関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 1980年代の母性曲
■ 翳りゆく部屋(松任谷由実~私と荒井由実の50年~)から分離して、曲を追加してみました。
-------------------
1980年代前後はいささか迷いがあったようなコメント。「もがき」と表現していた。
でも、そんなことないと思うけどね。楽曲のできからすると。
-------------------
■ユーミンの母性曲
その迷い?を打開したのが1981年の「守ってあげたい」だと思う。
これはユーミンの「母性」を感じさせる曲だった。
ここからの数年間でリリースした「ずっとそばに」「ノーサイド」を合わせて、個人的にはユーミンの3大母性曲だと思っている。
□ 守ってあげたい(1981年)
これもカノン進行だよね。でもベタつかない。
□ ずっとそばに 『REINCARNATION』(1983年)
バックのインストのフレーズどりが神すぎる。個人的にはユーミン屈指の名曲。
□ ノーサイド 『NO SIDE』(1984年)
この時代ならではのフェンダー・ローズの響きがたまらん。
たしかにこの時代(1980年代前半~中盤)、男性が同世代の女性に無意識的にでも「母性」を求める流れがあったのかもしれぬ。
それだけ女性サイドにも余裕があったのでは・・・。
□ YOU ARE NOT ALONE - ANRI 杏里 『Timely!!』(1983年)
□ Cloudyな午後 - 中原めいこ 『ロートスの果実』(1984年)
□ Anytime Anyplace - 当山ひとみ 『Hello Me』(1986年)
□ ホノルル・シティ・ライツ - 二名敦子(1984年)
□ やわらかなあした - 今井優子(1988年)
□ 瞳がほほえむから - 今井美樹(1986年)
こういう路線を敷いたのはやっぱりユーミンでは・・・。
↓ これも母性曲だと思う。
□ シャ・ラ・ラ - サザンオールスターズ(1982年)
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1980年代前後はいささか迷いがあったようなコメント。「もがき」と表現していた。
でも、そんなことないと思うけどね。楽曲のできからすると。
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■ユーミンの母性曲
その迷い?を打開したのが1981年の「守ってあげたい」だと思う。
これはユーミンの「母性」を感じさせる曲だった。
ここからの数年間でリリースした「ずっとそばに」「ノーサイド」を合わせて、個人的にはユーミンの3大母性曲だと思っている。
□ 守ってあげたい(1981年)
これもカノン進行だよね。でもベタつかない。
□ ずっとそばに 『REINCARNATION』(1983年)
バックのインストのフレーズどりが神すぎる。個人的にはユーミン屈指の名曲。
□ ノーサイド 『NO SIDE』(1984年)
この時代ならではのフェンダー・ローズの響きがたまらん。
たしかにこの時代(1980年代前半~中盤)、男性が同世代の女性に無意識的にでも「母性」を求める流れがあったのかもしれぬ。
それだけ女性サイドにも余裕があったのでは・・・。
□ YOU ARE NOT ALONE - ANRI 杏里 『Timely!!』(1983年)
□ Cloudyな午後 - 中原めいこ 『ロートスの果実』(1984年)
□ Anytime Anyplace - 当山ひとみ 『Hello Me』(1986年)
□ ホノルル・シティ・ライツ - 二名敦子(1984年)
□ やわらかなあした - 今井優子(1988年)
□ 瞳がほほえむから - 今井美樹(1986年)
こういう路線を敷いたのはやっぱりユーミンでは・・・。
↓ これも母性曲だと思う。
□ シャ・ラ・ラ - サザンオールスターズ(1982年)
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副都心線直通ダイヤ(東武東上線ダイヤ改悪)
やっぱりアクセス増えてきましたね、この記事(笑)
でも、これは10年前(2013年3月)の改正(改悪)についての記事で、今回(2023/03/18)の「地獄の改悪」についてのものではありません。
今回(3/18)の「地獄の改悪」については裏ネタもいろいろ持っているのですが、あまりの改悪っぷりに脱力して書く気が起こりません。
しばらく様子をみて、どこかのタイミングでどうしてこんなことになったのか、裏ネタ絡めつつ考察してみたいと思います。(地上誘導とか・・・)
まぁ、今回の改正(改悪)を一言でいうと、「東上線の地価爆下げダイヤ」(朝霞市と板橋区、川越以遠除く)つぅところでしょうか・・・。
固定資産税下がるのだけが救いか・・・(まさか下がらないなんてこと、ないよね)
それにしても2012年6月30日改正のダイヤ↓ いま振り返ると天国すぎるわ・・・。
【大ダイヤ改正】東武東上線、最高に最悪!?
-------------------------
2013/03/15 UP
ひさびさのカキコなのに温泉ネタじゃなくてすみません。

明日(3/16)から東京メトロ副都心線と東急東横線の直通運転がはじまります。
新ダイヤはいかに・・・。
ということで、渋谷発副都心線のダイヤを比較してみました。
上が新ダイヤ、下が旧ダイヤです。
一目みてわかるのは、夜20時以降の赤字の列車が極端に減っていること。
(平日は20:36以降全廃)
赤字の列車とは急行です。
これは、渋谷を出ると新宿三丁目、池袋、小竹向原、和光市しか停まらないたいへん速達性の高いものでした。
それが、通勤急行に置き換えされたうえに、本数も減ってしまいました。
(急行停車駅)
渋谷、新宿三丁目、池袋、小竹向原、和光市/和光市まで4駅
(通勤急行停車駅)
渋谷、新宿三丁目、池袋、小竹向原、氷川台、平和台、営団赤塚、営団成増、和光市/和光市まで8駅
とくに影響が大きいのは東武東上線方面です。(小竹向原分岐の西武線は急行でも通勤急行でも実質的な差はない。)
通勤有効時間帯といわれる平日17時以降でくらべてみました。
17時台 直通通急2本 → 直通通急1本、和光市行通急2本
18時台 直通通急2本 → 直通通急1本、和光市行通急1本
19時台 直通通急3本 → 和光市行通急2本
20時台 直通急行1本、和光市行急行2本 → 和光市行通急2本
21時台 直通急行2本、和光市行急行2本 → 直通通急2本、和光市行通急1本
22時台 和光市行急行1本 → 直通通急1本、和光市行通急1本
23時台 なし → 和光市行通急1本
渋谷発20~21時台というのはすこし残業するとふつうにこのくらいになるという、帰宅のゴールデンタイムです。
これがこのていたらく、しかもこれからはほとんど東横線から直通してくるので確実に座れる保証もありません。
東上線から副都心線経由で渋谷・新宿方面に通勤している人にとっては確実に改悪になると思います。
個人的には便利な急行が全時間帯で増発されると期待していただけに、新ダイヤをみたときにはほとんど目が点。
「急行の前後の普通列車が混雑するので急行をなくした。」という説もありますが、さほど混んでたとも思われないし、
今回は空いているハズの土休日でも19時以降の急行(とくに東上線直通)が大幅に減っています。
(たしかに線内回避駅がすくないですが、別に平行ダイヤ(急行などの優等列車が各停を追い越さずにのろのろ走るダイヤ)でもいいじゃん。)
土休日で横浜方面から東上線に直通する夜時間帯の急行は
渋谷発時刻で20:12、22:07のかなしいかなわずか2本!
