TANK来日間近に届けられたTANK 5CD BOXを、なんとか5日間で部屋ん中でも車ん中でもスピードラーニングのごとく聴きまくって(5th『TANK』はもう捨てたけど)、すっかりTANKの魅力にハマってしまった今日この頃。
つーか、TANKって案外わかりやすいバンドで、まぁ2回も聴いたらどの曲をライブで演ってくれそうかだいたい予想できてしまうという。
HM/HRファンのツボをつく絶妙なコール&レスポンスが随所に出てきて、メタル心をくすぐってくるんですよね。
Voに不安はあったものの、当日なんだかすごく楽しめる気がした。
会場は心斎橋SOMA。
以前原始神母のライブで一度訪れたことがある。
ステージの奥行きは広いが天井が低い、フロアは白黒のタイルが敷き詰められたなかなかオシャレでいい感じのハコ。
会場に赴いた頃には、おなじみ大阪のハードコアスラッシュバンドRIVERGEのステージがちょうど始まった。
会場のあちらこちらでTTFやROCK STAKKのバーゲンセール時などでよく見かけるメタラーさんらがちらほらいらした。
その中でほとんどROCK STAKKのスタッフみたいなにーさんとはまあまあ心安かったので、TANKについてにわかながら色々話しかけてみた。
「アルジーがVoじゃなくてPINK CREAM69のヴォーカルが歌うオリジナルメンバーがひとりもおらんTANKて、これってほんまにTANKのライブって言えますの?」と。
で、その人曰く「ベースヴォーカルじゃない時点で、もうTANKとは言えまへんな~」と。
やはり一応ライブには足を運んだものの、みんな不安な気持ちはかかえてたみたい。
だって、想像してごらん。
レミーの後釜として、マイケル・キスクが歌うMOTORHEADを・・・・
想像してごらん。
トム・ガブリエル・ウォーリアーの後釜として、リック・アストリーが歌うCELTIC FROSTを・・・・
想像してごらん。
オジー・オズボーンの後釜として、イアン・ギランが歌うBLACK SABBATHを・・・・
ん?これは現実にあったんだっけ?
「こんなのTANKじゃない!」って、パスしたTANKファンも何人かいたんじゃないかな。
逆にPINK CREAM69のVoが観られる!って、かけつけたメタラーもいたかもしれない。
この人みたいに。
BGMはすっかりNWOBHM仕様。
外人DJさんナイスチョイス!デフレパはやっぱこれだよね。
♪Let It Go
全然数を用意してなかったらしく、TANKTシャツはすでに売り切れメンゴ。もう!!(怒)
そして、いよいよ私にとって初のTANKライブ。
ほんまに想定してた通り、1stアルバムの冒頭の「ウンバウンバウンバ!」の掛け声SEが流れ出し、怒濤のTANKのショーがスタート。
ただ、そっから「Shellshock」に傾れ込むのではなく、3rdから「This Means War」がきたのは不意をつかれた。
Y&Tの楽曲を彷彿とさせるキャッチーなメタルナンバーだが、あの時代の英国メタルバンドならではの湿ったメロいギターワークがメタル魂を高揚させる。
聴きたてホヤホヤだったので「WAR!!」の掛け声のタイミングを逃してしまったが。
でも立て続けに3rdから「Echoes Of A Distant Battle」が演奏され、「エコーズ!!」のコール&レスポンスは拳を振り上げバッチリ応えることができた。
この時は非常に気分が上がったことを覚えている。
「ああ、メタルのライブ楽しい!!」と心から思える瞬間だった。
さっき「もうTANKとは言えへん」とかしゃべってたにいさんも拳を上げておおはしゃぎしてた。
「アルジーじゃなくってゴメンナサイ」感を微塵も見せないビブラートきかせまくりで最後までキッチリ歌いあげたピンクリ69のVoの堂々とした佇まい。
想定以上にアルジーとはまったくかけ離れたタイプの高音域のメタルシンガーさんだった。
違和感は覚えたものの、楽曲のカッコよさとコール&レスポンスの楽しさに、ライブ中あまり気にはならなかった。
このバンドはクリフとミックの2人のギタリストが加入してからより一層メロウなメタル路線へとシフトチェンジしていったことが見受けられる。
私の唯一所持していた『血まみれの栄光』なんてそれが実に顕著。
だからライブではこの2人がギターバトルを繰り広げるシーンが何度か見受けられた。
