goo

■ 伊豆山温泉(走り湯) 「偕楽園」 〔 Pick Up温泉 〕

このところ本題それまくりで何のブログかわからなくなってきたので、心を入れ替えて(^^) 気に入りのやつ1湯いきます。



<伊豆山温泉(走り湯)「偕楽園」> (熱海市、14:00~20:00、1,050円(タオル付)、0557-80-2111)
オフィシャルHP

伊豆山温泉”走り湯”をつかう温泉旅館。走り湯は好みのお湯ですが、日帰りできる宿が少ないのと、ここは加えて独自源泉までもっているので前から狙っていました。
場所は走り湯や「うみのホテル中田屋」の上ですが、それらとはアプローチがちがい、1本湯河原寄りの小路(逢初橋北側)を海側に入って道なり。細くて段差の多い道なので大型車や車高の低い車は要注意。
旅館の前は少し開けていて、公園とその上に「浜浴場(共同浴場)」(みしゅらん)があります。Pの位置は宿泊客の状況によってふり充てるようなので、フロントに確認した方がベター。



海側からみるとかなり年季の入った建物ですが、玄関や浴場まわりは手がいれられていて綺麗。段階的にリニューアルされているような雰囲気。また、ここはスタッフの対応がとても親切できもちがいいです。

浴場はフロント右手奥の露天(男女交替制)、家族風呂(別料金)と左手階下の内湯(男女別)。露天も日帰り入浴可ですが、この日は女湯だったので連れが入りました。


【写真 上(左)】 露天風呂附属の内湯
【写真 下(右)】 露天風呂

脱衣所はこぶり。壁に貼られた使用3源泉の分析書(&湯づかい掲示)は圧巻。
相模湾を見渡す眺望絶佳の浴室に、扇形黒みかげ石枠伊豆石敷5.6人の浴槽がとなりあってふたつ。手前が「走り湯」(たぶん走り湯、第2走り湯の混合泉)、奥が自家源泉(伊豆山63号泉)使用の「逢初の湯」です。


【写真 上(左)】 男湯から相模湾の眺望
【写真 下(右)】 脱衣所からの男湯

浴場奥から「走り湯」のお社が見下ろせます。この位置関係からすると、男湯はほとんど走り湯泉源の直上に当たるのでは?。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。年始15時で2~5人とゆったり。あと、内湯の上には相模湾を一望できる休憩所もあります。


【写真 上(左)】 男湯のすぐ下が走り湯泉源
【写真 下(右)】 休憩所

ふたつの浴槽はともに石の湯口からかなりの量を投入、「逢初の湯」はやや熱め、「走り湯」はかなりの熱さです。

「走り湯」と「逢初の湯」は、おのおのお湯のイメージがちがいます。
「走り湯」は、緑茶色透明で白~うす茶の湯の花。走り湯特有の強苦味強鹹味とかすかな磯の香。掲示には”加水・循環”とありましたが、味は「浜浴場」の非加水熱湯槽とさほど変わらなかったので、加水はごく少量だろうと思います。走り湯らしい濃度感と強烈なほてり、塩化土類系のキシキシペトペトととろみがあります。

「逢初の湯」は、緑茶色透明(走り湯よりややうすい)で白~うす茶の湯の花。はっきりとした芒硝塩味と弱いながら独特な焦げ臭(炊きたてのご飯のような湿りをおびたもの)があります。硫酸塩泉系のキシキシととろみが楽しめる、なかなかにすぐれもののお湯です。


【写真 上(左)】 「走り湯」浴槽
【写真 下(右)】 「走り湯」浴槽の湯口


【写真 上(左)】 「逢初の湯」浴槽
【写真 下(右)】 「逢初の湯」浴槽の湯口

「逢初の湯」は成分こそうすめなものの、硫酸塩泉特有の温まりがあります。調子に乗って2槽連チャンしてると、土類食塩&硫酸塩のホテホテ&冷めない攻撃に晒されてヘロヘロカラカラになるので要注意(^^;)

「走り湯」は予想を上回る湯づかいで満足。自家源泉「逢初の湯」もかなりの良泉なので、料金はちと高めですが、ここはおすすめです。
その後、走り湯泉源を見に行きました。以前より炭酸発泡が増えているような感じがしたのは気のせいかな。


