AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ソウ2

2005年10月31日 | しねしねシネマ
犯人のマスコット的存在ジグソウくん

映画好きのツレに誘われて早くも『ソウ2』を高槻くんだりのTOHOまで鑑賞しにいってきました。
この映画はソウ、あの1年前公開された衝撃のソリッドシチュエーション映画『ソウ』の第2弾である。

今回はさらに残虐性が増しており、しばし目を覆いたくなるようなシーンが数多くあった。しかしよく目を見開いていないとこのジグソウが仕掛けたトリックを解明することができないという、とにかく集中力を要するやっかいな映画なのである。
しかし私のその日のコンディションがかなり悪いことになっていて、昨夜原因不明の動悸息切れ&幽体離脱現象に苛まれ、ほとんど一睡もできなかった上に、朝からツレ家族主催の野外カレーパーティーに出席してたもんだから、もう目蓋が重くて重くてしょうがないことになっていた。
とにかく意識を失わないのに必死で、もう私自体がソリッドシチュエーションだったので映画の内容を把握するどころではなかった。
結局ソウいう状態だったから、見終わった後、なんかつまらん残虐映画を見たという感想しか持てなくて、最期ダニエルがなんで金庫から出てきよったのかすら意味わからんかった。
後でツレに訊いてやっと意味がわかったのだが「ふ~ん、ソウだったのか・・・」と、なんかこの映画を50%も楽しむことができたなったので損した気分だった。

しかし考えてみると、第二弾にしてはよくできた話ではあるんだが、あの被験者たちがマシュー刑事に罪をデッチ上げられた連中だったということを調べるのに、仕掛け人は事前にかなりの聞き込み調査をしたんやろな~とか、「これちゃんと見てくれるやろか~気付かんかったらどうしよう」ていろいろ想像しながらあのヒントのラクガキ書いていたんかなぁ~とか、そういった仕掛け人の工作苦労を想像すると、実に稚拙でかわいらしいやつだと思ってしまうのだ。

あとこの犯人は多分『CUBE』と『セブン』を見とるな。
最初男女がひとつの部屋に閉じ込められてる状況など、まさに『CUBE』の出だしそのものやし、そいつらに訳のわからん言いがかりをつけて罰していくところなど『セブン』のジョン・ドウの犯人像そっくり。
そういう余計なことを考えさせないで、世界に引き込ませる『CUBE』と『セブン』はやっぱり名作であったと改めて思う。
この2作を超えたなどという今回の映画の謳い文句はちょっと調子のりすぎ。

オススメ度:★★
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ブーゲンビリア

2005年10月29日 | まったり邦楽

またまた開放倉庫でアナログ盤のJポップコーナをなにげに検索していると思わず心臓がドキリコとした。
あのCoccoの最高傑作「ブーゲンビリア」のアナログ盤を発見してしまったのである。

値段は2500円と中古アナログ盤にしては少し高め。「でも他店ではお目にかかったことがないしぃ~・・・やっぱこのぐらいするのかなぁ~もっと安くで手に入るのではないかしら?1000円ぐらいやったら即買いするのやけどもぉ~」などと持ち前のケチくさい思いをめぐらしつつ、店で流れていたRage Against The Machineのライブ音源にノリながら店内を1時間ほど徘徊していたが、ついにCoccoコレクターの性に抗しきれずまたしてもレジにもっていってしまったのでした。

家に帰ってマジマジと眺めてみたが、今年の夏Amazonで発見したCocco幻のインディーズCD「Cocko」を手に入れた時ほど(さりげなく自慢)の感激はなかったな。
でもLP盤のデカいジャケットはやっぱ魅力的。Cocco画伯の趣味のいいジャケデザインだからなおさらである。
素材も折り紙のようないい香りのする上等紙が使用されてあってアロマテラピー的な効果もある?まぁいい買い物ではあった。

このアルバムには「首。」、「カウントダウン」、「走る体」、「ベビーベッド」、「眠れる森の王子様」などの初期の感情剥き出しの名ヘヴィナンバーが多く収められてる。
とにかく頭の振れる作品だ。

もちろんヘヴィさだけではない。
「遺書。」「やわらかな傷跡」のような涙腺を緩めさす感動曲もあるし、痛快なポップ英詩曲「SING A SONG」なんかも存在している。
この、Coccoの歌のどこか情緒不安定な心を揺さぶられる歌詞のフレーズと切ないメロディがなんともたまらないのである。
とにかく演奏、歌共にとてつもなく力強い。

この作品はロック史上に残る不朽の名盤である!!と私は断言する。
私のかつての放漫な洋楽至上主義の信念をみごとに打ち破いて下さった衝撃作でもある。
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OUTRAGE選考

2005年10月17日 | やっぱりメタル!!
先日ブラジル人スラッシャーのロベルトに、いくつかのジャパメタナンバーを紹介したところ、OUTRAGEが気に入ったということだったので、彼らのアルバムをどれか1枚彼に紹介しようと思っているのだが。

