AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

サイクス

2025年02月01日 | やっぱりメタル!!
先月末に突如ジョン・サイクスの訃報が舞い込んだ時は、「え!?」という感じだった。

まだ65歳という若さで・・・


まぁ元来いわゆるスーパーギタリストというものに傾倒するタチではないので、ジョン・サイクスというギタリストをそれほど好きだった訳ではない。
ただ、やはり80年代からHR/HMを聴いてきた者としては、彼が参加した作品を避けて通るのは難しいかと。




一番最初にサイクスのギターに触れたのは、ラジオから流れてきたタイガーズ・オブ・パン・タンのポップナンバー「Love Potion No.9」だった。
ま、これはアメリカのドゥーワップグループThe Cloversのカヴァーなんであるが。
日本ではザ・サーチャーズのカヴァーヴァージョン「恋の特効薬」という邦題で馴染みがあるらしいが、メタラーにとってはパンタンVer.ですわな。




そしてヘヴィ・メタル界にプラントもどき現象をもたらした不朽の名作ともいうべきホワイトスネイクの1987年の大ヒット作『白蛇の紋章 ~サーペンス・アルバス~』



中学生の頃、メタル仲間とのメタルビデオ鑑賞会で「Still of the Night」のPVを目撃したときの衝撃は凄まじかった。
まぁこのPVに映ってるメンバーは実はデヴィカヴァ以外誰もこの曲のレコーディングに参加してないっていうのは後から知らされることになるのだが。
その時初めて私はジョン・サイクスの存在を知ることとなった。




本作はデヴィッド・カヴァデール以外では、ジョン・サイクス(ギター)、ニール・マーレイ(ベース)、エインズレー・ダンバー(ドラム)の編成でレコーディングされ、キーボードでドン・エイリー、そして「Here I Go Again」のソロでエイドリアン・ヴァンデンバーグも参加している。


まず冒頭のリレコーディング曲「Crying in the Rain」からして、サイクスの鬼のようなピクハモ&チョーキング技が炸裂しまくっている。
「Bad Boys」の全編に渡るゾクゾクするようなヘヴィリフ。「Is This Love」での咽び泣くような哀愁の名ソロ・・・と。
とにかく本作におけるジョン・サイクスの貢献ぶりは計り知れないものがある。


レコーディング後のデヴィカヴァとサイクスの間にどのような確執があったか詳しくは知らないんだけど(金払い?)、歴史に残るこれほどの名作を共作しながら彼らの溝は永遠に埋まることはなかった。
まぁたぶんPVの女をはべらせてパツ金にして色気づいて天狗になってたデヴィカヴァが悪いんだと思う。


そして、デヴィカヴァに対する恨み骨頂の復讐心でサイクスがフレットレスベースの使い手トニー・フランクリン、大御所カーマイン・アピスのスリーピースの布陣で結成したスーパーバンドがBLUE MURDERってことで合ってます?




しかもサイクス自らがヴォーカルを担当するという。
これが案外歌唱力があって巧かったりするので驚かされた。
にしても、歌い方にしろ曲調にしろ、『白蛇の紋章』を引きずってるな~ってのが痛いほどわかる。

それが特に顕著なのが「Still of the Night」っぽさの否めない「Sex Child」。
大好きなナンバーだが。



大学時代に所属していた軽音内では次なる2ndアルバムがやたら同期の間で流行ってて、ちょっとしたビッグジャパンアルバムだったらしいが、この頃はメタルに興味なくしててまだ未聴です。

ジョン・サイクスに関してはそんなところです。


R.I.P. John Sykes.
コメント
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