関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕(信玄竈風呂)
武田信玄の隠れ湯で、川中島の合戦で傷を負った将兵を癒した故事に因んで湯治に利用されている浴場です。「かま風呂」は和式サウナ風呂で、美容と健康に効果が有り、ダイエットにも最適です。
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〔現地掲示より〕(温泉寺)
本尊は釈迦如来 鎌倉期、京東福寺の虎関師錬が草庵を営み里人に温泉の効能を教えた。
室町期、僧節香徳忠により曹洞宗として中興された。
戦国期、武田信玄より寺領を安堵され本堂を整備した。以来信玄公を開基とする。
江戸期には、真田家の庇護を受け隆興した。
開山以来七百余年間、現住職で二十六代を数える。
現本堂は明治三十八年再建された。
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【写真 上(左)】 案内サイン
【写真 下(右)】 アプローチ
温泉街の山手に鎮座する温泉寺境内にあり、「番外薬湯」として位置づけられていたお湯。
温泉街はずれのこのあたりまでくると、観光客のすがたもまばらでのんびりとした雰囲気がただよっています。
禅寺らしくすがすがしい温泉寺境内にひっそりとたたずんでいます。
【写真 上(左)】 温泉寺
【写真 下(右)】 境内
ここは、以前、宿泊者以外も入浴できましたが、2012年秋現在で「温泉施設老朽化のため無期限休業です 入浴はできません」(現地掲示、スタンプ捺印は可)とあり、入湯できなくなっています。
(ここは未湯として残してしまいレポできず残念無念。)
【写真 上(左)】 休業のお知らせ
【写真 下(右)】 左下の角判が竈風呂のスタンプ
案内板の効能「美容と健康に効果が有り、ダイエットにも最適」は外湯のなかでいちばんインパクトがありそな気もしますが・・・(笑)
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
その替わりとしてか、温泉寺下に武田菱をかたどった足湯「休足処 信玄」が設置されています。
「休足処 信玄」の4つの菱のそれぞれ湯温がちがい、好みの場所で楽しむことができます。べつに歩行浴ゾーンもあります。
お湯については、急いでいたのと足湯ということもありよくわかりませんでした(^^;)
ただ、かけ流しだとは思います。(分析書はみあたらず)
【写真 上(左)】 足湯「休足処 信玄」
【写真 下(右)】 武田菱をかたどった浴槽
これで渋外湯めぐり編はようやく完結です。
宿泊した宿(御宿 多喜本、ホテル西正、金喜ホテル)と日帰り湯「石の湯」は稿をあらためてレポします。
さすがに外湯めぐりの本場、渋。期待にたがわない充実した湯めぐりを堪能できます。
ただ、ここのポイントは体力と時間。
東京方面からだと、アプローチ途中に松代(加賀井)、温湯、おぶせ、箱山などの名だたる名湯、まわりには、角間、上林、湯田中、安代など湯田中渋温泉郷の各湯をきら星のごとくちりばめ、ちと足を伸ばせばこれまた温泉マニア垂涎の高山温泉郷。
野猿が待つ地獄谷も外すワケにはいかず、志賀高原越えルートをとれば、熊ノ湯、万座に草津、そして六合、吾妻のすぐれものたち・・・。
温泉好きならとても渋だけで済むハズがありません。
その状況下で九湯の湯めぐり+宿泊宿1湯をこなすので、ミニマムでも1泊2日で15湯くらいは攻めることになります。
なので、できれば他に1泊は加えてじっくりとまわりたいところ。(ホントのところ2泊でもとても”じっくり”とはいかないが・・・)
渋の外湯めぐりに行き帰りの名湯がそれぞれ彩りを添えて、思い出ぶかい湯探訪になるかと思います。
〔 2012/10/22UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.18.691N36.43.48.018
【 BGM 】
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「高薬師」
渋温泉 「高薬師」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
神亀年間に僧行基が霊泉の湧出しているのを発見し(現在の大湯)、温泉の効能が有ることを知らせる為に薬師如来を刻んで祀ったところが薬師庵です。毎年五月八日・十月八日には、温泉祭り(行基祭)が盛大に行われています。七日前夜祭
(現本堂は昭和六年に再建された。)
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渋温泉の外湯九番を廻ったあと、高薬師(薬師庵とも)にお参りしご朱印を受けると満願成就です。
結願湯「渋大湯」の対面にある急な石段(七十八段あるそう)をのぼっての参詣です。
【写真 上(左)】 足湯「のふとまる」
【写真 下(右)】 足湯の湯色
【写真 上(左)】 足湯の湯口&湯色
【写真 下(右)】 温泉で赤茶に染まった道祖神
湯めぐり後に、参道の対面に祀られる和合道祖神にお参りし、よこの足湯「のふとまる」で一服するのもいいかも。
ちなみに足湯「のふとまる」は、現地掲示によると大湯と同じ源泉です。
【写真 上(左)】 和合道祖神
【写真 下(右)】 同
大湯で長湯したりするとかなり応える急な石段を一段一段のぼっていくと、途中から重厚な唐破風の向拝を備えた寺院造りの本堂がみえてきます。
【写真 上(左)】 登り口
【写真 下(右)】 三地蔵尊
【写真 上(左)】 急な石段
【写真 下(右)】 もうすこし・・・
開湯伝承のスーパースター行基が勧請されたと伝わる本尊は、温泉地とゆかりのふかい薬師如来です。
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薬師如来は、人間の病苦や苦悩を癒す十二の誓願をたてられた如来で、薬師瑠璃光如来、大医王仏ともよばれます。左右に日光・月光菩薩を従えた三尊形式や十二神将とよばれる眷属を配します。密教の両界曼荼羅には描かれませんが、胎蔵大日如来や金剛界の阿閦如来と同体とする説があります。かつての湯場は病を癒す場であり、人間の病苦や苦悩を癒す薬師如来が信仰されたことは自然ななり行きだったと思われます。
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(→詳細は、コラム「神仏と温泉」を・・・)
【写真 上(左)】 なぜか信楽焼のたぬき
【写真 下(右)】 扁額
【写真 上(左)】 堂々たる寺院建築
【写真 下(右)】 銘板
本堂右手の授印所で満願成就のスタンプを捺します。
漢数字をかたどった九湯の印とちがい、大判丸印で「信州渋温泉 高薬師」とあり、中央に捺印すると手拭いがびしっと締まります。
【写真 上(左)】 結願の授印所
【写真 下(右)】 高薬師から温泉街
参詣を終え振りかえると眼下に渋の温泉街。左手にはタイミングによっては休憩もできる和光庵。
このあたりの流れはさすがに外湯めぐりの渋。文句のつけようがありません。
すべてに入湯できなくても、各湯をめぐり手拭いにスタンプを捺せばなんとなくご利益がありそう。
階段のぼりお薬師さまにお参りすれば、だれでもにっこり達成感。
温泉マニアはもちろん、湯なれていないお客でもそれぞれに”外湯めぐり”を楽しめるのが渋温泉の魅力だと思います。
〔 2012/10/22UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.11.039N36.43.54.735
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
渋温泉を代表する天下の名湯で、高僧行基により発見された霊泉です。巡浴祈願の最後に入浴し、それから薬師庵に登り薬師如来に心を込めてお参りしていただきます。万病に効くと云われておりますが、特に神経痛・リウマチ等に効く事で有名です。
