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■ 田沢温泉 「ますや旅館」

 

田沢温泉 「ますや旅館」
住 所 :長野県小県郡青木村田沢温泉
電 話 :0268-49-2001
時 間 :10:00~20:00頃(要事前確認)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (温泉みしゅらん)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

上田から西に約14km、青木平も奥まった十観山のふところ湯川沿いに田沢温泉があります。
その開湯は奈良時代、役の行者によると伝えられるほどの古湯です。
酒天童子退治の坂田公時(金時)を産んだ山姥が浸かったお湯といわれ、古くから”子宝の湯”として名を馳せて、「子持ちの湯」「はらみ湯」「有乳湯」などとも呼ばれていました。乳の出のすくない婦人は27日、子のない婦人は37日で効果があらわれるとも。
近くには子安地蔵尊が祀られた薬師堂があります。

 
【写真 上(左)】 田沢温泉入口
【写真 下(右)】 田沢温泉の路地

海鼠壁の土蔵、石畳に木塀、細い坂道の両側に、湯宿や共同湯が軒をならべます。
数軒の宿はいずれも歴史を感じさせるしっとり落ちついたつくりで、とくに「ますや旅館」は明治期築の高楼(櫓)造りが連なって奥行きのあるフォルムを描き出しています。
また、高台にあるこの湯場は眺望がよく、とくに楼閣をもつますやからの眺めは見事。
島崎藤村は「千曲川のスケッチ」のなかで『升屋といふは眺望の好い温泉宿だ。湯川の流れる音が聞こえる楼上で・・・』とその眺望を描写しています。
(無名時代の藤村が泊まった「藤村の間」が三階にあり、彼が使った机、茶だんすなどが現存しています。)

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 玄関

「有乳湯」の裏手にPがありますが車は手前の共同Pに停めた方がベター。
帳場よこに掲げられた「鐵道省御指定旅舘」という金文字の看板が古い歴史を物語っています。

 
【写真 上(左)】 歴史を物語る看板
【写真 下(右)】 風情あふれる廊下

建物はさすがに古さを感じさせますが手入れが行きとどき、磨きこまれて黒光りする廊下、ぎしぎしと音をたてる階段など風趣あふれるもの。
縁側の床が傾いたりしていますがそれも風情のうちか (^^;
ちなみにここは、文化庁指定、登録有形文化財にも指定されています。

松坂慶子さんが主演した、1998年公開の映画「卓球温泉」の舞台となった宿としても知られています。

 
【写真 上(左)】 風格ある建物
【写真 下(右)】 男湯の内湯
                 
建物のいちばん端にある浴場は男女別。他に貸切風呂がふたつあります。
内湯(黒みかげ石枠タイル貼5-6人)と露天(岩枠鉄平石貼4-5人)。
広すぎず狭すぎず、こぢんまりとまとまったいい浴場です。

 
【写真 上(左)】 男湯の露天
【写真 下(右)】 真っ黒に硫化したカラン

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランはイオウで真っ黒に硫化しています。

かなり熱めの内湯は、コップの置いてある石の湯口から25L/minほど投入で、槽内注排湯はなく全量を浴槽端の上面排湯口からの流し出し。

   
【写真 上(左)】 男湯内湯の湯口
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

ぬるめの露天は、岩から突き出た竹の湯口から10L/min強、もうひとつの竹の湯口からぬるめの非加熱源泉と思われるお湯を8L/minほど投入。
槽内注排湯なく全量オーバーフローはかけ流しでしょう。

かすかに白濁したお湯は、たまご味で甘いイオウ臭にアニスか桜餅のような甘い香りをプラスしたような感じで、「有乳湯」よりはなやいだ湯の香。
適度なヌルすべとつつみ込まれるようなやわらかな湯ざわりのあるいいお湯です。
このお湯はやはり長湯でじっくりと味わうたぐいのもので、過加温気味の内湯よりはぬるめの露天の方が気に入りました。

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の露天

土曜日で1泊2食8,000円也(税・サ別)で泊まりましたが、食事もそこそこで佐久名物の鯉の洗いも出ました。
予想に反して若いカップルの泊まり客が多いのには驚きました。

年季の入った木造の建家は風とおしよく、この日は暖かだったからよかったものの、寒波のときなど猛烈に寒そう。
でも、古きゆかしき日本の宿といった風情をもち、温泉好きならば一度は泊まってみる価値のあるお宿かと思います。

〔 源泉名:田沢温泉2号と3号の混合泉 〕 <H14.10.11分析>
単純硫黄温泉(Na-Cl型) 39.8℃、pH=9.4、湧出量不明、成分総計=231.6mg/kg
Na^+=58.6mg/kg (91.21mval%)、Ca^2+=4.3 (7.51)
Cl^-=37.9 (37.66)、HS^-=8.4 (8.80)、SO_4^2-=21.6 (15.84)、HCO_3^-=28.1 (16.19)、CO_3^2-=16.2 (19.01)
陽イオン計=64.0 (2.80mval)、陰イオン計=114.2 (2.84mval)、メタけい酸=53.3、硫化水素=0.04
*「駐車場で掘削湧出した」(やませみさん情報)という3号泉が混合使用されています。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 青木村のきのこ 〕
信州の山あい青木村ではきのこの栽培が盛んで、「しいたけ、えのきたけ、まいたけ、エリンギは、品質と香りのよさで高い評判を得て」(村公式HPより)いるそうです。
青木村ふるさと振興会で企画している「ふるさと便」でも主役はきのこです。
あたりは松茸の名産地で、「道の駅 あおき」では季節になるとコムソウ・シモフリ・クリタケなどの地きのこも売られるようです。

〔 2013/01/29内容補強のうえUP (2004/02入湯) 〕


E138.6.29.986N36.21.58.502

【 BGM 】
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■ 健康市川温泉 「クリーンスパ市川」

 

健康市川温泉 「クリーンスパ市川」
住 所 :千葉県市川市上妙典1554
電 話 :047-329-6711
時 間 :10:00~23:00 / 第1・3火休
料 金 :600円(土日祝 700円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

市川市湾岸エリア(江戸川の河口付近)に市川市がPFI事業(民間の力を利用した公共整備)のうちBOT方式(民間事業者が建設、運営サービスを実施し、事業期間終了後に施設を市に譲渡する方式)を採用して開設・運営されるもの。
アドバイザー選定委員会設立が2002年5月、それから諸手続き&工事が延々とつづき、オープンが2007年9月、クリーンセンターの余熱利用施設のため、とくに環境対策に時間をかけて進められたようです。
泉源じたいは2004年に開発され、その利用が待たれていました。

このときは電車で行ったので車アクセスはよくわかりませんが、オープン時は区画整理中でかなりわかりにくかったようです。
地下鉄東西線「原木中山」駅・「妙典」駅、「行徳」駅、JR総武線・武蔵野線「西船橋」などから送迎バスが出ています。(→案内

クリーンセンターの附帯施設だけあって、ホワイトを基調としたクリーンなイメージのファサードは、温浴施設というよりスポーツクラブ的。
じっさい、プール・ジム・スタジオなども併設されています。

入館料200円と入浴料600円(土日祝700円)が要りますが、200円は退館時返却されるので、実質入浴料のみでOK。

 
【写真 上(左)】 無機質な館内
【写真 下(右)】 ゲート

浴場フロアは2階。脱衣所はプールと併用、腕輪式管理コード読みとりゲートを抜けて浴場へ向かいます。
浴場は右手が和風、左手が洋風で男女交替制のよう。この日の男湯は(たしか)洋風でした。

あかるいけれどどことなく無機質な浴室。
内湯ゾーンに内湯、機能浴槽群、サウナ、水風呂とあってすべて真湯利用。
水風呂は弱カルキながら白い浮遊物とよわいとろみもあって井水では?

