AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

青牡蠣教団と密約

2015年05月31日 | ルルイエ異本
近頃クトゥルー神話探求意欲がいちじるしく減退したのには、いくつか理由がある。
そりゃまぁ私の持って生まれた冷めやすい性格ってのももちろんあるが、もうなんかおもしろいやつは読みつくした感があるのね。

あとはやっぱ、最近のクトゥループチブームに便乗してポンポン連発しまくっている日本人作家らによる書き下ろしアンソロジー集『クトゥルー・ミュトス・ファイル・シリーズ』を数冊買って読んで、そのやっつけ感甚だしい内容のショボさも原因のひとつだ。一冊なんかは最初の3ページくらいで読むのやめたもん。
これまでにも、日本人作家によるクトゥルーもんはけっこう読んだが、独特で一風変わっている作風のものもあるが自己満足感が甚だしく、エログロアニメみたいな展開に走りがちでどうも肌に合わんのだ。

特にウンザリさせられたのが、2002年頃に創元推理文庫から刊行された朝松健編集のアンソロジー『秘神界』のあの分厚い2冊。
昨年1年くらいかけてやっと読み終えたのだが、特に『現代編』は読んでて、そこに掲載されている諸作品のあまりのしょーもなさに何度床に叩きつけかけたことか・・・・



ただ、『現代編』の巻末には実に神話的資料性の高いエッセイが掲載されており、その中の霜月蒼氏著の「異次元からの音、あるいは邪神金属」という文が非常に興味を惹いた。
実をいうと、この希少なアンソロジー本を入手してまず熟読したのがこのエッセイだった。

本文は、「クトゥルー神話の(邪教=異端の空気を湛え、暗欝で不穏、さらには荘厳で壮大な偉容を暗示する)世界を表現する音楽。それは、いわゆるハードロック/ヘヴィ・メタルと呼ばれるロックしかない」という、著者のいささか独断的な主張から始まる。
「黒魔術的」であったり「呪術的」であるような暗黒要素をハードロックの音世界に接続させた先駆者として、まずBlack Sabbath、Black Widowのアルバムが挙げられ、この2つの「黒い」バンドの持つその不穏さ/不吉さを極限までブーストしたのが「ドゥームロック」であり、その代表格としてElectric Wizardを紹介し、「コズミックホラー的な音のひとつの究極形」と絶賛している。
ま、私個人としては、人間椅子、Cathedral、Celtic Frostの方がプログレッシヴで暗黒神話的におもしろい音世界を表現していると思うのだが、著者はこれらのバンドの作品を最後の「邪神音盤厳選10枚」の中にも選んでおらず、後半はひたすらデスメタル/ブラックメタルなどのエクストリーム系のバンド紹介に行を費やしてるのは残念でならなかった。
いやでも、文章は熱く的確すぎるほど美しい表現力だしものすごく説得力があって、読んでてこの本に掲載されていたどのクトゥルー神話小説よりも心騒がせられた。

で、著者がかなり熱っぽく紹介しかなりの文章量を割いていたバンドが、BLUE OYSTER CULT(以下BOC)。
BOCは、72年にデビューした米国の知性溢れるカルト・ハードロック・バンドで、直訳すると「青牡蠣カルト教団」というなんともユニークなバンド名を持ち、ジャケットも神秘的なデザインのものが多く昔からなんか惹かれるバンドで、若い頃に『タロットの呪い』というアルバムを1枚購入したが、1曲くらいしか気に入る曲がなくてなんか私の趣味とは違うなと思ってそっからは手をつけてこなかった。

Tenderloin



本書の霜月さんの紹介文を読んで、アルバムに込められたアメリカ特有の極めて邪悪で陰謀的なそのコンセプトに魅せられ、彼らの74年作『SECRET TREATIES』の紙ジャケ盤を先日やっとこさ入手。
これは、まぁ音はともかくクトゥルー神話資料として是非とも持っておきたい作品であった。



邦題こそ『オカルト宣言』という直球的なものであるが、直訳すると『密約』である。
それは内ジャケットに記された一文にも、その不穏な意味が込められてある。

「奇怪だが端的な表題の付されたロシニョールの著書『世界大戦の起源』は、プルトニア(地下王国)の大使と外相ディスディノヴァの間で交わされた秘密条約なるものを軸に綴られている。
この条約こそが、星からの秘められた科学を勃興せしめたのである。天文学を。邪悪の歴史を」


アルバムは、当時BOCのメンバーと付き合っていたというパティ・スミスが詩を書いた「邪悪の歴史」で幕を開け、「天文学」で終焉を迎える。
実在の人物かどうか定かではないが、ディスディノヴァがこのアルバムの主人公であり、彼の精神的な進歩、つまりオカルトに対する目覚めの過程がこのアルバムのコンセプトとなっている。
ラスト曲「天文学」ではディスディノヴァが登場し、謎めいた光や破滅の予兆が語られる。
BOCの歌詞の助言者でありマネージャーでもあったサンディ・パールマンは「ディスディノヴァは星々の知識を持っていた。それはラヴクラフトから得たものである」と明言していたそうな。

