週刊少年ジャンプ2015年27号掲載。
掲載順第5位
第120話 【怪物行事(モンスターイベント)】
素晴らしい。(第一声)
なにが素晴らしいって、扉絵に決まってるでしょ!!
学校生活の一コマとして外せない、お昼のシーン。
なんて微笑ましいシーンを描いてくださったんですか佐伯先生!!(ありがとうございます!!)
創真のお弁当が定番な感じで、タクミのお弁当がイタリアンな感じの中身にちゃんとなっているのが、芸が細かいところ☆
仲良く食べ比べですね。(^^)
本当に創真とタクミって、ライバルとしての関係と友人としての関係が凄く理想的に解け合った関係性だと思います。
・・・でもって美作・・・。
一緒に輪に入りたいの?(笑)
学園祭の開催を知り、久我との勝負手段として模擬店での参加を決意する創真。
なんでも個人参加と団体参加に分かれているそうで、創真は個人参加で挑む模様。
やっぱり遠月学園の授業システムは、大学のような、授業ごとに生徒が教室を移動する方式でした。
そんな教室の移動中、創真はえりなと偶然遭遇。
ただでさえ創真が苦手なえりなは、こんな時に新戸がいないなんて・・・と思ってますが、いやいや、もう新戸はキミと創真のコンタクトを妨害したりしませんから。
そんな“妨害”が入らないお陰で、公衆の眼前で会話する二人。
ここのシーン、何気に大事なポイントに感じられました。
これまでえりなはその家柄や立場、実力等が全て抜きん出ているため、「雲の上の人」として見られ、敬われると同時に敬遠されてきました。
「秋の選抜」での活躍等もあって今や立派な有名人ではあるものの、創真は良い意味で“一般人”。
そんな創真との関わりを明かしていくことは、えりなを「地におろす」ことに繋がっていってくれると私は思っています。
やはり創真の狙い通り、久我も学園祭に出店するとのこと。
十傑の模擬店は学園祭の目玉だそうで、えりなを始め他の十傑メンバーも全員出店するそうです。
地元のお祭りで屋台を出していた経験もあって、模擬店での勝負に自信を見せる創真。
「ブイブイ」っていう表現久し振りに聞いたなあ~(爆)。
ですがえりなは、創真が去った後嘲笑を。
相変わらず性格悪いなコイツは。(-"-)
そんな意地悪ヒロインは脇に置いておくとして、今度は仲良しヒロインとの会話に。
普通教科だけでなく、「体育」もあった遠月の授業。
扉絵といい、本当にこういう場面だけ見ると普通の学校生活といった感じですね。
そんなわけで、創真らは体育着なわけだけど・・・。
そんな恰好じゃ寒くない?
もう秋の終盤だというのに、半袖短パンって・・・。
少なくとも私の学校では、この時期の体育はジャージ着用だったんですがねえ~。
あ、読者サービスってやつか☆(爆)
恵によると、久我の得意ジャンルは「中華料理」とのこと。
中華といえば・・・。
というわけで再登場です。
鉄腕体躯『北条美代子』!!
わ~久し振り~!
相変わらずお強そうで何よりです(笑)。
恵に紹介してもらう創真と北条。
「秋の選抜」で恵の姿を通して己を顧みたこともあって、北条も清々しく創真に接してくれます。(^^)
ただ。
創真が自分一人で出店するつもりだということを知った途端、驚愕する北条と恵。
何故に・・・?
・・・ああそうか。
この学校は「遠月学園」なんだよね・・・。
百聞は一見にしかずと、北条が創真を案内したのは「中華料理研究会」。
久我の本拠地でした。
そこは多くの修行僧・・・もとい部員達が同じ動作、同じスピードで中華鍋を振るい続けているという、さながら道場のような体育会系の場。
そんな彼らを、久我はおちゃらけているようで超スパルタに指導していました。
どうやら北条は久我から勧誘を受けているものの、断っている模様。
高身長で硬派な女傑と、低身長でチャラい十傑・・・。
案外良いコンビかも(笑)。
なんでも、久我の模擬店の名物は「麻婆豆腐」とのこと。
「麻婆豆腐」は実家のメニューにもある品だったこともあり、創真はここでも自信あり気に話します。
確かにお品書きにありましたっけね☆(※参考:第35話等)
そんな創真に、久我は十人の部員を集めて一人一皿ずつ自慢の麻婆豆腐を出させます。
その味に創真は驚愕。
強烈な辛さと同時に旨味がどんどん湧き上がるその味は、実家の麻婆豆腐とは全く別次元の品でした。
しかも更に驚くべきことに、それら十皿はほぼ同時に出されただけでなく、味も全て寸分違わぬものだったのです。
久我は部員達全員が自分の料理を完全に再現できるよう、徹底的に鍛え上げていたのでした。
なんと、遠月学園の学園祭は毎年50万人が訪れるお化けイベントとのこと。
最低でも一日千食は出せなければ上位に入りこむのは不可能なほどの規模だったのです。
レシピもまだで、人員も自分一人だけ。
そんな創真に対し、人員も充分かつ料理もハイクオリティで一定の品を大量に提供できる久我。
久我は創真に聞きます。
「俺に“何で”勝つつもりなのか よかったら教えてくれる?」
