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■ 河口湖温泉(天水の湯)「野天風呂 天水」



河口湖温泉(天水の湯)「野天風呂 天水」
住 所 :山梨県南都留郡富士河口湖町河口2217-1 (旧 南都留郡河口湖町)
電 話 :0555-76-8826
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :1,000円 (HPに200円割引券あり)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (富士山NET)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

何度となく入湯していますが、このところお湯がよくなっているので最新状況をまじえて再UPです。

「富士の見えるところに温泉は湧かない」といわれ、ながらくその代表例としてとりあげられてきた河口湖ですが、1990年代後半、待望の温泉が湧出し、富士河口湖温泉郷が開湯しました。
現在、「天水(てんすい)の湯」 、「麗峰(れいほう)の湯」、「霊水(れいすい)の湯」、「芙蓉(ふよう)の湯」、「秀麗の湯(しゅうれい)の湯」の5源泉が開発され、河口湖周辺の宿泊施設や入浴施設で利用されています。
ここは先陣を切ってオープンした古株の日帰り温泉施設。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 入口

'97年4月に開湯した河口湖温泉郷の民間日帰り施設で、河口湖の北東岸、久保田一竹美術館のすぐ上にあります。
以前は、河口湖温泉郷4湯(天水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 42.5℃ 蒸発残留物=4826mg/kg / 麗峰の湯 Ca・Na-Cl 37.0℃ 1760 / 霊水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 43.2℃ 4159 / 芙蓉の湯 Ca・Na-SO4・Cl 39.5℃ 3845)のなかでいちばん成分の濃いお湯とされていましたが、いまは再分析されてうすくなっているので詳細不明。

河口湖の北東岸、久保田一竹美術館のすぐ上にあります。
なお、このエリアは、河口湖大橋が2005年6月に無料化され、河口湖から甲府盆地へ抜けるR137河口2期バイパスがオープンして交通状況が大きく変わっています。
「天水」へのメインアクセスは「オルゴールの森美術館」「猿まわし劇場」などの前を抜けてのもので、以前、休日は大渋滞しましたが、バイパス効果もあっていまはわりに空いていてアクセスしやすくなっています。

泉源はおそらく施設上手にあると思われ、温泉スタンドも設置されています。

 
【写真 上(左)】 温スタ
【写真 下(右)】 後ろが泉源施設?

Pは狭くて傾斜もあるので初心者は要注意。
入口左手に券売機。割チケ持参の場合は正面フロントでの受付となります。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 エントランス

フロント右手に食事処、フロントおく正面に畳敷きの休憩所、左手が女湯、右手おくが男湯です。1階館内はちとせせこましいですが、2階に個室(料金別途)と仮眠室があります。

脱衣所はさほど狭くはないものの、団体が入ると辛いかな?
ロッカー有料100円はかなり抵抗感があります。

 
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 内湯

浴室は、内湯ゾーンに内湯(木枠伊豆石敷10人以上、ジャグジー付)+寝湯×2。
窓がちいさくやや暗めでこもり気味ですが、どことなく風情があります。

露天ゾーンは、左手の高みに源泉槽(石枠石敷4-5人)、その下に歩行浴(同、東屋付)、内湯側にメイン露天(同7-8人×2)とサウナ(休止中)。
以前、内湯とメイン露天あったジャグジーは、いまは休止しているようです。
露天ゾーンは高台にあり開放感も雰囲気もありますが、石組みが複雑すぎて段差が多く移動に神経をつかいます。

 
【写真 上(左)】 雰囲気ある露天
【写真 下(右)】 歩行浴

カラン7(少なすぎ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
有名施設ですが、団体客が入っていなければ週末でも意外に空いてます。

内湯は、木の湯口から投入(小さな源泉らしい木の湯口もあり)、槽内吸湯作動&スリットから内床へ少量の排湯、お湯はわりあい新鮮な感じでカルキ臭もほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 歩行浴の奥に源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽からメイン露天

メイン露天は石組の湯口からぬる湯投入(非加温源泉だと思う)+槽内注入+槽内吸湯で上面排湯口からの流し出し。
半循的湯づかいながら、以前にくらべてお湯はかなりよくなっています。
注入口ちかくでかなりのアワつきもありますが、これは注入撹拌によるものでは?
露天の湯口はどれも黄土色に色づいています。