また、源泉(地下にあります)の湯気を利用した蒸し風呂もお楽しみいただけます。屋上には同じ源泉の足湯もございます。
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【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 女湯入口
ついに九番結願湯「渋大湯」です。
名実ともに渋を代表する外湯で、渋温泉の中心にどっしりと腰を据えています。
渋高薬師参道の対面に祀られる和合道祖神と足湯「のふとまる」をはさんで上手が男湯、下手が女湯です。
湯屋をはさんで男女湯の入口がべつべつになっているのは渋の外湯ではここだけです。
ただ、浴場は上部開放の仕切り板で距てられているだけなので声はとおります。
仕切り越しに連れ合いと湯上がりのタイミングをやりとりしている様など、いかにも湯場らしい風情があります。
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 暖簾
なんといっても人気のお湯で、いつも賑わいをみせています。
外湯めぐりをはなかばあきらめている宿泊客もさすがにここだけは入るらしく、とくに週末の夕方など相当に混みあいます。
また、結願湯を泊まりの翌朝に持ち越す客も多いようで、朝もけっこう混んでいます。
狙い目は泊まり客がチェックアウトする10時から昼くらいまでかな・・・。
泊まり客夕食中の19時くらいも意外に空いています。
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 結願湯です
湯屋に向けて下っていくつくりもここだけのもの。これは地下に源泉があり、それに湯屋のグランドレベルをあわせたためでしょう。
【写真 下(右)】 外壁に掲げられた川柳
【写真 下(右)】 脱衣所
わりあいに広い脱衣所はさすがに大湯らしいもの。
脱衣所脇に地下の源泉の余熱を利用した「不老長寿蒸し風呂」がありますが、じっくり入ったことがないので(^^;)、コメントは省略。
【写真 上(左)】 蒸し風呂
【写真 下(右)】 浴場
浴場も九湯中もっとも広いものですが、半地下にあるためかいささか採光がよわくやや暗め。
湯気抜きも大がかりではなく、客の出入りの激しい時間はややこもり気味に。
【写真 上(左)】 湯気抜き
【写真 下(右)】 夜の浴場
総木づくり(男女湯の仕切り壁はガラスブロック)の浴場に木づくりの湯船はさすがに大湯らしい風格を備えています。
湯船は、おくに熱湯槽4人、手前に適温槽4-5人のふたつがとなりあってお湯の行き来があります。(源泉をおくの熱湯槽に注いで、木板の下から適温槽に流し込んでいる。)
湯温はタイミングにより変化しますが、手前の方が常にぬるめです。
【写真 上(左)】 おくの熱湯槽
【写真 下(右)】 手前の適温槽
木の湯槽から引かれた木樋の湯口から相当量の源泉を投入でオーバーフローのかけ流し。
お湯の投入は熱湯槽サイドだけとみられ、鮮度感は熱湯槽のほうが高いです。
両槽の境に冷水カランがありますが、ふつう常識的な湯温に保たれているので、出されていることはあまりありません。
お湯は、タイミングにより若干のイメージのちがいはありますがだいたいこんなところです。
緑色を帯びた茶褐色透明度50cmほどのにごり湯で、にごりは九湯のなかでもっともつよいもの。
状態がいいと透明度と緑色度が上がり、状態がよくないと赤味がつよまり金サビ気を帯びたまたーりとしたお湯になります。
2012年入湯時は混雑時でも以前より状態がよかったような気がするので、お湯の投入量を増やしているかもしれません。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色&湯口
芒硝味をベースとした金気だし味、金気貝汁臭+焦げ臭。
硫酸塩のきしきしと金気のぎしぎしとメタけい酸のとろみと弱酸性系の染み入り感が入り混じる複雑な湯ざわり。
湯色からすると重炭酸土類泉的なイメージがありますが、重炭酸土類泉特有の重厚なあたたまり感はなく、すっきりと熱が抜けていくような感覚があってあまりほてりません。
このあたりは低pH(=弱酸性)がきいているような気がしますがどうでしょうか・・・。
輪郭のくっきりとしたいかにも温泉らしい浴感で、「ここのお湯いいね~。ほんと温泉ってゆ~感じ」という温泉女子(笑)の声を仕切り越しに何度かきいたことがあります。
分析スペック上、イオウ系成分はあらわれていませんが、明瞭な焦げ臭からするとイオウ分がでていると思います。
弱酸性、金気、イオウ、硫酸塩、土類(Ca)と、渋の特徴を総ざらえするようなイメージのお湯はさすがに〆の結願湯。
【写真 上(左)】 緑がかった好調時の湯色
【写真 下(右)】 夜の大湯まわり
渋温泉公式HPによると「古くから湯治場として賑わったこの温泉地のシンボル『大湯』の直下にこの源泉はあります。地下にもぐるとそこにはたたみ四畳ほどの四角く掘られた大穴で、湧き出したお湯が満々と溜まっています。」とあり、この浴場が泉源の真上に位置していることがわかります。
圧倒的なお湯の質感もそれによるところ大かと・・・。
渋温泉を代表する人気絶大なお湯で、マニア的心情からすると注文のひとつもつけたくなるところですが(笑)、圧倒的なお湯の存在感のまえに素直に感服している自分に気づきます。
「どれか一湯!」と問われたら、やはり渋大湯を推してしまうのだと思います。
それにしても七番「七操の湯」から九番結願「渋大湯」と終盤に向けて一気に盛り上げてくる心憎い仕掛けは、さすがに外湯めぐりの王者の貫禄。
後半のお湯のインパクトの強さに前半のお湯の記憶が飛んでしまい、またぞろ湯めぐり目的で泊まってしまうという、温泉マニアにとっては蟻地獄的な温泉地であります。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋大湯 〕 <H17.12.22分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 59.6℃、pH=4.5、湧出量記載なし、総計=1263mg/kg
Na^+=227.0mg/kg (58.29mval%)、Ca^2+=112.1 (33.02)、Al^3+=1.1、Fe^2+=4.2
Cl^-=280.4 (47.71)、SO_4^2-=409.4 (51.39)、HCO_3^-==2.4、HS^-=記載なし
陽イオン計=373.2 (16.93mval)、陰イオン計=697.3 (16.58mval)、メタけい酸=136.4、メタほう酸=36.1、遊離炭酸=20.1、硫化水素=記載なし
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 消毒:殺菌剤は入れてません
〔 2012/10/21UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.10.460N36.43.53.309
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
源泉は、裏山の神明山から湧き出し、昔は滝の様な打たせ湯で疲れを癒した所から命名されています。婦人病に良く効き、子宝にも恵まれるお湯だと云うことから、「子宝の湯」とも呼ばれ親しまれています。
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【写真 上(左)】 高薬師前から
【写真 下(右)】 外観
【写真 上(左)】 夜の外観
【写真 下(右)】 案内板
風情あふれる「つばたや」前のクランクをまがるとすぐにある外湯。
名前もたたずまいもどことなく湯宿温泉の「小滝の湯」を彷彿とさせるもの。
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
脱衣所は狭いですが、ガラス越しに浴場がみえるのでさほど閉塞感はありません。
ただ、扉を開けてのぞいたイメージはえらく窮屈なので、「狭いからやめた」という湯めぐり客も多いのでは?
