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■ 小室哲哉氏の新曲

2018年1月に引退表明した小室哲哉氏(→その時の記事)が2年3ヶ月ぶりに公での楽曲提供を行います。
けっこう急なはなしだったようです。)

1曲は乃木坂46の「Route246」。もう1曲は浜崎あゆみの「Dreamed a Dream」。

■ Route246 - 乃木坂46 x 小室哲哉 新曲
乃木坂46 『Route 246』Teaser


■【期間限定】浜崎あゆみ / Dreamed a Dream (Acappella w/chord guide) ※ 7/31正規版リリース予定


復活があるとしても、おそらくもう少し落ち着いてからだと思っていたし、相方(楽曲提供やプロデュース)は2010年の北乃きいあたりのポジショニングのシンガーかな? と想像していたので、とくに乃木坂はびっくり。

2010年夏の活動再開のとき(→記事)は、1980年代の渡辺美里あたりの作風に戻った感じがしていたけど、今回は1990年代中盤くらいのイメージか?

〔2010年夏の活動再開時の曲〕
花束 - 北乃きい 


「♪ Route246」は、もろ小室サウンドだけど、個人的には正直もう2~3ヒネリくらい欲しい感じがした。
(「Dreamed a Dream」は正規版聴いていないのでなんともいえず。)

ここでいう「ヒネリ」とは、転調とか変拍子とか高音への飛ばしとか、要は「難易度」のことです。
小室氏のコメント
「ちょっと歌いづらい歌を作ると、みんながそれに挑もうとするのでいっぱい歌ってくれる。だからちょっと歌いづらい曲がいい」
これ、小室サウンドの神髄かも・・・。
だから歌い手の技量によって曲の仕上がりがぜんぜん違う。
↓ の 3:50~ 聴くとよくわかる。
YOU ARE THE ONE TK PRESENTS こねっと 高音質full


このところのチャート上位曲って、メロディはキャッチーだけどヒネリがいまいち(ex.咲いた咲いた チューリップの花が・・・)か、ヒネリはあるけどメロいまいちか、もしくはどちらもないか、な曲が多いので(米津玄師、miwa、髭男をのぞく)、そこそこヒネリが効いてメロキャッチーな「Route246」は、坂道系の楽曲としてはある意味新鮮にきこえるかもしれない。

でも、やっぱり、小室サウンドはハイトーンのソロボーカルにハマリで、中高音域ユニゾンの乃木坂とは距離があるような感じもする。

〔似た曲調のハイトーンのソロボーカルの例/1995年〕
Feel Like dance - globe


でも、この状況で小室サウンドがどのような評価を得るか、そして一石を投じることができるかどうかは興味があるので、ウォッチしてみたいと思います。

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これまで書いたことなかったけど、初期の小室サウンドきいたとき、↓のような曲を思い起こした。

Together In Electric Dreams - Giorgio Moroder & Philip Oakey (1984年)


Give Me Up - Michael Fortunati (1986年)


Break Me Into Little Pieces - Hot Gossip (1984年)

共通しているのは、Hi-NRG(ハイエナジー)っぽいけど、微妙な1線でHi-NRGじゃないっていうことか・・・。
たぶん、リズムとメロディーのバランスやシンセの音色のはなしだと思う。
(ダンスミュージックなんだけどバラード的にも楽しめるという・・・)


1990年代後半になると、このような流れのうえ(?)で、ついに神曲「CAN YOU CELEBRATE?」を生み出す。

■ 熊田このは - CAN YOU CELEBRATE? MSP 2018/02/11

会場機械採点で100点の名唱。

ふたたびこのような神曲を世に送り出してくれるかどうか、期待しつつ待ってます。
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■ 1980年代中盤の夏ソング

ただいま断捨離の最中ですが、棚の奥の奥から学生時代に聴いていたテープのリストが大量に出てきました。
あの時代、こういうのを聴いていたという記録の意味で(笑)、テープ1面(約45分)分の例をUPしてみます。
おそらく1984年頃のやつだと思います。

洋楽ばっかり聴いていた記憶があるけど、このリストみると邦楽もかなり聴いている。
サザン、角松、杏里など、洋楽のなかに散りばめてもまったく違和感がない。
それと、Fusionがかなり入っている。今から考えると、ボーカル曲だけだと重たくなるので清涼剤的に入れていた感じがする。

