ライブ観に名古屋に行ったついでというより、実はこっちが本命だったりした?
名古屋へは家から車で下道だけで約4時間で着くので、日帰り遠征するには手頃な観光地なんだが、過去の遠征で何ヶ所か回ったしどこか行きたいところも思いつかず、そもそも観光という行為自体に興味をなくしてしまった。
ただ、私が名古屋遠征するたびにだいたい訪れる場所が一ヶ所あるんだが、それは名古屋城でも熱田神社でもない。
そう、ディスク・ヘヴンである。
約10年前の人間椅子のライブ遠征の時の↓

ディスク・ヘヴンは、名古屋の老舗メタル専門レコード店。
もちろん何かいいメタル掘り出しものはないかなとディグりにいくというのもある。
でもやっぱ一番のお目当てを言うと、ビル・アンドリュースさんに会いたい!という想いからなのであった。
ビル・アンドリュースさんは、エクストリームメタルの始祖的バンドDEATHの初期ドラマーで、アルバム『LEPROSY』、『Spiritual Healing』に参加している。
DEATHに参加する前は、リック・ロッツ、テリー・バトラーらDEATH人脈の面々とMASSACREというデスメタルバンドを結成している。
で、この方、なんかJ-POPが好きらしく、日本のアーティストのCDをディグりにプライベートでちょくちょく来日しているうちに日本に移り住んでしまったんだとか。
ちなみに一番好きなのはPrincess Princess。
で、いつしか名古屋のディスク・ヘヴンに勤め出したというなかなか珍奇な元ミュージシャン。

実は13年くらい前にディスク・ヘヴンで一度お会いして、そん時は昼間で、ビルさん日本語あまりしゃべれず店の人に通訳してもらう程だった。
10年前の人間椅子のライブの時も会いにいったんだが、その時は日曜日で、店の人の話によると、ビルさん個人の定休日で会えずじまいだった。
あれから10年経ってまず、まだ名古屋にいてるかどうかなんだが、それは先月のLeft To Dieのライブの時、関係筋からまだいるらしいという情報は得ていた。
で、今回もこれまた日曜日で非番である可能性が高く、私は会えるかどうかの保証もないまま、「最悪車中泊でもして、翌日の昼に会いにいけばいいや」という、漠然とした面持ちで名古屋に向かったのでした。
名古屋に行く前、移転してないか?そもそもまだ存続しているのか?を調べたところ、まだ同じ場所で営業してるらしくホッとした。
確か「スタジオ・ステアウェイ」の看板のビルのF1だったハズ。

と思って店に入ると、数人の大人がたむろしてて店内は段ボールだらけ。
ここは楽器屋の倉庫のようだった。
やっぱ移転したか・・・え?じゃあどこに?
表に看板は出ていたが・・・
どうやら上の2階に引っ越したらしい。まあ店がまだあってよかった。

10年前に行った時の記憶だと、大阪梅田のディスクユニオンくらいの規模でスタッフも数人いたが、入ってみると少し縮小された感じ。
レジに店番がひとり。日本の方だ。
今日はもう絶望的かなと思った。
ひとまず店内をグルっとまわって商品を物色してから、おそるおそるレジの店員さんに一応ビルさんの出勤状況を尋ねてみた。
すると、思いがけない回答が返ってきた!
「ああ、ビルは今日は18時半くらいに出勤しますよ」
なんとあれから出勤状況がだいぶ変わったらしく、今ビルさんはもっぱら遅番出勤になったらしい。
今日は出勤日だとか!やっぱ名古屋に来てよかった!
まぁあと1時間もあったので、このまま店に居座り続けるワケにもいかず(間がもたん)、とりあえず目をつけていたFlotsam & Jetsamの日本のカンチガイイメージがおもしろい切腹ジャケットの2ndのアナログ盤を購入して、車を停めてある2駅くらい離れたところの3時間駐車無料施設へといったん引き返したのでした。

施設を出てまた車を駐車してと。
その日は冷たい強風が吹いていて、何往復も栄のメンイストリートを歩き続けて足が棒のようになってたが、19時前くらいに再びディスク・ヘヴンを訪れた。
すると、CD棚の奥からビル・アンドリュースさんがのそっと現れた。