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴場
浴場もこぢんまりとしたもので、木の内床に木づくり5-6人の浴槽は、湯口の位置こそちがうものの、六番「目洗の湯」とイメージがかぶります。
スペースは狭めながら、おくの内床部分でトドになれるので意外におちついてゆったり入れます。
女湯との仕切り、ピンクのタイル壁にガラスブロックが填め込まれていて、ここがこの浴場の個性か。
【写真 上(左)】 夜の浴場
【写真 下(右)】 ガラスブロック
天井を見上げると中段の明かりとりと上段高くに湯気抜きを配した複雑な意匠。
ただ、どちらも前面配置で高さがあるので、採光がよわく浴場はやや暗めです。
【写真 上(左)】 複雑な意匠
【写真 下(右)】 湯気抜き
↑のとおり敬遠する客がいるし、結願湯が目の前に迫ってきているためか、長湯する湯めぐり客はすくなく、たいてい熱湯でいいコンディションが保たれています。
木の湯槽から引かれた木樋の湯口から熱湯を投入し、オーバーフローのかけ流し。
木づくりふかめの浴槽はすこぶる入りごこちのいいものです。
お湯はうすく青緑茶色のにごりを帯びてうす茶の浮遊物を浮かべています。
弱芒硝塩味をベースに弱金気だし味と微酸味がまじる成分の複雑さを感じさせる味。
金気系貝汁臭とイオウを感じる焦げ臭が明瞭に香ります。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色
硫酸塩泉系のきしきしに鉄泉系のぎしぎし、さらにしっかりしたとろみも感じられます。
とろみは渋の外湯のなかではいちばんつよいような気がしました。
渋外湯の源泉はたいていメタけい酸を100mg/kgオーバーで含んでいるのに、意外ととろみが前面にでてきていません。
最初からとろみに慣れてしまうのか、これまた渋の源泉固有の特性によるものかは不明です。
激しく熱湯だし濃度感もしっかり感じるのに、ふーっとからだの力が抜けていくような解脱系の浴感はいったいどうしたことでしょう。
それでいてどことなく凄みを感じるのは、うらで効いている弱酸性のシワザか?
非常に複雑なイメージのお湯で、個人的には九番「大湯」、七番「七操の湯」とならんで好きなお湯です。
渋の外湯めぐりは七番「七操の湯」から八番のこのお湯にかけて、イオウ気から金気、中性から弱酸性へと大きく転換します。
この七番と八番のあざやかなコントラストが外湯めぐりの大きなポイントになっているのだと思います。
浴場もお湯もどちらかというとプロ仕様ですが、入りごこちのいい湯船でどっぷりと渋の名湯を味わいたいところです。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:神明滝の湯 〕 <H17.12.22分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 58.3℃、pH=4.8、湧出量記載なし、総計=1186mg/kg
Na^+=216.8mg/kg (59.88mval%)、Ca^2+=108.1 (32.64)、Al^3+=0.4、Fe^2+=0.6
Cl^-=262.8 (47.74)、SO_4^2-=381.9 (51.22)、HS^-=記載なし
陽イオン計=348.0 (16.75mval)、陰イオン計=653.3 (16.52mval)、メタけい酸=130.3、メタほう酸=34.9、遊離炭酸=19.2、硫化水素=記載なし
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒:なし
〔 2012/10/16UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.11.907N36.43.53.062
【 BGM 】
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
渋温泉 「七番湯 七操の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
非常に古い時代に開設されたこの浴場は、最初は温泉が七本の滝となって湯船に流れ落ちていたと云う事です。また七つの病気に効く。とか、七回入れば病が全快する。などと云われており、「七操の湯」と呼ばれているようです。
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【写真 上(左)】 周辺
【写真 下(右)】 夜の外観
【写真 上(左)】 暖簾
【写真 下(右)】 洗濯場
六番「目洗の湯」のすぐ下手にある歴史ある外湯。
案内板にはかつて滝湯として注がれていたとのこと。
六番「目洗の湯」、八番「神明滝の湯」もかつて滝湯だったようで、湯温を下げるために共通して滝湯の手法がとられていたのかもしれません。
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
ここも「目洗の湯」に劣らぬ味のあるつくりで、扉の上の欄間に掲げられた扁額がよくきいています。
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 脱衣所
脱衣所はわりにあたらしめ。
浴場は石タイルの内床、白タイルの壁面にみかげ石枠水色タイル貼3-4人の湯船がすりつけられています。
つくりは三番「綿の湯」に似ていますが、木の壁面がきいているので「綿の湯」ほどハードなイメージはありません。
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 湯気抜き
ちなみに、外湯めぐりも終盤、このあたりまでくるとこれまでの浴場と似たようなやつがでてきて、渋の外湯めぐり名物(笑)、デジャヴというかシンクロ現象に悩まされることになります。
湯めぐり後に一気にメモをしたためるときなど、これでワケがわからなくなることも・・・。
湯気抜きがよく効いて、こもりはほとんどなく快適な浴場。
隅に設えられた三角形の石の湯口から投入してかけ流し。パスカル方式の排湯もあったかと。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯船
うすく翠がかったお湯にクリーム色と灰色と黒の羽毛状の湯の花を盛大に浮かべ、湯底にも沈殿しています。
ただ、タイミングによっては湯の花がほとんどないときもあります。
湯の花がほとんどなかったのは、鮮度がとくにいいときと、なまり気味のときです。
これも筆者の勝手な憶測ですが、鮮度がいいときは湯の花が出る間がなく、なまり気味のときは撹拌により湯の花がくずれてしまったためではないかと・・・。
じっさい、なまり気味のときは湯の花のくずれのためか、うすいにごりを帯びています。
2012年、夕方入ったときはなまり気味で、どうも納得いかずに翌朝再攻略したのですが、鮮度よく湯の花はほとんどありませんでした。
このように状態変化がはげしく、かつ、泉質的に好きなお湯なので、渋外湯でいちばん回数入っているお湯だと思います。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 湯底にたまる湯の花
ほこほことしたイオウ泉系の味に渋特有のゴムっぽいイオウ臭。(シンプルなしぶ焦げイオウ臭のときもある。)うらで芒硝味臭が効いている感じも。
ツルすべとイオウ泉系のスルスルがいりまじる湯ざわり。
渋外湯のなかではもっともイオウがよく表現されているお湯でわかりやすく、湯の花が多くて視覚的にも楽しめるのでイオウ泉好きにはたまらないのでは?
