢いが感じられません。
4g/kgの食塩泉にしては温まり感や濃度感がよわく、加水を疑うところですが、公式HPには「高温の源泉を薄めず100%の純度を保ったまま湯舟に注ぐために、二重構造になった管の一方から源泉を通し、もう一方から冷水を通すと、チタン鋼管の熱交換器により適温に下がります。この仕組みによって、源泉に一滴の加水もせず、全浴槽へ直ちに注ぐことが可能になりました。」と明記しているので、たぶん加水はないのでしょう。
ひょっとすると温泉成分が変化したのかも・・・。

クセもの湯だらけの那須高久エリアにしては個性に欠けるお湯なので、正直、温泉マニアにはいささかもの足りないかもしれません。
それでもカルキ臭はないし、館内も浴場もいごこちがいいので、ファミリーやグループにはポイントの高い施設だと思います。(ただ、那須にしては料金高めなのがネックか?)

Na-塩化物温泉 56.3℃、pH=7.7、157.1L/min(掘削揚湯)、成分総計=4.829g/kg、Na^+=1568.8mg/kg (96.29mval%)、Fe^2+=0.7、F^-=3.1、Cl^-=1633.9 (64.69)、HS^-=0.2、SO_4^2-=617.6 (18.05)、HCO_3^-=738.0 (16.98)、Br^-=2.3、陽イオン計=1629.0 (70.87mval)、陰イオン計=2995.1 (71.24mval)、メタけい酸=76.9、メタほう酸=103.2 <H16.4.12分析> (源泉名:那須山)

※「3万坪の敷地内より、泉温56度・毎分156リットル、日量230tの良質な源泉が湧出します。この豊富な源泉を全て那須山だけで使用しております。」(公式HPより)

〔 2009年3月19日レポ(2005年12月入湯) 〕
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何?

レポ書くはずが、なぜかとりとめのない駄文になってしまいましたが、時節柄なのでUPです。

ついに日経平均株価終値がバブル後最安値をつけました。じつに26年5ケ月ぶりのことです。NY株価は12年ぶりの安値。
いよいよ来るところまで来ましたね。

政界はワケわからず先行き不透明、世相は真っ暗。まだまだ景気は悪くなるという意見もどっちゃり。
実景気に半年は先行するという株価がこんなていたらく、金融もメーカーも、流通でさえもふかく傷ついたこんな状況では、たしかに景気急回復はないと思う・・・。

大型消費忌避の犠牲者としてまっさきにあげられる自動車産業。
でも、これについては、別の要素もあると思う。

自動車の数は増える一方。なしくずし的に導入された規制緩和で、トラックもバスもタクシーも増える増える。
世はオーガニックだの、ロハスだの、ヒーリングだの、そんなナチュラルでおだやかなライフスタイルがふつうにとり入れられていくなかで、いまだに排ガスや排気騒音をまきちらし走り回る膨大な数の自動車やバイク。
どう考えても自動車をとりまく世界は時代の感覚から一歩遅れていた。

バブル経済のなか、行き場をうしなった投機マネーはオイル市場に流れ込み、原油の高騰をもたらした。
高騰したガソリンの代替えをもとめ、ついに人々は穀物までも燃料とした。
不足した穀物と、投機マネーの穀物市場への乱入により、食料は世界同時高となり、世界中の人々を苦しめた・・・。

どうしても、どうみても、おかしい。矛盾だらけだ。こんなことはつづくはずがない。
そんなことはだれしも感じていたし、彼の自動車メーカーがいちばんよくわかっていたはず。
でも、ながいあいだ誰も本腰いれて取り組まなかった。その理由はきっといろいろあるのだろうけど・・・。

低価格ハイブリッド車や電気自動車の量産普及があるときやにわに脚光をあびたとき、人々ははたと気づいた。
「そんなら、それが出るまで待てばいいじゃん。」

半年後にインサイトが出る。1年後に電気自動車が出る。燃費ばっちり、環境にやさしく、しかも税制の優遇措置まであるらしい・・・。
そんななかで誰があえてガソリン車に買い換えますか・・・?