そしてジャケットだが、そこに描かれてるのはメッサーシュミットME262(世界最初のジェット戦闘機)をバックに家族が記念撮影してるかのさわやかな構図の絵。よく見ると、それはBOCのメンバーらしく足元に4匹の犬を連れている。
ところが!裏を返すと、たった今惨殺されたばかりと思しきそれらの犬が横たわっている図が!!
ラスト曲「天文学」で、ディスディノヴァが「私の犬の事を忘れないでくれ」というセリフの歌詞が出てくる。
これは非常に不吉で邪悪めいていて悪寒が走った。



このロックンロール色の強いBOCの音楽性は、やはり私の趣味とするところではないが、こういう暗示めいた黙示録的コンセプト作品は否が応でも私のクトゥルー趣味を大いに刺激してくれるものであった。

そして、この謎めいた『SECRET TREATIES』の暗示は、14年後の作品『IMAGINOS』によって補完されるとのこと。
このアルバムの概要に関しては未確認なので詳しいことは省かせていただくが、本作には「物語」の進行/背景を記したブックレットが付属しているらしく、再び「天文学」という曲が収録されているということだけ言っておこう。



霜月氏によると・・・・
「さまざまな時空に、さまざまな人間の姿をとって跳梁する「異世界」のエージェントたる「見えざるもの」、彼らを崇拝するものとおぼしき青牡蠣教団(ブルー・オイスター・カルト)。
そしてこの世ならざるものと密約を交わす外相ディスディノヴァ。
それが“Starry Wisdom”という言葉で接続された瞬間、「ナイアルラトホテップ譚」以外のなにものでもない物語が出現する」という。

確かに霜月氏の言うとおり、BOCの悪意をまとった構築美や暗示的な歌詞は、神話的用語こそ登場しないものの、最近の書き下ろされたクトゥルーものや本書に掲載されている生半可な「神話譚」より宇宙的であり、慄然たる暗黒の世界観に満ち溢れている。
このBOCのアルバムをもとに、クトゥルー神話を巧く描ける小説家がいないものだろうか?


最後にアルバム収録の「人間そっくり」という曲の中にでてくる、極めてクトゥルー的なフレーズを紹介しておこう。

「紳士、淑女ならびに魚のみなさま、角度をなすわが夢をごらんあれ」




今日の1曲:『天文学』/ Blue Öyster Cult
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サリュにアイニユケル再び

2015年05月21日 | コンサート
直前まで行こかやめよか迷った末、Ticket Campで定価で譲ってくれる人めっけて(高額な手数料をとられるハメになったが)結局見に行くことに相成ったSalyuライブ『Tour 2015 Android & Human Being』。

前回も言った通り、Salyu名義での正式ライブを見るのは実に2005年の1stツアー以来。
今回はSalyuデビュー10年目の節目の周年ツアーということで、メンバーも1stツアー時の面子を揃えたということだが、ヤマグチヒロコさんって1stツアーん時いたっけ?
今回Salyuのライブに行こうと思い立ったのは、新作の内容&4月あべのキューズモールでのミニライブを見ていい感触を得たのと、改装したばかりのフェスティバルホールの音響がどんなものか味わってみたいというのがあった。

ディープ・パープル、ツェッペリンなど、海外のビッグアーティストたちにも評判のよかったフェスティバルホール。
パープルの名盤『Live In Japan』(1972)はここで録音されたものが4曲収録されている。



過去に旧フェスティバルホールでライブを見たことはあると思うんやけど、ずいぶん昔のことで何のアーティストだったか全く覚えていない。エクストリームやったっけ?



ウオオ~~、なんかめっちゃゴージャスやん。



星屑のロビーとは、なかなかロマンティックやおまへんか。



1階席入り口前にはビュッフェが展開。値段はけっこうリーズナブル。
ライブ前に一杯&腹ごしらえにええな!



席は19列目の端の方だったが、劇場型の会場で予想してたよりもステージが近くに感じられた。
Salyuの座席でのライブ鑑賞は初めてだったので、最初からいきなりみんな立つんかな?と様子をうかがってたが、なんと最初から最後まで座りっぱなし。
曲に切れ目も少ないせいか、拍手もあまりなかった。最後ぐらいスタンディングオベーション起こるだろと思ったがそれもなし。

今回はイントロダクションからすでに証明や背後の球体の集積物のようなプロジェクタースクリーンの演出がかなり宇宙的な雰囲気に彩られた凝ったものであった。
そして厳かに始まったのがいきなり「共鳴(空虚な石)」、続いて「エロティック」。
いや、今回はSalyu名義からの10周年ということで、Lily Chou-Chouの曲は外されるだろうと思っていたのだが・・・・
リリイの楽曲は大好きなので大歓迎だが、やっぱリリイではくSalyuの歌い方なんだよね。
そこにエーテルは存在しなかった。
それに前日倉敷でのライブ終えたばかりでまだ回復してなかったのか、Salyuの歌唱もかなり不安定。