カラン16、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日14時で10~20人と予想より空いていました。

 
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 泉源?

露天ゾーンは塀に囲まれ展望はききませんが、”富士見の窓”(だったか?)という小窓から江戸川の河口方面が眺められます。
2階にあるので風通しはよくベンチもあって和めます。

手前にメイン露天(岩組磁器タイル敷7-8人の深湯浴槽と同5-6人のあさ湯浴槽が隣りあっている)とおくに五右衛門風呂×2。
五右衛門風呂は真湯利用ですが、なぜかこまかい気泡が大量に舞っていてアワつきがあります。

ということで、温泉利用槽はメイン露天だけです。
深湯部分に茶色に色づいた岩の湯口から適温~熱湯投入+側面熱湯注入。投入量は変動しますがおおむね大量。
あさ湯は深湯からの流入と底面注入で排湯口への上面排湯。

湯温は深湯で適温、あさ湯でややぬる。
お湯紅茶色で透明度70~80cmほどでうす茶の浮遊物をうかべ、にごり湯というより湯色で透明度が落ちています。

かなり強い鹹(塩辛)味+微苦味、最初はアンモニアになにかが混じったあまり上質じゃない臭いでしたが、しばらくして湯口からのドハドバ投入がはじまるとともに、良質な有機肥料的な湯の香に変化していきました。

黒湯(重曹)系ツルすべはあるものの、べとつき感もあり、濃度感やあたたまり感は相当なもの。とくに肌にくい込んでくるような力強い浴感にはびっくり。
入りごたえのある黒湯で、イメージ的には成田大和の湯や鉾田に似ているかな?
複雑な湯づかいを感じさせ、お湯の感じも微妙なところ、掲示類もまちまちでよくわからず。間欠的に源泉補給の半循環的湯づかいではないでしょうか。

ハズれっぽい施設イメージらしからぬ入りごたえのあるお湯に、温泉好きは嬉しいギャップを感じる施設では?

〔 源泉名:健康市川温泉 〕 <H16.7.29分析>
Na-塩化物強塩温泉 27.5℃、pH・湧出量不明(1200m掘削揚湯)、成分総計=25.39g/kg
Na^+=8488mg/kg (87.06mval%)、NH4^+=162.1、Mg^2+=338.6、Ca^2+=217.1、Fe^2+=5.0
Cl^-=14760 (96.43)、Br^-=74.2、I^-=35.7、HCO_3^-=863.4 (3.28)
陽イオン計=9482 (424.1mval)、陰イオン計=15740 (431.7mval)、メタけい酸=89.3、メタほう酸=11.8、遊離炭酸=55.9

<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環・ろ過:記載なし 消毒:記載なし
別掲示に「衛生管理のため、塩素剤による消毒及び濾過循環を行っております。」とあり。

■ブランドグルメ
〔 市川の梨 〕
200年にもおよぶ歴史をもち、県内トップクラスの収穫量を誇る市川梨。
当初は八幡、市川、中山などで栽培され、いまは北部の大町あたりがメインの栽培エリアとなっています。特許庁の「地域団体商標登録」の認証も受けているブランド梨で、その味と品質には定評があります。
品種は幸水、豊水、あきづき、新高などで8月上旬より出荷されています。(市川市Webなどを参考)

〔 2013/01/29UP (2007/11入湯) 〕


E139.56.48.916N35.40.59.267
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■ 谷地温泉 「石川屋」

 

谷地温泉 「石川屋」
住 所 :福島県いわき市大久町大久寺下谷地17
電 話 :0246-82-2951
時 間 :6:00~21:30
料 金 :300円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。(東日本大震災の影響で、営業状況が変わっている可能性があります。)

いわきの北東にある自家源泉の湯宿が日帰り対応。
場所は説明しにくいので、下の地図をご覧ください。自家源泉の湯宿がいくつか点在しているエリアで、久之浜温泉「たきた館」のそばです。

 
【写真 上(左)】 いわき北東部の温泉群
【写真 下(右)】 「たきた館」も近いです

近くに行くとサインがでているので、それに従っていくと自然に着きます。
前庭に庭園を配した民家風のつくりで、看板がなければそれとはわからないかも。
館内はとてもよくメンテされています。

 
【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

 
【写真 上(左)】 Pからのアプローチ
【写真 下(右)】 帳場

浴場へはたしか母屋から廊下を渡ってのアプローチ。手前が女湯、おくが男湯でした。
大広間には地元客がおおぜいいましたが、浴場は空いていました。
日曜14時で3人~独占。

 
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口

窓の広い明るい浴室で、内床の職人芸的タイル貼りがいい味をだしています。
広くはないものの、開け放たれた窓から風が吹き込んで快適。
浴槽はタイル貼3-4人のものがひとつ。
カラン2は源泉かも。シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。

 
【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 職人芸のタイル貼り

側面注入で側面吸湯?。入るとオーバーフローするもののすぐに水位が下がるので、なにか仕掛けがあるのかもしれません。
壁から突き出ているカランは水で、なぜかメモがのこっていないので源泉かどうかは不明。

 
【写真 上(左)】 味のある浴槽
【写真 下(右)】 注入口

ややぬるめのお湯は灰色にうすにごり、白い針状の湯の花とこまかな気泡がただよっています。湯中の指先がよわく青白く発光し、わずかながらアワつきがありました。

よわい甘味にいわき周辺によくある苦っぽいような漢方薬的湯の香。
なんとなくイオウの気配を感じるお湯ですが、味臭ともにイオウ気は感じられませんでした。

 
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 源泉?

明瞭なヌルすべととろみ。独特のあと曳き感があってなかなか脱出できません。
際立ったキャラはないものの、しみじみと味わいぶかい、いかにもいわきらしいいいお湯です。
分析書はみあたりませんでしたが、重曹をメインに硫酸塩も含んでいるような感じがしました。

お湯もいいですが、浴場の雰囲気が出色。これが300円で入れるのですから温泉好きは見逃せないところかと。

〔 2013/01/28UP (2009/04入湯) 〕


E140.56.53.678N37.10.28.489
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■ 上尾温泉 「湯の道 利久 上尾店」

 

上尾温泉 「湯の道 利久 上尾店」
住 所 :埼玉県上尾市中分2-180-1
電 話 :048-783-9988
時 間 :10:00~25:00 / 原則無休
料 金 :650円(土日祝 750円)
オフィシャルHP
紹介ページ
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

露天の「源泉かけ流し岩風呂」の湯づかいが変わったという情報があったので再訪してみました。
今回は南側「小敷谷」方面からの県道でアプローチしたのですが、しっかり電飾看板がありました。
ただ、やはり立地的には、「上尾道路」の開通待ちといったところでしょうか。