そんなのは日本だけの話かというと、そうじゃない。
ハイブリットはむしろ日本よりアメリカではやく普及したし、アメリカでハイブリットカーに乗るのは一種の社会的メッセージであり、リーダー層のステイタスシンボルだった。

だから、エコカーの途に踏み入ったらまっしぐら。
電池、電装、環境、マンマシンインターフェイスのすぐれた技術をここ一番で盛り込んで、グローバルスタンダードを制するのに一番ちかいところにいるのが、まちがいなく日本のメーカーです。

今日も日本の株式市場は、欧米勢と目される筋から大量の売り浴びせをくらいました。
でも、主力企業の株価はもう以前ほど落ちなくなってきている・・・。
すこしずつ、すこしずつ、底打ち感が・・・。

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株価がちょうどいまと同じ水準だった1982年頃。
世の中にはブライトでこ洒落た、こんな歌たちがながれていました。
日本1
日本2
アメリカ1
アメリカ2
アメリカ3
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■ おがわ温泉(小川湯元天然温泉) 「花和楽の湯」

写真補強&最新レポ追加で再UPです。



<おがわ温泉(小川湯元天然温泉)「花和楽の湯」> (小川町大字角山26、10:00~24:00、1,350円(18:00~ 1,100円)、0493-73-2683)
※料金内には・浴衣貸出・タオルセット貸出・岩盤浴「瓦黄房」「暖欒」専用ウェア貸出・茶菓子サービス(お食事処 楽膳)を含む。
※入会金300円で、大人同伴3名様までの入館料が100円引きになる会員制度あり。
オフィシャルHP

2004/4/27にオープンしたばかりの新鋭の日帰り施設。
みしゅらん秩父オフ会でも立ち寄りました。
瓦工場の跡地に開発された日帰り施設。純和風のコンセプトで統一された建物はなかなかの仕上がりで、随所にオーナーのこだわりが感じられます。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 エントランス

ただ、温泉稀少エリアの小川町に立地する割には施設は小ぶりで、連日入場制限が実施されているようです。
昼前にいきましたが、駐車場は満車ぎりぎり、受付も入場制限ぎりぎりでした。(退館した13時頃には入場制限)
基本コースが浴衣・タオル付の時間制限なしなので、どうしても滞在時間が長くなってしまうようです。館内には浴衣を着た客があふれていますが、浴場は意外と空いていました。
ただ、週末には設計収容数以上に客が入り込んでいるようで、とくにP台数とロッカー数と洗い場数とドライヤー数とトドになれる場所が不足しています。


【写真 上(左)】 粋なあしらい
【写真 下(右)】 男湯入口

回廊式の構成で中庭には檜舞台(のようなもの)が設けられ、コンサートも開かれます。
「レストラン楽膳」のほか、「Cafe&Bar花音」、手もみ処「はんなり」、アロマトリートメント「香來」、ネイルサロン「いろ花」など付帯施設も充実。なるほど女性に人気があるワケです。

どこかにえらく似た施設があったな~と思ったら、秩父吉田の「星音の湯」でした。オープンは「花和楽の湯」のほうが先なので、いろいろと参考にしたのかもしれません。

受付奥に男女別の浴室、左が男湯、右手が女湯でその奥に岩盤浴場。ほかに別料金ですが貸し切り個室 「雲隠」「楽恋房」「朝凪」「夕凪」もあります。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

浴室は、内湯(みかげ石枠タイル貼12人位)、水風呂(同3.4人)、かけ湯、蒸し風呂、大露天(岩枠石敷)、中露天(同12人以上、東屋付)、小露天(みかげ石枠タイル貼10人位、東屋付)と多彩。
露天はゆったりと配置されロケもいいです。
大露天は見かけは30人以上いけそうな感じですが、寝湯ゾーンや浅湯ゾーンが大きく、肩まで浸かれるのは7.8人程度。中露天も浅めです。
カラン13、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休昼頃で浴場全体で20~30人。

3つの露天にはその後それぞれ「信長」「秀吉」「家康」という愛称がつけられ、ネーミングのいわれが書かれていてなかなか読ませます。
こういうちょっとした遊びは、できそうでなかなかできないものです。