【写真 上(左)】 走り湯泉源の入口
【写真 下(右)】 走り湯泉源の湧出口

Ca・Na-塩化物温泉 68.8℃、pH=7.6、湧出量不明、総成分=12.31g/kg、Na^+=1389.0mg/kg 、Ca^2+=2946.0、Fe^2+=0.8、Cl^-=6869、SO_4^2-=865.4、メタけい酸=95.5、メタほう酸=11.3 <H16.2.27分析> (源泉名:伊豆山1号泉(走り湯))

Ca・Na-塩化物温泉 71.6℃、pH=7.8、湧出量不明、総成分=10.18g/kg、Na^+=1098mg/kg 、Ca^2+=2525.0、Fe^2+=1.1、Cl^-=5524、SO_4^2-=814.2、メタけい酸=96.6、メタほう酸=11.4 <H16.2.27分析> (源泉名:伊豆山78号泉(第2走り湯))

Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 70.3℃、pH=8.3、湧出量不明、総成分=1.726g/kg、Na^+=237.5mg/kg 、Ca^2+=242.6、Fe^2+=0.1、Cl^-=238.5、SO_4^2-=820.2、メタけい酸=94.4、メタほう酸=10.8 <H16.2.27分析> (源泉名:伊豆山63号泉)

<温泉利用掲示>(男子浴槽) 加水:有 加温:無 循環:有・濾過:無 消毒:無

〔 2007年2月11日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

【 音楽コラム 】 「ヒーリング・ミュージック」-2

つづきです。
(注:試聴のリンククリックは、読者個人の自己責任でお願いします。)

↓のよ~に、ザックリみてみると、H/Mの世界でいかに女性Voの存在が大きいかがわかる。誰だったか忘れたが「男性ボーカルが10人束になってかかっても、優れた女性ボーカル1人に到底かなわない」とのたまった音楽評論家がいたが、すくなくともこのジャンルではこれがあてはまるのでは・・・。

で、最後に、できのいい女性Vo系H/Mで、試聴できるやつを6曲ほどリストしておきます。

1.Melanie Ross/”Hodie Christus natus est~Angels Of Ordinary Times”(→試聴) (fromLP 「Voice From The Heart」)
「ミネラルヴォイス」というコピーがぴったりのたぐい稀な美声。曲のできも抜群。

2.Meav/「SAME」(LP) (→インタビュー
透明でやわらかな声質。この1stアルバム「Meav」はハズレ曲ほとんどなしの名盤。

3.Sara Brightman/”Scarborough Fair”(→試聴
S&Gの名曲。Saraの曲はコテコテごーじゃす系が多いが、これはサラりと歌いこなしている。

4.Michelle Tumes/”Healing Waters”(→試聴
聴きどころの多い1stアルバム「Listen」のなかでも1.2を争う佳曲。

5.Amy Grant/”Lead Me On”(→試聴
ちとROCK寄りの曲ですが、かなりと雰囲気いいライブなので・・・

6.Hayley Westenra/”The Last Rose of Summer (庭の千草)”(→試聴
ニュージーランドの歌姫が唄うアイルランドの名曲。


(おまけ)Kate Bush/”Wuthering Heights(嵐が丘)”(→試聴
ハイトーンボイスの元祖(?)のクリップがみつかったので・・・(^^)。ただしヒーリング系じゃなくてほとんど狂気系ですが・・・。やっぱり名曲。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

【 音楽コラム 】 「ヒーリング・ミュージック」-1

またまた、音楽コラムです。
(注:試聴のリンククリックは、読者個人の自己責任でお願いします。)

「一億総癒されたい病」(^^;)の今日、高い人気を誇る音楽フォーマットがあります。
それは「ヒーリング・ミュージック」。
日本での火つけ役となったのはコンビCD「Feel」シリーズとされますが、レガシーランカスターのCMに起用されたSara BrightmanAndrea Bocelliのデュエット「Time To Say GoodBye」(→試聴)(1996年)、三共リゲインEB錠のCMでブレークした坂本龍一の「energy flow」(1999年)、ケルト系女性アーティストEnyaのポピュラリティ獲得、最近では紅白で一躍クローズアップされた秋川雅史「千の風になって」などもその浸透に大きく貢献したと思われます。