01.Love Somebody - Rick Springfield

1984年リリースのサントラ『Hard to Hold』からのシングルカット曲で全米でヒットした。
この前にリリースされた『Working Class Dog』(1981年)、『Success Hasn't Spoiled Me Yet』(1982年)の2枚も清涼感あふれる好アルバム。

02.ふたりだけのパーティ - サザンオールスターズ (cover)

1980年リリースの3rdアルバム『Tiny Bubbles』のA-1曲。桑田さんの曲のなかでもかなりのハイトーンとされる。
荒削り感あるけどスムーズに入ってくるSAS初期の名曲。

03.Dilemma - Kalapana

1977年リリースの『Kalapana III』から。
Kalapanaは1975年の1stアルバムからリアルタイムで聴いていて、サーフロックはこの頃もかなり聴いていた。
Kalapanaの他にもPablo Cruse、Island Band、Cecilio & Kaponoなど、サーフロック系がかなりリストに入っている。

04.Head Over Heels - The Go-Go's

1981年デビュー、1985年に解散したアメリカのガールス・バンド。
これは1984年リリースの『Talk Show』収録曲でたしかスマッシュ・ヒットしたと思う。
この頃はこんなシンプルに跳ね跳ねの曲が、メインストリームでもふつうにヒットしていた。

05.Say You Will - J.D. Souther (w/Linda Ronstadt)

1984年リリースの『Home By Dawn』からの佳曲。
日本では「You're Only Lonely」のヒットで知られ、『Home By Dawn』はあまり話題にならなかったが実は佳曲揃いの名盤。

06.Off Shore - 角松敏生

角松敏生の傑作『ON THE CITY SHORE』(1983年)のA-1を飾る代表曲。
グルーヴ感ばりばりで、洋楽のなかに散りばめてもまったく違和感がない。

07.Walk Away Renee - John O'Banion

東京音楽祭に出場したり、角川映画の『里見八犬伝』の主題歌(1983年)を歌ったりで、日本ではベタなイメージの強い人だが、実際はアルバム・オリエンテッドなAOR系のミュージシャン。
これは1981年リリースの1stアルバム『John O'Banion』収録のThe Left Bankeのカバー曲。

08.Deserted Beach - Dan Siegel

1980年初頭~1990年にかけて、シーサイドイメージの好メロ曲を量産したFusion系キーボードプレイヤー。
これは1982年リリースの3rdアルバム『Dan Siegel』からの1曲で、ホーンセクション絡みのブライトで繊細な旋律が耳に心地よい。

09.Nielsen Pearson - Hasty Heart

当時、好き者のあいだで妙に評価が高かったReed Nielsen/Mark Pearsonのアルバム『Blind Luck』から。
ベタつかずきりりと引き締まった仕上がりは、Bill Schneeプロデュースが効いているのかも・・・。

10.Last Summer Whisper - Anri (杏里)

1982年リリースの名盤『Heaven Beach』収録のミディアム曲。
角松と同様、グルーヴ感ばりばりで、洋楽の強者のなかに放り込んでもまったく遜色がない。

11.Wait for Me - Daryl Hall & John Oates

1979年リリースの『X-Static』収録曲でシングルカットされてスマッシュヒット。LIVEでもよく演奏された彼らの代表曲。
こんな洒落っ気のある曲がシングルで切られてヒットするとは、やっぱり時代だと思う。

12.How 'Bout Us - Champaign

1981年リリースの1stアルバム『How 'Bout Us』に収録されヒットしたブラコン系のミディアム曲。
この当時結構みられた白人と黒人の混成バンドで、男女ボーカルのかけ合いも絶妙。
色気のあるSaxの音色がこの時代を象徴している?

こんなのが出てくるようじゃ、断捨離はむずかしいかも・・・(笑)


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※ 関係ないけど、さっきまでこの記事書きながら録画したカラバト視てた。
「黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)」の記事の内容(というか、ここで紹介している子たちの実力の凄さへの評価)に変更ありません。


【 関連記事 】
1983年洋楽ピーク説(名曲編)

洋楽1983年ピーク説を想うに至った経緯
グルーヴ&ハイトーン (グルーヴってなに・・・?)