奥で仕事してはったのに、わざわざ出てきてもらって恐縮の至りだったが、ニコニコと歓迎ムードで、私は歓喜のあまり心の中で「シャアアアアアアアァァ~~~~ッ!!」っていう名曲「Low Life」のチャックのあの雄叫びを上げていた。
嬉しかったのが、数年前DEATHファンの方のSNSでビルさんとのツーショット写真が挙げられてて、ビルさんその時は丸坊主で、もうむさくるしいから(あるいは禿げたか)長髪やめたんかな~と思ってたら、今回また元に戻ってた。
ペラペラというわけではなかったが、ビルさんはだいぶ日本語上手になってて、13年前よりは多くのことを話すことができてよかった。
数週間前に東京でLeft To Dieのライブを観た話とか、名盤『LEPROSY』の素晴らしさとか、DEATHの曲でビルさんが一番好きな曲は「Primitive Ways」だとか、MASSACRE人脈の話だとか。

やはりちょっとチャックの愚痴も出だして「チャックは3rdで歌い難いから早い曲を嫌がりだして、プログレッシヴに走った」みたいなこと愚痴り出した時は複雑な心境ではあったが、「ですよねぇ~~」ってな感じでテキトーに波長を合わせてた。
まぁ俺プログレッシヴになったDEATHも大好きだし、なんなら3rd『Spiritual Healing』がフェイバリットなんだけどね。
数週間前のLeft To Dieのライブの時に東京でリックとテリーにしてもらって、そして今回名古屋でビルのサインが加わった!
これでコンプリート!って訳じゃないけど、もうこれは“三月の奇跡”といっていい。
残りのひとつは俺がDEATHった時にもらいに行くぞ!

店を去り際に、ビルさんが私に「お名前は?」って聞いてきたのには驚いた。
ただの一ファンの名前を聞いてどうすんだ?とも思ったが、こちらも最初に名乗らなかったのは向こうの人にとって非常識だったかもしれん。
まぁ私の名前を聞いてしまう程に、今回の会話をビルさんも楽しんでくれたんだと思うことにした。
また、会いに行こう。
名古屋へは家から車で下道だけで約4時間で着くので、日帰り遠征するには手頃な観光地なんだが、過去の遠征で何ヶ所か回ったしどこか行きたいところも思いつかず、そもそも観光という行為自体に興味をなくしてしまった。
ただ、私が名古屋遠征するたびにだいたい訪れる場所が一ヶ所あるんだが、それは名古屋城でも熱田神社でもない。
そう、ディスク・ヘヴンである。
約10年前の人間椅子のライブ遠征の時の↓

ディスク・ヘヴンは、名古屋の老舗メタル専門レコード店。
もちろん何かいいメタル掘り出しものはないかなとディグりにいくというのもある。
でもやっぱ一番のお目当てを言うと、ビル・アンドリュースさんに会いたい!という想いからなのであった。
ビル・アンドリュースさんは、エクストリームメタルの始祖的バンドDEATHの初期ドラマーで、アルバム『LEPROSY』、『Spiritual Healing』に参加している。
DEATHに参加する前は、リック・ロッツ、テリー・バトラーらDEATH人脈の面々とMASSACREというデスメタルバンドを結成している。
で、この方、なんかJ-POPが好きらしく、日本のアーティストのCDをディグりにプライベートでちょくちょく来日しているうちに日本に移り住んでしまったんだとか。
ちなみに一番好きなのはPrincess Princess。
で、いつしか名古屋のディスク・ヘヴンに勤め出したというなかなか珍奇な元ミュージシャン。

実は13年くらい前にディスク・ヘヴンで一度お会いして、そん時は昼間で、ビルさん日本語あまりしゃべれず店の人に通訳してもらう程だった。
10年前の人間椅子のライブの時も会いにいったんだが、その時は日曜日で、店の人の話によると、ビルさん個人の定休日で会えずじまいだった。
あれから10年経ってまず、まだ名古屋にいてるかどうかなんだが、それは先月のLeft To Dieのライブの時、関係筋からまだいるらしいという情報は得ていた。
で、今回もこれまた日曜日で非番である可能性が高く、私は会えるかどうかの保証もないまま、「最悪車中泊でもして、翌日の昼に会いにいけばいいや」という、漠然とした面持ちで名古屋に向かったのでした。
名古屋に行く前、移転してないか?そもそもまだ存続しているのか?を調べたところ、まだ同じ場所で営業してるらしくホッとした。
確か「スタジオ・ステアウェイ」の看板のビルのF1だったハズ。