 
【写真 上(左)】 メイン露天
【写真 下(右)】 源泉槽

目玉は何といってもぬるめ(というかかなり冷たい)の源泉槽。
以前つかっていた木樋の湯口からの少量投入はなくなり、いまは石の湯口からのぬる湯湯滝状投入1系統。
槽内排湯はなく、全量を下段歩行浴への流し出しは非加温かけ流しかと思います。(冬場は加温あるかも・・・)
河口湖エリアでは貴重な非加温かけ流し槽です。

湯温は内湯でやや熱、メイン露天で適温~ややぬる、歩行浴でぬるめ、源泉槽は30℃前半か。

 
【写真 上(左)】 源泉槽の湯口
【写真 下(右)】 以前の源泉槽の木樋湯口

お湯は、無色透明でうす茶の浮遊物。湯中の指先がはっきりと青白く発光しています。
以前は弱塩味を感じましたが、いまは芒硝味が卓越。
以前のミシン油のような軽質なアブラ臭が、いまははっきりとした灯油臭に変わっていて、これは湯口だけでなく源泉槽湯面でも香ります。
硫酸塩泉系のきしきしとした湯ざわりと硬質でつよい浴感のお湯で、長湯すると湯づかれします。
入浴中はさほどではないものの、浴後それなりの温まり感が出てくるどこか変わったイメージのお湯。

分析書上の成分濃度は以前よりかなりうすめになっているものの、浴感的にはむしろパワーアップしている印象。
温泉好きには「富士五湖周辺はたいしたお湯がない。」と思われがちかもしれませんが、なかなかどうして十分に入りごたえのあるお湯です。

ガイド類によると2009年にリニューアルしているようですが、全体にかなり年季入ってきている印象。
とくに脱衣所やカラン数など、ひと昔前のつくりなので、このへんで再リニューアルがほしいところか・・・。

料金1,000円は観光地価格ですが、周辺施設などで割引券が配られているし、HPでも200円割チケが提供されているので、実質は800円で入湯可です。

〔 源泉名:河口湖温泉 〕 <H20.9.2分析>
Ca・Na-硫酸塩温泉 32.2℃、pH=9.2、湧出量不明、成分総計=1.195g/kg
Na^+=177.1mg/kg (44.30mval%)、Ca^2+=191.1 (54.89)
Cl^-=54.4 (8.90)、HS^-=0.3、SO_4^2-=732.4 (88.66)、CO_3^2-=8.2
陽イオン計=370.8 (17.38mval)、陰イオン計=800.3 (17.20mval)、メタけい酸=23.8

〔 源泉名:河口湖温泉 〕 <H6.10.3分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 45.2℃、pH=9.04、162L/min掘削揚湯、成分総計=4.271g/kg
Na^+=732.8mg/kg (48.70mval%)、Ca^2+=665.3 (50.72)
Cl^-=873.7 (37.64)、SO_4^2-=1920.4 (61.07)、HCO_3^-=9.2、CO_3^2-=21.0
陽イオン計=1407.2 (65.46mval)、陰イオン計=2824.3 (65.47mval)、メタほう酸=13.0

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 富士河口湖町のジビエ(鹿肉)料理 〕
鹿の食害に悩む富士河口湖町では、「富士河口湖町産シカ肉取扱規程」を定め、精進地区に「富士河口湖町ジビエ食肉加工施設」を設置して、鹿肉料理で観光活性化を図ろうとしています。(「ジビエ」とは狩猟によって捕獲された野生鳥獣の食肉のこと)
現在のところ、もちこまれる鹿肉の量がすくないらしくあまり知られていませんが、そのうちメジャーなご当地グルメになるかもしれません。

〔 2012/07/30内容補強のうえUP (2000年以前から幾度となく入浴) 〕


E138.45.43.000N35.31.29.340

【 BGM 】
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■ 二ノ平温泉 「湯処 長楽」



二ノ平温泉 「湯処 長楽」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷525
電 話 :0460-82-2192
時 間 :9:00~20:00 / 不定休
料 金 :550円
紹介ページ (箱根・二ノ平小涌谷地区飲食店組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