これでは横浜行って、中華街で夕食楽しんで直通でスイスイ帰宅、というのは夢のまた夢。お話になりません。
いま、沿線価値を決める大きなファクターは、新宿、渋谷エリアへの速達性。
だから、今回の改正を一言でいうと、「東上線の地価下げダイヤ」っつうところでしょうか・・・。
正直、移行にともなう様子見の仮ダイヤであることを祈りたいです。
直通列車を極力減らし、かつ1本たりとも優等列車にせず、かたくななまでに副都心線直通列車の利便性を上げようとしない東武東上線(東武鉄道東上業務部)。
池袋までの自己路線の乗客減を回避するのがその目的でしょうが、大きな目でみると、結局は沿線価値を下げ、地盤沈下が進みかねないということにいい加減気づいて欲しいものです。

最終日(3/15)の東横線渋谷駅
ダイヤ改正(悪?)のたびに吠えている(笑)気もするけど、だってぜんぜん良くならないんだもん。
明治神宮前駅は急行停まるよになったけどね、土休日だけ・・・。
でも、これは10年前(2013年3月)の改正(改悪)についての記事で、今回(2023/03/18)の「地獄の改悪」についてのものではありません。
今回(3/18)の「地獄の改悪」については裏ネタもいろいろ持っているのですが、あまりの改悪っぷりに脱力して書く気が起こりません。
しばらく様子をみて、どこかのタイミングでどうしてこんなことになったのか、裏ネタ絡めつつ考察してみたいと思います。(地上誘導とか・・・)
まぁ、今回の改正(改悪)を一言でいうと、「東上線の地価爆下げダイヤ」(朝霞市と板橋区、川越以遠除く)つぅところでしょうか・・・。
固定資産税下がるのだけが救いか・・・(まさか下がらないなんてこと、ないよね)
それにしても2012年6月30日改正のダイヤ↓ いま振り返ると天国すぎるわ・・・。
【大ダイヤ改正】東武東上線、最高に最悪!?
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2013/03/15 UP
ひさびさのカキコなのに温泉ネタじゃなくてすみません。

明日(3/16)から東京メトロ副都心線と東急東横線の直通運転がはじまります。
新ダイヤはいかに・・・。
ということで、渋谷発副都心線のダイヤを比較してみました。
上が新ダイヤ、下が旧ダイヤです。
一目みてわかるのは、夜20時以降の赤字の列車が極端に減っていること。
(平日は20:36以降全廃)
赤字の列車とは急行です。
これは、渋谷を出ると新宿三丁目、池袋、小竹向原、和光市しか停まらないたいへん速達性の高いものでした。
それが、通勤急行に置き換えされたうえに、本数も減ってしまいました。
(急行停車駅)
渋谷、新宿三丁目、池袋、小竹向原、和光市/和光市まで4駅
(通勤急行停車駅)
渋谷、新宿三丁目、池袋、小竹向原、氷川台、平和台、営団赤塚、営団成増、和光市/和光市まで8駅
とくに影響が大きいのは東武東上線方面です。(小竹向原分岐の西武線は急行でも通勤急行でも実質的な差はない。)
通勤有効時間帯といわれる平日17時以降でくらべてみました。
17時台 直通通急2本 → 直通通急1本、和光市行通急2本
18時台 直通通急2本 → 直通通急1本、和光市行通急1本
19時台 直通通急3本 → 和光市行通急2本
20時台 直通急行1本、和光市行急行2本 → 和光市行通急2本
21時台 直通急行2本、和光市行急行2本 → 直通通急2本、和光市行通急1本
22時台 和光市行急行1本 → 直通通急1本、和光市行通急1本
23時台 なし → 和光市行通急1本
渋谷発20~21時台というのはすこし残業するとふつうにこのくらいになるという、帰宅のゴールデンタイムです。
これがこのていたらく、しかもこれからはほとんど東横線から直通してくるので確実に座れる保証もありません。
東上線から副都心線経由で渋谷・新宿方面に通勤している人にとっては確実に改悪になると思います。
個人的には便利な急行が全時間帯で増発されると期待していただけに、新ダイヤをみたときにはほとんど目が点。
「急行の前後の普通列車が混雑するので急行をなくした。」という説もありますが、さほど混んでたとも思われないし、
今回は空いているハズの土休日でも19時以降の急行(とくに東上線直通)が大幅に減っています。
(たしかに線内回避駅がすくないですが、別に平行ダイヤ(急行などの優等列車が各停を追い越さずにのろのろ走るダイヤ)でもいいじゃん。)
土休日で横浜方面から東上線に直通する夜時間帯の急行は
渋谷発時刻で20:12、22:07のかなしいかなわずか2本!
これでは横浜行って、中華街で夕食楽しんで直通でスイスイ帰宅、というのは夢のまた夢。お話になりません。
いま、沿線価値を決める大きなファクターは、新宿、渋谷エリアへの速達性。
だから、今回の改正を一言でいうと、「東上線の地価下げダイヤ」っつうところでしょうか・・・。
正直、移行にともなう様子見の仮ダイヤであることを祈りたいです。
直通列車を極力減らし、かつ1本たりとも優等列車にせず、かたくななまでに副都心線直通列車の利便性を上げようとしない東武東上線(東武鉄道東上業務部)。
池袋までの自己路線の乗客減を回避するのがその目的でしょうが、大きな目でみると、結局は沿線価値を下げ、地盤沈下が進みかねないということにいい加減気づいて欲しいものです。

最終日(3/15)の東横線渋谷駅
ダイヤ改正(悪?)のたびに吠えている(笑)気もするけど、だってぜんぜん良くならないんだもん。
明治神宮前駅は急行停まるよになったけどね、土休日だけ・・・。
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■ 真夜中のグルーヴ曲
仕事がどうにも終わらんです(笑)
頭が冴えてしばらく眠れそうにないので、なつかしい曲を思いつくままにWebから拾ってきました。
01.Grover Washington Jr. - Just the Two of Us (feat. Bill Withers) (Official Lyric Video)
02.Just Once / Quincy Jones (ft. James Ingram)
03.Street Life - The Crusaders '1979
04.Save Your Time For Me / Kazu Matsui Project Feat. Robben Ford
05.Lee Ritenour - Cross My Heart
06.George Benson - Never Too Far to Fall (1983, Warner Bros.)
07.RODNEY FRANKLIN - Love Dancin (Jazz/Funk)
08.MARILYN SCOTT - TILL I SEE YOU AGAIN
09.The Key To You - David Benoit
10.Patti Austin - Say You Love Me
↑ の10曲にはある共通点があります。
答えは後日かきます。
わかる人はすぐわかると思うが・・・(笑)
頭が冴えてしばらく眠れそうにないので、なつかしい曲を思いつくままにWebから拾ってきました。
01.Grover Washington Jr. - Just the Two of Us (feat. Bill Withers) (Official Lyric Video)
02.Just Once / Quincy Jones (ft. James Ingram)
03.Street Life - The Crusaders '1979
04.Save Your Time For Me / Kazu Matsui Project Feat. Robben Ford
05.Lee Ritenour - Cross My Heart
06.George Benson - Never Too Far to Fall (1983, Warner Bros.)
07.RODNEY FRANKLIN - Love Dancin (Jazz/Funk)
08.MARILYN SCOTT - TILL I SEE YOU AGAIN
09.The Key To You - David Benoit
10.Patti Austin - Say You Love Me
↑ の10曲にはある共通点があります。
答えは後日かきます。
わかる人はすぐわかると思うが・・・(笑)
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”来る曲” J-POP Female Vers. Part-2
10年以上も前に、こんな記事UPしてました。
いま振り返ると、この頃が”セツナ系”のピークだったかもしれぬ。
ほとんどリンク切れしているので、新規に追加して15曲ダースあげてみました。
-------------------------
2012-05-18 UP
突然ですが、”来る曲” J-POP Female Vers.です。
それにしても、このところのJ-POP Fem. Vocalって、
どうしてこんなにメロディアスでセツナ系なんだろう。
これは世界で売れると思うが・・・。
今回は余計なコメントつけませぬ。じっくりきいてみてください。
※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。
※ 気に入ったら買ってあげてね。
01.きぼうのうた - RAM WIRE
02.Way To Love - 唐沢美帆
03.最後の恋 - erica
04.Hands - 愛内里菜
05.恋ノ夢。 - ハジ→ feat. erica
06.compass - 川嶋あい
07.サヨナラ サヨナラ - 竹仲絵里
08.孤独な生きもの - KOKIA
09.見えない月 - 藤田麻衣子
10.Because - LGYankees feat.中村舞子
11.Palette - 花たん
12.アレルヤ - Kalafina
13.The Days I Spent With You - 今井美樹
14.千年の恋 - 杏里
15.This Love - Angela Aki
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いま振り返ると、この頃が”セツナ系”のピークだったかもしれぬ。
ほとんどリンク切れしているので、新規に追加して15曲ダースあげてみました。
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2012-05-18 UP
突然ですが、”来る曲” J-POP Female Vers.です。
それにしても、このところのJ-POP Fem. Vocalって、
どうしてこんなにメロディアスでセツナ系なんだろう。
これは世界で売れると思うが・・・。
今回は余計なコメントつけませぬ。じっくりきいてみてください。
※ You-Tubeの試聴(クリック)は自己責任にてお願いします。
※ 気に入ったら買ってあげてね。
01.きぼうのうた - RAM WIRE
02.Way To Love - 唐沢美帆
03.最後の恋 - erica
04.Hands - 愛内里菜
05.恋ノ夢。 - ハジ→ feat. erica
06.compass - 川嶋あい
07.サヨナラ サヨナラ - 竹仲絵里
08.孤独な生きもの - KOKIA
09.見えない月 - 藤田麻衣子
10.Because - LGYankees feat.中村舞子
11.Palette - 花たん
12.アレルヤ - Kalafina
13.The Days I Spent With You - 今井美樹
14.千年の恋 - 杏里
15.This Love - Angela Aki
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■ 春向きの洋楽30曲!