じっさい、温泉好きの人気も高いお湯です。
これだけイオウ気を感じるのに、分析スペック上はイオウ系成分がでていません。
総じて渋のお湯は、イオウ気を感じるわりにイオウ系成分がすくない(というか、ほとんどでていない)ですが、これが鮮度のよさ(自然湧出)によるものか、はたまた渋の源泉固有の特性によるものかは不明。
SO_4^2-=414.0mg/kgという堂々たる硫酸塩泉でもあるので、当然ながらバックでその特性がきいていて、それが浴感に奥行きをもたらしているのだと思います。
鮮度がいいときはきれいなうす翠色の湯色と水硫イオン系イオウ泉特有のキレに硫酸塩泉の豊饒な浴感をあわせて楽しめる、渋外湯でも屈指の名湯だと思います。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:七操の湯 〕 <H18.6.23分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 50.9℃、pH=7.5、湧出量記載なし(自然湧出)、総計=1342mg/kg
Na^+=298.5mg/kg (47.44mval%)、Ca^2+=135.5 (37.91)、Al^3+=0.05、Fe^2+=0.06
Cl^-=350.7 (59.88)、SO_4^2-=414.0 (48.56)、HS^-=-
陽イオン計=395.5 (17.84mval)、陰イオン計=753.2 (17.75mval)、メタけい酸=143.6、メタほう酸=42.4、遊離炭酸=6.4、硫化水素=-
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 消毒:殺菌剤は入れてません
〔 2012/10/16UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.13.962N36.43.52.028
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
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■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
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■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
その昔、目を洗って眼病を癒した、と云われている事から命名されています。
温泉が、滝の様に湯船に落ちていた頃は、滝の湯とも呼ばれていました。また、肌がきれいになる事から「美人の湯」とも呼ばれています。
--------------------------------------------------------
【写真 上(左)】 周辺
【写真 下(右)】 外観
メイン通りに戻っていよいよ後半、六番「目洗の湯」です。
このお湯以降、九番結願湯「大湯」まで自家源泉がつづきます。
ここは温泉寺山門のすこし下の道幅が広くなっているところ、四番、五番と路地裏的な立地だったので、よけいにすっきり広々とした感じが強いです。
温泉街のはずれにあるためか、人通りはすくなく、夜は暗めです。
【写真 上(左)】 夜の正面
【写真 下(右)】 案内板
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
非常にバランスのとれた建物。上部の湯気抜きと前の赤い消火栓がきいて絵になります。
脱衣所は狭めながら木の感覚がやわらかく雰囲気があります。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 掃除中の浴槽
磨き揚げられた木の内床に総木づくり6-7人の比較的大ぶりな湯船。
渋の外湯は湯船の二面が壁面にすり付けられているものが多いですが、ここは奥が空いているのでゆったりした感じ。
奥側の湯口からお湯がしずかに注ぎ込まれているのもおくゆかしくて好感。
【写真 上(左)】 湯気抜き
【写真 下(右)】 タイル壁のうえに高窓
湯口そばに座って見上げると、大ぶりで無骨な湯気抜きや壁の高窓がいい味を出しています。
高天井でこもりなく、落ちついた雰囲気があって好きな外湯のひとつです。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口
木の湯槽から突き出た木樋の湯口から、渋の外湯のなかではわりに温めの源泉を投入。
ただ、温めといっても当然熱く、仕切り板&木樋の横の切欠から内床に源泉を逃して温度調整しています。
【写真 上(左)】 湯口まわり
【写真 下(右)】 木樋から逃がされる源泉
わずかに白濁したお湯にはクリーム&うす茶の羽毛状の湯の花が少量舞い、湯底にも沈殿しています。
湯中の指先がよわく青白に発光していたかな?。
よわい芒硝塩味、イオウ系ゴム臭ないし、よわいしぶ焦げイオウ臭にうらで弱芒硝臭がきいているかも。
きしきしよりツルすべ(イオウのスルスルもあるかもしれぬ)が卓越する湯ざわりやわらかなやさしいお湯で、五番「松の湯」が攻めてくる系の力づよいお湯だったのでほっとします。
弱酸性的な肌に染み入るような力感はさほど感じず、ここの分析スペックpH=7.6は浴感にちかいものかと思います。
【写真 上(左)】 湯の花
【写真 下(右)】 脱衣所方向
ただ、単におとなしいお湯かというとけっしてそんなことはなく、なにか奧ぶかいものも秘めているような非常にデリケートなお湯で、マニア的むずかしさからすると二番「笹の湯」と双璧かも・・・。
イメージ的にはつぎの七番「七操の湯」のイオウをよわめてやさしくした感じかな。
お湯のコンディションは比較的安定していて、湯温も常識的(笑)なことが多いので、しみじみと味わえるいい外湯だと思います。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:目洗の湯、ガニ沢の湯 〕 <H18.6.23分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 52.5℃、pH=7.6、湧出量記載なし、総計=1133mg/kg
Na^+=189.2mg/kg (55.32mval%)、Ca^2+=115.6 (38.79)、Al^3+=0.02、Fe^2+=-
Cl^-=350.7 (59.88)、SO_4^2-=284.4 (35.84)、HS^-=-
陽イオン計=328.9 (14.88mval)、陰イオン計=634.3 (14.84mval)、メタけい酸=126.6、メタほう酸=34.4、遊離炭酸=7.7、硫化水素=-
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 消毒:殺菌剤は入れてません
〔 2012/10/13UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.15.506N36.43.51.422
【 BGM 】
〔 INDEX 〕
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■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
渋温泉 「五番湯 松の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
竹の湯と相前後して完成したのがこの松の湯です。「あなたを待つ湯」などと昔の人は洒落て云っていたらしく、ここが集会所の役目を果たしていたようです。神経痛や病気の回復時に良い様で、湯の中で体を動かすと痛みが軽くなります。
--------------------------------------------------------
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 夜の外観
ここも竹の湯と同じくメイン通りから一本横湯川よりの路地にある外湯で、四番「竹の湯」とペア的な存在。
地味な「竹の湯」にくらべ、路地がやや広くなった角地にある堂々とした湯屋で存在感を放っています。
案内板にも「ここが集会所の役目を果たしていたようです。」とあるように、裏路地ながらなんとなく人だまりができそうなところにあります。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
熱湯とプロ仕様の浴場の前に(笑)、外湯全湯制覇をあきらめた客も、路地がかわって一念発起して入湯(笑)するためか、わりに混んでいます。
(案内にしたがって廻ってくると、ふつう四番「竹の湯」ではなく五番「松の湯」の前に出る。)
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 洗濯場
左右に男湯と女湯がわかれたつくりで、洗濯場がセンターにあります。
外観は大きく感じますが、脱衣所、浴場ともこぢんまり。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴場
脱衣所は新しく綺麗ですがいまいち風情に欠けるか。
天井中央に巨大な湯気抜きがあるものの、ややこもりがちの浴場です。
全体にグレー調でなんとなく無機質なイメージ。
【写真 上(左)】 湯気抜き
【写真 下(右)】 こまかなタイル内床時代
2012年に入湯したときは浴槽のお湯はかなり汲み出されて減っているのに、投入はすくなくお湯はなまり気味でした。
石タイル貼の内床に、みかげ石枠タイル貼3-4人くらいの浴槽。
2002年に入湯したときは内床は細かいタイル貼だったので改装をかけているようです。
浴場のあちこちに「松の湯」と書かれたケロリン桶が散乱していました。
【写真 上(左)】 ケロリン桶
【写真 下(右)】 夜の浴場
木の湯槽から突き出た木樋の湯口からゲキ熱湯を絞り投入し、このときはオーバーフローなしでしたがかけ流しです。