【写真 上(左)】 露天の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天の白濁湯が話題となっていますが、かるく白濁があったのは大露天と中露天。
秩父の「満願の湯」「クアパレスおがの」あたりでみられる程度の濁りで、さほどインパクトはありませんでした。
湯面ではイオウ臭は感じられず「玉川温泉保養所」に似た感じの焦げたような臭いがありました。(成分的にも浴感も「玉川温泉保養所」に似ている感じがします)

明瞭なヌルすべ湯は秩父あたりに多い美人の湯系です。
どちらも竹の湯口がありますがほとんど投入されておらず底面注入のみ。オーバーフローはないので、底面にある排湯口から軽く引くか自然流下しているのでは? 
竹の湯口は源泉ぽかったので注意していたところ、中露天のが一度だけ投入されました。甘いイオウ臭にたまご味のイオウを感じさせる、いいぬる湯でした。
プレオープンのときはこのお湯が浴槽に満たされていたのかな?


【写真 上(左)】 小露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口

小露天は、鬼瓦の湯口から間欠投入でかるいオーバーフローがありますが、ほぼ無色透明のお湯にはカルキ臭がただよい、硬い浴感からは温泉を感じられませんでした。

内湯ゾーンの2槽では「金の湯」と呼ばれる鉄泉系の冷鉱泉が使用されているようです。
内湯は鬼瓦の湯口から間欠投入で、かすかに黄色がかった透明のお湯はほぼ無味で微かにカルキ臭があったような。ここもとくに特徴のある浴感は感じられず。


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の湯口

水風呂はえらく冷たくてあまり人がいません。翠がかったささにごりの水を鬼瓦の湯口から投入し、たぶん全量をオーバーフロー。
プレオープンでは赤茶色のにごり水だったようですが今回は違いました。
鉄イオン=25mg/Lとのことですが、鉄分を感じさせる味臭は感じられませんでした。(なぜか重曹水っぽい味がした)
でも鉄泉系らしいキシキシを感じられる、なかなかいい感じの水です。

なお、現在、お湯(とくに内湯)の感じはかなりかわっています。
詳細は↓をご覧ください。

この施設で岩盤浴込み1,050円(今は現在は1,350円)はたしかにリーズナブル。
食事処のメニューは多彩で味もなかなかなので、もう少し落ち着いてくれば、ゆったりと過ごせるいい施設になると思います。

アルカリ性単純温泉(Na-(CO3)・HCO3型) 27.8℃、pH=10.1、100L/min(掘削揚湯)、成分総計=0.188g/kg、Na^+=58.4mg/kg (93.73mval%)、Fe^2+=0.6、F^-=1.8、Cl^-=5.1 (4.95)、HS^-=1.0、HCO_3^-=37.4 (21.55)、CO_3^2-=35.6 (42.05)、HSiO_3^-=32.1 (14.84)、陽イオン計=62.5 (2.71mval)、陰イオン計=125.7 (2.83mval)、硫化水素=---- <H14.12.2分析>

●内湯壁面に温泉コンサルの手による「金の湯」の解説がありました。
「深度40mの井戸2本を掘削、13.0℃、pH=6.71、Na=28mg/L、Cl=15.3、Ca・Mg=146、鉄イオン=25、蒸発残留物=547」のデータとなぜか「含鉄-Ca・Mg-炭酸水素塩泉に匹敵するとみられます」という表記???。
さらに、有馬「金の湯」、長野松代などを挙げ「泉質が類似しているといえます」としているのは???、成分濃度が全然ちがうのでは?