正面左手の足湯はなくなったかも?(掲示なし、外側のお湯はうかつにも確認しわすれ。)
受付の対応はあいかわらず親切で好感。開業時の入館6h制限は撤廃され、時間制限なしとなっています。

今回は土曜夜に行ったので、前回よりはかなり入っていましたが、埼玉南部のスパ銭としては空いています。(ここに行く前に「さいたま清河寺温泉」を偵察したが、下のPまでいっぱいの超盛況的雰囲気。ここは人工炭酸泉を新設してから以前に輪をかけた人気施設となっています。)

フィットネス「Q~fit」は前回よりはやる気をみせていて(笑)、限定ながら年会費5.250円で1年間使い放題という太っ腹なキャンペーンを展開中。

前回レポ↓との違いのみレポしますので、詳細は前回レポをご覧ください。

1.掛け湯
以前は源泉使用とみたが、おそらく井水使用となっている。これで、おそらく内湯ゾーンでの温泉利用はなくなり、温泉は露天ゾーンでの集中利用になったかと・・・。

2.内湯・水風呂
内湯は白濁湯に。入浴剤系の芳香は感じられなかったので、おそらく「絹の湯」「シルキーバス」などといわれるマイクロバブル系による白濁かと思われる。
ただ、あいかわらず井水の質がいいので入浴感はなかなか。
水風呂も上質ながらオーバーフローがすくなく、やや鮮度感に欠けるのは残念。

3.露天檜風呂
とにかく熱くおそらく44℃はあったかと思う。底面注入口の位置が悪くそこから熱湯を容赦なく注入するため、ただでさえ広くない浴槽の収容人数がよけいにすくなくなっている。お湯のイメージじたいは前回と大差なし。

4.メイン露天
ここも熱い。小露天からの落ち口右手に石組みの湯口が新設され、消毒済源泉と思われる湯温変動湯が相当量注入されている。前回よりあきらかに消毒気がつよいが、濃度感は強まっている感じも。

5.小露天
前回より湯温が上がっていてやぬる。ここも右手に石組みの湯口が新設され、消毒済源泉と思われる湯温変動湯が相当量注入されている。(メイン露天とここの新設湯口はおそらく同一系統のお湯とみられる。)
ここも前回よりあきらかに消毒気がつよく(よわいうがい薬臭+糊臭)、ややとんがったイメージのお湯に。その分、小露天とメイン露天のお湯の差は小さくなっている。

6.壺湯
以前より湯温はひくくぬるめ。よわい漢方薬系の臭いで消毒気はほとんど感じられない。
濃度感しっかりだがとろみを帯びてつつみこまれるようなやさしいお湯で、前回の小露天よりいいかも・・・。
壺湯は2つあるが奥のやつはなぜか底に浅くたまっているのみで入れず。1槽のみでは長時間占拠するワケにはいかず、じっくり入れなかったのが残念。

前回のレポで「ただ、湯口からの間欠投入は疑問。一気に大量投入するなら絞りでもいいので常時投入してほしいところ。」と書きましたが、現在常時投入となっています。
消毒がつよまっているのは、埼玉中部の有力施設がレジ菌症例発生により閉館となった状況を目の当たりにしてはいたしかたないところか・・・。

壺湯のお湯を見るにつけ、やはり相当の実力をもった源泉と思われるので、安全性と湯質のバランスをうまくとってほしいところです。

施設全体でみると「さいたま清河寺温泉」よりゆったりしているし、入り込みもすくなそうなので、週末など「さいたま清河寺温泉」の混雑を避けるにはいい施設だと思います。

〔 2013/01/27UP (2013/01入湯) 〕

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群馬県吉岡町にあるスパ銭「湯の道 利久」が、埼玉県上尾市に2012/04/20新規オープンしたスパ銭。
位置的にはJR高崎線「北上尾」駅から西側荒川方面に3kmくらいのところ、県道57浦和鴻巣線「中分」交差点のそばです。

この交差点は変則で、かつややおくまっているので、目立つ「ケーヨーデイツー」に気をとられていると確実に見落とします。
この日は夜、北上尾方面から県道57でアプローチしたのですが、分岐を見落とし一周しての到達となりました。
前に「ケーヨーデイツー」のPがあり、そのおくにちょっとスパ銭的じゃない体育館的な建物、しかも(たしか)県道に向けて電飾サインがなかったのでわかりにくいです。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 正面から

Pはたくさん。正面はさすがにスパ銭的装いをみせていますが、なんとなく大味。
玄関左手に大きな足湯。この足湯の左端にある石の湯口からは、おそらく源泉を入れていると思います。

 
【写真 上(左)】 玄関と左手に足湯
【写真 下(右)】 足湯の案内

スタッフの応対はとても感じのいいものでした。
1階に土産品ショップ、食事処「楽座」、個室(露天付きもあり)、2階が浴場フロアです。
2階正面にフィットネスがありなんとなく浮いています。チラシに載っていなかったので、暫定利用かも・・・。
手前に溶岩浴、左が男湯、右が女湯で固定制のようです。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 玄関の温泉案内

脱衣所はたっぷり広め、というか余分なスペースがあってがら~んとした感じも。
浴場に入って左手が内湯「風花の湯」、右手が露天「朝霧の湯」。
女湯の内湯は「羽衣の湯」、露天は「夕霧の湯」と、それぞれ風雅なネーミング。
女湯にはパウダールームがあります。

<内湯「風花の湯」>
白い床面、青磁色壁面&黒いエッジ材のシャープな色味で構成され、やや無機質な印象。
パネル天井は高くなく、やや閉塞感のあるイメージながら、換気が効いていてこもりはほとんどなし。

入ってすぐ右手に掛け湯。これは少量間欠投入ながらにごりもあって、お湯の感じからしても源泉かと思います。(2013.1時点では真湯か?)
右手から時計まわりにアカスリ、高温サウナ、水風呂、機能浴槽(真湯)、洗い場、座湯、内湯(白湯、20人位)とローマ風呂風円形の炭酸泉。
スパ銭ご用達アイテムはほとんど揃っています。

内湯には掛け湯をのぞき温泉利用の浴槽はなさそう。
内湯と水風呂はおそらく井水使用と思われ、若干のとろみも感じて悪くないです。
カルキをほとんど感じないのも好感。

カランセパ型6+15の計21、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日19時で10~20人ほどと埼玉南部のスパ銭にしては空いています。

<露天「朝霧の湯」>
ピロティタイプの露天で、塀に囲まれ展望はききませんが風はよくとおります。
ただ、緑がすくないのでちと殺伐とした印象。

右から時計まわりに、壺湯×2(陶製1人)、メイン露天(石組石敷数10人)とその右手おく上段に小露天(同5-6人)。
その右手に寝湯「浮雲の湯」と檜風呂がならんで配置されています。

確信はもてませんが、ほとんどの浴槽は温泉使用かと思います。

メイン露天(下段)は、上段小露天からの流し込み&底面注入で、底面吸湯&側溝への上面排湯。
小露天は変形の石の湯口からときおり(10分毎くらいか?)大量投入(湯温は変動)で底面注入口からの注入は不明。
槽内排湯は見あたらず、おそらく投注入全量を下段小露天への流し出し。

チラシではメイン露天と小露天をあわせて「源泉かけ流し岩風呂」としていますが、下段はなんとなく循環併用のような感じも・・・。
上段小浴槽はお湯の感じからしてかけ流しにちかいのでは?