まぁミックは厳めしい面の割に照れ屋なのか、隅の方で地味~に演奏しておりその定位置から動くことはなかったが、クリフはメイデンのデイヴ・マーレイのようなおっとり顔の割にはけっこう前にグイグイ出てきて、メタルギタリストらしいパフォーマンスを繰り広げていた。
ドラムソロコーナーもあった。
いつ頃加入したメンバーか知らないが、割と年配のドラマーさん。
タイトでパワフル。
そのままベースソロコーナーに。この若いにーちゃんは案外うまかった。
途中でどこかで聴いたことあるフレーズを弾きだして、なんだったかなぁ~と考えてたんだが、ああ、YESの「Roundabout」かと。
まぁライブまでの5日間4作をジックリ聴きこんで、「この曲カッコいいな」って思った曲はだいたい演奏されたのではないかと。
私の一番のお気には前回も言ったように2nd『反逆の戦士』なんだが、ピンクリのVoが「TANKの曲の中で俺が一番好きな曲だ」といって演奏されたのが「Walking Barefoot Over Glass」だったのは意外だった。と同時にちょっとこのVoに好感がもてた。「ヘーイ!」「ユー!」の掛け声が楽しすぎるキャッチーでノリノリのナンバーだ。
爆走ロック「Power Of The Hunter」の中間のアルジーのダーティーな「イェーイイェーイイェーイ!」も頑張って再現してくれてはった。
ギタリスト2人の代表作であろう4thからは「Honour And Bood」、「W.M.L.A.」の2曲と意外と少なかった。
ここから完全再現くらいに演ってくれると予想してたのだが。
5作目以降は聴いたことないので、そっからやられると弱いが、もう知らん曲はより一層ヴォーカルのハイトーンが際立って、「これはもうTANKの曲ではなくピンクリ69の曲なんじゃないか」とか思ったり思わなかったり。
心なしか、その辺の曲になると、客のノリも悪いような。
アンコールラストは、もちろんみなさんお待ちかね、「Shellshock」。
曲始まったとたん、一瞬だったがモッシュがおっぱじまる。ステージダイバーがステージによじ登りだし、ピンクリ69のヴォーカルさんそういうのに慣れてないのか、ちょっとひいてはった様子。
で終わりかなぁ~っと思とったら、予定外でもう1曲演ってくれはったのはよかったのだが、なんか地味な曲で(「Blood,Guts And Beer」だったかな?)ちょっと締まりが悪かったか。
でもなんか意外と楽しめた。メタルっていいなと思った。
TANK観に行ってよかった。
大阪に来てくれてありがとう。
また来てね。
今回珍しくアナログ盤を持参。ミックにだけサインもろた。
つーか、TANKって案外わかりやすいバンドで、まぁ2回も聴いたらどの曲をライブで演ってくれそうかだいたい予想できてしまうという。
HM/HRファンのツボをつく絶妙なコール&レスポンスが随所に出てきて、メタル心をくすぐってくるんですよね。
Voに不安はあったものの、当日なんだかすごく楽しめる気がした。
会場は心斎橋SOMA。
以前原始神母のライブで一度訪れたことがある。
ステージの奥行きは広いが天井が低い、フロアは白黒のタイルが敷き詰められたなかなかオシャレでいい感じのハコ。
会場に赴いた頃には、おなじみ大阪のハードコアスラッシュバンドRIVERGEのステージがちょうど始まった。
会場のあちらこちらでTTFやROCK STAKKのバーゲンセール時などでよく見かけるメタラーさんらがちらほらいらした。
その中でほとんどROCK STAKKのスタッフみたいなにーさんとはまあまあ心安かったので、TANKについてにわかながら色々話しかけてみた。
「アルジーがVoじゃなくてPINK CREAM69のヴォーカルが歌うオリジナルメンバーがひとりもおらんTANKて、これってほんまにTANKのライブって言えますの?」と。
で、その人曰く「ベースヴォーカルじゃない時点で、もうTANKとは言えまへんな~」と。
やはり一応ライブには足を運んだものの、みんな不安な気持ちはかかえてたみたい。
だって、想像してごらん。
レミーの後釜として、マイケル・キスクが歌うMOTORHEADを・・・・
想像してごらん。
トム・ガブリエル・ウォーリアーの後釜として、リック・アストリーが歌うCELTIC FROSTを・・・・
想像してごらん。
オジー・オズボーンの後釜として、イアン・ギランが歌うBLACK SABBATHを・・・・
ん?これは現実にあったんだっけ?