AC全盛期('70年代後半~'80年代前半)のデュエット
AC全盛期('70年代後半~'80年代前半)のリズム

☆ ↑の雰囲気に思いっきり浸りたい方にはおすすめします。
AOR系名曲を100曲!
(100曲すべてリンクを貼りなおしました。)

↓こっちも聴いてね
■ utsuboの音楽遍歴-1 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)
■ utsuboの音楽遍歴-2 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)
■ utsuboの音楽遍歴-3 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)
■ utsuboの音楽遍歴-4 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)【1983年洋楽ピーク説】
■ utsuboの音楽遍歴-5 (洋楽1983年ピーク説とカラバトU-18黄金世代説をつなぐもの)

1980年代のサントラ(&CM)
1980年代の夏曲10曲
初夏のグルーヴ曲20曲
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プロの仕事(角松敏生・杏里)

コロナ禍や災害つづきで沈みがちな気持ちに、効くかも・・・。
1984年リリースのALBUM『COOOL』収録曲。

角松敏生・杏里 I CAN'T EVER CHANGE YOUR LOVE FOR ME


角松も杏里もインスト陣も余裕のパフォーマンスでこの仕上がり!
音楽のすばらしさを伝えつづけてくれる人たち。

〔オリジナル〕 1984年
I CAN'T EVER CHANGE YOUR LOVE FOR ME / 杏里

↑ 大人の余裕か・・・、と思いつつ1984年のオリジナルテイク聴いてみたら、こっちもすでに大人だった(笑)

角松敏生 - Crescent aventure

角松も1982年の2nd ALBUM(『WEEKEND FLY TO THE SUN』)で、すでにこの余裕だもんね・・・。

ここ数年の世界的なシティポップ・ブームって、この” 大人” なサウンドが受けているわけでしょ。
J-POPチャートと乖離しすぎ。

■ 杏里の名バラード12曲
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豪雨の原因?

各地で未曾有の豪雨がつづいています。
観測史上最大の降水量を記録しているところが多くあります。

不思議に思ったのは、天気図上は日本付近に梅雨前線がいるだけで、台風でもなく、巨大低気圧でもない。なんでこの天気図で”史上最大の豪雨”が降るのか?
するどいキャスターがいて「いつもと同じ梅雨前線の天気図なのに、なんで今年はこんな豪雨になるのか?」と、気象予報士に問い掛けていたが、明確な回答はなかった。

別の番組で「原因はこれなのか?」と思われる解説をしていた。
この豪雨のおおもとはインド洋にあり、チベット高気圧がかかわっているというのだ。

通常、梅雨の時期は北のオホーツク海高気圧と南の太平洋高気圧のあいだに梅雨前線ができて日本の上に留まります。
なので、北(大陸)に高気圧、日本の上に前線、南の海上に高気圧という気圧配置になります。

ところが今年は、北(大陸)に高気圧がいないときでも豪雨となっています。
それに関東でも感じる「異様に力感のある強風」は、例年とは明らかに様相の異なるものです。
これってどゆこと?

チベット高気圧は上層の高気圧で、ふつう地上天気図にはあらわれないといわれます。
でもしっかり上層には存在していて、西端のインド洋から大量の湿気を含んだ空気を日本付近に送り込みます。
しかもチベット高気圧は安定しているのでなかなか動きません。

このチベット高気圧からの気流と、南の太平洋高気圧からの気流がぶつかって、豪雨をもたらすというのです。
【例年】 北:オホーツク海高気圧 / 南:太平洋高気圧
【今年】 北:チベット高気圧 / 南:太平洋高気圧
つまり、例年とは梅雨の ”役者”が違うというのです。
オホーツク海高気圧とチベット高気圧では、潜在力(パワー)が違うので、強力なチベット高気圧のもとで今年は異常な豪雨がつづくという説明には説得力があります。
それに加えて、今年はインド洋南東部の海水温が高くなる「(負の)インド洋ダイポール現象」が発生しているというのです。

チベット高気圧も太平洋高気圧も、上層まで広がる”背の高い”優勢な高気圧で横綱級です。
その戦い(梅雨前線)は当然横綱相撲となり、激しくそして長くなります。(線状降水帯湿舌メソ低気圧などが発生しやすくなる?)

ぐだぐだと書きましたが、チベット高気圧が強くかかわっているとすると、今年の梅雨はいつもの梅雨ではありません。
まったくの別もので、これまでの経験則は通用しない可能性が高いです。

これから再び日本列島に強い雨雲がかかってくることが予想されています。
気象災害への備え(早めの避難など)は、たとえ空振りとなっても「成功」といわれます。甚大な被害のリスクを減らすことができるから。
豪雨への対応は場所・状況毎にことなるので、明るいうちに、降り出す前に関係各所と十分な連絡をとり、適切な対応をとられて、被害を抑えていただくことを祈ります。

雨雲レーダーで、降雨の状況を確認できます。
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