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■ 箱根湯本温泉 「木こもれびの宿 ふるさと」

<箱根湯本温泉「木こもれびの宿 ふるさと」> (箱根町、850円、9:00~20:00、0460-85-5559)
オフィシャルHP

箱根湯本の老舗、「おかだ」グループの新業態和風宿が日帰り開放するもの。
おかだは敷地内に泉源を5本所有していますが、そのお湯に安価で入れます。
「おかだ」の裏手にひっそりとかくれるようにあるこの宿は、いかにも若いカップルにうけそうな”和モダン”系。どちらかというとB&Bや素泊まりに力をいれているような印象。



帳場奥左手に日帰り客もつかえる休憩所&軽食処。奥の突き当たりは「おかだ」への通路で日帰り客は通行不可。(宿泊客は「おかだ」の浴場も入れます)
脱衣所はロッカー型で簡素。浴場に入ると正面に内湯ゾーン、左手に露天。
内湯ゾーンは狭くてやや暗め。鉄平石枠石タイル貼造6人くらいの内湯ひとつに洗い場とシンプル。
扉を開けると露天ゾーンで、露天(鉄平石枠石タイル貼造12人位、屋根付)と洗い場。
スペースは狭いものの、竹林と泉源櫓を見上げ、いかにも箱根湯本らしいしっとりと落ちついた雰囲気。湯本の喧噪もここまでは及ばず、鳥の声が耳に涼やか。
カラン計5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日16時で5人~独占。

内湯は石の湯口から大量投入+側面注入で側面吸湯?+弱いオーバーフロー。露天は岩組の湯口からの投入+熱湯側面注入で側面吸湯?



内湯と露天のお湯のイメージはほぼおなじで内湯はやや熱め、露天はほぼ適温。
うすく懸濁し白い浮遊物がうかぶお湯は微芒硝塩味でほぼ無臭。カルキはほとんど感じられません。
ヌルすべと弱いとろみのあるいかにも箱根湯本らしいやわらかなお湯で、上品によく温まり、浴後もほこほこと温もって肌がしっとりと落ちつきます。
鮮度感はさほどないものの、なかなかにいいお湯です。



なにより浴場(とくに露天)の雰囲気がいいので、空いていればかなり和めるのでは?
なお、観光案内所(なければ同一グループの「箱根の湯」の玄関)においてあるパンフには100円割引券が刷り込まれているので、湯本の日帰り施設としては格安の750円で利用できます。

単純温泉 55.0℃、pH=8.0、湧出量不明、成分総計=740mg/kg、Na^+=184mg/kg、Cl^-=240、SO_4^2-=53.4、HCO_3^-=56.1、陽イオン計=201、陰イオン計=355、メタけい酸=174、メタほう酸=9.06 <H8.12.5分析> (源泉名:湯本第19.44.85.97.104号)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環装置使用:あり 消毒処理:あり

〔 2007年8月9日レポ 〕
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■ 沢渡温泉 「共同浴場」 〔 Pick Up温泉 〕

<沢渡温泉「共同浴場」> (中之条町、10:00~21:00、300円、0279-66-2841)

鎌倉期建久二年(1191年)の発見とも伝えられる古湯、沢渡温泉
暮坂峠を越えて草津へ通ずる路沿いにあたったために、江戸中期からの草津の興隆とともに草津の強い酸性泉で荒れた肌を治す”仕上げの湯””直しの湯”として発展し、温泉番付の常連でもありました。
石膏泉をベースとしたアルカリ泉はすこぶる肌ざわりがよく、その湯質は古来から「一浴玉の肌」といわれ賞賛されてきました。
高野長英や若山牧水など文人墨客ゆかりの温泉地としても知られています。
しかし、昭和10年の大水害、20年の大火などで一時期衰退し復興したのは昭和34年。
昭和35年にはボーリングの実施により、温泉湧出量も増加しています。
現在は、12軒の旅館と共同浴場、飲食店、土産店などでこぢんまりとした温泉地を形成しています。鄙びた温泉地に不釣合いなひときわ大きな建物は、温泉を活用したリハビリで全国的に有名な群馬県医師会の沢渡温泉病院です。



温泉街の路は狭く共同浴場のPも狭いので、車は坂下の橋のたもとにある公園の駐車場において、のんびりと坂道を登っていったほうが雰囲気が出るかと・・・ ^^)