檜風呂はいい木材をつかっているようで、どっしりとした質感。
檜の湯口からの間欠投入+底面注入で、側溝への上面排湯。

湯温は、壺湯が適温、メイン露天と檜風呂がやや熱、小露天はぬるめ。
吉岡の利久も上段源泉槽から下段に流し込んでいますが、あちらはゲキ熱湯。こちらはぬる湯なので逆ですね。

 
【写真 上(左)】 足湯-1
【写真 下(右)】 足湯-2

お湯は小露天とその他の浴槽であきらかにちがうので別々にレポします。

<小露天>
緑茶色ささにごりで茶色の浮遊物が少量。しっかりとした塩味にかすかに甘味がまじり、よわい泥臭を感じます。
ひっかかるような湯ざわりととろみ。
鮮度感はさほど感じないものの、えらく当たりのやわらかなやさしいお湯でなごめます。

ただ、湯口からの間欠投入は疑問。一気に大量投入するなら絞りでもいいので常時投入してほしいところ。
全体に527L/minという豊富な湯量のダイナミック感を楽しめなかったのはちと残念。

<その他の温泉槽>
うすく茶色がかって茶色の浮遊物少量。塩味は小露天とさほどかわらずほぼ無臭。(檜風呂のみよわいうがい薬臭。)

お湯のイメージはなんとなく川越の「小江戸はつかり温泉」を思い起こしました。(モール系入っているのでは?)

よくあたたまり湯上がり感も上々。浴後は肌がしっとり落ちつき、さりげに美人の湯では?
浴感もしっかりあるし、悪くはありません。
悪くはないが、なんとなくインパクトに欠ける(というか浴感に華がない)ような感じがしました。

 
【写真 上(左)】 足湯の湯口-1
【写真 下(右)】 足湯の湯口-2

お湯は悪くないし、設備はひととおり揃っているし、料金もリーズナブルだし、これが日帰り温泉稀少エリアだったら集客ぜんぜん問題なしでしょう。

ただ、ここは車で一走りすると県南屈指の人気施設「さいたま清河寺温泉」があります。
「さいたま清河寺温泉」はこのところさらに湯づかいがよくなっているし、泉質的な面白さも充分なので、温泉好きはどうしてもそちらに流れてしまうかな?
また、露天の風情も清河寺のほうが上かと・・・。

埼玉初進出、候補地などいろいろと検討したかと思いますが、強豪、「清河寺」に挑戦状をたたきつけるような立地、しかも場所的にわかりにくいところに出店したのはなにか事情があったのかな?
ただ、近場の客や「さいたま清河寺温泉」の混雑を避ける客は安定してとれるだろうし、近くに広域幹線道路「上尾道路」の開通も予定されているので、そのときには商圏も変わってくるのだと思います。

〔 源泉名:上尾温泉 利久の湯 〕 <H22.11.5分析>
Na-塩化物温泉 40.2℃、pH=7.67、527L/min掘削揚湯、成分総計=5678mg/kg
Na^+=1899mg/kg (87.05mval%)、Ca^2+=155.4 (8.17)、Fe^2+=2.3、Cl^-=3167 (94.60)、Br^-=13.3、I^-=2.9、HS^-=0.02、HCO_3^-=296.9 (5.19)
陽イオン計=2134 (94.89mval)、陰イオン計=3483 (94.44mval)、メタけい酸=44.7、メタほう酸=16.7、遊離炭酸=8.7

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過:実施 塩素消毒:実施

■ブランドグルメ
〔 榎本牧場のジェラートアイス 〕
上尾市の荒川寄りにある乳牛の牧場で、「搾りたての牛乳をたっぷり使ったアイス」を製造販売しています。
ジェラートアイスはたくさんの種類があって通販もしているようです。
「利久」のチラシにはここのソフトクリームを販売とありましたが、確認しわすれました(^^;)

〔 2012/05/22UP (2012/04入湯) 〕


E139.33.38.731N35.58.13.217

【 BGM 】
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■ 上牧温泉 「常生館」



上牧温泉 「常生館」
住 所 :群馬県利根郡みなかみ町石倉317 (旧 利根郡月夜野町)
電 話 :0278-72-3494
時 間 :10:00~21:00
料 金 :400円/2h
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (群馬の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

上毛の保養温泉地、上牧温泉にある自家源泉の湯宿が日帰り対応するもの。
日帰り温泉「風和の湯」とは利根川をはさんだ対岸にあり、右岸のここは中心部からやや南にはなれていることもあって、「川角温泉」と呼ばれることもあるようです。

 
【写真 上(左)】 利根川から
【写真 下(右)】 サイン

湯治をメインとしたこぢんまりとした宿で、庭先には自家源泉らしきものがありました。
訪れたときは女湯は工事中で、男湯の湯づかいも暫定的な感じがしたので、いまはこのレポと変わっているかもしれません。

 
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 飲泉所

どことなく活気があって、湯治宿ないし日帰り温泉として固定客をつかんでいる感じ。
玄関先には飲泉所(このときは流していなかった)もありました。

 
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場へのアプローチ

館内は予想外に懐がふかく廊下&階段経由のアプローチ。館内はリニューアルされたらしく綺麗です。
脱衣所は木造りのシックで使い勝手のいいもの。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

利根川を見おろす明るい総木造の内湯は、天井高くこもりもなくて快適。
左手2-3人の小浴槽と右手5-6人の大浴槽に仕切られ、小浴槽から大浴槽への流れ込みがあります。
総木造りの浴槽はかなりスリッピーなので要注意。

   
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 浴場からの眺め

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜18時で独占~2人と空いていました。

 
【写真 上(左)】 木づくりの風情ある浴室
【写真 下(右)】 高い天井

 
【写真 上(左)】 手前大浴槽、おくが小浴槽
【写真 下(右)】 大浴槽

左手の木の湯口からチョロチョロ投入と、右手の湯口からやはり少量の投入。べつに右手浴槽には槽内注入が2ヶ所ありました。
小浴槽の湯口の上にはコップがおいてありました。
小浴槽はおそらく槽内注排湯なく、大浴槽側へ排湯のかけ流しとみました。

 
【写真 上(左)】 小浴槽
【写真 下(右)】 小浴槽の湯口

大浴槽はオーバーフローなく、底面の排湯口も引いていなかったので湯づかい不明。(掲示によると循環利用)
お湯の鮮度は小浴槽のほうがいいです。
なお、このときは小浴槽はぬるめ、大浴槽はややぬるでした。
湯口の湯温はどちらも同じだったので、大浴槽の側面注入が加温湯のようです。
また、湯口は金気で赤茶に変色しています。

 
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 別の角度から

右手、扉の外に石組み4人ほどの露天。
石組みのメイン湯口(?)からの投入はなく、側面注入&底面吸湯+樹脂パイプからの少量投入で、あちこちにコケが生えていてお湯もなまり気味。
お湯は熱めにキープされていたもののほとんど入りませんでした。

ほとんど小浴槽にいたので、お湯はそのレポです。
緑褐色にうすにごり浮遊物はほとんどなし。(大浴槽は微濁して白とうす茶の浮遊物。)
弱塩味+微芒硝味、わずかに芒硝臭が香る程度。
硫酸塩泉系のきしきしにぬるすべが混じります。

 
【写真 上(左)】 鉄分がでている湯口
【写真 下(右)】 湯色のちがい

正直、投入量が少なめで、お湯の鮮度もさほどではありませんでしたが、どこかフックのある浴感で記憶に残ります。
からだにじんわりと浸みてくるようなお湯で、充実した浴後感も感じられます。
こういうところが湯治温泉の底力か・・・?

