AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

R.I.P.

2022年08月23日 | やっぱりメタル!!
本日は、80年代初頭の黎明期から、TROUBLE、The Skullなどで活躍したドゥームメタル界屈指の名ヴォーカリスト、エリック・ワグナーの一周忌。


昨年2021年の夏、エリックは忌むべき新型コロナウイルスに感染し、肺炎をこじらせ、そのまま帰らぬ人となってしまった。享年62歳。
昨年の8月までThe Skullでライブを演っていたらしく、活動中での急逝ということなのだろう。
まぁエリックは筋金入りのジャンキーで見るからに不健康そうだったので、コロナにかかったらタダでは済まんだろうなぁという懸念はあった。


私は不覚にもこの悲しいニュースを今年に入ってから知るという。
約5ヶ月遅れでひとりで「ええーーっ!!」ってショック受けてた。

で、一周忌の今日の日を機会にエリックを追悼する運びとなってしまったことをご了承下さい。


The Skullに関しては一枚も所持してないんだが(まぁTROUBLEの延長線的なバンドやろうけど)、TROUBLEはドゥーム系の中では一番と言ってもいいくらい大好きなメタルバンドで、エリックが2007年まで在籍していたアルバムは大体所持している。
カテドラルの連中や、Foo Fightersのデイヴ・グロールなんかもかなり影響を受けたとか。
TROUBLEはリフもカッコいいけど、なんといっても低音とハスキーな高音を使い分ける不安定気味なエリックのヴォーカリゼーションが魅力。




昔いきつけの大阪のメタルバーで、やたら業界に詳しいバンドマンの客がたまたま隣に座っていて、その人から「ドゥーム系で好きなバンドは何?」なんて質問をされて、正直ドゥーム系メタルバンドはそんなに知ってるわけではなかったんだが、なんとなしに「TROUBLE」と答えたら、「TROUBLE知ってはるの!!」とめちゃくちゃ感激されて、彼が組んでるドゥームメタルバンドに入らないかと激しく勧誘され、丁重にお断りした思い出がある。

まぁTROUBLEは日本のメタルシーンではあまり人気がないので、一度も来日が叶わずずっと歯がゆい思いを抱いていた。
大学の時、一緒にバンド組んでたやつらに一番ポップな『Manic Frustration』を聴かせてもまったく無反応という苦い思い出もある。
ヴォーカルのやつはガンズ大好き人間だったけど、エリックのヴォーカルスタイルは、割とアクセル・ローズと系統が似ていると思うんやけどなぁ。






そして、エリックの遺作となったソロ・アルバム『IN THE LONELY LIGHT OF MOURNING』が、今年3月にリリースされた。
まぁどうせトラブルの延長線的な内容だろうと想像はつくが、もうこれは香典がわりに購入するしかないだろう。




レコーディングメンバーには、元TROUBLEのロン・ホルツナー(b)、チャック・ロビンソン(g)、デイヴ・スナイダー(d)らが参加しているほか(まぁやっぱり殆どTROUBLEのアルバムみたいなもん)、元PENTAGRAMのヴィクター・グリフィン(g)がタイトル曲のソロを弾いているとか。





全8曲、全体的に意外と充実した湿っぽさ満開の内容で、まぁTROUBLEファンなら納得の出来かと思われる。
エリックのヴォーカルも、多少の衰えは感じさせるものの、高音域の声もちゃんと出ており、この齢まで十分安定感のある歌声を保っていたことがわかる。
多少の音痴さはまぁ昔からだし、そのB級グルメ感がエリックの味であり魅力でもある。


一度でいいから、生でライブをみたかった。


R.I.P. Eric Wagner.