沢渡を象徴する有名な共同浴場は坂の途中、温泉街のまんなかへんにあります。イッサキさん、ONKEN21さん、めがねさんのレポあり。
男女別の浴室は脱衣所から浴槽を見渡す趣のあるもの。広くはないですが、手前に高温槽(黒みかげ石枠伊豆石貼3人)、奥に適温槽(伊豆石造4人)のふたつの浴槽があります。
ふたつの浴槽は材質、大きさともにシンメトリでなく、それが浴場に独特の個性をもたらしています。
水カラン2、シャワー・シャンプーなし、ドライヤーあり。土曜15時で10~3人。



どちらも石で固めたパイプからの投入で、手前のコックで投入量を調整できます。
どちらの湯口にもコップがおいてあります。
パスカル方式の排湯で、浴槽横に排湯穴があります。浴槽からさかんに湯がくみ出されるのでオーバーフローはほとんどありません。

適温槽のお湯はうすく白濁しややなまり気味ですが、高温槽は透明度が高く鮮度感もあります。相当に熱いですが、断然高温槽がおすすめ。白い湯の花もいい感じでただよいます。
お湯は、微たまご味+微石膏味に甘いイオウ臭+微石膏臭。キシキシとヌルすべがいりまじり、とろみも感じられる奥ぶかい浴感。
よく温まり発汗しますが、浴後には爽快感が出ます。肌に弾力が出てイオウ臭が残りあとを引きまくる湯上がり感は名湯の面目躍如。

観光客が大挙しておしかけるようになった四万にくらべ、ここはまだまだ静かな温泉地です。お湯は四万に勝るとも劣らない力があるので、未湯の方にはぜひおすすめします。

Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉 54.9℃、pH=8.5、湧出量不明、成分総計=1.12g/kg、Na^+=158mg/kg、Ca^2+=188、Cl^-=200、SO_4^2-=484、CO_3^2-=6.9、HS^-=0.6、陽イオン計=352、陰イオン計=696、メタけい酸=63.2、メタほう酸=9.1、硫化水素=0.0 <H10.6.10分析>



沢渡のあと、中之条にあるふるさと公園「たけやま」に寄って地粉手打ち蕎麦を食べました。なかなか美味でした。裏山から一列に連なって泳ぐ鯉のぼりが壮観でした。

〔 2004年4月23日レポ 〕
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あぢぃ・・・ (^^)

今日もあぢいですね~。
熊谷では12:32に40.1℃を記録しています。

ちなみにやっぱりあぢかった昨日、観測史上1位を記録した観測所はなんと43もありました。(→データ
北海道で36.0℃(更別)なんて、ちょっと想像つきませぬ。(火災報知器が誤作動してたいへんらしい。)

温暖化が問題になっていますが、ほんとのところどうなのか、ちょっと気象庁の統計ランキング(上位20)で遊んでみました。(元データは→こちら
気象庁の観測は1876年(明治9年)以来132年、温暖化が問題になりはじめた1990年以降の18年は観測期間の14%にあたります。

〔最高気温〕
1位は山形の40.8℃(1933/7/25)、昨日の館林の40.2℃は歴代8位。13位までが40℃越え。1990年以降は15で占有率75%(15÷20、以下おなじ)。

〔最低気温の高い順〕
1位は糸魚川の30.8℃(1990/8/22)、今年2007年で3つ(石垣島、沖縄仲筋、沖縄大原)更新されている。5位までが30℃越え。1990年以降は19で占有率はじつに95%。夜になっても気温が下がらなくなっている。

観測所の増加によって占有率が増えているかもしれないので、低いほうもみてみました。

〔最低気温〕
1位は旭川の-41.0℃(1902/1/25)、4位の富士山以外、すべて北海道で-35℃台がずらり。1990年以降はわずかに2(-35.8℃占冠2001/1/14、-35.8℃朱鞠内1990/1/28)で占有率10%。

〔最高気温の低い順〕
1位は富士山の-30.2℃(1977/2/17)、これも富士山以外すべて北海道。1990年以降は0。やはり寒い日が減っている?