冒頭3曲はバック演奏がほとんど小林氏のプログラミング操作による厳かなアレンジでちょっとしんどいなと思ったが、その重苦しい雰囲気を取り払うかのように「イナズマ」が演奏されたときは少し気分があがった。

セットリストはこんな感じ。

01.共鳴(空虚な石)
02.エロティック
03.landmark
04.イナヅマ
05.風に乗る船
06.彗星
07.VALON-1

08.先回りして1
09.非常階段の下
10.リスク
11.心の種
12.有刺鉄線
13.先回りして2
14.フェスタリア
15.カナタ
16.THE RAIN
17.希望という名の灯り
18.先回りして3
19.アイニユケル

アンコール

20.Lighthouse
21.to U


今回は二部構成となっており、第1部は過去の曲から、そして第2部は新作『Android & Human Being』全曲を完全再現。
これはおそらくバンマス小林武史氏の独断的演出だろう。今回の作品よっぽど自信あったのか、ステージの演出といい、なんとなく彼のナルシズムな趣味を感じないではいられなかった。
確かにみんな良曲なんだけど、フロイドの『狂気』みたいな構成力豊かな一括したコンセプトアルバムじゃあるまいし、個人的に完全再現する意義はそれほど感じれなかった。
演奏陣のプレイにも今回なんだかそれほど集中できなかったし、特に名越さんのギターの存在が薄かったように思う。
いちばん激しいプレイのあらきゆうこさんのドラミングが一番目をひいた。ほんと正確なショットだなぁ~って。
Salyuは第2部から調子が上がってきたものの、終始ノドに何かひっかかるようなところがあり、絶好調とは言えなかった。
そんな中でのヤマグチヒロコさんのコーラスは絶大な効果を発揮しており、かなりの救いとなっていた。

個人的によかったのは「希望という名の灯り」と「Lighthouse」。
Salyuの声の響きがかなりグっとくるものがあった。


終演後、ないだろうと思ってた握手会を大阪でも実施しはった。


もちろんせっかくだからおよばれしましたよ。
間近で見るSalyuはやっぱかわいかったというか、きれいなボーイッシュおねいさんになったんだなという印象。
貼り紙に「その際に是非ライブのご感想などをお話しください」と書いてあったので、握手してる2秒くらいの間にカスレ声で早口で今日の感想言ったら「はっ?オッサン何ゴニョゴニョ言うとんのや?」みたいな顔されてなんかバツが悪かった。

あと今回もそうだったが“握手会”っていうと、必ずあちこちから聞こえてくる「AKBみたい」っていうフレーズ。
私はこの例えになんか違和感を覚えてしまうのだ。
まぁ握手会の行列に並んだのだから同じ穴のムジナと言えなくもないが、ツアーグッズを購入したのはドルオタさんたちのようにアーティストの肌に触るのが目的ではないし、握手会なんざAKBがやる以前からどのアーティストもやってきたことだし、AKBのようにそれを主要な商法としているワケではない。

しかし、こういったワンコソバ形式の握手会ってのは機械的でなんの感動味もないな。


Salyuツアーグッズ。男の俺が買えるのはこの2点くらいだった。
クリアファイルの構図が、ディスチャージ、あるいはカーカスっぽくて萌える。





今日の1曲:『アイニユケル』/ Salyu
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未完!&グギャア!

2015年05月16日 | 二酸化マンガ
手塚治虫作品で、晩年に描かれていたものには、残念なことに未完の作品がいくつかある。
『ネオ・ファウスト』、『グリンゴ』など・・・・『火の鳥』シリーズだってまだまだ続編を構想しておられたそうだ。
その未完作品のどれもが、実に構成力豊かで面白くて、この先どういう展開になるのかとワクワクさせられるものばかりなだけに、その早すぎる死が悔やまれてならないのだ。ほんとうに手塚先生は我々手塚フリークスにとって罪深いお人だ。

その手塚未完三大傑作のひとつ『ルードウィヒ・B』の愛蔵版を、ブックオフの108円コーナーでみっけたので購入して久しぶりに読みなおしてみた。
本作は、あのドイツの大音楽家ルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの物語で、彼の数奇な運命を情熱的かつコミカルに描くと同時に、彼に激しい憎悪を募らせる貴族出身のフランツ・クロイツシュタインの呪われた生き様を、主人公と同じくらい、いやそれ以上と言ってもいいくらい重点的に描いた、愛憎もつれる実にドラマ性溢れる傑作伝記マンガである。

しかし、手塚先生はほんとうにベートーヴェンが大好きだったんだろうなぁ。
この物語の構想にあたってはるばるウィーンのベートーヴェンの住んでいた下宿まで赴いており、その時のレポートが巻末の先生の筆による「絵ッセイ」に描かれている。
まぁ『三つ目が通る』にも運命警部っていう人物が出てくるくらいだし。




