関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 湯宿温泉 「湯本館」 〔 Pick Up温泉 〕
<湯宿温泉「湯本館」>(みなかみ町(旧新治村)、時間要問合せ、600円、0278-64-0011)
オフィシャルHP
湯宿温泉の旅館では「金田屋旅館」は入ったことはありますが、ここは未湯でした。めがねさんとナイジェルさんのレポあり。温泉街の奥にある老舗の旅館です。
外観はレトロでもなく純和風でもなく、やや個性に欠けるものの、佇まいは落ちついています。暗めの館内、廊下を歩いていくと中庭に屋根掛けされた泉源があります。そのすぐ横に男湯(混浴説もあり)、廊下を挟んで女湯と家族風呂があります。家族風呂は日帰りでも入浴可のようですが、入りませんでした。(後日確認=別料金)
男湯の脱衣所はゆったりとして老舗の湯宿らしい落ち着きがあります。さらにいいのが浴場。脱衣所より一段ひくく円形10人くらいの湯船(石縁、タイル壁面、石敷)が鎮座しています。天井が高く湯気の抜けがいい居ごこちのいい浴場です。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時でタイミングよく男湯独占(入るとき脱衣所に3人いた)、女湯3人、家族風呂入浴中でした。湯治宿なので連泊客が昼間に入ることも多いのかも。
湯船の奥、岩枠の玉石が敷き詰められた大きめの湯口まわりは石膏の盛大な析出で真っ白け。飲泉用の柄杓が何本か置いてあります。湯口の一画から湧きだした熱い源泉が、玉石のあいだをしみ込んで湯船側面3ケ所から注入されています。泉温が高いので、このようなしくみで自然冷却しているのかと思います。
槽内排湯は見あたらず、かなりの量をオーバーフローでかけ流しでしょう。
やや熱め~適温のお湯はほぼ無色透明で、白とうす茶色の湯の花が舞っています。ほこほことした石膏味に甘い石膏臭が明瞭。きしきしとした湯ざわりにとろみが加わり、染み渡るような奥深い浴感が印象に残ります。
かなり強い温まりがありますが、トドになるスペースがたっぷりあるので快適。どうにも立ち去りがたく、ついつい長湯になりました。
湯宿の共同湯はいくつか入っていますが、いずれもゲキ熱で湯もみにアセしながらの入浴だったので、湯宿のお湯を適温でじっくりと味わえたのははじめて。すばらしいお湯です。
落ちつきある雰囲気といい、含蓄のあるお湯といい、温泉王国北毛らしいスグレものの浴場だと思います。
<湯本館>
Na・Ca-硫酸塩温泉 62.7℃、pH・湧出量不明(自然湧出)、陽・陰イオン計=1355mg/kg、Na^+=274mg/kg (58.10mval%)、Ca^2+=169 (41.11)、F^-=4.4、Cl^-=131 (18.57)、SO_4^2-=750 (78.46)、陽イオン計=448 (20.5mval)、陰イオン計=907 (19.9mval) メタけい酸=64.2、メタほう酸=6.5 <H5.5.14調査>
<温泉利用掲示(HPより)>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過装置:使用なし 消毒剤:使用なし
〔 2005年11月11日レポに加筆 〕
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□ エリア別総覧 山梨-1 (東部・富士五湖)
従来、有名な温泉地は下部、湯村、石和、増富ラジウムくらいしかなかった山梨県ですが、じつは数多くの源泉を擁します。とくに甲府盆地周辺はモール泉のメッカで、甲府市は堂々たる温泉都市です。
エリアごとに泉質が異なるのが特徴で、概括すると、東部・富士五湖エリアのグリーンタフ系硫酸塩泉、東山梨の単純硫黄泉、石和~甲府盆地のモール泉、峡南の硫酸塩系単純硫黄泉、早川筋の硫酸塩泉、峡北の重曹泉・重炭酸土類泉となるでしょうか。
湯づかいのレベルは西高東低で、甲府盆地周辺は豊富な湯量を活かしたかけ流し施設が多くみられるのに対し、東部や富士五湖エリアは循環施設がメインとなっています。
順にみていきます。
■ 山梨-1 (東部・富士五湖) → 【 レポのリスト 】
大きく桂川沿い・北都留エリア、秋山・道志エリア、郡内(都留)エリア、富士五湖エリアに分かれる。
<桂川沿い・北都留エリア>
桂川沿いや山際に小規模な冷鉱泉が点在しハイカーなどに利用されているが、お湯に定評のある施設はすくなく、情報もすくない。北都留では丹波山の「のめこい湯」と小菅村「小菅の湯」の2大センター系が有名。「のめこい湯」はイオウ気のある良泉で仮設時はイオウ臭ぷんぷんのお湯で温泉マニアの話題をさらったが、いまはセンター系的湯づかいに落ちついている。