〔 2004年5月4日レポに加筆・修正 〕
※写真はおおむねレポ当時のものです

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〔 2009年3月8日レポ 〕

2004/4/27のオープン直後にレポしていますが、先日、ひさしぶりに行ったところ(3回目)お湯の感じがかわっていたので再レポです。

週末の20時、そろそろお客も引きはじめている頃かな? と突入するが、Pはほとんど満杯。館内にもいるわいるわ・・・(^^;)。
それがみな、若いカップルばかりでな~んか異様。
当初あった一浴コース(735円/80分)は廃止され、料金も1,050円から1,350円に上がっているのにこの集客力はたいしたもの。
料金内には、浴衣貸出・タオルセット貸出・岩盤浴「瓦黄房」「暖欒」専用ウェア貸出・茶菓子サービス(お食事処 楽膳)を含んでいてしかも時間無制限なので、一日のったりするならむしろ安いかも・・・。

狭めの脱衣所はごったがえし、からだを拭かずにあがってくる不心得もの多数で床はびちゃびちゃ。スタッフが必死に拭いているが追っつかず。

浴場はあらためて見てもなかなかのでき。内湯内にロウリュのアロマ香がほのかに香っているのもなかなかよいです。
館内はごったがえしていましたが、浴場は意外に空いていて20人くらい。

露天もうしろの丘がよい借景になっていていい雰囲気。空が広く感じます。広い露天好きにはたまらんでしょう。

浴場のつくりは↑をご覧いただくとして、今回はお湯メインにいきます。
中露天と大露天は塩ビ&竹パイプからおそらく非加温源泉を少量投入で、これにはしっかりとした甘イオウ臭とたまご味があります。
お湯がいちばんよかったのは中露天(右手のほそ長いやつ)で鮮度感があり、よわいながらアワつきさえありました。これだけの入り込みでこの鮮度を保つとはたいしたものです。

とても複雑な湯づかいですが、岩のまわりに白い析出が出ているところのお湯がいいです。
小露天はこの日はゆず風呂で、近くの農家でとれたらしいゆずがたくさん浮いていました。
露天は以前よりもいいお湯に感じましたが、わりによくあるイオウまじりのアルカリ泉で、泉質的にはさほどのインパクトはありません。

これに対して、今回おどろいたのは内湯系のお湯です。

内湯ゾーンには、内湯と水風呂のふたつの浴槽があります。
ここでは露天とはちがう鉄泉系の冷鉱泉「金の湯」が使用されています。
内湯(みかげ石枠タイル貼12人位)はさほど大きくないものの、まんなかに木枕が渡されていて大人数をコンパクトに収容できます。
鬼瓦の湯口から投入で、ときおりぬる湯(源泉?)を大量投入します。
うすく緑茶色に色づいたお湯はほとんどカルキ臭も感じられず、ほてりはよわく肌にしみこむような独特な湯ざわりがあって、以前よりはるかによくなっています。

水風呂(みかげ石枠タイル貼3-4人)は逸品です。
緑茶色にうすにごった水はかなり冷たく、うす茶の浮遊物が舞っています。
ただ、源泉温度13℃までは冷たくないので微加温はあるのかも。
金気味はなくごく弱い収斂味でほぼ無臭。肌にしみ渡るような弱酸性系硫酸塩泉特有の湯ざわりときしきし感があって、水中の指先が青白く発光しています。
やたらあとをひきまくる水で、冷たいですがなかなか脱出できません。
内湯や露天で温まってはなんども突入(^^;)。
とくにツルすべアルカリ泉の露天と肌が引き締まるような水風呂のコントラストが絶妙。

個人的には本泉(露天)よりもぜんぜん好みのお湯(水)です。
あと、ひょっとすると洗い場カランもこの冷鉱泉かと・・・。
掲示によると「pH=6.71、Na=28mg/L、Cl=15.3、Ca・Mg=146、鉄イオン=25、蒸発残留物=547」とのことですが、もっとpHが低く、SO4が多いように感じ、イメージ的にはほとんど緑礬泉系。
埼玉でこんなクセもの源泉を楽しめるとは正直おどろきです。
(↑のレポで書いた温泉コンサルによる意味不明の「金の湯」の解説は、なぜか今回見当たりませんでした(^^))

コンセプトやイメージのよさのみがクローズアップされがちな施設ですが、すくなくとも冷鉱泉「金の湯」は一級品。近くにあったら(で、もうちいと料金が安ければ ^^;)、ぜったい通うと思います。
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■ 下仁田温泉 「清流荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<下仁田温泉「清流荘」> (下仁田町吉崎769、11:00~14:30(繁忙時変更あり要問合せ)、800円、0274-82-3077)
オフィシャルHP