おそらくフランツは創作上の人物であるが、彼は『ブッダ』におけるダイバダッタ、『アドルフに告ぐ』におけるアドルフ・カウフマン的な役割を担う、憎むべきベートーヴェンの敵であり、しかし悲しい運命を背負った憐れな人物でもある。
このフランツがこの物語では実にいい味を出しており、彼の人物像は実に複雑で矛盾したもので、その深層心理がとても壮絶に描かれているところが手塚先生の巧いところである。

まぁ手塚ファンの間では『ルードウィヒ・B』と聞くと、ほとんどの人が「グギャア!」という鳴き声を発するといってもいいほど、このキーワードはこの物語にとって重要なフレーズである。
これがフランツを逃れられない悲劇の運命を背負わせたといっても過言ではない。
彼が出生する時に、クロイツシュタイン家で飼われていたクジャクが発した鳴き声でフランツの母は早産ショックで亡くなってしまう。

そのクジャクの名前がルードウィヒ。
そのことが原因で、フランツは父から「ルードウィヒは不倶戴天の敵だ」ということを幼少の頃から叩きこまれるのである。
しかし、彼が感情をあらわすときには、どうしても「グギャア!!」という声を発してしまうという、なんとも皮肉な身の上に。



ただ、ここで手塚先生のミスか故意か、不可解な筋違いが生じているのを手塚ファンの方はお気づきであろうか?
第一ページ目を見返していただきたい。
クジャクのルードウィヒが発した鳴き声は実は「グギャア」ではなく、「グキャア」なのである。




このことが、今回私が読み返して気づいてしまった新事実である。
この「グギャア」の謎、そしてベートーヴェンとフランツがグィチャルディ邸で対峙したときの勝負の結末はいかに?

この場面を最後に『ルードウィヒ・B』は未完に終わる。


さらに、フランツが戦場の農家で拾った溺愛してやまぬ養子の息子ユリシーズが、その後ひとりの人間の一生を決めるような重大さをもっているとほのめかされているが、その続きを描かぬまま手塚先生はこの世から去っていってしまわれた。
残された我々手塚作品愛読者は、この結末が読みたいという身悶えするほどのモヤモヤ、残尿感をどう処理すればよいのか?!
あんまりです!先生!!

グギャア!!


ねぇねぇ、どっかに手塚先生のDNAとか保存されてへん?
治虫クローン人間とか作れない?




今日の1曲:『Beethoven's Piano Sonata Patnetique 2』/ Hiromi THE TRIO PROJECT feat. Anthony Jackson & Simon Phillips
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ブレイヴニューワールド

2015年05月09日 | 名所ガイド、巡礼記
梅田LOFTで『みんなで太陽の塔展』見に行った後は、いきつけのメタルバーで夜通しメタルDVD(TTFなど)鑑賞会。
しんどくなったので途中で上原ひろみのDVDにかえてもらったけど(今度はママが眠たそうやった)。

早朝5時に店を出てモーニングセットにはまだ時間が早いなと思い、いっちょミナミまで歩いたろかと思い立った。
京橋までなら歩いたことはあったが、浪速区までというのは今までにないちょっとした挑戦であった。
な~に、BGMにアレックス・ハーヴェイ聴きながらだったらこの朝の長距離散歩も苦ではなかった。

本町に着き朝食を。
ガスト、マクドいろいろ悩んだが、結局ドトールコーヒーのモーニングセットを食す。

※これはブログ上の演出です。


で、なんやかんやで結局新世界まで徒歩で来てしまった。



実は、ついこないだまで新世界界隈に足を踏み入れたことがなく、通天閣も遠くからしか見たことがなかった。
まさに私にとってニューワールドなわけである。
単にガラの悪い小汚い町というイメージがあって、あの辺にはあんまり用事がないってのもあってなかなか足を運ぶ機会がなかった。
こないだのSalyuのミニライブ見に行った時、阿倍野から割と近場であることを知って、日本橋にもけっこう近いことに気づいた。

いや~、なかなか昭和テイストの香るおもしろいところやないですか。



通天閣の真下に行くと、ロビンマスクが迎えてくれた。
なんでロビンマスク?必殺技タワーブリッジにあやかってか?それはちょっとコジツケすぎるな。



今年はなんか新世界100周年らしく、それを記念してキン肉マンプロジェクトとかいうのが展開されていた。
通天閣本通内のマッスルショップ。



店内に入るとコーホーとばかりにウォーズマンの歓迎を受ける。


まぁマッスルショップではそれほど購買意欲をそそるものもなく(つか高い)、さっさと店を出る。
幼少の頃、あんだけキン消し集めたけど、マンガも買ったことなかったしあんま思い入れないんやな。
自作超人募集で俺が考案しジャンプに投稿したザリガニ魔人は採用されなくて(〆切過ぎていたってのもある)、後に俺が考えたザリガニ魔人そっくりの超人が別の超人名で登場したときの屈辱はいまだ忘れてはいないが。


通天閣正面通りを歩いてて昭和テイスト溢れるいい感じの喫茶店の前を通りかかって、ひとつ確かめてみたいことがあって中に入ってみた。



ほんまにこんな色のミックスジュースが出てくるのかと!