二ノ平温泉は昭和38年にボーリングを開始した箱根ではわりに新しい温泉地。
源泉は10本以上ありますが、確認した範囲では主力源泉は「亀の湯」でつかっている宮城野第28号で、ここもその源泉をつかっています。
R1東海道から強羅駅へ下る県道723号関本小涌谷線沿い、二ノ平温泉の日帰り可施設では一番上手に位置するお宿。

 
【写真 上(左)】 エントランスまわりの看板
【写真 上(左)】 浴場入口

ドーム屋根、レンガ外壁にレースのカーテンと洋風な建物は、湯宿というより住宅かペンションのよう。
玄関先に看板がなければそれとはわからないかと・・・。

全4室のこぢんまりとした宿で原則素泊まり、客室にはミニキッチンを備え、とくに長期滞在客にフォーカスしているのでは。
9:00~22:00と気合い入った長時間日帰り対応をしていますが、すぐそばに有名な共同浴場「亀の湯」(入湯済未レポ)があるためか意外に地味で、温泉博士(201/01月号)の手形参加で知った温泉好きも多いのでは?

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

浴場は1階「長の湯」と地下の「楽の湯」があり、「楽の湯」には露天があります。
原則貸し切り利用で、タイミングによりどちらかに振り当てられるようなので、地下の「楽の湯」に当たったらラッキーか。
この日は「楽の湯」に入れました。

 
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口

脱衣所、内湯、露天ともそれなりにスペースがあり、これがほんとうに常時貸し切りなら贅沢。
どこもきっちりと清掃がきいて居こごちはよさそう。
内湯は伊豆石(十和田石)づくり3-4人くらい、露天は五右衛門風呂風の1人用樽風呂が東屋の下にちんまりと設えられています。

カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時で独占。

内湯の石の湯口は投入なく、露天にある源泉ラインから窓ごしに竹樋を通じて投入。
底面注吸湯とオーバーフローがあり、半循環的湯づかいとみました。
つかっていない湯口の下につながれた3連の竹樋がナゾ。

露天は源泉口から内湯に引き込むラインの途中から分岐し、これを竹樋で受けて浴槽内に注入する仕組み。
槽内注吸湯なくオーバーフローはかけ流しかと思います。

いずれもえらくテクニカル(^^)な湯づかいで、70.0℃という高温泉を加水なしでつかう工夫が感じられます。

いずれの湯口も高温泉絞り投注入なので湯量は多くありません。
湯温は内湯で42℃、露天で38℃ほどか。

お湯はやはり露天のほうがよく、ほとんどここにいたので露天のレポです。
わずかに懸濁したお湯には、うす茶の湯の花がたくさんただよいます。
よわい重曹塩味に、のどにスルスルと入っていくような芒硝泉系の味がまじります。

ミシン油系のアブラ臭が湯口で明瞭。
内湯に入ったときに消毒臭とはちがうシャープな温泉臭がしたのですが、これはこのアブラ臭がよわく香ったものだと思います。
アブラ臭は強羅の「翠光館」でも感じましたが、それよりもつよいかと・・・。

かなり明瞭なヌル(ツル)すべととろみがあり、これは重曹アルカリとメタけい酸のダブル効きによるものでは?
あたまりもつよく、なかなかに入りごたえのあるお湯です。

 
【写真 上(左)】 テクニカルな湯づかい (露天)
【写真 下(右)】 二ノ平の源泉櫓

イメージ的には箱根のお湯というより、上州、吾妻あたりのお湯に近い感じか・・・。
「亀の湯」(入湯済未レポ)、「翠の湯」そしてここは、宮城野第28号という同一の源泉をつかっているはずですが、清澄な「亀の湯」、硫酸塩泉的な「翠の湯」、そしてアブラ臭香るこことそれぞれニュアンスが違うような気もします。
ひょっとして別源泉、あるいは複数源泉でそれぞれ混合比がちがうのかも・・・。

1階「長の湯」の湯づかいは不明ですが、すくなくとも地下「楽の湯」を貸し切りで550円は、相場の高い箱根では破格の安さでは?
Pもあるので、温泉好きは立ち寄ってみるのも面白いかと。

〔 源泉名:宮城野第28号 〕 <H10.12.7分析>
Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 70.0℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1120mg/kg
Na^+=258mg/kg
Cl^-=232、SO4_2^-=169、HCO_3^-=195
メタけい酸=184、メタほう酸=9.27