西毛下仁田にある日本秘湯を守る会会員宿。
ここは2002年の初秋に入っていますが、「源泉槽を新設」という情報をget、再訪してみました。

上信越道「下仁田」ICから10分程度の好アクセスですが、まわりに民家もない清流沿いの一軒宿は秘湯の趣。
13室(内7室は離れ)の宿ながら6万㎡という広大な敷地をもち、風情豊かな日本庭園もあります。
自家食材使用の猪鹿雉料理や自家農園の無農薬野菜など、料理にも定評があるようです。


【写真 上(左)】 母屋外観
【写真 下(右)】 帳場前

日帰りは男女別露天のみと思っていましたが、今回きいたところ内湯も可のよう。ただし露天か内湯どちらかの選択とのこと。
内湯にもそそられましたが、源泉槽が新設されたのは露天とのことなので、よんどころなく露天をチョイス。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 木組みの天井

敷地よこを流れる栗山川沿いに男女別の露天。
手前が男湯「仙境の湯」、奥が女湯「白玉の湯」です。
石のトンネルをくぐって入る野趣あふれるアプローチ、木組みの豪壮な天井、川風も通って開放感のあるいい露天です。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯 
ただ、竹垣に遮られ清流の眺望がきかないのは残念。それでも川向こうに咲いている紅梅が綺麗でした。

壁面にはたくさんの温泉掲示類と新設された源泉槽の説明文があり、お湯改善に対するお宿の熱意が伝わってくるよう。


【写真 上(左)】 男湯源泉槽
【写真 下(右)】 女湯源泉槽

岩造り10人弱のメイン露天と、そのよこに目当ての源泉槽(岩+石造、2人)。
とろこどころに配置されている碧がかった岩は西毛の銘石、三波石だと思います。
源泉槽はスペースはそれなりにありますが、槽内に大きな石が据えられているので2人入るとちと窮屈。でも鮮度や湯温維持のためにはいたしかたないのかも。


【写真 上(左)】 男湯メイン露天の湯口
【写真 下(右)】 女湯メイン露天の湯口

メイン露天には、大がかりな岩組みの湯口からあつめのお湯を投入。
湯口まわりはクリーム色の石灰華で見事にコーティングされていて、裾野は千枚田状態。
源泉槽は細めのパイプが2本ある湯口から投入。この日は左のパイプからぬるめの源泉が少量投入されていました。
冬場は源泉に加温するとの掲示があったので、たぶん加温があったのだと思います。
源泉槽まわりも石灰華の盛大なコーティングがあります。

メイン浴槽・露天とも排湯は不明。ただ、どちらもとなりの女湯とお湯の行き来があるので、女湯サイドから排湯しているのかも。
また、源泉槽は入るとメイン浴槽への少量の流れ出しがあります。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜12時で男女湯とも独占。
ただ、入るとき入れちがいで出たあともすぐにお客がきたので意外に日帰り入浴客がいるのかもしれません。

以前あった黄金色の源泉カランは雑巾を巻きつけられて封印されていました。

メイン露天のお湯は、ややぬるめで淡緑黄色ささ濁り、白い浮遊物がわずかにただよいます。
味不明でよわい消毒臭にまじって柚子のような独特な香りがあります。源泉槽にくらべ重曹泉系のツルすべが強いですが、それでもきしきしが卓越。
湯中の指先がよわいながら青白く発光していて硫酸塩泉の気配も感じます。
また、以前よりもお湯の鮮度があがっているような感じがしました。


【写真 上(左)】 男湯源泉槽の湯口
【写真 下(右)】 女湯源泉槽の湯口

さて、問題の源泉槽です。
湯温は20℃台前半と思われかなり冷たく、湯色はうすく茶色のにごり。湯中にはこまかな気泡と白い浮遊物がみっしりとただよっていて、ごくわずかにアワつきもあったような・・・。
青白発光はメイン露天より強いもの。