やっぱり出てこなかった。普通においしいミックスジュースだった。



和式トイレといい、赤茶色の革のソファといい、この店のレトロな雰囲気は、私がその時着ていたユニクロのメタリカTと絶妙にマッチしているようだった。



どすこい看板。



このゴールデンウィークは、特に遠出することもなく近畿内でおさまっちゃったけど、大阪のキタからミナミまでナメつくした感はある(しかも徒歩で)。
まぁどっちかというと、コジャレたキタよりもなんとなく頽廃的なミナミの方が好みかな。





今日の1曲:『New World Order』/ Ministry
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それぞれの太陽の塔

2015年05月06日 | カテゴライズできない
岡山遠征の予定がいきなり中止となったり、GWの2~3日は家でほとんどふて寝して過ごしていたが、3日目夕刻を過ぎていたが、またしてもいいしれぬ衝動に駆られ、梅田LOFTで開催中の建立45周年を記念しての『みんなで太陽の塔展』という魅惑の展覧会を見に電車に飛び乗ってしまったのであった。
まぁLOFT閉店の21:00までだったから時間にそこそこの余裕はあったので。

(注)『みんなで太陽の塔展』は来週の水曜までです。上記の文読んで行く気になった人は以下掲載の写真はご覧にならないように!
http://re-suntower.com/

入場券をレジで購入し、入口の受付のねーちゃんにまず、ユニクロで購入したばかりのメタリカコラボTにMサイズのシールが貼り付けなままであることを指摘される。
これはかなりバツが悪かった。私はどちらかというとSだ。

最初の通路の壁には、コップのフチの太陽の塔のデザインも手掛けたタナカカツキ氏のゆる~いイラストがなんか含蓄のある言葉とともに壁に数点ズラ~っと描かれていた。



通路先の短冊型のカーテンをくぐると、四方赤一色のまるで江戸川乱歩の『赤い部屋』を彷彿とさせる幻惑的かつべらぼうな世界が広がっていた。



私にもし子どもがいれば、イヤがられるの覚悟で絶対買ってやりたいアイテム。



「塔衆済」浮世絵はベタだが着物デザインがナイス。サインとかもオシャレ。



カッコいいが、先月来日したポール見に行かなかったこと思いだすのでなんか複雑。



再びタナカカツキ氏作品。勝手にコラボ。太陽の塔とならどこまでも堕ちていきたい。



蛭子能収さん作品も。アヴァンギャルドだね。



ヨダレが垂れそうな太陽の塔お宝コレクション(おそらく万博当時のもの)が展示されてあった。



赤い太陽の塔ってのはレア。太陽の塔ロボがあるくらいだから、シャア専用があったっていいじゃないか。


他、ソラミミストで著名な安齋肇さんデザインの作品など、計25組のクリエイターの作品がズラリと展示されていた。
どれも個性豊かで創造力に富んでいた。
太陽の塔はやはりいまだ多くのクリエイターたちを魅了してやまない不可思議で創作意欲をかりたてる優れた題材なのだと、改めてその魅力に感銘した。


ロフトに着いたのは閉店1時間前だったが、本展覧会はまぁ15分もあれば(作品の説明、プロフィールとか読まなければ)十分堪能できる小規模なもので、それ考えると500円という入場料はちょっとべらぼうな気もするが、私の当初の目的は展覧会よりも他のところにあった。

そう、グッズ売り場である。



まずはガチャガチャコーナーを探した。
ここで「コップのフチの太陽の塔」のガチャガチャが設置されていると聞き知っていたからだ!

そしたらこんな貼り紙がしてあってジダンダを踏んだ。やっぱ人気なんやな。



その代わり、ガチャボックスには海洋堂の岡本太郎アートピースコレクションが入荷されていて、こっちも十二分に魅力的なので挑戦することに。



なかなかいいのが当たったので、すぐさま上機嫌に。
(その後寄ったいきつけのメタルバーにて撮影)



グッズ売り場で入手した太陽の塔ロボ極秘設計図。オヤジが熱中するワケだ。



私も触発されて立ち寄った喫茶店で描いてみた。
題『太陽の塔とあましんと戦慄』。ほんまに俺の絵心はどこへいったんや?


つか、そろそろホンモノ見にいかないとね。

今日の1曲:『赤い悪夢再び』/ King Crimson
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DOOMS DAY再び!

2015年05月04日 | コンサート
神戸三宮から難波へ。
お次は大々本命であるDOOM!!