目下、年度末の仕事ラッシュで新規の記事がなかなかおカキコできません。
とりあえずこのところアクセスが伸びているこの記事、リンクつなぎなおしてあげてみます。
1980年代の洋楽の楽曲のよさをご堪能くださいませ。
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2022/02/27 UP
せっかくつくったので(笑)、こいつもあげておきます。
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2021/02/27 UP
追加して30曲にしました。
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2021/02/25 UP
春バージョンもつくってみました。
春の曲はさらにむずかしいな・・・(笑)
春らしく跳ねる感じの曲と、春の夕暮れを感じさせるエモーショナルなスロー曲を散りばめてみました。
今回もUPしながらつくっていきます。
夏バージョン、秋バージョン、冬バージョンと同様、1980年代の曲がメインです。
とりあえず、思いつくまま12曲ほど。
--------------------------------
01.The Bangles - Manic Monday
〔 From 『Different Light』(1985)〕
■ 1981年にLos Angelesで結成された米国のガールスバンド。
2nd ALBUM『Different Light』(1985)からのシングルカットで世界的にブレーク。
作曲はPrince。Princeらしいクセのあるメロが、ブライトなSusanna Hoffsらのヴォーカルとシンクロして1980年代中盤らしい仕上がりに。
この曲を聴くと、1985年の時点ですでにAORがメインストリームから外れていることがわかる。
02.Dara Sedaka - The Real Me
〔 From 『I'm Your Girl Friend』(1982)〕
■ Neil Sedakaの娘さん。大スターの愛娘のデビューアルバムだけに、当代一流の面子を集めてヒットを狙ったと思われるが、AORがメインストリームを担っていた1982年、やはりこういう仕上がりとなっている。
バックはDavid Foster(key)、Michael Landau, Steve Lukather(g)、Dennis Belfield(b)、Mike Baird(ds)というAORオールスターズ。プロデュースはDavid Foster。
Richard Pageと思われるBacking Vocalが絶妙に効いている。
03.Peabo Bryson &Roberta Flack - Heaven Above Me
〔 From 『Born To Love』(1983)〕
■ Peabo Bryson & Roberta Flackのデュエットアルバム『Born To Love』収録のMid-Up曲 。
1983年の作品ながら、Simmons Drums(電子ドラム)やプログラミングを導入し、当時のBCMのメインから一線を画した曲調。
でも、メロやSaxの音色はこの時代ならではのものだと思う。
04.Sweetness - Memory (Disco Dance Version)
〔 From 『Memory (Cats)』(1987)〕
■ ハイエナジー(Hi-NRG)から1曲。
Andrew Lloyd Webber作のスタンダードナンバーのカバー。
ALBUM収録は1987年だが、Hi-NRGレーベル”Rams Horn”からの12"盤リリースは1983年で、Hi-NRG全盛期にオンタイムで流されていた。
バックで延々と流れるピッキングギターのリフはHi-NRGならではのもので、のちのユーロビートではこういう構成はほとんど姿を消している。
05.Central Line - Walking Into Sunshine
〔 From 『Breaking Point』(1981)〕
■ 1980年代初頭に英国で一大ムーブメントとなった「funka latina」(ファンカ・ラティーナ)。
当初は「British Jazz-Funk」とも呼ばれ、1981年リリースの『Slipstream - The Best Of British Jazz-Funk』というオムニバスアルバムが実質的な火付け役となった。
当時、輸入盤でこのALBUMをゲットし、粒ぞろいの楽曲にほとんどのアーティストのALBUMを買いあさった。
ほぼ英国盤しかリリースされていなかったので、やたらに高かった記憶が・・・。
Central Lineも『Slipstream』収録のユニット。オリジナルアルバム2枚を出したのみだが、ラテンリズムをうまくとり入れた佳曲をいくつか残している。
06.Melba Moore - Stay
〔 From 『A Lot Of Love』(1986)〕
■ 1970年からの長いキャリアをもつ米国ゴスペル系のBCMシンガー。スケール感あふれる歌いまわしはさすがの貫禄。
07.Bill Champlin - Sara
〔 From 『Runaway』(1981)〕
■ 個人的にはAOR系ではもっとも歌が巧いと思っているシンガーのひとりで、David Fosterと組んで数々の名作を残す。
これは、2nd ALBUM『Runaway』からのミディアムナンバーで、Jay Graydonと思われるギターのフレーズとDavid Fosterのメロディアスなキーボードワークが絶妙にバランスして渋めに収まっている。
Backing VocalsはRichard Page&Tom Kellyか?