ここは投入湯量がすくないうえに、比較的混んでいるのでお湯はぬるめでなまり気味のことが多いです。
ただ、湯口の湯温は四番「竹の湯」とならんで九湯のうちもっとも熱いとみられるので、不用意に湯温調整用仕切り板を外して、そのままにするとたいへんなことになりそう。
湯口に寄り添うように引かれている水カランが、お湯の熱さを物語っています。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口まわり
ここは2012年と2009年で大きなイメージのちがいがなかったので、まとめてレポします。
(というか2012年は、ぬるめでかなりなまっていたのでよくわからず(^^;;)。)
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯色
お湯はうすく緑黄色がかってうすにごり、湯の花はあまりありません。
よわいレモン味+α(ゲキ熱でよくわからず)、独特の薬臭いような酸っぱいような収斂臭とよわいしぶ焦げイオウ臭を感じます。(なまっているときはイオウの残留臭。)
どことなく無機質ながら迫りくるような妙な力感があって、泉質はちがうもののなぜか草津の万代鉱を思い起こしました。
ここは四番「竹の湯」と同じ分析書掲示(pH=7.6、イオウ系成分はでていない)でしたが、四番以上に酸性とイオウを感じました。
調子がいいときはイオウまじりの酸性泉イメージのキャラが際立ち、三番までのお湯とは明確に毛色がちがうので、外湯めぐりのいいアクセントになります。
ただ、ボーリングの混合泉ゆえか含蓄はさほど感じられず、名湯揃いの後半に向けての露払い的お湯のような感じもしています。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯) 〕 <H18.6.23分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 70.5℃、pH=7.6、湧出量記載なし、総計=1272mg/kg
Na^+=250.0mg/kg (66.02mval%)、Ca^2+=92.9 (26.12)、Al^3+=0.05、Fe^2+=痕跡
Cl^-=350.7 (59.88)、SO_4^2-=284.4 (35.84)
陽イオン計=374.6 (16.46mval)、陰イオン計=676.1 (16.52mval)、メタけい酸=158.1、メタほう酸=58.2、遊離炭酸=4.2
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 消毒:殺菌剤は入れてません
〔 2012/10/13UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.14.954N36.43.49.052
〔 INDEX 〕
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渋温泉 「四番湯 竹の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
その昔、長い間の念願であった地獄谷からの引湯に成功した時、その快挙を祝福して当時の人々が松の湯と共に名付けました。慢性痛風にはゆっくり患部を温めると効果が有ります。しかしながら外湯に梅の湯が無いのはどうしてでしょう。
--------------------------------------------------------
【写真 上(左)】 「竹の湯」周辺
【写真 下(右)】 正面
一~三番のあるメイン通りから一本横湯川よりの路地にある、渋九湯のうちでもおそらくもっとも地味な外湯です。
【写真 上(左)】 下手からの外観
【写真 下(右)】 案内板
小規模な宿が並ぶ細い路地に、お宿に挟まれるようにしてひっそりとありますが、桟と格子を多用したファサードはなかなか芸の細かいものがあります。
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
【写真 上(左)】 洗濯場
【写真 下(右)】 脱衣所
脱衣所は狭く、浴室も広くありません。
石タイルの内床に木造3-4人の浴槽。壁面はピンク色のタイルを回してその上が木の壁、女湯との仕切りはモルタル?仕上げとなっています。
素材が多彩すぎてなんとなくちぐはぐな感じも・・・。
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 湯気抜き
ここの湯気抜きは天井中央ではなく、湯屋前面の上方に設えられた変則型です。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口まわり
木の湯槽から突き出た木樋の湯口からゲキ熱湯を投入してオーバーフローのかけ流し。
ここは投入湯温が高いうえに比較的空いているのでお湯はゲキ熱のことが多いです。
(湯口のお湯は五番「松の湯」とならんで九湯のうちもっとも熱いとみられます。)
案内には「慢性痛風にはゆっくり患部を温めると効果が」とありますが、この湯温ではそれはなかなか至難の業かも・・・(笑)
【2012年】
お湯はゲキ熱でほぼ透明でわずかに白い浮遊物。芒硝塩味+αによわいしぶ焦げイオウ臭。
(前回感じられたゴム臭+焼けタイヤ臭は感知できず。)
硫酸塩泉系のきしきしにわすかに硫黄泉系のスルスルがまじるか?
熱湯だったので確信はもてませんが、弱酸性系の肌に染み入るような浴感もあったと思います。
今回は五番「松の湯」に近いイメージのお湯でしたが、五番のほうが酸性とイオウをはるかに明瞭に感じます。
【2009年】
やや熱めでほぼ無色透明のお湯にうす茶で細長い湯の花少量。
芒硝塩味+弱酸味+微たまご味?、ゴム臭+焼けタイヤ臭+酸っぱさを感じさせるような臭い。
このゴム臭+焼けタイヤ臭はかなり明瞭で、このときのメモには「この湯の香がここの個性では?」。
また、「この臭い(ゴム臭+焼けタイヤ臭)は、硫黄成分+αが弱酸性で反応したものではないか?」とも記されています。
硫酸塩泉系のきしきしに弱ツル。
焼けタイヤ臭のお湯はたいていそうですが、迫りくる迫力のイメージのお湯で到底長湯不可。
このときは五番「松の湯」とかなりちがうイメージのお湯でした。
「竹の湯」は、地獄谷からの引湯に成功したときに名づけられたとのことなので、以前から地獄谷引湯系の源泉をつかっていたとみられます。
そのわりに、2009年と2012年のお湯のイメージがちがうのは何故?
【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 湯色
ここでつかっているのは、横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯の混合泉とみられます。
これが地獄谷からの引湯系源泉かは不明ですが、引湯だとすると三番「綿の湯」で推測したような理由があるのかもしれず、あるいは、以前分析書掲示がみあたらなかったので、使用源泉を変えているのかもしれません。
分析スペックはpH=7.6ですが、浴感的にはもっとpHが低いような感じがします。
2009年入湯時はかなり強烈なお湯でしたが、2012年時点ではなにか底知れぬような力感(たぶん弱酸性や明礬によるものだと思う)を感じる一~三番にくらべるといくぶん常識的(笑)な浴感のお湯かな?
そんなこともあって、熱湯ながら一息つけるお湯のようにも感じました。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯) 〕 <H18.6.23分析>
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 70.5℃、pH=7.6、湧出量記載なし、総計=1272mg/kg
Na^+=250.0mg/kg (66.02mval%)、Ca^2+=92.9 (26.12)、Al^3+=0.05、Fe^2+=痕跡
Cl^-=350.7 (59.88)、SO_4^2-=284.4 (35.84)
陽イオン計=374.6 (16.46mval)、陰イオン計=676.1 (16.52mval)、メタけい酸=158.1、メタほう酸=58.2、遊離炭酸=4.2
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 消毒:殺菌剤は入れてません
〔 2012/10/10UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.13.521N36.43.50.040
【 BGM 】
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
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■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
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■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
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■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
渋温泉 「三番湯 綿の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
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〔現地掲示より〕
この浴場が出来た頃の温泉には白い湯花が混じっており、それが綿に似ているところからこの名前が付けられております。
婦人風呂はとくに「子持ちの湯」とも名付けられておりますが、この温泉で湯治する事により、子宝に恵まれる人が多いからでしょう。切り傷や皮膚病等にも効果が有ります。
