AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

バベル

2010年09月28日 | ルルイエ異本
最近やっとMASSIVE ATTACKの最新作「HELIGOLAND」を中古で購入。
今回も陰鬱な趣きのいいダークさ加減の佳作に仕上がっている。ただ、デーモン・アルバーンなど、豪華なゲスボを迎え入れて制作された割には傑作「MEZZANINE」と比べるとかなり平凡。
ジャケは3Dのオリジナル・ペインティングによるもので、初回生産分のみ4色のヴァージョンがあり、私は青ヴァージョンが欲しかったのだが、中古盤なので選択の余地はなかった。
本作でのフェイバリット・ナンバーはお馴染みホレス・アンディが歌う“GIRL I LOVE YOU”、そしてトリッキーが発掘し、ダディーらが「PROTECTION」制作時から目をつけていたという女性Voマルティナ・トップレイ・バードが歌う“BABEL” 。

この曲の歌詞の中では「バベルの塔」は“壮大なる茶番”という比喩に使われている。
確かにアレハンドロ・ナンチャラ監督作の映画『バベル』はまさにその表現にピッタリだ。
しかし、鬱蒼とした木津の密林の奥深くに聳え立つこの「バベルの塔」を目の当たりにして、果たしてこれを“壮大なる茶番”などと言えるだろうか?


「バベルの塔」は古代メソポタミアの諸都市に見られた塔。
シュメールに起源を持つとされ、語源はアッカド語の“ziqquratu(ジグラット)”で、「高所」とか「高い建物」を意味する。
有名な「バベルの塔」はバビロニアのジグラットをモデルとしたとされる。

「バベルの塔」は遠い昔、超銀河から時間を進んでバビロニアの国に飛来し人間の身体に宿った精神生命体<イースの大いなる種族>が支配者となり、その子孫どもがバビロニアの民を先導し建造させたという。
<イースの大いなる種族>は、自らの魂を未来に投じて人間に宿るという恐るべき能力を持っていたが、彼らが我らの時代に望んだものを彼らの太古に運んだり、異様な円錐形の身体を我らの時代に運んだりすることは、彼らの能力を超えることであった。
ジグラットの主な目的は、物質を時間の彼方に運ぶことであった。

ジグラットはそれぞれ地底から有害な力を引き寄せ、その形状と正確な様式で石に刻み込まれた印により、蓄積された力を光線として、人が知るような普通の宇宙ではなく、時間の深淵へと放つ。
これら神殿の頂きで焚かれる大火によって、時間の光線が放たれるのである。
バビロニア人はかつて多くのジグラットを造り、大地の下の地獄の領域の戸口が闇の力を放つところに配し、必要なときに時間の帳を貫く光線が得られるようにしたのである。

伝説の「バベルの塔」の崩壊は、<イースの大いなる種族>が計画した巨大な時空移動発光体の大惨事によって引き起こされた。
稲妻の何千倍もの強さの一閃の雷光がバベルの塔を直撃し、その場に参集した<イースの大いなる種族>の魂が宿っていた人間の子孫もろとも木っ端微塵に破壊したのである。


タロットカードの大アルカナ『神の家』の図柄は、そのバベル崩壊を表したものとされる。


<イースの大いなる種族>のバベル計画はここでいったん終止符を打たれるが、彼らは時間の支配者にふさわしく、忍耐強い種族である。
この壮大なる計画が時代を超えて再びこの木津市内の山中深くで行われようとしている!
この木津の「バベルの塔」は一応表向きは“木津南配水池”という体裁をとっているが、中ではあの“時空の彼方へ通じる光の戸口”が着々と建造されており、地獄の釜戸では超時空移動発光体を発生させるための業火が焚かれているのではないか!?

そういえば三年前、木津町、加茂町、山城町が合併し、木津川市というひとつの大都市となった。
これは<イースの大いなる種族>がこの京都南部周辺の民への支配力を固めるための策謀ではなかったか!
それとも!我々はもしかすると<イースの大いなる種族>と人間との間にできた恐るべきミュータントの子孫かもしれない。


ああ!マッシヴ・アタックのアルバムレビューを書くつもりが・・・
また、私はまた・・・



今日の1曲:『BABEL』/ MASSIVE ATTACK
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名状し難き子供

2010年09月26日 | ルルイエ異本
なんてツイてないのだろう!!
ヒマそうだからといって、姉が私に甥の子守を託して子どもサッカークラブの父兄会みたいなのに行ってしまった。
なんということだ!私は子供が大の苦手なのに・・・
特にこの甥は「不吉なる子供」、「かのものどもに魅入られし申し子」、「ヒトの家の冷蔵庫を漁るクソガキ」として、私がおおいに苦手としている子供なのだ。
そう、何を隠そう、この子供こそ旧支配者とのなんらかの繋がりがあると思われる(いや、あるとしか思えない!)あの名状し難き子供なのだ!
(詳しくは過去ログを参照されたし↓
http://blog.goo.ne.jp/amashin666/e/3983f12c18ed70547a647cedb88c3fab

ああっ!ツイてないとしか言いようがない!
しかもたいして私になついてないし!

私には、木津の密林の奥深くに古くから不気味に聳え立っているという“ふぉとん”なる冷たい灰色の金属で作られた奇妙な建造物のあるところまで甥を連れていくという任務を課せられた。
この建造物のことは人類以前の書物であるという『ナコト写本』にも詳しい記述はない。
甥は普段とは違うしゃがれ声で言う。

「定命のものよ、オマエも大いなるものが創りたもうた神秘的で偉大なる所業の数々を見たければ、ついてくるがよい。」

いや、ついてくるがよいって、俺が車で連れて行くんやろうが・・・
しかし彼の妙に含みを持たせた凄みのある誘い文句に抗うこともできず、彼を車に乗せてしぶしぶその場所へと連れて行った。
周りには古色蒼然たる遺跡がいたるところに点在している。太古の昔、この周辺でいかなる数々の血生臭い冒涜の儀式が執り行われていたのだろうか?



そこへ着くや、私の甥は真っ先に“光の福笑い”なる祭壇へと私を導いた。
そこにはなにやら護符めいた象形文字が刻まれた鏡台が並べられている。
この象形文字は人類誕生以前の文字としか思われない奇妙な形をしていた。

イア! イアグサト=ヨグ=ソトース=イアグサト!
ンガーング アイイ カエ カエ ポケモン カードォ! 

人顔を模った古々しい碑石にひとつ目の巨人キュプクロスの像を浮かび上がらせる。

「定命のものよ!これ、オマエのかーちゃん!」とはしゃぐ甥っ子。

このガキャ・・・どついたろか!
彼は知っているのだろうか?私の母親はつまり自分の祖母であるということを!


その日40名限定の「青銅鏡みがき」なる忌まわしき冒涜の儀式に参加させられるハメになった。
選ばれし40名の子供にはそれぞれユゴス星でしか採掘されない“原初の青銅”とダイソーで手に入れたというサンドペーパーが配られた。
大人はその子供達の冒涜行為を参列者として見守ってなければならない。
ああ!なんたる仕打ち!なんたる拷問!
そのますます高揚していくあまりにも背徳的な研磨行為によって、なんとも鉄臭い、吐気を催おすような邪な粉末が大気中に広がり、それを吸い込んだ私はとてつもなく気分が悪くなるという二次災害に見舞われた。


なにかにとり憑かれたかのように一心不乱に研磨行為に没頭する子供たち。
何がそんなに面白いのか?家でガンプラを作っている方がどれだけ有意義であろうことか。


無垢なる選ばれし子供たちによって磨かれた石は、やがて邪な光を放ち“旧き印をもたらせしヌトセ=カームブルのまれなる輝ける石”として完成形となる。
その不吉なる輝く石をこちらに向けて不適な笑みを浮かべる甥っ子。

「低迷のものよ、オマエにこの輝きがわかるか?旧支配者どもが深淵より到来するのを導く最果ての周縁の第七次元にまでとどく、この大いなる素晴らしき輝きが!」

誰が低迷のものやねん。



イア!シュブニグラトフ!




今日の1曲:『Come to Daddy』/ Aphex Twin
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キラーナイトレイ

2010年09月20日 | コンサート
全国のヘッドバンガーズの皆様、土日のスラドミ「Kill Night」及び「Brutal Night」は楽しまれましたでしょうか?
金曜の梅田Shangri-LaでのOVERKILL単独ライヴ、題して『Kill Fest Japan Tour 2010』もまぁまぁ盛り上がりました。
ただ、土曜のKill Nightと全く同内容のセトリというのを聞いて、スカシ屁を食らわされた気分に陥りましたが。



スラドミ2004の時のショボさもあり、期待半分で臨んだんですが、いやいや期待以上。
ヘタしたら1990年の初来日よりも興奮したかも。
とにかく前半の怒涛の初期ナンバー5連発にはマジシビれた。
“HAMMER HEAD”が演奏された時はもう感無量・・・私の興奮はこの時点で最高潮に達し、あとは新曲でもデスライダーでもなんでも来い!って気分になってた。

ブリッツは街頭演説者のごとくジェスチャー凄まじく、間奏時いちいち舞台袖に引っ込んで走って出てくるってのを繰り返していた。
しかも微妙に歌い出しに間に合ってない。でもそこがまたカワイイ。
この人これで51っていうんだから、ホント尊敬するしかない。

客の年齢層はやはり高く、己の体力を気遣ってか、モッシュもなかなか起きない。
人間扇風機の女スラッシャーが横にいて、その振り回す長いキューティクルな髪が、私のツラにピシャピシャ鞭打つのがちょっと屈辱的だったので後ろに下がったのだが、やっぱりその髪が後ろにもピシャピシャとんできた。まーなんせ広範囲な首振り人間扇風機ですから。
中央のいいポジションだったが、このままいくと変な性癖に目覚めそうなのでその場から少し離れることにする。

今回レアやったのが“THANX FOR NOTHING”が演られたこと。しかもそれが本編のラストナンバー。
さして重要視してないナンバーだったが、なんか興奮してもーて思わず単独モッシュをやらかしてしまった。
まぁ3人ほど参加してくれたものの、一瞬で自然消滅してしまったが。

本編とアンコールの間けっこうじらされた感じだった。
「オーヴァーキル!!オーヴァーキル!!」のコールが段々「オーバーQ!!オーバーQ!!」に聞こえてきてとてもヤバかった。怖かった。
「イー!!」というショッカーのようなブリッツの号令のもと、最大のキラーチューンとも言われる“ELIMINATION”が演奏された時、会場はようやくモッシュの渦に包まれる。
人いないのにあまりにも無謀なステージダイバーまで出てきて、いやいや関西人スラッシャーもまだまだ捨てたものじゃない。

ブリッツの「We Don't Care What You Say?」の問い掛けに皆が「Fxxk You!!」と中指を立てる伝統的な儀式の後、イギリスのパンクバンドSUBHUMANSのカヴァー“FUCK YOU”が演奏され、オーヴァーキルの25周年を記念する大阪単独公演が終了した。
うん、新旧織り交ぜてのオールドファンも満足のいく、いい塩梅の内容だったと思う。

ただ一言言わしていただくと・・・
シャレなんやろうけど、モーターヘッドの“OVERKILL”を演るヒマがあったら、オマエらの“OVERKILL”を演れっちゅーの!!
シリーズ4曲も作っといてからに。

まぁそれも前半の怒涛の5連チャンのおかげでそれほど興醒めはしなかったけど。
会場外でライヴ中私のツラに髪をヒットさせていたペルー人のネェちゃんとも仲良く話せたし。


物販のTシャツ、リストバンドもやはり緑を基調としていた。





今日の1曲:『Rotten To The Core』/ OVERKILL
コメント (2)
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メッチャコロス\(~o~)/

2010年09月17日 | やっぱりメタル!!
さて、明日はいよいよ梅田Shangri-Laでオーヴァーキルの単独ライヴです!
今日はその前夜祭にふさわしい作品として、記念すべきデビュー作『FEEL THE FIRE』を紹介しようと思ってましたがやめました。
1993年の6th『I HEAR BLACK』です。ガチョーーン!!
よって今回はフォントカラーを橙色に変更してお送りしてやす。

この作品をオーヴァーキル史上最低アルバムに挙げるファンはかなり多い。
けど、そういう偏狭なファストジャンキーの意見などWe Don't Care What You Say!

確かにこの頃ドラマーのシド・ファルクが抜けてバンドの状態も不安定だったせいか若干テンション低めだし、ファストナンバーは殆どなく、リフやサウンドがもの凄く地味。歌詞カードはメンバーの手書きやし、しかも日本盤なのに対訳すら付いてない。

この頃グランジが世の中を席巻していたこともあり、時代に倣って全体的にダークな音色に仕上げられているが、楽曲はなかなかのクールさと味わい深さがあり、聴けば聴くほどクセになるという、まぁいわゆるスルメアルバムだな。
そうさなぁ、私にとってこの作品はEXTREMEの『WAITING FOR THE PUNCHLINE』みたいなものかな。楽曲クオリティはすこぶる高いのにメタル色が減退したからといって過小評価されるという。
エンジニアは元RAVENのワッコ・ハンターが担当しているのだが、彼の趣味なのかこの妙に生々しいドライな質感がたまらなくクールで好きだ。

シブくなーい?


それと前々作くらいから垣間見せているブリッツのブラック・サバス趣味が全開。
タイトル曲はもとより、“Spiritual Void”なんか曲名からしてモロだ。
確信犯というか、ヤケクソというか、なんかこん時のブリッツって開き直ってんな~
いや、でも、ライヴで最後“War Pigs”とか“Hole in the Sky”演られるくらいなら、“I Hear Black”を演られたほうがよっぽどマシというものだ。

ちなみに本作で最もファストなのがボートラの“Killogy”で、明らかにサウンドプロダクションが違っていて前作のアウトテイク丸出し。ハッキリ言って蛇足。

その後再びファストジャンキーに立ち戻った『KILLING KIND』、『W.F.O.』を聴いて、あまりのマンネリさ加減、リフのつまらなさに嫌気がさしてそれ以降オーヴァーキルの作品を買うのをやめました。
現在の私はとてもじゃないけどオーヴァーキルファンとは言いがたく




ギャーー!!髑髏コウモリが後ろから迫ってくるぅ~~!!
その肉まんは俺のじゃ!返せぇぇぇぇぇ~~・・・・・・


ハッ!もう朝やんけ!!
それでは皆さん、恒例のご唱和お願いしやす。

キル!キル!キル!キル!
キルルルルルルルルルルルルルルルルルルル


オーヴァーキル?ケイシュウファーーーイヴ!!!



今日の1曲:『OVERKILL』/ OVERKILL
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コロス(^o^)丿

2010年09月15日 | やっぱりメタル!!
昨夜からバンドのイメージカラーの緑を基調として、オーヴァーキル特集をお送りしておりやす。

今日取り上げちゃいますのは、1987年リリースの2nd『TAKING OVER』。

実はこの2ndを最高傑作に挙げるオーヴァーキルファンは案外多い。
うん、わかりますよ。
だって最高傑作なんですもの。
なにが最高って、このサウンドの重厚さ加減ですよ!

まず、重戦車のごとくたたみ掛けるリフの応襲がイカつすぎる1曲目“Deny The Cross”でもう君はすぐさま殺られちまうだろう。
そしてテンション高めの2曲目“Wrecking Crew”(邦題「破壊集団」)のガフタフソンのスリリングな名ギターソロに悶絶、のたうちまわること必至である。
とまぁ、いきなりキラーチューンが続けざまにオーディエンスに襲い掛かる劇薬のような作品なのです。

で、演歌歌手ばりにコブシをきかす3曲目“Fear His Name”でのエルスワースのヴォーカリゼーションもこの頃のオーヴァーキルの魅力のひとつなのです。
そうなんです。ブリッツは昔はちゃんと歌を歌っていたんです。
名曲“In Union We Stand”もいってしまえばスラッシュ演歌だ。重厚なリフが容赦なく刻まれる中、冷ややかさとブルース・デッキンソンにも通ずる伸びやかさを武器としたこの頃の(ヘアメタルな)ブリッツのヴォーカリゼーションが好きだった。
この名曲を今のウド声で歌われたら、俺泣くよホント・・・




まぁ捨て曲がないからっつってこのままダラダラ1曲1曲ちくいちコメントしていくのも面倒くさいので(あと眠い)この辺でやめにしておくが、その他どっかのスラッシュバンドが自分達のバンド名にもした“Powersurge”や、男くさいコーラス連発の“Electro-Violence”など、スラッシャーにはたまらんキラーチューンが満載されている。

ヴァーレンス!!ホイ!!ヴァーレンス!!


ギリギリの整合感の中で、とてつもない狂気と暴力性を放っていた、まさにスラッシュ魂全開の歴史的超必聴盤である。


でもなんで廃盤なんよ!!ええ!!

ジャケットか!?ジャケットがダサいからか!?





今日の1曲:『十字架への拒絶』/ OVERKILL
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地獄からハロー(^O^)/

2010年09月14日 | やっぱりメタル!!
実は人生で初に見たライブが1990年の尼崎アルカイックホールで行われたオーヴァーキルの初来日公演でして、まぁだからしてオーヴァーキルに関してはかなり個人的な思い入れがあるわけです。

ただ、オールド・ファンの立場から言わせていただくと、厳密に言ってオーヴァーキルが良かったのは3rdまで。
ブリッツのヴォーカリゼーションが良かったのもこん時まで。
この後ブリッツの声はウド・ダークシュナイダーと変わり果ててしまうからね。


オリメンドラマーのラット・スケイツが脱退し、元Paul Diano's Battlezoneのシド・ファルクを加えてのオーヴァーキルの気合の入った3rdアルバム『UNDER THE INFLUENCE』。
とにかく生々しさと荒々しさが交差するとてつもなく暴力的なサウンドの傑作スラッシュアルバムである。
そう、例えるなら、頽廃的なニューヨーク市街の排水溝の中を、シャレコウベに蝙蝠の羽が生えた巨大な魔物が徘徊していくような・・・って、ジャケットそのまま言うてるだけやんけ!!
いや、冗談抜きでジャケットイメージピッタリの内容なんですよ。
なんちゅーか、一番NYスラッシュっぽさが出ているっていうか。

「シェーー!!!」っとブリッツの雄叫びがイヤミざんすな“SHRED”。坦々と突き進むミッドテンポなリフがカッコいい“NEVER SAY NEVER”。明るくキャッチーながら絶妙な展開の“地獄からハロー”と、ハッキリいって捨て曲がない。
“MAD GONE WORLD”のようにトリッキーな展開のナンバーもあって、ハチャメチャなのか、計算ずくなのか、あまりにも強靭で荒々しいガスタフソンのギターリフが縦横無尽に暴れまくる。

しかし、なんといっても最強なのがD.D.のガリガリベースが曲をグイグイ引っぱり、男くさいコーラスがたまらないこのナンバーですわな!

HEAD FIRST!!


そして、あまりにもアイアン・メイデンな“END OF THE LINE”。
この曲の間奏部分はどう弁解してもアイアン・メイデン。


「最近のパターンでいくと、今日の動画はどうせモーターヘッドの“OVERKILL”だろ!?」って思った人、いるんじゃないかな?
いや、やりたかったけどさぁ・・・
マスコットのスケルトンバットの初アニメーション化が実現したこの貴重なPVは載せとかないとね!
そして最後のブリッツの高笑い!そう!これがなきゃオーヴァーキルじゃない!




今日の1曲:『Hello From The Gutter』/ OVERKILL
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ネヴァーモア

2010年09月13日 | ♪音楽総合♪
スラッシュ週間第一夜!!
皆さん、首を振る準備は出来ていますか?

今宵、日本列島をスラッシュ旋風が吹き荒れる!
デパートのブティックショップではガンベルトの注文が殺到!!
ユニクロでは¥1980のデニムチョッキがバカ売れ!!
スラッシュが日本の経済を救う!
スラッシュこそ我が人生!


ところで聞くところによると、ネヴァーモアって殆ど元サンクチュアリーのメンバーから形成されてるらしいじゃないですか?
だったらそのままのメンバーでサンクチュアリーの曲を50分くらいだったら演ればいいじゃんって思うんですけど。
そんな簡単な話じゃない?大人の事情ってやつ?

ということで、じゃあ今日はスラドミ特集の第一弾といたしまして、サンクチュアリーに代わって18日急遽出演が決定したネヴァーモアの魅力についてでも語りましょうか。


あ、しまった!
俺ネヴァーモアのアルバム一枚も持ってなかった!


次回は今回の大トリ、オーヴァーキルについて熱く語りつくすぜ!!(予定)

首を洗って待ってな!





今日の1曲:『Nevermore』/ U.K.
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サンクチュアリー

2010年09月12日 | やっぱりメタル!!
いよいよ今週末日本国民が待ち望んでやまないスラッシュメタルの祭典THRASH DOMINATION2010が開催されますね!
毎年この時期だけは日本の景気が少し良くなると言われております。
いや、思うんですけどねぇ、スラッシュメタルを聴かない人は人生の楽しみを半分も知らないんじゃねぇかと。
なにはともあれスラッシュ万歳!スラッシュに幸あれ!

と、盛り上がってる最中になんなんですが、こんなニュースが飛び込んでまいりました。

「今年の大和郡山祭は平城遷都1300年記念として、和歌山マリーナシティ黒潮市場より大迫力の“マグロの解体ショー”を開催!!」

「サンクチュアリーはアーティストの都合により、急遽出演できなくなりました。
当日はサンクチュアリーに代わってネヴァーモアが出演致します。」
http://clubcitta.co.jp/001/td2010/band-info.html

だって。

なんだよー!!せっかくスラドミ特集の第一弾としてサンクチュアリーの記事書こうとはりきってたのにさぁ・・・

あ、そういえば俺、サンクチュアリーのアルバム1枚も持ってないや。

いや、しかしいまさらTシャツのバックプリントの変更も出来ないだろうし・・・
変更したとしてもOVERKILLとEXODUSの段が変わるだけになっちゃうし・・・



今日の1曲:『Sanctuary』/ IRON MAIDEN
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充実野菜、カフェ気分。

2010年09月11日 | まったり邦楽
ハードな一週間を終え(残業してないけど)、精も根もつき果てた週末の夜。
ふと、自分だけの憩いの空間を作りたくなることがある。

部屋を真っ暗にし、仏壇供えつけのアロマキャンドルにほのかな火をともし、
ドリンクに伊藤園の“充実野菜 完熟バナナミックス(砂糖・塩分不使用)”。
北宋の名器には、雪の宿の姉妹せんべい“黒糖みるく(北海道生クリーム使用)”。
読み物は澁澤龍彦の『黒魔術の手帳』、クラーカシュ=トン篇『コモリオム神話群』。
ささやかなオブジェとして、愛機MS-07Bグフ(ザクとは違う)。

そしてこんなお粗末なありあわせのアイテムでも、埃まみれ且つ背徳的な私の部屋を、まるでおされなカフェにでもいるような極上空間へと変貌させてくれるのがTicaの音楽である。
Ticaのベストアルバム「It's Too Fast '00-'04」に収録されていたライヴ音源“Simoon"があまりにも良いアレンジだったので、先日すでに廃盤であったTicaのライヴアルバム「A Night at Cafe Apres-midi」をヤフオクで競り落とし、毎晩のように鑑賞している。
しかし、今までTicaのアルバムで競り合うことなんてなかったのに・・・おかげで2000円超えしちまったい。
このライヴ音源は、どうやらあらゆる方面から注目されているみたいで、なにやら得体の分からぬ希少価値が付いてるようだ。

本作は、2001年1~3月に渋谷カフェ・アプレミディにて行なわれたTicaのカフェ・ライヴの実況録音盤で、こだま和文(a.k.a. ECHO from DUB STATION)、森俊二(NATURAL CALAMITY)、NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)といった、ユニークで多彩なゲスト陣を迎え、マイケル・ジャクソンやアンダーワールドなど、洋楽カヴァー曲を中心に繰り広げられた深夜のカフェ・ライヴの模様が収録されている。

後にリリースされたアルバム群に収録されてる“Mining For Gold”や“Femme Fatale”(←8年間も温めてたのかよ!)などのアコースティックナンバーはスタジオ録音とあまり変わり映えのないアレンジで目新しさはないのだが、やはりゲスト参加の各ナンバーが耳を惹く。
武田カオリのしっとりとした歌声にNARGOの奥行きのある空間を感じさすトランペットが響きわたるYMOのカヴァー“Simoon”(この曲はスカパラもかつてカヴァーしてたらしい)。
そして、本作のハイライトなのがやはり日本ダブミュージックの重鎮、こだま和文のアレンジによる“My Jamaican Guy”、そして名曲“Rock The Casbah”であろう。
特に“My Jamaican Guy”での和文によるダブ掛かった瞑想的なカリンバの音色が、その場に絶大なるヒーリング効果をもたらしていることがわかる。いや、贅沢すぎる空間だ。

あと、森俊二参加のThe Sugarcubesのカヴァー“Bithday”は昨年のアルバム「Johnny Cliche」にも収録されているが、今回のライヴ音源の方がカオリさんの歌い方が感情的で原曲に近い感じ。昨年のヴァージョンはアレンジしすぎでこの曲って気づかんかったし。
初めて観たTicaのライヴで、ある曲の時(この時音源ひとつも持っとらんかった)カオリさんの歌声がもの凄くビョークっぽく感じた瞬間があったのだが、ひょっとしたらこの曲だったのかしら?
サラっと歌い上げているようで、中低音ヴォイスなのにビョークばりの透明感をも感じさすカオリさんの深みのある歌声は本当に素晴らしい。
おかげで私は最近他の自己主張の激しい女性ヴォーカリストの曲が聴けなくなっちまった・・・


それにしても、充実野菜完熟バナナミックスってなんでこんなにうまいんだろ?



今日の1曲:『Free(G.T.R Mix)』/ Tica
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ピーヒャラピーヒャラ

2010年09月05日 | プログレッシヴ草稿
ここでは一生CDを買わないだろうと思っていた近所のイオン内にあるよくわからないCD屋で、一生聴かないだろうと思っていた日本のプログレバンド四人囃子の1974年の1stアルバム『一触即発』の紙ジャケリマスターが処分価格で売られていたのでこの際やし聴いてみたろかと、20代前半で封印したプログレ探求心をつかの間だけ開くことにした。
別に先月日比谷で行われた『プログレッシヴ・ロックの祭典~めくるめく音世界への誘い~』に彼らが出演してたからというわけではありません。

四人囃子は以前から興味がありましたが、あの時代の日本のバンドといったらフォークロックとか、グループサウンズみたいなイメージがあって四人囃子はそういうのにちょっと毛が生えた程度のバンドだろうなという勝手な思い込みがありやしてねぇ、へへへ・・・
ところがどっこい、これがかなり本格派のプログレバンドでありまして、まぁ一言で言うたら和製ピンク・フロイドといった感じですかね。
タイトル曲の「一触即発」なんて前半は狂気の“生命の息吹”で、後半の展開なんてモロ“ECHOES”してますから。
ただ、フロイドほどフォーキーではなくてけっこうハードロッキンしている。
演奏力、構成力もかなり卓越したもので、ギターボーカルの森園勝敏氏の奏でる幻惑的で美しいギターの旋律、そしてやはり日本語で歌われる独特の詩世界が日本バンドならではの個性と魅力を放っている。
特に本作でもっとも感銘を受けた「空と雲」はゆらゆら帝国も実は彼らに影響を受けたのではないか?と思わせるシュールなフレーズが見事に私のツボをつきまくった。
この曲を聴いてると、幼少時代の昭和の風景が脳裡にまざまざと浮かんでくるような、そんなノスタルジックな気分にさせてくれる。
木の枝をちぎって振り回しながら田んぼ道を闊歩して、花畑の中で立ちしょうべんをして、河川敷に落ちてるパリパリになったエロ本を持ってた木の枝でめくっていくような、そんなトキメキすら感じさせるのである。

このリマスター盤にはボートラにシングル曲のA面B面が収録されていて、この楽曲達もまた秀逸。
BOSTONのジャケを彷彿とさせるような超SF風ナンバー「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」で高らかに歌われるその歌詞は誇大妄想家の戯言のようにも聞こえるが、そこにはとてつもない壮大なロマンを感じとることができる。
人間椅子の「宇宙遊泳」やVOIVODの「JACK LUMINOUS」など、一見子供っぽいバカバカしいSFという題材をいかにロマンティックにやり切るかが、プログレアーティストとしての腕の見せ所であろう。
B面曲「BUEN DIA」のスタジオミュージシャン然とした演奏のインストナンバーも普通にいい曲です。

今回「一触即発」の歌詞の中で「キンピカの時計がいったいどうしたってぇ!?」というフレーズが非常に印象深かったのですが、二十歳の頃大学で私が会話の中で“キンピカ”という表現を使ってしまい「いつの時代やねん!」といって友達に大笑いされた悲しい過去があるのですが、この時代のフレーズだったんですねぇ。
そら笑われるわ。



今日の1曲:『空と雲』/ 四人囃子
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