『Runaway』はAORを代表する名アルバムだと思う。
08.Tracey Ullman - They Don't Know
〔 From 『You Broke My Heart In 17 Places』(1983)〕
■ 英国のミュージカル女優が1983年、突如として放ったスマッシュヒット曲。
原曲は英国のシンガーソングライターKirsty MacCollの1979年の作品。
MOR的でわかりやすいこういう曲もしっかりヒットしていたことが、当時の洋楽のバラエティを物語っている。
09.Jeff Lorber Fusion - Reflections
〔 From 『Wizard Island』(1980)〕
■ んでもって、こういうアーバンなフュージョン系もしっかりマーケット的に成立していた。
Sax:Kenny Gorelick(ブレーク前のケニーG)、Drumsは名手Dennis Bradford。
10.Morris Day & The Time -Jungle Love
〔 From 『Ice Cream Castle』(1984)〕
■ 1981年にミネアポリスで結成された”プリンス・ファミリー”のひとつ。
”Jamie Starr”を名乗ったPrinceがインストを担当していた。
オリジナルメンバーは、Morris Day、Jimmy Jam、Terry Lewisという、いまから振り返ると信じられない面子。
これは1st ALBUM『Ice Cream Castle』(1984)から放ったヒット曲。
11.Dan Hartman - I Can Dream About You
〔 From 『I Can Dream About You』(1984)〕
■ 映画「ストリート・オブ・ファイヤー」の挿入歌で1984年にヒット。邦題は「あなたを夢見て」。
この頃は映画とサントラの同時ヒットがあたりまえのようにあった。
ハスキーでキレのよいハントーンヴォイスの米国のシンガー。
1976年に1st ALBUMをリリース。以降計8枚のALBUMを残しているが1996年以降はALBUMを残していない模様。
12.Patti Austin - If I Believed
〔 From 『Gettin' Away With Murder』(1985)〕
■ Quincy Jonesの秘蔵ッ子として知られ、これはQwest Recordsから1985年にリリースした『Gettin' Away With Murder』からの名バラード。
Randy Goodrumらしい華麗なメロディ。リリカルなキーボードもRandy Goodrum。
プロデュースはRuss Titelman。Drumsは名手Steve Ferroneだが、ベースはサンプリングと思われ、往年のBCMのグルーヴ感はもはやここにはない。
1980年中盤~後半にかけては、こういうシャープでメロディアスな名バラードがいくつも生み出された。
13.Restless Heart - Don't Ask The Reasons Why
〔 From 『The Secret Of My Success - Music From The Motion Picture Soundtrack』(1987)〕
■ ナッシュヴィル出身のカントリー系ロック・グループで1st ALBUMリリースは1985年。
これはマイケル.J.フォックス主演の映画「The Secret Of My Success」(摩天楼はバラ色に)のサントラ収録曲でDavid Fosterのプロデュース。
カントリー系のアーティストにDavid Foster一派がプロデュースに入ってAOR化させるパターンは1980年代前半にはめずらしくなかったが、1987年時点ではレアパターン。
メロディのよさとアレンジの巧みさが際立つ佳曲。
14.Sarah McLachlan - I Will Remember You
〔 From 『Mirrorball』(1999)〕
■ 全世界で高い人気を誇るカナダのシンガーソングライター。
1st ALBUMリリース前の1987年、女性主導型のライヴイベントであるリリス・フェア(Lilith Fair Celebration Of Women In Music)を提唱・成功させ注目を集める。
強い意思を感じさせる楽曲やステージングは、各方面から高い評価を得ている。
15.J.D.Souther - Go Ahead And Rain
〔 From 『Home By Dawn』(1984)〕
■ 米国デトロイト出身のシンガーソングライターで、「You're Only Lonely」(1979年)のビッグヒットをもつ。
楽曲提供が多く自身は寡作な人だが、そのALBUMは粒ぞろい。
これは4枚目のオリジナルアルバム『Home By Dawn』(1984)収録曲で、Randy McCormick(key)、Billy Walker(g)、David Hungate(b)などAOR系ミュージシャンが入っているが、Drumsは自身で叩きAORとは一線を画した仕上がりとなっている。
『Home By Dawn』はセールス的にはいまひとつだったが、メロディーに優れた佳曲の多い名盤。
16.Perri - Tradewinds
〔 From 『Tradewinds』(1990)〕
■ 1986年に1st ALBUMをリリースしたロスアンジェルスのレディソウル系ユニット。
これは3rd ALBUM『Tradewinds』(1990)からのタイトル曲で、いかにも西海岸らしいブライトなBCM。
Ralph MacDonald、William Salterの共作、PercussionにLuis Conteも入って、1990年の作ながら往年のBCMを彷彿とさせる仕上がり。
17.Thom Rotella - Paradise Island
〔 From 『Home Again』(1989)〕
■ 1989年に DMPから1st ALBUMをリリースしたスムース・ジャズ系のギタリスト。
これは1st ALBUM『Home Again』(1989)収録曲で、持ち味のウェストコーストっぽい軽めのナンバーに仕上がっている。
作曲の才に恵まれ、Positive Musicに移ってリリースした3rd ALBUM『How My Heart Beats』も好アルバム。
18.Jim Photoglo - Ruled By My Heart
〔 From 『Fool In Love With You』(1981)〕
■ ロスアンジェルス出身のアーティストで、1980年代前半にAOR系の名盤を数枚リリースしている。
これは2nd ALBUM『Fool In Love With You』(1981)収録のミディアム・ナンバーでPhotogloらしい曲構成。
Bill Cuomo(key)、Fred Tackett(g)、Dennis Belfield(b)、Carlos Vega(ds)と、一流ミュージシャンがバックを堅めて安定した仕上がり。
Thom Masonと思われるSaxが主役並みに頑張っているのが、この時代のAORらしい。
19.Enya - Only Time
〔 From 『A Day Without Rain』(2000)〕
■ 改めて紹介の必要もないと思われるアイルランドの超メジャーアーティストで、ヒーリング・ミュージックの代表格。
もとは”Clannad”というアイリッシュ・フォークバンドに在籍していたが、1980年代中盤に独自の境地を切り開く。
これは名盤『A Day Without Rain』(2000)収録の代表曲で、Enyaらしい清々しさが満ちあふれている。
20.Marc Jordan - The Same Mistake
〔 From 『Reckless Valentine』(1993)〕
■ またしてもMarc Jordanです。
1983年の名盤『A Hole In The Wall』以降の数枚はいまひとつ迷いが感じられるような内容だったが、Sin-Drome Recordsに移ってリリースした『Reckless Valentine』(1993)は吹っ切れたような素晴らしい仕上がりとなった。
音的にはもはやAORを離れているが、エモーショナルな歌いまわしはオリジナルな魅力にあふれている。
21.D Train - Keep On
〔 From 『You're The One For Me』(1982)〕
■ 1980年代前半にいくつかのディスコヒットを放った Brooklyn出身の2人組ユニット。
当時のグルーヴ絡みのBCMとは一線を画した硬質なリズムが新鮮だった。ヴォーカルのレベルも高くて聴き応えあり。
22.Dan Siegel - Deserted Beach
〔 From 『Dan Siegel』(1982)〕
■ 1980年代初頭、海辺のフュージョンといえばこの人だった。
これは3rd ALBUM『Dan Siegel』(1982)収録曲で、華麗なタッチのキーボードが楽しめる。
Guitarは Paul Jackson Jr.、PercussionはLenny Castro、FlugelhornはMark Hatchと思われる。
1980年代のフュージョン~1990年代のスムース・ジャズと時代の流れを巧みに捉え、1990年代にも名作を多くのこしたアーティスト。
23.Evelyn 'Champagne' King - I'm Just Warmin' Up
〔 From 『Get Loose』(1982)〕
■ Bronx(New York)出身の女性BCM シンガーで1970年代後半~1980年代中盤にかけて好アルバムを複数のこしている。
Kashifとの関係が深く、硬質なリズムの曲が多いが、『Get Loose』(1982)収録のこの曲はNeil Jason(b)、Andy Newmark(ds)のサポートが効いてか、粘りのあるグルーヴをつくりだしている。
24.The Go-Go's - Head Over Heels
〔 From 『Talk Show』(1984)〕
■ 1978年、ロスアンジェルスで結成されたガールズバンドで、いくつかのビッグヒットをもつ。
これは『Talk Show』(1984)からのシングルヒットで、人気も高かったが翌年1985年にあっさり解散。
メンバーのBelinda Carlisleはそののち欧州に活動拠点を移し、ソロシンガーとして成功している。
25.Tiffany - Could've Been
〔 From 『Tiffany』(1987)〕
■ 1987年から1989年にかけて立て続けにヒットを放った、カリフォルニア州出身のシンガー。
デビューは15歳。これは16歳でリリースした大ヒット曲。
フックあるメロディをもつこのバラードは、当時日本でもよくかかっていた。
26.Brian McKnight - Still
〔 From 『Superhero』(2001)〕
■ ニューヨーク州バッファロー出身のBCM系シンガーで、Take 6のメンバーClaude V. McKnight III を実兄にもつ。
艶のあるハイトーンヴォイスをもち、メジャーアーティストとの競演も多い。
1st ALBUMリリースは1992年で、1990年代のBCMを支えたシンガーの一人だと思う。
27.Change - The Very Best In You
〔 From 『Sharing Your Love』(1982)〕
■ またまたChangeです。(好きなので・・・(笑))
Jacques Fred Petrus & Mauro Malavasiの才能がいかんなく発揮されたディスコ・ユニット。
Luther Vandross、James Robinsonの名ヴォーカルが在籍していたことでも知られる。
これは全盛期の名盤『Sharing Your Love』(1982)のトップを飾るアップ・チューンで、ソフィスティケートされたChangeの魅力がもっともよくあらわれている1曲。
28.Michael Colina - Joy Dancing
〔 From 『Shadow Of Urbano』(1988)〕
■ ちょっと詳細がよくわからない人(Private Musicつながりで買った)だけど、Wikiによるといろいろな分野で活動しているらしい。
個人的にはメロディアスなキーボードワークが魅力で、作曲能力も相当なものがあると思う。
これは1st ALBUM『Shadow Of Urbano』(1988)の1曲目で、SaxはMichael Brecker。
29.Eric Carmen - Every Time I Make Love To You
〔 From 『Winter Dreams』(1998)〕
■ 元Raspberries(ラズベリーズ)のメインヴォーカルで、1975年の解散後はソロとしても成功を収めたオハイオ州クリーブランド出身のシンガー。
1980年代以降は映画『フットルース』の「Almost Paradise”(愛のテーマ)」を作曲するなど裏方に回った感が強いが、1998年、14年ぶりにリリースしたアルバム『Winter Dreams』はメロディにあふれた好盤だった。(ひょっとして日本限定リリース? あまり売れなかったみたいだけど。)
これはそのアルバム収録のナンバーで、メロディーメイカーとしての確かな才能がうかがわれる1曲。
30.Bobby Caldwell - Come To Me
〔 From 『Bobby Caldwell』(1978)〕
■ AORの代表的シンガーBobby Caldwell。
これは1st ALBUM『Bobby Caldwell』(1978)収録のバラードで、パーラメントのCMでかかってたので、日本でもよく知られている曲だと思う。
伸びやかで深みのあるハイトーンは、いま聴いてもオリジナリティにあふれている。
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【日本Vers.】
唱歌ですが2曲。
01.早春賦 - 小鳩くるみ
メロディの美しさは唱歌屈指の名曲。
小鳩くるみ。本名、鷲津名都江。
「アタックNo.1」の鮎原こずえ役の声優として広く親しまれた。
ハイトーンの声質の美しさは、日本の歌い手のなかでも歴代屈指だと思う。
02.朧月夜 - 鮫島有美子
唱歌はほんとうに名曲が多い。曲も歌詞も。
さりげに難曲。ソロで歌うには相当な力量がいると思う。
03.朧月夜 - 中島美嘉
名曲だから、こういう優れたアレンジテイクが生まれる。
中島美嘉の歌唱力も凄いが、葉加瀬太郎のバイオリンも圧巻。
→ ■ 歌の女神が舞い降りた国 / 美メロ&ハイトーン&透明感の癒し曲50曲
→ ■ 桜曲40曲!
