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■ (仮)青根の湯 「青根緑の休暇村 いやしの湯」

<(仮)青根の湯「青根緑の休暇村 いやしの湯」> (相模原市(旧津久井町)、10:00~21:00、600円/3h、042-787-2288)
オフィシャルHP

2005年5月、青根の緑の休暇村内にオープンしたセンター系施設。神奈川や多摩方面から距離的には近いですが、このあたりは道があまりよくないので意外に時間がかかります。近くを走る道志みちR413は山中湖と相模原を結ぶ抜け道なので、山中湖方面からの帰り道に寄るのが正解かもしれません。おかざきさん&恵比寿さんのレポがあったかな?

少し開けたような川沿いにあるピカピカの施設は、このあたりの温泉施設ではいちばん立派です。
正月2日に行ったので館内はごったがえし。岩風呂と檜風呂があって男女週交替制。この日の男湯は檜風呂でした。脱衣所は施設規模のわりに狭くて使いづらいもの。窓の広い明るい浴場はゆったりとして天井も高いですが、あまりに通気&換気がいいうえに天井からポタポタとしずくが落ちてくるので、洗い場はえらく寒いです。

内湯ゾーン窓ぎわに大浴槽(檜+赤みかげ石枠石貼25人以上)、手前にぬる湯源泉槽(檜枠伊豆石貼7.8人)、サウナ、水風呂。露天に檜枠伊豆石貼15人以上東屋付きの浴槽がひとつ。前景は山肌で風が通るきもちのいいロケーションです。
カラン17、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。正月2日の昼ごろで40~50人とスパ銭なみの盛況。

源泉槽以外は木の湯口から熱湯を大量投入&底面吸湯。お湯の感じからして循環かと。
さて、本題の源泉槽です。木の湯口から10L/min弱の少量投入で、槽内注排湯はなく全量をオーバーフローのかけ流し。34℃のぬる湯はやや懸濁し、こまかな白い粒子が密度濃くただよっています。弱石膏味+薬味+僅微苦味+なぜか重曹?味が混じるえらく個性的な味。弱い石膏臭。
かなりの濃度感と硫酸塩泉系のキシキシがありますが、あまりに混んでいるのでお湯はなまり気味。濃いめでなまった硫酸塩泉は、「やまなみの湯」の源泉槽とイメージがだぶります。温まり感は弱いものの、浴後微妙に温もるのはさすがに硫酸塩泉か。

その他の浴槽は無色透明強カルキ臭(味見する気になれず味不明)。非常に硬い湯ざわりで出るとすぐに冷めるお湯からは、温泉らしさを感じることはできませんでした。

とにかく混んでいて、とくに源泉槽はほとんどイモ洗い状態。このエリア名物?の泳ぐお子様多数出現(^^;)で、どうにも落ち着かなかったのは残念でした。
「やまなみの湯」とおなじく、週末の午後を避ければ実力派の源泉の真価を味わえるかも。

Ca・Na-硫酸塩泉 38.1℃、pH=9.2、73.11L/min(1,310m掘削揚湯)、成分総計=3.504g/kg、Na^+=478.1mg/kg (41.38mval%)、Ca^2+=584.9 (58.08)、Fe^3+=2.7、Cl^-=63.1 (3.52)、SO_4^2-=2325.6 (95.75)、陽イオン計=1070.6 (50.26mval)、陰イオン計=2401.1 (50.57mval) <H14.4.25分析> (源泉名:(仮)青根の湯)

■SO_4^2-=95.75mval%とすこぶる純度の高い硫酸塩泉です。なぜかFe^3+が2.7mg/kgもありますが、金気はほとんど感じられなかったので除鉄があるかも。

〔 2006年3月27日レポ 〕
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■ 吉井温泉 「牛伏の湯」 〔 Pick Up温泉 〕

※これは旧バージョンのレポです。
新バージョンはこちら

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<吉井温泉「牛伏の湯」> (吉井町、9:00~22:00、600円(17:00~400円)、027-387-1092)
オフィシャルHP
※ 閉館したという情報あり

一時は月1ペースで通っていた気に入りのお湯です。
吉井ICからだと国道254号に出て藤岡方面へ。馬庭駅入口信号を過ぎてすぐのT字路(信号なし、小さい看板あり)を右折。山道を1.5㎞ほど走り、上信越道をくぐってすぐのT字路を右折(看板あるが照明なく夜は見にくいので注意)、あとは道なり。近道もありますがわかりにくいのでこのルートが無難です。

1層のこぢんまりした施設ですが休憩所は広いです。時間制限なく個室も無料なので、地元の寄合い所&居酒屋のように使われている。(アルコールがけっこう出ており、民間施設としてこういう路線もあるな~と妙に感心 ~~; 自家製地ビールもあります。)
家族経営らしく、アットホームで親しみやすい雰囲気がいいです。

浴室は、内湯(石造15人)、露天(鉄平石造7.8人)とシンプル。オーソドックスな造りで落ちつけます。
カラン11。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。メジャーガイドでは男女別サウナありとなっているが女湯のみです。(2006年2月現在故障中)
内湯・露天とも湯口の他に側面注湯、底面排出ありの循環仕様。露天・内湯とも少量のオーバーフローはあり鮮度は悪くありません。沢に面した露天は山ぶかい秘湯の趣。
土曜16時で浴室5.6人と空いてました。

お湯は、緑茶色ささにごりで白と茶色の浮遊物あり。
露天は塩味にタール臭+強い磯の香。内湯は弱塩味にやわらかな磯の香。Fe^2+=21.4ながら鉄の気配がないので除鉄があるかと。露天は以前より濃度感がでているような気がしますが、ややタール臭が気になるかな。内湯はうす目ながら磯の香がきれいに出ていて、おだやかで入りごこちのいいお湯。浴後は肌がつるつるになる美人の湯です。
重曹泉系のツルすべと食塩泉系の温まり&重さを兼ね備えた重曹食塩泉の教科書的なお湯だと思います。

