さーけーんーでみーろ エックス!!
かーんーじーてみーろ エックス!!
てな感じで、私がKING'S Xと出会ったのは、ちょうどバンドブーム真っ盛りの頃で、中学生の時メタルの“タ”の字も言っていなかった奴らが「エックス!エックス!」と連呼し、「ガンズや!ガンズや!」とはしゃいでいた、ちょうどそんな時代だった。
メタル界ではEXTREMEが『PORNOGRAFFITTI』を大ヒットさせ、GUNS'N'ROSESが『USE YOUR ILLUSION』、MOTLEY CRUEが『Dr.FEELGOOD』、SKID ROWが『SLAVE TO THE GRIND』などをリリースし、こぞってヘヴィなサウンドに同化していった。
しかし私は上記のどの作品もピンとくるものがなかった。
そのヘヴィ化したサウンドにはブームに倣ったような軽さを感じ、バンドが本来持っていた魅力が半減したように思えたのだ。
前作まではあれほど好きだったモトリーやガンズさえもだ!
そんな世の喧騒を避けるかのように、私は70年代のプログレッシヴなものに想いを馳せるようになり、KING CRIMSONやPINK FLOYDなどに神秘的で独創的なサウンドを見出し、そっちの世界に溺れていった。
さらに、ビートルズの後期作品にみられる実験的でサイケデリックなものにまで興味を持ち始めるのにも、そう時間はかからなかったように思う。
実験的で未知なる音楽への飽くなき探究心、そして世間からの孤立・・・私のちょっと時代からズレた音楽嗜好は、そんな背景からきているのかもしれない。
だから90年代初頭で私が好んで聴いていたメタルバンドといえば、どこか常軌を逸しているところがあり、例えばVOIVOD、IT BITESなどがそうである。
日本のバンドでも人間椅子やDOOMなど、ジャパメタファンが忌避するような奇妙なバンドばかり注目していた。
そんな風変わりなバンドの1つにKING'S Xがあった。
メタルバンドで黒人がヴォーカルってのも珍しかった。
まぁそういうのではこの時代、よくLiving Colorなんかが取り上げられてはいたが。
2nd『GRETCHEN GOES TO NEBRASKA』は私が何回も聴き込んでいく内にジワジワと好きになった作品の1枚だ。
妙に好奇心をそそられる、“凍てつく荒野の未知なるカダス”を髣髴とさせる幻想的なジャケット、そして神秘的なシタールの音色から始まる1stのタイトルナンバーからして、なんだか異質な空気が漂っていた。
やけにソウルフルで激しいシャウトをかますヴォーカル、なにかしら一種の空間を感じさせる重圧なギターサウンド、そして計算しつくされたパーフェクトな演奏力・・・KING'S Xの音楽性は、明らかに他のメタルバンドとは一線を画す前人未到の世界が広がっていた。
Out of the Silent Planet
有島氏がライナーで「個性的でありながらも、地味な印象を放っている。彼らの創り出す音楽性には、単に個性的という、ひとつの言葉では収まり切れないくらいの奥深さと幅の広さがあり、さらに突拍子もない発想が詰め込まれている。しかもそれが一歩も二歩も時代の先を行っている」と述べられているが、誠に的を得た意見である。
(ただ、ダグのラストネームを“ピクニック”などと表記してしまっているこの認識の薄さはどうなんだ?)
#8“FALL ON ME”や、#11“SEND A MESSAGE”などに見られる、摩訶不思議なる音階を持つ重圧なギターサウンドは、とてつもないグルーヴ感と異空間を内包しており、今聴いてもゾクゾクさせられる。
みなさんもたまには少し流行や常識とズレたものに耳を傾けて、己の潜在意識の深奥に潜むまだ見ぬ未知なる感性の扉を開いてみてはいかがだろうか?
そう!あの銀の鍵を手に夢の国へと旅立った、ランドルフ・カーターのように!
未知なる音楽を夢に求めて・・・・・
かーんーじーてみーろキングス・エックス!!
てか最近、ラヴクラフトの“幻夢郷”もん読みすぎてわけわからん文章になってしまってすいやせん。
今日の1曲:『Over My Head 』/ King's X
かーんーじーてみーろ エックス!!
てな感じで、私がKING'S Xと出会ったのは、ちょうどバンドブーム真っ盛りの頃で、中学生の時メタルの“タ”の字も言っていなかった奴らが「エックス!エックス!」と連呼し、「ガンズや!ガンズや!」とはしゃいでいた、ちょうどそんな時代だった。
メタル界ではEXTREMEが『PORNOGRAFFITTI』を大ヒットさせ、GUNS'N'ROSESが『USE YOUR ILLUSION』、MOTLEY CRUEが『Dr.FEELGOOD』、SKID ROWが『SLAVE TO THE GRIND』などをリリースし、こぞってヘヴィなサウンドに同化していった。
しかし私は上記のどの作品もピンとくるものがなかった。
そのヘヴィ化したサウンドにはブームに倣ったような軽さを感じ、バンドが本来持っていた魅力が半減したように思えたのだ。
前作まではあれほど好きだったモトリーやガンズさえもだ!
そんな世の喧騒を避けるかのように、私は70年代のプログレッシヴなものに想いを馳せるようになり、KING CRIMSONやPINK FLOYDなどに神秘的で独創的なサウンドを見出し、そっちの世界に溺れていった。
さらに、ビートルズの後期作品にみられる実験的でサイケデリックなものにまで興味を持ち始めるのにも、そう時間はかからなかったように思う。
実験的で未知なる音楽への飽くなき探究心、そして世間からの孤立・・・私のちょっと時代からズレた音楽嗜好は、そんな背景からきているのかもしれない。
だから90年代初頭で私が好んで聴いていたメタルバンドといえば、どこか常軌を逸しているところがあり、例えばVOIVOD、IT BITESなどがそうである。
日本のバンドでも人間椅子やDOOMなど、ジャパメタファンが忌避するような奇妙なバンドばかり注目していた。
そんな風変わりなバンドの1つにKING'S Xがあった。
メタルバンドで黒人がヴォーカルってのも珍しかった。
まぁそういうのではこの時代、よくLiving Colorなんかが取り上げられてはいたが。
2nd『GRETCHEN GOES TO NEBRASKA』は私が何回も聴き込んでいく内にジワジワと好きになった作品の1枚だ。
妙に好奇心をそそられる、“凍てつく荒野の未知なるカダス”を髣髴とさせる幻想的なジャケット、そして神秘的なシタールの音色から始まる1stのタイトルナンバーからして、なんだか異質な空気が漂っていた。
やけにソウルフルで激しいシャウトをかますヴォーカル、なにかしら一種の空間を感じさせる重圧なギターサウンド、そして計算しつくされたパーフェクトな演奏力・・・KING'S Xの音楽性は、明らかに他のメタルバンドとは一線を画す前人未到の世界が広がっていた。
Out of the Silent Planet
有島氏がライナーで「個性的でありながらも、地味な印象を放っている。彼らの創り出す音楽性には、単に個性的という、ひとつの言葉では収まり切れないくらいの奥深さと幅の広さがあり、さらに突拍子もない発想が詰め込まれている。しかもそれが一歩も二歩も時代の先を行っている」と述べられているが、誠に的を得た意見である。
(ただ、ダグのラストネームを“ピクニック”などと表記してしまっているこの認識の薄さはどうなんだ?)
#8“FALL ON ME”や、#11“SEND A MESSAGE”などに見られる、摩訶不思議なる音階を持つ重圧なギターサウンドは、とてつもないグルーヴ感と異空間を内包しており、今聴いてもゾクゾクさせられる。
みなさんもたまには少し流行や常識とズレたものに耳を傾けて、己の潜在意識の深奥に潜むまだ見ぬ未知なる感性の扉を開いてみてはいかがだろうか?
そう!あの銀の鍵を手に夢の国へと旅立った、ランドルフ・カーターのように!
未知なる音楽を夢に求めて・・・・・
かーんーじーてみーろキングス・エックス!!
てか最近、ラヴクラフトの“幻夢郷”もん読みすぎてわけわからん文章になってしまってすいやせん。
今日の1曲:『Over My Head 』/ King's X