--------------------------------------------------------
【写真 上(左)】 周辺
【写真 下(右)】 夜の外観
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 正面
もっとも下手の安代温泉寄りにある外湯で、ここから湯めぐり開始する人も多いのでは。
木造破風屋根二連の意匠的にすぐれた建物で絵になります。
右が男湯、左が女湯。
扁額は、男湯が「綿の湯」、女湯が「子持ち湯」となっていて子宝の湯であることを物語っています。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
タイル敷きの内床に壁を二面背負って黒みかげ石枠水色タイル貼3-4人の浴槽。
こぢんまりとした浴室にみかげ石貼の壁面が特徴で、ハードな印象。
浴槽よこに木づくりのナゾの浴槽(かけ湯?)があります。
天井にえらく絵になるがっしりとした湯気抜きで、こもりはほとんどなく快適。
【写真 上(左)】 説明板
【写真 下(右)】 洗濯場
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 湯気抜き
壁から突き出た赤茶変&石膏の析出付きのみかげ石の湯口から熱湯源泉を投入し、オーバーフローのかけ流し。
別にうめ水用の水カランがあります。
【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 ナゾの湯槽
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口
かなりあつめのお湯はわずかに白濁し、状態がいいときは少量ながら白い湯の花がでています。
ただ、湯船の大きさのわりに投入量は多くなく、お湯はややなまり気味のことが多かったかな。
弱芒硝塩味に弱酸性の酸味。イオウ気は一番「初湯」や二番「笹の湯」よりつよいと思います。硫酸塩泉系のきしきしによわいながらイオウ泉系のスルスルした湯ざわりも・・・。
若干の金気も感じますが、金気は二番のほうがつよいと思います。
ただ、地味な二番のあとに入ると浴感に華やかさを感じます。
【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2
それにしても一番~三番まで同一源泉使用とみられるのに、かなりのイメージの差があります。
とくに、上手から次第に金気がよわまっていくのはなにか理由があるのかも。
(金気がよわまるので、相対的にイオウが表面にでてくるのだと思う。)
また、一~三番それぞれに以前入浴したときとはややちがうニュアンスを感じました。(金気やイオウの出方がちがう。)
使用源泉についてちと考えてみました。
一~三番が混合使用している(地獄谷)荒井河原(比良の湯)源泉は地獄谷から引湯している渋温泉の主力源泉です。
これは「地下7m長さ210mのトンネル内に、21か所にもおよぶ源泉が岩盤より湧き出しています。各源泉から集められた毎分1500Lもの温泉が約3kmパイプで渋温泉まで引湯」(渋温泉「かどや」HPより引用)されているもの。
渋温泉公式HPによると「この隧道に沿って湧き出る源泉は、小便地獄、笛吹地獄、熱地獄、血の池地獄、紺屋地獄の5つのグループに分かれ、それぞれ違った姿で湧き出した大量の温泉が、直下に広がる渋の各宿泊施設や浴場に運ばれているのです。」とありますが、これらのおどろおどろしい地獄系泉源名は分析書にはあらわれていないので、別系統ではなく混合されて(地獄谷)荒井河原(比良の湯)源泉として引湯されているのではないでしょうか。
5つの地獄の写真をみるかぎり、硫黄がつよいものと鉄分がつよいものがあるとみられます。
時季やタイミングによりおのおのの泉源の湧出量が変わるだろうし、引湯隧道の引湯管は年二回ほど掃除されるとのことなので、掃除の前後でも湯質に変化があると思われます。
そんな背景もあってお湯のイメージが若干変わっていたのでは?(註:以上はあくまでも筆者の勝手な推測です。)
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〕 <H18.6.6分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃、pH=4.0、湧出量記載なし、総計=1204mg/kg
Na^+=169.5mg/kg (46.62mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=104.4 (32.95)、Al^3+=8.4、Fe^2+=6.5
Cl^-=214.0 (39.63)、SO_4^2-=436.8 (59.84)
陽イオン計=326.3 (15.81mval)、陰イオン計=655.3 (15.24mval)、メタけい酸=145.1、メタほう酸=32.2、遊離炭酸=44.4
※2009年1月現在掲示
〔 源泉名:新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〕 <H10.10.30分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃、pH=4.3、湧出量記載なし、成分総計=1196.3mg/kg
Na^+=176.1mg/kg (51.45mval%)、Mg^2+=10.1、Ca^2+=109.0 (36.54)、Al^3+=2.8、Fe^2+=1.4
Cl^-=250.1 (47.22)、SO_4^2-=375.7 (52.38)
陽イオン計=318.6 (14.89mval)、陰イオン計=627.5 (14.93mval)、メタけい酸=140.1、メタほう酸=58.7、遊離炭酸=51.0
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒:なし
〔 2012/10/07UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.2.242N36.43.54.297
〔 INDEX 〕
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■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
渋温泉 「二番湯 笹の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
昔、笹藪の中から温泉が湧き出していた事から、笹湯と呼ばれてきました。笹の成分が温泉に溶け出して湿疹などに良く効くと云われています。
また、病気の回復時に効果が有ると云われ「仕上げの湯」とも呼ばれています。
--------------------------------------------------------
【写真 上(左)】 夜の笹の湯あたり
【写真 下(右)】 夜の外観
「初湯」からさらに下手に下った右手にあります。
両隣の建物にはさまれ、木造破風屋根のかわいい建物がたたずんでいます。
右が男湯、左が女湯。
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
【写真 上(左)】 洗濯場
【写真 下(右)】 正面
脱衣所はせまく木の床に木の脱衣棚。
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 脱衣所
石タイル貼の内床に石枠水色タイル敷3-4人の細長い浴槽。
女湯との間仕切りは水色タイル、コンクリブロック、木格子くもりガラスを下から順に積み上げたもので面白い意匠。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 夜の浴室
天井には桟の入った大きなコンクリ製湯気抜きがあるのでこもりはありません。
【写真 上(左)】 湯気抜き
【写真 下(右)】 湯口
手前の湯だめ槽から突き出た無骨なバルブ付き金属パイプから熱湯源泉をしぼり投入し、オーバーフローのかけ流し。
別にうめ湯用の水カランがあります。
【写真 上(左)】 止まっているときもあります
【写真 下(右)】 湯色-1
基本は少量投入らしく、入ったときはいずれもややぬる目でした。
うすく白濁したお湯に湯の花はほとんどなく、芒硝塩味、焦げ臭はあるものの金気はさほど感じず、金気がよく表現されている一番湯「初湯」とのコントラストが鮮やか。
硫酸塩泉系のきしきしに、きもちツルっとした湯ざわりがまじります。
湯の香はほのかでわりとおとなしいお湯に感じますが、淡泊なようでなにげにフックのある奥のふかいお湯とみました。
加水がすくなく源泉の濃度がキープされていることもあるのかもしれません。
【写真 上(左)】 湯色-2
【写真 下(右)】 どの浴場もしっかり湯づかい掲示
分析書は、渋温泉総合源泉で、一番湯「初湯」と同じよう。
「初湯」との浴感の差は、投入量がすくないことと、説明板にあるように「笹の成分が温泉に溶け出して」いるためか・・・(^^)
ただ、金気がここまでよわまっているのは不思議な感じもします。
力感あふれる熱湯ぞろいの渋の外湯のなかでは常識的(笑)な湯温で、浴感もマイルドなのでいちばん入りやすいお湯かもしれません。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〕 <H18.6.6分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃、pH=4.0、湧出量記載なし、総計=1204mg/kg
Na^+=169.5mg/kg (46.62mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=104.4 (32.95)、Al^3+=8.4、Fe^2+=6.5
Cl^-=214.0 (39.63)、SO_4^2-=436.8 (59.84)
陽イオン計=326.3 (15.81mval)、陰イオン計=655.3 (15.24mval)、メタけい酸=145.1、メタほう酸=32.2、遊離炭酸=44.4