久我:「俺に“何で”勝つつもりなのか よかったら教えてくれる?」
“発想”で勝つに決まってるでしょ。
何言ってんの、って思いましたよ。
それこそが創真の最大の武器なんですから。
そういうわけで、『十傑』第八席である久我の実力の一端が判明。
相変わらず巧いなあと思うのが、今回の勝負も叡山の時と同様に、久我自身とではなく彼の「コピー料理」との勝負になっていることなんですよね。
裏で策を回して創真を貶めようとした叡山。
そして今回の久我とも、直接的なガチンコ勝負ではなくあくまで間接的な勝負にさせている点が何とも巧妙なところ。
そうさせることによって、久我の「本気」はまだまだこんなものではないという、彼の力の「余地」がしっかり設けられているのですから。
今回の対決はあくまで久我に創真の存在を眼中に入れさせること。
それが附田先生の狙いと考えている私としては、今回の対決では創真の勝利は無いだろうと推測しています。
それを踏まえながら、どうやって創真を久我に喰らい付かせるか。
そこがもっぱら気になるところです。
ま、今のところ創真の方の態勢はまだ全然なわけですが。
「ハンデキャップ」は主人公の宿命ですが、どうやら今回は「人員」の模様。
仲間(スタッフ)の確保が久我との勝負のカギの一つになる訳ですね。
これまでのことから考えれば、極星寮の面々や丼研からの協力が有力候補ですが、彼らは彼らでの活動がありそうなんですよね~今回は。
やっぱり「学園祭」は生徒全員が関わる大イベントですから。
次点で思い浮かぶのは、倉瀬やすみれ通り商店街の面々といった、地元の仲間達でしょうかね。
「学園祭」ということは、外部の人間の来訪も当然あるわけですし。
特に倉瀬は「とみたや」で唐揚げロールのアルバイトで鍛えられたことでしょうし、意外と頼もしい戦力になりそう。
単純に、そろそろ再登場して欲しいという願望もあるんですが。(アニメの方でも、再登場の時期が近づいてますしネ)
あとは・・・。
「秋の選抜 準決勝」で“縁”が出来た包丁100本の学生達や、研修後に食戟を行った先輩達・・・とか?
もし彼らの協力が得られたならば、これまでの創真の「道のり」で得たものを再確認する意味でも非常に大きいのですが。
編入したばかりの頃の完全アウェイの状況だったならばそれこそ絶望的でしたけど、偏見や反目を変えた今の現状なら希望はあると思います。
タクミや美作といった実力者の手を借りるといった方法も無きにしも非ずですが、この可能性は無いでしょうね。
彼らとは「ライバル」なわけですから、少なくとも十傑との勝負がかかったこの争いに彼らの協力を頼むのはスジ違いです。
「学園祭」という学園全体での催しであることを考えると、これまでのような協力は得られ無さそうでもあり。
でも、これまで創真が培ってきた「絆」を考えれば、多くの協力、もしくは意外なところからの協力も得られそうでもあり。
“協力”ひとつとっても、読めそうで読めないところが本当に面白いですよね~♪
「中華料理」。
それは「世界三大料理」の一つ。
遂に創真にも、そんな強大なジャンルを得意とするライバルが現れました。
背景としてはこれまで実家の定食屋で作ってきたようですが、創真が遠月学園に編入してからは勝負事では初めて作るジャンルです。
今回でも創真は思い知らされたわけですが、「定食屋の味」と「本場の味」って全く違うんですよね~。
同じ料理である筈なのに、もう全然別物。
そんな「本場の味」にどう挑むのか。
これが料理面での課題と言えるでしょう。
そんな自分の味を、部下を通して大量生産させている久我。
確かに誰が作っても同じクオリティの品を客に提供するというのも、客商売では必要なことの一つだと思います。(大手チェーン店とかね)
でも・・・。
な~~~んかそれって“偏った”やり方だな~。
なんて思ったりも。
折角こんなにも部員がいるのだから・・・、なんか、もっとこう・・・。
・・・すみません、まだうまく言葉に出来ません。
とにかく、久我のやり方は私から見るとちょっと疑問を感じます。
創真自身が言っちゃってましたが、今回の勝敗の判定ポイントは「売上げ」の模様。
「売上げ」⇒「お金」となると、これは叡山の得意分野ですが・・・。
彼の動きにも油断は禁物そうですね。
勿論他の十傑も。
創真と久我の勝負の一方で圧倒的な格差を見せつけてきそうですが、私が何よりも気になっている存在は・・・えりな。
「紅葉狩り会」で「自分より何か一つでも料理で勝っていたら食戟を受けてやってもいい」という久我の発言から繋がった、今回の対決。
えりなはその際、一年生という事で創真らと同じ側にいたんですよね・・・。
もし今回の学園祭で、えりなが久我以上の売り上げを叩き出したならば。
あの時の状況を逆手にとって、えりなが久我と席次を賭けた食戟を挑むのではないかと、嫌な予感がしています。
ちなみに今回の目玉は、地味に披露されまくってた創真の回転技だったと思うの(笑)。