80年初頭よりNWOBHMの精神を崩すことなく、いまだメタル界のトップに君臨し続けるアイアン・メイデン。
そのメイデンの結成当時のヴォーカルだったポール・ディアノが66歳の若さで永眠。
1980年、ポール・ディアノはアイアン・メイデンの初代ヴォーカリストとして華々しいデビューを飾ったが、バンドがツアーで忙しくなるとプライベート(まぁ女がらみ)で支障が生じるという問題を抱えて、結局たった2枚のアルバムを残してバンドを去ってしまう。
メイデン脱退後も様々なバンドで音楽活動を続けてはいたが、まぁあまりパッとした活躍はなかったと記憶する。Killersの栄光にしがんでた印象も強い。
元オーバーキルのドラマー、シド・ファルクなども在籍していたPaul Dianno's Battlezoneでは、メイデンの頃とは別人の、ジェフ・テイトのような歌唱力を獲得していたのは驚きだった(実際クイーンズライチかと思たもん)。
容姿も早い段階から太り始め、頭髪の方もちょっとアレになってきて、気づけば同一人物とは思えない姿に変わり果ててしまっていたなぁ(晩年は車椅子)。
ブルースとポール。最近会ってたのかな?
アイアン・メイデンの音楽に触れたのは中学生の頃。
現ヴォーカリスト、ブルース・ディッキンソン期の「Aces High」のMVを目の当たりにしメイデンの虜になった。
なので最初に買ったアルバは5th『Powerslave』で、そっから遡って次々にレコードを買い求めていって、いよいよポール・ディアノがヴォーカルを務める2nd『Killers』を購入し最初に聴いた時は、ディッキンソンとの歌声のギャップにかなり戸惑った。
えらい投げやりでパンキッシュな歌い方やなぁと。そんでやたら「ア~~オ!」って雄叫びが多いなって。
とにかく全然タイプが違う。
まぁ自分、アイアン・メイデンに夢中だったのは中学生の3年間くらい。
アルバムは8枚目まででストップしてます。
その中で最終的に一番好きになったのが、やはりポールの歌う2nd『Killers』。
オープニングを飾るインスト「3月15日」からしてメチャメチャカッコいい。
そして間髪入れずスティーヴ・ハリスのリードベースがグイグイ曲をひっぱる「Wrath Child」の切り込みが絶妙でほんとうに興奮した。
16ビートを刻むクライヴ・バーの変則的なドラムワークも絶品。
ポーの小説からとった「モルグ街の殺人」は、個人的に当時一番好きだった曲で、大学の時組んでたバンドでスタジオで演奏した時はメチャクチャ気持ちよかった思い入れのある曲。
タイトル曲「Killers」の緊張感&疾走感といい、とにかくこのアルバムは演奏が物凄く尖がっていて、最初から最後まで息もつかせぬ勢いで駆け抜ける。
メイデンは1st『IRON MAIDEN』から「オペラ座の怪人」など、おもしろい構成の曲を演っていたが、まだバンドの演奏自体、地に足がついていないという状態だったと思う。
その不完全さを2ndで全て補い、1stで獲得した人気で勢いづいたまま完成させたのがこの名盤『Killers』って感じ。
ブルースのヴォーカルも好きだが、やっぱポールは粗削りながら初期衝動、若さゆえの強烈なインパクトがある。
まぁそういうのって、短命に終わるのが宿命なのかもしれない。
ただ、まだヘヴィメタルが黎明期だった頃の80年代初頭、ポールは我々多くのメタルファンに生涯忘れえぬ衝撃を与えたヴォーカリストのひとりであったことは間違いない。
R.I.P. Paul Di'Anno
そのメイデンの結成当時のヴォーカルだったポール・ディアノが66歳の若さで永眠。
1980年、ポール・ディアノはアイアン・メイデンの初代ヴォーカリストとして華々しいデビューを飾ったが、バンドがツアーで忙しくなるとプライベート(まぁ女がらみ)で支障が生じるという問題を抱えて、結局たった2枚のアルバムを残してバンドを去ってしまう。
メイデン脱退後も様々なバンドで音楽活動を続けてはいたが、まぁあまりパッとした活躍はなかったと記憶する。Killersの栄光にしがんでた印象も強い。
元オーバーキルのドラマー、シド・ファルクなども在籍していたPaul Dianno's Battlezoneでは、メイデンの頃とは別人の、ジェフ・テイトのような歌唱力を獲得していたのは驚きだった(実際クイーンズライチかと思たもん)。
容姿も早い段階から太り始め、頭髪の方もちょっとアレになってきて、気づけば同一人物とは思えない姿に変わり果ててしまっていたなぁ(晩年は車椅子)。
ブルースとポール。最近会ってたのかな?
アイアン・メイデンの音楽に触れたのは中学生の頃。
現ヴォーカリスト、ブルース・ディッキンソン期の「Aces High」のMVを目の当たりにしメイデンの虜になった。
なので最初に買ったアルバは5th『Powerslave』で、そっから遡って次々にレコードを買い求めていって、いよいよポール・ディアノがヴォーカルを務める2nd『Killers』を購入し最初に聴いた時は、ディッキンソンとの歌声のギャップにかなり戸惑った。
えらい投げやりでパンキッシュな歌い方やなぁと。そんでやたら「ア~~オ!」って雄叫びが多いなって。
とにかく全然タイプが違う。
まぁ自分、アイアン・メイデンに夢中だったのは中学生の3年間くらい。
アルバムは8枚目まででストップしてます。
その中で最終的に一番好きになったのが、やはりポールの歌う2nd『Killers』。
オープニングを飾るインスト「3月15日」からしてメチャメチャカッコいい。
そして間髪入れずスティーヴ・ハリスのリードベースがグイグイ曲をひっぱる「Wrath Child」の切り込みが絶妙でほんとうに興奮した。
16ビートを刻むクライヴ・バーの変則的なドラムワークも絶品。
ポーの小説からとった「モルグ街の殺人」は、個人的に当時一番好きだった曲で、大学の時組んでたバンドでスタジオで演奏した時はメチャクチャ気持ちよかった思い入れのある曲。
タイトル曲「Killers」の緊張感&疾走感といい、とにかくこのアルバムは演奏が物凄く尖がっていて、最初から最後まで息もつかせぬ勢いで駆け抜ける。
メイデンは1st『IRON MAIDEN』から「オペラ座の怪人」など、おもしろい構成の曲を演っていたが、まだバンドの演奏自体、地に足がついていないという状態だったと思う。
その不完全さを2ndで全て補い、1stで獲得した人気で勢いづいたまま完成させたのがこの名盤『Killers』って感じ。
ブルースのヴォーカルも好きだが、やっぱポールは粗削りながら初期衝動、若さゆえの強烈なインパクトがある。
まぁそういうのって、短命に終わるのが宿命なのかもしれない。
ただ、まだヘヴィメタルが黎明期だった頃の80年代初頭、ポールは我々多くのメタルファンに生涯忘れえぬ衝撃を与えたヴォーカリストのひとりであったことは間違いない。
R.I.P. Paul Di'Anno