キャラの立った「大峰館」のお湯を”動”とするならば、こちらは”静”のイメージか?。
低温泉加温利用ながら奥行きのある面白いお湯だと思います。

〔 源泉名:上牧温泉 常生館の湯 〕 <H17.5.13分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 25.8℃、pH=7.0、湧出量不明、成分総計=1.23g/kg
Na^+=273mg/kg、Ca^2+=104、Fe^2+=1.60、F^-=2.5、Cl^-=321、SO_4^2-=344、HCO_3^-=63.2
陽イオン計=391、陰イオン計=731、メタけい酸=68.6、メタほう酸=16.6、遊離炭酸=19.8

〔 源泉名:上牧温泉 常生館の湯 〕 <S63.11.12分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 28.3℃、pH=7.2、湧出量不明、成分総計=1.31941g/kg
Na^+=295mg/kg、Ca^2+=111、Fe^2+=0.21、F^-=2.8、Cl^-=341、SO_4^2-=374、HCO_3^-=79.3
陽イオン計=422.51、陰イオン計=797.1、メタけい酸=77.3、メタほう酸=15.5、遊離炭酸=7.0

〔 源泉名:常生湯 〕 <S53.10.5分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 28.5℃、pH=・湧出量不明、成分総計=1778.45mg/kg
Na^+=29.50?mg/kg (58.63mval%)、Ca^2+=167.80 (38.27)、Cl^-=548.4 (54.07)、SO_4^2-=583.0 (42.43)、HCO_3^-=61.0
陽イオン計=483.23 (21.879mval)、陰イオン計=1192.4 (28.604mval)、メタけい酸=76.60、メタほう酸=23.90、遊離炭酸=2.30

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過状況:小さい浴槽は循環していませんが少し大きい浴槽のみ温度均一保持のため、循環利用しています。 塩素系薬剤使用:なし

■ブランドグルメ
〔 月夜野クラフトビール 〕
「月夜野びーどろパーク」で販売されている月夜野の地ビールで、公式HPによるとチェコのブルワリーと提携しているようです。
ピルスナー、黒ビール、アンバーエール、ヴァイツェンなど欧州各国を代表する種類が揃えられ、地ビールレストランもあります。

〔 2013/01/14UP (2006/07入湯) 〕


E138.59.1.410N36.43.58.420

【BGM】
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■ 湯西川温泉 「元湯 高房ホテル」



湯西川温泉 「元湯 高房ホテル」
住 所 :栃木県日光市湯西川1012 (旧 塩谷郡栗山村)
電 話 :0288-98-0062
時 間 :随時?(要事前確認)
料 金 :500円
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (旅のたまご)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

平家の落人伝説が残る秘境、湯西川温泉にある湯宿が日帰り対応するもの。
場所は、温泉街なかほどにある高房神社・上社のそば。
高房神社は湯西川平家一門の守護神で、平重盛の六男(諸説あり)、平高房(忠実)ゆかりのお社で、「高房ホテル」パンフには「当館の名の由来にもなっています。」との記載。

湯西川では中規模の和風の湯宿で木造で雰囲気があります。
日帰り受入は大きく打ち出していませんが、お湯を乞うとこころよくOK。(湯西川は日帰り可とされていても、時間や混雑状況によりあっさり断られる湯宿があるので要注意。)

 
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 屏風絵

簡素ながらすっきり手入れされて居ごこちよさげな館内。
鹿の剥製といかにも平家の落人集落、湯西川らしい屏風絵(?)が掲げられていました。

 
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

廊下のおくにこぢんまりとした男女別浴室で右が男湯、左が女湯。ほかに貸切風呂もあるようです。
男湯入口の暖簾には「平家の湯」とありました。
脱衣所はこぢんまり。
浴室はややこもり気味で、黒みかげ石枠青タイル貼6-7人の内湯がひとつとシンプル。

カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日土曜17時で3人~独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 洗い場

褐色に色づいた石の湯口から20L/mmin弱の熱湯を投入しざんざこオーバーフロー。
槽内注吸口は作動なしで、お湯の感じからしてもかけ流しかと思います。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

ほぼ適温のお湯は無色透明でわずかに白い浮遊物をうかべています。
微芒硝味+微重曹味+微たまご味、湯口では甘いイオウ臭にかすかにミシン油臭がまじります。
湯西川のなかでは比較的イオウ臭はおとなしく、あっさりとした感じのお湯です。
鮮度感は高く、湯中にはこまかな気泡が舞っていて、わずかにアワつきもあったかも。
ツルすべによわいとろみを交えます。

地味な感じのお湯ですが、鮮度感がいいので温泉好きは攻める価値ありかも。
また、季節おりおりの山河の幸をふんだんに使った名物料理「高房中納言鍋」があるので泊まってみるのもいいかもしれません。

〔 源泉名:湯西川温泉(集中管理) 〕 <H10.1.13分析>
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(F)・SO4型) 51.6℃、pH=9.3、470.9L/min動力揚湯、成分総計=0.198g/kg
Na^+=45.4mg/kg (83.74mval%)、Ca^2+=7.3 (15.48)、F^-=10.2 (22.38)
Cl^-=13.9 (16.34)、HS^-=0.7、SO_4^2-=25.1 (21.78)、HCO_3^-=40.1 (27.32)、CO_3^2-=7.1
陽イオン計=53.2 (2.36mval)、陰イオン計=98.1 (2.40mval)、メタけい酸=46.5、硫化水素=0.0

<温泉利用掲示>
かけ流しの温泉です。

■ブランドグルメ
〔 山椒魚の燻製 〕
「道の駅 湯西川」のHPによると「1000メートル以上の高地の沢に梅雨ときだけ出没します。山に精通した地元の猟師が捕獲します。」という超限定産品。
山ぶかい湯西川では山椒魚(サンショウウオ)を食べる習慣がありますが、最近では量が減って貴重品とのこと。
旅館などでは「山椒魚の串焼き」が出されることもあるようです。

〔 2013/01/14UP (2008/11入湯) 〕


E139.35.31.926N36.57.33.784&ZM
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■ 万座温泉 「豊国館」

 

万座温泉 「豊国館」
住 所 :群馬県吾妻郡嬬恋村大字干俣万座温泉2401
電 話 :0279-97-2525
時 間 :8:00~18:00(要問合せ)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

”豊国館苦湯”という湯質に定評のある自家源泉をつかい、温泉好きのあいだで高い人気をもつ万座温泉の老舗湯治系宿が日帰り対応するもの。

万座温泉は温泉街というより山腹にお宿が点在しているイメージで、同じスキーのベース温泉地でもお宿が密集する野沢や草津とは対照的です。
2000mに近い高冷地のため集落が発達しなかったのがその理由でしょう。

 
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源?