<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置設置:あり 消毒処理:なし

〔 2012/07/30UP (2006/05入湯) 〕


E139.3.9.694N35.14.19.127
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■ しおさい温泉(黒潮の湯) 「温泉旅館 しおさい」

 

しおさい温泉(黒潮の湯) 「温泉旅館 しおさい」
住 所 :千葉県館山市船形1295-52
電 話 :0470-27-2860
時 間 :10:00~20:00(事前確認おすすめ)
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (館山市観光協会)

さりげに自家源泉のお宿が点在する南房、館山エリアですが、北部の船形方面にはすくなく、ここは貴重な自家源泉をつかう湯宿で、しかも日帰り対応しています。

 
【写真 上(左)】 近くの海岸
【写真 下(右)】 地魚

船形漁港そばの海沿いにあり、外観は旅館というより民宿的。
入口に大きな看板を掲げているのですぐにそれとわかります。

 
【写真 上(左)】 目立つサイン
【写真 下(右)】 海辺の宿です

館内も民家ぽく、小振りな浴室がおそらくひとつ。
一度行ったときはお湯が貼られていなかったので、2度目のトライで攻略。
冷鉱泉わかし湯なので事前TELが賢いかと・・・。

 
【写真 上(左)】 袖看板は「民宿」
【写真 下(右)】 館内

こぢんまりとした浴室にみかげ石づくり2-3人ほどの浴槽がひとつ。
内床もみかげ石仕立てでなかなか豪勢です。
HPにも「貸切家族風呂」とあるので、ほとんど貸切で利用されているようです。

 
【写真 上(左)】 蓋がしてあります
【写真 下(右)】 浴槽

カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
週末13時で貸切。

浴槽の上にのせられたがっしり重い木板8枚を外して入ります。
壁面から冷温混合栓とカランが突き出ていて、カランの上には「温泉水」の掲示。
冷たい温泉カランは掲示どおり温泉を感じ、冷温混合栓も真湯ではないような感じがしました。
側面2ケ所の槽内口は吸引なく、入ったときは注入があってのちに止まりました。
オーバーフローなく湯温が保たれているので、加温装置を使用しているのでは?

 
【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 温泉カラン

うすく緑黄色がかったお湯はうす茶色の浮遊物を少量浮かべ、よわい塩味重曹味にほのかな磯の香。
カルキ気は感じられませんでした。
よわいヌルすべととろみのある、よくあたたまるお湯です。
スペックにくらべてきもちうすいような気もしないではないですが、温泉らしさは充分に感じられます。

ただ、貸切的なちいさな浴場なので、ファミリーか温泉マニア向きのお湯のような気がします。

〔 源泉名:しおさい温泉 黒潮の湯 〕 <H8.12.6分析>
Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.4℃、pH=・湧出量不明、成分総計=1.179g/kg
Na^+=344.2mg/kg (87.14mval%)、Mg^2+=12.0、Ca^2+=16.5、Fe^2+=0.1
Cl^-=336.8 (56.78)、SO_4^2-=130.1 (16.20)、HCO_3^-=256.3 (25.10)、CO_3^2-=9.0
陽イオン計=385.4 (17.18mval)、陰イオン計=732.6 (16.73mval)、メタけい酸=60.3

<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過:記載なし 塩素系薬剤使用:記載なし
※「この温泉は浄化槽置(ママ)がされておりますのでとても衛生的です。」という掲示あり。

■ブランドグルメ
〔 船形の大あさり 〕
「大あさり」といえば知多半島や渥美半島の名物ですが、内房船形でも名物として知られています。
アサリとは別種のウチムラサキという貝で、アサリより大ぶりでアサリのような模様はありません。
醤油を垂らして焼く”浜焼き”は、香り、味とも絶品です。

〔 2012/07/30UP (2008/01入湯) 〕


E139.50.41.755N35.1.21.419
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■ 奈良原温泉 「あさま苑」

 

奈良原温泉 「あさま苑」
住 所 :長野県東御市奈良原 (旧 小県郡東部町)
電 話 :0268-62-2809
時 間 :14:00~17:00(要事前確認) / 繁忙時不可(土日不可という情報もあり)
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (信州うえだ観光データベース)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