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● 春向きの洋楽
● 夏向きの洋楽
● 秋向きの洋楽
● 冬向きの洋楽
● 桜曲35曲!
↓こっちも聴いてね
1983年洋楽ピーク説
〔関連記事〕
■ 洋楽1983年ピーク説
■ 1983年洋楽ピーク説(名曲編)
■ グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)
■ 1980年代中盤の夏ソング
■ 1980年代のサントラ(&CM)
■ 初夏のグルーヴ曲20曲
■ AOR系名曲を100曲!
■ 1983年の洋楽ヒット曲 (Billboardデータから)
とりあえずこのところアクセスが伸びているこの記事、リンクつなぎなおしてあげてみます。
1980年代の洋楽の楽曲のよさをご堪能くださいませ。
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2022/02/27 UP
せっかくつくったので(笑)、こいつもあげておきます。
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2021/02/27 UP
追加して30曲にしました。
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2021/02/25 UP
春バージョンもつくってみました。
春の曲はさらにむずかしいな・・・(笑)
春らしく跳ねる感じの曲と、春の夕暮れを感じさせるエモーショナルなスロー曲を散りばめてみました。
今回もUPしながらつくっていきます。
夏バージョン、秋バージョン、冬バージョンと同様、1980年代の曲がメインです。
とりあえず、思いつくまま12曲ほど。
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01.The Bangles - Manic Monday
〔 From 『Different Light』(1985)〕
■ 1981年にLos Angelesで結成された米国のガールスバンド。
2nd ALBUM『Different Light』(1985)からのシングルカットで世界的にブレーク。
作曲はPrince。Princeらしいクセのあるメロが、ブライトなSusanna Hoffsらのヴォーカルとシンクロして1980年代中盤らしい仕上がりに。
この曲を聴くと、1985年の時点ですでにAORがメインストリームから外れていることがわかる。
02.Dara Sedaka - The Real Me
〔 From 『I'm Your Girl Friend』(1982)〕
■ Neil Sedakaの娘さん。大スターの愛娘のデビューアルバムだけに、当代一流の面子を集めてヒットを狙ったと思われるが、AORがメインストリームを担っていた1982年、やはりこういう仕上がりとなっている。
バックはDavid Foster(key)、Michael Landau, Steve Lukather(g)、Dennis Belfield(b)、Mike Baird(ds)というAORオールスターズ。プロデュースはDavid Foster。
Richard Pageと思われるBacking Vocalが絶妙に効いている。
03.Peabo Bryson &Roberta Flack - Heaven Above Me
〔 From 『Born To Love』(1983)〕
■ Peabo Bryson & Roberta Flackのデュエットアルバム『Born To Love』収録のMid-Up曲 。
1983年の作品ながら、Simmons Drums(電子ドラム)やプログラミングを導入し、当時のBCMのメインから一線を画した曲調。
でも、メロやSaxの音色はこの時代ならではのものだと思う。
04.Sweetness - Memory (Disco Dance Version)
〔 From 『Memory (Cats)』(1987)〕
■ ハイエナジー(Hi-NRG)から1曲。
Andrew Lloyd Webber作のスタンダードナンバーのカバー。
ALBUM収録は1987年だが、Hi-NRGレーベル”Rams Horn”からの12"盤リリースは1983年で、Hi-NRG全盛期にオンタイムで流されていた。
バックで延々と流れるピッキングギターのリフはHi-NRGならではのもので、のちのユーロビートではこういう構成はほとんど姿を消している。
05.Central Line - Walking Into Sunshine
〔 From 『Breaking Point』(1981)〕
■ 1980年代初頭に英国で一大ムーブメントとなった「funka latina」(ファンカ・ラティーナ)。
当初は「British Jazz-Funk」とも呼ばれ、1981年リリースの『Slipstream - The Best Of British Jazz-Funk』というオムニバスアルバムが実質的な火付け役となった。
当時、輸入盤でこのALBUMをゲットし、粒ぞろいの楽曲にほとんどのアーティストのALBUMを買いあさった。
ほぼ英国盤しかリリースされていなかったので、やたらに高かった記憶が・・・。
Central Lineも『Slipstream』収録のユニット。オリジナルアルバム2枚を出したのみだが、ラテンリズムをうまくとり入れた佳曲をいくつか残している。
06.Melba Moore - Stay
〔 From 『A Lot Of Love』(1986)〕
■ 1970年からの長いキャリアをもつ米国ゴスペル系のBCMシンガー。スケール感あふれる歌いまわしはさすがの貫禄。
07.Bill Champlin - Sara
〔 From 『Runaway』(1981)〕
■ 個人的にはAOR系ではもっとも歌が巧いと思っているシンガーのひとりで、David Fosterと組んで数々の名作を残す。
これは、2nd ALBUM『Runaway』からのミディアムナンバーで、Jay Graydonと思われるギターのフレーズとDavid Fosterのメロディアスなキーボードワークが絶妙にバランスして渋めに収まっている。
Backing VocalsはRichard Page&Tom Kellyか?