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 帳場

ここは万座高原ホテルのすぐ下側にあり、Pのおくにすこし奥まってエントランス。
帳場まわりは広く、建物も奥がふかい好ましげなたたずまい。

 
【写真 上(左)】 湯治宿の趣
【写真 下(右)】 自炊場

浴場に向かう廊下の途中には炊事場もあって湯治宿の趣。
お湯のよさだけでなくこんなところも温泉好きの琴線に触れるのか。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 女湯入口

浴場は中央に男湯内湯、左手に女湯内湯、右手が混浴露天の脱衣所。
女湯には内湯と露天があるようです。
脱衣所、内湯ともに総木造で、階段をおりてのアプローチがいい味を出しています。

 
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 男湯脱衣所

内湯は天井高く窓もあるのでこもりなく快適。(というか遊離硫化水素が109mg/kgもあるのでこもらせたら危ないと思う。)
万座は木造浴舎にいいものがありますが、ここの内湯もそのひとつ。

 
【写真 上(左)】 内湯-1
【写真 下(右)】 内湯-2

露天は万座名物、空吹きをのぞみ高原の涼気に包まれる好ロケーション。
狭めながら風情ある内湯と開放感あふれる露天がいいコントラスト。

 
【写真 上(左)】 高原の露天です
【写真 下(右)】 遠景に空吹き

カラン1、シャワー・ドライヤーなし。シャンプー?
土曜15時で3人~独占。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の排湯

内湯はふかめ総木造5-6人でイオウで白色変した岩から突き出た金属パイプの湯口から熱湯源泉を投入し、全量を側溝からの上面排湯。
湯口そばにはコップがおいてあります。

 
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は数十人はいける大きな浴槽。大きさだけでなく立てるほど深いのにはびっくり。
丸太を刳り抜いた豪快な湯口から熱湯源泉を投入、にごり湯につき槽内注排湯は不明ですが、おそらく全量を側溝から上面排湯しているかと思います。
投入は相当な量で、湯口そばから排湯口にかけて槽内に流れがあり、端の排湯口からの排湯が湯川となって流れていきます。
内湯と露天でお湯の鮮度感にさしてちがいがないのは驚き。

 
【写真 上(左)】 露天の湯口まわり
【写真 下(右)】 排湯の湯川

どちらの浴場もホースで引かれた水を体にかけられるのが快感。

 
【写真 上(左)】 流される冷水
【写真 下(右)】 内湯の湯色

お湯はやや熱め~ややぬる。うすく青味を帯びた灰白色、透明度30cmほどのにごり湯でクリーム色の湯の花を浮かべ、この湯の花は浴槽フチにも堆積しています。
色味は浴槽や光線の加減により微妙に変化しています。万座温泉らしいすばらしい色です。

 
【写真 上(左)】 露天の湯色-1
【写真 下(右)】 露天の湯色-2

酸性のレモン味と強い苦味のうらに+αの複雑な味で、”豊国館苦湯”という源泉名を裏切らず、苦味がアクセントとなっています。
ラムネ臭にしぶ焦げイオウ臭と明礬臭がまじるクリアーで爽快な湯の香。
イオウ泉系のするするとした湯ざわりが卓越していますが、しっかりとろみも感じられます。

しっかりとした浴感がありながら、どこか軽快であと曳き感も備えたお湯は、やはり万座でも屈指の名湯とみました。

〔 源泉名:苦湯(豊国館) 〕 <H21.5.8分析>
酸性・含硫黄-Na-硫酸塩温泉(硫化水素型) 68.2℃、pH=2.2、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=1.53g/kg
Na^+=97.6mg/kg (22.55mval%)、Mg^2+=31.4 (13.70)、Ca^2+=40.8 (10.82)、Fe^2+=6.48、Al^3+=18.2、H^+=7.08 (37.30)
Cl^-=132 (19.47)、HSO_4^-=132 (19.47)、SO_4^2-=656 (71.78)、HCO_3^-=156
陽イオン計=227 (18.8mval)、陰イオン計=945 (19.1mval)、メタけい酸=143、メタほう酸=7.8、硫酸=2.8、硫化水素=109

〔 源泉名:豊国館苦湯 〕 <H10.10.21分析>
酸性・含硫黄-Na-硫酸塩温泉(硫化水素型) 75.8℃、pH=2.3、湧出量測定不能(自然湧出)、成分総計=1.63g/kg
Na^+=105mg/kg (20.45mval%)、Mg^2+=44.4 (16.30)、Ca^2+=41.1 (9.17)、Fe^2+=6.17、Al^3+=9.12、H^+=9.12 (40.43)
Cl^-=151 (19.39)、HSO_4^-=132 (6.19)、SO_4^2-=784 (74.15)、HCO_3^-=132
陽イオン計=269 (22.4mval)、陰イオン計=1070 (22.0mval)、メタけい酸=155、メタほう酸=14.9、硫酸=1.68、硫化水素=120

<温泉利用掲示>
〔男子内湯・混浴露天〕
加水:お湯張り替え時のみ 加温:なし 循環利用:なし 消毒:なし

〔 2013/01/11UP (2012/09入湯) 〕


E138.30.40.516N36.37.55.957
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■ サイボク天然温泉 「まきばの湯」 〔 Pick Up温泉 〕 (2014/06/16営業再開)

平成25年6月16日、ついに再開しました。
6/21に入湯したレポは→こちら
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■ 北本温泉 「北本温泉 湯楽の里」

 

北本温泉 「北本温泉 湯楽の里」
住 所 :埼玉県北本市二ツ家3-162-1
電 話 :048-590-4126
時 間 :9:00~25:00 / 原則無休
料 金 :750円(土日祝 800円) 会員各100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2002/3/13にオープンした温泉スパ銭。2012/07/20にリニューアルをかけていますがリニューアル前施設のレポです。

R17とJR高崎線の間を走る県道164鴻巣桶川さいたま線(旧中山道)沿い、県道164と33が交差する「二ツ家」交差点の南側。
位置的には桶川駅と北本駅の中間くらいです。
マツキヨ、AOKI、ラーメン店などどおなじ敷地内にあり、ロードサイド店的ロケーション。

非常に安定感のあるスパ銭的つくりで、食事処、カットサロン、マッサージ、休憩コーナーなど、スパ銭ご用達アイテムはほとんど揃っています。
他の湯楽の里にくらべ、ゆったりとした感じがあるのも好感。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 エントランス

左が男湯、右手が女湯の固定制のようです。
浴場はスパ銭としてはめずらしい回廊様式で、なかなかいい感じ。

各種機能浴槽に中温サウナ、高温サウナを備えてアイテム充実。
うち、露天の壺風呂(陶製1人)×3、と露天の2槽が温泉槽のようで、館内掲示によると壺風呂と露天の「上の湯」が”加温かけ流し”となっています。
なお、2012/07のリニューアルでは、ロウリュウサウナや高濃度炭酸泉が導入され、さらにお楽しみが増えているようです。

 
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 施設案内図

水風呂と白湯は真湯ですが、弱とろみと指先の青白発光があって、きしきしした湯ざわりはむしろ温泉槽より強いもの。軽さを感じるお湯で、かなり上質な井水とふみました。
浴槽まわりに石膏っぽい析出も出ているので、若干の硫酸塩成分を含んでいるかも。
水風呂は18℃くらいの入りごろで、「循環」掲示ながら鮮度感はかなりのものがありました。