東信、湯ノ丸高原の麓にたたずむ大正十一年創業の自家源泉宿が日帰り対応。
文豪、島崎藤村とも親交のあった、東部町(現 東御市)出身の水彩画家、丸山晩霞画伯がたびたび逗留した宿としても知られています。

滋野から標高1,732mの地蔵峠を越えて鹿沢に抜ける県道94東御嬬恋線は、かつて”湯道”とよばれ、要所要所に”百体観音石造町石”といわれる観音さまが祀られています。
滋野(祢津)の新張が一番、奈良原温泉で三十番、旧鹿沢温泉で百番となります。

この”湯道”が地蔵峠への急坂にさしかかるあたりに一軒宿16室の奈良原温泉「あさま苑」があります。
県道沿いに建っているのですぐにそれとわかります。
なお、ここは繁忙期など日帰り休止することもあるので事前TEL必須、また、土日不可というWeb情報もあるので要注意です。

 
【写真 上(左)】 県道からの外観
【写真 下(右)】 浴場入口

外観からは県道沿いの薄っぺらな宿を想像しますが、なかなかに奥行きのある宿です。
高原の宿らしい清楚な館内。浴場は廊下を渡って、卓球所の前を抜けた奥。
たしか手前が女湯、おくが男湯でした。

 
【写真 上(左)】 年季入った体重計
【写真 下(右)】 浴室からの眺め

脱衣所はこぢんまり。端におかれた年季入った体重計が存在感を放っています。
おちついたたたずまいの浴室に、手前源泉槽(長方形石枠石orコンクリ敷1-2人、17℃くらい)と窓側に加温槽(円形石枠石敷4-5人、ややぬる)のふたつの浴槽。
ともに湯口まわりを中心に鉄分で赤茶に変色し、とくに源泉槽は湯口まわりに緑のコケも生えてすごいことになっています。

 
【写真 上(左)】 タイル絵
【写真 下(右)】 タイル職人さん?

浴室はレトロなタイル貼りで、壁面のタイル絵がいい味を出しています。
窓をあけると林ごしに御牧ヶ原方面も望めるなかなかのロケ。
標高1,100mの涼気がここちいいです。

天井は高く、こもりはほとんどありません。
カラン4、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜14時で独占。

 
【写真 上(左)】 加温槽
【写真 下(右)】 適温槽の源泉湯口

加温槽は、赤茶に変色した石の湯口からやや熱湯を大量投入し、べつに源泉槽の湯口から樹脂パイプ経由で冷たい源泉を引き込み。非常にシンプルかつわかりやすい源泉投入です。
槽内注排湯不明でオーバーフローなし。

 
【写真 上(左)】 源泉の引き込み
【写真 下(右)】 加温槽の湯色

源泉槽は、緑のコケにおおわれ黄土色に変色した石の湯口から冷たい源泉を大量投入し、金属筒の上面あたりから排湯。オーバーフローはないですが、お湯の感じからかけ流しかそれに近い湯づかいとみました。

 
【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口

加温槽のお湯は、透明度数cmの黄土色にごり湯で赤茶色の浮遊物がただよいます。
金気+焦げ臭で金気臭は源泉槽よりよわく、焦げ臭はつよめに感じます。
循環かと思いますが、お湯のコンディションはかなりのもので楽しめます。

 
【写真 上(左)】 源泉槽の湯色
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口&湯色

源泉槽のお湯(水)は逸品です。
透明度は適温槽より高く10cmほどで、緑がかった黄土色のにごり湯。身を沈めるとオレンジと黒のよさげな浮遊物が舞い上がってすごいことに・・・。
収斂味+微炭酸味+金気味、おだやかな金気臭+弱焦げ臭のうらでかすかにドクダミ的な匂いが香ります。複雑な成分を物語る味臭です。

鉄泉系のギシギシとした湯ざわりと、弱酸性泉特有の肌に染み入るような浴感で、冷温交互浴がすこぶる快感、なかなか脱出できません。
あたたまりはつよくなく、入るほどに気持ちがおちついていくような大人向けのお湯で、浴後は肌にうっすらと金気がのこります。

 
【写真 上(左)】 湯色&浮遊物
【写真 下(右)】 泉源?