と思って店に入ると、数人の大人がたむろしてて店内は段ボールだらけ。
ここは楽器屋の倉庫のようだった。
やっぱ移転したか・・・え?じゃあどこに?
表に看板は出ていたが・・・
どうやら上の2階に引っ越したらしい。まあ店がまだあってよかった。

10年前に行った時の記憶だと、大阪梅田のディスクユニオンくらいの規模でスタッフも数人いたが、入ってみると少し縮小された感じ。
レジに店番がひとり。日本の方だ。
今日はもう絶望的かなと思った。
ひとまず店内をグルっとまわって商品を物色してから、おそるおそるレジの店員さんに一応ビルさんの出勤状況を尋ねてみた。
すると、思いがけない回答が返ってきた!
「ああ、ビルは今日は18時半くらいに出勤しますよ」
なんとあれから出勤状況がだいぶ変わったらしく、今ビルさんはもっぱら遅番出勤になったらしい。
今日は出勤日だとか!やっぱ名古屋に来てよかった!
まぁあと1時間もあったので、このまま店に居座り続けるワケにもいかず(間がもたん)、とりあえず目をつけていたFlotsam & Jetsamの日本のカンチガイイメージがおもしろい切腹ジャケットの2ndのアナログ盤を購入して、車を停めてある2駅くらい離れたところの3時間駐車無料施設へといったん引き返したのでした。

施設を出てまた車を駐車してと。
その日は冷たい強風が吹いていて、何往復も栄のメンイストリートを歩き続けて足が棒のようになってたが、19時前くらいに再びディスク・ヘヴンを訪れた。
すると、CD棚の奥からビル・アンドリュースさんがのそっと現れた。

奥で仕事してはったのに、わざわざ出てきてもらって恐縮の至りだったが、ニコニコと歓迎ムードで、私は歓喜のあまり心の中で「シャアアアアアアアァァ~~~~ッ!!」っていう名曲「Low Life」のチャックのあの雄叫びを上げていた。
嬉しかったのが、数年前DEATHファンの方のSNSでビルさんとのツーショット写真が挙げられてて、ビルさんその時は丸坊主で、もうむさくるしいから(あるいは禿げたか)長髪やめたんかな~と思ってたら、今回また元に戻ってた。
ペラペラというわけではなかったが、ビルさんはだいぶ日本語上手になってて、13年前よりは多くのことを話すことができてよかった。
数週間前に東京でLeft To Dieのライブを観た話とか、名盤『LEPROSY』の素晴らしさとか、DEATHの曲でビルさんが一番好きな曲は「Primitive Ways」だとか、MASSACRE人脈の話だとか。

やはりちょっとチャックの愚痴も出だして「チャックは3rdで歌い難いから早い曲を嫌がりだして、プログレッシヴに走った」みたいなこと愚痴り出した時は複雑な心境ではあったが、「ですよねぇ~~」ってな感じでテキトーに波長を合わせてた。
まぁ俺プログレッシヴになったDEATHも大好きだし、なんなら3rd『Spiritual Healing』がフェイバリットなんだけどね。
数週間前のLeft To Dieのライブの時に東京でリックとテリーにしてもらって、そして今回名古屋でビルのサインが加わった!
これでコンプリート!って訳じゃないけど、もうこれは“三月の奇跡”といっていい。
残りのひとつは俺がDEATHった時にもらいに行くぞ!

店を去り際に、ビルさんが私に「お名前は?」って聞いてきたのには驚いた。
ただの一ファンの名前を聞いてどうすんだ?とも思ったが、こちらも最初に名乗らなかったのは向こうの人にとって非常識だったかもしれん。
まぁ私の名前を聞いてしまう程に、今回の会話をビルさんも楽しんでくれたんだと思うことにした。
また、会いに行こう。