※2009年1月現在掲示
〔 源泉名:新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〕 <H10.10.30分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃、pH=4.3、湧出量記載なし、成分総計=1196.3mg/kg
Na^+=176.1mg/kg (51.45mval%)、Mg^2+=10.1、Ca^2+=109.0 (36.54)、Al^3+=2.8、Fe^2+=1.4
Cl^-=250.1 (47.22)、SO_4^2-=375.7 (52.38)
陽イオン計=318.6 (14.89mval)、陰イオン計=627.5 (14.93mval)、メタけい酸=140.1、メタほう酸=58.7、遊離炭酸=51.0
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし
〔 2012/10/05UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.5.441N36.43.53.522
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
渋温泉 「一番湯 初湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
名僧行基が最初に発見した温泉で、托鉢の鉢を洗ったことから鉢湯と云われていたものをいつの頃からか初湯となり今に伝わっています。
胃腸に良く効く事から、誰言うと無く「胃腸の湯」とも呼ばれています。
--------------------------------------------------------
【写真 上(左)】 初湯前
【写真 下(右)】 初湯から金具屋方向
渋温泉のランドマーク、「金具屋」のやや下手にある外湯。
下手から数えて三番目のここが一番湯となります。
【写真 上(左)】 正面から
【写真 下(右)】 夜の外観 (上手から)
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
モルタル?造の、渋外湯のなかではわりに無造作なつくりですが、入口正面にかかる暖簾はさすがに風格をみせています。
右が男湯、左が女湯。
渋の外湯は建物前に洗濯場(といっても熱いので容器に入れて持ち帰る人が多いよう。)が設けられているところが多く、
ここにもあります。
赤茶に色づいた湯受けと立ちのぼる湯気が、はやくもお湯の力を物語っています。
【写真 上(左)】 正面
【写真 下(右)】 暖簾
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 洗濯場
脱衣所は木の床、木格子型の棚、浴場扉は木格子磨りガラスで浴室はみえません。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室
木づくりのゲキ渋浴場に総木造3-4人の浴槽で雰囲気抜群。
湯口側のタイル壁と明かりとりの小窓がいい味を出しています。
広くはないものの落ちついた浴室で、けっこう好き。
ただ、かなりプロ仕様的つくりなので、これを見ただけで外湯めぐりの入湯をあきらめてしまう人もいるかも・・・。
【写真 上(左)】 天井の湯気抜き
【写真 下(右)】 湯口まわりの意匠
側壁上部の連子窓と天井のどっしりとしたコンクリ製湯気抜きがきいていて、熱湯のわりにこもりはほとんどありません。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 しぼり投入
手前の木製湯だめ槽からL字型に引き込まれた木樋の湯口から熱湯源泉をしぼり投入のかけ流し。
湯口には石膏系の白い析出がでています。
渋の源泉は熱いので、樋の途中に仕切り板をはめ込み、この上げ下げで投入湯量を加減して湯温を調整するようになっています。
ただ、この調整をまちがえると大変なことになるので、外来客はむやみに触らない方がいいのでは?(最小投入ポジションでも湯温はわりあいすぐに回復する、というかかなり熱めに保たれる。)
別にコック付き冷水パイプがあり、むしろこちらの方が多用されています。
【写真 上(左)】 調整板
【写真 下(右)】 浴槽
(下の点線内はメモが錯綜していて明確じゃないですが、一応書いておきます。)
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投入湯口のほかに、槽内注入(カランかもしれぬ)があり、これはぬる湯でこれは浴槽のお湯より成分が濃いような気がした。
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うすく茶色に懸濁したお湯はかなり熱めで、弱芒硝塩味+金気系微だし味+弱酸性の酸味。焦げ臭に金気臭が混じります。(以前はもっと明瞭だった気がする。)
金気のつよさは「渋大湯」、八番湯「神明滝の湯」につぐものでは?。(「神明滝の湯」よりつよいときもある。)
イオウも当然入っていると思いますが、これは金気と反応して焦げ臭に変化しているのだと思います。
硫酸塩泉のきしきしとした湯ざわりに、こころもち鉄泉系や土類泉のぎしぎしとした感覚も混じります。
ここのポイントはpH=4.0の弱酸性だと思います。これに金気と硫酸塩とアルミニウムが乗って、明礬緑礬泉的なニュアンスも感じられます。
熱湯なのにほてりはさほどでもなく、浴後熱の抜けがいいのはそのせいかと・・・。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 夜の浴室
1番湯で中心部の大湯に近いということもあり、週末夕方などかなり混むのでコンディションの変化が大きいお湯です。
力感のある熱湯ということもあり、1湯目からいきなりガツンとやられます。
先のことを考えると、当然長湯不可かと・・・(笑)。
二番湯、三番湯よりもキャラ(とくに金気)の立ったお湯で、ここに先に入るとデリケートな二番湯、三番湯がかすむおそれあり。
その点でも温泉マニアは下手の三番湯「綿の湯」から攻めた方がベターかもしれません。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〕 <H18.6.6分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃、pH=4.0、湧出量記載なし、総計=1204mg/kg
Na^+=169.5mg/kg (46.62mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=104.4 (32.95)、Al^3+=8.4、Fe^2+=6.5
Cl^-=214.0 (39.63)、SO_4^2-=436.8 (59.84)
陽イオン計=326.3 (15.81mval)、陰イオン計=655.3 (15.24mval)、メタけい酸=145.1、メタほう酸=32.2、遊離炭酸=44.4
※2009年1月現在掲示
〔 源泉名:新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〕 <H10.10.30分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃、pH=4.3、湧出量記載なし、成分総計=1196.3mg/kg
Na^+=176.1mg/kg (51.45mval%)、Mg^2+=10.1、Ca^2+=109.0 (36.54)、Al^3+=2.8、Fe^2+=1.4
Cl^-=250.1 (47.22)、SO_4^2-=375.7 (52.38)
陽イオン計=318.6 (14.89mval)、陰イオン計=627.5 (14.93mval)、メタけい酸=140.1、メタほう酸=58.7、遊離炭酸=51.0
〔 源泉名:渋温泉二,一八九番地ノ二源湯 〕 <S24.11分析>
単純温泉 66.0℃、pH=・湧出量記載なし、固形物総量=1.0712g/L
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤の有無:入れてません
〔脱衣所掲示〕
脱衣場への入室の心得
入浴后脱衣場に入る前には必ず浴槽から出てから、(体・足)等の湯・水気を良く拭き取ってから脱衣場にお入り下さい。 一番湯 管理者
〔 2012/10/05UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.7.702N36.43.53.691
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 (プロローグ)
渋温泉 (プロローグ)
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
■ オフィシャルHP
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
北信濃、山ノ内町の夜間瀬川筋にはいくつかの歴史ある温場がつらなって「湯田中渋温泉郷」と呼ばれる一大温泉地を形成しています。
なかでも人気が高いのが渋温泉。
入り組んだ石畳の路地に老舗宿がとけ込む湯場の雰囲気もさることながら、なんといってもここの魅力は「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」でしょう。
【写真 上(左)】 湯めぐり-1
【写真 下(右)】 湯めぐり-2
渋といえば外湯めぐり、外湯めぐりといえば渋。
その名声は全国に高く、外湯めぐり目当てに宿泊するお客も多いと思います。
九つの外湯(共同浴場)を湯巡りし、祈願手ぬぐいにスタンプを捺し、「渋高薬師」へ参詣・印受すればめでたく満願成就。
「九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益」があるとされています。