「ヒーリング・ミュージック」(以下「H/M」)というワード自体、マスコミやプロダクションが都合よくつかっているので、明確な定義づけはありませんが「聴いていて癒される心地のいい音楽」といったところでしょうか・・・。そんなわけで、範疇に入るジャンルは多種多様(んで、コンビCDが売れる)、それがよけいにシーンをわかりにくいものにしているのですが、独断と偏見でむりやり(笑)整理してみました。

1.ピュアクラシック系
おもにJ.S.バッハ、ヘンデルなど、バロック系おなじみ予定調和的定番で入門向き。

2.環境音楽/ユーロプログレ系
Brian EnoTangerine Dreamなど、旧ユーロプログレ系のコアなアーティストが先駆をなした環境音楽はとくに「Ambient Music」(アンビエント・ミュージック)と総称された。Soft Machine出身のKarl JenkinsAdiemusでH/Mの方向感を示し、H/Mを代表する女性Vo、Miriam Stockleyを世に送り出した。フランスのユニットDeep Forestもこの系統だと思う。
ただし本来、”聴きやすさ”を本質としていないこのジャンルのアルバムでは、優れて流麗なH/Mのつぎにいきなり不協和音てんこ盛りのとんがった曲が来たりするので要注意(^^)。
なお、「Ambient Music」系アーティストの多くはフランスの孤高の作曲家Erik Satie(エリック・サティ)の影響下にあるとみられている。

やや毛色は違うが同じユーロプログレ系でVangelis(「COSMOS」「炎のランナー」など)やJean Michel Jarre、Vangelisとのコラボも多いYesのボーカリストJon Anderson なども良質のH/Mをのこしている。RenaissanceのボーカルAnnie HaslamMike Oldfieldの姉、Sally Oldfield、”Voice of M.Oldfield”として名を馳せたMaggie Reillyなども澄み切ったハイトーンヴォイスをもつヒーリング系。
なお、CamelBarclay James Harvestなど、Symphonic Rock(シンフォニック・ロック)と呼ばれる一連のグループは華麗な旋律と聴きやすくおだやかな曲調をもつが、ふつうH/Mには含まれない(と思う)。
邦楽では喜多郎姫神(旧 姫神せんせいしょん)がこのカテゴリーに入る(と思う)。

3.フュージョン(スムースジャズ)系
「New Age」(ニューエイジ)が代表カテゴリー。これは国内でもひところ小ブームを巻き起こしたWindham Hill Records(ウィンダム・ヒル・レコード)所属の一連のミュージシャン(William AckermanGeorge Winstonなど)が推し進めたフォーマットで、わかりやすいメロディーとアンプラグドなサウンドが特徴。
シンセ系ではドイツらしからぬ明るく付き抜けたメロディーが際だつCuscoが代表格。
この系統のインストミュージックは、米国では映画やスポーツ番組などのBGMとして重要なポジションを占めていて、Higher Octave MusicSilver Waveなどの専門レーベルがある。
かつて、ムード・ミュージックとかイージー・リスニングとか呼ばれた毒にも薬にもならない音楽群があったが、ベタな質感はH/Mとはまったくの別物(だと思う)。

4.ケルト&ハワイ系
押しも押されぬH/Mの女王、Enyaはケルト系のミュージシャン。同系にCLANNADのボーカル、Maire BrennanやDeantaのDillon姉妹などがいるが、fiddle(フィドル)やpipes(パイプ)が入ると一気にアーシーになったりするので、全編ヒーリングモードのアルバムは意外にすくない。そんななかで、Meav(メイヴ)はたおやかに伸びるハイトーンと牧歌的な楽曲を揃えヒーリング指数が高い。

ハワイには島唄らしいライトでおだやかなH/Mがある。Teresa BrightNaleoNohelani Cyprianoなどの女性ボーカル系がH/M的にハマる。

5.クリスチャン・ミュージック系
キリスト教関連音楽のうちPop的な要素をもち、通のあいだでCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)と呼ばれるジャンルがメイン。美形女性VoのAmy Grant、大御所Michael W.Smith、実力派グループFirst Call、ブラック系ではWinansファミリーYolanda Adamsなど、いずれも優れたH/M系アルバムをリリースしている。ジャンルの性格からして、アルバムを通しておだやかなトーンが流れているのが特徴。