奥秩父飛龍山の山中にある「三条の湯」は、ふるくから山の秘湯として有名。
<秋山・道志エリア>
このエリアも有名な温泉地はないが、近年掘削により開発された施設がいくつかあって、いずれも日帰りメイン。泉質はおおむねグリーンタフ系の硫酸塩泉で、意外に入りごたえのあるお湯がある。旧秋山村の「秋山温泉NESPA」は総計=0.5g台の硫酸塩泉系のアル単ながら内湯の湯づかいがよく、ゆったりとやさしいぬる湯が楽しめる。道志村の「紅椿の湯」は比較的湯量が多く、飲泉所もある本格派で、循環ベースながらなかなかに力のあるお湯が味わえる。
ただしこのエリアはキャンプ場のメッカで、シーズン週末の夕方は殺人的に混む。
<郡内(都留)エリア>
大月市や都留市には意外にたくさんの源泉があるが、詳細不明のものが多い。そのなかで強烈な赤茶鉄泉の鄙び宿「笹子鉱泉」とセンター系ながらぬる湯の源泉槽をもつ「芭蕉月待ちの湯」が白眉。ただし後者は週末混む。
<富士五湖エリア>
「富士山のみえるところに温泉は湧かない」といわれ、ながらく温泉不毛の地だった富士五湖エリアにも源泉が開発されている。山中湖周辺はうすめのアル単で個性に欠けるが、富士河口湖温泉郷の5つの源泉はいずれも硫酸塩-塩化物泉系の塩類泉で源泉じたいの力はある。温泉の歴史が浅いうえに利用施設が多いので、管理が容易な循環主体となるのはやむを得ないところだが、そのなかでは小浴槽ぬる湯かけ流しの「麗峰の湯」と石油臭香る源泉冷浴槽をもつ「「野天風呂天水」」がおすすめ。「天水」には温泉スタンドもある。
最新、5番目の源泉”秀麗の湯”をつかう「丸弥荘」のお湯は、このエリアでは珍しい赤茶のにごり湯。この源泉は利用施設がすくないので日帰りで入れるここは貴重。
富士吉田周辺では、最近富士急ハイランドが「ふじやま温泉」をオープン。Mg・Ca・Na-HCO3・SO4・Clのストレートフラッシュ温泉だが、いまのところお湯についての評価はきかない。杓子山のふもとには「不動湯」があり、湯治客を集めている。もちかえり自由の霊水は大人気。
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■ まえばし駅前天然温泉 「ゆ~ゆ」 〔 Pick Up温泉 〕
このところ何回か前橋の「ゆ~ゆ」にいきました。お湯のイメージがかなりかわっているので、オープン時からのレポをまとめてアップしてみます。
【 最新バージョン 】
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<まえばし駅前天然温泉「ゆ~ゆ」> (前橋市、10:00~23:00、600円/3.5h(無制限?)、027-224-0111)
オフィシャルHP
一時は新規オープン競合施設に客をとられていた「ゆ~ゆ」ですが、料金改定と湯づかい改良、食堂メニューの改変など対抗策を打ち出し、最近は客足が戻っています。
施設については以前レポ(下記)しているので、泉質と湯づかいメインにレポします。
夕方いくと浴槽が満杯のこともある最近の「ゆ~ゆ」。客層はファミリー客がすくなく、いかにも「群馬の温泉好き」といった年輩の客層がメインで落ちついています。
内湯、露天とも湯口で焦げ臭が強まり、焦げ臭+金気貝汁臭+弱ガス臭に重曹味+弱塩味+金気だし味+僅微苦味+微うま味の複雑な味臭。以前のアブラ臭食塩泉のイメージは陰をひそめ、むしろ重炭酸土類泉的なお湯に変化しています。
お湯は緑茶色のうすにごりで茶と黒の浮遊物が舞っています。
オーバーフロー量はとくに内湯で以前より多く、湯面でも一時感じられた鉄のなまった感じはなく、鮮度感が高まっている反面、濃度感は減じて温まりも弱くなっています。
で、お湯が面白くなくなったかというとそんなことはなく、前橋駅前で山の名湯、重炭酸土類泉を味わえるとは驚異的。湯ざわりもツルすべよりは肌に染み込むイメージです。最近の「湯都里」もそんなイメージがありますが、「ゆ~ゆ」のほうが明瞭。
露天は一時鮮度が悪化していましたが、最近は回復していて、以前のとおり内湯よりコンディションがよくなっています。水風呂も絶好調(ただしなかなか空かない)。
温泉利用掲示は下記のとおりですが、たしかに加水はあると思います。
アブラ臭食塩泉→重炭酸土類泉へのイメージの変化については、井水による希釈(井水はたぶん重曹鉄泉系だと思う)か源泉じたいの泉質の変化が考えられますが、たぶん両方でしょう。
前橋~渋川あたりのアブラ臭食塩泉はおおむねモール重曹泉系に変化していると思われ、ホテホテしおしおアブラ食塩泉の面影をのこしているのは、「スカイテルメ渋川」、「ばんどうの湯」くらいでしょうか・・・。
それにしてもこのエリアのお湯のレベルの高さ、おそるべし!