『Runaway』はAORを代表する名アルバムだと思う。
08.Tracey Ullman - They Don't Know
〔 From 『You Broke My Heart In 17 Places』(1983)〕
■ 英国のミュージカル女優が1983年、突如として放ったスマッシュヒット曲。
原曲は英国のシンガーソングライターKirsty MacCollの1979年の作品。
MOR的でわかりやすいこういう曲もしっかりヒットしていたことが、当時の洋楽のバラエティを物語っている。
09.Jeff Lorber Fusion - Reflections
〔 From 『Wizard Island』(1980)〕
■ んでもって、こういうアーバンなフュージョン系もしっかりマーケット的に成立していた。
Sax:Kenny Gorelick(ブレーク前のケニーG)、Drumsは名手Dennis Bradford。
10.Morris Day & The Time -Jungle Love
〔 From 『Ice Cream Castle』(1984)〕
■ 1981年にミネアポリスで結成された”プリンス・ファミリー”のひとつ。
”Jamie Starr”を名乗ったPrinceがインストを担当していた。
オリジナルメンバーは、Morris Day、Jimmy Jam、Terry Lewisという、いまから振り返ると信じられない面子。
これは1st ALBUM『Ice Cream Castle』(1984)から放ったヒット曲。
11.Dan Hartman - I Can Dream About You
〔 From 『I Can Dream About You』(1984)〕
■ 映画「ストリート・オブ・ファイヤー」の挿入歌で1984年にヒット。邦題は「あなたを夢見て」。
この頃は映画とサントラの同時ヒットがあたりまえのようにあった。
ハスキーでキレのよいハントーンヴォイスの米国のシンガー。
1976年に1st ALBUMをリリース。以降計8枚のALBUMを残しているが1996年以降はALBUMを残していない模様。
12.Patti Austin - If I Believed
〔 From 『Gettin' Away With Murder』(1985)〕
■ Quincy Jonesの秘蔵ッ子として知られ、これはQwest Recordsから1985年にリリースした『Gettin' Away With Murder』からの名バラード。
Randy Goodrumらしい華麗なメロディ。リリカルなキーボードもRandy Goodrum。
プロデュースはRuss Titelman。Drumsは名手Steve Ferroneだが、ベースはサンプリングと思われ、往年のBCMのグルーヴ感はもはやここにはない。
1980年中盤~後半にかけては、こういうシャープでメロディアスな名バラードがいくつも生み出された。
13.Restless Heart - Don't Ask The Reasons Why
〔 From 『The Secret Of My Success - Music From The Motion Picture Soundtrack』(1987)〕
■ ナッシュヴィル出身のカントリー系ロック・グループで1st ALBUMリリースは1985年。
これはマイケル.J.フォックス主演の映画「The Secret Of My Success」(摩天楼はバラ色に)のサントラ収録曲でDavid Fosterのプロデュース。
カントリー系のアーティストにDavid Foster一派がプロデュースに入ってAOR化させるパターンは1980年代前半にはめずらしくなかったが、1987年時点ではレアパターン。
メロディのよさとアレンジの巧みさが際立つ佳曲。
14.Sarah McLachlan - I Will Remember You
〔 From 『Mirrorball』(1999)〕
■ 全世界で高い人気を誇るカナダのシンガーソングライター。
1st ALBUMリリース前の1987年、女性主導型のライヴイベントであるリリス・フェア(Lilith Fair Celebration Of Women In Music)を提唱・成功させ注目を集める。
強い意思を感じさせる楽曲やステージングは、各方面から高い評価を得ている。
15.J.D.Souther - Go Ahead And Rain
〔 From 『Home By Dawn』(1984)〕
■ 米国デトロイト出身のシンガーソングライターで、「You're Only Lonely」(1979年)のビッグヒットをもつ。
楽曲提供が多く自身は寡作な人だが、そのALBUMは粒ぞろい。
これは4枚目のオリジナルアルバム『Home By Dawn』(1984)収録曲で、Randy McCormick(key)、Billy Walker(g)、David Hungate(b)などAOR系ミュージシャンが入っているが、Drumsは自身で叩きAORとは一線を画した仕上がりとなっている。
『Home By Dawn』はセールス的にはいまひとつだったが、メロディーに優れた佳曲の多い名盤。
16.Perri - Tradewinds
〔 From 『Tradewinds』(1990)〕
■ 1986年に1st ALBUMをリリースしたロスアンジェルスのレディソウル系ユニット。
これは3rd ALBUM『Tradewinds』(1990)からのタイトル曲で、いかにも西海岸らしいブライトなBCM。
Ralph MacDonald、William Salterの共作、PercussionにLuis Conteも入って、1990年の作ながら往年のBCMを彷彿とさせる仕上がり。
17.Thom Rotella - Paradise Island
〔 From 『Home Again』(1989)〕
■ 1989年に DMPから1st ALBUMをリリースしたスムース・ジャズ系のギタリスト。
これは1st ALBUM『Home Again』(1989)収録曲で、持ち味のウェストコーストっぽい軽めのナンバーに仕上がっている。
作曲の才に恵まれ、Positive Musicに移ってリリースした3rd ALBUM『How My Heart Beats』も好アルバム。
18.Jim Photoglo - Ruled By My Heart
〔 From 『Fool In Love With You』(1981)〕
■ ロスアンジェルス出身のアーティストで、1980年代前半にAOR系の名盤を数枚リリースしている。
これは2nd ALBUM『Fool In Love With You』(1981)収録のミディアム・ナンバーでPhotogloらしい曲構成。
Bill Cuomo(key)、Fred Tackett(g)、Dennis Belfield(b)、Carlos Vega(ds)と、一流ミュージシャンがバックを堅めて安定した仕上がり。
Thom Masonと思われるSaxが主役並みに頑張っているのが、この時代のAORらしい。
19.Enya - Only Time
〔 From 『A Day Without Rain』(2000)〕
■ 改めて紹介の必要もないと思われるアイルランドの超メジャーアーティストで、ヒーリング・ミュージックの代表格。
もとは”Clannad”というアイリッシュ・フォークバンドに在籍していたが、1980年代中盤に独自の境地を切り開く。
これは名盤『A Day Without Rain』(2000)収録の代表曲で、Enyaらしい清々しさが満ちあふれている。
20.Marc Jordan - The Same Mistake
〔 From 『Reckless Valentine』(1993)〕
■ またしてもMarc Jordanです。
1983年の名盤『A Hole In The Wall』以降の数枚はいまひとつ迷いが感じられるような内容だったが、Sin-Drome Recordsに移ってリリースした『Reckless Valentine』(1993)は吹っ切れたような素晴らしい仕上がりとなった。
音的にはもはやAORを離れているが、エモーショナルな歌いまわしはオリジナルな魅力にあふれている。
21.D Train - Keep On
〔 From 『You're The One For Me』(1982)〕
■ 1980年代前半にいくつかのディスコヒットを放った Brooklyn出身の2人組ユニット。
当時のグルーヴ絡みのBCMとは一線を画した硬質なリズムが新鮮だった。ヴォーカルのレベルも高くて聴き応えあり。
22.Dan Siegel - Deserted Beach
〔 From 『Dan Siegel』(1982)〕
■ 1980年代初頭、海辺のフュージョンといえばこの人だった。
これは3rd ALBUM『Dan Siegel』(1982)収録曲で、華麗なタッチのキーボードが楽しめる。
Guitarは Paul Jackson Jr.、PercussionはLenny Castro、FlugelhornはMark Hatchと思われる。