カラン34、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で50人以上いる盛況ながら、適度に分散しているので混雑感はさほどありません。

壺風呂は竹樋の湯口投入+側面注入でオーバーフロー。
露天は10人以上の石組浴槽がふたつで、軒下タイプで屋根掛けがあります。
手前「下の湯」がややぬる、おくの「上の湯」が適温~やや熱。
おのおのの石組みの湯口には石灰華と赤茶の変色がでていて、湯口の湯温は変動しています。
いずれも上面排湯口からの排湯で、湯口から排湯に向かうにつれて、うす茶の変色がつよまっていきます。

お湯は無色透明~うす茶うすにごりで白い浮遊物が少量浮かびます。
ほぼ無味で、全体によわいカルキ臭があるもののさして気になりません。
ぎしぎしにツルすべが入りまじる繊細な湯ざわりで、よくあたたまります。
pH高めで重炭酸土類系が入っているせいか、どこかクセもの的で、温泉らしい力感を感じます。
また、析出や変色の加減からして、徐鉄・濾過はないか、あってもよわいものかと思います。

温度規定ぎりぎり(28.5℃)のアル単という先入観でいくと、意外に入りごたえのあるお湯にびっくり。イメージ的には佐久あたりのお湯にちかいものを感じました。

温泉と井水、ともに楽しめるのも好感。
掲示類はとてもしっかりしていて、どちらかというと非力な泉質を、湯づかいでしっかりカバーしている感じ。
ゆったりとした回廊づくりとともに、好感度の高い施設となりました。

〔 源泉名:湯楽の里 北本温泉 〕 <H17.1.12分析>
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 28.5℃、pH=8.7、207L/min(1,410m掘削揚湯)、成分総計=379.9mg/kg
Na^+=100.5mg/kg (91.27mval%)、Ca^2+=4.5 (4.59)、Fe^2+=0.6
Cl^-=73.6 (43.78)、HS^-=0.2、SO_4^2-=4.1、HCO_3^-=147.1 (50.73)、CO_3^2-=3.0
陽イオン計=109.9 (4.79mval)、陰イオン計=230.4 (4.75mval)、メタけい酸=37.8、メタほう酸=1.8

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:一部あり 塩素系薬剤使用:あり
<同(詳細)>
壺風呂・上の湯:加温かけ流し 下の湯:加温循環 

※スパ銭にはめずらしく日本温泉協会の「温泉利用証」がありました。
(女性露天風呂/岩風呂 上の湯/2005/09/01)
・循環装置なし、源泉を常時浴槽に注いでおり、循環はしていません。(完全放流式)
・新湯注入量:毎分100L、浴槽が満たされるまでの時間:1時間19分
・通年塩素系薬剤を適宜投入しています。

■ブランドグルメ
〔 北本のトマト(石戸トマト) 〕
北本ではふるくからトマトが特産品とされ、「石戸トマト」の名で全国に知られていたそうです。
粒の揃わないものもトマトクリームなど、加工品として有効利用されていて、いまも、大福、羊羹、まんじゅうなど、多くの加工品がつくられています。

〔 2013/01/06UP (2010/02入湯) 〕


E139.33.26.497N36.0.34.741

〔 BGM 〕


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■ 敷島温泉 「赤城の湯 ふれあいの家」



敷島温泉 「赤城の湯 ふれあいの家」
住 所 :群馬県渋川市赤城町敷島165-3 (旧 勢多郡赤城村)
電 話 :0279-56-2125
時 間 :10:00~21:00 / 第2水休 (8月無休)
料 金 :300円(市外)/2h
オフィシャルHP
紹介ページ(渋川市)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (群馬銀行)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (渋川市赤城商工会)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2013年年始、じつに12年ぶりに入湯したので補足レポです。

平成5年、竹下内閣の通称「ふるさと創生事業」をつかって温泉掘削に成功、毎分1700Lもの湧出をみたとされる敷島温泉。
ここには「ユートピア赤城」「ヘルシーパル赤城」の豪華施設がありますが、それらに挟まれるようにひっそりとあるのが「赤城の湯ふれあいの家」です。

場所はJR上越線「敷島」駅の利根川寄り。駅徒歩8分、関越道「赤城」ICから約5分と交通の便に恵まれています。
渋川と沼田を結ぶ県道255からさらに利根川寄りのアクセス道に入ります。
道がちと複雑ですが、「ユートピア赤城」「ヘルシーパル赤城」などの看板がでているので迷うことはないかと・・・。
シックな木造の外観は小屋風で、知らない人は見過ごすかも。(2013年時点ではそれなりに目立つようになっています。)
ただ、すこし前(対面が農産物直売所)で佇んでいると地元の方がひっきりなしに出入りしていて相当な人気施設であることがわかります。
建物の外には常連さんの手拭いが一列に干されていて共同浴場か銭湯のよう。

入って右手が受付。その右手おくが休憩所で、地元の年輩客を中心ににぎわいをみせています。

右手おくが男湯、手前が女湯で交替制かどうかは不明。
脱衣所はそこそこの広さで100円返却式ローカーを配置。

浴場は男女別の内湯と露天。
こぢんまりとした内湯浴室に石枠タイル貼5-6人の内湯。
庭園風の露天は豪勢な三波石づくりで20人はいける予想外に立派なもの。
高めの竹垣に囲まれ展望はないものの風はとおり、手前には木組みの屋根が掛けられていて雨の日もOK。
露天まわりには涼み用のベンチも配置されています。
これに地元住民なら200円で入れるのですから、なるほど混む理由もわかろうというもの。

内湯カラン5(すくなすぎ)は常に満杯でした。(いまは増設されているかも。)
後註:2013年時点では内湯から露天に向かう途中に4つ増設され計9となっています。
シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
年輩の地元客がとても多く、土曜11時でかなり混んでいました。(2013年では年始13時で10人ほど。)

内湯は赤茶変&少量の石灰華のでた石組みの湯口から熱湯をしずかに投入し、上面排湯口からの排湯でオーバーフローはなし。
露天は奥側の赤茶変&少量の石灰華のでた石組みの湯口からの熱湯投入と側面熱湯注入。
手前上面排湯口からの排湯とそのそばの側面吸湯口からの吸湯があるかどうか・・・。こちらもオーバーフローはありません。

2013年時点の脱衣所掲示によると内湯は循環ろ過なし、露天は循環ろ過ありとのこと。

〔2001年入湯時〕
広い露天かつ混んでいるので、場所によってはお湯がややなまり気味なのがちと残念。
源泉の持ち帰り可(2001年入湯時、いまは禁止されている模様。)なので、ペットボトル持参の人が目立ちます。建物横に温泉スタンドもあります。

 
【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 年季入った温スタ

適温のお湯はわずかに緑色を帯びた透明で、こまかい白色の湯花がただよいます。
味不明、おだやかな湯の香とぬめりを帯びた湯ざわり。(筆者後註:ツルすべととろみが合わさった重曹泉系のものだと思う。)

温泉臭、ぬめり感、浴後にでる適度な湯づかれ感など、すこし前に行った宝川温泉に似ている感じがしました。(2001年入湯時の感想、いま入るとちがうかも・・・。)