「こんなのTANKじゃない!」って、パスしたTANKファンも何人かいたんじゃないかな。
逆にPINK CREAM69のVoが観られる!って、かけつけたメタラーもいたかもしれない。
この人みたいに。
BGMはすっかりNWOBHM仕様。
外人DJさんナイスチョイス!デフレパはやっぱこれだよね。
♪Let It Go
全然数を用意してなかったらしく、TANKTシャツはすでに売り切れメンゴ。もう!!(怒)
そして、いよいよ私にとって初のTANKライブ。
ほんまに想定してた通り、1stアルバムの冒頭の「ウンバウンバウンバ!」の掛け声SEが流れ出し、怒濤のTANKのショーがスタート。
ただ、そっから「Shellshock」に傾れ込むのではなく、3rdから「This Means War」がきたのは不意をつかれた。
Y&Tの楽曲を彷彿とさせるキャッチーなメタルナンバーだが、あの時代の英国メタルバンドならではの湿ったメロいギターワークがメタル魂を高揚させる。
聴きたてホヤホヤだったので「WAR!!」の掛け声のタイミングを逃してしまったが。
でも立て続けに3rdから「Echoes Of A Distant Battle」が演奏され、「エコーズ!!」のコール&レスポンスは拳を振り上げバッチリ応えることができた。
この時は非常に気分が上がったことを覚えている。
「ああ、メタルのライブ楽しい!!」と心から思える瞬間だった。
さっき「もうTANKとは言えへん」とかしゃべってたにいさんも拳を上げておおはしゃぎしてた。
「アルジーじゃなくってゴメンナサイ」感を微塵も見せないビブラートきかせまくりで最後までキッチリ歌いあげたピンクリ69のVoの堂々とした佇まい。
想定以上にアルジーとはまったくかけ離れたタイプの高音域のメタルシンガーさんだった。
違和感は覚えたものの、楽曲のカッコよさとコール&レスポンスの楽しさに、ライブ中あまり気にはならなかった。
このバンドはクリフとミックの2人のギタリストが加入してからより一層メロウなメタル路線へとシフトチェンジしていったことが見受けられる。
私の唯一所持していた『血まみれの栄光』なんてそれが実に顕著。
だからライブではこの2人がギターバトルを繰り広げるシーンが何度か見受けられた。
まぁミックは厳めしい面の割に照れ屋なのか、隅の方で地味~に演奏しておりその定位置から動くことはなかったが、クリフはメイデンのデイヴ・マーレイのようなおっとり顔の割にはけっこう前にグイグイ出てきて、メタルギタリストらしいパフォーマンスを繰り広げていた。
ドラムソロコーナーもあった。
いつ頃加入したメンバーか知らないが、割と年配のドラマーさん。
タイトでパワフル。
そのままベースソロコーナーに。この若いにーちゃんは案外うまかった。
途中でどこかで聴いたことあるフレーズを弾きだして、なんだったかなぁ~と考えてたんだが、ああ、YESの「Roundabout」かと。
まぁライブまでの5日間4作をジックリ聴きこんで、「この曲カッコいいな」って思った曲はだいたい演奏されたのではないかと。
私の一番のお気には前回も言ったように2nd『反逆の戦士』なんだが、ピンクリのVoが「TANKの曲の中で俺が一番好きな曲だ」といって演奏されたのが「Walking Barefoot Over Glass」だったのは意外だった。と同時にちょっとこのVoに好感がもてた。「ヘーイ!」「ユー!」の掛け声が楽しすぎるキャッチーでノリノリのナンバーだ。
爆走ロック「Power Of The Hunter」の中間のアルジーのダーティーな「イェーイイェーイイェーイ!」も頑張って再現してくれてはった。
ギタリスト2人の代表作であろう4thからは「Honour And Bood」、「W.M.L.A.」の2曲と意外と少なかった。
ここから完全再現くらいに演ってくれると予想してたのだが。
5作目以降は聴いたことないので、そっからやられると弱いが、もう知らん曲はより一層ヴォーカルのハイトーンが際立って、「これはもうTANKの曲ではなくピンクリ69の曲なんじゃないか」とか思ったり思わなかったり。
心なしか、その辺の曲になると、客のノリも悪いような。
アンコールラストは、もちろんみなさんお待ちかね、「Shellshock」。
曲始まったとたん、一瞬だったがモッシュがおっぱじまる。ステージダイバーがステージによじ登りだし、ピンクリ69のヴォーカルさんそういうのに慣れてないのか、ちょっとひいてはった様子。
で終わりかなぁ~っと思とったら、予定外でもう1曲演ってくれはったのはよかったのだが、なんか地味な曲で(「Blood,Guts And Beer」だったかな?)ちょっと締まりが悪かったか。
でもなんか意外と楽しめた。メタルっていいなと思った。
TANK観に行ってよかった。
大阪に来てくれてありがとう。
また来てね。
今回珍しくアナログ盤を持参。ミックにだけサインもろた。