1980年代のフュージョン~1990年代のスムース・ジャズと時代の流れを巧みに捉え、1990年代にも名作を多くのこしたアーティスト。
23.Evelyn 'Champagne' King - I'm Just Warmin' Up
〔 From 『Get Loose』(1982)〕
■ Bronx(New York)出身の女性BCM シンガーで1970年代後半~1980年代中盤にかけて好アルバムを複数のこしている。
Kashifとの関係が深く、硬質なリズムの曲が多いが、『Get Loose』(1982)収録のこの曲はNeil Jason(b)、Andy Newmark(ds)のサポートが効いてか、粘りのあるグルーヴをつくりだしている。
24.The Go-Go's - Head Over Heels
〔 From 『Talk Show』(1984)〕
■ 1978年、ロスアンジェルスで結成されたガールズバンドで、いくつかのビッグヒットをもつ。
これは『Talk Show』(1984)からのシングルヒットで、人気も高かったが翌年1985年にあっさり解散。
メンバーのBelinda Carlisleはそののち欧州に活動拠点を移し、ソロシンガーとして成功している。
25.Tiffany - Could've Been
〔 From 『Tiffany』(1987)〕
■ 1987年から1989年にかけて立て続けにヒットを放った、カリフォルニア州出身のシンガー。
デビューは15歳。これは16歳でリリースした大ヒット曲。
フックあるメロディをもつこのバラードは、当時日本でもよくかかっていた。
26.Brian McKnight - Still
〔 From 『Superhero』(2001)〕
■ ニューヨーク州バッファロー出身のBCM系シンガーで、Take 6のメンバーClaude V. McKnight III を実兄にもつ。
艶のあるハイトーンヴォイスをもち、メジャーアーティストとの競演も多い。
1st ALBUMリリースは1992年で、1990年代のBCMを支えたシンガーの一人だと思う。
27.Change - The Very Best In You
〔 From 『Sharing Your Love』(1982)〕
■ またまたChangeです。(好きなので・・・(笑))
Jacques Fred Petrus & Mauro Malavasiの才能がいかんなく発揮されたディスコ・ユニット。
Luther Vandross、James Robinsonの名ヴォーカルが在籍していたことでも知られる。
これは全盛期の名盤『Sharing Your Love』(1982)のトップを飾るアップ・チューンで、ソフィスティケートされたChangeの魅力がもっともよくあらわれている1曲。
28.Michael Colina - Joy Dancing
〔 From 『Shadow Of Urbano』(1988)〕
■ ちょっと詳細がよくわからない人(Private Musicつながりで買った)だけど、Wikiによるといろいろな分野で活動しているらしい。
個人的にはメロディアスなキーボードワークが魅力で、作曲能力も相当なものがあると思う。
これは1st ALBUM『Shadow Of Urbano』(1988)の1曲目で、SaxはMichael Brecker。
29.Eric Carmen - Every Time I Make Love To You
〔 From 『Winter Dreams』(1998)〕
■ 元Raspberries(ラズベリーズ)のメインヴォーカルで、1975年の解散後はソロとしても成功を収めたオハイオ州クリーブランド出身のシンガー。
1980年代以降は映画『フットルース』の「Almost Paradise”(愛のテーマ)」を作曲するなど裏方に回った感が強いが、1998年、14年ぶりにリリースしたアルバム『Winter Dreams』はメロディにあふれた好盤だった。(ひょっとして日本限定リリース? あまり売れなかったみたいだけど。)
これはそのアルバム収録のナンバーで、メロディーメイカーとしての確かな才能がうかがわれる1曲。
30.Bobby Caldwell - Come To Me
〔 From 『Bobby Caldwell』(1978)〕
■ AORの代表的シンガーBobby Caldwell。
これは1st ALBUM『Bobby Caldwell』(1978)収録のバラードで、パーラメントのCMでかかってたので、日本でもよく知られている曲だと思う。
伸びやかで深みのあるハイトーンは、いま聴いてもオリジナリティにあふれている。
-------------------------
【日本Vers.】
唱歌ですが2曲。
01.早春賦 - 小鳩くるみ
メロディの美しさは唱歌屈指の名曲。
小鳩くるみ。本名、鷲津名都江。
「アタックNo.1」の鮎原こずえ役の声優として広く親しまれた。
ハイトーンの声質の美しさは、日本の歌い手のなかでも歴代屈指だと思う。
02.朧月夜 - 鮫島有美子
唱歌はほんとうに名曲が多い。曲も歌詞も。
さりげに難曲。ソロで歌うには相当な力量がいると思う。
03.朧月夜 - 中島美嘉
名曲だから、こういう優れたアレンジテイクが生まれる。
中島美嘉の歌唱力も凄いが、葉加瀬太郎のバイオリンも圧巻。
→ ■ 歌の女神が舞い降りた国 / 美メロ&ハイトーン&透明感の癒し曲50曲
→ ■ 桜曲40曲!
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● 春向きの洋楽
● 夏向きの洋楽
● 秋向きの洋楽
● 冬向きの洋楽
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1983年洋楽ピーク説
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『たまらなく、アーベイン』 ~1980年代前半の音楽の空気感~
シティ・ポップが再評価される昨今ですが、シティ・ポップ全盛期の当時、POPミュージックがどのような聴かれ方をしていたかを如実に示す本があります。
書名は『たまらなく、アーベイン』、初版は1984年。
1984年といえば洋楽ではアダルト・コンテンポラリー(AC)、アダルト・オリエンテッド・ロック(AOR)やブラック・コンテンポラリー(BCM)、邦楽ではいまでいう「シティ・ポップ」がピークを迎えた頃です。
この本は1990年に『ぼくだけの東京ドライブ』と書名を替えて、いま筆者の手元にあるのはこちらですが、超ひさびさにつらつらと読み拾ってみました。

「何度でも読み返されるべき異形の、 二度とやって来ない時代のライフスタイル読本」 by 菊地成孔氏
------------------------------------
前文の「田中康夫からあなたへ」してからすでに、この時代の音楽感が語られています。
「音楽は常にその時代の気分を伝えてくれます。」「五木寛之氏の時代がジャズの気分で、村上龍氏の時代がロックの気分だったとしたら、今の僕たちは、アダルト・コンテンポラリーやブラック・コンテンポラリーの気分の中に生きているのではないでしょうか」
「アダルト・コンテンポラリーやブラック・コンテンポラリーの音楽も、僕たちが信じられる物のひとつです。ジャズやロックと違って、ストーリーやメッセージを持たない”気分の音楽”は、ドラマのないのがドラマになってしまった僕たちの生活、そのものです。」
”気分の音楽”。
言い得て妙です。確かにそんな聴き方をしていました。
「メロディが美しいから聴いてしまう、ただ、それだけのことで、他の理由も持たない僕たちは(以下略)」
この頃の音楽好きはおおむね洋楽メインにシフトしていて、歌詞よりもメロディやサウンド志向でした。
(洋楽の歌詞はよほどの意訳のセンスがないとその本意が捉えにくく、とても日本人には”刺さる”ものではないから・・・、それに歌詞なしのフュージョンも1ジャンルをつくってたし・・・。)
だから「メロディが美しいから」(サウンドが心地よいから)聴いてしまうという流れは、いま思い返してもそうだったと思う。
「朝・昼・夕方・夜」と四つの時間帯にアルバムを分けて、それぞれ、どんな時間帯の、どんなシチュエーションで聴いたら、ピッタリくるかというエッセイに仕立てました。」
「アルバム」です。「曲」じゃなくて「アルバム」。
アルバム1曲通して聴く、あるいは気に入りの曲だけをテープにピックアップする。
そんな聴き方がふつうでした。
そして「シチュエーション」。
この頃、音楽(洋楽も邦楽も)は家だろうが外出先だろうが常に聴き手につきまとっていて、人々は「シチュエーション」によって音楽を巧みに聴き分けていたように思う。
田中康夫氏は1980年に『なんとなく、クリスタル』を発表し、これをきっかけにいわゆる「クリスタル族」が生まれたともいわれます。
この小説は映画化されましたが、そのサントラはACやBCMで固められ、この流れがのちの『たまらなく、アーベイン』につながっていったとみられます。
『なんとなく、クリスタル』サントラ収録の名曲2曲
■ 99 - Toto(1979年)