1月に川崎のクラブチッタで開催された『VIOLENT ATTITUDE』で復活DOOMを目撃したばかりであったが、すぐに東名阪の3ヶ所を巡る『NO MORE ATTITUDE TOUR』がアナウンスされたときは「よっしゃ!」とばかりにチケを発券した。
名古屋ではOUTRAGEが対バンとなかなか豪華組み合わせであったが、大阪も負けてはおらずRAGING FURYにRIVERGEという関西ではけっこうベテランの顔ぶれが揃った。見に行かない手はないだろう。
会場はアメリカ村内にあるKING COBRAという2Fと3Fにハコをかまえているライブハウスで、昨年ここでカナダのANVILがライブを行っている。




知り合いにRIVERGEのファンや関係者が多くて、会場にいったら案の定3~4人の知り合いがきてた。
その中にはオリジナルメンバーだったメイク時代の20数年前のDOOMのライブを目撃してる人もいて、客席に混じってた現ベーシストのKODAIRA氏と「よお、久しぶり」てな感じで普通に挨拶を交わしてたのにはちょっとビックリした。


トップバッターは今度来日するRAVENの前座を務めるというRAGING FURY。
途中音がスカスカになったなぁと思たらベースの音が出んようになってて、ワキで見ていたKODAIRA氏がとんできてメンテにあたっていた。
しかしどうやっても復旧せず、最後の方ベースの人楽器弾かずにマイクを持って歌だけ歌ってはったのはなんとも気の毒だった。
このトラブルを見て、「オイオイ、諸田さんまた会場に来てはるんか?今回もDOOM、機材トラブルでヤバいことになるんとちゃうか」と、すこし心配になった。
でも、次のRIVERGEの時は全く問題なくてホッとした。
RIVERGE見るのは今回で3回目だったかな?やはり客のノセ方が上手い。音も演奏もシッカリしていて『VIOLENT ATTITUDE』に出演していた向こうのベテランスラッシュ勢よりもはるかに音圧があり見ごたえがある。
諸さんもRIVERGEの演奏力には納得しておとなしくしてたのかも。




RIVERGEの怒涛のライブが終わり、DOOMのセットチェンジ。
川崎チッタではあらかじめ組み立てられたあの要塞型ドラムキットが台車で運び込まれたが、今回はKING COBRA備え付けのドラムにPAZZ氏の細かいパーツを盛りつけていくという作業を要しており、かなり時間がかかっていた。ギターのチェックも入念に行われていた。
DOOMはやはり音にこだわりがあるのだろう。

故諸田コウ氏の愛機「諸田銀」「舌有」。



歓喜の怒号が飛び交う中、DOOMの約20年ぶりの大阪でのライブがスタートした。
一発目はこないだの川崎と一緒“Rocking Russian”。そっから先も前半は流れはほとんど一緒で正直なところガッカリした。




ただ、今回違う点はスベリ出しから演奏がシッカリまとまっていたこと。
藤田氏は自分たちの演奏スタイルをマスターベーションに例えていたが、確かに3人それぞれが自由奔放なことやっているようで、特にPAZZ氏などはシンバルやパーカスを乱れ打ちするテリー・ボジオばりの(多分影響受けていると思う)器用なのか不器用なのかわからないアヴァンギャルドとしかいいようのない強靭なプレイ。
しかし、3人の演奏がガッシリ咬み合ってくるととてつもない高揚感、恍惚感を伴って昇華するのだ。
今回おもしろかったのが“ Killing Field...”の混沌としたエンディングから“Fence And Brricade”のあのウットリするような幻惑的な間奏部分へ入っていくという展開。
そして“ Last Stand To Hell”のイントロからの“Dooms Days”。まぁ“Dooms Days”なんて諸さんがいなきゃ成り立たんしやらないだろうと思ってた曲をやってくれたので意表をつかれた感じだった。
それにしても、今回はKODAIRA氏のフレットレスベースプレイが圧巻だった。よくぞあそこまでDOOMの楽曲を熟知してるもんだ。諸さんの後任ということもあってプレッシャーも相当なものだろうに。
かなりDOOMの楽曲に惚れこんでいるのだろう。DOOMのトリビュートバンドやってたくらいだからなぁ。
まぁあのインテリジェンスなルックスからして、諸田氏や三柴理氏と同じ系統の天才肌の顔なんよな。仕事できる人って感じ。




セットリストが1月の川崎と一緒すぎてアレだったけど、今回新たに間近で“No More Pain”とか聴けてよかった。
レパートリーを増やして、また大阪に戻ってきておくれ。


今回の目玉グッズは、DOOM×ONOBONEのキーホルダー(シリアルナンバー付き)



DOOMライブ終了後、BGMに諸田コウ氏の三柴理参加のソロ作『生∞死』 らしき音源が流れていたことを申し添えておく。





今日の1曲:『No More Pain』/ DOOM
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カミコベ初体験記