私の所持しているOUTRAGEのアルバムは、『BLACK CLOUDS』、『THE FINAL DAY』、『PACKED』の3枚だけだが、この中でどれを彼にすすめればいいか迷うところである。
まぁ一般的に定番なのは、海外でも話題作となったACCEPTのステファン・カウフマンプロデュースによる『THE FINAL DAY』であろう。
確かにこの作品はサウンドプロダクションも各メンバーの演奏技術も安定向上し、アグレッシヴで勢いがある。当時、酒井康が「モンスターだ!」としきりに騒いでおり、私自身もそんな世評の煽りもあって最初は「カッコイイ!日本のメタルバンドもここまでやれるのか!」と誇りに思ったものである。
しかし冷静に聴くとわりと楽曲が力任せだし、ヴォーカルも変に力んでるというか、同じ単語を何回も繰り返す感じがなんだかとてもマヌケに聞こえてしまう。

やはりスラッシャーの立場からすると、『PACKED』収録の初自主制作音源『OUTRAGE』(当時このアナログ盤は数量限定で中古屋ではとんでもないプレミア価格が付いていた。近くの兄ちゃん通称“ヘビ兄”が持っていたのをテープにダビングさせてもらった)をススメぬわけにはいかないだろう。
演奏はかなりヤボったいが、メタリカの1stなどに通ずる(というかメタリカそっくり)若いからこそできる大胆不敵なまでの荒々しさ、そのラフさが生み出すヘヴィネスがスラッシュ魂を煽り立てて止まないのだ。

そして1st『BLACK CLOUDS』も地味でダークな内容ではあるが、徹底したスラッシュ感を追及しており、阿部氏は随所にエッジばりばりのリフ、そして印象深いメロディーラインを切り込んでくる。橋本氏もジェームズに激似だが無理せず曲の雰囲気に合わせて柔軟に歌うことに務めている。
そしてこの初期のチープな質感がたまらないのである!
ラストのほとんどリフ構成のみのインストといい、とにかくスラッシュ精神に満ち溢れた良作である。ちなみに両作品ともOUTRAGEのセルフプロデュースである。

だから『THE FINAL DAY』の成功を期に、過去の3作品をカウフマンにリミックスさせて再発するという愚行を聞いたときは、当時まだテープでしかもっていなかったリミックス前の1stを必死こいて中古屋で探し出して購入したっけ。
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デュアル・ディスク

2005年10月10日 | ♪音楽総合♪
Salyuライブの後、ミナミのジャンカラでオールで熱唱した翌日の朝、やっとこさ家に辿り着くと、ポストには楽天で注文してたフィオナ・アップルの約7年ぶりの新譜『EXTRAORDINARY MACHINE』がポストに投函されていた。

だからとても幸せな気分になった。
昨夜遊びほうけて疲れ果てて帰ってきて、すこし睡眠をとった後のよく晴れた日曜の午前に、フィオナの麗しのヴォイスを堪能するのは、それはそれはとっても心地の良いことなんですよ。




本作のジョン・ブライオンがプロデュースしたお蔵入り音源がすでにネットでリークされていたが、今回はDr.Dreやエミネムなどのプロデュースで知られるマイク・エリゾンドをプロデューサーに起用し再録音されており、リーク版の音源と比べて音色は若干のエレクトロニックな軽やかさがみられ(これは元Moog Cookbookのシンセオタク、ブライアン・キーヒューのアレンジの影響か)、曲順もタイトルもかなりの変更がある。
特にリーク版ではビートルズの“I'm The Walrus”ばりのストリングスの病的なカオティックさをみせていた#10“Red Red Red”などは、一転して浮遊感漂うシンセアレンジに変更されている。
タイトル曲“Extraodinary Machine”や“Waltz”などのフィオナの歌が映える楽曲などは、ジョン・ブライオンのアレンジがそのまま採用されている。
私としてはリーク版のアレンジの方が従来のフィオナっぽく曲順もよかったと思うのだが、フィオナの歌は相変わらず強烈だし、今までとは違った雰囲気の楽曲アレンジもこれはこれで新鮮でおもしろいかと。
まぁ今回のソニー側VSフィオナ騒動のおかげで、2パターンの音源を楽しむことができて結果オーライという感じだ。

「Red Red Red」ジョン・ブライオンMix Version



今回は日本盤ではなくUS盤の“DualDisc”(CDとDVDの2層型ディスク)形式の方を購入。
このDual Discっつーのは、なかなかやっかいなシロモノで、両面読み取りサイドとなってて取り扱いには十分注意が必要である。そのためか、「Dual Discです。取り扱い注意!」みたいな印がいたるところに表示されており「アーティスト名が“Dual Disc”なんかい!」とつっこみたくなる。
ケースも特殊で側面がなんか丸みを帯びており、その辺の百均で売ってるCDケースでは替えがきかんので踏んで割らんよう気をつけなくてはならない。
ちなみにジャケットの植物の写真はフィオナ自身がカメラで撮ったのだとか。


