AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

モモジ

2008年10月28日 | ♪音楽総合♪
ワンサンサンアー ワンサンサン 
フリウリフリウリワンサンサン
ハイアイカイウキハイカイヤイアー
フゥーワフゥーワ リーヒーヒー♪

あ、失礼・・・あましんです。

先日私の友人から「PerfumeのライヴDVDを買った」というメールが届きました。
私も近所のレコード屋でこのDVDが流れてるのを見て、ちょっと気になってはおりました。
友人の話によると、やはりほとんどが口パクらしい。
確かにあの難易度の高いダンスを繰り広げながら歌を歌うのは無理があるのだろう。
息をハァハァきらせて歌がグダグダになるのは目に見えている。

せめてステージで中田ヤスタカ氏がサンプラーか何かを操っていればともかく、つまるところライヴではそのままCD音源を流して踊っているだけということでしょ?
とゆうことは彼女たちはミュージシャンというより、踊り子でしかないわけです。
どうでもいいのだが、そんなんで果たしてサマソニやROCK IN JAPANフェスに出演してもええんかいなと。
テクノアイドルっていうのはそういうものやろうと思うし、決して彼女たちのそういう表現方法を絶対否定しているわけやないんですが、一応音楽の祭典なんやし体のどこかを使って何か音を発しなければいかんと思うわけですわ・・・どやろか?

まぁそれはさておき、皆さんはTOM TOM CLUBというテクノポップグループが80年代初頭に存在していたのをご存知でしょうか?
彼らのヒットソング“Wordy Rappinghood”という曲があるのですが、小学生の頃、ラジオかなんかでよくこの曲がかかっており、記事冒頭の奇妙奇天烈なサビのフレーズが頭からずっと離れず、今日まで私の中でトラウマとなっておりました。
そういえばうちの姉が、会社の同僚で仕事しながらこの歌のサビを鼻歌まじりに歌っていた人がおったとか申しておりました。

実は先日この曲のスタジオライヴの映像を発見して、これを見た時私はこう思いましたね。

これは絶対Perfumeの原点に違いない!!と。

歌も強烈だったが、この映像はそれに輪を3重くらいかけてまた更に強烈だった!
サビの女子のお遊戯のようなオチャラカノリといい、エンディングの3人娘の無機質で衛星軌道なトリプル8の字回転といい、そのインパクトはPerfumeのダンスを遥かに凌駕するものだった!!



今日の1曲:『Wordy Rappinghood 』/ TOM TOM CLUB
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ドロドロシテルビョーク(お好みで塩も)

2008年10月25日 | ♪音楽総合♪
まだひっぱるか?と思われるでしょうが、ついでにということで。

カーカスの記事を書いている時、なんかええ動画ないかしらんとYOU TUBE検索してたら、偶然にも見つけてしまったんですね!
以前からカーカスがビョークと仕事していたという話を聞いたことがあって、それは一体どんな曲なのだろうかと。

ビョークの2nd『POST』に収録されている「ISOBEL」という曲があるんですが、なんとこの曲でカーカスがリミックスを手掛けてるヴァージョンが存在していたのだ!
片やアイスランドの歌姫、片やリヴァプールの残虐王という、このありそうもない危険な組み合わせ・・・

ビョークの壮麗際だかな浮遊感漂う歌に、カーカス特有の冷酷なリフが切り込むといった趣きのアレンジで、カーカスお得意のピクハモもステキに絡んでおります。

Bjork - Isobel (The Carcass Remix)


ゴシック系に陥りそうでそうならないのはさすがですね!
まぁでもこのヴァージョンは微妙ですかねぇ。
僕ぁやっぱりオリジナルのストリングスヴァージョンの方が好きかな。

しかしこの時期のカーカスって、ほんと波に乗っていたことを窺わせますよね。

4曲入り4thシングル『Hyperballad』に収録


今日の1曲:『Isobel』/ Bjork
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CARCASSライヴレポ 【クサクサしよう】

2008年10月24日 | コンサート
その辺のファンの人を捕まえて撮影に協力してもらった。

今日は客層とか、ちょっとしたこぼれ話をば。

ライヴ前にアメ村のコア系専門のレコード屋に寄ったのだが、店に入ると、BGMにCARCASSの1st『腐乱死臭』がドロドロナガレテタ・・・
店員に「この店買取とかやってんの?」と訊いたら、「はい、この店で扱ってるようなCDなら買い取りますけど・・・アイアン・メイデンとか持ってこられても困ります」と坦々と説明されてなんかちょっと吹いてしまった。メイデンはアカンねんや・・・

メタルライヴの楽しみは、やっぱ客層見物とツアーグッズを漁る事ですわな。
グッズ売り場にはA:ギャクっぽいメンバーショットの柄に、B:シンプルなハートワーク柄、そしてC:疫魔交響曲の内ジャケグチャグロ柄(上写真参照)の3種類のTシャツが展示されてあった。
おもしろいのは、CのグロTが真っ先に売り切れてしまうという現象。このTシャツを買う勇気がなければ、真の屍体愛好癖者とは呼べないのだ。私などはむろん失格である。
メンバーショットのがおもろかったので購入しようかと思ったけど、4000円とクソ高いので今回はやめといた(よ~わー虫!)。
私はこの日もVOIVODTシャツで参戦したのだが、94年ツアーのCARCASSTシャツ着てる人をあんまり見かけなかったのが意外だった。14年前のTシャツやし紛失したか、着れなくなるほどボロボロになってしまったかのいずれかであろう。
私のようなオールドメタラーはDEATHとかMORBID ANGELとか、中にはLIVING DEATHなんてレアもののTシャツ着てる人も見かけたが、やっぱ若い子とかはARCH ENEMYとかを着てますね。Tシャツなんかにも年齢層の違いが表れていておもしろいです。
ちなみに今回の来場者中、おそらく最も悪趣味なTシャツを着ていた男がいたのですが、ライヴ中彼は、モッシュの台風の目の中でひとりぽつねんと仁王立ちになり、悠々とライヴを眺めてる姿が実に印象的だった。確かにあそこは特等席だったかも。
若い女の子も結構見かけまして、これはやはりARCH ENEMYの2人が参加してたことが大きかったのかな。やっぱ残虐でもメロディックでルックスのいいバンドにはおなごも集まる。

ライヴ前と終了後に、心斎橋でビルとジェフそれぞれに会ったので、持参した『屍体愛好癖』のジャケットにサインをもらった。
ビルは華奢で大人しそうな男で、服のセンスなんかもなんだかオシャレ。そしてやっぱカッコいい。握手交わした時、こう思ったね。彼になら抱かれてもいいと!
あんまし言うと、あましんホモ疑惑説が浮上しそうなのでこの辺で止めておこう。
ジェフはステージ降りたらその辺のビール腹の普通のオッサンですわ。最初見たときジェフって気付かんかったもん。
何と俺より背が低かった!気さくな酔っ払いのいいオヤジって感じ。BRUJERIAのシャツ着てた。
ライヴ中、彼の投げた水入りペットボトルが私の頭を直撃してかなりのダメージを食らったんだが、サインと写真一緒に撮ってもらったので許してやろう。


ケン・オーウェンにも会いたかったけど、やっぱ日本に来るのは無理やったみたいね。
メンバー紹介の時、スクリーンに彼の入院中らしき写真が映し出されたけど、あの演出はナイスだね。

今日の1曲:『人体ジグソー・パズル』/ CARCASS
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CARCASSライヴレポ 【ドロドロシテル】

2008年10月23日 | コンサート
リヴァプールの残虐王CARCASSの14年振りとなるライヴ、心斎橋BIG CATにて見届けてまいりました。

実はそれほど再結成を待ち望んでいたわけでもないし、今回のライヴも直前まで行こかどうか迷ってたくらい。
これで見納めかも・・・という曖昧模糊とした想いが、私を会場に向かわせていたのかもしれない。
とにかく、今日はライヴ全体の様子を思い出しながらポソポソ書いていこうかと思います。

会場入りすると、ステージには手術器具の垂幕をはさんで、でっかいスクリーンが設置されていて、予想外の立派なセットにちょっと感激しました。
開演前「過激な映像が流れますので、苦手な方はスクリーンをできるだけご覧にならぬようご注意下さいませ」との館内アナウンス・・・・残虐王のライヴならではの注意事項でんな。ハーイ、実は私苦手なんです。
不穏な女性のスピークイングリッシュSEが流れ出し、会場がザワめき始める。私の身体に名状し難き戦慄が駆け巡る! 
まぁしかし、SEひとつでこれだけモラホラと緊張感を張り詰めさすバンドもない。残虐王って呼称はダテじゃない。
そして一発目、キターー!!“屍体で花をさかせましょう”(うーん、この邦題書くと緊張感が欠ける)。
程よい隙間具合で、中央には広々としたモッシュピットがまたたく間に形成され、皆思う存分円を描いて回りだしておりました。まさにメタル運動会である。
スクリーンには人体がメスで切り刻まれる残虐映像がぁ~ヴォエェェ~、でも演奏始まると全然気にならなくなります。
私は最初ビル・スティアーの勇姿をしかと見届けようと、左前エリアに陣取っておったのが、なんとアモットとビルの立位置が昔とは逆になっとった。
なのでモッシュサークルの流れにのって“霊廟の砂塵を一身にまとうビルのギターソロ”の頃には右側に移動。あのモッシュ空間は本当に移動しやすく、視界が開けるのでステージも見やすく、とてもいい塩梅のモッシュ・サークルであった。
それにしてもビル・スティアーのコシのはいったソロワークはやはり秀逸である。
ジェフもあのゲロ声はいまだ健全で、体形以外はなんら14年前と変わるところがなかった。なぜにこれ程までにブランクを感じさせぬステージがこなせるのだろうか?

残念ながら、3rdからは3曲のみだったのだが、さすがは単独ライヴ!中盤からは初期の曲がガンガンきたのが凄かった。
なんといっても“×××をミンチに!”とメドレー式に“ドロドロシテル”が演奏された時、私のテンションは最高潮に!
中間の疾走リフで、今までありえないくらいのスバシッコさでモッシュをかましてしまった。この曲聴けただけで感無量!!(その後間髪いれずの“死亡証明書”も燃えた)
今回プレミアだったのが、なんと2ndの歌もアモットに任せっきりで全然歌ってなかったビルが、ポジションをジェフと交代し中央に!!
彼の歌が殆どリードをとる“餓鬼は屍体を貪り喰う”を披露!!この時はもうマジで感激モノだった!!
全然デスゲボ声を発しないビルに痺れを切らした私が中盤で「BILL!SING!」と叫んだのが功を奏したのかもしれない。いや、きっとそうに違いない!
(あとで調べたら名古屋でも同じ演出であったことが判明)

まぁやはりというか、4thからの曲が大半で、こっからの重要曲はだいたい演奏され、締めくくりは案の定の“HEARTWORK”。
その後“肉体不協和音”のエンディングだけが演奏され、そのままの流れで“リゼルチン酸”がくるかと思いきや、なんとそこで全プログラムが終了して肩透かしを喰わされる。アンコールもなし。
こちらとしては完全に蛇の生殺しである。
さすがは残虐王。いやぁ、屈辱だねぇ・・・

01.屍体で花をさかせましょう(Inpropagation)
02.夢の埋葬(Buried Dreams)
03.人体ジグソーパズル(Corporal Jigsore Quandary)
04.殺戮の炉(Carnal Forge)
05.硫酸どろどろなんでも溶かす(Incarnate Solvent Abuse)
06.憎しみだけが残る(No Love Lost)
07.エッジ・オブ・ダークネス(Edge Of Darkness)
08.ディス・モータル・コイル(This Mortal Coil)
09.偽りの像(Embodiment)
10.腐敗臭(Reek Of Putrefaction)
11.キープ・オン・ロッティング(Keep On Rotting In The Free World)
12.×××をミンチに!(Genital Grinder)
13.腐敗-ドロドロシテル(Rotten To The Gore)
14.死亡証明書(Death Certificate)
15.餓鬼は屍体を貪り喰う(Exhume To Consume)
16.ハートワーク(Heartwork)




今日の1曲:『Exhume To Consume』/ CARCASS
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JBK

2008年10月17日 | プログレッシヴ草稿
先日、友人サムソンからおもしろいライヴDVDをみせてもらいました。
日本ジャズ/フュージョン界屈指のギタリスト渡辺香津美氏の1987年中野サンプラザで行われたライヴ映像が収録されたDVD「THE SPICE OF LIFE IN CONCERT」
香津美氏のライヴっていやぁ浪人生の時“夢の乱入者”ライヴを観に行った時に一度その卓越したプレイを拝見したのが最後だったかな。
アルバムも随分昔にレンタルしたけど、やっぱ彼のプレイは生か映像で観るのが一番だと思いました。これはジャズプレイヤー全般に言えることですね。
で、この時の参加ミュージシャンが凄い!!
なんとドラムにビル・ブラッフォード、そしてベース兼キーボードがジェフ・バーリン!という超豪華なトリオ編成なんすわ。
この2人のプレイは、私の愛聴盤「FEEL GOOD TO ME」というビルのソロアルバムで相性ピッタリのリズムセクションを披露していたので大いに期待が持てました。
ビルはディシプリン・クリムゾン時代からこだわりをみせていたエレクトリックタム仕様でのドラムセット。

香津美氏の書く曲は、やはり私のようなロック野郎には派手さがなく、それほど好みではないのですが、彼のギタープレイは映像観てると(カメラワークもよくネックの部分を捉えてくれるので)やはりその凄まじさがよくわかる。ソロワークとかはほんまに熱い!!
そしてジェフ・バーリンの指さばきはやはり驚異的としか言いようがない!香津美氏の激しいプレイにも程よく順応してくるし、もう文句なしの超絶プレイでした。
それに引き換え香津美氏とビルとはそれほどかみあってるとは思えなかったなぁ~
香津美氏の本格的なフュージョンギタープレイの繊細な音に対して、ビルはそれに合わせるかのような控えめなプレイだったと見受けられます。
しかし控えめとはいえ、エレクトリックドラムなので、繊細な音を出すのには限界があったような気が・・・なんか音が浮いてるのよね~
私的にはジャズロックドラマーならではの繊細かつ激しいビルのドラムを期待していたのだが・・・なんか今回は仕事を坦々とこなしているように見受けられました。
ただエレドラの特性を最大限に活かした“DRUM SOLO”では、鉄琴やらスティールパンのような電子音を自在に七変化させ、オリエンタルな音色を神秘的に響かせるそのスティックさばきには圧巻!!

なんにせよ、この日米英のスーパープレイヤー達が会した奇跡の貴重ライヴ映像は一見の価値ありですぜ。



今日の1曲:『CITY』/ 渡辺香津美
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特集 私をラウパーに連れてって その3~MOTLEY CRUE~

2008年10月11日 | やっぱりメタル!!
エントリがSlipknoT、CARCASSと続いて、結局映画『デトロイト・メタル・シティ』に便乗する様相を呈してしまいましたが、LOUD PARK特集の最後はMOTLEY CRUEで締めたいと思います。

ところで新作どころか『Girls、Girls、Girls』以降のアルバムを持っていない私がモトリーを語ることなど許されるのか?と言われますと、はい、許されるのです。
というのは、もし、LOVERBOYの『LOVIN' EVERY MINUTE OF IT』をポップスの枠に分類するとするなら、私が人生において初めて買ったヘヴィ・メタル作品こそ、モトリーの3rd『THEATRE OF PAIN』だったからである。
モトリー初期作品の中で最も完成度の低いアルバムとされ、メンバー側も一番好きじゃない作品なんて言われてるんですが、いやいやどうして、こんなクールなアルバムはモトリーん中じゃ他にないかと。
「“Smokin' In The Boys Room”と“Home Sweet Home”だけじゃん」なんて意見は笑止千万!!
この作品はその2曲以外の楽曲にこそ魅力があるのだと言っても過言ではありません。
てゆーか最近、このアルバムの紙ジャケリマスター盤を中古で安くで発見して思わず購入してしまったんですが、改めて聴いてみるとやはりカッコええんですわ!!(ボートラのデモ音源はかなりいらん)

まず1曲目“City Boys Blues”のバッドボーイ然とした、80年代ドラッグ文化に毒されたような退廃的なダーティー感がたまらなくカッコいい!!トミー・リーのパワフルなドラミングにヴィンスのギリギリの限界ハイトーンがシャウトする#3“Louder Than Hell”も80年代モトリーならではのカッコよさ。
シリアスな曲調の#6“Tonight(We Need A Lover)”なんてライヴでやられた日にゃあ、中間の「トゥ~ナ~イ♪」をみんなで肩組んで合唱したくなりますよ。
ファストに疾走する#7“Use It Or Lose It”ではトミー・リーの疾走感溢れるドラムがシビれるくらいカッコいいのです!ミック・マーズもけっこう速弾き頑張ってるよ。
そしてとどめは、私がモトリーの中で最も好きなナンバー#10“Fight For Your Rights”!!印象深いギターフレーズに中盤のムーディーな曲展開(ここがたまらん!)。ライヴで演ったら「ファイ!(ファイ!!)」ってコール&レスポンスで絶対盛り上がること間違いありませんて。

S.O.D.の名曲“Fist Banging Mania”の歌詞の中でも、「そういう拳を振るようなくだらないことはモトリー・クルーみたいなバンドにとっておきなよ」と歌っているように、この作品はフィストバンギングするにうってつけの楽曲がいっぱい詰まっている超クールな作品だと思うのです。

あと、80年代LAメタルファッションってアホみたいにケバケバしくてセンスを疑うものが多かったけど、この頃のモトリーのファッションは一歩飛びぬけたクールさとインパクトを放っていたと思うのは私だけでしょうか?
裏ジャケのメンバーの見ざる聞かざる言わざるショットなんて超クールだし。



今日の1曲:『Use It Or Lose It』/ MOTLEY CRUE
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特集 私をラウパーに連れてって その2~CARCASS~

2008年10月09日 | やっぱりメタル!!
21日のCARCASS2度目の来日公演、自分の中でだんだんと行く方向に向かってます。
初来日ライヴでタップリ官能しているので、まぁええかなと思ってたんですが、なんせ15年振り奇跡の復帰ライヴである。やっぱ近くまで来るとなると私の中の屍体(CARCASS)愛好癖がモラホラと疼きだしてくるのをどうにも抑えることができません。

というわけで、今日は私が愚劣な道に恋焦がれていた学生時代、初めて体験したCARCASSの3rdアルバム『屍体愛好癖』について語ろうかと思います。
ちなみにいまだに英語名は覚えられません。とりあえずステキ過ぎる全曲の邦題を紹介しておきましょう。



前作までは劣悪なグチャグチャゴアグラインドサウンドをぶちまけてた彼らでしたが、マイケル・アモット加入により、メロディが全面に顕れ、楽曲に整合感が具わりました。てゆーかサウンドプロダクションが段違いに良くなってる。
スピードが激減し、全体的にミッドテンポな作風が目立ち、それが初期からのファンの顰蹙をかう要因ともなっている。
だからといって4thほどわかりやすい楽曲というわけでもなく、のんべんだらりとした長尺の楽曲ばかりで、全く先の読めない不可思議極まりない曲展開で聴き手を置いてけぼりにする。よっていわゆるハートワークファンにもそれほどウケはよくないようだ。
メロディアスになったとはいえ、前作から引きずってる残虐さが曲の随所に垣間見られ、まだこの頃はビルのデスゲボ声もステキに絡んできています。
曲の冒頭に挿入されているSEなんかも、あたかも解剖室の中にいるような冷酷な雰囲気を漂わせており、それが聴き手に対し何ともいえない不安をかりたてて止まないのだ。
歌詞内容もやっぱり人体をバラバラに切り刻むことしか歌ってない(しょうがねぇな~)。

秋山幸子さんの対訳も素晴らしく、「火葬場の火格子は湯気がモラホラおさまらねえ」とか、「俺の流血美術は免許皆伝、彫り物と潰してやるのが好物」とか、「肉と骨を切り刻み、頭骸骨は迷惑千万-何が何だかワカリマセーン・・・」とか、正にやりたい邦題の幸ちゃんワールドです。こっちが何が何だかワカラナイ。
“アモットの撰りすぐった最高級肉片”みたいに、ギターソロにまでいちいち名前が付けられるのは、もはやCARCASSの伝統芸ですらある。
オリジナルライナーに掲載されてるヴィルヘルム・シュテッケル博士著のテクスト『人肉嗜食と屍姦』『虐待色情狂と被虐待淫乱症』からの抜粋記事まで丁寧に翻訳してあるところなぞ、実に秋山さんらしいいきすぎた心配りであろう。(どんな内容かは世間体を配慮し、ここでは控えさせていただく)
とにかくこの作品は、初期の残忍さと、アモットのイビツ感をまとった哀愁のメロディが不穏なケミストリーを生み出したCARCASSのディープな傑作アルバムだと私は思う。
聴けば聴くほど癖になる美味なるこの冷ややかな残虐サウンドを貴方も是非味わってみてはいかがだろうか?

ライヴでは“肉体不協和音”と“リゼルチン酸による嘔吐、吐瀉物による洗浄”は是非セットで聴きたい。
“若き臨床科医の肖像”で一緒に「デリシャス!!」と叫びたい。



今日の1曲:『硫酸どろどろなんでも溶かす』/ CARCASS
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【特集】私をラウパーに連れてって その1~SlipknoT~

2008年10月08日 | やっぱりメタル!!
そういえばもう一週間をきりましたね。日本最大のメタルフェスLOUD PARK 08。
今年はとうとう大阪がなくなっちまいましたねぇ。
ひそかにSlipknoTとCARCASSを同時に観れることを期待していたんやけど・・・
今回観たいのこの2バンドくらいなんで。両者とも単独でこっち来るんですが、チケット代かかりすぎる。
そういえばB!誌、今月号はなんとSlipknoTが表紙!しかも9人とも写っとるし!
せいぜい1人か2人やのに、この表紙掲載人数は今までで最多でしょう。
B!誌もたまにはおもいきったことしはりますな。




スリッペを聴いたのは確か同じ職場の3歳下の後輩にかりた1stが最初だったと思います。
まぁその時は一聴してアウトでしたね。
あんまり疾走しない、いわゆるハードコア調のミクスチャー系モダンヘヴィネス?
特にポコポコスカポンとしたビートにかなり抵抗を感じました。「何じゃこの軽さは?」と。