分析書のpHは6.53ですが、緑礬泉的ニュアンスも感じ、なんとなくもっと低いような(pH=4くらい)感じもしました。

想定外に個性のつよいお湯で満足。
「規定泉循環だから」とはじいているとこんな上質なお湯を見落とすことになるので、湯めぐりは油断できません(笑)

東信エリアはさりげに個性派クセもの系のお湯がありますが、ここはそのなかでもキャラの立った1湯かと・・・。
夏場に再訪してじっくり味わいたいお湯です。

〔 源泉名:奈良原温泉 〕 <H14.12.6分析>
規定泉(メタけい酸、メタほう酸)(Mg・Ca・Na-HCO3型) 17℃、pH=6.53、湧出量不明、蒸発残留物=368mg/kg
Na^+=37.7mg/kg (27.57mval%)、Mg^2+=25.3 (35.00)、Ca^2+=38.7 (32.47)、Fe^2+=4.8
Cl^-=9.4、HCO_3^-=341.7 (95.07)
陽イオン計=111.15 (5.95mval)、陰イオン計=352.00 (5.89mval)、メタけい酸=87.2、メタほう酸=10.7、遊離炭酸=205.3
※面白い泉質なので、筆者にてmval%、イオン計値などを概算してみました。

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置利用:あり 消毒処理:あり

〔 脱衣所掲示 〕
この鉱泉は紫外線に恵まれた高原の地中より湧く、炭酸イオン系を主成分とする弱酸性の泉質でございます。(以下略)

■ブランドグルメ
〔 東御のクルミ 〕
東御市のなかでもとくに旧 東部町周辺は、クルミの産地として知られています。
かつてこのあたりでとれるクルミは「信濃グルミ」とよばれ、国内有数の品質を謳われていました。
いまは、清香(せいこう)、要鈴(ようれい)といった品種が栽培されているようで、東御市滋野にある道の駅「雷電くるみの里」では毎年11月にクルミ祭りが開催されます。ここではくるみソフトも人気のようです。
(JA長野県Webなどを参考。)

〔 2012/07/25UP (2008/10入湯) 〕


E138.23.36.766N36.23.25.105

【 BGM 】
あまりに暑いので、夏っぽいやつ3発ほど・・・。






1983年夏の名盤「ユートピア」収録の佳曲。BackのグルーヴがほとんどAOR(笑)
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■ 喜久の湯温泉 「喜久乃湯温泉」

 

喜久の湯温泉 「喜久乃湯温泉」
住 所 :山梨県甲府市朝日5-16-6
電 話 :055-252-6123
時 間 :10:00~21:30 / 水休
料 金 :400円
紹介ページ (タウンページ)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

甲府市北部、湯村温泉の東側にある温泉銭湯。
甲府と縁のふかい作家、太宰治が通ったお湯として、太宰ファンには知られているようです。
昭和14年1月、新婚の太宰は甲府市御崎町56番地に新居を構え、執筆の傍ら夕刻になると近くのこのお湯に通ったそうです。
甲府市HP、脱衣所掲示などを参考。)

 
【写真 上(左)】 周辺は住宅地
【写真 下(右)】 年季入りすぎの看板

喜久の湯の創業は昭和九年、老舗の銭湯で、甲府山の手の寺町的な落ちついた住宅地の一角にあります。
場所は甲府市北部を東西に走る「山の手通り」の「朝日5」T字路の北側ですが、ここから行くとPへのアプローチが一通で阻まれそうなので、その東側手前の「武田」交差点か「新紺屋小学校西」交差点を北に折れ、1つ目の西行き一方通行路を左折するのが賢いかも。
Pは数ヶ所に10台以上あるようです。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 外壁掲示の施設案内

改装された外観はさしたることもなく、下駄箱から館内に入るアプローチもふつう。
右手が男湯、左が女湯です。

 
【写真 上(左)】 袖看板
【写真 下(右)】 入口

ところが暖簾をくぐったとたん、一気に気合い入った「喜久乃湯」ワールドに引きずり込まれます。
入口脇、浴場に向けどっしりと据えられた番台、磨き上げられた木の床、焦げ茶のゲキしぶ木製ロッカー、壁に掛けられた商店や医院のレトロな看板、年季入った扇風機や籐カゴ・・・。
ゆったりとした脱衣所のむこうに、明るく広々とした浴室が見えています。
老舗系銭湯としてほとんど文句のつけようのない仕上がりです。