Na-塩化物温泉 57.5℃、pH=7.3、455L/min(1500m動力揚湯、成分総計=4.30g/kg、Na^+=1397mg/kg (90.68mval%)、Ca^2+=86.5、Fe^2+=1.4、Cl^-=1971 (86.84)、HCO_3^-=643 (15.89)、陽イオン計=1523 (67.0mval)、陰イオン計=2622 (66.3mval) メタけい酸=57.4、メタほう酸=68.1 <H12.7.18分析> (源泉名:くりまの湯)
※ 温泉分析書はオープン時から同一。
<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:なし 循環:なし 塩素投入:なし
【 お湯悪化バージョン / 2005年9月11日レポ 】
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まえばし駅前天然温泉「ゆ~ゆ」にひさしぶりに行ってみました。
ここは経営者が替わったという情報があって、実際、オペレーションも若干変わっていました。
・1階にあった雑貨ショップがなくなった。
・食事処のメニューがファミレスっぽくなっている。
・露天のベンチがなくなっている。(で、浴槽フチに腰掛ける客多数で混雑)
お湯もかなり変わっています。
内湯・露天ともに湯口の湯温が低くなっていて、たぶん以前はなかった場所に注入と吸湯があります。湯面が盛り上がるほどの熱湯の大量注入については、これが加熱源泉かどうかは正直わかりませんでした。湯口からの投入量とオーバーフローの量はさほど変わりはありません。(”かけ流し”掲示はそのまま)
とくに露天のにごりが強くなり、アブラ臭はほとんど感じられず、金気のなまったような独特の臭い(内湯では以前からあった)が鼻について、鮮度感はあきらかに落ちています。
湯口のお湯は以前より湯温が落ち、アブラ臭と塩気が弱まって金気が強まっているようなイメージ。だし味が強まり味的にはむしろ美味しく ^^; なっているような・・・。
気に入りだった水風呂は依然として井水使用かと思いますが、金気はほとんど感じられなくなっています。
客層はファミリー層と若いグループ客がほとんどでスパ銭モード全開。年輩客はあまりいませんでした。
この日は市内で大きなイベントがあったので、入り込みが多くお湯がなまり気味だったのかもしれませんが、こんなにお湯の劣化した「ゆ~ゆ」ははじめてです。
とても気に入りでよく通った「ゆ~ゆ」ですから、この状況が一時的なものであることをただ祈るのみです。
【 安定期バージョン / 2003年10月13日レポ 】
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前橋駅そばに誕生したまちなかの民営日帰り施設。めがねさん、ONKEN21さんのレポあり。気に入りのお湯で、群馬に出撃するとついつい帰りに寄ってしまいます。
前橋駅北口メイン通りに面し(駅前ロータリから1つ目の歩道橋手前の信号右手)、駅から徒歩2分の立地ですが裏手にPもあります。明るい館内は、高い天井、総フローリング、暖色系の照明となかなか快適な環境演出。10分1000円ヘアカットや手もみ院も併設されてます。
2階にある浴室は、内湯大浴槽(石枠タイル造20人以上)、かけ湯槽、露天(石貼10人)にサウナと水風呂が増設されました。カラン28、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。サウナ(3.4人)と水風呂(1人)は狭すぎるのが難ですが、益子焼きの名工、大塚昌三氏作の陶製水風呂は入り心地がいいです。
露天は、塀に囲まれた軒下タイプで開放感がないのは残念。でも風は適度に通ります。土曜18時で男湯30人以上と以前に比べると全然混んでいますが、それでもゆったり。全体にとても機能的に造られた居心地のいい浴室で、ゆったりとお湯を楽しめます。
内湯大浴槽は、石の湯口からの投入&かけ湯槽からの少量流れ込みで底面吸湯×1。潤沢なオーバーフローがあって、浴槽まわりは鉄分で赤茶に変色しています。
露天は、石の湯口から30L/minほどの投入&底面注入でこちらもオーバーフロー。「かけ流しで塩素消毒もなし」との掲示があります。露天の方がお湯の回転が速く、アブラ臭強く濁りも薄くて新鮮な感じです。
水風呂は、地下200Mから汲み上げの金気臭・味の井水を40L/minほど投入のかけ流し。洗い場のカランもこの井水を使用しているかと思います。
適温のお湯は、緑茶色ささ濁りで茶色と黒の浮遊物あり。湯口は弱塩味に新鮮な鉄分らしいだし味が効いたあさり汁風味でなかなか美味しいですが、「鉄とマンガンを多く含むのであまり飲まないように」との掲示。
東鷲宮百観音の油粘土臭に弱金気臭と弱墨臭を加えた感じはアブラ臭の王道かと・・・。
重曹泉系のツルすべに食塩泉の重量感ある浴感を兼ね備えた入り応えのあるお湯ですが、浴後はお肌すべすべとなる上品な浴感。(連れがえらく気に入っております ^^;)ただし、浴槽が広いので、湯口付近と端の方で鮮度に差があるのは致し方なしかな?
しかし、県庁所在地の駅前にかけ流し温泉が出現とは、やはり群馬恐るべし ^^;) 社長は女性でスタッフも若い女性が多く、細かいところまで心遣いが行き届いています。施設、雰囲気、泉質、お湯づかいが揃ったおすすめ湯かと思います。
【 サウナ&水風呂デビューバージョン / 2002年12月26日レポ 】
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まえばし駅前天然温泉「ゆ~ゆ」に行きました。
群馬に出撃するとついつい帰りに寄ってしまいます。もう10回近いかも?
サウナ&水風呂ができてから2回目ですが、なぜか脱衣所ゾーンにあるサウナは小さすぎて残念。(4人位しか座れず待ち状態)
益子焼の大瓶の水風呂は、地下200Mから汲み上げの金気臭・味のする井水を40L/minほど投入のかけ流し。
洗い場のカランは前から水道ではないような感じがしてましたが、この井水使用では?
前より内湯の湯口の鉄分が増えた感じで、あさり汁の味がして美味しいです。
露天の湯口は内湯より塩味が強く、しょっぱいあさり汁風味。
あいかわらず露天の方が鮮度がよさげでアブラ臭も強く、投入量もオーバーフローもいままででいちばん多い感じです。
連休最終日の18時で30人以上と盛況でした。(噂が広がったか?)