6.Pop/Rock系
AORのうちWest Coast系の軽いやつは、わりにH/Mテイストに近いと思うが微妙にちがうよ~な・・・。むしろ往年のMOR系大御所Melissa ManchesterLinda Ronstadtの近作にH/M的なニュアンスが感じられる。リレハンメル冬季五輪でテーマ曲を歌い世界にアピールしたノルウェーのSissel KyrkjebφはSisselと改名し、H/Mの一画にポジションを確保している。
単発的にデビューする新人にもH/M的な佳品がある。1998年、彗星のごとくあらわれたMichelle Tumesの「Listen」は、澄み切ったハイトーンヴォイスと小ワザの効いたアレンジで輸入盤店からセールスに火がついた。最近の新作はややROCK色を強めているのが残念。
J-WAVEのナビゲーターをやっていたCara JonesもH/M色の強いアルバムを残している。
日本でも、夏川りみ、今井美樹、辛島美登里など、ハイトーン系女性VoにH/Mに近いニュアンスをもつアーティストがいる。

7.New Wave/エレクトロPop系
80年代初頭、「Enola Gay」(エノラゲイの悲劇)」の大ヒットを飛ばしたO.M.D(Orchestral Manoeuvres in the Dark)のアルバムは抜群にPopなメロディラインをもちながら妙に内省的な色彩をもつ不思議な曲で満たされていた。彼らは、BlancmangeやMinor Detailなどというフォロワーを生んだが、いずれもその後アグレッシブな音楽性に転じることになる。
彼らが転換前の路線をさらに推し進めていれば、もしかしてH/Mの黎明期はもっと早く訪れていたかもしれない。
英国では80年代後半以降Wet Wet WetWorkshyEBTG(Everything But The Girl)など、聴きごこち軽やかなグループが生まれているが、彼らはH/Mというよりはむしろカフェ・ミュージック的。そんななかで、Cocteau Twinsはかなり古くから現在のH/Mに近いニュアンスのサウンドを創り出していたと思う。

8.クラシカル・クロスオーバー系
H/Mの本丸?。クラシックとポップミュージックをわかりやすく融合するフォーマット。もともとは欧州で火がついたものだが米国(Josh Grobanなど)や日本に飛び火し、いまや世界的に人気を獲得している。
なんといってもSara BrightmanAndrea Bocelliの功績が大きい。また、H/M系アーティストの多くは、メジャーなクラシックの名曲をカバーしているので、もともとポピュラリティが高いのも人気のヒミツか?
Saraのプロデューサーとして知られるFrank Petersonの(GREGORIAN)「Masters Of Chant」も一世を風靡した。F.Peterson関連ではEnigmaもH/Mの先駆として語られることがあるが、よりアグレッシブな立ち位置だと思う。

個人的にはChoirboysLiberaなどの聖歌隊系よりは女性Vo系が好み。ただし、洋楽・邦楽ともにJazz Vocalみたくおじさま受けする美形アーティスト、●流スターみたくおばさま好みのイケメン軍団がやたら量産されつつある風潮はちと疑問。(誰とはいいませんが・・・(^^;))

9.ネイチャー系
川のせせらぎ、波の音、鳥のさえずりなどの自然音は、α波(リラックス時の脳波)を引き出す「1/fゆらぎ」を含むとされ、そのようなCDが山ほど販売されている。何枚か(中古で ^^; )買ったことがあるが、たしかに癒されるような気はする。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

【 コラム 】 中華の罠 (^^;

わたくぴは温泉馬鹿ですが、週に数度は中華料理を食べないと禁断症状を起こすという中華マ●アでもあります。(笑)

名古屋に5年ほどいたころは、まったく不自由しなかった(あまり知られていないが、名古屋の中華料理のレベルはとてつもなく高い)ものの、埼玉に移ってからはいい店がなく欲求不満状態。それでも横浜に1年ほど駐在していたときは、ほとんど毎日のように中華街でランチを喰いまくったのは今となってはいい想い出。そのころ中華街のランチは高級店でも3ケタで提供していて、それぞれの店の味を安価で確かめるには最適でした。
ちなみに、そのときの気に入りは保昌、上海飯店、満珠園など、香港路奥にある店たちでした。