■ You Can Have Me Anytime - Boz Scaggs(1980年)
『たまらなく、アーベイン』は田中氏手持ちのAC&BCM系の3000枚のアルバムから100枚をセレクトしてエッセイにしたもので、とりあげられているアルバムはかなりとマニアック。
自分でもとうに忘れていたアルバムやアーティストがつぎつぎと出てくるので、いっそのことこの本に沿ってこの頃の曲をご紹介してみたいと思います。
じつは、AC&BCM系は専門なので・・・(笑)
まずは動画をUPし、コメントはじっくり調べてあとからいれます(と、また逃げる・・・(笑))
『たまらなく、アーベイン』には当時の「シチュエーション」を語るキーワード(モノや場所など)が散りばめられているので、そのワードも拾い上げてみます。
また、関連するアルバムや曲も紹介されているので、併せてピックアップしてみます。
ちなみに田中康夫氏の小説やエッセイに含まれる情報量は質・量ともにもの凄いのですが、かなりクセのある文体なので好き嫌いははげしく分かれると思います。
まずは「朝」の1枚目です。
Alessi – 『Long Time Friends』(1982年)
■ Still In Love (B-3)
〔キーワード〕
・目黒区八雲の彼女、文京区本駒込の彼氏
・玉川通りの真中交差点、首都高浜崎橋
・自動車電話
【関連アルバム(曲)】
■ Love Is the Answer - England Dan & John Ford Coley(1977年)
■ Open Mind - Richie Lecea(1978年)
■ Come Back to Me - Leslie, Kelly&John Ford Coley(1980年)
ちょっとマニアック過ぎますかね・・・(笑)
書名は『たまらなく、アーベイン』、初版は1984年。
1984年といえば洋楽ではアダルト・コンテンポラリー(AC)、アダルト・オリエンテッド・ロック(AOR)やブラック・コンテンポラリー(BCM)、邦楽ではいまでいう「シティ・ポップ」がピークを迎えた頃です。
この本は1990年に『ぼくだけの東京ドライブ』と書名を替えて、いま筆者の手元にあるのはこちらですが、超ひさびさにつらつらと読み拾ってみました。

「何度でも読み返されるべき異形の、 二度とやって来ない時代のライフスタイル読本」 by 菊地成孔氏
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前文の「田中康夫からあなたへ」してからすでに、この時代の音楽感が語られています。
「音楽は常にその時代の気分を伝えてくれます。」「五木寛之氏の時代がジャズの気分で、村上龍氏の時代がロックの気分だったとしたら、今の僕たちは、アダルト・コンテンポラリーやブラック・コンテンポラリーの気分の中に生きているのではないでしょうか」
「アダルト・コンテンポラリーやブラック・コンテンポラリーの音楽も、僕たちが信じられる物のひとつです。ジャズやロックと違って、ストーリーやメッセージを持たない”気分の音楽”は、ドラマのないのがドラマになってしまった僕たちの生活、そのものです。」
”気分の音楽”。
言い得て妙です。確かにそんな聴き方をしていました。
「メロディが美しいから聴いてしまう、ただ、それだけのことで、他の理由も持たない僕たちは(以下略)」
この頃の音楽好きはおおむね洋楽メインにシフトしていて、歌詞よりもメロディやサウンド志向でした。
(洋楽の歌詞はよほどの意訳のセンスがないとその本意が捉えにくく、とても日本人には”刺さる”ものではないから・・・、それに歌詞なしのフュージョンも1ジャンルをつくってたし・・・。)
だから「メロディが美しいから」(サウンドが心地よいから)聴いてしまうという流れは、いま思い返してもそうだったと思う。
「朝・昼・夕方・夜」と四つの時間帯にアルバムを分けて、それぞれ、どんな時間帯の、どんなシチュエーションで聴いたら、ピッタリくるかというエッセイに仕立てました。」
「アルバム」です。「曲」じゃなくて「アルバム」。
アルバム1曲通して聴く、あるいは気に入りの曲だけをテープにピックアップする。
そんな聴き方がふつうでした。
そして「シチュエーション」。
この頃、音楽(洋楽も邦楽も)は家だろうが外出先だろうが常に聴き手につきまとっていて、人々は「シチュエーション」によって音楽を巧みに聴き分けていたように思う。
田中康夫氏は1980年に『なんとなく、クリスタル』を発表し、これをきっかけにいわゆる「クリスタル族」が生まれたともいわれます。
この小説は映画化されましたが、そのサントラはACやBCMで固められ、この流れがのちの『たまらなく、アーベイン』につながっていったとみられます。
『なんとなく、クリスタル』サントラ収録の名曲2曲
■ 99 - Toto(1979年)
■ You Can Have Me Anytime - Boz Scaggs(1980年)
『たまらなく、アーベイン』は田中氏手持ちのAC&BCM系の3000枚のアルバムから100枚をセレクトしてエッセイにしたもので、とりあげられているアルバムはかなりとマニアック。
自分でもとうに忘れていたアルバムやアーティストがつぎつぎと出てくるので、いっそのことこの本に沿ってこの頃の曲をご紹介してみたいと思います。
じつは、AC&BCM系は専門なので・・・(笑)
まずは動画をUPし、コメントはじっくり調べてあとからいれます(と、また逃げる・・・(笑))
『たまらなく、アーベイン』には当時の「シチュエーション」を語るキーワード(モノや場所など)が散りばめられているので、そのワードも拾い上げてみます。
また、関連するアルバムや曲も紹介されているので、併せてピックアップしてみます。
ちなみに田中康夫氏の小説やエッセイに含まれる情報量は質・量ともにもの凄いのですが、かなりクセのある文体なので好き嫌いははげしく分かれると思います。
まずは「朝」の1枚目です。
Alessi – 『Long Time Friends』(1982年)
■ Still In Love (B-3)
〔キーワード〕
・目黒区八雲の彼女、文京区本駒込の彼氏
・玉川通りの真中交差点、首都高浜崎橋
・自動車電話
【関連アルバム(曲)】
■ Love Is the Answer - England Dan & John Ford Coley(1977年)
■ Open Mind - Richie Lecea(1978年)
■ Come Back to Me - Leslie, Kelly&John Ford Coley(1980年)
ちょっとマニアック過ぎますかね・・・(笑)
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■ 熱唱!ミリオンシンガー出場の逸材たち
3/2放映の日テレ「熱唱!ミリオンシンガー」、さきほど録画視たけどやたらにレベル高かった。
とりあえず女性のみ。
■ 間瀬しずか - Love Forever
声質がたおやかで、感情の乗せ方がやたらに巧い。
■ 竹野留里 - Guiano-花
元カラバトの常連さん。
声に力がこもってるし、さすがの安定感。
■ 伊沢有香 - また君に恋してる
この子のことはカラバト関連記事で書いたことないけど、これは巧い。
歌の実力は相当なものだと思う。
■ 柴山サリー - 負けないで/ZARD 【歌ってみた】
唖然。
坂井泉水さんの微妙にゆらぐ切ない歌声に、ここまで肉薄した歌い手は聴いたことがない。
この声は練習して出せるものじゃないと思う。
■ 柴山サリー - マイ フレンド/ZARD 【歌ってみた】
この泉水さんワンアンドオンリーの難曲をここまで歌いこなすとは・・・。
とくに高音に飛ばすときの声の表情がそっくり。
さすがにサビ部の神がかり感は完璧には再現できてないけど、やっぱりすごいテイクだと思う。
↓ あと、この人がいたか・・・。
■ IZUMIRT - 二人の夏(Covered)
いずれにしても、ZARDの高レベルカバーは貴重。
とりあえず女性のみ。
■ 間瀬しずか - Love Forever
声質がたおやかで、感情の乗せ方がやたらに巧い。
■ 竹野留里 - Guiano-花
元カラバトの常連さん。
声に力がこもってるし、さすがの安定感。
■ 伊沢有香 - また君に恋してる
この子のことはカラバト関連記事で書いたことないけど、これは巧い。
歌の実力は相当なものだと思う。
■ 柴山サリー - 負けないで/ZARD 【歌ってみた】
唖然。
坂井泉水さんの微妙にゆらぐ切ない歌声に、ここまで肉薄した歌い手は聴いたことがない。
この声は練習して出せるものじゃないと思う。
■ 柴山サリー - マイ フレンド/ZARD 【歌ってみた】
この泉水さんワンアンドオンリーの難曲をここまで歌いこなすとは・・・。
とくに高音に飛ばすときの声の表情がそっくり。
さすがにサビ部の神がかり感は完璧には再現できてないけど、やっぱりすごいテイクだと思う。
↓ あと、この人がいたか・・・。
■ IZUMIRT - 二人の夏(Covered)
いずれにしても、ZARDの高レベルカバーは貴重。
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