日々入るのによいおだやかないいお湯だと思います。
施設は小規模で地元客メインの利用なので、ファミリー観光客には不向きかも。
「ユートピア赤城」「ヘルシーパル赤城」(ともに入湯済未レポ)などへどうぞ。
ただし、お湯は「ふれあいの家」がベストかと思いますが・・・。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 敷島温泉

ここはたしか2005年くらいから塩素消毒を導入し、温泉好きのあいだで物議をかもした記憶があります。
ただ、公共系でお年寄りが多いので、いたしかたない部分もあるのかもしれません。

ここは再訪を期していましたが、個人的に混む施設はついつい敬遠してしまうので(笑)、2001年12月に一度入ったきりです。
(2006年2月20日に赤城村は渋川市と合併、地元料金200円で入れる範囲が渋川市全域に広がったので、余計に混むようになったのでは・・・?、と。)

塩素消毒も含め、どのようなお湯になったのか、平日の午前でも機会をみて再訪したいお湯です。

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〔2013年入湯時〕
 
【写真 上(左)】 ほのぼの系の看板
【写真 下(右)】 外観

湯温は露天湯口そばが熱く、手前内湯寄りはややぬるめ。内湯はその中間くらい。
わずかに緑茶色がかったお湯は、薄茶の浮遊物を浮かべています。
よわい芒硝重曹味に露天湯口ではよわい薬品味がまじります。
露天は明瞭なカルキ臭とそのうらでわずかにおだやかな温泉臭。
内湯はよわいカルキ臭+芒硝泉系のおだやかな湯の香。

アルカリ性のヌルすべより硫酸塩泉系のきしきしのほうが卓越している感じ。とろみはあるもののどことなく硬めの浴感か。
湯中の指先の青白発光もあり、以前より硫酸塩成分がつよまっているのでは?
あたたまりはかなりつよく、冬でも何人か露天のベンチでトドになっていました。

 
【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 干される手拭い

お湯は内湯の方がいいですが、露天の方が人気があります。
それにしても露天のカルキのつよさは群馬では屈指のものかと思います。
これだけの広い露天、これだけの入り込み、そして年輩客が多い公共系施設となればレジ菌対策を考えるとやはり安全サイドにカルキ投入してしまうのはいたしかたないところか・・・。

それでもこの盛況をみれば、地元に愛される施設としてのポジションはゆるぎないように思えました。

〔 源泉名:赤城の湯 〕 <H14.10.18分析>
単純温泉(Na-HCO3型) 45.5℃、pH=8.1、湧出量不明、成分総計=0.67g/kg
Na^+=154mg/kg、Fe^2+=0.04
Cl^-=19.5、SO_4^2-=9.6、HCO_3^-=388
陽イオン計=167、陰イオン計=422、メタけい酸=76.9

〔 源泉名:赤城の湯 〕 <H4.8.19決定>
単純温泉(Na-HCO3型) 46.2℃、pH=8.1、1500L/min(掘削自噴)、成分総計=0.70886g/kg
Na^+=155mg/kg (92.71mval%)、Fe^2+=0.09
Cl^-=32.7 (12.03)、SO_4^2-=1.2、HCO_3^-=409 (87.58)
陽イオン計=170.29 (7.27mval)、陰イオン計=443.17 (7.65mval)、メタけい酸=69.6

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:内風呂なし、露天あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 赤城村のいちご 〕
渋川市の旧赤城村樽地区はイチゴの産地として知られています。
「有機栽培と(収穫しやすい)高設ベンチ栽培で有名」(観光navi)らしく、地区内数軒の農園でイチゴ狩りができます。
品種はとちおとめ、あきひめ、やよいひめ、紅ほっぺ、女峰など。出荷時期はおおむね1月~6月上旬。

〔 2013/01/06UP (2013/1・2001/12入湯) 〕


E139.2.6.170N36.31.51.120
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■ 湯河原温泉 「中屋旅館」

 

湯河原温泉 「中屋旅館」
住 所 :神奈川県足柄下郡湯河原町宮上606
電 話 :0465-62-2024
時 間 :要事前確認
料 金 :本文参照
紹介ページ (湯河原温泉旅館協同組合)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

湯河原温泉の中心「温泉場」。藤木川右岸には自家源泉をもつお宿がいくつもあります。

 
【写真 上(左)】 風情ある温泉場の露地
【写真 下(右)】 温泉場の住宅地図

「中屋温泉」は温泉好きに人気の高い「ままねの湯」に行く道すがらにありますが、話題になることはあまりありません。
私も何度も前を通っていながら、日帰りできる雰囲気がなかったので未湯のままでした。
2008年4月、一郷一会の湯河原オフで、攻めてみようという話になり攻略すると日帰りOK。
ただ、温泉好きのグループがお願いしたので受けてくれたのかもしれず、常時日帰り対応しているかは不明。料金はうろ覚えですが3ケタで入れた記憶があります。

 
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関

やたらに雰囲気のある純和風のお宿で、帳場の奥に男女別の浴場があります。
おくの男湯は広め、手前の女湯はこぢんまりで交替制かどうかは不明。

 
【写真 上(左)】 扁額-1
【写真 下(右)】 扁額-2

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

木棚にプラかごの脱衣所、奥の洗面台がいい味を出しています。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口

やや暗めながら、落ちついた雰囲気の浴室は、石枠水色タイル貼6-7人の浴槽ひとつとシンプル。
浴槽おくの窓からはすぐ裏に源泉櫓が見え、泉源至近の浴槽と思われます。

カラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
日曜10時で独占。

石膏の析出におおわれたカランからの熱湯源泉随時投入で槽内注排湯なく、投入全量をオーバーフローのかけ流し。
入ったときはカランは閉でややぬる。鮮度感もさほどでもありませんでしたが、カランからの投入量がけっこうあるのですぐに回復し、湯温も上がります。

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

わずかに懸濁したお湯で、湯中の指先がよわく青白に発光しています。
スルスルと喉に入っていくような芒硝+石膏味+微塩味に明瞭な石膏臭が湯面でも香ります。
硫酸塩泉系のきしきしとアルカリ泉のツルすべが同居し、明瞭なとろみがあります。
湯ざわりに特徴がありながら、浴感はあくまでやわらかく軽い名湯系。
とろみがきいているためか、あと曳き感がハンパではありません。

 
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 ケロリン桶です

スペック以上のなにかが効いているような含蓄のあるお湯はさすがに名湯、湯河原の老舗の湯。
何人かのメンバーは先に「ままねの湯」に入ったあとここで合流したのですが、皆口を揃えてこっちの方がお湯がいいと云っていました。
(註.「ままねの湯」は混雑でなまり気味だったらしい。)

 
【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 客室への階段

名湯、湯河原の底力を感じさせるすばらしいお湯。営業状況など詳細は不明ですが、温泉マニアなら一度は入りたいところでしょうか。

〔 源泉名:湯河原59号 〕 <H14.5.27分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 69.6℃、pH不明(アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=1.61g/kg
Na^+=363mg/kg、Ca^2+=146、Fe^2+=0.01
Cl^-=496、SO_4^2-=395、HCO_3^-=77.2、CO_3^2-=2.32
メタけい酸=94.5、メタほう酸=6.27

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし

〔 2013/01/03UP (2008/04入湯) 〕


E139.4.28.139N35.8.38.162

【 BGM 】
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