で、埼玉にはあまりいい店がなかったワケですが、なぜかここにきて面白い店の開店ラッシュ。それらの多くは中国人経営と思われる店で、厨房では中国語が飛び交っています。

先日いった店は「香港亭」。チェーン店らしいのでほとんど期待なしモードで突入したものの、思いのほかのレベルの高さにびっくり。
まずびっくりしたのが120種類にも及ぶすごいメニューの数。「豆腐のオイスター炒め」「フクロ茸と青梗菜炒め」なぞというマニアックなメニューも・・・。
ほとんどのメニューが3ケタで、週替わりの半額サービスメニューがあるのも好感。生中も380円とリーズナブル。
ただし、17時以降は問答無用にお通し200円とられるのはシビレますが・・・(笑)
接客スタッフは全員中国人、厨房からも中国語がきこえたのでたぶんスタッフ全員中国人。

味はなかなかいけます。とくに八角系の香辛料が効いた牛バラが美味しかった。1合380円のかめだし紹興酒も価格に見合わず美味。なのに、なぜにど~して夜7時なのに広~い店内に2組しか客がいないんじゃ・・・?。いかなラーメン屋のレバニラ炒めやバー●ヤ■で満足している中華オンチの多い埼玉とはいえ、これではあまりに可哀想すぎるんでないかい?

ということで、「香港亭」、店舗は↓にあるので、中華好きはいちどのぞいてみては?

赤坂、中野、上野、十条、青葉台、池袋、南越谷、浅草、小岩、草加、練馬、東十条、
一橋学園、新高島平、武蔵小山、森下、木場、志木

●ドミナントも地域性もまったく感じられない、手当たり次第といった出店戦略?がなかなかお茶目(^^;)。経営者も中国系では?
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 水戸武蔵温泉(仮称)(水戸健康ランド温泉) 「ホテル 水戸ラドン温泉」



<水戸武蔵温泉(仮称)(水戸健康ランド温泉)「ホテル 水戸ラドン温泉」> (水戸市、10:00~24:00、1,050円(平日16~ 525円)、029-269-2511)
オフィシャルHP

水戸市郊外のロードサイドにある健康ランド兼ホテルのお湯。ここはてっきり大洗温泉の運び湯かと思っていましたが、調べてみると最近天然温泉を掘り当てたことがわかり突入。

東水戸道路「水戸大洗IC」から水戸市内にむかうR51号沿い(ICから1㎞強の右手)にあるこの施設はキンキラネオン、パチンコ店と同一敷地内にあってディープな健ラのイメージ。
平日16時以降は525円と安価で入れますが、この日は土曜だったので1,050円はたきました。ここの売りは500名収容レストランシアターで連日豪華ショーが催されているよう。「団体様食事付観劇優待プラン」も設定されています。
あと、併設のホテルは平日素泊り@5,250円で泊まれます。



健ラチックな入り組んだ館内には、大浴場(ラドン浴場)、サウナ浴場、湯滝大露天風呂の3つの浴場があります。そのうち1ヶ所の浴場の脱衣ロッカーをチョイス、あとは手拭い一丁で館内を廻ります(ハダカ移動は不可)。

サウナ浴場には適温の浴槽(石造3-4人)と並んで水風呂。その奥にサウナがあります。天井低くこもり気味で浴場全体がサウナのよう。カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。適温槽はとろみとヌルすべがあるものの、浴感はよわく、ゲキ希釈か本泉とは別の源泉では? ザコザコにかけ流している水風呂は、たぶん井水で肌ざわりやわらかな入りごこちのいいもの。



大浴場(ラドン浴場)はサウナ浴場から階段を下ったところにあり、窓のない無機質な浴室に大浴槽(造20人以上)とラドン浴槽(寝湯)とラドン滝湯(休止中)。カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
大浴槽はみかげ石の湯口から大量投入&底面吸湯の循環仕様。お湯のイメージはラドン浴場の適温槽と大差なくもの足りず。

さて、本題の湯滝大露天風呂です。この浴場は上のふたつとはフロントをはさんだ反対側に離れてあります。手前が男湯、奥が女湯。
脱衣所から入ると内湯(みかげ石造10人位、適温)と洗い場(カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり)、それを抜けて屋外に出ると露天ゾーン。手前と奥にふたつの石造の浴槽。ともに数十人はいけそうですが、手前の方が広いです。それにしてもこの露天の広さはすごい。茨城では五浦「潮騒の湯」と双璧でしょうか。
手前は屋根付きでややぬる。奥は浅くてぬるめ。庭園とベンチがあって和めますが、やや趣に欠けるか?