ついでに雨と風もみてみました。

〔最大1時間降水量〕
1位は千葉香取の153mm(1999/10/27)、千葉、長崎、高知、三重、沖縄など、山を背負った海沿いの地域が多い。1990年以降は12で占有率60%。

〔日降水量〕
1位は奈良日出岳の844mm(1982/8/1)、これも奈良、高知、三重、和歌山など太平洋寄りの県に多い。1990年以降は15で占有率75%。

〔最大風速〕
1位は富士山の72.5m/s(1942/4/5)でダントツ。あとは沖縄の8が目立つ。1990年以降は3で占有率15%。8.9月と4月がほとんどで、台風と春の南風(春のあらし)が犯人だと思う。

〔最大瞬間風速〕
1位は宮古島の85.3m/s(1966/9/5)。これも沖縄が7と多い。1990年以降は9で占有率45%。

こうしてみると、やっぱり1990年以降、高温の記録がどんどん更新されている。雨や風の記録も増えてきていて、気候が荒っぽくなってきていることがわかります。
さてさて、どうなることやら。
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■ 不動湯(鉱泉) 「旅館 霊水 不動湯」 〔 Pick Up温泉 〕

<不動湯(鉱泉)「旅館 霊水 不動湯」> (富士吉田市、8:00~16:30、800円、0555-23-9239)
オフィシャルHP

富士吉田市の東、杓子山の懐ふかく佇むこの湯治宿は、源頼朝公が訪れたという言い伝えももつ古湯です。杓子山麓には他に明見(あすみ)温泉や杓子山鉱泉など地味めのお湯もありますが、そのなかでは知名度の高いお湯。HPによると、古くから万病に効く霊水とされ大切に守られてきたもので、今から100年ほど前、地域の人たちによりこの地方で一番古い湯治場として開湯、利用されてきたとのこと。
湯治宿で自炊もでき、日帰り客も相当入り込んでいます。ここは皮膚病に特効があるお湯として有名で、皮膚病患者専用の浴室もあります。




廊下手前が女湯、奥が男湯。脱衣所はわりにゆったりとしています。
窓の外に沢と緑が広がる明るい浴室に浴槽がふたつ。青いタイル浴槽が西日に映えていい感じ。
下を流れる沢の堰堤は赤茶に変色しているので、この沢水は鉄分を含んでいるようです。



右手にやや熱42℃くらいの加温槽(タイル貼6-7人)、左手にぬるめ30℃くらいの源泉槽(同3人)とシンプルな配置。加温槽は、カランから源泉を投入で槽内吸注湯があります。
源泉槽はふたつのカラン(右が冷たい非加温源泉、左が加温源泉と思われます)からの投入。以前入ったときは気がつきませんでしたが、今回は側面注入&吸湯があって、槽内循環しているかもしれません。ただし、お湯の鮮度は比較的高く、オーバーフローもあります。
カラン4、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜15時で男湯4人~独占。(女湯は5~10人の大盛況だったらしい)
カランのそばにはどちらの浴槽もコップがおいてありました。



加温槽のお湯は、うすく白濁しややなまり気味。空いていたのでほとんど源泉槽にいました。湯口そばでは弱い芒硝泉系の湯の香、はなれると若干の循環臭があります。



源泉槽のお湯は、ごくうすく懸濁、右カランは弱い収斂味のある雑味のすくない美味しい水です。
さして特徴のある湯ざわりはないものの、中程度のアワつきをともなうつつみこまれるようなやさしいお湯で、からだへの負担が少ないので長湯可。湯中の指先が硫酸塩泉のように青白く発光しています。浴後は爽快感とともに肌につやが出て油っぽくなるのが不思議。

源泉槽のお湯は以前より湯温が高く鮮度もきもち落ちているような気がしました。源泉槽の槽内循環(?)はなくてもいいのでは?

周囲は気持ちのいい山渓で、明るい浴室でゆったりとアワつきぬる湯に浸かるのは快感。空いていればゆったりとくつろげるいいお宿かと思います。
なお、料金はいつのまにか600円から800円になっていましたが、休憩所があって時間制限もないので、ゆったり過ごすならさほど割高感はないかも。



宿の裏側山手には源頼朝公ゆかりの硯水不動尊が祀られ、傍らには霊水の水汲み場(持ち帰り自由、境内下と境内鳥居脇の2ケ所)があって、これは浴用の源泉と同じものだと思います。
案内板には、腐りにくく長期保存できるとあり、この日もポリタン持参の人がたくさん来ていました。

鉱泉 泉温約10℃、pH=7.32、湧出量・成分総計不明、Ca^2+=10.42、Mg^2+=5.35、Fe^2+=3.5、Cl^-=1.42、イオウイオン=0.96、SO_4^2-=2.56 <S53.2.6分析>

やませみさん情報による分析データは&以前のレポは→こちら

〔 2003年5月7日レポに2007年8月再訪にて改筆 〕
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