太宰治ファンの来訪もあるのか、脱衣所ロッカーのところどころに太宰治関連の記事などが貼られています。
土曜10時すぎで7人ほどもお客がいたのにはびっくり、おそらく1番湯の客かと思いますが、しっかり固定客をつかんでいそう。

浴槽ではジェットやジャグジーが元気に稼働しているのに、湯気の抜けよくこもりはまったくありません。
手前から高温ジェット槽(5-6人、循環、適温)と隣りあって高温ジャグジー槽(2-3人、循環、やや熱)。すこし離れて右手おくに低温ジャグジー槽(6-7人、かけ流し、ややぬる)とおくに一段高く低温かけ流し槽(3-4人、25℃くらいか?)の4槽。
正面おくには年季入ったサウナも設置されています。

カラン18、シャワーあり、シャンプーなし、ドライヤー確認し忘れ。
臙脂色のタイルが貼られた立ち上がりから突き出た推下式吐水カラン2連(お湯&水)と上部に固定式シャワーの正統派銭湯仕様の洗い場。桶はもちろんケロリンです。

 
【写真 上(左)】 浴場全景 (外壁掲示のパネルより)
【写真 下(右)】 かけ流し系の2槽 (同)

浴槽はゆるやかにカーブを描き、臙脂色タイル枠&水色タイル敷の浴槽がタイルを敷いた内床の上でよく映えています。
一番おくの源泉低温槽だけは、なぜか臙脂色タイルの枠どりがありません。

手前循環2槽は槽内注吸湯でオーバーフローなし。
低温ジャグジー槽は、石組みの湯口からの投入+ジャグジー底面注入でオーバーフロー。
低温かけ流し槽は、ちかくにコップがおかれた湯口からやや冷たい源泉をかなりの量投入で潤沢にオーバーフロー。

さてお湯です。
手前の循環2槽はカルキ臭がよわく香り、お湯はさしたるものではありませんでした。
で、おくのかけ流し系浴槽についてレポします。

ほぼ無色透明のお湯には灰色とうす茶の浮遊物が浮かびます。
石膏芒硝泉の味がしっかりで、甘い石膏系の湯の香が湯面からも香ります。
硫酸塩泉系のきしきしとツルすべが拮抗する質感ある湯ざわり。
さほどつよくはないものの、とろみと湯中の指先の青白発光もありました。

あたたまりはさほどつよくないですが、甘くみて長湯するとあとでどっしりときます。
浴場内に貼られている分析書をみると、なんとSO_4^2-=664.20mg/kg (95.13mval%、末尾※参照)の含芒硝石膏泉。
甲府周辺で、これだけ純度の高い硫酸塩泉はちょっと記憶になく、ただならぬ浴感もなるほど納得がいくというもの。

あまりに浴場の雰囲気がよいので、これだけでOK、お湯はそこそこでもいいやと思いましたが、思いがけぬ正統派硫酸塩泉にふたたびぶっとび・・・(笑)
こんなすばらしいお湯をこれまで未湯で放置していた自分に反省しきり。

混んでいたので写真はありませんが、温泉好きにもレトロ好きにも、ここはぜひ訪れて生の雰囲気を味わってほしいと思います。

〔 源泉名:「喜久の湯」温泉 〕 <分析日不明>
Ca・Na-硫酸塩温泉※ 泉温・pH・湧出量不明、イオン計(TIM)=1001.4mg/kg
Na^+=84.30mg/kg (25.04mval%)、Ca^2+=218.50 (74.47)、Fe^2+=0.1、Cl^-=12.70 (2.46)、SO_4^2-=664.20 (95.13)、HCO_3^-=17.80
陽イオン計=305.60 (14.64mval)、陰イオン計=695.80 (14.53mval)、メタけい酸=32.7
※ 泉質名掲示は不明瞭だったので、筆者でmval%値を概算(上記( )内)して推定。

■ブランドグルメ
〔 おざら 〕
暑~い甲府の夏を彩る郷土食で、冷やした”ほうとう”などの麺を温かいつゆにつけて食べるもの。
もともとは湯村温泉の西、敷島町あたりの郷土料理だったという説もあるようです。
シンプルな料理だけに”つゆ”が決め手となり、夏野菜などがふんだんに入れられます。

〔 2012/07/05UP (2012/06入湯) 〕


E138.34.13.026N35.40.17.394

【BGM】
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