手前露天は竹樋からの投入で底面吸湯+奥露天への流し出し。奥露天は岩組滝状投入+手前露天からの流し込みで底面吸湯。ともに温泉だと思いますが、内湯とは比較になりません。(上の2浴場よりはいいですが・・・)



内湯は石の湯口からの投入で底面吸湯。オーバーフローはないもののお湯の鮮度感は高くかけ流しに近いのでは?
かなり強い緑色を帯びた透明のお湯には、うす茶色の浮遊物がただよいます。
重曹味+弱塩味(湯口)、墨系アブラ臭と喜連川系焼けタイヤ臭と弱消毒臭?。
重曹系のツルすべととろみが明瞭で、お湯のイメージは「喜連川CC」に近いものを感じました。
湯口そばではアワつきもあり、鮮度感があるので入っていてきもちがいいです。
相当な温まり感があるので水風呂がほしいところ。浴後は湯切れよく、肌がすべすべになって爽快感がでます。ここらへんは、F^-=23が効いているのかも。



夕方いきましたが、メインPは完全に満車。第3Pのはじに停めるほどの大盛況。さぞやイモ洗いかと思いきや、浴場は拍子抜けするほど空いていました。じつは入館客の多くはレストランシアターに集結。風呂から上がるとちょうど公演がおわったところで、シアター前は一座と観客との握手&撮影会場と化し大騒ぎになっていました。(^^)

しかし、茨城の健ラで、ここまで強力なお湯に出会えるとは正直おどろき。温泉好きはだまされたと思って(笑)、突入してみるのも一興かと。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 49.4℃、pH=8.7、96.0L/min(2,000m掘削揚湯)、成分総計=1.800g/kg、Na^+=592mg/kg (95.44mval%)、Fe^2+=6.3、Al^3+=3.9、F^-=23、Cl^-=603 (64.62)、HCO_3^-=454 (28.27)、陽イオン計=615.75 (26.98mval)、陰イオン計=1102.29 (26.32mval)、メタけい酸=71、メタほう酸=9.4 <H17.9.9分析> (源泉名:水戸武蔵温泉(仮称))

〔 2007年10月12日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

□ エリア別総覧 山梨-3 (甲府周辺)

続編です。

■ 山梨-3 (甲府周辺)  → 【 レポのリスト 】

甲府は市内に数多くの温泉施設をもつ温泉都市。周辺の甲斐市、昭和町などとともに湯量豊富な源泉が集中している。山梨の温泉の大御所(?)、大月短大の田中収教授によると、「甲府盆地の地底には巨大な地下湖があって温泉の水源になっている」との由。そういわれると豊富な湯量も納得がいく。
このエリアのお湯は温泉銭湯とビジホがメインで、どういうわけかB級入ったものが多い。突入するにはそれなりの”場慣れ”や”気合い”(笑)がいるので、その意味では通向けのエリアといえるかも・・・。
なお、例外もあるが、このエリアは総じて南にいくほど塩分が強まる傾向がある。



甲府北部のお湯はおおむねCl/SO4系で、Cl/HCO3系のモール泉とはイメージが異なる。古湯湯村はほぼすべての湯宿が自家源泉をもつと思われる実力派でここもCl/SO4系。温泉好きには「ホテル吉野」「旅館明治」の評価が高い。

甲府東部~中心部では温泉銭湯とシティホテルがメイン。自家源泉の施設が多くあるが、お湯に定評のあるものはわりにすくない。

甲府市内の温泉のメッカはなんといっても南部と西部。
このあたりから、旧竜王町、昭和町にかけては甲府モール泉の本丸で、「モール臭」「ツルすべ」「アワつき」の3拍子そろえた名湯がメジロおしだ。
「黄金温泉」「国母温泉」「碇温泉」「信玄温泉」「トータス温泉」など、あげていくとキリがないほど。



