土曜日は、大阪の堺市民会館という辺鄙なところまで、初に上原ひろみさんのコンサートを観に行ってきました。
アルバム『VOICE』発売にともなう、ザ・トリオ・プロジェクト日本ツアーで、ベーシストにアンソニー・ジャクソン、ドラマーにサイモン・フィリップスという超強力なリズム隊を率いてのライブ。
こんな豪華な組み合わせはめったに見れるもんじゃないと、サイモン好きのツレらと共に車とばして堺市まで駆けつけた次第にございます。
ゆーても私自身サイモンのドラムは、MSGの1st『神』でのプレイしか聴いたことねーんだが。アンソニー・ジャクソンに関しては全く知らん。
堺市は、なんちゅーかピョンヤンみたく殺風景な町で、近くのローソンすらなんとなく荒んでる感じがした。
会館の周辺はいかがわしい店が入居してる雑居ビルが立ち並び、路地にはいかにもヤバそうなオッサンがウロウロしており、車をパーキングに預けるのもなんだか気がひける程だった。
「お、アトムや!」と、無邪気に写真を撮ってた会館の向かいのビルも、よくみたら風俗店の雑居ビルだった。
うう・・・、なんという冒瀆。なんという頽廃。
客層は、普段私が行くライブの客層とはかなり異なっており、私の席の周りをざっと見回してもちょっとした上流者階級風の夫婦とか、母親を連れた育ちのいいお嬢といったところで、当たり前だがおそらくジャズ好きか、上原ひろみそのもののファンがほとんどだったと思われる。
まぁ一部うちの連中みたいに、サイモン・フィリップス目的のロック野郎が10パーセントぐらいは占めてたんじゃないかな。私はもちひろみんが目的だったが。
会場内のBGMは、なぜかツェッペリンのアルバム『聖なる館』が丸ごとリピートされていた。
今回のライブは堺市文化振興財団というのが主催者だったらしく、ライブ前にシラケまくりの堺市長の前説があったりと、なんか「グラミー賞アーティスト招待して、このいかがわしい堺市のイメージを払拭しようぜ!」みたいな町おこし的なノリに、会場内がライブ前とは思えない微妙な空気に包まれていた。まぁそれでもライブ始まったらそんなことは関係ないんやけど。
上原ひろみのライブは、ライブDVD映像観てもわかるようにレコーディングとは比べられないくらいに楽曲がさらにグレードアップし、とにかく上原本人が尋常じゃないくらいにヒートアップしていくその鬼気迫る姿に圧倒されるのだ。
ただ、今回は2階席だったこともあって、ライブ映像ほど上原の熱気が伝わりづらく、オマケに予想以上にサイモン・フィリップスのドラムの生音が突き抜けていて、ロック調の激しくタイトなプレイなもんだから、サイモンのプレイが目立ちすぎて上原さんのピアノプレイにいまいち集中できなかった。
しかし、他の純粋な上原ファンの客はチャイナをシャンシャン打ち鳴らし、ツーバスをドコドコ踏みまくる容赦のないサイモンの豪快なパフォーマンスを観てどういう心境だったのだろうか?
まぁ、プレイに熱が入ると上原さんのフットワークが尋常じゃないくらい激しくなるので、その辺で彼女のヴォルテージの高さを感じとることができたかと。
中央で六弦ベースを抱えて、ヒキガエル神ツァトグアのごとく玉座にデーンとふんぞりかえってるアンソニー・ジャクソンのマイペースな佇まいは非常に微笑ましかった。
上原さんにメンバー紹介されてんのに、気付かずにベースの調子を入念にチェックしてる呑気な姿がとても笑えた。
とにかくメンバーの中で、椅子から動こうとしないこと山のごとしであった。
今回のセットリストは『VOICE』からがほとんどで、初期のナンバーが数曲といった感じ。
“XYZ”、“RETURN OF KUNG-FU WORLD CHAMPION”ぐらいは演るだろうと思っていたのがなかったのでちょっと残念だった。
ツアーパンフ。1500円と、このお手ごろ価格で30ページ以上にわたって、プロフィール、ツアーデート、ディスコグラフィー、インタビュー、見開きページ付きのライブ+レコーディング風景写真が満載された充実の内容。
ライブは8時前くらいに終わったのだが、その後ツレらと堺市のガストのドリンクバーで夜中の1時過ぎまでダベっていたことは言うまでもない。
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今日の1曲:『Voice』/ 上原ひろみ THE TRIO PROJECT feat.Anthony Jackson & Simon Phillips