2015年05月02日 | コンサート
『COMIN'KOBE(以下カミコベ)』という、阪神淡路大震災から復興した神戸で毎年開催されてるチャリティーイベントの存在は昨年まで全くあずかり知らんくて、それを知ったのはCoccoのメルマガ情報でだった。今回で11年目だそうだ。
もう今回のアルバムツアーはやらないと宣言していたCoccoがこのイベントに参加することが決定して、これを逃したら一生見れないかも!と、すかさずHPで入場券を発券。
しかもこのイベント、なんと入場無料である(人数制限あり)。

実はこの日はDOOMの20年ぶりとなる大阪でのライブの日とモロかぶりだったんだが、そっちは19:00スタートだし前座2バンドあるのでなんとかいけるんじゃないかという、うっすい憶測のもと発券にふみきった。
で、運良く都合良くCoccoの出番は15:20スタートというかなり理想的な出演時間に配置されてホッとした。

はっきりいって見たいのはCoccoくらいで、ほかの出演アーティストはほとんど名前すら聞いたことのないのばっかで、まぁ横山ケンやガガガSPなどがトリを務めているところからして、音楽的には私のようなオッサンの趣味ではない系列のイベントであるのは容易に察しがついた。
Cocco以外では、四国の人間椅子好きの子に教えてもらった八十八ヶ所巡礼というアヴァンギャルドバンドもちょっと興味あって、このバンドの出演は午前中だったので、11時前には会場に着くよう9:00前に家を出た。

会場場所は2月にモトリー・クルーのファイナルツアーライブで訪れた神戸ポートアイランド。
このイベントはあくまでチャリティーなので、なるべく寄付に協力しなければならない。

まずは三宮駅でポートライナーの記念乗車券を購入。寄付の対象にもなりかわいいナマズステッカーも付いてきて、もっサイコー。おまけに先頭車両の一番前を確保できた。



いやー、神戸の港の美しい景色も見れたしすがすがしい気分で市民広場駅を降りると、リストバンド交換所には長蛇の列ができていて「こりゃ10分はかかりそうやな、ま、八十八ヶ所の開演にはギリギリ間に合うやろう」と、最後部の方へ歩を進めていくと、行けども行けども最後部が見えてこない!
もう一駅分引き返した。それでもやはり最後部が見えてこない。そこで私はハッと気づいた!そういえばさっき満員だった車両が二駅前でいきなしガラガラになって不思議に思ってたんだ。なるほど、以前カミコベに参加したことがある客らはこの気の遠くなるリストバンド行列のことをすでに知っていたのだ!てことはこの行列、二駅分はゆうにあるってことか!!
もうこの時点で半泣きになって、早くもこのイベントのことが嫌いになった。いやまぁ入場無料なんでこういう状況になるのはいた仕方ないことなのかな。
おまけに、やはり客層が20代前半くらいのクソガキ、いや若者ばっかで着てるTシャツもなんかこう青くさいというか若いのだ。まぁ日本のインディー、メロコア路線のバンドTだろう。
こういう連中の中にポツンといるのも疎外感がハンパなく耐えがたい心情になった。

結局計四駅分歩かされ、リストバンドを受け取りとりあえず八十八ヶ所のライブがやってる会場へと向かった。まぁここでも出入り交差する客に阻まれてイライラした。
で、会場に入ると、やっぱもう終わっててセットチェンジの真っ最中だった。そりゃそやわな、もう正午回ってるもん。



いきなし出鼻をくじかれ、腹立つわ&減るわでクサクサした気分でフードブースにてこのイベントを呪いながら肉丼屋の屋台で順番待ちしてると、そのエリア内のステージでなんかアイドルとも芸人ともつかない女の子がよーわからんパフォーマンスを繰り広げておりけっこう盛り上がっている。
もしやと思いタイムテーブルを調べると、やっぱりそうだ。私のツイートにふぁぼってきたぱいぱいでか美さんだ。

ぱいぱいでか美。


もうその芸名からして存在感がハンパない。OLのカラオケレベルの歌はお世辞にも上手いとはいえないし(ヘタでもない)、ルックスも微妙っちゃー微妙。アイドルというより、アイドルに憧れてる自分を演出してるというか。まぁ“ぱいぱいでか美”という芸名の時点で正統派アイドルなんて鼻から目指してはいないだろう(ちなみにどこの事務所にも所属していないのだそうだ)。
とにかく彼女のたんたんとしたパフォーマンス、そしてマイペースでサバサバとしたMCに客いじりは、私の荒んでいた心をいくらか晴れやかなものにしてくれた。
ひょっとしてこれがアイドル力ってものなのかもしれない・・・・
ありがとう、ぱいぱいでか美さんって、髪の毛ちぎって客にプレゼントするのはおやめなさい!

肉盛り丼。これは大当たり。フェスの食いもんでこんな美味いのははじめてかも。



Coccoまで見たいものもないので、テキトーにブラブラすることに。
これといって雰囲気を楽しめるスポットはなく(まぁチャリティーイベントだからね)、まずは減災ヴィレッジというエリアでチャリティーグッズのリストバンドを購入。
05:46→14:46というのは神戸淡路大震災とこの度の東北地震が起こった時間を示してるのだそう。



ミッキーだ!巨大白化したミッキーだ!ワーイ!