【写真 上(左)】 外湯めぐりの案内板
【写真 下(右)】 渋高薬師のお手本
【写真 上(左)】 竃風呂ありバージョン
【写真 下(右)】 竃風呂なしバージョン
渋温泉は、1300年前の神亀年間(717-728年)、僧行基によるとされる開湯伝承をもち、戦国時代には版図を北信濃までひろげた武田信玄公の隠し湯のひとつに数えられたという説があります。
山手に鎮座する古刹、横湯山温泉寺はとくに信玄公とのゆかりがふかいとされています。
【写真 上(左)】 温泉寺山門
【写真 下(右)】 一茶の句碑
また、江戸期には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れたとされ、温泉街には北斎川柳の句碑があちこちに建てられています。
明治十四年(1881)御届の豊原周春筆、信州渋温泉之図には、下手から綿の湯、笹の湯、初湯、本湯、神明滝、七繰の湯、目洗滝湯、とあり、松の湯、竹の湯以外は顔を揃えていたことがわかります。
【写真 上(左)】 土産物店
【写真 下(右)】 古久屋の温泉卵
温泉マニア的に面白いのは、すこししか離れていないのに、おのおののお湯のイメージがかなりちがうこと。
さすがに名湯と称揚されてきただけのことはあります。
また、それぞれ趣きのちがう浴場や湯船もみどころのひとつです。
【写真 上(左)】 湯屋建築の外湯
【写真 下(右)】 外湯前の案内
日帰りでも入湯できた時期があったようですが、いまは、地元の方と渋温泉の宿の宿泊客のみがお宿から鍵を借りて「九湯(外湯)めぐり」をすることができます。
(時間は6:00~22:00、”祈願手ぬぐい”は各宿で販売、300円。)
【写真 上(左)】 夜の渋温泉
【写真 下(右)】 照明に浮かび上がる金具屋の夜景
外湯めぐりの対応時間は6:00~22:00と早朝から夜おそくまで。
早起き派は起き抜けに、夜派は夕食後にじっくりと、思い思いに外湯巡りを楽しむことができます。
渋の夜は外湯めぐりのお客でとくに週末は活気があります。
やわらかな照明に浮かび上がる湯の街は独特の風情があります。
【写真 上(左)】 渋大湯
【写真 下(右)】 渋大湯の湯船
なお、現在、九番湯「渋大湯」だけは日帰り入浴可という情報があります。
時間や受付場所、鍵のあけ方などについては、渋温泉旅館組合(0269-33-2921)まで。
また、以前は番外薬湯として、温泉寺境内に宿泊者以外も入浴できる「信玄竈風呂」がありましたが、2012年秋現在で「温泉施設老朽化のため無期限休業です 入浴はできません」(現地掲示、スタンプ捺印は可)となっています。
(個人的に、ここは未湯として残してしまい残念無念。温泉寺下に武田菱をかたどった足湯「休足処 信玄」が設置されています。)
【写真 上(左)】 休業中の信玄竈風呂
【写真 下(右)】 休足処 信玄
ここは秋2回、冬1回の3泊3巡(お湯によっては7回以上入浴)して湯質を確かめたので、どうやらレポできそう。
一気に9湯つづけてレポします。
【写真 上(左)】 安代側の入口
【写真 下(右)】 初湯から金具屋方向
----------------------------------------------------------------
〔掲示されていた『信州 渋温泉案内図』より〕
外湯(共同浴場)九湯があり、各湯のスタンプを手拭いに押し、最後に高薬師さんで印受すると満願成就。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があると根強い人気があります。
この外湯は源泉からそのまま引湯し、温度が高いため水でうめてご入浴下さい。また湯の中に白く浮かぶものは、天然温泉による湯花です。(九湯はそれぞれ効能が違います。)
一番湯 初湯
二番湯 笹の湯
三番湯 綿の湯
四番湯 竹の湯
五番湯 松の湯
六番湯 目洗の湯
七番湯 七操の湯
八番湯 神明滝の湯
九番湯 渋大湯(結願湯)
【写真 上(左)】 住宅地図
【写真 下(右)】 案内図
それぞれの外湯は番号順に並んでいるわけではありません。
下手から
三番湯 綿の湯
二番湯 笹の湯
一番湯 初湯
九番湯 渋大湯/高薬師
八番湯 神明滝の湯
七番湯 七操の湯
六番湯 目洗の湯
ここで、温泉寺の下あたりまできます。
路地の筋を変えて、下手から
四番湯 竹の湯
五番湯 松の湯
【写真 上(左)】 横湯川対岸から
【写真 下(右)】 中心部にある足湯、”のふとまる”と道祖神
番号の振り方からすると、渋大湯/高薬師からスタートし、ここに戻ってゴール(結願)という流れになっています。
正式には番号順に廻っていくのだと思いますが、効率を考えると下手の三番湯「綿の湯」から攻略していくのがベターかも・・・。
三番湯「綿の湯」はきもち離れているし、「綿の湯」からずっとゆるやかなのぼりなので、その点でも元気なうちに(笑)「綿の湯」を攻めておくのが賢いかと・・・。
【写真 上(左)】 目洗の湯の前
【写真 下(右)】 温泉寺下から
また、九番湯「渋大湯」から逆に廻ると、九番、八番、七番が、わりに金気がつよいので、残りのお湯のイメージがつかみにくくなるということも。
いずれにしても、九湯完湯してからの高薬師の石段はえらくきついです。
【写真 上(左)】 結願湯、渋大湯
【写真 下(右)】 結願所、渋高薬師
【写真 上(左)】 高薬師参道から雪化粧の温泉街
【写真 下(右)】 客室の軒先に猿
以前は一部のお湯しか分析書掲示がなかったのですが、2012年秋現在ですべて掲示されています。
おおむねちがう源泉をつかっていて、「九湯それぞれ効能が違う」という自信あふれるメッセージもなるほどうなづけるものがあります。
【写真 上(左)】 温泉街の泉源
【写真 下(右)】 駐車場にも泉源
【 各湯の使用源泉とスペック 】(2102年秋現在、現地掲示より)
■ 一番湯 初湯
渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〔H18.6.6分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH=4.0 総計=1204mg/kg
※以前
新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〔H10.10.30分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃ pH=4.3 総計=1196.3mg/kg
■ 二番湯 笹の湯
渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〔H18.6.6分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH=4.0 総計=1204mg/kg
※以前 → 初湯とおなじ
■ 三番湯 綿の湯
渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〔H18.6.6分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH=4.0 総計=1204mg/kg
■ 四番湯 竹の湯
横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 70.5℃ pH=7.6 総計=1272mg/kg
■ 五番湯 松の湯
横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 70.5℃ pH=7.6 総計=1272mg/kg
■ 六番湯 目洗の湯
目洗の湯、ガニ沢の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 52.5℃ pH=7.6 総計=1133mg/kg
■ 七番湯 七操の湯
七操の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 50.9℃ pH=7.5 総計=1186mg/kg
■ 八番湯 神明滝の湯
神明滝の湯 〔H17.12.22分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 58.3℃ pH=4.8 総計=1342mg/kg
■ 九番湯 渋大湯
渋大湯 〔H17.12.22分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 59.6℃ pH=4.5 総計=1263mg/kg
九湯ともだいたい熱湯だし、湯質も強力なので、さっと入って、さっと上がるのがポイント。
本来熱湯の絞りかけ流しが基本なので、お湯のイメージは混雑具合によってかなり影響を受けます。
【写真 上(左)】 高温の源泉です
【写真 下(右)】 源泉を湯口から逃がして湯温調整
スタンプラリー魂が燃えるためか、多くのお客が九湯完湯にトライしています。(スタンプだけ捺している人もけっこういるが・・・(^^))
週末の夕方は湯めぐりテーマパーク状態となり落ちついて入れないうえに、がんがんに加水がかけられ揉まれまくっているので、できれば平日の昼間(とくに昼前くらい)に攻めたいところ。
ただ、空いているときに行くと鮮度はいいもののゲキ熱のことが多く、やむなく加水してしまうというジレンマも・・・。
(そんなこともあり、レポにこぎ着けるのに3巡もした(笑)。)
【写真 上(左)】 紅葉に雪
【写真 下(右)】 横湯川沿いから志賀高原方面(冬)
汗がなかなか引かない夏は厳しく、冬は積雪&凍結で歩きにくくなったりするので、春と秋がベストシーズンかな?
とくに寒暖の差の激しいこのあたりの紅葉は定評があります。
それではごゆるりとお楽しみください。
〔 2012/10/02UP 〕
E138.26.10.542N36.43.53.533
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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