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何もしたくない。

2022年08月15日 | まったり邦楽
盆休み、今年もほとんど寝て過ごしてしまった。
だって何もしたくないし、行きたいところもないから。

とりあえずブログ記事のひとつくらいアップしておこうかと、坂本慎太郎くんの6年ぶりの新作『物語のように』を2ヵ月遅れでレビュー。


しかし、これをどう評してよいものかと。
相変わらずの良作だし、文句のつけどころがない。
いつものセンス抜群のポップな内容だ。以前と何が変わったのかとかもない。
慎太郎くんによるジャケットアートも素晴らしい。
レコーディングメンバーも、ドラムに菅沼雄太氏、ベース&コーラスはAYAさん、そしてサックス&フルートには西内徹氏と、以前と変わらぬ鉄壁の布陣。
ゆえに感想に困る。


まぁタイトル曲にみられるように、多少ハワイアンなムードが増したかな?
でもそれも以前からそういうのあったような。

Like A Fable / Shintaro Sakamoto (Official Music Video)



「悲しい用事」などを聴いてると、ゆら帝時代の楽曲を彷彿とさせたりもする。


坂本くんがまだゆらゆら帝国で尖がったサウンドを響かせていた時代、私がまだ20代後半の頃によく聴いていた、エゴラッピンなどをはじめとするレトロでオシャレなムードの、いわゆる”昭和歌謡”的な邦楽ってのがある。
今ではもうそういうの全然聴かなくなってしまったけど。
この手のバンドのライブに足しげく通っていた頃、なんか場違いな疎外感を感じていた自分がいた。
なんか服装からしてみんなオシャレで、見に来てる客はみんなバンドの身内みたいな感じもあって。
吹奏楽器者が何人もいて、楽曲はだいたい裏打ちで、みんなオシャレなハットかぶって。
そういうカッコつけた型にハマったスタイルにだんだん嫌気がさしてきて。


そういうスカした連中が演ってたような曲を、坂本くんは自分流にサラリとシンプルにオシャレにやってしまう。
歌詞なんか聴くと、キザっぽくもあるのだが、そこには鼻につく気取りやイヤミなんかもない。
「愛のふとさ」を聴いたとき、ふとそう思った。





今秋にはツアーも開始される。
私はチケット先行で、神戸のクラブ月世界でのライブに見事当選した。

今から楽しみ。


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支援&コレクター

2022年08月07日 | プログレッシヴ草稿
なんと、ピンク・フロイドが 28年ぶりに新曲をリリースした。

1994年のアルバム『対 (TSUI) / The Division Bell』以来の新曲である。
(2014年のラストアルバム『永遠』は、『対』の素材の音源を使って構成されているため、それは省かれている)




この曲をリリースするきっかけとなったのは、そう、今年2月からのロシアによるウクライナ侵攻により、ウクライナ市民に多大なる犠牲者と甚大な被害が出ていることから、デイヴ・ギルモアがピンク・フロイドのプロジェクトとして動いたのだ。
聞くところによると、デイヴの今の嫁さんがウクライナ出身で、義理の娘と孫がウクライナ人なんだとか。
そら動かずにはいられなかっただろう。


新曲は「Hey Hey Rise Up」という曲で、ウクライナの人々を支援するため4月にデジタル配信された。
で、今月完全生産限定のCDおよび7インチアナログ盤もリリースされ、配信と同様に、本盤の売上の収益はウクライナ人道支援募金へ寄付されるとのこと。
うん、これは全世界のフロイドファンの食指も動かずにはいられないだろう。
なので私もウクライナ支援&フロイドコレクターズアイテムの名目でアナログ盤を購入した。

日本盤のみクリアヴァイナル。



新曲には、ニック・メイスン、そしてピンク・フロイドのベーシストを長く務めたガイ・プラット、キーボードにはニティン・ソーニーが加わり、故リチャード・ライトの娘ガラも参加しているとか。ロジャー以外のフロイド関連者総動員といったところか。

そしてこの楽曲にはウクライナのバンド、Boombox のアンドリーイ・クリヴニュークのヴォーカルがフィーチャーされていて、実に民族性の強い楽曲となっている。





で、B面にはアルバム『対』収録の「壁が崩壊した日」の “2022年ヴァージョン” が収録されている。
オリジナルとどれだけ違いがあるのかは、私も『対』はあんまり聴き込んでないので、全くと言っていいほどわからない。

A Great Day for Freedom 2022
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