弱炭酸味+旨味。成分的にはけっこうあるはずの塩味と重曹味は旨味に圧倒されてほとんど感じられず。
また、前回は感じられなかった西毛の湯特有のセメント臭がここではしっかりと感じられました。

重炭酸土類泉系のギシギシと硫酸塩泉系のきしきしが卓越し、ツルすべはあまり感じられません。
肌につもるようなデリケートな浴感であたたまりはよわいですがあとからほこほこ、浴後もほとんど冷めません。
硫酸塩と重炭酸土類と食塩がないまぜになったような非常に複雑なお湯で、スペック以上の濃度感を感じます。

浴後は肌に張りがでてしかもつるつるに・・・。重曹泉と硫酸塩泉のいいとこどりをした「美人の湯」だと思います。

炭酸泉の炭酸冷感や収斂感はさすがにほとんど感じられませんでしたが、鮮度感のあるそうとうに質の高いお湯です。
なお、源泉槽は女湯にも新設されていて、連れが褒めていたのでやはり似たようなお湯なのでしょう。


【写真 上(左)】 雑巾で封印された源泉カラン
【写真 下(右)】 紅梅

それにしても、この源泉槽新設でこの露天の価値がどれだけ上がったことか。
正直、前回のお湯では「再訪はもういいや(^^)」と思いましたが、今回のお湯なら再訪必至。
浴中のあたたまりはさほど強くないので、次回は暑い時期に非加温源泉をまったりと楽しみたいと思います。

湯量はけっして多くはないものの、くふう次第でここまでのお湯を実現できるとは正直おどろき。他のお宿も見習ってほしいものです。

含二酸化炭素-Ca・Na-炭酸水素塩冷鉱泉 12.0℃、pH=6.0、10L/min自然湧出1,000m引湯、成分総計=2.02g/kg、Na^+=116、Ca^2+=113、Mg^2+=21.4、Fe^2+=3.34、Cl^-=40.0、SO_4^2-=6.05、HCO_3^-=649、陽イオン計=259、陰イオン計=696、メタほう酸=6.32、遊離炭酸=1020 <H8.10.31分析> (源泉名:清流の湯)

<温泉利用掲示>(露天)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

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〔 2002年9月19日レポ 〕

<下仁田温泉「清流荘」>(群馬県下仁田町、時間要問合せ、800円、0274-82-3077)

上信越道下仁田ICから10分程度ですが、まわりに民家もない清流沿いの一軒宿には秘湯の趣があります。
12室(内6室は離れ)の小規模な宿ながら6万㎡という広大な敷地をもち、風情豊かな日本庭園もあります。
自家食材使用の猪鹿雉料理や無農薬野菜など、料理にも定評があるようです。


【写真 上(左)】 庭園&離れ
【写真 下(右)】 以前の男湯-1

日帰りは男女別露天のみ。本館から離れた湯屋のなかにあり、石のトンネルをくぐって入るなかなか野趣あふれるもの。
清流に面していますが、竹垣に遮られ眺望がきかないのは残念。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。土曜12時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 以前の男湯-2
【写真 下(右)】 以前の女湯

岩造り6.7人の露天には、岩組から20L/min程度のお湯が注がれています。
この湯口はクリーム色の見事な石灰華に覆われ、裾野は千枚田状態に。
女湯湯口には目立った石灰華はなく、赤茶に変色しているのみとのことで不思議です。
男湯と女湯は竹垣を隔ててつながっており、男湯には排湯口もオーバフローもないので、女湯湯船底からの排湯のようです。
川沿いなのでアブがいました。かなり凶暴なやつが3匹、タオルで撃墜に成功 ^^)


【写真 上(左)】 以前の男湯の湯口
【写真 下(右)】 以前の女湯の湯口

お湯は、淡緑黄色ささ濁り、ほぼ無味でわずかに葡萄の皮のような甘渋味があります。
キシキシ感のある適温のお湯はよく温まり、浴後にしっとりペトペト感が出ます。


【写真 上(左)】 以前の男湯の湯色
【写真 下(右)】 見事な石灰華

洗い場の横に金色のカランがあり、捻ると人参ジュースそっくりの強烈な色の水が吹き出してきてびっくり(源泉??)。
鉄サビか?と思ったが、いつまでたっても透明にならない。
おそるおそる口をつけてみると、甘渋金気シビレ炭酸味のなんともくせのある味(滝沢に似ている)。
泥臭+金気臭。湯おけに注ぐとすぐにオレンジ色の細かい沈殿物が溜まりました。
淡酸味もあって新鮮な感じなので、酸化鉄による赤味ではないような気がします。
これを湯船にためると凄いことになりそうです。温泉ファン以外は躊躇すること必至?