旧竜王町には甲府モール泉の代表格「山口温泉」やザンザコかけ流しで名を馳せる「玉川温泉」がある。



昭和町も負けず劣らず、アワつき湯で有名な「フカサワ温泉」や力感あふれる「国母駅前温泉」、鮮度感炸裂の「カアナパリ」など、名うての強豪をそろえている。

さらに南にくだった玉穂町には「湯殿館」玉穂町温泉。後者は老人福祉センターだが、絶妙のぬるめアワつき湯をかけ流し、温泉マニアの間では”中老”の略称で広く知られている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 赤城温泉 「花の宿 湯之沢館」 〔 Pick Up温泉 〕

<赤城温泉「花の宿 湯之沢館」> (前橋市(旧宮城村)、時間要問合せ、600円、027-283-3017)
オフィシャルHP

冬型が強まった寒い日に、赤城温泉に行ってきました。好みの温泉場で以前からたびたび通っていますが、このところ「総本家」ばかり行っていたのでここはひさしぶり。めがねさんのレポあり。
「総本家」の手前左手の階段を降りていきます。まわりの岩肌は成分で赤茶に変色し、いい雰囲気。



創業明治13年のこの老舗旅館(当時の屋号は「新東屋」)は、しっとりと落ち着いた和風の佇まい。浴室は、混浴の「瀬音露天風呂」、男女交替制の内湯「赤城名月風呂」、「天ノ岩戸洞窟風呂」の3ケ所ありますが、「瀬音露天風呂」しか入ったことはありません。
「瀬音露天風呂」は脱衣所も男女共用で、かなり開放的なつくりなので女性の入浴はきびしいかも。(宿泊者は貸し切りあり)



脱衣所から数段ひくく適温槽(岩枠石敷4.5人)、さらに一段下がってぬる湯槽(同3.4人)。
ともに屋根があるので厳密には露天ではないですが、眼下に神沢川の渓流、右手すぐよこを「玉簾の滝」が流れ落ちるすばらしいロケーションです。
冬型の強まったこの日は、まぶしいくらいの晴天に北毛名物の風花がひらひらと舞っていました。

適温槽は、黄土色の盛大な析出と赤茶の変色に彩られた岩の湯口からややぬるめの源泉を投入。湯口には飲泉用らしき桝がおいてあります。
他に熱めの側面パイプ注入があり、これで温調をかけているようです。
槽内排湯はみあたらずたぶん全量を下段のぬる湯槽に流し出し。



ぬる湯槽は、適温槽からの流し込み+灰白色の析出のでた岩の湯口からごく少量の投入(これは無色透明ほぼ無味無臭の冷水なので別源泉かも)。槽内注排湯はみあたらず、浴槽フチ全面からオーバーフローし、渓谷に向けての放流はかけ流しかと。館内にも全槽かけ流しの旨掲示がありました。(ただし「赤城名月風呂」は希釈あり)
浴槽まわりは、黄土色の石灰華でこてこてにコーティングされ、析出マニア (^^;; には応えられないお湯かと・・・。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で独占。



お湯は緑褐色のにごり湯で、赤茶色の酸化鉄らしき浮遊物がたくさんただよっています。
熱湯槽は透明度50cm、ぬる湯槽は30cmでぬる湯槽の方がにごりが強いです。
微重曹味+金気味+微炭酸味+僅微甘味の複雑な味は、近くの滝沢温泉の露天飲泉所に似たイメージ。金気臭+微焦げ臭。
しっかりとした濃度感のあるお湯には、キシキシ感とからだの芯まで染みてくるような硫酸塩泉らしい奥深い浴感があり、浴後は重曹が効いてくるためか肌がすべすべになります。

やはり”上州の薬湯”赤城温泉のお湯は絶品ですね。ここは伊香保の陰にかくれて地味な存在ながら、温泉地の佇まいがよく、お湯もすばらしいものなのでおすすめです。

分析書は、mval%表記のものしか見当たりませんでした。(「総本家」に掲示のあった「島の湯」源泉とほとんど同じデータなので同源泉使用か? )
含芒硝重曹泉(Na-HCO3・(SO4)) 44℃、pH=6.07、210L/min、総計=5532.782mg/kg、Na^+=75.9mval%、SO_4^2-=12.27、HCO_3^-=85.55、メタけい酸=290.9mg/kg、遊離炭酸=107.36mg/kg <S33.3.31作成>

〔 2005年3月6日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )