AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ぐるんぐるん懺悔

2014年08月31日 | コンサート
さすがにサマソニ疲れが3日経ってから一気にきて、布団から起き上がれずその日は仕事を病欠。
病院でビタミン剤でも打ってもらおうと出かけたんだが、何をどう乗り過ごしたのか、気が付いたら大阪城公園前に降り立っていた。



大阪城公園前にはなんだかお祭りムードなけっこうな人だかりができていて、あ、そうか!今日はPerfumeの5thツアー『ぐるんぐるん』大阪公演の日だったのかと。
そういえば、約2年前のJPNツアーの時にも私はチケットもなにも持たず大阪城公園の前でポケーっとつっ立っていたことを思い出した。

とりあえず、駅前と噴水広場の間を当てもなく彷徨っていると、「本日のチケット譲ります。1~2枚」と書いた画用紙を掲げてる40くらいの女性が石垣に座っているのを発見し、おそるおそる交渉してみた。
「なんぼでっか?」
チケットを持て余してるファンの人はだいたい定価(7000円)で譲ってくれるものだが、なんとこのオバハン、9000円とふっかけてくるではないか!
同じPerfumeファンのクセに、その同胞の足元をみてやがるのだ・・・こいつ、相当の悪党だ。
「+2000円は、手数料かなにか?(もちろんそんなかからん)」ときくと、「交通費とかいろいろ・・・イヤなら他探して下さい。チケさばけなくてもひとりで観るんで」って、感じの悪いことこの上ない。いやこっちも交通費払って現地きとるし。それにオマエも今日観るんやろ?意味わからんわ!
開演時間も差し迫ってたし、9000円で手を打ってもまぁそんなにイタくはないかとも思ったが、このオバハンの隣でPerfume観戦するのかと思うと胸クソ悪かったのですぐに交渉を打ち切った。



それからしばらく噴水の円周をぐるんぐるん彷徨ってみたものの、2年前のように都合よく「チケット余ってま~す!」と触れまわっている集団にも遭遇せず、日も暮れてきて開演時間まであと10分をきった!
こりゃもうあきらめて帰るかと思いながらもふんぎりがつかず会場入り口前に行ってみると、あきらかにチケットを手に持っていながら、開演時間ジャストになってもソワソワしてる女の子を発見し、ダメもとで交渉してみたら、案の定一枚余っていたらしく定価で譲ってくれることに。
急いで座席に向かいながらも無邪気に「Perfumeのライブを一緒に楽しむことを共有できたらいい!」「あ~これでみんな幸せ!」とまで言ってくれて、少し浅黒い肌の子だなと思ったが(後で聞くとカリブ海の血が混じっているらしい。どうりで日本人離れしているなと)、彼女(以下、ドミニクちゃん)が純白の天使に見えた。
それに引きかえ、この私は・・・・・・
ライブ会場にチケットも持たずにフラっと現われ、チケット持て余してそうな人に近づいていっては定価で譲ってもらう、蟲のいい蟲ケラみたいな大変醜い生き物です。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・・




Perfumeのライブは、最新シングル曲“Cling Cling”で幕を開けた。
ステージセットは今までとは違い、なんか演劇の舞台を彷彿とさせる頽廃的なものだったが、“Cling Cling”のPV撮影で使ったチャイナタウン風の装飾や道具をライブ用にあつらえたものだとか。
だから今回のツアーはシングルツアーという異例のものらしかった。だったらシングル『Cling Cling』収録の4曲を完全再現して終わったらみなズッこけるだろうなとアホなこと想像してたけど、もちろんそんなことはなく、“チョコレイトディスコ”、“エレクトロ・ワールド”などの定番曲はもちろん、“Clockwork”、“レーザービーム”、“Party Maker”などのほか、“I still love U”、“セラミックガール”などの最近やってないやっとかめナンバーも。
個人的にテンションが最高潮に達したのは“DISPLAY”。アシッドディープなサウンドが脳天にズーーンと響き、後ろのスクリーンのPV映像とステージの彼女たちがシンクロし、見事なイリュージョンを織り成していた。

最初のライブで「はよ次の曲にいかんかい!!」とイライラしてたあ~ちゃんの長い客いじりコーナーも、なんか今回はおもしろかった。「樫野」からのぉ~~、「西脇」「大本」と、彼女たちの苗字を書いたプラカードを掲げてた客にはPerfumeファンのセンス・オブ・ユーモアを感じれたし、自作のチョコラBBローヤルの容器のかぶりものをしてるオッサンには拍手を送ってしまった。
そうだったのだ。Perfumeファンたちがライブ日に気合を入れて、のっちやかしゆかの髪型や衣装を真似したり、プラカードを作ってくるのは、あ~ちゃんにイジってもらいたいからなんだ!その気持ち、今の私ならわからんではない。
個人的には、開演前噴水広場で見かけた「レーザービーム」PVの謎のメット男の扮装をした女の子も見つけてあげてほしかったな(てかあの子、ライブ中もかぶってたんやろか?見えへんで)。



ただ、やっぱりPTAのコーナーだけはダメで、そもそもPerfumeの曲もかかってないのにただ四つ打ちのバスドラ音に合わせて手を振ってなにがおもろしろいのかと。今回はツーステップも加わったのでそれはちょっとやってしまったが、私はライブでフリなどを強要されるのが大嫌いなのね。だって自由にノリたい主義だしスラッシュメタル育ちだから。
あと、他人の曲を使うにしてもいつもの2曲そろそろやめてくんないかな。国民的に知られてる楽曲かもしらんけど、俺あの2曲が大っ嫌いなのね。うん、だから絶対PTAコーナーはのれない。
でもチケット譲ってくれた横のドミニクちゃんは楽しそうだ。フリをしない私に対して「せっかくチケット譲ってあげたのにノリ悪いオッサン・・・・常に腕組んで小刻みに首振ってるだけだし」って訝しんでたことだろう。
かしゆかがMCでいつものように「どうぞ隣の人と仲良くなって下さい。Perfumeを好きな人に悪い人なんていませんよ」とあったかい言葉を我々に贈ってくれたのに、私はとても彼女の方を見ることができなかった。
私はこの時、開演前チケットに9000円の値段をふっかけてきたオバハンのこと、そして何よりも現地でなんとかなるだろうとチケットも持たずに会場にフラフラ赴いた己自身のその軽薄な姿勢こそを恥じた。だから純粋な彼女の顔を直視することなどできるわけがない(照れてたってのもあるけど)。
ドミニクちゃんを含め、Perfumeのライブに来てるファンはきっと心が清らかで真っすぐにPerfumeを好きなんだろう。だから俺みたいな心の歪んだ根性の腐ったオッサンなんかがPerfumeのライブに来ちゃいけないんだ。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。



今回はステージ装置も以前ほど派手な仕掛けではなかったが、スタンド席なのに彼女たちを今までで一番近くに感じれた。
多分前回の京セラドームの遠さに麻痺しているのだろう。それとも私の視力がまたよくなったのか。
アンコールも1曲だけで、なんかあっさり終わってしまった感じ。
ラスト曲は会場ごとに変えてるみたいで、一日目の大阪は“MY COLOR”だったのに対し、その日は“Wonder 2”でこの曲ライブで初めて聴けたのはよかった。


家帰ってドミニクちゃんが「中身すごくいいので買いですよ~~!」ってススメてくれた(純粋だなぁ)パンフレットをひも解いてみたら、なんかぐるんぐるんしてた。
これは、狂気だ。



会場で処方されたドリンク剤のんで、明日からまた仕事頑張るぞ!って思ったけど、私が今回疲れているのはがんばってるからではなく、日曜のサマソニ疲れと仮病を使い仕事をズル休みしてチケット売ってくれる人を捜し求めて歩き彷徨ったせいだ。
私にはこのチョコラBBを飲む資格すらないんだ!


ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。

生まれてすみません。





今日の1曲:『レーザービーム』 / Perfume
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逆襲のサマソニ2014 後篇

2014年08月26日 | コンサート
いやしかし、昨年の猛暑と比べ、今年のサマソニは涼しかった!常にいい風も吹いていたし。
飲み物もそんなにいらんかったし、Tシャツも家から着ていったニュークリア・アソールトT一枚で十分事足りた。
あと客入りも昨年と比べもんにならんくらいスッカスカやったんとちゃうかな。なんか並ぶということをせんかった気がする。
昨年とにかく感じが悪かったプラチナチケット所持者の存在も鼻につくことはなく、今回はあんま値段に見合う恩恵を受けんかったんちゃうかな?

DANCE OASIS。誰も踊ってなんかいない。



なにがターン王子じゃ。見てるだけでノドが乾くわい。



タンドリーチキンを食って腹ごしらえ。ジャンクフードには要炭酸。
芝生に転がってたタンドリーチキンは犬のウンチに見えて気分が悪くなる。



で、今回ガッカリだったのが、昨年唯一のオアシスと絶賛したあのローソン。
昨年は通常の値段で販売していたのに、今年は値段を高く設定していやがったのだ!普段100円で売っているローソンオリジナルのペットボトルも倍の値段。
もサイテー!もサイテー!俺たち足もと見られてんだよ。カモにされてんだよ。
もちろん買わなかったよ。


ディーバなSuperflyのステージが終わったようなので、ぼちぼちOCEAN STAGEに向かうことにする。
そう、今日私はこれを見るために舞洲に来たのだ。

ROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS。

前日のQUEENはセット内容もよく、偽ヴォーカルもイケてて大盛況の絶賛の嵐だったらしいが、誰がなんと言おうと関係ないね。俺はやっぱこっちなんだよ。
ジミーもジョンジーもいないけど、本物のロバート・プラントを間近で見れるんだよ。
まぁ彼が何物か知らなかったとはいえ、小学生の時から嗜んでたからね。やっぱ思い入れが違うのさ。
(とかいうわりには、ハニードリッパーズ以降のソロやプロジェクトはノーチェック)

バスドラムにロバートのシンボルマークが!それだけで大興奮。



期待と不安を胸にドキドキしながら待機していると、ヒゲモジャの人が登場し、おもむろに哀愁のアコースティックを奏ではじめた!
この瞬間グワーーーっとサムイボが全身を駆け巡る。
こ、この旋律は・・・・

キターーーー!!“Babe I'm Gonna Leave You”!
これには意表をつかれた。

そして「ベイビ~ベイビィ~~♪」と歌いながらロバートが登場!もうこの瞬間はたまらんかったね!
ここ数年、見納めとばかりにけっこう大御所のロックバンドのライブを見にいったけど、それほどの感動もなく俺って不感症かなーって思ってた。
ロバートはやっぱ格が違ったね。ステージ上での立ち振る舞いやその神々しいまでの佇まい。まさに真のロックスターを目の当たりにしたという感じだ。
曲が終わったあとのどやポーズも最高!それを繰り返しやるロバートがなんだかかわいかった。

錦野がスターなんてチャンチャラおかしい。スターとはこういう人のことをいうのだ。


続いて2曲目。おそらくSENSATIONAL SPACE SHIFTERSの曲だろう。この曲がなかなか私のツボをついた。
マッシヴ・アタックの楽曲を彷彿とさせるこの深淵で厳かなピアノの旋律・・・宇宙的でダンサブルな雰囲気・・・自然と体がスウィングしてしまう。
それもそのはず。実は鍵盤を担当しているのが、マッシヴ・アタックやポーティスヘッドで弾いてたジョン・バゴットさんなのだ。ずっとポーティスヘッドの来日を切望してやまなかった私にとって、今回彼のプレイを拝見できるのも楽しみの一つであった。
やっぱカッコいい!3種類くらいの特殊なキーボードを操りツマミをグイーーっと回し、独特の音空間を作り出していた。髭も似合ってるね。




ツェッペリンの楽曲は結局5曲くらいやってくれたのかな。
2ndから“What Is And What Should Never Be”が演奏されたのはよかった。今回の民族音楽なども取り入れたバンドイメージからして、3rd、4thあたりのアコースティッキーな曲はやるだろうとは予想していたが“Going To California”て、なんか地味すぎた。個人的に“Gallows Pole”、“限りなき戦い”なんかを期待していたのだが・・・・
そして例の原型をとどめない“Black Dog”・・・・歌詞なんか聞いたことあるなと思うものの、ロバートが客席に「ア~~ア!」の合掌を促して初めてその曲だと気づく。
とにかくキューバ人だか何人だか知らないが、アフリカかどっかの民族楽器を携えた黒人のオッサンが現れる度になんか残念な気分に陥った。
ラストに演奏された“胸いっぱいの愛を”のあの間奏部分でも再びその黒人のオッサンが陽気に登場し、全く別物の民族音楽に早変わりしてしまうという。
いや、ここはテルミンを使ってやなぁ、もうちょっとサイケデリックにやなぁ・・・・
あーーなんでこうなるの?(それは、このバンドがツェッペリンじゃないから)

ピークは結局最初の“ゴナ・リーヴ・ユー”だったなぁ・・・・へんな打楽器のパフォーマンスはいらんから、もちっとツェッペリンの曲が欲しかった。
あと“Sea Of Love”もやってくんなくて悲しかった。
なーんかぁ~、ふかーんぜーんねーんしょー・・・・家帰って『祭典の日』のDVD見ようと思った。


でも俺は、ロバート・プラントを見た!ロバート・プラントをこの目で見たんだ!


つか7年前からあったんだね。この時はドラマーもPortisheadの人だったのかー。



ロバートのステージが終わり、明日仕事あるのでフィナーレ花火も見ずさっさとシャトルバスに乗り込み、舞洲を後にした。

来年もまた、来てくれるかな?(わからんともー!)(ラインナップしだいともー!)




今日の1曲:『Babe I'm Gonna Leave You』/ ROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS
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逆襲のサマソニ2014 前篇

2014年08月24日 | コンサート
昨年の猛暑地獄で、「二度と行くか!」と思っていたサマー・ソニックに性懲りもなく今年も参戦。
動機は先述したとおり、「ロバート・プラントが見たい!」ただそれだけだった。

私が参戦したのは大阪二日目。前日の一日目は凄まじい豪雨に見舞われたみたいで、急遽いろいろ雨具を調達した。
レインコートなんて買ったの生まれて初めてだよ。
しかしそんな私の万全の備えをよそに、当日はカラッカラの快晴。
シャトルバス乗り場で、メガデスTを着た巨漢がおるなと思たら、案の定知り合いのメタラーだった。
彼はメイデンのステージに上がったことがあるという程のコッテコテのメタラーで、ツェッペリンはそれほど好きじゃないと言っていたが、やはりロバート・プラントのステージは見たいらしく「まだメガデスとプラントどっち見ようか迷てんねん。どっちを逃しても後悔すると思う。」と頭をかかえていらっしゃった。
ほれみろ!サマソニ主催者!あんたらのデタラメなタイムテーブルのおかげで・・・・どう責任をとるつもりや!
今回はこういう人がいっぱいいると思う。ほんと今回のプログラム組んだ者は左遷ものだよ。


シャトルバスを降りると、昨年同様ピッチピチのサマソニガールたちが私たちを迎えてくれて、昨年同様ふらふらと寄ってってリストバンドを締めてもらう。
チクショウ、また主催者側の策略にハメられた・・・
でももしかしたら、この瞬間こそがサマソニで一番幸せを感じれる瞬間かもしれない。
音楽ファン失格・・・・・・



とりあえずFLOWER STAGEに赴いて、年始にアメ村のちっこいライブハウスのイベントで初観戦したGacharic Spinを見に。
しかしまさか彼女たちがサマソニに出演するとはねぇ~・・・・彼女たちにとってもこのステージは晴れの舞台。ガチャリックを知らない多くのファンを獲得する正念場だったんじゃないかなぁ。
まぁ私は別にファンじゃないんだけど、こないだちょっとしゃべったりサインもろたりしてそれなりに親近感沸いたので、サマソニで初見のオーディエンスにどれだけ反響あるか見届けようかと。
ちょっとカワイイどころのリズム隊のねーちゃんたちが、スラップ、ツーバスしまくる実力派アイドルバンドといったところなんだが、その演奏力とド派手なパフォーマンスに目を白黒させるオーディンスもいたであろう。
たしかにエンターテイメントとしてはかなり楽しめるライブなんであるが、こういう奇抜すぎるスタイルにはちょっと戸惑う人も多くいたろう。
キーボードのネェちゃんなんか最後には楽器に四つん這いになってまたがりヘドバンしてたからなぁ~・・・実に破廉恥極まりない。
これを見てウケるかひくか?彼女たちに対する今後の反響はいかに??

私の知り合いを含め、関西にもファンはけっこういる。



グッズ売り場で残りカス商品を物色してから、初のスーサイダル・テンデンシーズのステージを見るべくMOUNTAIN STAGEに向かう。
スーサイダルは、3rdの段階で見限ってしまったが、一応コピバン組んでたことあるし一回くらい生で見とかないとと思っていた。
うわぁ~、昨年FLOWER STAGEで見た今や人気絶頂のBABYMETALが終わり、人がゾロゾロ退いてくよ。
スーサイダルは見んのかい?



MOUNTAIN STAGEは嵐が去った後のようにガーラガラのぬかるみまくり。
前の方にいくと、舞洲着いてOCEAN STAGE入口で別れたさっきの巨漢メタラーさんがいた。
昨年の私と同様、一応興味本位でBABYMETALのステージを見ていたらしく、「どうでした?」ときくと、「風俗やな」と、身もフタもない感想が返ってきた。

彼とスーサイダルの話をしていて、その巨漢メタラーさんは有名なアルバム一枚しか聴いたことないっていってたが、ステージ袖にマイクを発見するや、「ST!!ST!!」コールを先陣切って叫び始めはった!
しかし誰ものっからない。私も薄情なもので、側にいながらこの状況で一緒になってSTコールを叫ぶ勇気が出なかった(よーわむし!)。それでも彼は果敢に「ST!!ST!!」コールをひとりで叫び続ける。なんちゅーへこたれなさや!
さすがは城ホールの搬入口でロブ・ハルフォードにサインをねだろうとして、SPにはがいじめにされた経験の持ち主なだけある(しかも逆ギレしたらしい)。
すると徐々にマバラだったが数人の人がSTコールを叫び始めて、ようやくスーサイダル御一行が登場。

最近のメンバーショット見て黒人が何人か加入したみたいだと思ってたら、マイク・ミューア以外全員黒人になってた。
ところであの坊主頭のデブの黒人のオッチャンがギターのロッキー・ジョージか?昔の写真では帽子とグラサンかけてたんで素顔を見たことないんよ。
(家帰って調べてみたら全然違う人だった。どうやらロッキーはフィッシュボーンに加入したらしい。俺、スーサイダルのことなんにも知らないんだな)



しかし、あれだな。マイク・ミューアはトレードマークのバンダナはしてるものの、今やタダのオッサン。
もともとかすれたような冷めた歌い方が特徴だが、もうほとんど声出てないよ。
バンド活動は継続してるものの、ライブする段になったらメンバー集めて一週間くらい練習して、あとはブランド名で喰ってる感じ。
もっと声はれよ、オイ!
アフロ頭のベースの兄ちゃんがやたらいかつく、観客を威嚇するように睨みつけ、客入りの少なさに怒り心頭なのかなとヒヤヒヤしてると、マイク(機器の)に向かってカタコトの日本語でこう恫喝するのであった。

「オマエハスデニ、死ンデイル!!」

まぁ、客席はそれなりに盛り上がっていて、最初は中央のぬかるみ地帯は常にポッカリと空間が空いていたが、そのうち泥んこ相撲を始めるものが現れ出し、モッシュも起こったし、ウォール・オブ・デスも起こった。
私はこのぬかるみまくりのピットには最初よー飛び込む勇気が出なかったが、“WAR INSIDE MY HEAD”がきたとき辛抱たまらずピットに突入。
立て続けに“SUBLIMINAL”と、バンドでよくコピってたナンバーのオンパで私のモッシュ魂にさらに火がついた。
ラストは“PLEDGE YOUR ALLEGIANCE”で〆。「ST!!」コールで大いに沸いた。

気づいたら、泥と一緒に返り血も浴びていた。



次のGHOSTはちょっと興味津津だったが、モッシュして腹が減ったのと、ロバート・プラント見る心の準備をするべく山を降りた。


後篇へつづく・・・・・




今日の1曲:『War Inside My Head』/ Suicidal Tendencies
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ド・ド・ドリッパーズの・・・

2014年08月17日 | ♪音楽総合♪
結局サマソニ参戦を決意してしまったわけだが。
もう、ロバート・プラントが近くにくるという誘惑に負けてしまいましてねぇ。
もちろんツェッペリンの曲を期待してるわけだが、今回のROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERSという、ようわからんこのプロジェクト。YOU TUBEでチラとライブ映像を拝見したが、ツェッペリンのダイナミズムとはほど遠いなんだかアコースティッキーなバンドで、この感じで“アキレス最後の戦い”をやられてもなぁって気もする(やらんだろうけど)。

あと私が聴きたいのが、ハニードリッパーズの“SEA OF LOVE”。
ハニードリッパーズは、ロバート・プラントが1984年に立ちあげた、まぁロバートのソロプロジェクトみたいなもんで、多分彼が若いころに影響を受けまくった50~60年代のアメリカのロカビリーなどのクラシック・ロックをやりたくて始めたんだと思う。

全曲カヴァー5曲入りの『VOLUME ONE』というミニアルバムを発表しているが、『SKULL THRASH ZONE VOL.1』同様、『VOLUME TWO』はいまだ発表されてない。
この作品に参加してる面子がまた豪勢で、ジミー・ペイジにジェフ・べックにナイル・ロジャース。
この作品のうち、フィル・フィリップス &ザ・トワイライターズのカヴァー“SEA OF LOVE”が全米3位のヒットを記録した。

この曲との出会いは私が小学生高学年のとき。その頃は洋楽ポップスとかが流行ってて、MTVでも“SEA OF LOVE”のPVがしょっちゅう流れとった。
このPVでロバートがドリフ風コメディに挑戦している映像は貴重。
後ろの海パン姿のオッサンがマリンバ叩きそうでなかなか叩かない仕草がまたいい。

もちろんその頃の私はこのクリクリブロンドの目つきの悪いオッサンがロバート・プラントだということは知らなくて、まぁツェッペリンすらまだ未知の存在であった頃である。
でもマセガキだったあの頃、なぜだかツェッペリンの彼からは想像もつかない太くて甘~いヴォイスで歌い上げるこの夏物ラブソングに魅了されてしまった。
この曲を聴きながらクラスの好きな女の子とのチークダンスでも妄想していたのだろうか?

今聴いても色褪せることのない普遍的名カヴァー曲。
今の季節にもピッタリやし、お願い!やってくれくれくれくれくれ・・・・・



今日の1曲:『Sea of Love』/ The Honey Drippers

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わたしがオバサンになっても

2014年08月15日 | まったり邦楽
明日のサマソニ大阪に行く予定はないのだが、FLOWER STAGEのラインナップに森高千里のユニット名がクレジットされてあるのを見てちょっと気になったので音源を試聴してみた。
サウンドクリエイター、DJのtofubeatsとのコラボ曲“Don't Stop The Music feat.森高千里”のミックスがものすごくいい。




幼少の頃からアイドル歌手には全くと言っていいほど興味が持てなかったもんで、全盛期の彼女にはびた一文そそられなかったが、最近キッコーマンのうちのごはんのCMを見て以来、気になる存在に。
かわらぬ美貌(つっても昔はそんなにかわいいとは思わなかったが)、この歯切れのいい歌い方がクセになるというか。
そういえば、彼女の歌って感情表現が控えめなんだよね。そこもピンときたポイントかもしれない。




メタル入門したての中学生の頃、いとこの兄ちゃんが車でよくかけてた森高千里の色モノ的な歌は虫唾が走る以外のなにものでもなかった。
私はその千里攻撃に対してヴァン・ヘイレンの『暗黒の掟』が収録されたテープで応戦。長野までの楽しいドライブの旅のハズが、お互いストレスがたまりまくるという苦い思い出がある。
音楽嗜好もそうだったが、私もガサツなクソガキだったため、彼も子供とか相手するのは苦手だったのだろう、ほとんど一緒に遊んでくれた記憶はない。

そんないとこの兄ちゃんは、6年前単身赴任先の東京でくも膜下出血で倒れ、ヨメさんと小学生の息子を遺し他界。
今も生きていれば今年のサマソニに千里を見に行ってたかもしれない。

盆ということもあり、今日は彼にこの曲を捧げよう。

千里さんはまだまだがんばってるよ!



今日の1曲:『Don't Stop The Music feat.森高千里』 / tofubeats
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セコい初回限定ばんばん

2014年08月14日 | まったり邦楽
今週末のサマソニ大阪17日、いこかどうかいまだ悩んでる相変わらず優柔不断のあましんです。
ロバート・プラントを死ぬまでに一度みておきたいってのがあるんだが、出演時間がメガデスともろかぶりってのがイタイ。
前日の大阪16日はクイーンが出演するが、クイーンは別にライブで見たいってバンドじゃないしこの日はいいかって思ったけど、この日はきゃりーも出演するので13000円払う価値あるかもって一瞬だけ思ったけど、まぁきゃりーのライブもVOIVODとかSCREAMING HEADLESS TORSOSとか、メチャメチャ見たいバンドが出演する日についでに見れたらラッキーってな感じですわな。

そんなきゃりーの最新作『ピカピカふぁんたじん』が先月はじめに発売された。もちろんフラゲしたんだけど一聴目はまるでピンとこなかった。
まぁ先出しのシングル曲“ゆめのはじまりんりん”や“ファミリーパーティー”がヌルすぎる印象だったので期待半分で臨んだのではあるが。

予約特典のクリアファイルはうれしかった。福笑いシールみたいなんが付いてきたが、そんな冒瀆的な遊びに興じれる度胸などない。



前作が実にバラエティーに富んだ内容でインパクト強の珠玉の楽曲が揃っていただけに、今回のは最初から最後までなんかフワフワし過ぎてて1stの後半のダレた感じを全編に渡って聴かされてるようなカッタルい印象を受けた。
きゃりーの歌にも進歩がない。つかする気もないと思うが。音楽面の進歩のカギを握るのは、プロデューサーの中田ヤスタカ氏しかいないからな。
彼のことだからワザとそういう風にしたかと思われるが、今回のは全体的にユルい!最近のユルキャラ以上にユルすぎる!

とはいうものの、ヤスタカ氏の作る楽曲はやっぱしっかりしていて繰り返し聴いているうちにだんだんと耳に馴染んでくる。やっぱこの人はうまいなと。
まず最初に耳を惹いたのが、今までで一番ロック色濃厚の“シリアスひとみ”。素のきゃりーの性格をよくとらえた感覚的なぶっとんだ歌詞がナイス。間奏ではギターソロまで炸裂。
こういうのやられると、バンド形態でのきゃりーのライブが見たくなるね。

このベーシストさんビリー・シーンあたりに影響受けてると思われるが、不必要なほどの自己主張さはスティーヴ・ディジョルジオ譲りか?



しかし、ヤスタカ氏はきゃりーの言動やキャライメージに沿って作詞作曲をしているんだろうが、あまりにもきゃりーをアホ扱いしすぎてないかい?
“do do do pi do”がいい例だ。
「あーまーいーのーたーべーたーいー♪」って、食い意地のはったアホの子の歌ですやん。
ただ、楽曲そのものはジャジーなピアノのリズムが軽快な超クールナンバー。インストゥルメンタルのオシャレさときゃりーのガキみたいな歌とが見事にマッチングしたおしゃかわソングといったところか。つか、これってCapsuleのカヴァーなのな。
“こいこいこい”なんてタイトルからしてバカっぽいが、これがまた小島麻由美風ガーリーでアンニュイな趣きが出ていて秀逸なのだ。こういった歌の表現できるからきゃりーって侮れんのよ。


今回は初回限定盤がAとBと2種類あって、それぞれ違う内容の特典DVDが付くとのことだったが、これがなんと海外ツアーのドキュメンタリー映像を前半と後半と二つに分けたものだという。
これはやらかしてくれたの~うという感じで、アマゾンとかのレビュー見てたらきゃりーファンもPUNPUNPUNの非難轟々。
確かに消費者をナメとるとしか思えませんわのう。完全版を見たければ同じ内容のCDを2枚買えっちゅーことですわ。モッタイナイモッタイナイ・・・・・・
正直いってDVDの内容はつまらないです。これを見て2枚とも買う人はあんまおらんでしょう。
いまから購入予定の方には通常盤をオススメしときます。
なぜ、前回まで恒例だったフォトブック仕様ジャケとPV収録のDVDをやめて、このようなアコギな商法に走ったのか?
やっぱCDが売れなくなったせいかな?

ガソリン単価は高くなる一方だし、gooメールは有料化・・・・・寒い時代になったと思わんか?




今日の1曲:『もったいないとらんど』/ きゃりーぱみゅぱみゅ
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her?

2014年08月04日 | しねしねシネマ
先日『her/世界でひとつの彼女』という、いかにも女性好みの映画作品を鑑賞してしまった。

タイトルやポスターから、どう考えても私に似つかわしくないこの作品を劇場で鑑賞したのは、なにも本作がアカデミー賞で脚本賞を受賞したからではない。
理由は単純で、監督がスパイク・ジョーンズだったからだ。
といっても小生、スパイク・ジョーンズの作品を見るのは約10年振り。あの傑作『アダプテーション』以来となる。

スパイク・ジョーンズは、ビースティ・ボーイズやビョークなど、奇想天外な発想でユニークなプロモーション画を撮るMV監督として昔から好きだった。だから今回もそういうのを期待してたんだが、意外と洗練された純愛ラブストーリーだった。
まぁ恋愛対象がPCのOSってのが奇抜な設定なのであるが。

離婚調停中でシングルになって孤独感に打ちひしがれていた主人公が、ある日自分のPCに人工知能型OS“サマンサ”をインストールする。“サマンサ”は普通の女性のように会話し、データ処理の他、良き相談役、話し相手となって主人公に接しているうちに、お互いが意識をしはじめ恋にまで発展。
スカーレット・ヨハンソンが声優をつとめるセクシィヴォイスの効果もあったと思うが、これは肉体の域を超えた精神の結びつきが実に鮮明に描かれている。そしてついにふたりは会話だけでオルガズムの境地にまで達してしまう。




近いところで人間がロボットに恋をするって話が今まであったと思うが、私が思いつくのは『火の鳥 ~復活編~』での事務用ロボットのチヒロと宮津レオナとの恋だ。しかしこの場合、レオナは生身の人間がガラクタに、ロボット(無機物)が人間に見えるという視覚障害を患っており、やはり視覚的な部分で恋に発展している。



もうひとつ思い出したのが『ブラックジャック』の(手塚作品ばっかりでスンマシェン)「海賊の腕」というエピソードで、病気で義手になりヤケになっていた少年イッチンが、そのしゃべる機能を持つ義手に励まされることによって感情移入していって人生が開けるというエピソード。しかしそのしゃべる義手は実は陰で少年を慕う少女が遠隔マイクで話しかけていたものだったのだ。



今回の『her』でも内心そういう展開をちょっと期待した。最後にはスカーレット・ヨハンソンが出てきて実体のある結びつきへと開花するっていう。
「十分声だけでもめっちゃセクシーやん!やっぱスカーレットに憧れちゃう!」ってのが女性評なんやろうけど、男は浅はかなもんでやっぱスカーレットの美貌が拝みたいじゃん?

鑑賞中は退屈もせずそれなりに楽しめたんだが、正直この作品の真意みたいなもんはつかめなくて、話のオチも微妙だった。
OSなもんだから、実は二又どころか六千又くらいかけててそれは全部本当の愛でその男どもといつも同時に会話してたなんて、それでなんかギクシャクして最後はOSの方から「もうお別れよ」っていうラストの展開には正直ついていけなくて「her?」ってなってしまった。
これはもうシステムの復元するしかありませんわ。


でもエンドロールの最後で、監督の「~~に捧ぐ」のところにアダム・ヤウクの名がクレジットされていたのには少しジンとなった。

Beastie Boys 'Sabotage' Interview on 'Ciao L.A.'


オススメ度:★★★

今日の1曲:『Sabotage』/ Beastie Boys
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