アルバム『VOICE』発売にともなう、ザ・トリオ・プロジェクト日本ツアーで、ベーシストにアンソニー・ジャクソン、ドラマーにサイモン・フィリップスという超強力なリズム隊を率いてのライブ。
こんな豪華な組み合わせはめったに見れるもんじゃないと、サイモン好きのツレらと共に車とばして堺市まで駆けつけた次第にございます。
ゆーても私自身サイモンのドラムは、MSGの1st『神』でのプレイしか聴いたことねーんだが。アンソニー・ジャクソンに関しては全く知らん。
堺市は、なんちゅーかピョンヤンみたく殺風景な町で、近くのローソンすらなんとなく荒んでる感じがした。
会館の周辺はいかがわしい店が入居してる雑居ビルが立ち並び、路地にはいかにもヤバそうなオッサンがウロウロしており、車をパーキングに預けるのもなんだか気がひける程だった。
「お、アトムや!」と、無邪気に写真を撮ってた会館の向かいのビルも、よくみたら風俗店の雑居ビルだった。
うう・・・、なんという冒瀆。なんという頽廃。
客層は、普段私が行くライブの客層とはかなり異なっており、私の席の周りをざっと見回してもちょっとした上流者階級風の夫婦とか、母親を連れた育ちのいいお嬢といったところで、当たり前だがおそらくジャズ好きか、上原ひろみそのもののファンがほとんどだったと思われる。
まぁ一部うちの連中みたいに、サイモン・フィリップス目的のロック野郎が10パーセントぐらいは占めてたんじゃないかな。私はもちひろみんが目的だったが。
会場内のBGMは、なぜかツェッペリンのアルバム『聖なる館』が丸ごとリピートされていた。
今回のライブは堺市文化振興財団というのが主催者だったらしく、ライブ前にシラケまくりの堺市長の前説があったりと、なんか「グラミー賞アーティスト招待して、このいかがわしい堺市のイメージを払拭しようぜ!」みたいな町おこし的なノリに、会場内がライブ前とは思えない微妙な空気に包まれていた。まぁそれでもライブ始まったらそんなことは関係ないんやけど。
上原ひろみのライブは、ライブDVD映像観てもわかるようにレコーディングとは比べられないくらいに楽曲がさらにグレードアップし、とにかく上原本人が尋常じゃないくらいにヒートアップしていくその鬼気迫る姿に圧倒されるのだ。
ただ、今回は2階席だったこともあって、ライブ映像ほど上原の熱気が伝わりづらく、オマケに予想以上にサイモン・フィリップスのドラムの生音が突き抜けていて、ロック調の激しくタイトなプレイなもんだから、サイモンのプレイが目立ちすぎて上原さんのピアノプレイにいまいち集中できなかった。
しかし、他の純粋な上原ファンの客はチャイナをシャンシャン打ち鳴らし、ツーバスをドコドコ踏みまくる容赦のないサイモンの豪快なパフォーマンスを観てどういう心境だったのだろうか?
まぁ、プレイに熱が入ると上原さんのフットワークが尋常じゃないくらい激しくなるので、その辺で彼女のヴォルテージの高さを感じとることができたかと。
中央で六弦ベースを抱えて、ヒキガエル神ツァトグアのごとく玉座にデーンとふんぞりかえってるアンソニー・ジャクソンのマイペースな佇まいは非常に微笑ましかった。
上原さんにメンバー紹介されてんのに、気付かずにベースの調子を入念にチェックしてる呑気な姿がとても笑えた。
とにかくメンバーの中で、椅子から動こうとしないこと山のごとしであった。
今回のセットリストは『VOICE』からがほとんどで、初期のナンバーが数曲といった感じ。
“XYZ”、“RETURN OF KUNG-FU WORLD CHAMPION”ぐらいは演るだろうと思っていたのがなかったのでちょっと残念だった。
ツアーパンフ。1500円と、このお手ごろ価格で30ページ以上にわたって、プロフィール、ツアーデート、ディスコグラフィー、インタビュー、見開きページ付きのライブ+レコーディング風景写真が満載された充実の内容。
ライブは8時前くらいに終わったのだが、その後ツレらと堺市のガストのドリンクバーで夜中の1時過ぎまでダベっていたことは言うまでもない。
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今日の1曲:『Voice』/ 上原ひろみ THE TRIO PROJECT feat.Anthony Jackson & Simon Phillips