ひさしぶりにいきましたがやはりいい施設です。ちかごろは「金井の湯」に客をとられているのか、以前ほど活気がないのがちと心配です。

Na-塩化物強塩温泉 泉温記載なし、pH=7.8、46.8L/min動力、成分総計=21.1g/kg、Na^+=8070mg/kg (98.45mval%)、Fe^2+=21.4、Cl^-=11700 (94.69)、HCO_3^-=1090 (5.13)、CO_3^2-=3.86、Br^-=37.6、陽イオン計=8180 (357mval)、陰イオン計=12800 (349mval)、メタほう酸=116 <H.8.12.18分析>

〔 2002年1月27日レポに2006年2月加筆修正 〕
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■ 両神温泉(すすきの湯) 「国民宿舎 両神荘」

<両神温泉(すすきの湯)「国民宿舎 両神荘」> (埼玉県両神村、11:00~15:00、800円、0494-79-1221)
オフィシャルHP

ここは旧源泉”薬師の湯”利用時にレポしていますが、昨年5月から新源泉”すすきの湯”を導入し、8月に露天風呂を新設したので行ってみました。ONKEN21さんの速攻レポ(2005/8/2)あり。
”すすきの湯”は、従前の”薬師の湯”の湯量減少を受けて開発された新源泉で「道の駅 両神温泉薬師の湯」とここで導入されています。

中国山西省の展示館「神怡館」(中国風で異様に目立つ)のとなりにある国民宿舎が日帰り開放するもので、鉄筋の立派な建物。日帰り受け入れにも力を入れていて、レストランで1,000円以上飲食すると入浴料が半額となります。但し、レストラン営業は昼前後のよう。

男女別の浴室は地下1階にありますが、斜面に建っているので広い窓があります。
露天は森川の谷にせり出すようにつくられた総木造舞台造りのすばらしいロケーション。
ベンチもあって、川風に当たりながらまったりとトドになれる、秩父では有数の好露天かと思います。岩風呂(岩枠鉄平石貼8.9人)とひのき風呂(檜造10人)があり、男女月替わり交替制。この日の男湯は岩風呂でした。
なお、露天は内湯のすぐ外側にありますが出入口がなく、脱衣所&渡り廊下経由の行き来となるのはつかい勝手が悪いです。

内湯(みかげ石枠タイル貼15人以上)は岩組みの湯口から投入で底面吸注湯あり、少量のオーバーフロー。カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で3~5人と意外にゆったり。
露天は赤茶に変色した岩の湯口から加熱源泉(ゲキ熱たぶん60℃以上)を20L/minほど投入で槽内注排湯は確認できず、谷側側溝へ流し出すかけ流し仕様。

ただ、源泉は間欠投入で、いちど止まると数分出てこないのは残念。停止時のお湯はややなまり気味で、かけ流しというよりはため湯に近いイメージとなります。また、期待した甘いイオウ臭は、過加熱でイオウが飛んでしまったのか感じられず、これも残念でした。

露天のお湯はほぼ適温でやや青味がかって微濁。茶色の湯の花がたくさんただよっています。湯口はほぼ無味無臭ですが、湯面ではイオウの残留臭と思われるしぶい温泉臭があります。
とてもよくあたたまり明瞭なヌルすべのある入り心地のいいお湯は、「クアパレスおがの」の露天に似たイメージがあります。
内湯は湯の花が少なくヌルすべも弱いですが、紫外線殺菌につきカルキ臭は感じられず湯ざわりはやわらか。

循環の「道の駅」よりはたしかに湯づかいがいいですが、過加熱の間欠投入はなんとも残念。ロケからして今後日帰り客が増えそうなので、改善の必要があるかも。とくに夏場は加熱を抑え、少量でもいいので常時投入で槽内の湯路を確保してほしいです。
以前の”薬師の湯”は単純硫黄泉でしたが、規定泉の”すすきの湯”のほうが浴感的には充実しています。そこそこ入り応えもあるし、露天のロケも秀逸なので、今後、日帰りでも人気の出ていく施設かと思います。

規定泉(ふっ素、メタほう酸含有)(Na-Cl型) 24.3℃、pH=9.2、280L/min(600m掘削自噴)、成分総計=0.940g/kg、Na^+=333.5mg/kg (97.45mval%)、Fe^2+=0.5、F^-=4.5、Cl^-=431.7 (81.58)、HS^-<0.1、チオ硫酸イオン=1.3、HCO_3^-=85.8 (9.44)、CO_3^2-=10.3、BO_2^-=29.4、陽イオン計=341.6 (14.89mval)、陰イオン計=564.8 (14.93mval)、硫化水素<0.1 <H16.12.25分析> (源泉名:両神温泉 すすきの湯) <温泉利用掲示>
■内湯 加水なし 加温あり 循環ろ過装置を使用 紫外線殺菌装置を使用
■露天 加水なし 加温あり 循環ろ過なし 消毒なし
掲示「露天風呂は純粋な天然温泉をかけ流しています。加温はしています。」

■旧薬師の湯/参考
単純硫黄冷鉱泉 21.0℃、pH=9.7、湧出量不明、成分総計=614mg/kg、Na^+=222.7mg/kg、Fe^2+=0.1、F^-=1.2、Cl^-=112.4、HCO_3^-=160.2、CO_3^2-=76.1、HS^-=2.0、S^2-(硫黄イオン)=0.1、陽イオン計=227.3、陰イオン計=424.3、硫化水素=---- <H1.7.10分析>

〔 2006年3月12日レポ 〕
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