【写真 上(左)】 黄金源泉カラン
【写真 下(右)】 源泉

群馬でも屈指の泉質ときいたことがありますが、この個性あふれる源泉?に思わず納得です。
それにしても西上州には面白いお湯が多いですね。

Ca・Na-炭酸水素塩冷鉱泉 15.1℃、pH=6.2、湧出量不明、成分総計=1.75929g/kg、Na^+=142、Ca^2+=140、Mg^2+=32.0、Fe^2+=0.02、Cl^-=54.8、SO_4^2-=3.5、HCO_3^-=842、陽イオン計=319.54、陰イオン計=901.25、メタほう酸=9.1、遊離炭酸=484 <S61.11.11分析> (源泉名:清流の湯)
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■ 伊豆高原(大川)温泉 「東急ハーヴェストクラブ天城高原」



<伊豆高原(大川)温泉「東急ハーヴェストクラブ天城高原」>(静岡県伊豆市(旧 中伊豆町)冷川1524、15:00~21:00(時間確認要)、1,000円(貸タオル付)、0557-29-1234)
オフィシャルHP

中伊豆、遠笠山の北麓、ベゴニアガーデンのよこにある会員制施設&リゾホで、大川温泉から延々10kmあまりを長距離引湯しています。
手入れのいき届いたゆったりとした館内には落ちついた空気が流れ、リゾホとして安定感があります。
ここは泊まりで入りましたが、日帰り入浴も受け付けているようです。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯

最上階にある展望風呂は露天はないものの、真っ正面に愛鷹山をしたがえた富士山。右手に初島が浮かぶ相模湾、左手には駿河湾がのぞめる絶景温泉。
これほどすばらしい眺望風呂はちょっと記憶にありません。お湯はそっちのけで(笑)、胸のすくような雄大な眺望を楽しんでいました。

浴室は、大浴槽(黒みかげ石枠タイル貼20人位)、サウナ(石焼式)、休憩所兼ミストサウナと水風呂(かなり冷たい、水位連動投入)。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。

大浴槽はよわく赤茶に色づいた白みかげ石の湯口から大量投入+熱湯の側面注入で、窓側側溝への流し出し+かるいオーバーフロー。
適温のお湯はほぼ無色透明で少量の茶色の浮遊&沈殿物。弱苦味微塩味でカルキ臭。
夕方入ったときはカルキ臭強く苦味は明瞭。夜はカルキ臭苦味とも弱まっていました。
よわいキシキシのあるお湯でかなりの温まり感があります。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 男湯の浴槽

水風呂はカルキ臭なくきもちのいいもの。
掲示によると水道水のようですが、肌ざわりはやや硬めながら、なぜか手足が硫酸塩泉的に青白く発光していました。

リゾホのお湯ということで、ほとんど期待もせずにいきましたが、10km引き湯し循環しているわりにはしっかりと温泉らしさがあったのには拍手。
これは総計4gの含塩化土類食塩泉という、源泉の力のなせるワザかと・・・。
なにより、このすばらしい眺望は体験する価値ありです。

Ca・Na-塩化物温泉 52.0℃、pH=7.8、湧出量不明、成分総計=4.230g/kg、Na^+=828.4mg/kg、Ca^2+=690.0、Cl^-=2091.0、SO_4^2-=517.8、メタけい酸=49.3、メタほう酸=10.4 <H11.12.22分析> (源泉名:伊豆観光開発4号泉 大川14号)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環濾過:あり 塩素系薬剤:使用

〔 2006年9月26日レポ (2006年2月入湯) 〕
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