でも個性的ではあるなぁ~と一目置いてはおりました。
この猟奇的なマスクはセンスいいし、そして確かな演奏テクニック。
最初の#1“742617000027”の「ダホッポナットグッチエ」という病的ループもモロ私の好みでした。
なんかスティーヴン・キングみたいなサイコな世界観があって、こういうところは憎めない。
まぁこれが最近の若者の聴く音楽で、この音に馴染めないのは歳のせいなのだ(ゆうてもまだ20代やったけど)と自分を納得させておりました。
それにこの頃は邦楽ばっか聴いてる時期でもありましたし。

ところがです。サマソニ05の予習のため、ライブ前日床に入る前に一応聴いておこうと寝ながらこの1stを流しておりますと、なんや、いきなりこのキチガイサウンドが頭の中に入ってきて、阪神の葛城みたいに「うおおおおお~~~!」ってなったんですわ!
M3「Eyeless」の暴虐サウンドが聴覚に突き刺さり、M5「Surfacing」のギターのピーポー音が頭をグルグル駆け巡り、M6「Spit It Out」の時点で私の中では既に脳内モッシュが展開しておりました。
ベースの歪み感もたまらないし、この頃はパーカス、DJ、サンプラーが暴れまくっていて、かなりカオティックな凶暴性を発散させておりましたよね。
あまりの興奮のため、結局その晩は一睡もできませんでした。
でもおかげでサマソニ当日、十二分にスリッペライブを楽しむことができたのでした。
人生で初めてモッシュでおもいっきりこけてしまったのが悔やまれたが・・・


いや~帝国金融の桑田さんの言葉を思い出しましたねぇ。

「人間追い込まれれば、どんなことにも慣れられるもんや」



今日の1曲:『Surfacing』/ SlipknoT
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ダゴン

2008年10月04日 | ルルイエ異本
例のブラジリアンスラッシャーの話だが、どうやら最近自動車の免許を取りに行ってるらしい。
日本語のテキストは難しいので英語で受けることのできる外人専用の教習所に通っているらしいが、
なんと大阪から岐阜まで通ってるのだとか!
ほんまかいな!教習代だけでもバカにならんのに、時間と交通費が莫大過ぎるやろ!
まぁオートマ限定らしいので、それほど時間はかからないのかもしれない。
にしても仕事もあるから毎日通えるわけでもないやろし、ちゃんと修了できるのか心配ですわ。
実技はまぁ慣れやからいけると思うけど、学科とか大丈夫やろか?
私自身、標識はいまだにわからんの結構あるしなぁ~
Uターン禁止の標識ってけっこう見かけますけど、時間帯によってはUターンしてええみたいな数字が表示してあるあれがようわかりません。あの時間帯はUターンしてええの?あかんの?

先日Uターン禁止の標識のある交差点でおもいっきりUターンをかましたのだが、ちょうど右方向にパトカーが信号の先頭でデーンと停まってるやないですか!!
「やばい!!パクられる!」と思わずアクセルに力が入る私!
いまにもウ~~ウ~~というサイレンが聞えてきそうで気が気でありませんでした。
必死で車群の中に紛れ込み、右折レーンに滑り込む。
どうやら追っ手はまいたみたいだった。(いや、全く追われてなかったみたいだが)
家に着いてホッと安堵の息をつく。

警察官達ははなからあきらめてたのか?それともやっぱUターンしていい時間帯だったのか?
今となってはそれは謎のままとなってしまった。
とにかく私は捕まらずにすんだのだ。よかった、ほんとうによかった。
今は気持ちを落ち着かせるため、読書でもしよう。古代ペリシテ人の伝説に出てくる海神に関する書物でも読んで、まだ形作られていない闇の諸領域を魔王セイタンが恐ろしくも登っていく様でも思い浮かべよう。

しかし、もし京都ナンバーの黒のスバルを警察が探し回っていたら・・・

ドアが音をたてている。何かつるつるした巨大なものが体をぶつけているような音を。
ドアを押し破ったところでわたしを見つけられはしない。いや、そんな!
あの手は何だ!窓に!窓に!



今日の1曲:『ゆらゆら帝国で考え中』/ ゆらゆら帝国
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