フクザワさんという方の緊張感みなぎるライブペイントが繰り広げられていた。



そこそこ時間も潰したので、メンイ会場の神戸ワールド記念ホールに。
大本命Coccoを見るためだ。
ここでは2月、トミー・リー最後のドラムジェットコースターびっくりショーが繰り広げらていたのだ。



会場に入るとちょうどオッサンロックバンド怒髪天のライブが始まろうとしていた。
存在は知っていたがライブは見たことがなく、古いバンドとはいえ、やはり演奏もシッカリしてるし、今回の若い客層にとっても馴染みやすくてノリやすいロックバンドなのではないかと。
しかし歌詞聞いててほとんどビールのことしか歌ってないところは、ドイツのジャーマンスラッシュバンドTANKARDとおんなじ匂いがしたな。
ラストに演奏された新曲がけっこう曲展開よくて、この感じは昨年京都の磔磔で共演した人間椅子の影響が出たのかも。

OVERKILLの「FUCK YOU!!」のTシャツの女の子が前に立ってて、話しかけようかと思ったが(俺もヴァーキルのT着てたんで)次のCoccoで前列を確保することでそんな余裕もなく、怒髪天が終演するやいなや人をかきわけ前の方へと移動。
そしてセットチェンジの様子を見ていると、ここでまた愕然とさせられることに!
ひょっとしたら今回のCocco、準備期間も短かったろうし、ヘタしたらアコースティックセットなんじゃないかと懸念しておったのが、なんだかそれを上回る事態のようだった。
運び込まれたのはマイクスタンドと中央にエレピアノが一台のみ。後ろにドラムキットが組み立てられる様子もない。
え!?まさかピアノ弾き語り??



セットチェンジが終わり、まずV系のメイクをしたスタッフが現れてMCをしだす。どうやらこの人普段は「ムナシー」というLUNA SEAのエアバンドやってる人みたいでなんかのイベントでCoccoに出会い、今回Coccoをカミコベに召喚した張本人なんだとか。

そして、Coccoがハニカミながら登場。やっぱひとりだ。
ライブ前Coccoが言うには、チャリティーイベントだから予算がないのでバンドは雇えなかったそうで(意味がわからん。他はバンドで来てるのに・・・ソロだと事情が違ってくるのか?それでも無償でやってくれるバンドマンいなかったのか?独断で出場決めたので気を使ったのか?)。
Coccoは楽器ができないアーティストで、彼女もそれをけっこうコンプレックスとしているところがあり、それでもピアノ伴奏ならひとりでなんとかなるんじゃないかと思って単身カミコベのステージに乗り込んだのだそうだ。
2003年のRUSH BALLで、活動中止してたCoccoが今までやったことのなかったギターを携えてシークレットゲストで登場した時も度肝抜かれたが、今回もまた思いきったことしはるなぁと、その度胸には毎回感服させられる。
本人も「もう大バクチなわけよ」っておどけながらも、ガッチガチに緊張してるのがヒシヒシと伝わってきた。ある意味もの凄い緊張感のあるライブだった。
まずはモニターチェックでCoccoが今年のバレンタインデーの日に買ったCDの洋楽カヴァー曲を「2月14日にひとりで過ごした男ども(私だ)のために」と言って軽く披露してくれた。うん、悪くなかった。 

そして緊張の本編。セトリは新旧織り交ぜてのオールタイムベスト的なものであった。

1.Snowing
2.強く儚い者たち

・・・って、おい!2曲だけかよ!金返せ!(払ってないけど)

まぁしかし、Coccoのピアノ弾き語りなんてのは一生拝めないだろうから、超レアな体験だったかも。
でもやっぱバンド編成で見たかったし、あの曲やらあの曲なんかももっと聴きたかった。
ただ、これがちょっとでも本チャリティーイベントの力になりたいという今のCoccoの精一杯の形だったんだろう。
文句はいえませんよ。こっちはタダなんだから。でもちゃんとしたライブまたやって!
ちなみにライブ内容は、鍵盤の方はたどたどしく慎重気味ながら、歌は普段通りの聴き手の心のわだかまりを浄化させる響きのあるもので、ピアノ演奏に気を取られながら歌をとちらずあそこまで完璧に歌いこなせるCoccoはやっぱ凄いなと。
それにしても、「強く儚い者たち」の裏打ちリズムじゃないヴァージョンもまたレアだったな。




Coccoも終わったのでオフィシャルTやチャリティーグッズをテキトーに買って、さっさと神戸ポートアイランドを後にする。
そう、大阪でDOOMが待っている。




で結果、本イベントのベストライブパフォーマンスアーティストは・・・ぱいぱいでか美さんということになっちゃうのかな?




今日の1曲:『キラ星』/ Cocco
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