DVDの内容は、アルバム全曲のDVDオーディオ、“Not About Love”のPV1曲の他、ライブ映像がなんと6曲も収録されている。
アコースティックライブが中心であるが、ブランクが長かったせいか、めずらしくフィオナが“Fast As You Can”の出だしをトチって仕切りなおすところのお茶目シーンはかなり見物である。
ラストの“Parting Gift”の厳かなるピアノ弾き語りプロモーション映像もかなり貴重。




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Salyu First Tour~大阪BIG CAT~

2005年10月09日 | コンサート
彼女のライブは今年で3回目。
最初は神戸クラブ月世界でのフリーライブ。二回目はHMV阿倍野店でのレコ発アコギライブ。そして今回はやっとお金を払ってのちゃんとした会場でのライブ。
先日Salyuは、足を骨折するアクシデントに見舞われており、ビートルズの“All Need You Love”の入場テーマで小林氏とギター兄ちゃんに担がれて登場。椅子に腰掛けて骨折した足を前の台にのせてというブサイクな形のライブとなったが、こんなSalyuの姿を拝めるのもまたプレミアもの?
入場してから連れそいの要望で最前列の右端に陣取ったが、そこからはSalyuとギターの兄ちゃんとドラマーのネエちゃんしか見えなかったので、少し後退させてもらった。
前におった彼女にムリヤリ連れてこられたと思しき男がステージを見ようともせず、彼女にひっつきもっつきしてる姿が視界に入ってきて、こころから死んでほしいと思った。

ファーストツアーということもあり、アルバム『landmark』からは全曲披露された。
今回印象的だったのは“landmark”の4打ちヴァージョンで、レコーディングとはまた違った躍動感が味わえた。それとアンコールの1曲目に披露された“アイアム”は、1stアルバム中ではフェイバリットだったのでライブで初に聴けてご満悦。
しかし、今回特に切望していたLily chou-chouからのナンバーが3曲しかなかったのは、かなり期待を裏切られた。フルライブだったので5曲はやるんじゃないかと予想してたのだが。
是非ライブで聴きたかった“飛べない翼”が演奏されたときは、やはり鳥肌がたった。ただ、その他の“エロティック”、“グライド”はなんかイマイチだった。骨折してたのが原因なのか、そこにあまりエーテルは感じられなかった。

正直今回のライブは、前回のフリーライブほど印象には残らなかったかな。
曲の説明をくどくどされるのも面倒くさいし、Salyuの音楽には不可欠な存在かもしれんが、小林氏は長々とMCなどせずサポートすることだけに専念してほしかった。だってトークがつまんないんだもん。間延びするだけだから。
バックのスクリーン映像の演出はよかった。
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ブラジルのメタル

2005年10月06日 | やっぱりメタル!!
今年のスラドミで知り合った大阪在住のブラジリアンスラッシャーの友人ロベルトからブラジリア産スラッシュバンドの音源が届いた。
なんと4枚も!私は1枚しか(しかもオムニバス形式)送っておらんのに、気がひけるっつーの。

ブラジルのメタルバンドといえば、SEPULTURAやVIPERぐらいしか知識がなかったが、今回彼から送られてきた音源を聴いて、やはりむこうではメタルがもの凄く盛んで、アンダーグラウンドな領域でさえ結構つわもののアーティストがそこいらじゅうにゴロゴロおるんやなぁと、日本のメタル界との圧倒的な格差を見せつけられた感じだ。


今回はKorzus、Sarcofago、Torture Squad、Krisiunなどのデス、スラッシュ系の音源が届けられたわけだが、その中でもとりわけ私の注意を惹いたのがStressというバンド。

メチャメチャ古くさ~い音質で全曲ポルトガル語。
ロベルトの話によると、こいつらがブラジリアンスラッシュの先駆的なバンドなんだとか。
この音源がロベルトの編集によるものなのか、正規のアルバム作品なのか定かではないが、前半から後半にかけて明らかに音質や方向性が異なっていくので、おそらくベスト盤的なものであろう。


はじめの方は、初期SLAYERのような「イヤアアア~~~~」とかいう雄叫びを上げるドッカンドッカンなスラッシュナンバーが主流だったのが、後半にさしかかるとRAVENとかNWOBHMの影響を強く感じさせる音になり、最期の方などは学生バンドのデモ音源か?みたいなペチペチな音になった。
おそらく時代を遡っていってるベストアルバムであると推測される。
とにかく時代の流れにそって音楽性もコロコロ変えていく変動的なバンドであることを覗わせた。
まぁあの時代の欧米バンドによくありがちなパターンともいえる。




他のバンドの音源はほぼ英詩で演奏テクニックもやはり強力なのだが、やってることはアメリカ産のデス系バンドとほとんど大差がないのでそれほど新鮮味はなかった。

やはりこStressのようなポルトガル語でやっているバンドの方がこちらからとしては興味深い。
まぁ全編通して聴くのはそのバンド名が示すとおり多少ストレスが溜まるが・・・

という想定内のオチでよろしかったでしょうか?

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