6月27日
7時から手術の説明だと、聞いていた。
その時間の前は、産婦人科の先生方の会議。
それが終わってから・・・となっているのだが、
本当に、7時までに会議が終わるのか?と、
少々疑っておりました。
案の定、6時45分頃、看護師さんがやってきて
「今先生から連絡があって、『会議が長引いているので、7時半に変更してもらえないか?』と言うことなんですが・・・」
やっぱりね。
akubi: 時間が時間なので、もう家族は家を出ていると思いますので、来たら待っていますね。
nurse: すみません。
念のため、家に電話をしようと部屋を出ると、エレベーターから、ダンナ、息子、母が降りてくるところだった。
なんだ。もう来ちゃったの。
ディルームで時間をつぶすことにした。
しかし、7時半になってもいっこうに先生は来ない。
8時になったので、ナースステーションに、まだ会議が終わらないのか?と聞きに行こうとしたら、ちょうど歩いてくる先生。
いくら会議とはいえ、人を待たせているんだよ。
教授さん、 時間配分を考えてよ!と内心思う。
先生相手に文句を言うのも、かわいそうだから、だまっていたが・・・
教授室へ案内され、図を見ながら、手術内容の説明を受ける。
以前聞いていない、「大網切除」などすこし詳しい話だった。
(前回は、手書きの絵だったし~)
その後は、面談室で、先生から説明を聞くことになった。
面談室に向かうと、あいにく使用中。
こういうのって、前もって決めておかないの?
いつもの私なら、プッツンと切れてしまうのだが、
なぜか我慢。
しばらくディルームで待つことになる。
「空いている部屋がありましたので・・・」と、先生。
何処へ行くのか・・・と思っていたら、産科のナースステーションの中に、ソファーセットがあった。
えっ! ここ?
このドアの向こうは、新生児室じゃないの?
これから子宮をなくそうって言う話をするには、ふさわしくないような気がする・・・
ちょっと私が神経質になりすぎているんだろうか
でも、これ以上待つのもイヤだから、何も言わなかったけど・・・
先生から、
・手術方法について
今回行うのは、単純子宮全摘術、両側子宮付属器切除術(卵巣・卵管)
状況により、大網切除術を追加する場合がある。
またフィーディングチューブを留置する事もある。
リンパ節郭清(かくせい)の可能性はあります。
と、リンパ節郭清以外、先ほど教授から聞いた話を、もう一度丁寧に説明を受けた。
*大網とは、切除するのは?
胃から垂れ下がっていて、骨盤内、腹腔内臓器をおおっている大きな網のような脂肪細胞。
腹水などを吸収する役目を持っているが、切除しても特に害はない。
もし腹腔内に癌がばらまかれていたら、転移している可能性があるため、切除して、病理検査に出す
*フィーディングチューブ?
息子がチョロチョロしていたので、じっくり聞いていなかったので、何のためにこのチューブを使うのか?などの説明を聞き逃していました。
フィーディングチューブとは、鼻から胃へ通すチューブのことです。
*リンパ節郭清 リンパ節を切り取ること。
・手術担当医
教授・先生(腫瘍が専門)・先生・研修医君
貯血の時に、研修医君が研修仕上げに、私の手術に立ち会うかなと思っていたので、驚きはしなかった。
・手術時間
麻酔時間を含めて、4時間
・手術の合併症
①術中の合併症として、多量の出血、子宮周りの臓器の
損傷、血管損傷、薬剤のアレルギー
状況に応じて、臓器の専門医(外科、血管外科、泌尿
器科など)に応援を依頼し対応・・・総合病院のメリット。
輸血に関しては、後で説明を受ける。
②術後の合併症として、因頭痛、頭痛、嘔吐などの症状、
感染症(骨盤内、腹壁の手術創、尿路系、全身など)、
術後の腹腔内出血、膣よりの出血、腸閉塞
術中同様、専門医の診察を依頼する場合がある。
また、非常にまれだが、血栓症、肺梗塞症、脂肪梗塞
症などがおこる可能性がある。
・手術後
手術の状況を家族に説明。
感染予防のため、抗生物質の投与、水分補給のための
輸液点滴
血栓予防に対して、弾力ストッキングの着用(術前より)
下肢へマッサージ器の装着、血栓防止薬(ペパリン)の
点滴を行う。
手術時に膀胱内カテーテルと骨盤内にドレーンを入れて
いるので、しばらくの間そのままにしておき、状況を見て
抜いていく。
・手術後の治療
最終診断が付いた上で、追加治療を行うことがある。
等の説明を受け、
「手術・検査・処置等実施同意書」に、
説明の同席者として、ダンナと母がサイン、
そして同意書に、私とダンナがサインした。