でも、浴室も浴槽もゆったりしてるのでぜんぜん問題なし(サウナ以外 (^^; )。
充実の施設で良質のかけ流し温泉が楽しめるとは本当に贅沢です。
あったまるお湯なのでとくに冬場がおすすめです。
【 オープン直後バージョン / 2002年7月17日レポ 】
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<前橋駅前天然温泉「ゆ~ゆ」(群馬県前橋市、10~23時、700円/2.5H、027-224-0111)
6/3オープンの前橋駅前の日帰り施設。6/3に早くもめがねさんレポ済みですね。
前橋駅北口メイン通り「けやき通り=前橋停車場線」に面し(駅前ロータリから1つ目の歩道橋手前の信号右手)、駅から徒歩2分の掛け値なしの駅前温泉。裏手にPもあります。
真新しい館内は、高い天井、総フローリング、暖色系の照明となかなか快適な環境演出。
10分1000円ヘアカット、てもみ院も併設されてます。
2階の浴室は、入ったとたんに好ましいアブラ臭。
内湯大浴槽(石+タイル造、20人以上)、かけ湯槽、露天(石造、10人)、カラン28、備品類完備(日帰り施設には珍しく「ひのき泥炭石石鹸」がありました、全然効かなかったけど ^^;) )。
この立地でサウナなしは厳しいのでは? とくに水風呂がないのはキツイです。
露天は、塀に囲まれた軒下タイプで開放感がないのが残念。でも横に快適な7畳位の檜敷きがあり、トドのたまり場に...。 土曜18時で男湯15~20人と空いてました。
大浴槽は、石の湯口&かけ湯槽からの流れ込みで底面吸湯1ケ所を確認しましたが、潤沢なオーバーフローで、まわりは早くも鉄分で薄赤く変色。
露天は、石の湯口から40L/min位の投入&底面注入でこちらも豪快にオーバーフロー。
このオーバーフロー量は、首都圏の日帰り施設ではトップクラスかと...。
「循環なしのかけ流し」との掲示もありました。
熱めのお湯は、緑茶色ささ濁りで一部に茶色の浮遊物あり。
湯口では弱塩味+新鮮な鉄分らしいだし味でなかなか美味しいです(白寿の湯に似てます)
ただし、「鉄とマンガンを多く含むのであまり飲まないように」との掲示あり。
臭いはけっこう強く、群馬温泉の甘い感じのアブラ臭に墨の臭いを加えてシャープにした感じはアブラ臭の王道か...?
微ツルすべの重量感ある熱の温系ですが、ペトペト感の少ない上品な純食塩泉の浴感。
露天の方がお湯の回転が速く、アブラ臭強く濁りも少なくて新鮮な感じです。
かけ湯槽は赤味と金気臭が強く、ここだけ除鉄なしかも?
しかし、県庁所在地の駅前にかけ流し温泉が出現とは、やはり群馬恐るべし ^^;)
7/8~8/31まで延長1時間無料キャンペーン中です。
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■ みずほ温泉 「埼玉スポーツセンター 天然温泉」 (旧 「むさし野温泉 彩ゆ記」)
みずほ温泉 「埼玉スポーツセンター 天然温泉」 (旧 「むさし野温泉 彩ゆ記」)
住 所 :埼玉県所沢市南永井1116
電 話 :04-2946-4126
時 間 :10:00~25:00 / 原則無休
料 金 :750円(土日祝 850円)会員各100円引
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (ぽかなび.jp)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
驚異の超広域看板で一部で有名な(笑)埼玉スポーツセンターが温泉を掘削、2007/5/30に日帰り施設をオープンしたもの。
R246川越街道東京方面からだと「みずほ台入口」交差点(角に珍来飯店あり)を左折、あとは道なり。
パチンコ、ボーリング、ゴルフ練習場、フットサルなどが揃う一大スポーツ&レジャーランドのはじに妙に上質感をただよわせミスマッチ的にあります。
オープン時には「むさし野温泉 彩ゆ記」と称していましたが、いまは「埼玉スポーツセンター 天然温泉」となっているようです。
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 サインにも「源泉掛け流し」
埼玉らしからぬ(^^;)スパ銭系のワンランク上をいくアップスケール仕様。
ところどころに調度があしらわれ、照明も落として小じゃれた雰囲気。
飲食処「百花料爛」はクローズ型で落ちついていますが、ちょいとメニューを絞りすぎかな?
(註:その後、「百花料爛」はスタッフ、メニューとも大幅に入れ替えられ、日帰り温泉としては非常に味のよいメニューを展開しています。とくに刺身系メニューの質の高さにはびっくり!)
【写真 上(左)】 複合施設のなかにあります
【写真 下(右)】 外観
2Fには別料金の岩盤浴、1Fにカットサロンと洒落た茶処もあります。
ただ、無料のパブリックスペースがちとすくないかな・・・。
ふたつの浴場はほぼシンメトリで男女固定制。脱衣所はまあまあの広さでポーチには休憩(喫煙)コーナーもあります。
入って正面にかけ湯。左手に洗い場と内湯「静」(石貼8人位、適温)&寝湯ジャグジー「舞」。
内湯は露天に面し、広い窓が開放されていて気持ちがいいです。
洗い場ゾーンから室内通路が奥のサウナゾーンにつづいています。
ここには高温サウナ、ミストサウナと水風呂「涼」。
井水の水風呂は明瞭なとろみが、適温(20℃)で鮮度あり、カルキ臭もなくて入りごこちよし。
水中の指先が青白く発光し、硫酸塩泉系成分を含む井水かと思われます。
露天ゾーンには手前に数段ひくくあつ湯槽「熱」(岩+コンクリ造、広め、熱め)、その奥に井水の還元水浴「蘇」(円形石貼7.8人、屋根付、ぬるめ)、その脇に「独」(木枠石敷1人、適温)、露天中央にメイン露天「和」(木造8人、屋根付、ぬる湯)、「和」のよこの階段をのぼって左手に寝湯「夢」(石造×4人ジェット付)、その上段奥に「独」(木枠石敷1人、適温)、「和」の上段に「極」(岩+コンクリ造12人、適温)と多彩な構成。
掲示によると、うち、還元水浴「蘇」と水風呂「涼」以外は温泉。
露天の「極」は文句なしのかけ流し。これを流し込む「和」もタイミングによりかけ流しにちかいコンディションとなります。
都会的に洗練された浴場で、BGMは環境音楽。ヒーリングモード全開。露天も和風でシックで落ちついた雰囲気があります。
ただ難をいうと、ベンチがなくトドになるスペースがない、上空にゴルフ練習場のネットが無粋にそびえている、飲料水がぬるくて不味いことかな。
(その後、サウナよこに冷水機とベンチが設置されて快適度UP。)
「極」は赤茶に変色した岩の湯壺にかなりの量のあつ湯(たぶん加温源泉)をパイプ注入し、浴槽に流し込み。
槽内注入なく、底面排湯口不作動でおそらくほぼ全量を下段の「和」に流し出し。
「和」は「極」からの大量滝状流し込み&底面熱湯注入でオーバーフロー。他の浴槽は槽内注排湯ありの循環仕様。
カラン30(内セパ式12)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ドライヤー10円/3分はセコい(と当初思いましたが、独占やムダづかいも減って意外に合理的かも・・・)。
平日21時で10~20人程度と空いていました。(その後はもっと入るようになっています。固定客多数。)
お湯は、かけ流しの「極」「和」とその他の温泉槽でちがいます。
「極」「和」は、「極」の湯口で弱金気味+弱重曹味、甘いモール臭+金気臭にかすかな甘イオウ臭が混じっているかと。
湯面では甘いモール臭がおだやかに香ります。
(註:その後、「極」では明瞭な甘イオウ臭が香るようになり、湯口ではよわいたまご味も感じられます。)
やや茶色がかって透明のお湯には細かな気泡がただよい、アワつきがあります。
アワつきは「極」湯口そばで多く、おそらく清河寺を凌ぐと思われます。
「極」全槽と下段の「和」でもアワつきがあったのにはびっくり。湯面には気泡も浮いています。
加温で重曹分が分解されよけいにアワが増えているのでは?
重曹系アル単のヌル(ツル)すべにアワつきのぬるが加わり、ぬるぬるすべすべ炸裂の文句なしの美人の湯。
鮮度感&ヌルすべ度は埼玉でも屈指でしょう。
鮮度が高いのでよく温まりますが、本質は重曹泉系の「冷の湯」で、浴後は上質な爽快感が出ます。
ただ、「極」はちょいと加温が強すぎかも。夏場は「極」をぬる湯にして、「和」を熱湯にしたほうがいいかもしれません。
循環系の温泉槽でもヌルすべはありますが、かけ流し槽には及ぶべくもありません。
桃猫。さんやONKEN21さんが山梨のお湯に例えられていましたが、たしかに近いものがあるかと思います。
ただ、山口やフカサワよりはモール気が弱く成分的にもうすいので、個人的には湯王や「カアナパリ」に近いものを感じました。
周辺競合施設のなかでは濃度的にはいちばんうすいですが、お湯的にはトップクラスです。やはり温泉は鮮度が命かと・・・。
それにしても、この施設内容でスパ銭なみの料金設定は快挙。
平日の夜に鮮度感抜群のモール泉を楽しめるとは嬉。
ただ、コストパフォーマンスが高いので、週末はゲキ混み必至でしょう。
このあたりはスパ銭の激戦地で、競合は「真名井の湯」、「湯楽の里 所沢店」、「小江戸はつかり温泉」、「おふろの王様 志木店」、「さいたま清河寺温泉」、「湯の森 所沢」、「にいざ 彩泉楼」あたりになりますが、これらの施設がどのような対応策を打ち出してくるか、興味がもたれるところです。
〔 源泉名:みずほ温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 31.6℃、pH=8.7、300L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=0.5913g/kg
Na^+=154.1g/kg (96.88mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=55.6 (22.29)、HCO_3^-=309.1 (71.99)、CO_3^2-=11.4
陽イオン計=159.4 (6.92mval)、陰イオン計=376.8 (7.04mval)、メタほう酸=6.6 <H17.6.7分析>
<温泉利用掲示>
露天(極・和)
水源:温泉 加温:あり ろ過運転:なし 滅菌:なし
内湯(静・舞)/露天(熱・独・夢)
水源:温泉 加温:あり ろ過運転:あり 滅菌:あり
内湯(涼)/露天(蘇)
水源:井泉 涼=減温・蘇=加温:あり ろ過運転:あり 滅菌:あり
〔 2007年6月7日レポ 〕→ 適宜追記あり
E139.32.4.899N35.49.13.711
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□ エリア別総覧 埼玉-3 (秩父)
■ 埼玉-3 (秩父) → 【 レポのリスト 】
秩父地方にはふるくから”たまご水”といわれるイオウ臭香るヌルすべ冷鉱泉が湧く。全体に湧出量がすくないので循環施設がメインだが、両神温泉「両神荘」と新木鉱泉は貴重なかけ流し槽をもっている。柴原鉱泉「菅沼館」にもかけ流し槽があり、イオウ臭ぷんぷんの良泉として知られるが湯治専門宿で日帰り不可。
秩父の奥からお湯のいい施設をたどっていくと、まずは、旧大滝村の中津川温泉「中津川村キャンプ場」。規定泉ながら秩父ではめずらしい鉄分の強い赤茶のにごり湯でインパクトがある。総計=5.35gの秩父屈指の濃度をもつ食塩泉、大滝温泉は「遊湯館」などで入れるが、かけ流し利用がないのが残念。
旧荒川村では日野温泉郷「鳩の湯」、イオウ臭香る源泉カランがあるがいまは日帰り不可となっているようだ。
秩父西部の旧吉田町、小鹿野町、旧両神村はアルカリヌルすべ硫黄泉のメッカ。湯量の細い源泉がメインだが、客が少ないので比較的お湯のコンディションがいい。千鹿谷鉱泉、かおる鉱泉、両神温泉(すすきの湯)「国民宿舎両神荘」などがおすすめ。小鹿野の三田川大竜寺源泉はローリー利用している施設が多いが、薄めの規定泉なので特徴に欠けるるのはいたしかたないところか。
全体にうすめの源泉が多いなか、秩父吉田温泉(星音の湯)「ばいえる」は総計=3.91g/kgの秩父では濃いめの含重曹食塩泉。下津谷木温泉「クアパレスおがの」も総計=1.31g/kgと比較的濃く、総硫黄が13.2g/kgもある。このところ湯づかいがよくなってきているのでおすすめ。
旧秩父市内では、非加温源泉槽をもつ新木鉱泉がピカ一。浴室の雰囲気もよくなごめる。秩父川端温泉「凡の湯」も循環ながら強力な源泉カランをもち、なかなかに楽しめる。
皆野町には有名な秩父温泉(満願の湯)がある。「満願の湯」と「水と緑のふれあい館」で入れるがどちらも混む。
秩父の入口、寄居には金山温泉「かんぽの宿寄居」があり、間欠ながらときおりイオウ臭香る源泉を注ぎ込みあなどれない。
秩父地方にはふるくから”たまご水”といわれるイオウ臭香るヌルすべ冷鉱泉が湧く。全体に湧出量がすくないので循環施設がメインだが、両神温泉「両神荘」と新木鉱泉は貴重なかけ流し槽をもっている。柴原鉱泉「菅沼館」にもかけ流し槽があり、イオウ臭ぷんぷんの良泉として知られるが湯治専門宿で日帰り不可。
秩父の奥からお湯のいい施設をたどっていくと、まずは、旧大滝村の中津川温泉「中津川村キャンプ場」。規定泉ながら秩父ではめずらしい鉄分の強い赤茶のにごり湯でインパクトがある。総計=5.35gの秩父屈指の濃度をもつ食塩泉、大滝温泉は「遊湯館」などで入れるが、かけ流し利用がないのが残念。
旧荒川村では日野温泉郷「鳩の湯」、イオウ臭香る源泉カランがあるがいまは日帰り不可となっているようだ。
秩父西部の旧吉田町、小鹿野町、旧両神村はアルカリヌルすべ硫黄泉のメッカ。湯量の細い源泉がメインだが、客が少ないので比較的お湯のコンディションがいい。千鹿谷鉱泉、かおる鉱泉、両神温泉(すすきの湯)「国民宿舎両神荘」などがおすすめ。小鹿野の三田川大竜寺源泉はローリー利用している施設が多いが、薄めの規定泉なので特徴に欠けるるのはいたしかたないところか。
全体にうすめの源泉が多いなか、秩父吉田温泉(星音の湯)「ばいえる」は総計=3.91g/kgの秩父では濃いめの含重曹食塩泉。下津谷木温泉「クアパレスおがの」も総計=1.31g/kgと比較的濃く、総硫黄が13.2g/kgもある。このところ湯づかいがよくなってきているのでおすすめ。
旧秩父市内では、非加温源泉槽をもつ新木鉱泉がピカ一。浴室の雰囲気もよくなごめる。秩父川端温泉「凡の湯」も循環ながら強力な源泉カランをもち、なかなかに楽しめる。
皆野町には有名な秩父温泉(満願の湯)がある。「満願の湯」と「水と緑のふれあい館」で入れるがどちらも混む。
秩父の入口、寄居には金山温泉「かんぽの宿寄居」があり、間欠ながらときおりイオウ臭香る源泉を注ぎ込みあなどれない。
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□ エリア別総覧 埼玉-2 (中部)
■ 埼玉-2 (中部) → 【 レポのリスト 】
荒川の西側、中部エリア北部には埼玉屈指の名湯、かんな川温泉「湯郷 白寿」がある。36.33g/kgの強食塩泉だが、重曹や硫酸塩の含有が多く、西毛的なクセモノ湯だ。
旧児玉町のこだま温泉「こだま温泉ファミリープラザ」も強食塩泉だが、それほどの迫力は感じられない。
さらに南下すると四季(とき)の湯温泉「ホテルヘリテイジ」(総計=11.99g/kg)や蔵の湯東松山温泉「蔵の湯東松山店」(総計=17.11g/kg)などの食塩泉群があるが、全体に東部より成分濃度はうすい。
和光温泉自然の湯「極楽湯 和光店」は高張性食塩泉だが循環&ゲキ混みが難。
熊谷温泉「熊谷温泉 湯楽の里」、嵐山渓谷温泉「健康センター平成楼」、おがわ温泉「花和楽の湯」、玉川スプリングス温泉「玉川温泉保養所」などは重曹系の単純温泉~規定泉。「花和楽の湯」や「玉川温泉保養所」は硫黄がまじり秩父のお湯のイメージに近い。
成分濃度2~3g/kg台の中濃度食塩泉が多いのも埼玉中部の特徴。東松山のもののふ温泉(温泉スタンド)、坂戸ふるさとの湯「ふるさとの湯」、蔵の湯鶴ヶ島温泉「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」、狭山やまと温泉「狭山やまとの湯」、王様温泉(志木の湯)「おふろの王様 志木店」などがある。この手の源泉は湯づかいが悪いとボヤけたお湯になりがちだが、源泉槽をもつ「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」や「おふろの王様 志木店」はなかなかにいいお湯が楽しめる。
5g/kg超のお湯では都幾の湯温泉「四季彩館」、サイボク天然温泉「まきばの湯」など。ともにアブラ臭香る良泉だが前者はローリーで湯づかいいまいちなのが残念。泉源地にある温泉スタンドは大人気。「まきばの湯」は埼玉中部を代表する湯づかいのいい施設。
小江戸はつかり温泉も総計=5.77g/kgの食塩泉だが、温まりはさほどなく、どちらかというとモール泉的なイメージがある。
所沢温泉「湯楽の里 所沢店」はナゾ。スペックはTSM(溶存)=9.55g/kgの等張性土類食塩泉だが、むしろ重曹鉄泉系のイメージがある。日によってコンディションの変化が大きいのが難だが、コゲ臭をともなう平地のお湯らしからぬ癒し系のお湯が楽しめるので個人的には好み。
同じ所沢市にオープンした埼玉スポーツセンター内のみずほ温泉「むさし野温泉 彩ゆ記」はうすめながらモール臭とアワつきが楽しめる新鮮湯。上質感のある施設のわりに料金リーズナブルでおすすめ。
県南部にはにいざ温泉「彩泉楼」、武蔵野火止温泉「バーデ ホフ クベレ」(休業中)、真名井温泉「真名井の湯」などの黒湯系もある。
荒川の西側、中部エリア北部には埼玉屈指の名湯、かんな川温泉「湯郷 白寿」がある。36.33g/kgの強食塩泉だが、重曹や硫酸塩の含有が多く、西毛的なクセモノ湯だ。
旧児玉町のこだま温泉「こだま温泉ファミリープラザ」も強食塩泉だが、それほどの迫力は感じられない。
さらに南下すると四季(とき)の湯温泉「ホテルヘリテイジ」(総計=11.99g/kg)や蔵の湯東松山温泉「蔵の湯東松山店」(総計=17.11g/kg)などの食塩泉群があるが、全体に東部より成分濃度はうすい。
和光温泉自然の湯「極楽湯 和光店」は高張性食塩泉だが循環&ゲキ混みが難。
熊谷温泉「熊谷温泉 湯楽の里」、嵐山渓谷温泉「健康センター平成楼」、おがわ温泉「花和楽の湯」、玉川スプリングス温泉「玉川温泉保養所」などは重曹系の単純温泉~規定泉。「花和楽の湯」や「玉川温泉保養所」は硫黄がまじり秩父のお湯のイメージに近い。
成分濃度2~3g/kg台の中濃度食塩泉が多いのも埼玉中部の特徴。東松山のもののふ温泉(温泉スタンド)、坂戸ふるさとの湯「ふるさとの湯」、蔵の湯鶴ヶ島温泉「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」、狭山やまと温泉「狭山やまとの湯」、王様温泉(志木の湯)「おふろの王様 志木店」などがある。この手の源泉は湯づかいが悪いとボヤけたお湯になりがちだが、源泉槽をもつ「野天風呂 蔵の湯 鶴ヶ島店」や「おふろの王様 志木店」はなかなかにいいお湯が楽しめる。
5g/kg超のお湯では都幾の湯温泉「四季彩館」、サイボク天然温泉「まきばの湯」など。ともにアブラ臭香る良泉だが前者はローリーで湯づかいいまいちなのが残念。泉源地にある温泉スタンドは大人気。「まきばの湯」は埼玉中部を代表する湯づかいのいい施設。
小江戸はつかり温泉も総計=5.77g/kgの食塩泉だが、温まりはさほどなく、どちらかというとモール泉的なイメージがある。
所沢温泉「湯楽の里 所沢店」はナゾ。スペックはTSM(溶存)=9.55g/kgの等張性土類食塩泉だが、むしろ重曹鉄泉系のイメージがある。日によってコンディションの変化が大きいのが難だが、コゲ臭をともなう平地のお湯らしからぬ癒し系のお湯が楽しめるので個人的には好み。
同じ所沢市にオープンした埼玉スポーツセンター内のみずほ温泉「むさし野温泉 彩ゆ記」はうすめながらモール臭とアワつきが楽しめる新鮮湯。上質感のある施設のわりに料金リーズナブルでおすすめ。
県南部にはにいざ温泉「彩泉楼」、武蔵野火止温泉「バーデ ホフ クベレ」(休業中)、真名井温泉「真名井の湯」などの黒湯系もある。
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□ エリア別総覧 埼玉-1 (東部)
長年にわたり”温泉不毛県”といわれてきた埼玉県。かつては平野部の日帰り温泉施設はかすかべ温泉、玉川温泉保養所くらいしかなく、秩父のいくつかの鉱泉宿がかろうじて知られていたにすぎません。'90年代以降、県内各地で深深度掘削による日帰り温泉施設ができ、秩父にもいくつかの施設が開発されて、いまでは関東屈指の日帰り温泉激戦県として知られるようになりました。なので平野部は民営の温泉スパ銭がメイン業態となっています。
埼玉は他県にくらべ湯づかいにかかわる規制が穏やかといわれ、新設温泉スパ銭でも意外に湯づかいがいい施設があります。
泉質は、東部の強食塩泉、中部の(重曹)食塩泉、南部の黒湯重曹泉、秩父のアルカリ硫黄泉に概括されますが、エリア内でもかなりのバリエーションがあります。
順にみていきます。
■ 埼玉-1 (東部) → 【 レポのリスト 】
県北、行田には湯づかいがいいことで知られる行田天然温泉「古代蓮物語」と大露天風呂を新設した行田天然温泉(茂美の湯)「湯本健康ランド」がある。スペック的には後者のほうが強力だが、お湯は露天増設前のほうがよかったような気がする。北本の北本天然温泉「楽市楽湯」の湯口では含重曹食塩泉のなかなかにすぐれものの源泉が楽しめる。
温泉とは無縁の地だった羽生にも近年お湯のいい施設がデビューしている。江間忠神戸温泉「天然温泉 羽生湯ったり苑」と 羽生(華のゆ)温泉「スーパー健康ランド 華のゆ」で、いずれも40℃台の重曹食塩泉系の源泉をかけ流している。後者は源泉直引きらしく、天然ガス臭とアワつきが楽しめる。3つめの源泉、羽生温泉は桶川市の健康ランド「ゆ~ワールド桶川」でローリー使用されていたが、現在は中止されている。
利根川沿いの大利根町には46.1℃、総計9.80g/kgの食塩泉が湧出、童謡のふる里おおとね温泉「100(とね)の湯」でかけ流し利用されている。
東北本線沿線では、もはや老舗となった「東鷲宮百観音温泉」の人気が高い。総計18g/kgのアブラ臭香る強力な強食塩泉。周辺にはスパ銭系の幸手温泉「極楽湯 幸手店(自然の湯)」や久喜和みの里温泉「森のせせらぎ なごみ」があって一大温泉エリアとなっている。
東武伊勢崎線沿線は比較的数は少ないものの強力な2湯がある。春日部温泉「春日部温泉 湯楽の里」は総計16g/kgの強食塩泉をかけ流し、越谷天然温泉「ゆの華」は総計=2.2g/kgの含重曹食塩泉で複雑な温泉臭と浴感が楽しめ、「埼玉一」と推す温泉好きもいるほどの名湯。
かつて海だった低地部、吉川、三郷方面は利根川に沿って湧出する化石海水型強食塩泉のメッカで、よしかわ天然温泉「ゆあみ」(総計=21.69g/kg)、早稲田天然温泉「めぐみの湯」(総計=24.44g/kg)などが代表格。なかでも「めぐみの湯」はかけ流し浴槽が充実し、すばらしいお湯が楽しめる。
さいたま市内にも新顔が増えてきた、仮設浴場の強アワつきで温泉マニアのドギモを抜いた清河寺温泉は「さいたま清河寺温泉」として正式オープン、ぬる湯源泉槽を設けるなど温泉好きにPRする戦略で人気を集めている。
宮の湯天然温泉「小さな旅 むさしの湯」もなかなかに力のある食塩泉。さいたま市内は食塩泉系が多いが、岩槻の彩の月温泉「真名井の湯 岩槻店」は黒湯系のヌルすべ湯で異彩を放っている。
県南の川口、蕨エリアは重曹系の黒湯となり、川口天然温泉「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」や「やまとの湯蕨店」などで楽しめる。戸田の天然戸田温泉「彩香の湯」は総計19g/kgの強食塩泉をかけ流す源泉槽があるが日によってコンディションの差が大きい。
埼玉は他県にくらべ湯づかいにかかわる規制が穏やかといわれ、新設温泉スパ銭でも意外に湯づかいがいい施設があります。
泉質は、東部の強食塩泉、中部の(重曹)食塩泉、南部の黒湯重曹泉、秩父のアルカリ硫黄泉に概括されますが、エリア内でもかなりのバリエーションがあります。
順にみていきます。
■ 埼玉-1 (東部) → 【 レポのリスト 】
県北、行田には湯づかいがいいことで知られる行田天然温泉「古代蓮物語」と大露天風呂を新設した行田天然温泉(茂美の湯)「湯本健康ランド」がある。スペック的には後者のほうが強力だが、お湯は露天増設前のほうがよかったような気がする。北本の北本天然温泉「楽市楽湯」の湯口では含重曹食塩泉のなかなかにすぐれものの源泉が楽しめる。
温泉とは無縁の地だった羽生にも近年お湯のいい施設がデビューしている。江間忠神戸温泉「天然温泉 羽生湯ったり苑」と 羽生(華のゆ)温泉「スーパー健康ランド 華のゆ」で、いずれも40℃台の重曹食塩泉系の源泉をかけ流している。後者は源泉直引きらしく、天然ガス臭とアワつきが楽しめる。3つめの源泉、羽生温泉は桶川市の健康ランド「ゆ~ワールド桶川」でローリー使用されていたが、現在は中止されている。
利根川沿いの大利根町には46.1℃、総計9.80g/kgの食塩泉が湧出、童謡のふる里おおとね温泉「100(とね)の湯」でかけ流し利用されている。
東北本線沿線では、もはや老舗となった「東鷲宮百観音温泉」の人気が高い。総計18g/kgのアブラ臭香る強力な強食塩泉。周辺にはスパ銭系の幸手温泉「極楽湯 幸手店(自然の湯)」や久喜和みの里温泉「森のせせらぎ なごみ」があって一大温泉エリアとなっている。
東武伊勢崎線沿線は比較的数は少ないものの強力な2湯がある。春日部温泉「春日部温泉 湯楽の里」は総計16g/kgの強食塩泉をかけ流し、越谷天然温泉「ゆの華」は総計=2.2g/kgの含重曹食塩泉で複雑な温泉臭と浴感が楽しめ、「埼玉一」と推す温泉好きもいるほどの名湯。
かつて海だった低地部、吉川、三郷方面は利根川に沿って湧出する化石海水型強食塩泉のメッカで、よしかわ天然温泉「ゆあみ」(総計=21.69g/kg)、早稲田天然温泉「めぐみの湯」(総計=24.44g/kg)などが代表格。なかでも「めぐみの湯」はかけ流し浴槽が充実し、すばらしいお湯が楽しめる。
さいたま市内にも新顔が増えてきた、仮設浴場の強アワつきで温泉マニアのドギモを抜いた清河寺温泉は「さいたま清河寺温泉」として正式オープン、ぬる湯源泉槽を設けるなど温泉好きにPRする戦略で人気を集めている。
宮の湯天然温泉「小さな旅 むさしの湯」もなかなかに力のある食塩泉。さいたま市内は食塩泉系が多いが、岩槻の彩の月温泉「真名井の湯 岩槻店」は黒湯系のヌルすべ湯で異彩を放っている。
県南の川口、蕨エリアは重曹系の黒湯となり、川口天然温泉「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」や「やまとの湯蕨店」などで楽しめる。戸田の天然戸田温泉「彩香の湯」は総計19g/kgの強食塩泉をかけ流す源泉槽があるが日によってコンディションの差が大きい。
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